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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82973-02
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ADFデータ・ソースの設定

これらのトピックでは、Oracle Business Intelligenceで使用するようにADFビジネス・コンポーネントを構成する方法について説明します。

「システム要件と動作保証」を参照してください。

この項では、次の項目について説明します。

Oracle Business Intelligenceとともに使用するADFビジネス・コンポーネントのWebLogicドメインの作成

Oracle Business Intelligenceとともに使用するADFビジネス・コンポーネントを構成するには、WebLogic Server、Oracleアプリケーション・コア(Webapp)およびOracle JRFをサポートするADFビジネス・コンポーネントのWebLogicドメインを作成する必要があります。

  1. WebLogic構成ウィザードを起動します。

    たとえば、Windowsの場合は、MW_HOME\wlserver\common\bin\config.cmdを実行します。

  2. 新しいWebLogicドメインの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。
  3. 「ドメイン・ソースの選択」画面で、基本WebLogic ServerドメインOracle JRFおよびOracleアプリケーション・コア(Webapp)が選択されていることを確認します。
  4. ウィザードの残りのステップに従って、環境に適した値を入力します。
  5. 「構成のサマリー」画面で、「作成」をクリックしてドメインを作成します。

ドメイン・ディレクトリのコマンドライン・スクリプトを使用して、そのドメインのOracle WebLogic Serverを起動および停止できます。たとえば、Windowsの場合は次のコマンドを使用します。

  • BI_DOMAIN\bin\startWebLogic.cmd

  • BI_DOMAIN\bin\stopWebLogic.cmd

Oracle WebLogic Serverの共有ライブラリとしてのOBIEEBrokerのデプロイ

Business Intelligenceとともに使用するADFビジネス・コンポーネントを構成するには、OBIEEBrokerをインストールし、その物理ファイルまたはディレクトリをOracle WebLogic Serverに認識させ、起動する必要があります。

このプロセスは、OBIEEBrokerライブラリをOracle WebLogic Serverの共有ライブラリとしてデプロイします。

ライブラリをインストールして起動すると、デプロイされた他のモジュールはライブラリを参照できます。OBIEEBroker共有ライブラリは、Oracle Business Intelligenceのインストールの一部としてインストールされます。

  1. Oracle WebLogic Serverが実行中であることを確認します。実行中でない場合は、起動してください。たとえば、Windowsの場合、BI_DOMAIN\bin\startWebLogic.cmdを実行します。
  2. WebLogic Server管理コンソールを開きます。たとえば、Oracle WebLogic Serverがポート7001上でローカルで実行されている場合、http://localhost:7001/consoleに移動します。
  3. WebLogicドメインの設定時に作成した資格証明を使用して、WebLogic Server管理コンソールにログインします。
  4. 「チェンジ・センター」で「ロックして編集」をクリックします。
  5. ホーム・ページの左ペインで、「デプロイメント」をクリックします。
  6. 右側のペインで、「インストール」をクリックします。
  7. アプリケーション・インストール・アシスタントを使用して、OBIEEBroker EARファイルを探します。
    ORACLE_HOME\bi\bifoundation\javahost\lib\obisintegration\adf\
    oracle.bi.integration.adf.ear
    
  8. 「次」をクリックします。
  9. 「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。
  10. OBIEEBrokerライブラリをデプロイするサーバーまたはクラスタを選択します。

    必ず、ライブラリを参照するモジュールまたはアプリケーションがデプロイされているすべてのサーバーおよびクラスタを選択してください。

  11. 「次」をクリックします。
  12. (オプション)デプロイメントに関する設定を更新します。
  13. 次へ」をクリックし、「終了」をクリックしてインストールを終了します。
  14. 「チェンジ・センター」で「変更のアクティブ化」をクリックします。

JDeveloperからOracle WebLogic ServerへのアプリケーションEARファイルのデプロイ

Oracle Business Intelligenceとともに使用するADFビジネス・コンポーネントを構成するには、アプリケーションEARファイルをJDeveloperからOracle WebLogic Serverにデプロイする必要があります。

