インストール後の推奨作業
インストールの完了後、次の項で説明する作業を実行することをお薦めします。
- Instant Client Lightの構成
Instant Client Lightを構成するには、これをInstant Clientのかわりにデフォルトにする必要があります。 - Oracle DatabaseへのOracle Database Clientの接続
Oracle Universal Installerを実行してOracle Database Clientをインストールした後、Net Configuration Assistant(NetCA)を使用して、Oracleデータベースに接続するようにOracle Database Clientを構成する必要があります。 - Instant ClientまたはInstant Client LightのOracle Databaseへの接続
Instant ClientまたはInstant Client LightをOracleデータベースに接続する前に、Instant Clientライブラリを含むディレクトリがPATH環境変数で指定されていることを確認します。 - ユーザー・アカウントの設定
ユーザー・アカウントの設定方法を説明します。 - Oracleホーム・ユーザーのパスワードの変更
Oracleホームのユーザー・コントロールは、管理者がOracleホーム・ユーザーのパスワードを更新できるコマンドライン・ユーティリティです。 - Oracle Database 12cにおけるOracle9iの言語および定義ファイルの使用
Oracle Database 10g以降のリリースでは、一部の言語および地域定義ファイルの内容に変更が加えられています。
Instant Client Lightの構成
Instant Client Lightを構成するには、これをInstant Clientのかわりにデフォルトにする必要があります。
親トピック: インストール後の推奨作業
Oracle DatabaseへのOracle Database Clientの接続
Oracle Universal Installerを実行してOracle Database Clientをインストールした後、Net Configuration Assistant(NetCA)を使用して、Oracleデータベースに接続するようにOracle Database Clientを構成する必要があります。
親トピック: インストール後の推奨作業
Instant ClientまたはInstant Client LightのOracle Databaseへの接続
Instant ClientまたはInstant Client LightをOracleデータベースに接続する前に、Instant Clientライブラリを含むディレクトリがPATH環境変数で指定されていることを確認します。
- 簡易接続ネーミング・メソッドを使用した接続の指定
Instant Clientのtnsnames
設定を構成することなく、クライアント・アプリケーションから直接Oracle Databaseに対する接続アドレスを指定できます。 - tnsnames.oraファイルの構成による接続の指定
デフォルトでは、Instant Clientをインストールする場合、Oracle Universal Installerには、サンプルのtnsnames.oraファイルも、通常このファイルの作成に使用されるOracle Net Configuration Assistantユーティリティも含まれません。 - 空の接続文字列およびLOCAL変数を使用した接続の指定
空の接続文字列に接続を指定して、LOCAL環境変数を設定する方法を説明します。
親トピック: インストール後の推奨作業
簡易接続ネーミング・メソッドを使用した接続の指定
Instant Clientのtnsnames
設定を構成せずに、クライアント・アプリケーションから直接、Oracle Databaseに対する接続アドレスを指定できます。
この方法は、tnsnames.ora
ファイルを作成および管理する必要がないという点で便利です。ただし、アプリケーション・ユーザーは、アプリケーションにログインするときにホスト名およびポート番号を指定する必要があります。
たとえば、クライアント・コンピュータでSQL*Plusを実行しており、ホスト名がshobeen、ポート番号が1521のサーバーにあるsales_usデータベースへ接続するとします。SQL*Plusをコマンドラインから起動した場合、次のようにしてログインします。
sqlplus system/admin@//shobeen:1521/sales_us
同様に、アプリケーション・コードでOracle Call Interfaceネット・ネーミング・メソッドを使用して、Instant ClientとOracle Databaseの接続を作成できます。たとえば、OCIServerAttach()コール内の次の形式により、接続情報を指定します。
-
次の形式でSQL接続URL文字列を指定します。
//host[:port][/service_name]
次に例を示します。
//shobeen:1521/sales_us
-
あるいは、SQL接続情報をOracle Netキーワード値ペアとして指定します。次に例を示します。
"(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp) (HOST=shobeen) (PORT=1521))
