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Oracle® Enterprise Manager Cloud Control管理リポジトリ・ビュー・リファレンス
13c リリース2
E78868-01
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9 ジョブ・ビュー

ジョブは、頻繁に実行するタスクの自動化を定義するための作業の単位です。この章では、各ジョブ・ビューとその列について説明します。内容は次のとおりです。

ビューを使用する方法の例は、「例」を参照してください。

9.1 MGMT$CA_TARGETS

MGMT$CA_TARGETSビューには、修正処理(CA)に関する基本的な情報が含まれています。


表9-1 MGMT$CA_TARGETS

説明

CA_NAME

CAの名前

CA_ID

CAの一意の名前

CA_OWNER

CAの所有者

CA_DESCRIPTION

CAの説明

JOB_TYPE

CAのジョブ・タイプ

TARGET_NAME

CAに関連付けられているターゲットの名前

TARGET_TYPE

CAに関連付けられているターゲットのタイプ

TARGET_GUID

CAに関連付けられているターゲットの一意のID

IS_BROKEN

CAが破損しているかどうかを指定します。

使用可能な値は次のとおりです。

  • 1: CAは破損しています

  • 0: CAは破損していません


9.2 MGMT$CA_EXECUTIONS

MGMT$CA_EXECUTIONSビューには、修正処理(CA)の実行のサマリーと各実行のステータス、ターゲットが含まれます。


表9-2 MGMT$CA_EXECUTIONS

説明

CA_NAME

CAの名前

CA_OWNER

CAの所有者

CA_ID

CAの一意の名前

JOB_TYPE

CAのジョブ・タイプ

EXECUTION_ID

CAの実行ID

SCHEDULED_TIME

スケジュールされたCAの実行時間

START_TIME

CAの実行の開始時刻(協定世界時(UTC))

END_TIME

CAの実行の終了時刻(UTC)

TRIGGERING_SEVERITY

CAをトリガーした重大度

TARGET_NAME

CAが実行されるターゲットの名前

注意: この値は、CAが関連付けられているターゲットと異なる場合があります。

TARGET_TYPE

CAが実行されるターゲットのタイプ

TARGET_GUID

CAが実行されるターゲットの一意のID

TIMEZONE_REGION

実行に関連付けられているタイムゾーン・リージョン

STATUS

実行のステータスを表します。

使用可能な値は次のとおりです。

  • スケジュール済: 実行がスケジュールされています。

  • 実行中: すでに実行されたか、現在実行中のステップが実行にあります。

  • エラー: 内部エラーが発生し、実行が終了しました。

  • 失敗: 実行の一部のステップが失敗しました。

  • 成功: 実行は想定どおりに進みました。

  • ユーザーによる一時停止: ユーザーが実行を一時停止しました。

  • 一時停止: エージェント使用不可: 管理エージェントにアクセスできないため、実行を続けられません。

  • 停止中: 実行が明示的に停止されました。

  • ロック時に一時停止: 論理ロックが取得されるのを待っているため、実行を続けられません。

  • イベント時に一時停止: 内部イベント(管理エージェントの再起動など)を待っているか、タイムアウトが発生したため、実行を続けられません。

  • ブラックアウト時に一時停止: 実行対象のターゲットがブラックアウトのため、実行が処理されません。

  • 一時停止保留中: ユーザーは実行の一時停止を始動しましたが、一部のステップが一時停止されないため、実行はまだ続けられています。

  • 停止保留中 ユーザーは実行の停止を始動しましたが、実行は、停止できない一部のステップを待っています。

  • 非アクティブ: このステータスは、現在のリリースでは使用されません。

  • キュー: 実行がキューに対して発行され、この実行の完了前に完了する必要のある実行があります。

  • 待機中: この実行は、現在のスケジュールされている実行、実行中の実行または一時停止されている実行と比較して次のスケジュールを追跡します。

  • スキップ: 実行は開始しておらず、対応するスケジュールはスキップされました。スキップの原因は、開始猶予期間を過ぎた、この実行がスケジュールされた時間を過ぎても以前のスケジュールが完了していなかった、OMSが停止していた、など様々です。これらの実行には、対応するステップがありません。

