16 以前のリリースからの移行

この項では、既存のインストール環境からOracle Database Gateway for DRDAの新規インスタンスに移行する方法について説明します。次の手順を実行して、既存のリリースから新規リリースのOracle Database Gateway for DRDAに移行します。

  1. 新規リリースのインストール

  2. 新しいゲートウェイ初期化パラメータ・ファイルの使用

  3. 初期化パラメータの更新

  4. ゲートウェイ・パッケージのバインド

  5. データ・ディクショナリ・ビューのインストールまたはアップグレード

16.1 新規リリースのインストール

別個のディレクトリにゲートウェイの新規リリースをインストールします(Oracle Database Gateway for DRDAのインストールを参照)。

注意:

以前にインストールした既存のゲートウェイに上書きインストールしないでください。これを行うと、既存のインストールが破損します。

16.2 新しいゲートウェイ初期化パラメータ・ファイルの使用

Database Gateway for DRDAのこのリリースでは、まったく新しいアーキテクチャが用意されています。以前のほとんどのパラメータは廃止されています。古い初期化ファイルをベースとして使用して変更しないようにしてください。かわりに、インストールの一部として生成された新しい初期化をベースとして使用する必要があります。これらのパラメータの構文は、初期化パラメータを参照してください。

Database Gateway for DRDAのこのリリースに移行する既存のTG4DB2ユーザーは、このリリースのゲートウェイで、リカバリ・ユーザーのパスワードHS_FDS_RECOVERY_PWDを指定する必要があります。

16.3 初期化パラメータの更新

Oracle Database Gateway for DRDAの新規リリースに移行するための次の手順では、初期化パラメータを更新します。

16.3.1 変更されたパラメータ

今回のリリースでは、DRDA_CONNECT_PARMの使用方法が変更されています。このパラメータの構文は、初期化パラメータを参照してください。

16.3.2 廃止されたパラメータ

次のパラメータは11gリリースで廃止されました。構成ファイルからこれらのパラメータを削除してください。

  • MODE

  • SERVER_PATH

  • DRDA_OVERRIDE_FROM_CODEPAGE

  • DRDA_OVERRIDE_TO_CODEPAGE

  • ERROR_LOGGING

  • ERROR_REPORTING

  • ERRORTAG

  • GATEWAY_SID

  • GROUP_BY_OFF

  • GTWDEBUG

  • INCREMENT_CURSORS

  • DRDA_CALLDESC_STMT

  • DRDA_CALLDESC_PROC

16.4 ゲートウェイ・パッケージのバインド

11gリリースにアップグレードする際に、次の初期化パラメータのいずれかを変更した場合、ゲートウェイ・パッケージをリバインドする必要があります。

  • DRDA_DISABLE_CALL

  • DRDA_ISOLATION_LEVEL

  • DRDA_PACKAGE_COLLID

  • DRDA_PACKAGE_CONSTOKEN

  • DRDA_PACKAGE_NAME

  • DRDA_PACKAGE_OWNER

  • DRDA_PACKAGE_SECTIONS

16.5 データ・ディクショナリ・ビューのインストールまたはアップグレード

ゲートウェイが正しく機能するよう、データ・ディクショナリ・ビューはゲートウェイがアクセスできるDB2システムにインストールする必要があります。ゲートウェイをアップグレードする場合は、データ・ディクショナリ・ビューを最新のゲートウェイに同梱されているものに置き換える必要があります。新しいビューは、ゲートウェイの最新バージョンが正しく機能するために必要です。これらのビューには、前のバージョンとの互換性のために必要な下位互換機能が用意されています。データ・ディクショナリ・ビューの作成方法の詳細は、Oracle Database Gateway for DRDAの構成を参照してください。