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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド
13c リリース2
E78869-07
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27.21 emctl.logファイルを使用したトラブルシューティング

emctl.logファイルは、実行したすべてのEMCTLコマンドの結果が取得されるファイルです。管理エージェントでは、このログ・ファイルは管理エージェントの$AGENT_INSTANCE_HOME/sysman/logディレクトリにあり、OMSでは、このログ・ファイルは$OMS_INSTANCE_HOME/em/EMGC_OMS<n>/sysman/log/ディレクトリにあります。ファイルは、EMCTLコマンドを実行するたびに更新されます。なんらかの理由でEMCTLコマンドが失敗した場合は、このログ・ファイルにアクセスして問題を診断してください。

たとえば、管理エージェントのOracleホーム・ディレクトリから次のコマンドを実行して、そのステータスを確認します。

UNIXの場合:

<agent_instance_home>/bin/emctl status agent

Windowsの場合:

<agent_instance_home>\bin\emctl status agent

コマンドを実行した後、ログ・ディレクトリに移動して、emctl.logファイルで次の情報を確認します。

1114306 :: Wed Jun 10 02:29:36 2011::AgentLifeCycle.pm: Processing status agent
1114306 :: Wed Jun 10 02:29:36 2011::AgentStatus.pm:Processing status agent
1114306 :: Wed Jun 10 02:29:37 2011::AgentStatus.pm:emdctl status returned 3

ここで、最初の列1114306は、ステータス確認のために使用されたPIDです。2番目の列には、コマンドを実行した日付と時刻が示されます。3番目の列には、コマンドに対して実行されたPerlスクリプトが示されます。最後の列にはコマンドの結果が示され、コマンドによる進行状況とコマンドによって戻された終了コードが示されます。この例では、終了コードは3です。これは管理エージェントが起動され、実行中であることを表しています。

同様に、OMSの場合、管理サービスのOracleホーム・ディレクトリから次のコマンドを実行して、ステータスを確認できます。

UNIXの場合:

<OMS_HOME>/bin/emctl status oms

Windowsの場合:

<OMS_HOME>\bin\emctl status oms

例27-1 OMSのサンプル・ログの内容

2013-06-23 22:50:25,686 [main] INFO  wls.OMSController main.219 - Executing emctl command : status
2013-06-23 22:50:26,281 [main] INFO  commands.BaseCommand printMessage.404 - statusOMS finished with result: 0
2013-06-23 22:50:35,885 [main] INFO  wls.OMSController main.219 - Executing emctl command : status
2013-06-23 22:50:36,464 [main] INFO  commands.BaseCommand printMessage.404 - statusOMS finished with result: 0 

別の例として、管理エージェントのOracleホーム・ディレクトリから次のコマンドを実行して、データをアップロードします。

UNIXの場合:

<Agent_Instance_Home>/bin/emctl upload agent

Windowsの場合:

<Agent_Instance_Home>\bin\emctl upload agent


コマンドを実行した後、ログ・ディレクトリに移動して、emctl.logファイルで次の情報を確認します。

1286220 :: Tue Jun  9 07:13:09 2011::AgentStatus.pm:Processing upload
1286220 :: Tue Jun  9 07:13:10 2011::AgentStatus.pm:emdctl status agent returned 3
1286220 :: Tue Jun  9 07:13:41 2011::AgentStatus.pm: emdctl upload returned with exit code 6

ここで示されるエントリは最初の例と似ていますが、戻された終了コードは6です。つまり、なんらかの理由により、アップロード操作が失敗したことを表しています。

実行したemctlコマンドに応じて、終了コードが戻されます。一般に、終了コード「ゼロ」は成功を示し、ゼロ以外の終了コードは失敗を示します。失敗の原因の詳細は、エラー・メッセージを参照してください。