emctl.log
およびemagent.nohup
のログ・ファイルで詳細を確認します。ログ・ファイルは$AGENT_INSTANCE_HOME/sysman/logs
ディレクトリに保存されます。一般的な問題およびトラブルシューティングのヒントを次に示します。
管理エージェントは、次のようなプロセスを経て起動されます。
起動中(管理エージェントは、起動のリクエストを受信し、初期化シーケンスを開始しようとしています)
初期化中(管理エージェントは、そのコンポーネントのそれぞれについて初期化を繰り返しています)
準備完了(すべてのコンポーネントの初期化が済み、管理エージェントはリクエストの受付が可能です)
管理エージェントの起動コマンド(emctl start agent
)は、デフォルトで120秒でタイムアウトします。タイムアウトの最後に、コール元に制御を戻し、制御を戻す直前の管理エージェントの状態を表示します。管理エージェントのモニターするターゲット数によっては、前述の手順2に長い時間がかかり、コマンドの終了時、エージェントの状態は「初期化中」で、「エージェントは実行中だが、準備が完了していない」というメッセージが通知されることがあります。
環境変数「EMAGENT_TIME_FOR_START_STOP」の設定により、タイムアウトを延ばすことができます。この値は、コール元に制御を戻すまでの待機秒数を示します。
管理エージェントは、emd.propertiesファイルに設定されているタイムゾーンを使用します。管理エージェントのインストール・プロセスで、エージェントおよびホスト・ターゲットはそのタイムゾーンとともにOMSに登録されます。インストール後のいずれかの時点で管理エージェントのタイムゾーンが変更されている場合、OMSはこの不一致を検出するとすぐに、管理エージェントに対し、停止するようにシグナルを送ります。
管理エージェントのタイムゾーンをリセットするには、次のコマンドを実行します。
emctl resetTZ agent
エージェントのタイム・ゾーンの設定の詳細は表27-3のemctl resetTZ agent
コマンドの説明を参照してください。
管理エージェントが起動できず、EMCTLからポートが競合している可能性があると通知される場合は、管理エージェントのポート(emd.properties:EMD_URLに基づくもの)をチェックし、すでにそのポートにバインドされてそのマシンで実行中の別のアプリケーション、たとえば別のエージェントが存在しないかを確認します。
この問題を解決するには、現在、管理エージェント用のポートにバインドされているアプリケーションを停止します。