『Oracle Database JDBC開発者ガイド』の今回のリリースにおける変更点
内容は次のとおりです。
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)での変更点
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)の『Oracle Database JDBC開発者ガイド』での変更点は次のとおりです。
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
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データベース・シャーディングのサポート
「データベース・シャーディングのJDBCによるサポート」を参照してください
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複数のタグ付けおよびプロキシ・セッション・シャーディングのDRCPによるサポート
「DRCPのタグ付け」を参照してください
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JDK 8およびJDBC 4.2のサポート
「JDBC 4.2標準のサポート」を参照してください
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JDBCドライバでの高速アプリケーション通知(FAN)のサポート
「Oracle JDBCによるFANイベントのサポート」を参照してください
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データベース・ノードの優先度付け解除のサポート
「データベース・ノードの優先度付け解除のサポート」を参照してください
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FANイベントのサポート
「Oracle RAC高速アプリケーション通知の概要」を参照してください
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アプリケーション・コンティニュイティにおけるXAデータソースのサポート
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思考タイムアウトの指定のサポート
「サーバー側でDRCPを使用可能にする方法」の「デフォルトの接続プールの構成」の項を参照してください
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サーバーでのPL/SQL修正コールバックのサポート
「セッション状態の修正のためのPL/SQLコールバック」を参照してください
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ネットワーク圧縮のサポート
「ネットワーク・データ圧縮のサポート」を参照してください
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実行時における機能固有のロギングのサポート
「実行時における機能固有のロギングのサポート」を参照してください
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切替えサービスの拡張
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)以降、プラガブル・データベース間で切り替える場合に、ユーザー・サービスの完全な機能を引き続き使用しながら、次のように
SET CONTAINER
文を使用できます。ALTER SESSION SET CONTAINER=<container name> SERVICE=<service name>;
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PL/SQL BOOLEAN型のバインディングのJDBCによるサポート
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)以降、Oracle JDBCドライバでは、PL/SQL BOOLEAN型(実際のBOOLEAN型)のバインディングがサポートされています。
PLSQL_BOOLEAN
は、PL/SQLファンクションまたはプロシージャを実行する場合、入力または出力パラメータとしてBOOLEAN型をバインドします。この機能を使用して、JDBCではJavaからPLSQL_BOOLEAN
型をPL/SQLブロックにバインドする機能をサポートしています。関連項目:
非推奨となった機能
次の機能は、このリリースでは非推奨であり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。
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oracle.sql
パッケージの具象クラスoracle.sql
パッケージの具象クラスは非推奨です。これらのクラスのかわりに、新しいJDBCインタフェースを使用します。これらのインタフェースの詳細は、MoSノート1364193.1を参照してください。
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Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降では、
oracle.jdbc.rowset
パッケージは非推奨となりました。この機能にかわる標準のJDBCRowSet
パッケージを使用することをお薦めします。 -
defineColumnType
メソッドdefineColumnType
メソッドのほとんどの変数は非推奨です。次の項目の変数がサポートされています。-
LOBからLONGへの変換
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LOBプリフェッチ・サイズの構成
詳細は、JDBC Javadocを参照してください。
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CONNECTION_PROPERTY_STREAM_CHUNK_SIZE
プロパティ詳細は、JDBC Javadocを参照してください。
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Oracleバッチ更新
Oracleバッチ更新は、Oracle Database 12c リリース1 (12.1)で非推奨となりました。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降、Oracleバッチ更新はオペレーション・コードなし(no-op)になりました。つまり、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のJDBCドライバを使用してアプリケーションでOracleバッチ更新を実装すると、指定したバッチ・サイズが設定されず、バッチ・サイズが1になるということです。バッチがこの設定の場合、アプリケーションは一度に1行ずつを処理します。Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のJDBCドライバを使用する場合は、標準のJDBCバッチを使用することを強くお薦めします。
詳細は、「標準バッチ更新」の項を参照してください。
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EndToEndMetrics
関連のAPIEndToEndMetrics
関連のAPIは今回のリリースで非推奨になりました。詳細は、「JDBC DMSメトリック」を参照してください。
サポート対象外機能
次の機能は、Oracleではサポートされなくなりました。
JPublisherのサポート終了
Oracle JPublisherのすべての機能は、Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)でサポート対象外となりました。次に示す代替方法を使用することをお薦めします。
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引き続きWebサービス・コールアウトを使用するには、Webサービス・コールアウト・ユーティリティのかわりとなるOracle JVM Webサービス・コールアウト・ユーティリティを使用することをお薦めします。
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他のJPublisher自動化機能(ユーザー定義SQLタイプまたはSQLタイプのマッピング、PL/SQLパッケージのラッピング、その他類似機能など)を置き換えるには、開発者がSQLJプリコンパイラを使用して事前コンパイルする、Java STRUCTクラスを構築する、または他の、事前構成されたオプションを使用するなど、明示的なステップを採用することをお薦めします。
関連項目:
このリリースのOracle Databaseでサポート対象外になったすべての機能のリストは、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。