この手順を開始する前に、次の条件を満たしていることを確認してください。

  • Oracle Business Intelligenceに公開するApplicationModulesとビュー・オブジェクトを含むADFモデル・プロジェクトを作成しています。

  • OBIEEBrokerをOracle WebLogic Serverの共有ライブラリとしてデプロイしています。「共有ライブラリとしてのOBIEEBrokerのデプロイ」を参照してください。

  • Oracle WebLogic Serverが実行中です。

  1. JDeveloperを起動します。Windowsの場合は、MW_HOME\jdeveloper\jdev\bin\jdev.exeを実行します。

  2. ファイル」を選択し、「開く」を選択して、ADFビジネス・コンポーネントが格納されたプロジェクトをJDeveloperで開きます。メッセージが表示されたら、最新バージョンへのプロジェクトの移行を許可します。

  3. 次の手順に従って、アプリケーション・モジュールの構成を新しく作成します。

    1. モデル・プロジェクトで、アプリケーション・モジュールをダブルクリックし、そのアプリケーション・モジュールの「構成」タブをクリックします。

    2. 次の特性を持つ構成を新しく作成します。

      • 接続タイプ」として「JDBCデータソース」を選択します。

      • デフォルトのデータ・ソース名(例: java:comp/env/jdbc/ApplicationDBDS)をそのまま使用します。

      この後の手順でOracle WebLogic ServerでJDBCデータ・ソースを設定する際に、Oracle WebLogic Serverで必要なJNDI名としてこのデータ・ソース名の一部を使用します。JNDI名は、java:comp/envコンテキスト接頭辞を含まないデータ・ソース名(例: jdbc/ApplicationDBDS)です。

  4. 次の手順に従って、ビジネス・コンポーネント・アーカイブ・デプロイメント・プロファイルを作成します。

    1. 「プロジェクト」ウィンドウで、モデル・プロジェクトを右クリックし、「新規」を選択します。

    2. 左ペインで「一般」の下の「デプロイメント・プロファイル」を選択し、右ペインで「ビジネス・コンポーネント・アーカイブ」を選択して、「OK」をクリックします。

    3. デプロイメント・プロファイルの名前(例: MyApplication_Archive)を入力し、「OK」をクリックします。

    4. 「デプロイメント」ページで、「OK」をクリックします。

  5. 「プロジェクト」ウィンドウでモデル・プロジェクトを右クリックし、「デプロイ」デプロイメント・プロファイル名「デプロイ」を選択するか、「ファイルにデプロイ」を選択してデプロイメント・ウィザードを使用します。

    プロジェクトがデプロイされると、モデル・プロジェクトのデプロイ・ディレクトリに2つのjarファイルが作成されます(例: MyApplication_Archive_Common.jarおよびMyApplication_Archive_MiddleTier.jar)。

  6. 次の手順に従って、アプリケーションのWebプロジェクトを新しく作成します。

    1. グローバル・アプリケーションを右クリックし、「新規プロジェクト」を選択します。

    2. 左ペインで「プロジェクト」を選択し、右ペインで「Webプロジェクト」を選択します。

    3. プロジェクト名(例: OBIEEBroker)を入力します。

    4. Webプロジェクト・プロファイル」ページが表示されるまで、「次へ」をクリックします。

    5. 「Java EEコンテキスト・ルート」を、アプリケーションを適切に表す名前(例: MyApplication)に変更します。

      この値によって、Oracle Business Intelligenceからアプリケーションに接続する際に使用するURL(例: http://localhost:7001/MyApplication/obieebroker)が決まります。

  7. 次の手順に従って、WARデプロイメントのプロファイルの依存性を編集します。

    1. 作成したWebプロジェクト(例: OBIEEBroker)を右クリックし、「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

    2. 左ペインで「デプロイメント」を選択します。次に、右ペインでWARファイルのデプロイメント・プロファイルを開きます。

    3. 左ペインで「プロファイルの依存性」を選択してから、右ペインでモデル・プロジェクトの共通および中間層デプロイメント・プロファイルを選択します。

  8. Webプロジェクトを開き、web.xmlを開きます。次に、ファイルのソース・ビューに移動します。

  9. web.xmlのソースで、<web-app>要素内の内容を次の内容に置き換えます。

    <context-param>
      <description>This holds the Principals (CSV) that a valid end user should 
    have (at least one) in order to query the ADF layer from BI.</description>
      <param-name>oracle.bi.integration.approle.whitelist</param-name>
      <param-value>Application_Roles_List</param-value>
    </context-param>
    
