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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13c リリース2
E78869-07
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27.8 OMSのEMCTLコマンド

表27-2に、OMSのEMCTLコマンドを示します。

表27-2 OMSのEMCTLコマンド

EMCTLコマンド 説明

emctl getversion oms

OMSインスタンスのバージョンを表示します。

emctl start oms

OMSアプリケーションおよびJVMDエンジンの実行に必要なFusion Middlewareコンポーネントを起動します。

具体的にいうと、このコマンドは、HTTP Server、ノード・マネージャ、OPMNプロセス、および管理サービスがデプロイされる管理対象サーバーを起動します。さらに、このコマンドを管理サーバーがあるホストで実行した場合、その管理サーバーも起動されます。同様に、Oracle BI Publisherが構成されたホストでこのコマンドを実行すると、Oracle BI Publisherも起動されます。

注意: OMSを起動または停止できるのはOracleソフトウェア所有者のみです。

emctl start oms -admin_only

ドメインの管理サーバーのみ起動します。

emctl start oms -bip_only

BI Publisherサーバーのみ起動します。

emctl stop oms

OMS管理対象サーバー、JVMDエンジンおよびHTTPサーバーを停止しますが、ノード・マネージャと管理サーバーは実行中のままにします。

注意: emctl stop omsコマンドではFusion Middlewareを停止しません。

emctl stop oms -all

管理サーバー、OMS、HTTP Server、ノード・マネージャ、管理サーバー、JVMDエンジンおよびOracle BI Publisher (ホストで構成済の場合)を含むすべてのEnterprise Managerプロセスを停止します。

emctl stop oms -all -force

および

emctl stop oms -force

OMSを停止します。

パラメータ-forceは、emctl stop oms -allおよびemctl stop omsの両方のコマンドで使用できます。-forceオプションは、関連プロセスを強制的に停止します。このパラメータを使用することはお薦めしません。

emctl stop oms -bip_only [-force]

BI Publisherサーバーのみ停止します。

パラメータ-forceは、プロセスを正常にではなく強制的に停止します。このパラメータを使用することはお薦めしません。

emctl status oms

OMS、JVMDエンジンおよびBI Publisherサーバーのステータスをリストします。

emctl status oms -bip_only

BI Publisherサーバーのステータスのみリストします。

emctl status oms -details [-sysman_pwd <pwd>]

次のようなOMSの詳細をリストします。

  • OMSのHTTPおよびHTTPSアップロードおよびコンソール・ポートとそれぞれのURL

  • インスタンス・ホームの場所

  • OMSログ・ディレクトリ

  • ソフトウェア・ロード・バランサ構成の詳細

  • 管理サーバー・マシンおよびポート

  • Oracle BI Publisherの詳細

  • JVMDエンジン

-sysman_pwdパラメータは、Enterprise ManagerのSYSMANパスワードを示します。コマンドラインで指定しないと、入力するように求められます。

emctl set property

OMS構成プロパティの値を設定します。

デフォルトでは、コマンドemctl set propertyはすべてのOMSのプロパティ値を設定します。特定のOMSのプロパティ値を設定するには、追加オプションの-oms_nameを、hostname.myco.com:17707_Management_Serviceという形式で指定します。現在のOMSのプロパティ値を設定するには、-oms_name = "local_oms."と指定します。リモートのOMSのプロパティ値を設定するには、-oms_name=<name of remote OMS>と指定します。

注意: Enterprise Manager 12.1.0.2.0以降では、次のようにCloud ControlコンソールでOMSプロパティを表示および編集できます。

  1. 「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」「管理サービス」の順に選択します。

  2. 「管理サービス」ページで、「構成プロパティ」をクリックします。

  3. 「構成プロパティ」ページで、OMSプロパティを表示および編集できます。

    注意: このページに移動するには、「OMS構成プロパティ」リソース権限が必要です。

emctl get property

OMS構成プロパティの値を表示します。

emctl get property -name <property name> [-oms_name <OMS name>] [-sysman_pwd "sysman password"]

指定したプロパティの値を表示します。

-nameはプロパティの名前、-oms_nameはプロパティ値が導出されるOMSの名前を示します。-oms_nameを指定しないと、すべてのOMSのプロパティ値が表示されます。

emctl set property -name <property name> -value <property value> [-oms_name <OMS name>] [-module <emoms|logging>] [-sysman_pwd "sysman password"]

指定したプロパティの値を設定します。

次に各パラメータについて説明します。

  • -name: プロパティの名前を指定します。

  • -oms_name: プロパティ値を設定する必要のあるOMSを示します。このオプションを指定しないと、プロパティ値はグローバル・レベルまたは現在のOMSで設定されます。

  • -module_name: プロパティのモジュールを示します。loggingまたはemomsを指定します。loggingプロパティはLog4jを構成するために使用されますが、emomsプロパティはOMSを構成するために使用されます。

emctl set property -file <absolute path of the file containing properties> [-oms_name <OMS name>] [-module <emoms|logging>] [-sysman_pwd "sysman password"]

