プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Enterprise Manager Application Management Pack for Siebelスタート・ガイド
13c リリース2
E94905-01
目次へ移動
目次

前
前へ
次

2 インストールおよびアップグレードの実行

この章では、次の項目に関する予備的な補足情報および手順について説明します。

2.1 Enterprise ManagerでのSiebelの設定の前提条件

Enterprise ManagerでSiebel Enterpriseをインストールする前に、次のシステム要件を考慮してください。

  • Siebelプラグインがサポートされているプラットフォームは、Siebelソフトウェアをサポートするプラットフォームと同じです。現在、Siebelプラグインは、Siebel 7.7、Siebel 7.8以上のすべてのバージョンとともにサポートされています。Siebelのシステム要件を調べるには、My Oracle Support (MOS)の「動作保証」タブを参照してください。

  • 従業員を対象とした(高レベル双方向性)Siebel CRMアプリケーションに対してサービス・テスト・トランザクションを実行するビーコンは、Microsoft Windowsベースのコンピュータで実行する必要があります。これらのビーコンは、Microsoft Internet Explorer上で、Siebelに対してトランザクションを実行します。

  • サービス・テストを記録または更新するとき、Enterprise Managerに接続するためにMicrosoft Internet Explorerを使用する必要があります。これは、テストが顧客を対象としたSiebelアプリケーション(高レベル双方向性)の場合でも、従業員を対象としたSiebelアプリケーション(標準レベル双方向性)の場合でも必要です。

2.2 Enterprise ManagerでのSiebelの設定

Enterprise ManagerでOracle Application Management Pack for Siebelの監視を開始する前に、Siebelエンタープライズをインストールするため次のタスクを実行する必要があります。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlをインストールします。

    この手順を実行するために必要な情報は、次の場所から入手できるEnterprise Manager Cloud Controlインストレーション・ガイドを参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/documentation/oem.html

  2. 次のようにして、SiebelプラグインをOMSにデプロイします。

    1. Cloud Controlの「設定」メニューから、「拡張性」「プラグイン」の順に選択します。

      「プラグイン」ページが表示されます。

    2. 「プラグイン」表で「Oracle Siebel」を選択します。

    3. 「デプロイ先」をクリックして、「管理サーバー」を選択します。

  3. 各ホストにエージェントをインストールします。

    Siebel Gateway Server、Siebel Web Server、Siebel Application Server、Siebel Report Server、Siebel Chart Server、Siebel Search ServerおよびSiebel Databaseが実行されている各ホストにエージェントをインストールします。また、サービス・テスト・ビーコンをデプロイする予定の各システムがSiebelサーバー・ホストと異なる場合は、それらの各システムにもエージェントをインストールします。

    この手順を実行するために必要な情報は、Enterprise Manager Cloud Controlインストレーション・ガイドを参照してください。

    Siebelとともに使用するLDAPや電子メール・サーバーなど、追加のソフトウェアを監視し、これらのターゲットを監視するための適切なライセンスを持っている場合は、これらのホストにもエージェントをインストールします。

  4. 前の手順でインストールした各管理エージェントにSiebelプラグインをデプロイします。

    ビーコン・プラグインは、サービス・テストを実行するためにビーコンが作成される管理エージェントのみにデプロイします。

  5. 管理エージェントをインストールするすべてのホストに優先資格証明を設定します。これにより、Enterprise ManagerはSiebel Application Serverをホストしているコンピュータでコマンドを実行できるようになります。

    注:

    13c リリース1以降では、優先資格証明は、Siebel Enterpriseレベルで、その下のすべてのSiebelサーバーに対して同じ資格証明を持つように設定することができます。

    優先資格証明を設定するには、次のようにします。

    1. 「設定」メニューから、「セキュリティ」を選択し、「優先資格証明」を選択します。

    2. 「優先資格証明」ページで、表からターゲット・タイプとして「Siebelサーバー」を選択し、「優先資格証明の管理」を選択します。

      注:

      ターゲット・タイプとして「Siebel Enterprise」を選択し、エンタープライズ・レベルで優先資格証明を設定します。

    3. 「ホスト優先資格証明」ページの「デフォルトの優先資格証明」セクションで、表から「資格証明セット」を選択して、「設定」をクリックします。

  6. (オプション) 自動化を有効化します。

    Siebelの高レベル双方向性アプリケーションに対してEnterprise Managerビーコンを作成するには、監視対象のSiebelコンポーネントが自動化サポートを提供するように構成されている必要があります。

    自動化のサポートを有効にする方法は、「自動化の有効化」で説明しています。

  7. (オプション) SARMを有効化します。

    ユーザー・パフォーマンスを監視するには、Siebel Application Response Measurement(SARM)を手動で有効にする必要があります。特定のコンポーネントに対してSARMを有効にするには、srvrmgrにアクセスし、次のコマンドを実行します。

    change param SARMLevel=2 for comp [component_name]
    change param SARMBufferSize=5000000 for comp [component_name]
    change param SARMFileSize=15000000 for comp [component_name]
    change param SARMPeriod=3 for comp [component_name]

