この章では、スタンドアロンOracle Management Agent (管理エージェント)を削除する方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
注意:
クラスタで、管理エージェントをすべてのノードから1つずつ確実に削除するようにしてください。そのためには、この章で説明されている手順に従ってください。
注意:
古いスタンドアロン管理エージェントを削除して同じホストに新しいスタンドアロン管理エージェントをインストールすると、管理リポジトリからターゲットのすべての履歴情報が失われます。
履歴情報がすべて消失することを回避するには、最初に新しいスタンドアロン管理エージェントをインストールし、emcli relocate_targets
コマンドを実行して旧スタンドアロン管理エージェントから新スタンドアロン管理エージェントにターゲットを渡してから、旧スタンドアロン管理エージェントを削除します。
emcli relocate_targets
コマンドの詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコマンドライン・インタフェース・ガイドのrelocate_targetsに関する項を参照してください。
この項では、削除の前提条件を示し、スタンドアロン管理エージェントを削除する様々な方法について説明します。この項の具体的な内容は次のとおりです。
ここでは、以下の項目について説明します。
AgentDeinstall.pl
スクリプトを使用してスタンドアロン管理エージェントを削除するには、次の手順を実行します。
注意:
スタンドアロン管理エージェントを削除するとき、管理エージェント・サービスは自動的に削除されます。サービスが自動的に削除されない場合は、次のコマンドを実行して、削除後に手動で削除できます。
sc delete <service_name>
共有エージェントを削除するには、共有エージェントがインストールされているホストで認識可能なマスター・エージェント・ホームから次のコマンドを実行します。
$<AGENT_HOME>/perl/bin/perl <AGENT_HOME>/sysman/install/NFSAgentDeInstall.pl AGENT_INSTANCE_HOME=<absolute_path_to_agent_instance_home> ORACLE_HOME=<absolute_path_to_agent_home>
次に例を示します。
/shared/app/agentbasedir/agent_13.2.0.0.0/perl/bin/perl /shared/app/agentbasedir/agent_13.2.0.0.0/sysman/install/NFSAgentDeInstall.pl AGENT_INSTANCE_HOME=/shared/app/agentbasedir/agent_inst ORACLE_HOME=/shared/app/agentbasedir/agent_13.2.0.0.0
スタンドアロン管理エージェントを削除した後は、次の手順を実行します。
削除したOracleホームが、中央インベントリから登録解除されたことを確認します。ただし、一部のファイルがこれらのOracleホームに残ることもあります。その場合は、手動でファイルを削除できます。
また、/etc/init.d
ディレクトリにあるgcstartup
という名前の自動起動スクリプトを手動で削除する必要があります。
注意:
この自動開始スクリプトは、Microsoft Windowsでは提供されていません。
Microsoft Windowsプラットフォームで削除を行った場合は、次の手順に従って、Microsoft Windowsレジストリからエントリを削除します。そのホストに対する管理者権限を持つユーザーとしてログインしていることを確認してください。
「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Oracle」→「Sysman」を展開します。「Sysman」ディレクトリで、管理エージェント・サービスを削除します。たとえば、Oracleagent12g9Agent
となります。
レジストリ・エディタを閉じます。