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Oracle® Enterprise Manager資産の管理とモニタリングのためのOracle Auto Service Request (ASR)ユーザーズ・ガイド
13c リリース2
E78867-01
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2 Enterprise ManagerおよびASRターゲットの構成

この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを構成して、Oracle Auto Service Request (ASR)機能を有効にする方法について説明します。Enterprise Managerでモニタリングされている認定済ハードウェア・ターゲットでは、必要に応じて、ASRによって自動的にサービス・リクエストがファイリングされます。

この項の内容は次のとおりです。

2.1 認定済ハードウェア・ターゲットの障害テレメトリの構成

注意:

すべてのハードウェアがOracle Enterprise Manager Cloud Controlですでに検出済である必要があります。ハードウェアの追加の詳細は、『Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e24473/toc.htm

認定済ハードウェア・ターゲットに障害が発生した場合、そのターゲットでは、障害情報を収集し、使用可能な障害テレメトリに基づいてそれを送信できます。ASR用に、Enterprise Managerでは次の3つの障害テレメトリ・タイプが認識されます。

  • 障害管理アーキテクチャ(FMA): ホストからのCPUおよびメモリーの障害に関する情報が提供されます。

  • 統合ライトアウト・マネージャ(ILOM): サービス・プロセッサからの障害情報、電源と環境、およびCPUとメモリーの障害情報が提供されます。

  • Exadata検出イベント(HALRT): Oracle Exadata Database Machine内のディスク、フラッシュおよびPCIカードの故障検出率が提供されます。

表2-1は、Oracle ASRのターゲット・タイプとそれに対応する障害テレメトリを示しています。


表2-1 Oracle ASRのターゲット・タイプと障害テレメトリ

ターゲット・タイプ 障害テレメトリ

Exadataセル・ノード

ILOM

HALRT

Exadataコンピュート・ノード

ILOM

HALRT

Exadataインフィニバンド・スイッチ

ILOM

スタンドアロンSolarisホスト

FMA


Enterprise Managerでモニタリングされているすべての認定済ハードウェア・ターゲットのASRを登録して有効にするには、次の手順に従います。

  1. Oracle ASRへの登録。EMCLIコンソールから次のコマンドを入力します。
    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_register –mosid=<MOS_USER_ID>

    注意:

    アクティブ化リクエストは、すべての使用可能なターゲットに自動的に送信されます。

  2. アセットのアクティブ化。EMCLIコンソールから次のコマンドを入力します。
    • グローバル・アクティブ化の資格証明を追加します。

       $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_actcred -mosid="<MOS_USER_ID>"
      
    • ターゲット・アクティブ化の資格証明を追加します。

      $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_actcred -targetName="<ILOM_TARGET_NAME>" -targetType="<TARGET_TYPE>" -mosid="<MOS_USER_ID>"

2.1.1 ASRアセットの手動での登録および有効化

必要に応じて、Enterprise Managerで登録および有効化のジョブが実行される時間を手動でスケジュールできます。EMCLIコンソールから次のコマンドを実行します。

  1. アクティブ化ジョブを実行します。
    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_activation_job –rescheduleNow
    
  2. アクティブ化ジョブのステータスをチェックします。
    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_activation_job
    
  3. ターゲットのアクティブ化ステータスの詳細をチェックします。
     $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_activation_details

2.1.2 ASRの登録解除

ASRを無効にして登録を解除する必要がある場合は、EMCLIコンソールから次のコマンドを実行します。

$OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_deregister

2.2 HALRT用のSNMPサブスクライバの構成

Enterprise ManagerでHALRT障害に対するSNMPサブスクライバを構成するには、次の手順を実行します。

注意:

これらの手順は、Exadata Database Machineの一部であるDBノードにのみ必要です。






2.3 ASRでアクティブ化するターゲットのカスタマイズ

デフォルトでは、My Oracle Support(MOS)のユーザー名に関連付けられているすべての認定済ターゲットが、Oracle ASRに対してアクティブ化されます。モニタリングするターゲットのリストはカスタマイズできます。

  • インクルード・リストにすべてのターゲットを追加します。

    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_include_list –add -all
    
  • インクルード・リストからすべてのターゲットを削除します。

    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_include_list –remove -all
    
  • インクルード・リストに1つのターゲットを追加します。

    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_include_list –add  -targetName="<TARGET_NAME>" -targetType=“<TARGET_TYPE>" 
    
  • インクルード・リストから1つのターゲットを削除します。

    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_include_list –remove  -targetName="<TARGET_NAME>" -targetType="<TARGET_TYPE>"
    
  • エクスクルード・リストにすべてのターゲットを追加します。

    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_exclude_list –add -all 
    
  • エクスクルード・リストからすべてのターゲットを削除します。

    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_exclude_list –remove -all 
    
  • エクスクルード・リストに1つのターゲットを追加します。

    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_exclude_list –add -targetName="<TARGET_NAME>" -targetType ="<TARGET_TYPE>"
    
  • エクスクルード・リストから1つのターゲットを削除します。

    $OMS_ROOT/bin/emcli em_asr_asset_exclude_list –remove -targetName="<TARGET_NAME>" -targetType ="<TARGET_TYPE>"