指定したファイルのプロパティの値を設定します。

次に各パラメータについて説明します。

  • -file_name: プロパティおよび値を含む.propertiesファイルの絶対パスを示します。このファイルには、値の設定が必要なプロパティのみが含まれる必要があります。

  • -oms_name: プロパティ値を設定する必要のあるOMSを示します。このオプションを指定しないと、プロパティ値はグローバル・レベルまたは現在のOMSで設定されます。

  • -module_name: プロパティのモジュールを示します。loggingまたはemomsを指定します。loggingプロパティはLog4jを構成するために使用されますが、emomsプロパティはOMSを構成するために使用されます。

emctl delete property -name <property name> [-oms_name <OMS name>] [-module <emoms|logging>] [-sysman_pwd "sysman password"]

指定したプロパティの構成済の値を削除し、デフォルト値に設定します。

-nameはプロパティの名前、-oms_nameはプロパティ値が削除されるOMSの名前を示します。-oms_nameを指定しないと、プロパティ値はグローバル・レベルまたは現在のOMSで削除されます。

emctl list properties

すべてのOMSのプロパティを表示します。

-out_fileパラメータを使用して、すべてのOMSのすべてのプロパティのリストを取得します。このコマンドによって、2つのOMS間の構成を簡単に比較できます。

emctl list properties [-oms_name <OMS name>] [-module <emoms|logging>] [-out_file <output file name>] [-sysman_pwd "sysman password"]

ユーザーに表示されるすべてのOMSプロパティの値を表示します。

次に各パラメータについて説明します。

  • -oms_name: プロパティ値が表示されるOMSを示します。このオプションを指定しないと、すべてのOMSのプロパティ値が表示されます。

  • -module_name: プロパティのモジュールを示します。このオプションは、モジュール固有のプロパティを表示するためのフィルタとして使用できます。loggingプロパティはLog4jを構成するために使用されますが、emomsプロパティはOMSを構成するために使用されます。

  • -out_file: 出力ファイルの絶対パスを示します。これは、出力をファイルに保存するためのオプションのパラメータです。

emctl config oms -list_repos_details

OMSリポジトリの詳細を表示します。

emctl config oms -store_repos_details [-repos_host <host> -repos_port <port> -repos_sid <sid> | -repos_conndesc <connect descriptor> ] -repos_user <username> [-repos_pwd <pwd>]

管理リポジトリとして指定したデータベースを使用するようにOMSを構成します。

コマンドに示されているすべての追加パラメータを指定する必要があります。

emctl config oms -change_repos_pwd [-old_pwd <old_pwd>] [-new_pwd <new_pwd>] [-use_sys_pwd [-sys_pwd <sys_pwd>]]

リポジトリ・データベースおよびOMSでrootユーザー(SYSMAN)のパスワードを変更します。

Enterprise Managerのrootユーザー(SYSMAN)のパスワードを変更するには:

  1. emctl stop omsコマンドを使用してすべてのOMSを停止します。

  2. いずれかのOMSでemctl config oms -change_repos_pwdを実行します。

  3. emctl stop oms -allおよびemctl start omsコマンドを使用してすべてのOMSを再起動します。

emctl config oms -change_view_user_pwd [-sysman_pwd <sysman_pwd>] [-user_pwd <user_pwd>] [-auto_generate]

OMSがMGMT_VIEWユーザーのためにレポート生成に使用するパスワードを構成します。

Enterprise ManagerのMGMT_VIEWユーザーのパスワードを変更するには:

  1. emctl stop omsコマンドを使用してすべてのOMSを停止します。

  2. いずれかのOMSでemctl config oms -change_view_user_pwdを実行します。

  3. emctl stop oms -allおよびemctl start omsコマンドを使用してすべてのOMSを再起動します。

emctl secure oms

OMSのSSL構成を設定します。

emctl genreport oms -file_name <file_name> [-dest_dir <dest_dir>]

emcliトレース・パフォーマンス・レポートを生成および保存します。

-file_nameはトレース・データを含む入力ファイルの名前を示し、-dest_dirはパフォーマンス・レポートが保存される出力ディレクトリの名前を示します。

emctl gen_ui_trace_report oms [-start_time <start_time in hh:mm:ss format>] [-duration <duration in hh:mm format>] [-user_name <username>] [-out_file <out_file>] [-sysman_pwd <sysman_pwd>]

ユーザー・インタフェース(UI)・アクセスのパフォーマンス・レポートを生成します。

次に各パラメータについて説明します。

  • -user_name: UIアクセスのパフォーマンス・レポートを生成する必要のあるユーザー名を示します。デフォルトは、すべてのユーザーです。

  • -start_time: レポート生成の開始時間をhh:mm:ssの形式で示します。

  • -duration: レポート生成の期間をhh:mmの形式で示します。デフォルトは01:00です。最大期間は24:00です。

  • -out_file: 出力レポート・ファイルの名前を示します。

emctl config oms -set_startup_mode [pbs_only | console_only | normal]