  • 再割当て済: ジョブの所有者が変わり、新規所有者が所有権を反映するようジョブを更新していません。

  • 資格証明が欠落しています: ユーザーによるターゲットの資格証明の指定を待って、実行がブロックされています。

  • 操作必須: ユーザーによる操作を待って、実行がブロックされています。

  • ターゲットの中断で一時停止しました: 対応するターゲットが破損している(メトリック収集の問題がある)ため、実行が処理されません。

STATUS_INTERNAL

実行の内部ステータス。

STATUS_CODE

実行のステータス・コード。この列の意味は、ジョブ・タイプおよび実行に対して行われるステップに応じて異なります。このコードは、通常、ステータスをロールアップするステップの終了コードをマップします。

STATUS_BUCKET

実行が対応するステータス・バケット。

注意: この値は、リリースによって、あるいはパッチセットによって異なります。この値をフィルタ基準として使用しないことをお薦めします。

STATE_CYCLE

実行のステータスをライフサイクルで表したものが含まれます。

使用可能な値は次のとおりです。

  • SCHEDULED: 実行に、実行中のステップがありません。実行に対応するすべてのステップは、すぐに開始されるか、後で開始されるようスケジュールされます。

  • RUNNING: 実行に、実行されたか、実行中のステップが1つ以上ありますが、外部処理を待ってブロックされているステップはありません。

  • SUSPENDED: 実行がブロックされ、外部処理または外部イベントを待っています。たとえば、ユーザーが実行を一時停止した、実行のステップが他のシステムの応答(ブラックアウトのクリア、管理エージェントの再起動など)を待っている、などです。そのような実行は、タイムアウトまたは実行が待っているイベントが発生するまで処理されません。

  • FINISHED: 実行は、これ以上の実行が不可能な最終ステータスに達しました。これらの実行は、通常操作できません(再試行可能な失敗した実行は除きます。しかし、再試行操作では新規実行が作成され、現在の実行に影響しません)。


9.3 MGMT$JOBS

MGMT$JOBSビューには、ジョブのスケジュールなど、ジョブに関する情報が表示されます。


表9-3 MGMT$JOBS

説明

JOB_NAME

ジョブの一意の名前

JOB_ID

ジョブの一意システム識別子

JOB_OWNER

ジョブの所有者または作成者

JOB_DESCRIPTION

ジョブ機能を説明するオプションのテキスト

JOB_TYPE

ジョブ・タイプ。たとえば、マルチタスク、SQLスクリプト、OSコマンドなどです。

TARGET_TYPE

ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。

IS_LIBRARY

ジョブがジョブ・ライブラリの一部であるかどうかを示します。

IS_RESTARTABLE

ジョブを再起動できるかどうかを示します。0は、ジョブを再起動できないことを示します。1は、ジョブを再起動できないことを示します。

デフォルトでは、元のジョブ所有者が削除され、ジョブが別の管理者に移譲された場合、ジョブは再起動できません。

START_TIME

スケジュールされた開始時刻。日次、曜日および日付スケジュールの場合、start_timeはジョブをいつ開始する必要があるかを示します。

END_TIME

すべての定期スケジュールについて、ジョブを実行する最終日(および時刻)です。日次、曜日および日付スケジュールの場合は、日付部分のみ使用されます。

TIMEZONE_TYPE

使用可能な値は次のとおりです。

  • 1: リポジトリ(非推奨)

  • 2: エージェント

  • 3: 指定されたオフセット/リージョン(GMTからのオフセット)

  • 4: 指定されたオフセット/リージョン(タイムゾーン・リージョン名)

TIMEZONE_REGION

指定されたタイムゾーン・リージョン

SCHEDULE_TYPE

使用可能な値は次のとおりです。

  • 1: 1回

  • 2: 間隔

  • 3: 毎日

  • 4: 毎週

  • 5: 毎月

  • 6: 毎年

INTERVAL

schedule_typeが間隔(2)の場合、これはジョブを繰り返す間隔(分)です。

EXECUTION_HOURS

ジョブが実行される時刻を指定します。時間は24時間形式(0から23まで)を使用して指定されます。

EXECUTION_MINUTES

ジョブが実行される時刻を指定します。分は0から59までの数字で指定されます。

MONTHS

月日ジョブ・スケジュールの場合は、スケジュールの月を示します。

DAYS

曜日/日付または曜日ジョブ・スケジュールの場合は、曜日/日付を示します。

曜日は1(日曜)から7(土曜)までの数値で指定されます。

日付は1から31までの数値で指定されます。


9.4 MGMT$JOB_TARGETS

MGMT$JOB_TARGETSビューには、ジョブが発行されたターゲットが表示されます。


表9-4 MGMT$JOB_TARGETS

説明

JOB_NAME

ジョブの一意の名前

JOB_OWNER

ジョブの所有者または作成者

JOB_ID

発行されたジョブの一意のID

JOB_TYPE

ジョブ・タイプ。たとえば、マルチタスク、SQLスクリプト、OSコマンドなどです。

TARGET_NAME

ジョブが発行されたターゲットの名前

TARGET_TYPE

ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。

TARGET_GUID

ターゲットの一意のグローバル識別子


9.5 MGMT$JOB_EXECUTION_HISTORY

MGMT$JOB_EXECUTION_HISTORYビューには、ジョブ実行のサマリーが各実行のステータスおよびターゲットとともに表示されます。


表9-5 MGMT$JOB_EXECUTION_HISTORY

説明

JOB_NAME

ジョブの一意の名前

JOB_OWNER

ジョブの所有者

JOB_ID

ジョブの一意システム識別子

JOB_TYPE

ジョブ・タイプ。たとえば、マルチタスク、SQLスクリプト、OSコマンドなどです。

EXECUTION_ID

一意の実行識別子

SCHEDULED_TIME

ジョブ実行のスケジュールされた時間(TIMEZONE_REGIONで指定されたタイムゾーンを使用)

START_TIME

ジョブが実行された実際の時刻(UTC)

END_TIME

ジョブの実行が終了した実際の時刻(UTC)

TARGET_NAME

ジョブが発行されたターゲットの名前

TARGET_TYPE

ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。

TARGET_GUID

ターゲットの一意のグローバル識別子

TIMEZONE_REGION

ジョブ実行に指定されているタイムゾーン・リージョン

STATUS

ジョブ実行の現在のステータス

有効な値は次のとおりです。

  • スケジュール済: ジョブ実行がスケジュールされています。

  • 実行中: すでに実行されたか、現在実行中のステップがジョブ実行にあります。

  • エラー: ジョブ実行で内部エラーが発生し、予期せず終了しました。

  • 失敗: ジョブ実行の一部のステップが失敗しました

  • 成功: ジョブ実行が想定どおりに完了しました。

  • ユーザーによる一時停止: ユーザーがジョブ実行を一時停止しました。

  • 一時停止: エージェント使用不可: 管理エージェントにアクセスできないため、ジョブ実行を続けられません。

  • 停止中: ジョブ実行が停止されました。

  • ロック時に一時停止: 論理ロックが取得されるのを待っているため、ジョブ実行を処理でません。

  • イベント時に一時停止: 内部イベント(管理エージェントの再起動など)を待っているか、タイムアウトが発生したため、ジョブ実行を処理できません。

  • ブラックアウト時に一時停止: 実行対象のターゲットがブラックアウトのため、ジョブ実行を処理できません。

  • 一時停止保留中: ユーザーは実行の一時停止を始動しましたが、一部のステップが一時停止されないため、ジョブ実行はまだ続けられています。

  • 停止保留中 ユーザーは実行の停止を始動しましたが、ジョブ実行は、停止できない一部のステップを待っています。

  • 非アクティブ: このステータスは、現在のリリースでは使用されません。

  • キュー: ジョブ実行がキューに対して発行され、このジョブ実行を処理する前に完了される必要のある他のジョブがあります。

  • 待機中: このジョブ実行は、現在のスケジュールされているジョブ実行、実行中のジョブ実行または一時停止されているジョブ実行と比較して次のスケジュールを追跡します。

