Enterprise Manager Cloud Control 13cは、Enterprise Manager Cloud Controlの最新リリースです。この新しいリリースでは、以前のリリースと比較して、様々な新機能、機能強化、パフォーマンス向上およびバグ修正を提供しています。Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース1、12cリリース5 (12.1.0.5)または12cリリース4 (12.1.0.4)がある場合は、あらゆる新機能の恩恵を受けるために、13cリリース2にアップグレードすることをお薦めします。
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2へのアップグレードを開始する前に、アップグレード・プロセス、アップグレード・ユーティリティおよびアップグレード・ユーティリティに関連するその他の重要な側面(サポートされている環境、サポートされているアップグレード・パス、ポートの再利用方法、自動的に引き継がれる以前のリリースの機能、アップグレード後に再実行する必要があるカスタマイズなど)を理解する必要があります。そうすることで、アップグレードの要件および影響を理解し、以前のリリースから円滑に移行するための準備ができます。
この章では、アップグレード・プロセスを示し、アップグレード・プロセスを開始する前に知っておく必要がある重要な側面について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2へのアップグレードでサポートされているOMS環境
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2へのアップグレードでサポートされているアップグレード・パスおよびサポートされているアップグレード方式
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2へのアップグレードでサポートされているプラットフォーム
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2へのアップグレードで提示されるアップグレード範囲
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2へのアップグレードの一環としてアップグレードまたはインストールされるコンポーネント
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2へのアップグレードと並行したOracle BI Publisherのアップグレード
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2へのアップグレードと並行したプラグインのアップグレード
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2にアップグレードした後のOracle Software Libraryの状態
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2にアップグレードした後のコネクタの状態
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2にアップグレードした後のOMSおよび管理エージェント用に構成されたカスタム証明書の再利用
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2にアップグレードした後のデータベースのXML DB機能
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2にアップグレードした後のOMSおよび管理エージェントの手動による再起動
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2へのアップグレードに使用するウィザードまたはコンソール
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2にアップグレードした後のOPSSスキーマに対する変更
次のOracle Management Service (OMS)環境のいずれかをアップグレードできます。
単一OMS環境: 単一OMS環境は、複数の管理エージェントで編成される1つのOMSを使用した環境です。通常、小さいデプロイメントです。
複数OMS環境: 複数OMS環境は、複数の管理エージェントで編成されるサーバー・ロード・バランサ(SLB)でモデレートされた2つ以上のOMSインスタンスを使用した環境です。通常、大きいデプロイメントです。
表1-1に、サポートされているアップグレード・パスと、それぞれのアップグレード・パスでサポートされているアップグレード方式を示します。
表1-1 Enterprise Managerシステムのアップグレードでサポートされているアップグレード・パスおよびサポートされているアップグレード方式
アップグレード元 | アップグレード先 | サポートされているアップグレード方式 |
---|---|---|
13cリリース1 |
13cリリース2 |
1システム・アップグレード |
12cリリース5 (12.1.0.5) |
13cリリース2 |
1システム・アップグレード |
12cリリース4 (12.1.0.4) |
13cリリース2 |
1システム・アップグレード |
|
12cリリース3 (12.1.0.3)がある場合、13cリリース2に直接アップグレードすることはできません。まず12cリリース4 (12.1.0.4)、12cリリース5 (12.1.0.5)または13cリリース1にアップグレードしてから、13cリリース2にアップグレードする必要があります。 |
