EM_SSA_ADMINISTRATOR
は、ミドルウェア・プールの作成、割当て制限の設定、リクエスト設定の定義、ロード・バランサの構成、サービス・テンプレートの作成およびチャージバックの構成により、WebLogicクラウド・セルフ・サービス・ポータルを構成および設定できます。
図27-1のダイアグラムは、WebLogicミドルウェア・セルフ・サービス・ポータルの設定に含まれる様々なエンティティの初期設定およびそれらの関連性を示しています。
図27-1 WebLogic as a Serviceの設定
前提条件
1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを作成しておく必要があります。詳細は、「PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成」を参照してください。
WebLogic as a Serviceを設定するには、次の手順に従います。
1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを設定します。詳細は、「PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成」を参照してください。
ミドルウェア・プールを作成します。「ミドルウェア・プールの作成」を参照してください。
オプションで外部ロード・バランサを構成できます。「ロード・バランサ構成の作成」を参照してください。
リクエスト設定を構成します。「リクエスト設定の構成」を参照してください。
各セルフ・サービス・ユーザー・ロールの割当て制限を定義します。「割当て制限の設定」を参照してください。
サービス・テンプレートを作成します。選択した一連のゾーンで、サービスのインスタンスのプロビジョニングに使用可能なサービス・テンプレートを作成できます。「WebLogicサービス・テンプレートの作成」を参照してください。
オプションで、チャージバック・サービスを構成できます。「チャージバックの構成」を参照してください。
Oracle HTTP Server (バージョン11xがサポートされますが、11g PS6の使用を推奨)、Oracle Traffic Director (バージョン11xがサポートされますが、OTD 11x PS6の使用を推奨)またはサード・パーティのロード・バランサなど、外部の事前構成されたロード・バランサを構成できます。
注意: 11g PS6の管理対象または同一配置のOHSロード・バランサを使用する場合、管理/MBeanインタフェースを通じて変更が行われていないことを確認する必要があります。as-a-serviceソリューションでは、ファイル・システムのOHSファイルを直接変更するため、同一配置されたOHSでの変更は、管理サーバーにレプリケートされない可能性があります。また、管理インタフェース(MBeanやWLSTなど)を通じて行われた変更は、*.conf
ファイルに直接行われた変更をオーバーライドする可能性があります。
サード・パーティのロード・バランサを構成する場合、カスタム・スクリプトを使用して、ロード・バランサ構成を更新する必要があります。このスクリプトの詳細は、「カスタム・スクリプトのガイドライン」を参照してください。ミドルウェア・プールまたはデプロイメント・プランは、1つのロード・バランサ構成のみに関連付けることができます。
注意:
ロード・バランサ構成を設定する手順は、オプションです。
前提条件
構成されるOTDおよびOHSロード・バランサは、Enterprise Managerのモニター対象ホスト上にインストールする必要があり、Webトラフィックを1つ以上のMWaaSサービス・インスタンスにルーティングするために使用します。MWaaSサービス・インスタンスを作成、更新(スケール・アップまたはスケール・ダウン)または削除すると、ロード・バランサ構成は自動的に更新されます。
HTTPS Webトラフィックをルーティングするには、次を実行する必要があります。
OTD構成の作成(Oracle Traffic Directorタイプのロード・バランサを構成する場合にのみ必要)。
証明書の作成またはインストール。
SSL認証の詳細は、Oracle Traffic Director管理者ガイドおよびOracle HTTP Server管理者ガイドを参照してください。
ロード・バランサを構成するには、次の手順に従います:
カスタム・スクリプトを使用して、ロード・バランサを構成できます。このスクリプトは、ソフトウェア・ライブラリにディレクティブとして存在する必要があります。ディレクティブは次のガイドラインに従う必要があります:
LBR_WORK_DIRECTORY
: lbr.properties
ファイルのステージング先となるディレクトリを指定します。lbr.properties
ファイルに存在する名前/値ペアがカスタム・スクリプトにより抽出され、これらの値はロード・バランサの構成に使用されます。
次のプロパティがlbr.properties
ファイル内にある必要があります。
THIRDPARTY_ROUTING_PROTOCOL
: これは、HTTP、HTTPSまたはHTTP_HTTPSのいずれかです。
HTTP_PORT_RANGE
: HTTPプロトコルの場合に構成に使用できるポートの範囲(ハイフン「-」区切り)。たとえば、5000-6000となります。
HTTPS_PORT_RANGE
: HTTPSプロトコルの場合に構成に使用できるポートの範囲(ハイフン「-」区切り)。たとえば、7000-8000となります。
LBR_HOST
: ロード・バランサがインストールされているホスト。
UNIQUE_URI_REFERENCE
: これは、一意の値であるサービス・インスタンスIDです。これは、サービス・インスタンスにマップされます(WebLogicドメイン)。必要に応じて、仮想サーバーやルートなどのエンティティを一意に識別するために使用できます。
CONFIGURATION_ACTION
: 実行できるアクションは次のとおりです:
CREATE
: サービス・インスタンスを作成します。