    注:

    複数のコンポーネントに対してSARMを有効にするには、この一連のコマンドを各コンポーネントに対して実行する必要があります。

  8. (オプション)サービス・レベル管理機能を使用してエンドユーザー・パフォーマンスを監視するには、Microsoft WindowsでSiebelデプロイメント用に環境を構成します。

    高レベル双方向性(HI)アプリケーションを監視するためにビーコンを有効するには、次のようにします。

    1. Microsoft Windows Beaconシステムから、「スタート」「コントロール パネル」の順にクリックします。

    2. 「管理ツール」をダブルクリックして、「サービス」をダブルクリックします。

    3. 「Enterprise Managerエージェント」サービスまでスクロール・ダウンします。通常、このエージェントの名前はOracleagent13c1Agentです。

    4. サービス・エントリをダブルクリックします。

    5. 「ログオン」タブで「デスクトップとの対話をサービスに許可」オプションを選択します。

    6. 「OK」をクリックして、変更を保存します。

    また、Enterprise Managerでオペレーティング・システム・ユーザー・アカウントを構成する必要があります。Enterprise Managerでは、このユーザー・アカウントを使用して、BeaconシステムのWindowsオペレーティング・システム・ユーザーに十分な権限を付与します。Windowsベースのコンピュータにある管理エージェント用に、このユーザー・アカウントにはデフォルトでは生成されない1つの特別なWindows権限が必要です。この権限を付与するには、次のようにします。

    1. Microsoft Windows Beaconシステムから、「スタート」「コントロール パネル」の順にクリックします。

    2. 「管理ツール」をダブルクリックして、「ローカル セキュリティ ポリシー」をダブルクリックします。

    3. 左ペインの「セキュリティの設定」で、「ローカル ポリシー」を展開し、「ユーザー権限の割り当て」をダブルクリックします。

    4. 「バッチ ジョブとしてログオン」エントリをダブルクリックします。

    5. 「ユーザーまたはグループの追加」ボタンをクリックし、Windowsオペレーティング・システム・ユーザー名またはこのユーザーを含むグループを入力します。

    6. 「OK」をクリックし、次のダイアログ・ボックスで「適用」「OK」をクリックして変更を保存します。

  9. (オプション)時刻統計の有効化

    Enterprise Managerからアクセス可能な様々なSiebelパフォーマンス・メトリックを監視する場合は、それらの各コンポーネントに対して、次のsrvrmgrコマンドを実行します。

    change param TimedStats=true for component [component_name]
    
  10. (オプション)サービス・レベル管理機能を使用してエンドユーザー・パフォーマンスを監視するには、新しいトランザクションを記録する前にすべてのアプリケーションに手動でアクセスします。

    新しいトランザクションを記録する前に、すべてのアプリケーションに手動でアクセスし、ポップアップ・ウィンドウのすべてリクエストを手動で満たす必要があります。このタスクを実行しない場合、ポップアップ・ウィンドウによって記録セッションは阻害され、割り込まれます。この手順は、ビーコンがデプロイされる予定の各システムで1回実行する必要があり、HIアプリケーションに最も適しています。

    また、新しいトランザクションの記録時は、URLにSWECmd=AutoOnを含める必要があります。このように設定すると、Enterprise ManagerはSiebelのテスト自動化フレームワークと対話できます。

  11. (オプション)ビーコンのコンピュータからHIアプリケーションにアクセスします。

    Enterprise ManagerでSiebel HIアプリケーションを検出するには、HIアプリケーションがビーコン・コンピュータから一度アクセスされる必要があります。

2.3 自動化の有効化

次の各項では、Siebelバージョン7.7、7.8および8.0のオプションを有効にする方法について説明します。この項は、次のトピックで構成されています。

2.3.1 Siebelバージョン7.7および7.8の場合の自動化の有効化

自動化サポートを有効にするには、サーバー側の構成ファイル(たとえば、Call Centerの場合はuagent.cfg)にアクセスし、変数EnableAutomationを検索して、値をTRUEに変更します。

  1. サーバー側の構成ファイル(Call Centerの場合uagent.cfg)にアクセスします。
  2. EnableAutomation変数を検索して、値をTRUEに変更します。

    変数定義が存在しない場合は、構成ファイルの[SWE]セクションを見つけ、次の行を追加します。

    EnableAutomation = TRUE
    
  3. 変更した構成ファイルを保存し、Siebelサーバーを再起動します。

2.3.2 Siebelバージョン8.xの場合の自動化の有効化

自動化サポートを有効にするには、次のようにします。

  1. Enterprise Managerビーコンで監視する予定のすべての高レベル双方向性コンポーネントに対して次のsrvrmgrコマンドを実行します。
    change parameter EnableAutomation=True for server server_name comp comp_name
    
  2. 対象となるすべてのコンポーネントに対してこのコマンドを適用して、Siebelサーバーを再起動します。