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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13c リリース2
E78869-07
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16.9 PDUの検出および昇格

モニタリング・エージェントのバックアップを使用する計画がある場合は、PDU検出を実行する前に、PDUのNMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルに、モニタリング・エージェント用の空の行とバックアップ・エージェント用の空のスロットが含まれていることを確認します。

16.9.1 PDU v1 NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルの確認

PDU v1上のNMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルを確認して変更する(「PDUバージョン識別」を参照)には、PDUユーザー・インタフェースで次の手順を実行します。

  1. WebブラウザでPDU管理インタフェースを開きます。
  2. PDUユーザー・インタフェースで、「ネット構成」をクリックします。
  3. 自分のユーザー名とパスワードでログインします。
  4. NMS表を探し、PDUをモニターするEMエージェントのIPアドレス用に十分な空のスロットがあることを確認します。
    • 空のスロットの「IPアドレス」フィールドには値0.0.0.0が、「コミュニティ文字列」フィールドには空の文字列が含まれます。

  5. 空のスロットが不足している場合は、「IPアドレス」フィールドに値0.0.0.0を入力し、「コミュニティ文字列」フィールドは空にします。
  6. 「送信」をクリックします。
  7. 同じページでTrap Hosts Setupテーブルを探し、PDUをモニタリングするEMエージェントのIPアドレス用に十分な空のスロットがあることを確認します。
    • 空のスロットの「IPアドレス」フィールドには値0.0.0.0が、「コミュニティ文字列」フィールドには空の文字列が含まれます。

  8. 空のスロットが不足している場合は、「IPアドレス」フィールドに値0.0.0.0を入力し、「コミュニティ文字列」フィールドは空にします。
  9. 「送信」をクリックします。
  10. PDUインタフェースからログアウトします。

16.9.2 PDU v2 NMSテーブル、SNMPv3アクセス表およびTrap Hosts Setupテーブルの確認

NMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルを確認して変更するには、SNMPv1資格証明を使用します。SNMPv3資格証明を使用している場合は、PDU v2上のSNMPv3アクセス表およびTrap Hosts Setupテーブルを使用します。PDUユーザー・インタフェースで次の手順を実行します。

  1. WebブラウザでPDU管理インタフェースを開きます。
  2. PDUユーザー・インタフェースで、「ネット構成」をクリックします。
  3. 自分のユーザー名とパスワードでログインします。
  4. SNMPアクセス・タブをクリックします。
  5. NMS (SNMP v1/v2)テーブルで、PDUをモニタリングするEMエージェントのIPアドレス用に十分な空のスロットがあることを確認します。
    • 空のスロットは、「有効化」チェック・ボックスの選択が解除されているスロットのことです。

  6. 空のスロットが不足している場合は、「有効化」チェック・ボックスの選択を解除します。
  7. 「送信」をクリックします。
  8. SNMP v3テーブルに、PDUをモニターするために使用されるユーザー用の空のスロットがあることを確認します。
    • 空のスロットは、「有効化」チェック・ボックスの選択が解除されているスロットのことです。
  9. 空のスロットが不足している場合は、「有効化」チェック・ボックスの選択を解除します。
  10. 「送信」をクリックします。
  11. 「SNMPトラップ」タブをクリックします。
  12. トラップ・リモート・ホスト設定テーブルで、PDUをモニタリングするEMエージェントのIPアドレス用に十分な空のスロットがあることを確認します。
    • 空のスロットは、「有効化」チェック・ボックスの選択が解除されているスロットのことです。

  13. 空のスロットが不足している場合は、「有効化」チェック・ボックスの選択を解除します。
  14. 「送信」をクリックします。
  15. PDUインタフェースからログアウトします。

16.9.3 Enterprise ManagerでのPDU検出

PDUを検出するには、次の手順を実行します。

  1. Enterprise Managerにログインします。

  2. 「設定」で、「ターゲットの追加」「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。

  3. 「概要」セクションで、「ガイド付きプロセスを使用したターゲットの追加」をクリックします。

  4. 「ガイド付きプロセスを使用した追加」画面で、「システム・インフラストラクチャPDU」までスクロールして、「追加」をクリックします。

  5. システム・インフラストラクチャPDU検出の画面で、必要な情報を入力します。

    1. 「ターゲット名」フィールドに、ターゲットの名前を入力します。

    2. 「PDU DNS名またはIPアドレス」フィールドで、PDUのIPアドレスまたはDNS名を入力します。

    3. 「モニタリング・エージェントEMD URL」フィールドで、検索アイコンをクリックし、モニタリング・エージェントを選択します。エージェントは、ネットワーク経由でPDUと通信できる必要があります。(オプション) PDUについて、モニタリング・エージェントのバックアップを選択できます。「バックアップ・エージェントEMD URL」フィールドで、検索アイコンをクリックし、モニタリング・エージェントを選択します。

      注意:

      プライマリ・エージェントが使用不可であるか、メンテナンス状態にある場合は、ターゲットのモニタリングおよびそのメトリックの収集にバックアップ・エージェントが使用されます。

    4. 「HTTPモニタリング資格証明」セクションに、PDU管理インタフェースの資格証明を入力します。

      • 「資格証明のタイプ」フィールドで、SNMPv1資格証明またはSNMPv3資格証明を選択します。

        注意:

        現在、PDUモニタリングでは、プライバシおよび認証オプションのないSNMPv3に対してのみ、SNMPv1資格証明がサポートされています。プライバシ・パスワードはサポートされていません。プライバシ・パスワードは入力しないでください。