1システム・アップグレード |
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まず12cリリース4 (12.1.0.4)、12cリリース5 (12.1.0.5)にアップグレードしてから、13cリリース2にアップグレードする必要があります。 |
1システム・アップグレード |
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まず12cリリース4 (12.1.0.4)にアップグレードしてから、13cリリース2にアップグレードする必要があります。 |
1システム・アップグレード |
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まず、異なるホストでの2システム・アップグレードまたは1システム・アップグレードの方法を使用して、12cリリース5 (12.1.0.5)または12cリリース4 (12.1.0.4)にアップグレードしてから、13cリリース2にアップグレードします。 |
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まず、異なるホストでの2システム・アップグレードまたは1システム・アップグレードの方法を使用して、12cリリース5 (12.1.0.5)または12cリリース4 (12.1.0.4)にアップグレードしてから、13cリリース2にアップグレードします。 |
サポートされているプラットフォームのリストを表示するには、My Oracle Supportで入手できるEnterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスします。手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。
Enterprise Manager Cloud Control 13cへのアップグレードに関する情報をいくつか次に示します。
13cリリース1(13.1.0.0)、12cリリース5 (12.1.0.5)または12cリリース4 (12.1.0.4)のみを13cリリース2にアップグレードできます。
Oracle BI Publisherを12cリリース3 (12.1.0.3)で構成している場合、13cリリース2に直接アップグレードすることはできません。まず12c リリース4 (12.1.0.4)または12c リリース5 (12.1.0.5)にアップグレードしてから、13cリリース2にアップグレードする必要があります。
12cリリース1 (12.1.0.1) [バンドル・パッチ1の有無に関係なし]、12cリリース2 (12.1.0.2)または12cより前のリリース(10g、11gなど)がある場合は、まず12cリリース4 (12.1.0.4)、12cリリース5 (12.1.0.5)または13cリリース1 (13.1.0.0)にアップグレードします。
既存のデータベースが13cリリース2に対して動作保証されているデータベースである場合のみ、アップグレードできます。既存のデータベースが13cリリース2でサポートされているリリースではない場合は、サポートされているリリースにアップグレードしてから、OMSと管理リポジトリのアップグレードを開始してください。
たとえば、12cリリース4 (12.1.0.4)からアップグレードする場合、データベースのリリースが古く、13cリリース2でサポートされていない可能性があります。この場合は、まずデータベースを13cリリース2でサポートされている最低限のデータベース・リリースにアップグレードしてから、Enterprise Managerシステムを13cリリース2にアップグレードします。
アップグレード操作は常に、OMSおよび管理エージェントの新しいOracleホームが表示されるアウトオブプレース・アップグレードです。古いホームと新しいホームを定期的にバックアップすることをお薦めします。
これらのアップグレード方式では、管理リポジトリが構成される既存のデータベースはアップグレードされません。
このようなデータベースをアップグレードするには、データベース・アップグレード・ツールを使用します。アップグレード・ツールの詳細は、次の場所にあるOracle Databaseドキュメント・ライブラリの『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
表1-2に、13cリリースおよび12cリリースでのOMSと管理エージェント間の互換性について示します。OMSは、この表に示されている管理エージェントのリリースとのみ通信できます。
表1-2 13cリリースおよび12cリリースでのOMSと管理エージェント間の互換性
NA | Oracle Management Agent 12cリリース4 (12.1.0.4) | Oracle Management Agent 12cリリース5 (12.1.0.5) | Oracle Management Agent 13cリリース1 | Oracle Management Agent 13cリリース2 |
---|---|---|---|---|
Oracle Management Service 13cリリース2 |
はい |
はい |
はい |
はい |
旧リリースの管理エージェントがある場合は、OMSを13cリリース2にアップグレードする前に、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールにあるエージェント・アップグレード・コンソールを使用して管理エージェントを12cリリース4 (12.1.0.4)、12cリリース5 (12.1.0.5)または13cリリース1に必ずアップグレードしてください。
管理エージェントは、どのプラットフォーム上にあっても、そのプラットフォームに対応したOMS 13cソフトウェアを入手できるかぎり、アップグレード可能です。
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードにより、Java Development Kit (JDK) 1.7.0_80およびOracle WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.3.0)がデフォルトでインストールされます。事前にインストールされたJDKまたはOracle WebLogic Serverは、13cリリース1以降ではサポートされません。
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードによってインストールされるOracle WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.3.0)が必ずEnterprise Manager Cloud Control専用となるようにする必要があります。ミドルウェア・ホームにその他のOracle Fusion Middleware製品をインストールしてはいけません。
ORACLE_COMMON
プロパティはEnterprise Manager Cloud ControlとOracle Fusion Middleware製品の両方で使用されるため、これらを同じミドルウェア・ホームに共存させることはできません。
13cリリース2へのアップグレードはアウトオブプレース・アップグレードであるため、Enterprise Manager Cloud Control 13cインストール・ウィザードを起動すると、次のことが実行されます。
Oracle WebLogic Server 12cリリース1 (12.1.3.0)をインストールします。
Java Development Kit (JDK) 1.7.0_111をインストールします。
Oracle Management Service 13cリリース2をインストールします。
Oracle JRF 12cリリース1 (12.1.3.0)をインストールします。これにはoracle_common
ディレクトリが含まれます。
Oracle Web Tier 12c リリース1 (12.1.3.0)をインストールします。
Oracle BI Publisher 12cリリース1 (12.1.3.0)をインストールします。これにはbi
ディレクトリが含まれます。以前のリリースのOracle BI Publisherがすでに存在する場合、この方式ではそのリリースを12.1.3.0にアップグレードします。
プラグインをアップグレードするか、すでにデプロイされているプラグインを引き継ぐか、またはプラグインをデプロイします。
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2ソフトウェアに新しいバージョンがある場合は、デプロイされているプラグインをアップグレードします。
13cリリース1以降、Oracle Fusion Middlewareプラグインのデプロイメントまたはアップグレードの一環として、デフォルトでOMSにJava仮想マシン診断(JVMD)エンジンが1つインストールされるようになりました。デプロイする追加OMSごとに、そのOMSとともにデフォルトで1つのJVMDエンジンが提供されます。
JVMDを使用すると、管理者は本番環境でJavaアプリケーションのパフォーマンスの問題を診断できます。問題を再現する必要性がなくなることにより、こうした問題解決に必要な時間が短縮されるため、アプリケーションの可用性とパフォーマンスが向上されます。
JVMDエンジンはデフォルトではOMSホストにインストールされますが、JVMDエージェントはターゲットのJVMに手動でデプロイする必要があります。手順は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』のJVM診断エージェントのインストールに関する項を参照してください。
以前のリリースのEnterprise Manager Cloud ControlにJVMDエンジンが含まれていた場合、それらはすべて自動的に使用停止になります。ただし、古いJVMDエンジンは使用停止になったため、アップグレード後、以前のJVMDエージェントによってモニターされていたターゲットはモニターされません。それらのターゲットのモニタリングを続けるには、ターゲットのJVMにそれらのJVMDエージェントを再デプロイし、新たにインストールされたJVMDエンジンと通信できるようにする必要があります。
次の場合は、デプロイされているプラグインをアップグレードせずに移行または引き継ぎます。
Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2ソフトウェアに新しいバージョンがない場合。
デプロイされているプラグインがすでにEnterprise Manager Cloud Control 13cリリース2ソフトウェアのプラグインのバージョン以上である場合。
アップグレード対象のプラグインに新しい依存関係が存在する場合またはリリースで導入された新しいデフォルト・プラグインがある場合は、新しいプラグインをデプロイします。
選択した追加のプラグインをデプロイします。
GCDomain
と呼ばれるOracle WebLogicドメインを作成します。
