emctl.log
ファイルは、実行したすべてのEMCTLコマンドの結果が取得されるファイルです。管理エージェントでは、このログ・ファイルは管理エージェントの$AGENT_INSTANCE_HOME/sysman/log
ディレクトリにあり、OMSでは、このログ・ファイルは$OMS_INSTANCE_HOME/em/EMGC_OMS<n>/sysman/log/
ディレクトリにあります。ファイルは、EMCTLコマンドを実行するたびに更新されます。なんらかの理由でEMCTLコマンドが失敗した場合は、このログ・ファイルにアクセスして問題を診断してください。
たとえば、管理エージェントのOracleホーム・ディレクトリから次のコマンドを実行して、そのステータスを確認します。
UNIXの場合:
<agent_instance_home>/bin/emctl status agent
Windowsの場合:
<agent_instance_home>\bin\emctl status agent
コマンドを実行した後、ログ・ディレクトリに移動して、emctl.log
ファイルで次の情報を確認します。
1114306 :: Wed Jun 10 02:29:36 2011::AgentLifeCycle.pm: Processing status agent 1114306 :: Wed Jun 10 02:29:36 2011::AgentStatus.pm:Processing status agent 1114306 :: Wed Jun 10 02:29:37 2011::AgentStatus.pm:emdctl status returned 3
ここで、最初の列1114306は、ステータス確認のために使用されたPIDです。2番目の列には、コマンドを実行した日付と時刻が示されます。3番目の列には、コマンドに対して実行されたPerlスクリプトが示されます。最後の列にはコマンドの結果が示され、コマンドによる進行状況とコマンドによって戻された終了コードが示されます。この例では、終了コードは3です。これは管理エージェントが起動され、実行中であることを表しています。
同様に、OMSの場合、管理サービスのOracleホーム・ディレクトリから次のコマンドを実行して、ステータスを確認できます。
UNIXの場合:
<OMS_HOME>/bin/emctl status oms
Windowsの場合:
<OMS_HOME>\bin\emctl status oms
例27-1 OMSのサンプル・ログの内容
2013-06-23 22:50:25,686 [main] INFO wls.OMSController main.219 - Executing emctl command : status 2013-06-23 22:50:26,281 [main] INFO commands.BaseCommand printMessage.404 - statusOMS finished with result: 0 2013-06-23 22:50:35,885 [main] INFO wls.OMSController main.219 - Executing emctl command : status 2013-06-23 22:50:36,464 [main] INFO commands.BaseCommand printMessage.404 - statusOMS finished with result: 0
別の例として、管理エージェントのOracleホーム・ディレクトリから次のコマンドを実行して、データをアップロードします。
UNIXの場合:
<Agent_Instance_Home>/bin/emctl upload agent
Windowsの場合:
<Agent_Instance_Home>\bin\emctl upload agent
コマンドを実行した後、ログ・ディレクトリに移動して、emctl.log
ファイルで次の情報を確認します。
1286220 :: Tue Jun 9 07:13:09 2011::AgentStatus.pm:Processing upload 1286220 :: Tue Jun 9 07:13:10 2011::AgentStatus.pm:emdctl status agent returned 3 1286220 :: Tue Jun 9 07:13:41 2011::AgentStatus.pm: emdctl upload returned with exit code 6
ここで示されるエントリは最初の例と似ていますが、戻された終了コードは6です。つまり、なんらかの理由により、アップロード操作が失敗したことを表しています。
実行したemctlコマンドに応じて、終了コードが戻されます。一般に、終了コード「ゼロ」は成功を示し、ゼロ以外の終了コードは失敗を示します。失敗の原因の詳細は、エラー・メッセージを参照してください。