ADD_SERVERS
: 1つ以上のサーバーをスケール・アップまたは追加します。
DELETE_SERVERS
: 1つ以上のサーバーをスケール・ダウンまたは削除します。
REMOVE
: サービス・インスタンスを削除します。
HTTP_WLS_MANAGED_SERVER_PORT_LIST
: port
がhttpポートである、カンマ区切りのhost:port
(管理対象サーバー)リストです。たとえば、abc:123、xyz:456など。
HTTPS_WLS_MANAGED_SERVER_PORT_LIST
: port
がSSLポートである、カンマ区切りのhost:port (管理対象サーバー)リストです。たとえば、abc:123、xyz:456など。
このサンプル・スクリプトは、Oracle Cloud Applicationプラグインの12.1.0.8以前のバージョンを使用している場合に利用できます。
サンプル・スクリプトI
#!/usr/bin/perl use File::Path; #use File::Spec(); use File::Spec; use Cwd; my $dir = getcwd(); my $WORK_DIR = $ARGV[0]; print "The Input Parameters to the Third Party Script are as follows : "."\n"; print "lbrWorkDirectory = ".$WORK_DIR."\n"; print "======================================================================"."\n"; print "The lbr.property file contents accessible to this script are as follows "."\n"; my $textfile = "lbr.properties"; my @prop; chdir($WORK_DIR) or die "Can't chdir to $WORK_DIR $!"; #Create Hash from properties open FILE, "<$textfile" or die("Could not open text file '" . $textfile . "': $!"); my %hash; while ($line4 = <FILE>) { chomp($line4); my ($key, $val) = split(/=/,$line4); print $key."= ".$val."\n"; $hash{$key}=$val; } close FILE; print "======================================================================"."\n"; my $ACTION = $hash{'CONFIGURATION_ACTION'}; if ( $ACTION eq "CREATE" ) { print " The Configuration Action is Create \n"; } elsif ( $ACTION eq "ADD_SERVERS" ) { print " The Configuration Action is Scale Up \n"; } elsif ( $ACTION eq "DELETE_SERVERS" ) { print " The Configuration Action is Scale Down \n"; } elsif ( $ACTION eq "REMOVE" ) { print " The Configuration Action is Remove \n"; } else { print " Unsuppported Configuration Action".$ACTION."\n"; } print "======================================================================"."\n"; # # logic to configure the LBR goes here #
このサンプル・スクリプトは、Oracle Fusion Middlewareプラグインの12.1.0.7以降のバージョンを使用している場合に利用できます。
サンプル・スクリプトII
#!/usr/bin/perl use File::Path; #use File::Spec(); use File::Spec; use Cwd; my $dir = getcwd(); my $WORK_DIR = $ARGV[0]; print "The Input Parameters to the Third Party Script are as follows : "."\n"; print "lbrWorkDirectory = ".$WORK_DIR."\n"; print "======================================================================"."\n"; print "The lbr.property file contents accessible to this script are as follows "."\n"; my $textfile = "lbr.properties"; my @prop; chdir($WORK_DIR) or die "Can't chdir to $WORK_DIR $!"; #Create Hash from properties open FILE, "<$textfile" or die("Could not open text file '" . $textfile . "': $!"); my %hash; while ($line4 = <FILE>) { chomp($line4); my ($key, $val) = split(/=/,$line4); print $key."= ".$val."\n"; $hash{$key}=$val; } close FILE; print "TP OUTPUT:FRONT_END_HOST_VALUE=example.host.com#FRONT_END_HTTP_PORT_VALUE=9000#FRONT_END_HTTPS_PORT_VALUE=9090#URI_PREFIX=app1#"."\n"; # # logic to configure the LBR goes here # print "======================================================================"."\n";
注意:
Oracle Fusion Middleware 12.1.0.7以降を使用している場合、スクリプトは次のガイドラインを満たす必要があります。
構成が正常に完了した後に、コマンド・ステータス0 (ゼロ)でプログラムを終了する必要があります。
構成に失敗した場合、ゼロ以外のコマンド・ステータスでプログラムを終了する必要があります。
次の情報を示されているとおりの書式で出力します。
print "TP OUTPUT:FRONT_END_HOST_VALUE=<host-name>#FRONT_END_HTTP_PORT_VALUE=<http_port>#FRONT_END_HTTPS_PORT_VALUE=<https_port>#URI_PREFIX=<uri-prefix-if-applicable>#"."\n";
割当て制限は、特定のロールに属するセルフ・サービス・ユーザーそれぞれに許可されているリソース量の集計です。この割当て制限は、ミドルウェア・セルフ・サービス・ポータルを介してプロビジョニングされたサービス・インスタンスにのみ適用されます。プロビジョニングされた各サービス・インスタンスは、新規サービス・リクエストおよび既存のサービス・インスタンスのスケール・アップを含めて、セルフ・サービス・ユーザーに適用される割当て制限の対象です。使用量が自分の割当て制限に到達したセルフ・サービス・ユーザーは、より高い割当て制限が割り当てられるか、既存のサービス・インスタンスを解放するまで、新しいサービス・リクエストを作成できません。
サービス・テンプレートを使用して、サービスのインスタンスを、選択したPaaSインフラストラクチャ・ゾーンのセットにプロビジョニングできます。
前提条件
「Middleware as a Serviceの開始」の説明に従って、MWaaSを設定および有効化します。
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンを作成しておく必要があります。
適切な値を含むWebLogicドメイン・プロビジョニング・プロファイル(「WebLogicドメインのプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照)がソフトウェア・ライブラリに存在する必要があります。
ミドルウェア・プールを作成しておく必要があります。
名前付き資格証明を作成する必要があります。サービス・テンプレートを作成するユーザーは、名前付き資格証明の所有者である必要があります。
注意:
アクティブ・インスタンスを持つサービス・テンプレートを編集し、構成パラメータを変更できます。サービス・テンプレートが変更された場合:
変更が加えられた後に作成された新しいインスタンスでは、新しいパラメータが使用されます。
古いインスタンスまたはテンプレートが変更される前に作成されたインスタンスでは、以前の値が使用されます。
ゾーンとロールに加えられた変更は、古いインスタンスと新しいインスタンスの両方に適用可能です。
WebLogicサービス・テンプレートを作成するには、次の手順に従います。
EM_SSA_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。
注意:
別のナビゲーション・パスを使用してこのページにアクセスすることもできます。「Oracleホーム」メニューから「サービス・テンプレート」を選択し、「作成」をクリックして「Weblogic」サービス・タイプを選択します。
「ミドルウェア・サービス・ファミリ」の横の「設定」リンクをクリックして、ドロップ・ダウン・リストから「Weblogic」サービス・タイプを選択します。
「サービス・テンプレート」リンクをクリックします。選択した一連のゾーンで、サービスのインスタンスのプロビジョニングに使用可能なサービス・テンプレートを作成できます。「作成」をクリックします。
サービス・テンプレートの名前と説明を入力します。説明は一意で、作成するサービス・テンプレートのタイプに関する情報を指定する必要があります。
「プロビジョニング・プロファイル」フィールドで、「検索」アイコンをクリックしてWebLogicドメインのプロビジョニング・プロファイルを選択します。選択したWebLogicドメインのプロビジョニング・プロファイルには、次のいずれかを含めることができます。
1つ以上のWebLogic Serverを持つ1つのクラスタ。このクラスタに対してWebLogicサーバーを追加または削除することで、スケールアップまたはスケールダウンできます。
1つのWebLogic Server。この場合、「スケール・アップ」および「スケール・ダウン」オプションは使用できません。
選択したプロファイルのプロファイル・バージョン、管理対象サーバー数、トポロジなどの詳細が表示されます。
図27-8 WebLogicサービス・テンプレートの作成: 一般
「次へ」をクリックします。特性のページが表示されます。
図27-9 WebLogicサービス・テンプレートの作成: 特性
「サービス特性」リージョンで、次を指定します。
異なるExalogicラックからホストにサービス・インスタンスのWebLogic Serverを分散しますか。: サービス・インスタンスのWebLogic Serverが使用可能なExalogicラックで均一に分散される場合、「はい」を選択します。ホストを使用可能な最初のラックに配置する場合は、「いいえ」を選択します。