nodemanager
と呼ばれるノード・マネージャのユーザー・アカウントを作成します。
Oracle Management Service 13cに関連するすべての構成の詳細を格納する、Oracle Management Serviceインスタンス・ベース・ディレクトリ(gc_inst)
を構成します。
既存の認証されたOracleデータベースのOracle Management Repositoryをアップグレードします。
注意:
中央エージェント(OMSとともにインストールされる管理エージェント)は、デフォルトではアップグレードされません。OMSをアップグレードした後にEnterprise Manager Cloud Controlコンソールで使用可能なエージェント・アップグレード・コンソールを使用してアップグレードする必要があります。
OMSまたは管理エージェントをアップグレードすると、旧リリースの管理エージェントで使用されていたポートは、アップグレード後の管理エージェントに引き継がれます。そのため、ファイアウォール設定には何も影響しません。
OMSをアップグレードすると、旧リリースのコア・コンポーネントすべてで使用されていたポートは引き継がれます。
注意:
コア・コンポーネント、ポートが選択される範囲、および割り当てられる空ポートの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』で「基本の理解」の章を参照してください。
ファイアウォールをOMS用に構成した場合に、ファイアウォールを通して利用可能にする必要のあるURLの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』のEnterprise Managerのファイアウォールの構成に関する項を参照してください。
13c リリース1以降、Oracle BI Publisherは、OMSのアップグレード中に旧リリースから最新のリリースに自動的にアップグレードされます。他の手順は必要ありません。
ここでは、以下の項目について説明します。
エージェント・アップグレード・コンソールを使用してOracle Management Agentを13cリリース2にアップグレードすると同時に、旧リリースのプラグインはすべてデフォルトでアップグレードされます。手動による操作は必要ありません。
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードを使用してOracle Management Serviceを13cリリース2にアップグレードすると同時に、プラグインは次の状況に基づいて自動的にアップグレード、移行またはデプロイされます。
新しいバージョンが存在する場合、プラグインはアップグレードされます。
新しいバージョンが存在しない場合、プラグインは移行されます。
アップグレード対象のプラグインに新しい依存関係が存在する場合またはリリースで導入された新しいデフォルト・プラグインがある場合、プラグインがデプロイされます。
Enterprise Manager Cloud Controlインストール・ウィザードの「プラグインの選択」画面で選択する追加のプラグイン。
「プラグインの選択」画面にリストされていないプラグインをインストールする場合は、次の手順に従います。
Oracle Software Libraryは、Enterprise Managerがアップグレードされるとすぐに機能します。使用できるようにするために、手作業で操作する必要はありません。
Enterprise Managerシステム全体のアップグレード後、従来のEnterprise Managerシステムで構成されたコネクタはEnterprise Manager Cloud Controlでも引き続き動作します。ただし、構成されていなかったものは機能しません。
13cリリース2にアップグレードすると、OMSのアップロードおよびコンソール・ポート用に構成されたすべてのカスタム証明書および管理エージェント用に構成されたすべてのカスタム証明書は、以前のリリースから自動的に引き継がれ、アップグレード後のリリースで保持されます。これらのカスタム証明書のいずれについても、再構成は不要です。
管理リポジトリの構成を予定しているOracle Database上のXML DBなどの機能を有効または無効にしても、Enterprise Managerには影響されません。そのため、Enterprise Managerはそれらの機能に依存していないため、データベースの機能はすべて有効または無効にできます。
OMSと管理リポジトリを格納するOracle Databaseとを同じホストにインストールした場合、ホストを再起動するときに、それとともにインストールされたOMSおよび管理エージェントは自動的に起動しません。これらは手動で起動する必要があります。
OMSを手動で起動するには、OMSホストのOracleホームから次のコマンドを実行します。
$<ORACLE_HOME>/bin/emctl start oms
たとえば、次のようになります。
/u01/software/em13c/oraclehome/bin/emctl start oms
管理エージェントを手動で起動するには、エージェント・ホームから次のコマンドを実行します。
$<AGENT_HOME>/bin/emctl start agent
たとえば、次のようになります。
/u01/software/em13c/agentbasedir/agent_13.2.0.0.0/bin/emctl start agent
Oracle Management Repositoryを格納しているスタンバイ・データベースでOracle Data Guardを構成する場合、次のコマンドを使用してデータベースでの強制ロギングを有効にします。