  • スキップ: ジョブ実行は開始しておらず、対応するスケジュールはスキップされています。

  • 再割当て済: ジョブの所有者が変わり、新規所有者が所有権を反映するようジョブを更新していません。

  • 資格証明が欠落しています: ジョブ実行がブロックされ、ユーザーによるターゲットの資格証明の指定を待っています。

  • 操作必須: ユーザーによる操作を待って、ジョブ実行がブロックされています。

  • ターゲットの中断で一時停止しました: 対応するターゲットが破損しているため、ジョブ実行が処理されません。

STATUS_INTERNAL

ジョブ実行の内部整数ステータス

STATUS_CODE

ジョブ実行のステータス・コード。この整数は、通常、ステータスをロールアップするステップの終了コードをマップします。

STATUS_BUCKET

実行が対応するステータス・バケット

注意: この値は、パッチセットによって変わります。この値をフィルタ基準として使用しないことをお薦めします。

STATE_CYCLE

実行のステータスをライフサイクルで表したものが含まれます。

有効な値は次のとおりです。

  • SCHEDULED: 実行に、実行中のステップはまだありません。

  • RUNNING: 実行に、実行されたか、実行中のステップが1つ以上あります。ブロックされているステップはありません。

  • SUSPENDED: 実行に、外部処理または外部イベントを待ってブロックされているステップがあります。

  • FINISHED: 実行は、これ以上の実行が不可能な段階に達しました。

SOURCE_EXECUTION_ID

再試行されてこの実行(EXECUTION_ID)の基となった実行。再試行されていない実行の場合、SOURCE_EXECUTION_IDはEXECUTION_IDと同じです。

RETRIED

この実行が再試行の場合、この値は1に設定されます。そうでない場合、0に設定されます。


9.6 MGMT$JOB_STEP_HISTORY

MGMT$JOB_STEP_HISTORYビューには、ジョブ実行のステップレベルの詳細が表示されます。


表9-6 MGMT$JOB_STEP_HISTORY

説明

JOB_NAME

ジョブの一意の名前

JOB_OWNER

ジョブの所有者または作成者

JOB_ID

ジョブの一意システム識別子

EXECUTION_ID

一意の実行識別子

STEP_NAME

ジョブ・ステップの名前

START_TIME

ジョブ・ステップの開始時刻

END_TIME

ジョブ・ステップの終了時刻

STATUS

ジョブ実行の現在のステータス

TARGET_NAME

ジョブが発行されたターゲットの名前

TARGET_TYPE

ジョブが発行されたターゲットのタイプ。単一ターゲット・ジョブにのみ適用されます。

TARGET_GUID

ターゲットの一意のグローバル識別子

OUTPUT

生成されたジョブ出力

STATUS_INTERNAL

ジョブ・ステップの内部整数ステータス

STATUS_CODE

ジョブ実行のステータス・コード。この整数は、通常、ステータスをロールアップするステップの終了コードをマップします。

STEP_ID

ジョブ・ステップのステップID

STEP_TYPE

ジョブ・ステップのステップ・タイプ


9.7 MGMT$JOB_ANNOTATIONS

MGMT$JOB_ANNOTATIONSビューには、ジョブ・ステータスの変更に関する注釈のサマリーが表示されます。


表9-7 MGMT$JOB_ANNOTATIONS

説明

JOB_NAME

ジョブの一意の名前

JOB_OWNER

ジョブの所有者または作成者

JOB_STATUS

ジョブ・ステータス。有効な値は次のとおりです。

  • 1: スケジュール済

  • 2: 実行中

  • 3: 中断

  • 4: 失敗

  • 5: 完了

  • 6: 一時停止中

  • 7: エージェント停止

  • 8: 停止中

  • 9: 一時停止中/ロック

  • 11: 一時停止中/ブラックアウト

  • 13: 一時停止保留中

  • 15: キュー

  • 16: 失敗

  • 17: 待機中

  • 18: スキップ

OCCURRENCE_TIMESTAMP

状態変化が発生した時刻

ANNOTATION_MESSAGE

注釈テキスト

ANNOTATION_TIMESTAMP

注釈が作成された時刻

ANNOTATED_BY

注釈を作成したEnterprise Manager管理者


9.8 MGMT$JOB_NOTIFICATION_LOG

MGMT$JOB_NOTIFICATION_LOGビューには、ジョブ・ステータスの変更の通知配信の詳細が表示されます。


表9-8 MGMT$JOB_NOTIFICATION_LOG

説明

JOB_NAME

ジョブの一意の名前

JOB_OWNER

ジョブの所有者または作成者

JOB_STATUS

ジョブ・ステータス。

使用可能な値は次のとおりです。

  • 1: スケジュール済

  • 2: 実行中

  • 3: 中断

  • 4: 失敗

  • 5: 完了

  • 6: 一時停止中

  • 7: エージェント停止

  • 8: 停止中

  • 9: 一時停止中/ロック

  • 11: 一時停止中/ブラックアウト

  • 13: 一時停止保留中

  • 15: キュー

  • 16: 失敗

  • 17: 待機中

  • 18: スキップ

OCCURRENCE_TIMESTAMP

状態変化が発生した時刻

DELIVERY_MESSAGE

通知配信の成功または失敗を示すメッセージ

DELIVERY_TIMESTAMP

ログ・メッセージが作成された時刻