リスナー要件について

Oracle Databaseでは、リスナーはシステムの再起動時に自動的に起動するように設定されています。

Windowsの「コントロール パネル」「管理ツール」の順に選択し、「サービス」のステータスを表示することで、リスナーのステータスを確認できます。

通常Windowsコンピュータで稼働するネット・リスナー・サービスは、常に1つのみにするようお薦めします。この単一のリスナーで複数のデータベースをサポートできます。2つの異なるネット・リスナー・サービスをWindowsコンピュータ上で同時に稼働させる必要がある場合は、それらが異なるTCP/IPポート番号でリスニングするよう設定してください。

同じIPアドレスおよびポートを複数のリスナーに使用した場合、2番目以降のリスナーがバインドされないことが予期されますが、そうではなく、Windowsはそれらすべてが同じIPアドレスおよびポートでリスニングすることを許容し、リスナーの動作が予期しない動作となります。これは、Windowsオペレーティング・システムにおけるTCP/IP上の問題である可能性が高く、Microsoft社に報告されました。

Oracle Net Servicesの実行

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)から、Oracle Net Services (Oracle Net Listener、CMADMIN、CMANプロキシ・リスナーなど)は、インストール時に指定されたOracleホーム・ユーザー・アカウント(Windowsユーザー・アカウント)で実行します。

標準のWindowsユーザー・アカウント(管理者以外)をOracleホーム・ユーザーとして指定することをお薦めします。Oracle Universal Installerには権限が制限された新しいWindowsユーザー・アカウントを作成するオプションもあります。データベースのインストールで、Windowsの組込みアカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、Oracleリスナー・サービスは権限の高いローカル・システム・アカウント(LSA)で実行します。CMANのインストールで、Windowsの組込みアカウントをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、CMADMINおよびCMANプロキシ・リスナーは権限の低いLocalServiceアカウントで実行します。

注意:

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)から、lsnrctl startコマンドまたはCMAN proxy startコマンドでは、関連サービスが存在しない場合に、パスワードを求められる場合があります。これは、指定した別名に対する最初の実行で発生します。サービスが作成されると、以降のすべてのstartコマンドではパスワードは要求されません。しかし、「Oracleホーム・ユーザー」として「組込みアカウントの使用」を選択した場合は、パスワードは要求されません。

関連項目: