Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド 12c (12.2.1.2.0) E85890-01 |
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この項では、Oracle Business IntelligenceのNQSConfig.INIファイルのパラメータのリスト、および各パラメータの簡潔な説明と必須構文を示します。Oracle BIサーバー・ソフトウェアでは、起動時にパラメータを設定するために、NQSConfig.INIと呼ばれる初期化ファイルが使用されます。この初期化ファイルには、個別のインストールの要件に基づいて動作をカスタマイズするためのパラメータが含まれています。通常、パラメータは構成ファイルに出現する順序でリストされます。
注意:
この項の例では、NQSConfig.INIのWindowsバージョンを編集していると想定しています。このファイルをUNIXシステムで編集している場合は、UNIXの適切なファイルシステム・パスと変換を使用してください。
このトピックには、次の項があります。
Oracle BIサーバーには、1つのNQSConfig.INIファイルがあります。
NQSConfig.INIファイルのエントリに関する次のルールとガイドラインに留意してください。
Oracle BIサーバーは、起動時に毎回NQSConfig.INIファイルを読み取ります。
NQSConfig.INI内の各パラメータ・エントリは、パラメータが属するセクション(Repository、Cache、Generalなど)内に記述する必要があります。
各エントリはセミコロン( ; )で終わる必要があります。
コメントは、NQSConfig.INIファイル内の任煮の場所に追加できます。コメントは、次のいずれかで始まる必要があります。
#
//
これらのコメント文字から行末までのテキストは、Oracle BIサーバーによってファイルが読み取られるときに無視されます。
バイト単位で設定する必要があるパラメータには、バイト、KB、MBまたはGBで値を指定できます。サイズ修飾子を省略すると、その値はバイト単位の数として解釈されます。サイズ修飾子を含める場合は、修飾子の前に必ずスペースを含めてください。有効な値の例は次のとおりです。
MAX_QUERY_PLAN_CACHE_ENTRY_SIZE = 1 MB; MAX_QUERY_PLAN_CACHE_ENTRY_SIZE = 1024 KB; MAX_QUERY_PLAN_CACHE_ENTRY_SIZE = 1048576;
構文エラーがあると、Oracle BIサーバーが起動しません。エラーは、次の場所にあるnqserver.logファイルに記録されます。
BI_DOMAIN/servers/obis1/logs
システム・ログに、エラーに関連するサマリー・メッセージが記録される場合もあります。
エラーが発生した場合は、問題を修正してOracle BIサーバーを再起動します。エラーなしでサーバーが起動するまで、この手順を繰り返します。
Repositoryセクションには、サーバーの起動時にロードされるリポジトリごとに1つのエントリがあります。
注意:
単一Oracle BIサーバー上で複数のリポジトリをホストすることは、本番システムではお薦めしません。構文: logical_name
= repository_name.rpd
;
オプションの構文: logical_name
= repository_name.rpd
, DEFAULT;
この構文では:
logical_name
: リポジトリの論理名。クライアント・ツールでは、この名前を使用して、リポジトリに接続するODBCデータソースが構成されます。OCI7またはOCI8などの予約済のキーワードを名前に使用するには、そのキーワードを一重引用符で囲みます。
repository_name.rpd
: リポジトリのファイル名。ファイル名には、ファイル拡張子.rpdが付いている必要があり、ファイルはリポジトリのサブディレクトリにある必要があります。
Oracle Business Intelligenceのインストール時に選択された場合にデモ用のリポジトリSampleAppLite.rpdがインストールされます。
リポジトリにDEFAULT
が指定されている場合、DSNに論理リポジトリ名が指定されていない接続はデフォルト・リポジトリに接続します。
例: Star = SampleAppLite.rpd, DEFAULT;
Multitenancyセクションのパラメータは、複数のテナントが含まれる構成をサポートします。このセクションのパラメータは、将来の使用に備えて確保されています。
Query Result Cacheセクションのパラメータは、Oracle BIサーバー・キャッシュの構成情報を提供します。
問合せキャッシュは、デフォルトで有効化されています。古いエントリのフラッシュ方法を決定した後、Fusion Middleware ControlとNQSConfig.INIファイルでキャッシュ記憶域のパラメータを構成します。
問合せキャッシングは、本来、ランタイム・パフォーマンスの改善機能です。長期にわたってシステムを使用するにつれ、以前に実行された問合せに対するキャッシュ・ヒット率が高くなるため、パフォーマンスが改善する傾向にあります。問合せのパフォーマンスを最適化するための最も効果的で普及している方法は、集計の永続性ウィザードと集計ナビゲーションの使用です。
ここでは、問合せキャッシングを制御するパラメータのみを説明します。エージェントを使用してOracle BIサーバー・キャッシュをシードする方法など、Oracle Business Intelligenceでのキャッシングの使用方法の詳細は、「パフォーマンス・チューニングと問合せキャッシングの管理」を参照してください。
注意:
ENABLE
パラメータは、Fusion Middleware ControlまたはNQSConfig.INIを手動で編集して管理できます。
Fusion Middleware Controlの「構成」ページの「パフォーマンス」タブにある「キャッシュ有効」オプションがENABLE
パラメータに対応します。「問合せキャッシングを有効または無効にするためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。
キャッシュ・システムを有効にするかどうかを指定します。NO
に設定すると、キャッシングが無効になります。YES
に設定すると、キャッシングが有効になります。問合せキャッシュは、デフォルトで有効化されています。
例: ENABLE = YES;
キャッシュされた問合せ結果データが格納され、キャッシュ・ヒットが発生した場合にアクセスされる場所の1つ以上のパスと、バイト、KB、MBまたはGB単位の最大容量を指定します。
各パスの最大容量は4GBです。最適なパフォーマンスを維持するために、高いパフォーマンスのストレージ・システム上に存在するパスを指定します。
指定する各パスは、既存の書込み可能なパス名である必要があり、パス名は二重引用符( " )で囲む必要があります。マップされたディレクトリのみを指定します。UNCパス名およびマップされたネットワーク・ドライブは、サービスが修飾ユーザー・アカウントで実行する場合にのみ使用可能です。
完全修飾パスまたは相対パスを指定できます。""/"(UNIX)または"<drive>:"(Windows)で始まらないパスを指定すると、Oracle BIサーバーでは、ローカルの書込み可能ディレクトリに対する相対パスであると見なされます。たとえば、パス"cache"を指定すると、Oracle BIサーバーでは、ランタイムに次のものが使用されます。
BI_DOMAIN/servers/obisn/cache
注意:
クラスタ内の複数のOracle BIサーバーは、キャッシュされたデータを共有しません。このため、DATA_STORAGE_PATHS
エントリは、クラスタ化された各サーバーに対して一意である必要があります。このエントリが一意であることを確実にするには、キャッシュが各Oracle BIサーバーのローカルの書込み可能なディレクトリに格納されるように相対パスを入力するか、各サーバーに異なる完全修飾パスを入力します。
複数のディレクトリは、カンマ区切りリストとして指定します。複数のディレクトリを指定する場合、それらは異なる物理ドライブ上に存在する必要があります。(すべてが同じ物理ディスクに解決される複数のキャッシュ・ディレクトリ・パスがある場合、使用可能な領域と使用済領域の両方が二重にカウントされる可能性があります)。複数のディレクトリを指定する場合、ディレクトリ名は互いの一部ではない必要があります。たとえば、"cache"と"cache2"ではなく、"cache1"と"cach2"などの名前を使用します。
構文: DATA_STORAGE_PATHS = "
path_1
" sz[, "
path_2
" sz{, "
path_n
" sz}];
例: DATA_STORAGE_PATHS = "cache" 256 MB;
注意:
各ドライブに複数のディレクトリを指定しても、ファイルの入出力(I/O)は同じI/Oコントローラを介して行われるため、パフォーマンスは向上しません。一般に、各ディスク・ドライブに対して1つのディレクトリのみを指定します。異なる複数のドライブ上に複数のディレクトリを指定すると、複数のデバイス間でI/Oを分散することによって、Oracle BIサーバーの全体的なI/Oスループットが内部的に改善される可能性があります。
キャッシュされるデータのディスク領域要件は、キャッシュされるエントリを生成する問合せの数、およびこれらの問合せの結果セットのサイズによって異なります。問合せ結果セットのサイズは、行サイズ(または結果セット内のすべての列の最大長の合計)に結果セットのカーディナリティ(つまり、結果セット内の行数)を掛けて計算されます。予測される最大値は、必要な領域のガイドラインです。
この計算は、キャッシュされた結果セット内のすべてのレコードの平均サイズではなく、ハイエンドの見積りを提供します。このため、結果セットのサイズが可変長の文字列によって左右され、これらの文字列の長さが標準的に分配される場合、平均レコード・サイズは最大レコード・サイズの約半分になります。
注意:
64ビット・システムで4GB未満の値を使用することが最善です。4GBを超える値がある場合は、複数のパスを作成してください。
問合せキャッシュへの格納に制限を付与するための問合せ結果セット内の最大行数を指定します。
行数の制限は、多数の行を戻すリソース集中型の問合せによってキャッシュ領域が消費されることを防ぐために役立ちます。問合せが返す行数がMAX_ROWS_PER_CACHE_ENTRY
パラメータで指定される値を超える場合、問合せはキャッシュされません。
0に設定した場合、キャッシュ・エントリ当たりの行数に制限はありません。
例: MAX_ROWS_PER_CACHE_ENTRY = 100000;
MAX_CACHE_ENTRY_SIZE
パラメータは、Fusion Middleware ControlまたはNQSConfig.INIを編集して管理できます。
注意:
Fusion Middleware Controlの「構成」ページの「パフォーマンス」タブにある「最大キャッシュ・エントリ・サイズ」オプションがMAX_CACHE_ENTRY_SIZE
パラメータに対応します。「問合せキャッシュ・パラメータを設定するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。
キャッシュ・エントリの最大サイズを指定します。このサイズを超える可能性があるエントリはキャッシュされません。デフォルト・サイズは20MBです。
ギガバイトの場合はGB、キロバイトの場合はKB、メガバイトの場合はMB、およびバイトの場合は単位なしで指定してください。
例: MAX_CACHE_ENTRY_SIZE = 20 MB;
Fusion Middleware Controlの「構成」ページの「パフォーマンス」タブにある「最大キャッシュ・エントリ」オプションがMAX_CACHE_ENTRIES
パラメータに対応します。
注意:
MAX_CACHE_ENTRIES
パラメータは、Fusion Middleware ControlまたはNQSConfig.INIを編集して管理できます。
「問合せキャッシュ・パラメータを設定するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。
キャッシュ記憶域の管理を支援するために、問合せキャッシュで保持できる最大キャッシュ・エントリ数を指定します。キャッシュ・エントリの実際の制限は、同時問合せの数によって微妙に異なる可能性があります。デフォルト値は1000です。
例: MAX_CACHE_ENTRIES = 1000;
以前にキャッシュされた問合せ結果セットからのデータを集計して、ロールアップ・キャッシュ・ヒットのために問合せキャッシュに新規エントリを作成するかどうかを指定します。デフォルト値はNO
です。
通常、以前に実行した問合せからキャッシュ・ヒットが得られる場合、新しい問合せはキャッシュに追加されません。ユーザーには、特定の詳細のレベルでの情報を含む(たとえば、郵便番号別の販売収益)、キャッシュされた結果セットがあります。2番目の問合せもこれと同じ情報を求めますが、1位上の詳細のレベルです(たとえば、都道府県別の販売収益)。POPULATE_AGGREGATE_ROLLUP_HITS
パラメータは、以前に実行された問合せからの集計をロールアップすることによって(この例では、キャッシュに格納されている最初の結果セットからのデータを集計することによって)キャッシュ・ヒットが発生する場合、このデフォルトを上書きします。つまり、Oracle Business Intelligenceでは、特定の都道府県内のすべての郵便番号の販売収益を加算して、都道府県別の販売収益を取得できます。これをロールアップ・キャッシュ・ヒットと呼びます。
通常、キャッシュ・ヒットが発生する問合せでは、新しいキャッシュ・エントリは作成されません。POPULATE_AGGREGATE_ROLLUP_HITS
をYES
に設定することにより、この動作をキャッシュ・ロールアップに対してのみ上書きできます。非ロールアップ・キャッシュ・ヒットは、このパラメータによる影響を受けません。問合せの結果がキャッシュによって満たされる場合(つまり、問合せでキャッシュ・ヒットが発生する場合)、その問合せはキャッシュに追加されません。このパラメータをYES
に設定すると、問合せで集計ロールアップ・ヒットが発生した場合に結果がキャッシュに追加されます。このパラメータをYES
に設定すると、パフォーマンスが改善する可能性がありますが、キャッシュに追加されるエントリの数が多くなります。
例: POPULATE_AGGREGATE_ROLLUP_HITS = NO;
キャッシングが有効な場合は、各問合せが評価されて、キャッシュ・ヒットと見なされるかどうかが判断されます。
キャッシュ・ヒットとは、サーバーがキャッシュを使用して問合せに答えを返すことができ、データベースにアクセスする必要がないことを意味します。Oracle BIサーバーは問合せキャッシュを使用して、集計の同一レベルまたは後のレベルでの問合せに回答できます。
USE_ADVANCED_HIT_DETECTION
パラメータは、ヒットのためにキャッシュの拡張検索を有効にします。拡張検索はパフォーマンスに影響を与えますが、カスタマの要件が変動するため、この影響を定量化することは容易ではありません。問合せキャッシングに頼る割合が大きく、キャッシュ・ミスを経験しているカスタマは、問合せの一致とユーザーの負荷が高い場合の全体的なパフォーマンスのトレードオフをテストできます。詳細は、パラメータMAX_SUBEXPR_SEARCH_DEPTHを参照してください。
例: USE_ADVANCED_HIT_DETECTION = NO;