      • SNMPプロトコルを使用してPDUと通信するために使用する、SNMPコミュニティ文字列またはSNMPv3ユーザーおよび認証パスワードおよび方法を入力します。

        PDUが検出されると、エージェントIPアドレスおよびコミュニティ文字列が、SNMPv1のNMSテーブルおよびTrap Hosts Setupテーブルに自動的に追加されるか、ユーザーがPDUのSNMPv3アクセス表に追加されます。

    5. (オプション)「プロパティ」セクションはデフォルトで移入されます。SNMPポートとタイムアウトの設定を変更する場合は、ポートとタイムアウト値を入力します。

    6. (オプション) PDU v2を検出した場合、PDUを元のSNMP MIBバリアントと拡張SNMP MIBバリアントのどちらを使用してモニターする必要があるかを、プロパティSNMP MIBバージョンのプロパティ・セクションに指定できます。「Original」、「Enhanced」という語を入力するか、プロパティを空のままにします。

      ここで拡張MIBまたは元のMIBを選択した場合、このMIBバージョンはPDU Web管理インタフェースで強制および構成されます。

      プロパティを空のままにした場合は、MIBバージョンはPDUで強制されず、Enterprise Managerによって適切なモニタリング方法が自動的に選択されます。拡張MIBには元のMIBよりも利点があり、Enterprise ManagerがSNMPを使用してPDUを完全にモニターし、これはSNMPを使用してPDUを部分的にモニターするよりもパフォーマンスが高くなります。

      拡張MIBを選択するときは注意してください。元のMIBに依存する一部の廃止されたPDUモニタリング・ツールでは、PDUへの切断が失われる場合があります。

  6. 画面の右隅にある「テスト接続」ボタンを使用して、入力されたすべての値、PDUの使用可能性および構成の妥当性をテストすることを強くお薦めします。テスト接続が正常に完了すると、引き続きターゲットを追加できます。

  7. 画面の右上隅の「追加」をクリックします。ジョブが正常に実行されると、PDUが検出され、「ターゲットの手動追加」画面が表示されます。PDUターゲットのランディング・ページを開いて表示する前にデータをロードすると、数分かかることがあります。

16.9.4 コマンドライン・インタフェースを使用したPDUの検出

emcliコマンドライン・ツールを使用して、電力配分装置を検出できます。

emcliを使用してPDUを検出するには、次の手順を実行します。

  1. OMSを実行中のホスト上で、コマンドラインを開きます。
  2. コマンドemcli login –username=<自分のユーザー名>を使用して、emcliにログインします。
  3. 要求されたら、パスワードを入力します。
  4. コマンドemcli syncを実行します。
  5. SNMPv1資格証明を使用する場合は、次のコマンドを使用して、新しいPDUを検出します。

    emcli add_target \

    -name='Name of your PDU' \

    -type=oracle_si_pdu \

    -host='Host on which the deployed agent is used to monitor the PDU' \

    -subseparator=properties='=' \

    -separator=properties=';' \

    -properties='dispatch.url=http://PDU IP or DNS name' \

    -monitoring_cred='http;oracle_si_pdu;http;username:PDU admin user username;password:PDU admin user password' \

    -monitoring_cred='snmp_v1v2_v3;oracle_si_pdu;SNMPV1Creds;COMMUNITY:SNMP community string'

  6. SNMPv3資格証明を使用する場合は、次のコマンドを使用して、新しいPDUを検出します。

    emcli add_target \

    -name='Name of your PDU' \

    -type=oracle_si_pdu \

    -host='Host on which the deployed agent is used to monitor the PDU' \

    -subseparator=properties='=' \

    -separator=properties=';' \

    -properties='dispatch.url=http://PDU IP or DNS name' \

    -monitoring_cred='http;oracle_si_pdu;http;username:PDU admin user username;password:PDU admin user password' \

    -monitoring_cred='snmp_v1v2_v3;oracle_si_pdu;SNMPV3Creds;authUser:SNMPv3 user name;authProtocol:SHA;authPwd:SNMPv3 user password'

emcli add_targetコマンドで、次のように設定します。

  • Name of your PDUは、使用するPDUの名前に置き換えます。

  • ホストには、ポートなしのモニタリング・エージェントEMD URL (つまり、エージェントがデプロイされているホストのホスト名のことで、このエージェントはネットワーク経由でPDUと通信できる必要があります)を設定します。

  • PDU IP or DNS nameは、PDUのIPアドレスまたはDNS名で置き換えます。

  • PDU admin user usernameは、PDU Web管理インタフェースを使用してPDUを管理可能な管理ユーザーのユーザー名で置き換えます。

  • PDU admin user passwordは、PDU Web管理インタフェースを使用してPDUを管理可能な管理ユーザーのパスワードで置き換えます。

  • SNMPv1を使用している場合は、SNMP community stringは、SNMPプロトコルを使用してPDUと通信するために使用するSNMPコミュニティ文字列で置き換えます。

  • SNMPv3を使用している場合は、SNMPv3ユーザー名およびSNMPv3ユーザー・パスワードは、SNMPv3プロトコルを使用してPDUと通信するために使用するユーザーの名前およびパスワードで置き換えます。(オプション) SHA認証プロトコルはMD5で置き換えることができます。

次に、汎用PDUを作成するサンプル・コマンドを示します。

emcli add_target \

-name=pdu.example.com \

-type=oracle_si_pdu \

-host=host.example.com \

-subseparator=properties='=' \

-separator=properties=';' \

-properties='dispatch.url=http://pdu.example.com'\

-monitoring_cred='http;oracle_si_pdu;http;username:admin;password:password123' \

-monitoring_cred='snmp_v1v2_v3;oracle_si_pdu;SNMPV1Creds;COMMUNITY:public'