ALTER DATABASE force logging;
データベースへの強制ロギングを有効化しない場合、Enterprise Managerシステムをアップグレードする際にNOLOGGING
コマンドを使用すると、スタンバイ・データベースを破損する可能性があります。
この項では、Enterprise Manager Cloud Control 13cへのアップグレードに使用するウィザードまたはコンソールについて説明します。特に、次の内容について説明します。
Enterprise Manager Cloud Control 13cインストール・ウィザードは、OMSおよび管理リポジトリのアップグレードを可能にする主要なユーザー・インタフェースです。アップグレードは旧リリースのOMSが存在する同じホストで発生するため、ある程度の停止時間が含まれます。
注意:
インストーラでは、既存のOracle Management Agent (管理エージェント)をアップグレードしません。OMSをアップグレードした後、エージェント・アップグレード・コンソールを使用して管理エージェントを個別にアップグレードする必要があります。エージェント・アップグレード・コンソールは、OMSをアップグレードした後にEnterprise Manager Cloud Controlコンソールに表示されるGUIコンソールです。詳細は、Enterprise Manager Cloud Control 13c リリース2のエージェント・アップグレード・コンソールの概要を参照してください。
エージェント・アップグレード・コンソールは、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールに組み込まれているグラフィカル・ユーザー・インタフェースです。このコンソールは、既存の中央エージェントを一括アップグレードする単一ウィンドウ・ソリューションとして機能します。中央エージェントとは、各OMSとともにデフォルトでインストールされる管理エージェントです。
注意:
エージェント・アップグレード・コンソールを使用すると、スタンドアロン管理エージェントであってもアップグレードできますが、スタンドアロン管理エージェントをアップグレードするにはエージェント・ゴールド・イメージをかわりに使用することをお薦めします。ゴールド・エージェント・イメージ・コンソールを使用すると、ゴールド・イメージの作成および管理と、既存のスタンドアロン管理エージェントの更新が可能です。Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース2のエージェント・アップグレード・コンソールの概要を参照してください。
エージェント・アップグレード・コンソールにアクセスするには、「設定」メニューから「Cloud Controlの管理」をクリックし、「エージェントのアップグレード」を選択します。
注意:
エージェント・アップグレード・コンソールを使用して中央管理エージェントをアップグレードするには、複数OMS環境でOMSインスタンスをすべてアップグレードする必要があります。
エージェント・アップグレード・コンソールは、「エージェントのアップグレード・タスク」タブと「エージェントのアップグレード後のタスク」タブで構成されます。
「エージェントのアップグレード・タスク」タブは、中央エージェントのアップグレード、アップグレードできない中央エージェントの表示および中央エージェントのアップグレード・ジョブの概要の表示に使用できます。
「エージェントのアップグレード後のタスク」タブは、アップグレードした中央エージェントの古いディレクトリのクリーンアップおよび中央エージェントのクリーンアップ・ジョブの概要の表示に使用できます。エージェント・アップグレード・コンソールにアクセスするには、「設定」メニューから、「Cloud Controlの管理」を選択し、次に「エージェントのアップグレード」を選択します。
ゴールド・エージェント・イメージ・コンソールは、Enterprise Manager Cloud Controlコンソールに組み込まれているグラフィカル・ユーザー・インタフェースです。このコンソールは、既存のスタンドアロン管理エージェントを一括アップグレードする単一ウィンドウ・ソリューションとして機能します。スタンドアロン管理エージェントとは、管理対象外ホストにインストールされた管理エージェントで、管理対象外ホストを管理対象ホストに変換したり、そこで稼働しているターゲットをモニターします。
ゴールド・エージェント・イメージ・コンソールにアクセスするには、「設定」メニューで「Cloud Controlの管理」、「ゴールド・エージェント・イメージ」の順に選択します。
ゴールド・エージェント・イメージ・コンソールを使用して、次のタスクを実行できます。
新しい管理エージェントのプロビジョニング。
既存の管理エージェントの更新。
管理エージェントのアップグレード(管理エージェント・ソフトウェアのアップグレード)。
管理エージェントへの新しいプラグインのデプロイ。
管理エージェントにデプロイされている既存のプラグインのアップグレード。
管理エージェントへのパッチのデプロイ。
管理エージェントにデプロイされているプラグインへのパッチのデプロイ。
エージェント・ゴールド・イメージのコンプライアンス・レベルをチェックして、エージェント・ゴールド・イメージにすでに関連付けられている環境内の管理エージェントの割合と、それ以外の割合の特定。
エージェント・ゴールド・イメージのアクティビティの追跡管理(発行されたゴールド・イメージ・ジョブ、ステータス、アクティビティの開始時間および終了時間など)。