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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82973-02
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日常のリポジトリ開発におけるソース・コントロール管理の使用方法

これらのトピックでは、日常のリポジトリ開発中に発生する一般的なシナリオについて説明します。

この項では、次の項目について説明します。

ソース・コントロールの下でのリポジトリの更新、保存および変更のチェックイン

MDS XMLリポジトリをソース・コントロールの下で設定した後、リポジトリの更新、保存および変更のチェックインを行うには次の手順に従います。

  1. SCMシステムで該当するコマンドを発行することで、ソース・コントロールの下にある作業対象のMDS XMLリポジトリ・ファイルのローカル・コピーを持っていることを確認します。たとえば、Subversionの場合、次の例のテキストに示すようにsvn infoコマンドを発行できます。
    C:\myProj\repos>svn info
    Path: .
    Working Copy Root Path: C:\myProj\repos
    URL: file:///C:/SVN/myProj/trunk/sample1
    Repository Root: file:///C:/SVN/myProj
    Repository UUID: 6b995c92-3ec0-fa4b-9d58-c98e54f41792
    Revision: 3
    Node Kind: directory
    Schedule: normal
    Last Changed Author: joe_user
    Last Changed Rev: 2
    Last Changed Date: 2011-11-19 15:20:42 -0600 (Sat, 19 Nov 2011)
    
  2. 管理ツール「ファイル」メニューから、「開く」を選択し、MDS XMLを選択します。
    ファイルをオフライン・モードで開きます。
  3. MDS XMLファイルのルート・フォルダの場所を選択し、「OK」をクリックします。
  4. 管理ツールでこのMDS XMLリポジトリを初めて開いた場合は、このリポジトリがスタンドアロンMDS XMLリポジトリであるか、ソース・コントロール下に置かれているのかを指定するプロンプトが表示されます。「ソース・コントロールの使用」を選択し、「OK」をクリックします。

    この選択は、このリポジトリに対して保存されます。任意のときにこのリポジトリのステータスを表示するには、「ツール」を選択し、「オプション」を選択し、「ソース・コントロール」タブを選択します。

  5. リポジトリに変更を加えた後、「ファイル」を選択し、「保存」を選択するか、ツールバーで「保存」をクリックします。管理ツールに変更のリストが表示されます。
  6. 「はい」をクリックして、SCMシステムでコマンドを実行します。

    変更を受け入れた後で、取り消すことはできません。変更を取り消すと、リポジトリに不整合が生じます。SCMコマンドの実行を継続する必要があります。

    管理ツールは、SCMコマンドを発行するときに、最適な順序になるようにコマンドを並べ替えます。

  7. SCMシステムに変更を直接チェックインします。

エラーの処理

SCMシステムでのエラーの処理方法を説明します。

管理ツールがSCMシステムに変更を配信するときに、ときどき、期限切れラベルやネットワークの問題などのエラーが発生することがあります。

  1. 管理ツールで、「ファイル」を選択し、「名前を付けて保存」を選択して、リポジトリを一時的な場所にRPD形式またはMDS XML形式で保存します。管理ツールを閉じます。

    注意:

    バイナリRPDへの保存が、後で再試行するのみでよいネットワーク・エラーなどの一時的な問題に対する最も簡単なオプションです。競合する変更のマージなど問題を修正するためにいくらかの作業が必要な場合は、MDS XMLとして保存する必要があります。

  2. 問題を解決するアクションを実行します。たとえば、期限切れラベルをリフレッシュしたり、障害が発生したネットワーク接続をテストおよび表示させます。

    期限切れラベルの場合、一時的に保存したMDS XMLリポジトリとリフレッシュ済ラベルのコンテンツをマージすることも必要です。これを行うには、サード・パーティ・マージ・ツールを使用します。

    正常にマージ・デシジョンを行えるようにするためのリポジトリ・オブジェクトのMDS XML表現の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンスを参照してください。

  3. 管理ツールで保存済リポジトリを開きます。
  4. 「ファイル」を選択し、「ソース・コントロール」を選択し、「ソース・コントロールへのリンク」を選択します。
  5. 「保存」をクリックして、保存済リポジトリからの変更を、ソース・コントロールの下のMDS XMLファイルに保存します。

この手順のステップ4と5により、管理ツールが保存済RPDファイルまたはMDS XMLファイルからメモリー・オブジェクトをロードしたままにしますが、かわりにそれらをソース・コントロールMDS XMLリポジトリに属していると見なすようになります。「保存」をクリックすると、管理ツールによってそのメモリー・オブジェクトがソース・コントロール・リポジトリに保存されます。

ソース・コントロールの下でのリポジトリのテスト

リポジトリの開発中は、オンライン・モードでテストを実行し、リポジトリを検証する必要があります。

Oracle BIリポジトリをRPD形式でOracle BIサーバーにロードした場合にのみ、問合せに使用できるようになります。このため、オンライン・テストを実行する場合は、ときどきデプロイメントMDS XMLリポジトリをRPD形式で保存する必要があります。

「リポジトリを問合せで使用可能にする」を参照してください。

  • Oracle BI管理ツールで、MDS XMLリポジトリをオフライン・モードで開き、「名前を付けて保存」を選択してから「リポジトリ」を選択して、問合せでリポジトリを使用できるようにします。

ソース・コントロール・ログの表示

「ソース・コントロール・ログ」ウィンドウは、Oracle管理ツールがSCMシステムに発行するコマンドを表示します。

SCM構成エディタの「保存後コメント」タブで指定した保存後テキストがあればそれも表示されます。

デフォルトでは、「ソース・コントロール・ログ」ウィンドウは、SCMコマンドが実行されているときに表示されます。かわりに、「ファイル」を選択し、「ソース・コントロール」を選択し、「ログの表示」を選択して「ソース・コントロール・ログ」ウィンドウを表示できます。

このダイアログについては、次のオプションを選択できます。

  • コマンドの終了時に閉じる: コマンドがエラーを発生させずに完了した場合にログ・ウィンドウが自動的に閉じるようになります。

  • エラーが発生したときにダイアログのみ表示: SCMコマンドの実行中は、エラーが発生しないかぎりウィンドウを非表示にします。デフォルトでは、このオプションが選択されていない場合は、「ソース・コントロール・ログ」は、SCMコマンドが実行されているときに自動的に表示されます。

「ソース・コントロール・ログ」に表示されるテキストは、リポジトリを閉じるまで永続します。これは、個別の操作中にダイアログが開いているかどうかに関係なく、すべてのSCMコマンド出力が、ビューに使用できることを意味します。

「ソース・コントロール・ログ」には、32K文字の制限があります。ウィンドウ・バッファがいっぱいになったとき、最も古いコマンドが「ソース・コントロール・ログ」の表示から削除され、最新のコマンド出力を表示する場所が作られます。すべての出力を確認するには、次の場所にある管理ツール・ログに移動します。

ORACLE_INSTANCE/diagnostics/logs/OracleBIServerComponent/coreapplication_obisn/user_name_NQSAdminTool.log

注意:

SCMコマンドが実行されている間は、SCMコマンドが終了するか、エラーで停止するまで「閉じる」ボタンは無効化されています(「エラーが発生したときのみダイアログを表示」が選択されていない場合)。