(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=sales_us)))"
tnsnames.oraファイルの構成による接続の指定
デフォルトでは、Instant Clientをインストールする場合、Oracle Universal Installerには、サンプルのtnsnames.oraファイルも、通常このファイルの作成に使用されるOracle Net Configuration Assistantユーティリティも含まれません。
空の接続文字列およびLOCAL変数を使用した接続の指定
空の接続文字列に接続を指定して、LOCAL環境変数を設定する方法を説明します。
接続文字列を空の接続文字列("")に設定してから、LOCAL環境変数を次のいずれかの値に設定できます。
-
直接アドレス
-
Oracle Netキーワード値ペア
-
tnsnames.ora
エントリおよびTNS_ADMIN
がtnsnames.oraの場所に設定されています -
tnsnames.oraエントリおよび次のとおりです:
-
ORACLE_HOME/network/admin
にあるtnsnames.ora
-
このOracleホームに設定されている
ORACLE_HOME
環境変数この方法により、アプリケーションは、アプリケーション・コードが空の接続文字列を使用する場合に、接続文字列を内部的に指定できます。空の接続文字列のメリットは、アプリケーションが
tnsnames.ora
エントリを指定する必要がないという点です。かわりに、ユーザーがアプリケーションを起動した場合、データベースの場所は、スクリプトまたは環境、つまりLOCAL
環境変数をどこに設定したかによって決定されます。空の文字列を使用するデメリットは、アプリケーションがデータベースに接続するためにこの追加情報を構成する必要があるという点です。
-
Oracleホーム・ユーザーのパスワードの変更
Oracleホームのユーザー・コントロールは、管理者がOracleホーム・ユーザーのパスワードを更新できるコマンドライン・ユーティリティです。
このツールを使用して、Oracleホーム内のWindowsサービスのパスワードを更新します。入力パスワードはOracleホーム・ユーザーとして使用されるWindowsユーザー・アカウントのパスワードと一致する必要があります。そのため、最初にWindowsオペレーティング・システム・ツールを使用してWindowsパスワードを変更してから、このツールでOracleホーム内のWindowsサービスを更新し、同じパスワードに設定します。
注意:
このOracleホーム・ユーザー・コントロール・ユーティリティを実行するには、管理者権限が必要です。
構文の概要:
コマンド構文は次のとおりです。
orahomeuserctl list | updpwd [-user username] [-host hostname1, hostname2, . . .] [-log logfilename]
ここで、
-
orahomeuserctl
は、現在のOracleホームに関連付けられているOracleホーム・ユーザー名の表示、またはOracleホーム・ユーザー・パスワードの更新に使用されます。 -
list
は、現在のOracleホームに関連付けられているOracleホーム・ユーザー名を表示します。 -
updpwd
は、新しいパスワードを要求し、指定されたOracleサービス・ユーザーのパスワードを更新します。updpwd
のオプションは次のとおりです。-
-user
username
このオプションは、Oracleホーム・ユーザー名を決定します。このオプションが存在しない場合、現在のOracleホームに関連付けられたユーザー名が使用されます。
username
または現在のOracleホームのユーザーに関係なく、指定された名前がMSAまたはWindows組込みアカウントの場合は、エラー・メッセージが表示され、コマンドが終了します。 -
-host
hostname1
,hostname2
,. . .このオプションが存在する場合、ユーティリティは、指定されたホストにある指定のOracleホーム・ユーザーに属するすべてのサービスのパスワードを更新します。それ以外の場合、Oracleホーム・ユーザー・コントロール・ユーティリティは、単一インスタンスをインストールした指定されたホストにある指定のOracleホーム・ユーザーに属するすべてのサービスのパスワードを更新するか、指定されたすべてのホストにある指定のOracleホーム・ユーザーに属するすべてのサービスのパスワードを更新します。
更新が完了すると、ユーティリティは、成功した更新の数と、新しいパスワードで更新に失敗したサービスを表示します。
-
-log
logfilename
このオプションは、新しいパスワードを受け入れる各サービス名に対して、パスワード更新操作の結果をログ・ファイルに追加します。デフォルトでは、ログ・ファイルは
ORACLE_HOME
\log
ディレクトリにあります。logfilename
がファイル名のみを指定する場合、ログはデフォルト・ディレクトリの指定されたファイルに格納されます。ただし、logfilename
にパスが含まれている場合、そのパスは変更されずに使用されます。
-
親トピック: インストール後の推奨作業
Oracle Database 12cでのOracle9iの言語および定義ファイルの使用
Oracle Database 10g以降のリリースでは、一部の言語および地域定義ファイルの内容に変更が加えられました。
親トピック: インストール後の推奨作業