使用可能なホストに負荷を分散させますか。: WebLogic Serverが使用可能なホストで均一に分散される場合、「はい」を選択します。「いいえ」を選択すると、最大許容数のサーバーが最初に使用可能なホストにプロビジョニングされ、その後で他のホストにプロビジョニングされます。
ロード・バランサの有効化: このサービス・テンプレートで作成されるすべてのサービス・インスタンスに対してロード・バランサ構成を有効にするには、「はい」を選択します。
注意:
「ロード・バランサの有効化」フィールドがサービス・テンプレートの新規作成: 構成ページで1に設定されている場合、「検索」をクリックすると、ロード・バランサ構成に関連付けられたミドルウェア・プールのみが表示されます。ミドルウェア・プールがロード・バランサが構成に関連付けられていない場合は、リストは空白になります。
SSAユーザーに拡張設定を公開しますか。: 「はい」に設定すると、セルフ・サービス・ユーザーは、オペレーティング・システム、他のSSAユーザーとのサービス・インスタンスの共有の有効化、モニタリング・テンプレート用のターゲット・プロパティの設定などの拡張オプションにアクセスできます。
WebLogic管理コンソールおよびFusion Middleware ControlをSSAユーザーに公開: 「はい」を選択すると、EM_SSA_USER
ロールを持つユーザーは、このサービス・テンプレートを使用して作成された各サービス・インスタンスについて、WebLogic管理コンソールおよびFusion Middleware Controlへのアクセス権を持ちます。
注意:
EM_SSA_USER
がWebLogic ServerおよびFusion Middleware Controlコンソールを完全に制御する必要がある場合にのみ、このフィールドを「はい」に設定してください。EM_SSA_USER
は、各コンソールからすべての構成の変更とライフサイクル管理操作を実行できるようになります。
JRF対応のプロファイルですか。: 選択されたプロファイルがJRFに対応しているかどうかを示します。WebLogic Server 12.1.2および12.1.3インスタンスで「はい」に設定すると、セルフ・サービス・ユーザーがサービスをリクエストするときにデータベース接続文字列とスキーマ・パスワードを求められます。
セルフ・サービス・ユーザーは、DBaaS RMANバックアップ・オプションを使用してクローン化されたデータベース、またはDBaaS外でクローン化されてEnterprise Manager内で検出されたデータベースを使用できます。後者のオプションの場合、データベースの検出後に、データベース・ターゲットに対する表示権限をセルフ・サービス・ユーザーに付与する必要があります。
JRF対応のプロファイルは、非JRF WebLogicドメインの作成には使用できません。このフィールドの値が「はい」に設定されている場合、値を変更しないことが推奨されます
「ターゲット・プロパティ」リージョンで、ターゲットのプロパティのタグ付けと識別に使用される特性を指定します。テンプレートから作成されたサービス・インスタンスには特性があります。
「次へ」をクリックします。ミドルウェア・サービス・テンプレートの作成: リソース・プロバイダ・ページで「追加」をクリックして、サービス・インスタンスをプロビジョニングするミドルウェア・プールを選択します。ミドルウェア・プールが関連付けられているPaaSインフラストラクチャ・ゾーンが表示されます。
「次へ」をクリックします。「構成」ページが表示されます。
図27-10 WebLogicテンプレートの作成: 構成
次の詳細を入力します。
WebLogic管理者資格証明:
WebLogicユーザー名: Weblogic Serverにログインするユーザーの名前として8文字以上の値を入力します。これは必須フィールドです。
WebLogicパスワード: Weblogic Serverユーザーのパスワードとして8文字以上の値を入力します。これは必須フィールドです。
Javaホームの場所: Javaホームの絶対パスを指定します。このフィールドを指定する必要があるのは、前に選択した「WebLogicドメインのプロビジョニング・プロファイル」にミドルウェア・ホーム・バイナリが含まれる場合です。
前処理および後処理スクリプト
サービス・インスタンスの前処理スクリプト: サービス・インスタンスの作成、削除、スケールアップまたはスケールダウンの前に実行する必要があるスクリプトを選択します。
サービス・インスタンスの後処理スクリプト: サービス・インスタンスの作成、削除、スケールアップまたはスケールダウンの後に実行する必要があるスクリプトを選択します。
スクリプト実行用の外部ホスト: これらのスクリプトを実行する必要がある外部ホストを指定します。
外部ホストでスクリプトを実行するための名前付き資格証明: 外部ホストでスクリプトを実行するために必要な資格証明を指定します。
管理サーバー・ホストでスクリプトを実行: スクリプトが管理サーバー・ホストで実行される場合、「はい」を選択します。
管理対象サーバー・ホストでスクリプトを実行しますか。: スクリプトが管理対象サーバー・ホストで実行される場合、「はい」を選択します。
注意:
管理サーバー・ホストと管理対象サーバー・ホストでこれらのスクリプトを実行するためにはゾーン・レベルの資格証明が使用されます。
スクリプトは、次のガイドラインを満たしている必要があります。
作成するディレクティブはPERLディレクティブである必要があります。
INPUT_FILE_LOCATION
という名前の入力パラメータを定義する必要があります。
プロパティ・ファイルの場所のパスは、INPUT_FILE_LOCATION
パラメータで指定する必要があります。
プロパティ・ファイルには、サービス・インスタンスおよびドメインの情報が含まれています。
サンプル・スクリプト・ファイル、プロパティ・ファイルおよび生成される出力については、「サンプル後処理スクリプト」を参照してください。
サービス設定:
