プライベートIPインタフェース構成の要件

単一または複数のインタフェースの使用に応じて異なる、プライベート・インタフェースの要件です。

単一インタフェースのプライベート・ネットワーク・クラスタのネットワーク要件

  • 各ノードのインターコネクト用のプライベート・インタフェースは同じサブネット上にある必要があります。

  • サブネットは、クラスタのすべてのノードに接続している必要があります。

    たとえば、プライベート・インタフェースのサブネット・マスクが255.255.255.0の場合、プライベート・ネットワークの範囲は192.168.0.0から192.168.0.255になり、プライベート・アドレスの範囲は192.168.0.[0-255]である必要があります。プライベート・インタフェースのサブネット・マスクが255.255.0.0の場合、プライベート・アドレスの範囲は192.168.[0-255].[0-255]になります。

  • IPv4とIPv6の両方のアドレスがサポートされています。

冗長インターコネクトを使用するクラスタのネットワーク要件

冗長インターコネクトを使用すると、ボンディングなどのテクノロジを使用しなくても、複数のインタフェースを指定してクラスタ・プライベート・ネットワークに使用することができます。

複数のインタフェースを定義すると、Oracle Clusterwareは1つから4つの高可用性IP(HAIP)アドレスを作成します。Oracle RACおよびOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)インスタンスはこれらのインタフェース・アドレスを使用して、ノード間でのロード・バランシングされた高可用性インタフェース通信を保証します。インストーラは、冗長インターコネクトを使用して、高可用性プライベート・ネットワークを提供します。デフォルトでは、Oracle Grid InfrastructureソフトウェアはすべてのHAIPアドレスをプライベート・ネットワーク通信に使用して、プライベート・ネットワークとして指定した一連のインタフェースにロード・バランシングを提供します。プライベート・インターコネクト・インタフェースに障害が発生するか、または通信できなくなった場合、Oracle Clusterwareは、機能している残りのインタフェースのいずれかに対応するHAIPアドレスを透過的に移動します。

  • 各プライベート・インタフェースは、異なるサブネット上にある必要があります。

  • 各クラスタ・メンバー・ノードは各プライベート・インターコネクト・サブネット上にインタフェースを持つ必要があり、これらのサブネットはクラスタのすべてのノードに接続されている必要があります。

    たとえば、プライベート・ネットワークがサブネット192.168.0および10.0.0上にある場合、各クラスタ・メンバー・ノードにはサブネット192.168.0および10.0.0に接続されているインタフェースが必要です。

  • 指定されているすべてのインターコネクト・インタフェースのエンドポイントがネットワークで確実にアクセス可能である必要があります。ノードはすべてのプライベート・ネットワーク・インタフェースに接続されている必要があります。

    pingを使用して、インターコネクト・インタフェースが接続可能であるかどうかをテストできます。

  • IPv4およびIPv6アドレスを、Oracle Clusterwareの冗長インターコネクトとのインタフェースに使用できます。

注意:

インストール中、プライベート・ネットワークに最大4つのインタフェースを定義できます。インストール中に作成されるHAIPアドレスの数は、ネットワーク・アダプタに構成されている物理インタフェースと論理インタフェースによって異なります。インストール後、追加のインタフェースを定義できます。プライベート・ネットワーク・インタフェースとして5つ以上のインタフェースを定義した場合は、Oracle Clusterwareが一度にアクティブにするインタフェースは4つのみであることに注意してください。ただし、4つのアクティブなインタフェースのうちの1つに障害が発生した場合は、その障害が発生したインタフェースに構成されたHAIPアドレスを、一連の定義済プライベート・インタフェースのうちの予備インタフェースの1つに移します。