はじめに

この章では、『Oracle Database JDBC開発者ガイド』の概要、対象読者、構成および表記規則について説明します。関連するOracleドキュメントのリストも提供します。

対象読者

『Oracle Database JDBC開発者ガイド』はJava Database Connectivity (JDBC)に基づくアプリケーションやアプレットの開発者を対象としています。このマニュアルは、JDBCプログラミングに関心のあるすべての読者を対象にしていますが、次の事項に関するいくらかの予備知識があることを前提にしています。

  • Java

  • Oracle PL/SQL

  • Oracle Database

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。

表記規則

このセクションでは、このマニュアルの本文およびコード例で使用される表記規則について説明します。この項の内容は次のとおりです。

本文の表記規則

本文では、特定の項目が一目でわかるように、次の表記規則を使用します。その規則と使用例を示します。

規則 意味

太字

太字は、本文中で定義されている用語または用語集に記載されている用語(あるいはその両方)を示します。

この句を指定すると、索引構成表が作成されます。

イタリック

イタリックは、ドキュメントのタイトルまたは強調を示します。

Oracle Database概要

リカバリ・カタログおよびターゲット・データベースは、同一のディスクには存在しないことを確認してください。

固定幅フォントの大文字

固定幅フォントの大文字は、システム指定の要素を示します。このような要素には、パラメータ、権限、データ型、RMANキーワード、SQLキーワード、SQL*Plusまたはユーティリティ・コマンド、パッケージおよびメソッドがあります。また、システム指定の列名、データベース・オブジェクト、データベース構造、ユーザー名およびロールも含まれます。

NUMBER列に対してのみ、この句を指定できます。

BACKUPコマンドを使用して、データベースのバックアップを作成できます。

USER_TABLESデータ・ディクショナリ・ビュー内のTABLE_NAME列を問い合せます。

DBMS_STATS.GENERATE_STATSプロシージャを使用します。

固定幅フォントの小文字

固定幅フォントの小文字は、実行可能ファイル、ファイル名、ディレクトリ名およびユーザーが指定する要素のサンプルを示します。このような要素には、コンピュータ名およびデータベース名、ネット・サービス名および接続識別子があります。また、ユーザーが指定するデータベース・オブジェクトとデータベース構造、列名、パッケージとクラス、ユーザー名とロール、プログラム・ユニットおよびパラメータ値も含まれます。

ノート: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。

sqlplusと入力して、SQL*Plusをオープンします。

パスワードは、orapwdファイルで指定します。

/disk1/oracle/dbsディレクトリ内のデータ・ファイルおよび制御ファイルのバックアップを作成します。

hr.departments表には、department_iddepartment_nameおよびlocation_id列があります。

QUERY_REWRITE_ENABLED初期化パラメータをtrueに設定します。

oeユーザーとして接続します。

JRepUtilクラスが次のメソッドを実装します。

固定幅フォントの小文字のイタリック

固定幅フォントの小文字のイタリックは、プレースホルダまたは変数を示します。

parallel_clauseを指定できます。

old_release.SQLを実行します。ここで、old_release とはアップグレード前にインストールしたリリースを示します。

コード例の表記規則

コード例では、Javaの文、SQL文およびコマンドライン文を示しています。例は次のように固定幅フォントで表示され、通常のテキストと区別されます。

SELECT username FROM dba_users WHERE username = 'MIGRATE';

次の表に、コード例で使用される表記規則とその使用例を示します。

規則 意味
[ ]

大カッコは、カッコ内の項目を任意に選択することを表します。大カッコは、入力しないでください。

DECIMAL (digits [ , precision ])
{ }

中カッコは、カッコ内の項目のうち、1つが必須であることを表します。中カッコは、入力しないでください。

{ENABLE | DISABLE}
|

縦線は、大カッコまたは中カッコ内の複数の選択項目の区切りに使用します。項目のうちの1つを入力します。縦線は、入力しないでください。

{ENABLE | DISABLE}
[COMPRESS | NOCOMPRESS]
...

水平の省略記号は、次のいずれかを示します。

  • 例に直接関連しないコードの一部が省略されている。

  • コードの一部を繰り返すことができる。

CREATE TABLE ... AS subquery;

SELECT col1, col2, ... , coln FROM employees;
 .
 .
 .

垂直の省略記号は、例に直接関連しない複数の行が省略されていることを示します。

SQL> SELECT NAME FROM V$DATAFILE;
NAME
------------------------------------
/fsl/dbs/tbs_01.dbf
/fs1/dbs/tbs_02.dbf
.
.
.
/fsl/dbs/tbs_09.dbf
9 rows selected.