OMSの起動モードを構成します。このコマンドをプライマリOMSで実行することはできません。

次の3つの起動モードがあります。

  • pbs_only: 起動モードをpbs_onlyに構成すると、コマンドemctl start omsはPBSアプリケーションのみ起動します。

  • console_only: 起動モードをconsole_onlyに構成すると、コマンドemctl start omsはコンソール・アプリケーションのみ起動します。

  • normal: 起動モードをnormal,に構成すると、コマンドemctl start omsはPBSとコンソールの両方のアプリケーションを起動します。

emctl config oms -get_startup_mode

現在のOMSのOMS起動モードを表示します。

emctl config oms sso -host ssoHost -port ssoPort -sid ssoSid -pass ssoPassword -das dasURL -u user

認証にOracle SSO (OSSO)を使用するようにEnterprise Manager (EM)を構成します。このコマンドを使用するには、このコマンドの入力として生成済の登録ファイルが必要になるため、EMサイトをOSSOサーバーに登録しておく必要があります。

emctl config oms -update_ds_pwd -ds_name <datasource_name> [-ds_pwd <datasource_pwd>]

指定したデータソースの新しいパスワードを更新します。

コマンドでは、-ds_nameはデータソースの名前を示し、-ds_pwdはデータソースの新しいパスワードを示します。

emctl config oms -store_embipws_creds [-admin_pwd <weblogic_pwd>] [-embipws_user <new_embipws_username>] [-embipws_pwd <new_embipws_pwd>]

インストールしたBI PublisherのWebサーバーにアクセスするためにEnterprise Managerが使用するパスワードとオプションでユーザー名を変更します。

emctl動詞は、バックエンドのユーザーの資格証明は変更しません。対応するアプリケーションまたはコンソールを使用して、このemctl動詞で使用する資格証明と一致するようにバックエンドの資格証明を構成します。

このコマンドは、BI Publisherがインストールされている場合にのみ動作します。このコマンドでは、いずれのOMS (EMGC_OMS####、BIP####)も再起動する必要はありません。

emctl config oms -bip_shared_storage -config_volume <vol1> -cluster_volume <vol2> [-admin_pwd <adminpwd>] [-sysman_pwd <sysmanpwd>]

OMSの追加の準備として、BI Publisherの共有記憶域を設定します(スケールアウトされたBI Publisherも含みます)。OMSを追加すると、高可用性環境で動作するBI Publisherサーバーが自動的に追加されます。したがって、BI Publisherは冗長性とスケーラビリティの両方をサポートすることになります。

このコマンドは、高可用性(HA)環境でBI Publisherを実行するための準備として、共有記憶域の場所を設定または移動する場合に使用します。

パラメータ-config_volumeは、BI Publisherのリポジトリおよび構成ファイルを指定します。このパラメータで指定したボリュームに、既存のボリュームがコピーされます。

パラメータ-cluster_volumeは、BI PublisherのスケジューラがHA環境で動作するために必要なストレージを指定します。

通常、このコマンドは、プライマリOMSおよびプライマリBI Publisherを含むシステムで1回のみ実行されます。

emctl extended oms <verb> [verb_args] [-help]

EMCTL拡張フレームワークに登録された<verb>を実行します。

verb_argsパラメータは、動詞固有の引数を指定します。

-helpパラメータは、動詞固有のヘルプを表示します。拡張された動詞のリストについては、emctl extended omsを実行してください。

emctl register oms metadata -service <Metadata Service Id> (-file <Metadata Instance file> | -file_list <File containing list of files to register>) (-core | -pluginId <Plugin Id>) [-sysman_pwd <sysman password>]

メタデータを登録します。

-file_listパラメータは、ファイル・パスのリスト(1行に1つずつ)を含むファイルへのパスを表示します。これらのファイル・パスは、-coreパラメータを渡すか、-pluginIdパラメータを渡すかによって、OMS OracleホームまたはプラグインOracleホームの相対パスになります。

emctl register oms metadata -service targetType -file <XML filename> [-core | -pluginId <Plugin Id>] [-sysman_pwd "sysman password"]およびemctl register oms metadata -service storeTargetType -file <XML filename> [-core | -pluginId <Plugin Id>] [-sysman_pwd "sysman password"]

これらの2つのコマンドが順番に実行されたときにターゲット・タイプを登録します。

パラメータ-file <XML filename>は、ターゲット・タイプの.xmlファイル名と絶対パスまたは相対パスを指定します。

emctl deregister oms metadata -service <Metadata Service Id> (-file <Metadata Instance file> && (-old_file <File containing previous metadata instances> | -no_old_file <in case there are no previous metadata instances>)) | -file_list <File containing list of ';' separeated new and old files to deregister>) (-core | -pluginId <Plugin Id>) [-sysman_pwd <sysman password>]

メタデータを消去します。

-file_listオプションは、ファイル・パスのリスト(1行に1つずつ)を含むファイルへのパスを表示します。これらのファイル・パスは、-coreパラメータを渡すか、-pluginIdパラメータを渡すかによって、OMS OracleホームまたはプラグインOracleホームの相対パスになります。