『Oracle Data Masking and Subsettingユーザーズ・ガイド』のこのリリースでの変更点

Oracle Data Masking and Subsettingのバージョニング

Oracle Data Masking and Subsettingのバージョンは、Oracle Enterprise Managerデータベース・プラグインのバージョンに基づいています。

Oracle Data Masking and Subsettingは、Oracle Enterprise ManagerのDatabaseプラグインの一部です。一般に、Oracle Enterprise Managerバージョンのライフサイクル中に、複数のOracle Enterprise Managerデータベース・プラグインのバージョンがリリースされます。たとえば、Oracle Enterprise Managerデータベース・プラグイン・バージョン12.1.0.6と12.1.0.7は、Oracle Enterprise Managerバージョン12.1.0.4のライフサイクル中にリリースされていて、Oracle Enterprise Manager Database Plug-inバージョン13.1.0.0は、Oracle Enterprise Managerバージョン13.1のライフサイクル中にリリースされています。

Oracle Data Masking and Subsettingリリース13.2での変更点

この項では、Oracle Data Masking and Subsettingリリース13.2で導入された機能について説明します。

非ディクショナリ・ベースの参照関係を検出するための拡張サポート

Oracle Data Masking and Subsettingリリース13.2では、非ディクショナリ・ベースの参照関係を検出する機能が拡張されました。ユーザーは、列名に加えて列値を照合することにより、潜在的な非ディクショナリ・ベースの参照関係を検出できるようになりました。この機能の使用方法の詳細は、「ADMの作成」の項を参照してください

サイズが128バイトまでのオブジェクト名の処理のサポート

Oracle Data Masking and Subsettingのリポジトリ表は、サイズが128バイトまでのターゲット・データベース・オブジェクト名を保管する互換性を持つようになりました。Oracle Data Masking and Subsettingの前のリリースでは、ターゲット・データベース・オブジェクト名は30バイトまでしか処理できませんでした。

データベースの完全なインポートおよびエクスポートのサポート

Oracle Data Masking and Subsettingでは、データベースを完全にインポートおよびエクスポートしつつ、データベース内の一部のスキーマをマスキングまたはサブセッティングする柔軟性を提供します。ユーザーがデータベース全体のインエクスポート・データのマスキング・オプションを選択すると、マスキング定義内の表はマスク済としてエクスポートされ、その他の表はそのままエクスポートされます。同様に、データベース全体のインエクスポート・データのサブセッティング・オプションを選択すると、サブセット定義の表はサブセット定義に定義されるオブジェクト・ルールに基づいてサブセッティングされ、その他の表はサブセッティングを適用せずにエクスポートされます。

サブセット・ダンプをインポート中に既存のスキーマを保持するためのサポート

Oracle Data Masking and Subsettingでは、ユーザーはサブセット・ダンプのインポート中にスキーマの再マップ・オプションを選択することで、スキーマの元の表を保持できます。Oracle Data Masking and Subsettingの前のリリースでは、ユーザーがスキーマの再マップ・オプションを選択すると、既存のスキーマが削除されていました。詳細は、「サブセット・ダンプのインポート」の項を参照してください。

Oracle Data Masking and Subsettingリリース13.1での変更点

この項では、Oracle Data Masking and Subsettingリリース13.1で導入された機能について説明します。

非ディクショナリ・ベースの参照関係(アプリケーション定義の関係)のサポート

Oracle Data Masking and Subsettingは、非ディクショナリ・ベースの参照関係をサポートします。非ディクショナリ・ベースの参照関係は、Oracleデータ・ディクショナリに定義されていないアプリケーション固有の参照関係です。この機能の使用方法の詳細は、「アプリケーション・データ・モデリング」の章を参照してください。

表パーティションに基づいたデータ・サブセッティング

Oracle Data Masking and Subsettingは、パーティションに基づいてデータのサブセットを生成する機能を提供します。パーティションおよびサブパーティションに基づいたサブセッティングでは、表の特定のパーティションまたはサブパーティションに属するサブセット内の行のみを含めることができます。この機能の使用方法の詳細は、「データ・サブセッティング」の章を参照してください。

エディション・ビュー・オブジェクトのアプリケーション・データ・モデリングおよびデータ・マスキングのサポート

アプリケーション・データ・モデリングとデータ・マスキング・コンポーネントは、エディション・ビューをサポートするように拡張されました。エディション・ビューのサポートは、最小限の停止時間でアプリケーションへのパッチ適用やデータベースのアップグレードを行うためにエディション・ベースの再定義を使用する、Oracle E-Business Suite 12.2以上などのアプリケーションの検出およびマスキングのために必要です。

エディション・ビューを持つアプリケーション・データ・モデルを作成し、エディション・ビュー列を機密としてマークできます。データ・マスキングは、エディション・ビュー列が参照しているベース列をマスキングします。

エディション・ビューの詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・アプリケーション開発者ガイド』を参照してください。

Oracle Data Masking and Subsettingリリース12.1での変更点

『Oracle Data Masking and Subsettingユーザーズ・ガイド』リリース12.1.0.8での変更点は次のとおりです。

セキュア・シェル・キー・ベースのホスト認証のサポート

Oracle Data Masking and Subsettingは、ターゲット・データベース・ホストへのセキュア・シェル(SSH)キー・ベースのホスト認証をサポートしています。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlセキュリティ・ガイド』を参照してください。

Oracle CloudでのData Masking and Subsettingのサポート

Oracle Data Masking and Subsettingは、オンプレミス・データベースに加えて、Oracle Cloud (DBaaS)でホストされているデータベースをモデル化、マスキングおよびサブセット化する機能を提供します。Oracle Cloud (DBaaS)でデータをマスキングおよびサブセット化するには、Oracle Enterprise ManagerのターゲットとしてOracle Cloudでデータベースを登録する必要があります。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。