トポロジ: このフィールドは、物理用ミドルウェア・サービス・テンプレートの作成: 一般ページで選択したプロファイルに基づいて自動的に設定されます。
ポート範囲(開始 - 終了): WebLogicサーバーのポート範囲を入力します。デフォルトの範囲の開始は1024で、範囲の終了は65000です。
配置パラメータ:
インスタンス当たりのメモリー使用量: 追加のWebLogic Serverインスタンスのそれぞれに対して必要なメモリーを指定します。このパラメータは指定する必要があり(空白にはできません)、その値はプロファイルで指定された-Xmx値と一致する必要があります。たとえば、プロファイルで-Xmx512mを指定した場合、メモリーに必要な値に0.5を設定する必要があります。同様に、プロファイルの値が-Xmx1024mの場合、必要なメモリーの値は1となります。
インスタンス当たりのCPU使用率: 追加のWebLogic Serverインスタンスのそれぞれに対して必要なCPUを指定します。
サーバーの起動引数
管理対象サーバーの起動引数: 管理対象サーバーを起動するために必要なメモリーおよびJava引数を指定します。これらの引数は、JVMサーバーのメモリー・サイズを制御し、同じプロファイルを持つ複数のテンプレートを作成するために使用します。たとえば、-Xms1280m -Xmx1280m -XX:PermSize=128m -XX:MaxPermSize=256m -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true
と指定できます。
注意: 「SSAユーザーに拡張設定を公開しますか。」フラグが「True」に設定された場合、セルフ・サービス・ユーザーがサービスをリクエストするときにこれらの引数を変更できます。
リソース管理スクリプト・パラメータ
Resource Management Script: ミドルウェア・プールのサイズの増加または減少を可能にするリソースの動的管理用スクリプトを指定します。このスクリプトは、ソフトウェア・ライブラリにディレクティブとして存在する必要があります。
リソース管理スクリプト実行用のホスト: リソース・プロビジョニング・スクリプトを実行するホストを選択します。
ホストの名前付き資格証明: 選択したホストの名前付き資格証明を指定します。
「次へ」をクリックします。物理用ミドルウェア・サービス・テンプレートの作成: ロール・ページで「追加」をクリックし、このサービス・テンプレートを使用可能にするセルフ・サービス・ユーザー・ロールを選択します。選択したロールに属するすべてのユーザーが、このサービス・テンプレートを使用できます。
「次へ」をクリックします。物理用ミドルウェア・サービス・テンプレートの作成: 確認ページが表示されます。これまでに入力した情報を確認し、「発行」をクリックします。新しく作成されたサービス・テンプレートが、ミドルウェア・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: サービス・テンプレート・ページに表示されます。「サービス・テンプレート名」リンクをクリックして、追加の詳細を表示できます。
このサンプル後処理スクリプトでは、プロパティ・ファイルの内容に加え、管理対象サーバーや管理サーバーなどの詳細が出力されます。
プロパティ・ファイルの内容は次のとおりです。
OPERATION= CREATE SERVICE_INSTANCE= inst_01 DOMAIN_NAME= inst_01_SSA_USER1 DOMAIN_HOME= /middleware/inst_01_SSA_USER1 MW_HOME= /middleware WLS_HOME= /middleware/wlserver_10.3 ADMIN_SERVER= example.com,27877,8142 MANAGED_SERVERS= example.com,13614,1488,4166; EXTERNAL_HOSTS= example.com EXECUTE_SCRIPTS_ON_ADMIN_SERVER_HOST= Yes EXECUTE_SCRIPTS_ON_MANAGED_SERVER_HOSTS= Yes
サンプル・スクリプトは次のとおりです。
#!/usr/bin/perl use File::Path; #use File::Spec(); use File::Spec; use Cwd; my $dir = getcwd(); my $inputFile = $ARGV[0]; print "Imput File Location = ".$inputFile."\n"; print "===================================================================="."\n"; print "The properties file contents accessible to this script are as follows "."\n"; my @prop; #Create Hash from properties open FILE, "<$inputFile" or die("Could not open text file '" . $inputFile . "': $!"); my %hash; while ($line4 = <FILE>) { chomp($line4); my ($key, $val) = split(/=/,$line4); print $key."= ".$val."\n"; $hash{$key}=$val; } close FILE; print "===================================================================="."