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Oracle® Enterprise Manager Microsoft Active Directory Plug-inユーザーズ・ガイド
13.2.1.0
E94912-01
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2 Microsoft Active Directoryターゲットの検出

この章では、Enterprise Manager Cloud Controlを使用してMicrosoft Active Directoryターゲットを検出する方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

2.1 Microsoft Active Directoryターゲットの検出

プラグインが正常にデプロイできたら、次の手順に従って、プラグイン・ターゲットをCloud Controlに追加します。これにより、ターゲットが集中的な監視および管理の対象になります。

  1. Enterprise Manager Cloud Controlにログインします。
  2. 「設定」「ターゲットの追加」、最後に「ターゲットの手動追加」の順にクリックします。
  3. 「ターゲット監視プロパティを指定して非ホスト・ターゲットを追加」を選択します。「ターゲット・タイプ」ドロップダウンから、ターゲット・タイプとして「Microsoft Active Directory」を選択します。「手動追加」をクリックします。
  4. プロパティに次の情報を入力します。
    • 名前: すべてのCloud Controlターゲットに使用される一意のターゲット名(ActiveDirectory_Hostnameなど)。この名前は、Cloud Control内のすべてのユーザー・インタフェースで、このActive Directoryターゲットを表します。
    • ホスト: Active Directoryのホスト・コンピュータのホスト名またはIPアドレス。
    • ユーザー名: ホストのユーザー名(管理者ユーザーである必要があります)またはドメイン管理者グループのメンバーであるユーザー。リモート・エージェント監視の場合のみ必要です。
    • パスワード: ユーザー名のパスワード。リモート・エージェント監視の場合のみ必要です。
    • エージェントの場所: 「リモート」は、Active Directoryターゲットを監視しているエージェントが監視対象のターゲットと同じコンピュータ上にないことを示します。(詳細は、「リモート・エージェントの構成」を参照してください。)「ローカル」は、ターゲットを監視しているエージェントが監視対象のターゲットと同じコンピュータ上にあることを示します。

    注意:

    • 選択したエージェントは、Windowsホスト上でも稼働しているエージェントである必要があります。

    • 「リモート」および「ローカル」では大/小文字が区別されるため、小文字にする必要があることに注意してください。

  5. 「接続テスト」をクリックして、入力したパラメータ(パスワードなど)が正しいことを確認します。テストに成功したら、ターゲットの追加を続行します。

注意:

プラグインをデプロイして、環境内で1つ以上のターゲットを監視するように構成した後、プラグインの監視設定をカスタマイズできます。これにより、環境の特別な要件を満たすようにメトリックの収集間隔およびしきい値の設定を変更できます。メトリックの収集を1つ以上無効にした場合、メトリックなどに関するレポートに影響を与える可能性があります。

2.2 •プラグインの検査および検証

プラグインでデータの収集が開始するまで数分間待機した後、次の手順を使用して、プラグイン・ターゲットがEnterprise Managerで適切に監視されていることを検査および検証します。

  1. 「ターゲット」をクリックし、次に「すべてのターゲット」をクリックします。「すべてのターゲット」ページで、エージェントのホームページの「監視ターゲット」から、「Active Directory」ターゲット・リンクをクリックします。Microsoft Active Directoryのホームページが表示されます。
  2. 「メトリック」表に、メトリック収集エラーが報告されていないことを確認します。
  3. 「レポート」プロパティ・ページを選択して、レポートが表示されていること、およびエラーが報告されていないことを確認します。

2.3 リモート・エージェントの構成

プラグインのデプロイ手順は、リモート・エージェント監視とローカル・エージェント監視で共通です。ただし、エージェントがプラグイン・ターゲットのリモート・コンピュータにある場合、プラグインのあるコンピュータのWindows Management Instrumentation (WMI)データにアクセスするように構成する必要があります。

コンピュータAでエージェントが実行されており、コンピュータBにターゲットがインストールされている場合、コンピュータAを次のように設定します。

  1. Windowsの「コントロール パネル」に移動し、「管理ツール」→「サービス」を選択します。
  2. エージェントが実行されているコンピュータのリストから「Oracle Enterprise Managerエージェント・サービス」を選択します。
  3. サービスを右クリックして「プロパティ」を選択します。
  4. 「ログオン」タブをクリックします。デフォルトでは、サービスはローカル・システムのアカウントで開始します。
  5. 「アカウント」ラジオ・ボタンを選択してデフォルト・アカウントを変更し、コンピュータAおよびコンピュータBの両方に存在するアカウントおよびパスワードを指定します。

    アカウントは管理者グループのメンバーである必要があります。また、アカウントにはコンピュータBに対する管理権限が必要です。パスワードは空白のままにしないでください。

  6. 「OK」をクリックしてエージェント・サービスを再開します。
  7. コンピュータBのリモート・レジストリ・サービスが実行中であることを確認してください。
  8. 両方のコンピュータでWindows Management Instrumentationサービスが実行中であることを確認してください。

これで、エージェントがプラグイン・ターゲットのリモート・コンピュータからデータを収集できるようになります。前述の構成を開始しない場合、プラグイン・ターゲット・メトリックのメトリック収集エラーが表示される可能性があります。

Enterprise Manager内でメトリック収集エラーが確実に発生しないようにするには、WMIの設定についてMicrosoft社のドキュメントを参照することをお薦めします。追加構成の詳細は、Microsoft社のWebサイトでMicrosoft社のドキュメントを参照してください。

注意:

デフォルト設定のリモート・エージェント監視の場合、Cloud Controlではプライマリ・ドメイン・コントローラに関連付けられたActive Directoryのみ監視できます。

リモート・エージェントの場合、エージェントのインストール先プラットフォームは、Active DirectoryをサポートしていないWindowsタイプにすることができます。たとえば、Active DirectoryがWindows 2003で実行されている場合、Windows XPにリモート・エージェントをインストールして監視することができます。