    <filter>
      <filter-name>ServletADFFilter</filter-name>
      <filter-class>oracle.adf.share.http.ServletADFFilter</filter-class>
    </filter>
    
    <filter-mapping>
      <filter-name>ServletADFFilter</filter-name>
      <servlet-name>OBIEEBroker</servlet-name>
      <dispatcher>FORWARD</dispatcher>
      <dispatcher>REQUEST</dispatcher>
    </filter-mapping>
     
    <servlet>
      <servlet-name>OBIEEBroker</servlet-name>
      <servlet-class>oracle.bi.integration.adf.v11g.obieebroker.OBIEEBroker
      </servlet-class>
    </servlet>
     
    <servlet-mapping>
      <servlet-name>OBIEEBroker</servlet-name>
      <url-pattern>/obieebroker</url-pattern>
    </servlet-mapping>
    

    この手順を実行すると、Oracle Business IntelligenceからアプリケーションへのアクセスにOBIEEBrokerサーブレットが使用されるようになります

    application_roles_listについては、CSV形式でアプリケーション・ロールのリストを指定します。次に例を示します。

    <param-value>FBI_TRANSACTION_ANALYSIS_GENERIC_DUTY, OBIA_ANALYSIS_GENERIC_DUTY, 
    OBIA_EXTRACT_TRANSFORM_LOAD_DUTY, FUSION_APPS_BI_APPID</param-value>
    

    アプリケーション・ロールのリストを指定した場合は、アプリケーションへのアクセスが許可される前に、ユーザーのアプリケーション・ロールが確認されます。この実行時の確認には、そのWebLogicドメインのdomain_name/config/fmwconfig/system-jazn-data.xmlファイルに次の権限付与が存在している必要があります。

    <grant>
      <grantee>
        <codesource>
          <url>file:${domain.home}/servers/${weblogic.Name}/tmp/
          _WL_user/oracle.bi.integration.adf/-</url>
        </codesource>
      </grantee>
      <permissions>
        <permission>
          <class>oracle.security.jps.JpsPermission</class>
          <name>IdentityAssertion</name>
          <actions>execute</actions>
        </permission>
        <permission>
          <class>oracle.security.jps.JpsPermission</class>
          <name>AppSecurityContext.setApplicationID.obi</name>
        </permission>
      </permissions>
    </grant>
    

    OBIEEBrokerサーブレットによるアプリケーション・ロールの確認を実行しない場合は、web.xmlの<context-param>の値としてDISABLE_WHITELIST_ROLE_CHECKを使用します。次に例を示します。