\n"; my $ACTION = $hash{'OPERATION'}; if ( $ACTION eq "CREATE" ) { print " This is Service Instance Creation Operation \n"; } elsif ( $ACTION eq "SCALEUP" ) { print " This is Scale Up Operation \n"; } elsif ( $ACTION eq "SCALEDOWN" ) { print " This is Scale Down Operation \n"; } elsif ( $ACTION eq "DELETE" ) { print " This is Delete Service Instance Operation \n"; } else { print " Unsuppported Configuration Action".$ACTION."\n"; } print "===================================================================="."\n"; my $ADMIN_SERVER = $hash{'ADMIN_SERVER'}; print "======================Admin Server Details Begins==================="."\n"; my @fields = split (/,/, $ADMIN_SERVER); my $arraySize = @fields; if ($arraySize == 4) { print "Admin Server Name is ".$fields[0]."\n"; print "Admin Server Host Name is ".$fields[1]."\n"; print "Admin Server NON SSL Port is ".$fields[2]."\n"; print "Admin Server SSL Port is ".$fields[3]."\n"; } else { print "Admin Server Host Name is ".$fields[0]."\n"; print "Admin Server NON SSL Port is ".$fields[1]."\n"; print "Admin Server SSL Port is ".$fields[2]."\n"; } print "======================Admin Server Details Ends===================="."\n"; print "\n"; print "======================Managed Server's Details Begins==============="."\n"; my $MANAGED_SERVERS = $hash{'MANAGED_SERVERS'}; my $managedServer; my @noOfManagedServers = split (/;/, $MANAGED_SERVERS); for ($count = 0; $count < @noOfManagedServers; $count++) { $managedServer = $noOfManagedServers[count]; @fields = split (/,/, $managedServer); $arraySize = @fields; if ( $ACTION eq "SCALEDOWN" || $ACTION eq "DELETE" ) { print "Managed Server Name is ".$fields[0]."\n"; print "Managed Server Host Name is ".$fields[1]."\n"; print "Managed Server NON SSL Port is ".$fields[2]."\n"; print "Managed Server SSL Port is ".$fields[3]."\n"; } else { print "Managed Server Host Name is ".$fields[0]."\n"; print "Managed Server NON SSL Port is ".$fields[1]."\n"; print "Managed Server SSL Port is ".$fields[2]."\n"; } print "\n" } print "===================Managed Server's Details Ends===================="."\n"; print "\n"; print "===================External Host's Details Begins==================="."\n"; my $EXTERNAL_HOSTS = $hash{'EXTERNAL_HOSTS'}; my @hosts = split (/,/, $EXTERNAL_HOSTS); for ($count = 0; $count < @hosts; $count++) { print "External Host is ".$hosts[count]."\n"; } print "=====================External Host's Details Ends==================="."\n";
ディレクティブの出力は次のとおりです。
