Oracle Databaseツールのインストール

Oracleデータベース・ツールのインストールに関してよくある質問は、次のとおりです。

Oracle WebLogic Serverをインストールするにはどうすればよいですか。

Oracle Database製品を管理および監視するにはどうすればよいですか。

データベースの作成、構成、削除またはデータベース・テンプレートの管理など、通常の管理機能を実行するには、次のいずれかの方法を使用します。

インストールする単一データベースおよびリスナーを管理する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Universal Installerを使用してOracle Databaseをインストールします。

  2. Oracle Databaseから、Database Configuration Assistantを使用してデータベースを管理します。

    また、データベースの管理および監視にOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用することもでき、これは、デフォルトでOracle Databaseとともにインストールされます。Oracle Enterprise Manager Cloud Controlには、デフォルトではインストールされないエージェントが必要です。

    Oracle Enterprise Manager Cloud Controlには、Oracle Management Agent、Oracle Management Service、Oracle Management Repository、およびブラウザベースの中央コンソールであるCloud Controlが含まれており、これを使用して、管理者はエンタープライズに対する監視、管理および構成のすべての作業を実行できます。

Oracle Databaseの監視や複数のホスト、アプリケーション・サーバーおよびデータベース(インストールするデータベースを含む)の管理など、拡張管理タスクを実行するには、次の手順でOracle Enterprise Managerをインストールします。

  1. Oracle Universal Installerを使用してOracle Databaseをインストールします。

    Oracle Real Application Clustersを使用する場合、プラットフォーム固有のガイドを使用して、Oracle Databaseをインストールします。

  2. Oracle Enterprise Managerをインストールおよび構成するには、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』を参照してください。構成後の作業については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

Oracle Database製品のセキュリティを管理するにはどうすればよいですか。

オラクル社では、集中管理およびセキュリティ機能のOracle Internet Directoryとの統合を含めて、エンタープライズ環境向けの多様なセキュリティ・ソリューションを提供しています。Oracle Platform SecurityというOracleセキュリティ・サービス・セットにより、Oracle Database、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Identity Managementインフラストラクチャに組み込まれたセキュリティ機能が統合されます。このように統合された機能により、セキュアなE-Businessアプリケーションを開発およびデプロイできます。

Oracle Identity ManagementにはOracle Internet Directoryが組み込まれています。Oracle Internet Directoryは、次のコンポーネントを使用してOracle環境におけるユーザーとアプリケーションの管理作業を簡素化する集中リポジトリです。

  • Oracle Internet Directoryクライアント・ツール(LDAPコマンドライン・ツール、Oracle Internet Directory SDKおよびOracle Directory Managerなど)。

  • Oracle Internet Directoryサーバー・コンポーネント(ディレクトリ・サーバー、ディレクトリ複製サーバー、ディレクトリ統合サーバー、サーバーの起動および停止用の各種ツールなど)。

Oracle DatabaseにはOracle Internet Directoryクライアント・ツールが組み込まれていますが、Oracle Internet Directoryサーバー・コンポーネントは組み込まれていません。Oracle Internet Directoryサーバー・コンポーネントをインストールするには、次に示すOracle Help CenterのOracle Identity Managementドキュメントを参照してください。

http://docs.oracle.com/en/database/database.html

Oracle Databaseを使用してXMLデータを管理するにはどうすればよいですか。

Oracle Databaseの一部としてインストールされるOracle XML DBを使用します。Oracle XML DBを使用すると、サイトにおけるXMLデータの格納、生成、取得、問合せ、および管理を効率的に実行できます。Oracle XML DBは、制約やトリガーを使用してXMLデータの参照整合性を管理可能にするなど、リレーショナル・データベースの長所をすべて備えています。Oracle XML DBでは、大量のXMLデータであっても、解析済のリレーショナル形式で格納することにより効率的に処理され、アクセス・パフォーマンスも向上します。

Oracle XML DBでは、XMLデータのネイティブ・データ型であるXML型をサポートしています。XML型に対しては、必要に応じて様々な記憶域オプションを選択できます。Oracle XML DBではその他にも、XML Schema処理、構造化記憶域および非構造化記憶域、一般的なプロトコル(FTP、HTTP(S)およびWebDAV)を使用してアクセス可能なコンテンツ・リポジトリ、XMLに対応したSQLの標準であるSQL/XMLをサポートしています。Oracle Database 11gリリース1(11.1)では、Oracle XML DBはXMLの問合せ、変換および構成に使用するXQuery言語、スキーマベースのXMLに関するメタデータをユーザーが独自に定義できる機能、XMLデータのDML処理に使用できる一連の新規SQL関数などに対するサポートを導入しています。

Oracle XML DBとOracle XML開発者キット(XDK)を併用することにより、Oracle DatabaseまたはOracle WebLogic Server上で実行されるアプリケーションを構築できます。

Oracle Databaseでは、使用するデータベースの傾向や時系列などのデータを分析できるOLAPツールを提供していますか。

はい。Oracle Database Enterprise Editionのインストールの一部としてOracle OLAPを使用できます。Oracle OLAPは、OLAP要件を満たす必要のあるデータベース環境に最適なサポートを提供します。

Oracle Databaseには、データに隠れている意味を検出し、データに基づいて可能性のある結果を予測する際に使用できるデータ・マイニング・ツールが用意されていますか。

はい、Oracle Data Miningツールを使用するにはOracle Enterprise Editionライセンスが必要です。表6-2に示すように、Oracle Data Miningは「データベース・エディションの選択」行のEnterprise Editionのオプションです。

Oracle Data Miningオプションを使用すると、様々なアルゴリズムを使用する予測的でわかりやすいデータ・マイニング・モデルを作成し実行できます。

次の方法を使用して、Oracle Data Miningをインストールします。

  1. Oracle Universal Installerの実行時に、「Enterprise Edition」インストール・タイプを選択します。
  2. 「データベース構成の選択」画面で「汎用目的」または「トランザクション処理」 構成を選択します。

関連項目:

Oracle Data Miningの詳細は、次のマニュアルを参照してください。

例G-4 Oracle Databaseに対してバックアップおよびリカバリ操作を実行するにはどうすればよいですか。

Oracle Databaseに統合されているバックアップおよびリカバリ・ツールであるOracle Database Recovery Manager(RMAN)を使用します。このツールは、高パフォーマンスで管理しやすいバックアップとリカバリという、重要なニーズを満たします。Recovery Managerはデータベース・サーバーに固有のものであり、自動的にデータベース構造の変更を追跡し、それに応じて操作を最適化します。また、Recovery Managerは先進的なテープ・メディア管理製品と統合されているため、Oracleデータベースのバックアップを既存のネットワーク・データ保護インフラストラクチャと統合できます。

例G-5 Oracle WorkflowはOracle Databaseに含まれていますか。

Oracle Database 11g以降、Oracle Workflowはデータベースと一緒にはリリースされなくなりました。Oracle Workflowは、Oracle E-Business Suiteリリースに含まれています。

例G-6 Oracle Workflowを使用してソリューションを構築したユーザー用の移行プランはありますか。

2006年1月以降は、Oracle SOA Suiteを使用してワークフローを再作成および実装するようお薦めしています。Oracle SOA Suite (旧Oracle BPEL Process Manager)へのOracle Workflowプロセスの移行に関する詳細な推奨事項は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/owf2bpel-132189.pdfにある技術的な移行ガイドを参照してください