2.13.13 Oracle Universal Installerに関する既知の不具合
次に、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)でのOracle Universal Installer (OUI)の既知の不具合を示します。インストールとアップグレードに関するその他の問題について、「互換性、アップグレード、ダウングレードおよびインストール」を確認することもお薦めします。
2.13.13.1 Oracle Bug#25946538
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)以降、製品言語の選択画面が削除され、Oracle Universal Installerは、オペレーティング・システムのロケールに関係なくすべてのサポートされている言語ファイルをインストールします。
回避策:
なし。
2.13.13.2 Oracle Bug#23006768
Oracle Domain Services Cluster (DSC)のOracle ASMサービスを使用するように構成されているデータベース用にOracle Member ClusterにOracle RACデータベースをインストールする際に、ASM
またはASM & Private
での使用を選択したネットワークがDSCのASM
ネットワークと同じタイプではない場合、データベース・インスタンスは次のエラーで失敗します。
IOS hit ORA-00600: internal error code, arguments: [kfias_creg!net]
回避策:
データベースのOracle Member Clusterのインストールの際に、DSCのOracle ASMネットワークと同じネットワークにインストールするようにASM
またはASM & Private
のネットワーク・インタフェースを選択します。
2.13.13.3 Oracle Bug#18336219
Oracle Databaseインストーラは、管理オプションの指定画面でASMSNMP
に指定されたパスワードが正しいかどうかを確認しません。構成を続行して間違ったパスワードを指定した場合、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlは詳細を検出してOracle ASMインスタンスを監視することができません。
回避策1:
正しいパスワード(クラスタ用Oracle Grid Infrastructureのインストール時に指定されたパスワードと同じ)が、Oracle Databaseインストーラの管理オプションの指定画面で指定されていることを確認してください。
回避策2:
On the Oracle Enterprise Manager Cloud ControlポータルでOracle ASMの資格証明画面に移動し、ASMSNMP
の正しいパスワードを更新します。Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで正しいパスワードが保存されると、Oracle ASMの監視が機能し始めます。