    <param-value>DISABLE_BI_WHITELIST_ROLE_CHECK</param-value>
    
  10. 次の手順に従って、アプリケーションのEARデプロイメント・プロファイルを作成します。

    1. グローバル・アプリケーションを右クリックし、「アプリケーションのプロパティ」を選択します。

    2. 左ペインで「デプロイメント」を選択し、右ペインで「新規」をクリックして、新しいデプロイメント・プロファイルを作成します。

    3. アーカイブ・タイプ」として「EARファイル」を選択します。次に、デプロイメント・プロファイルの名前(例: MyApplication)を入力します。

      このデプロイメント・プロファイル名は、Oracle WebLogic Serverのデプロイメントのリストに表示される名前として使用されます。

    4. 左ペインで「アプリケーション・アセンブリ」を選択します。次に、右ペインで、Webプロジェクトのwebappデプロイメント・プロファイルを選択します。

      この手順を実行すると、WebプロジェクトのWarファイルがEARファイルに含まれるようになります。

  11. 「アプリケーション・リソース」で、「ディスクリプタ」「META-INF」「weblogic-application.xml」を選択します。

  12. 左側で、「ライブラリ」タブを選択します。

  13. 次の手順に従って、新しい共有ライブラリ参照を2つ作成します。

    • 次の特性を持つ、1つ目の共有ライブラリ参照を作成します。

      • ライブラリ名: oracle.bi.integration.adf

      • 実装バージョン: 11.1.1.2.0

    • 次の特性を持つ、2つ目の共有ライブラリ参照を作成します。

      • ライブラリ名: oracle.applcore.model

      • 実装バージョン: 11.1.1.0.0

    この2つの共有ライブラリ参照によって、アプリケーションのweblogic-application.xmlファイルに次のエントリが作成されます。

    <library-ref>
      <library-name>oracle.bi.integration.adf</library-name>
      <implementation-version>11.1.1.2.0</implementation-version>
    </library-ref>
    <library-ref>
      <library-name>oracle.applcore.model</library-name>
      <implementation-version>11.1.1.0.0</implementation-version>
    </library-ref>
    
  14. グローバル・アプリケーションを右クリックし、「デプロイ」→EARデプロイメント・プロファイル名を選択して、EARファイルをOracle WebLogic Serverにデプロイします。表示されるダイアログで「アプリケーション・サーバーへのデプロイ」を選択し、ウィザードの指示に従います。

  15. アプリケーションがデプロイされていることを確認するには、WebLogic Server管理コンソールにログインし、デプロイされたリソースの下の「デプロイメント」をクリックします。リストにアプリケーション(例: app__name)が表示されていることを確認します

WebLogic ServerでのJDBCデータ・ソースの設定

Oracle Business Intelligenceで使用する予定のADFビジネス・コンポーネントを構成する必要があります。

Oracle Business Intelligenceとともに使用するADFビジネス・コンポーネントを構成するには、アプリケーションに対してOracle WebLogic ServerでJDBCデータ・ソースを設定する必要があります。

  1. Oracle WebLogic Serverが実行中であることを確認します。実行中でない場合は、起動してください。たとえば、Windowsの場合、BI_DOMAIN\bin\startWebLogic.cmdを実行します。
  2. WebLogic Server管理コンソールを開きます。たとえば、Oracle WebLogic Serverがポート7001上でローカルで実行されている場合、http://localhost:7001/consoleに移動します。
  3. WebLogicドメインの設定時に作成した資格証明を使用して、WebLogic Server管理コンソールにログインします。
  4. ホーム・ページで、「JDBC」を選択し、「データ・ソース」を選択します。
  5. 「新規」をクリックします。
  6. データ・ソースに関する情報を入力します。「名前」および「JNDI名」については、アプリケーションのアプリケーション・モジュールの構成で指定したデータ・ソース名を入力します。ただし、java:comp/envコンテキスト接頭辞は付けません(例: jdbc/ApplicationDBDS)。また、ウィザードを終了する前に、データ・ソースをデプロイするターゲットを必ず選択してください。
  7. JDBCデータ・ソースの設定を入力し終わったら、「終了」をクリックします。

Oracle WebLogic Serverでのデプロイされたアプリケーションのログ・レベルの設定

アプリケーションがデプロイされたサーバーのserver_name-diagnostic.logファイルには、デプロイされたアプリケーションに関する情報が含まれます。

このファイルは、ドメイン内のサーバー固有のディレクトリにあります。たとえば、Windowsの場合、AdminServerのログ・ファイルは次の場所にあります。

BI_DOMAIN\servers\AdminServer\logs

  1. 編集のためにOracle WebLogic Serverファイルlogging.xmlを開きます。このファイルは次の場所にあります。

    BI_DOMAIN\servers\server_name

  2. <loggers>要素内に、次の子要素を追加します。
    <logger name="oracle.bi.integration.adf" level="LOG_LEVEL"/>
    <logger name="oracle.bi.integration.adf.v11g.obieebroker" level="LOG_LEVEL"/>
    

    ログ・レベルには、SEVEREWARNINGINFOCONFIGFINEFINERおよびFINESTがあります。

  3. ファイルを保存して閉じます。
  4. Oracle WebLogic Serverを再起動します。