Imput File Location = /jan1215/work/agentStateDir/1422547083465.properties ====================================================================== The properties file contents accessible to this script are as follows OPERATION= CREATE SERVICE_INSTANCE= inst_01 DOMAIN_NAME= inst_01_SSA_USER1 DOMAIN_HOME= /middleware/inst_01_SSA_USER1 MW_HOME= /middleware WLS_HOME= /middleware/wlserver_10.3 ADMIN_SERVER= example.com,27877,8142 MANAGED_SERVERS= example.com,13614,1488,4166; EXTERNAL_HOSTS= example.com EXECUTE_SCRIPTS_ON_ADMIN_SERVER_HOST= Yes EXECUTE_SCRIPTS_ON_MANAGED_SERVER_HOSTS= Yes ====================================================================== This is Service Instance Creation Operation ====================================================================== =======================Admin Server Details Begins=================== Admin Server Host Name is example.com Admin Server NON SSL Port is 27877 Admin Server SSL Port is 8142 =======================Admin Server Details Ends==================== =======================Managed Server's Details Begins=============== Managed Server Host Name is example.com Managed Server NON SSL Port is 13614 Managed Server SSL Port is 1488 =======================Managed Server's Details Ends==================== =======================External Host's Details Begins=================== External Host is example.com =======================External Host's Details Ends===================
リソース管理スクリプトでは、名前/値ペアのリストを含むプロパティ・ファイルの場所を指定します。ファイルの内容は、作成、スケール・アップ、スケール・ダウンおよび削除の各操作に基づいて変化します。
作成操作のファイルの内容は、次のとおりです。
ACTION=CREATE
ZONE_NAME=<value>
POOL_NAME=<value>
NUMBER OF SERVERS BEFORE THIS REQUEST=<value>
NUMBER OF SERVERS REQUESTED=<value>
NUMBER OF SERVERS POSSIBLE WITH AVAILABLE RESOURCES=<value>
NUMBER OF SERVERS NEEDED=<value>
MAXIMUM SERVERS ALLOWED PER HOST=<value>
MIDDLEWARE_HOME=<value>
EXPECTED CPU UTILIZATION IN PERCENTAGE=<value>
EXPECTED MEMORY CONSUMPTION IN GB==<value>
スケール・アップ操作のファイルの内容は、次のとおりです。
ACTION=SCALEUP
ZONE_NAME=<value>
POOL_NAME=<value>
NUMBER OF SERVERS BEFORE THIS REQUEST=<value>
NUMBER OF SERVERS REQUESTED=<value>
NUMBER OF SERVERS POSSIBLE WITH AVAILABLE RESOURCES=<value>
NUMBER OF SERVERS NEEDED=<value>
MAXIMUM SERVERS ALLOWED PER HOST=<value>
MIDDLEWARE_HOME=<value>
DOMAIN_NAME=<value>
EXPECTED CPU UTILIZATION IN PERCENTAGE=<value>
EXPECTED MEMORY CONSUMPTION IN GB==<value>
スケール・ダウン操作のファイルの内容は、次のとおりです。
ACTION=SCALEDOWN
ZONE_NAME=<value>
POOL_NAME=<value>
NUMBER OF SERVERS BEFORE THIS REQUEST=<value>
NUMBER OF SERVERS BEING REMOVED=<value>
HOSTS FROM WHERE SERVERS BEING REMOVED=<value>
MIDDLEWARE_HOME=<value>
DOMAIN_NAME=<value>
「チャージバック」タブをクリックして、ミドルウェア・プールをチャージバック・アプリケーションに追加します。このページで、チャージバック・ゾーン、サービス、アイテムおよび価格を決定できます。チャージバックの設定後、チャージおよびプランの詳細を表示できます。
ホスト、管理対象サーバー、PaaSインフラストラクチャ・ゾーンなどの関連するターゲットから収集された構成およびモニタリングのメトリックに基づいてチャージバックおよび測定のデータを構成できます。チャージ・プランは、ホスト、WebLogic (ドメイン、クラスタおよびサーバー)、PaaSインフラストラクチャ・ゾーンおよび構成(WebLogicドメインのバージョン、OSバージョン、ベンダーなど)に基づきます。
チャージバック・サービスの設定の詳細は、「チャージバック管理」を参照してください。