その他の記号

大カッコ、中カッコ、縦線および省略記号以外の記号は、記載されているとおりに入力する必要があります。

acctbal NUMBER(11,2);
acct    CONSTANT NUMBER(4) := 3;
Italics

イタリック体は、特定の値を指定する必要があるプレースホルダや変数を示します。

CONNECT SYSTEM/system_password
DB_NAME = database_name
UPPERCASE

大文字は、システム指定の要素を示します。これらの要素は、ユーザー定義の要素と区別するために大文字で示されます。大カッコ内にないかぎり、表示されているとおりの順序および綴りで入力します。ただし、大/小文字が区別されないため、小文字でも入力できます。

SELECT last_name, employee_id FROM employees;
SELECT * FROM USER_TABLES;
DROP TABLE hr.employees;
lowercase

小文字は、ユーザー指定のプログラム要素を示します。たとえば、表名、列名またはファイル名などです。

ノート: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。

SELECT last_name, employee_id FROM employees;
sqlplus HR/hr
CREATE USER mjones IDENTIFIED BY ty3MU9;

Windowsオペレーティング・システム環境での表記規則

次の表に、Windowsオペレーティング・システム環境での表記規則とその使用例を示します。

規則 意味

「スタート」>を選択

プログラムを起動する方法を示します。

Database Configuration Assistantを起動するには、「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - HOME_NAME」→「Configuration and Migration Tools」→「Database Configuration Assistant」の順に選択します。

ファイル名およびディレクトリ名

ファイル名およびディレクトリ名は大/小文字が区別されません。特殊文字の左山カッコ(<)、右山カッコ(>)、コロン(:)、二重引用符(")、スラッシュ(/)、縦線(|)およびハイフン(-)は使用できません。特殊文字の円記号(¥)は、引用符で囲まれている場合でも、要素のセパレータとして処理されます。Windowsでは、ファイル名が¥¥で始まる場合、汎用命名規則が使用されていると解釈されます。

c:\winnt"\"system32 is the same as C:\WINNT\SYSTEM32

C:\>

現在のハード・ディスク・ドライブのWindowsコマンド・プロンプトを表します。コマンド・プロンプトのエスケープ文字はカレット(^)です。プロンプトは作業中のサブディレクトリを表します。このマニュアルでは、コマンド・プロンプトと呼びます。

C:\oracle\oradata>

特殊文字

Windowsコマンド・プロンプトで二重引用符(")のエスケープ文字として円記号(¥)が必要な場合があります。丸カッコおよび一重引用符(')にはエスケープ文字は必要ありません。エスケープ文字および特殊文字の詳細は、Windowsオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

C:\>exp HR/hr TABLES=employees QUERY=\"WHERE job_id='SALESMAN' and salary<1600\"
C:\>imp SYSTEM/password FROM USER=HR TABLES=(employees, dept)
HOME_NAME

Oracleホームの名前を表します。ホーム名には、英数字で16文字まで使用できます。ホーム名に使用可能な特殊文字は、アンダースコアのみです。

C:\> net start OracleHOME_NAMETNSListener

ORACLE_HOMEおよびORACLE_BASE

Oracle8iリリース8.1.3より前のリリースでは、Oracleコンポーネントをインストールすると、すべてのサブディレクトリが最上位のORACLE_HOMEの直下に置かれました。ディレクトリの名前は、デフォルトでは次のいずれかです。

  • C:\orant(Windows NTの場合)

  • C:\orawin98(Windows 98の場合)

このリリースは、Optimal Flexible Architecture (OFA)のガイドラインに準拠しています。ORACLE_HOMEディレクトリ下に配置されないサブディレクトリもあります。最上位のディレクトリはORACLE_BASEと呼ばれ、デフォルトではC:¥oracle¥です。他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータに最新リリースのOracleをインストールした場合、Oracleホーム・ディレクトリはデフォルトでC:¥oracle¥orannに設定されます。nnは最新リリースの番号です。Oracleホーム・ディレクトリは、ORACLE_BASEの直下に配置されます。

このマニュアルに示すディレクトリ・パスの例は、すべてOFAの表記規則に準拠しています。

OFAの準拠の詳細、および非OFA準拠ディレクトリ下でのOracle製品のインストールの詳細は、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド for Microsoft Windows』を参照してください。

ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\rdbms\adminディレクトリに移動します。