パフォーマンスKPIを満たすためにOracle BIサーバーで問合せ結果のキャッシングに頼っているカスタマは、キャッシング・パラメータを使用して、キャッシュ・ヒットが発生しない理由の特定に役立てることができます。
ロギング機能は、キャッシュ・ミスが発生する一般的な理由の診断に役立ちます。キャッシュ・ミスとは、キャッシュをシードするはずの論理SQL問合せがキャッシュに挿入されないことです。次に、キャッシュ・ミスが発生する可能性のある状況をいくつか説明します。
キャッシュ不能のSQL要素。SQLリクエストにCURRENT_TIMESTAMP
、CURRENT_TIME
、RAND
、POPULATE
またはパラメータ・マーカーが含まれている場合、その要素はキャッシュに追加できません。
キャッシュ不能の表。Oracle BIサーバー・リポジトリにある物理表は、キャッシュ不能とマークされることがあります。問合せがキャッシュ不能の表を参照する場合、その問合せ結果はキャッシュに追加されません。
キャッシュ・ヒット。一般に、問合せが以前にキャッシュされた問合せに対してキャッシュ・ヒットすると、現在の問合せの結果はキャッシュに追加されません。
この例外は、ロールアップ・ヒットを集計する問合せヒットです。これらは、NQSConfig.INIパラメータPOPULATE_AGGREGATE_ROLLUP_HITS
がYES
に設定されている場合、キャッシュに追加されます。
結果セットが大きすぎる場合。
この状況は、DATA_STORAGE_PATHS
で設定されたサイズを超えた場合、またはMAX_ROWS_PER_CACHE_ENTRY
で設定された行数を超える行がある場合に発生します。DATA_STORAGE_PATHSおよびMAX_ROWS_PER_CACHE_ENTRYを参照してください。
問合せが取り消された場合。これは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスまたは管理ツールからの明示的な取消しによって発生するか、タイムアウトによって暗黙的に発生します。
Oracle BIサーバーがクラスタ化されている場合。キャッシュ・シーディング・ファミリに属する問合せは、クラスタを介して伝播されます。他の問合せは、ローカルに格納されます。このため、問合せがOracle BIサーバー・ノード1にあるキャッシュに追加されても、Oracle BIサーバー・ノード2には追加されない可能性があります。
問合せロギングのレベル4は、Oracle BIサーバー・コンパイラがエントリを問合せ結果キャッシュに追加しようとしたかどうかを診断できる最良のツールです。「問合せロギングの構成」を参照してください。
ヒット・ディテクタによって問合せの式の不完全一致が検索される深さを構成します。デフォルトは5
です。
たとえば、レベル5の場合、式SIN(COS(TAN(ABS(ROUND(TRUNC(profit))))))
の問合せでレベル7のprofit
がミスします。検索の深さを7に変更すると、profit
がヒット候補に入れられます。
例: MAX_SUBEXPR_SEARCH_DEPTH = 7;
YES
に設定すると、サブリクエスト(副問合せ)レベルでのキャッシングが無効になります。
デフォルト値はNO
です。
リアルタイムと過去のデータを組み合せた問合せの場合は特に、サブリクエストのキャッシングによって、パフォーマンスとキャッシュ・ヒット率が向上します。ただし、他の問合せ最適化方法によって優れたパフォーマンスが提供される場合など、場合によってはサブリクエストのキャッシングを無効にできます。
例: DISABLE_SUBREQUEST_CACHING = NO;
ディスクへの書込み時に一時的にキャッシュ・ファイルの保存に使用するメモリー量を指定します。
デフォルト値は128KBです。
例: CACHE_FILE_BUFFER_SIZE = 128;
GLOBAL_CACHE_STORAGE_PATH
パラメータは、Fusion Middleware ControlまたはNQSConfig.INIを編集して管理できます。
注意:
Fusion Middleware Controlの「構成」ページの「パフォーマンス」タブにある「グローバル・キャッシュ・パス」および「グローバル・キャッシュ・サイズ」オプションがGLOBAL_CACHE_STORAGE_PATH
パラメータに対応します。「グローバル・キャッシュ・パラメータを設定するためのFusion Middleware Controlの使用」を参照してください。
クラスタ環境では、Oracle BIサーバーは、グローバル・キャッシュと呼ばれる共有キャッシュにアクセスするように構成できます。グローバル・キャッシュは共有ファイル・システムのストレージ・デバイスに存在し、シード・イベントやパージ・イベント、およびシード・イベントに関連する結果セットを格納します。
このパラメータは、クラスタリング間で共有されるキャッシュ・エントリを格納するための物理的場所を指定します。このパスは、ネットワーク共有をポイントしている必要があります。すべてのクラスタリング・ノードが同じ場所を共有します。
KB、MBまたはGB単位のサイズを指定するか、接尾辞なしの数値を入力してバイトを指定できます。
構文: GLOBAL_CACHE_STORAGE_PATH = "
ディレクトリ名
" SIZE;
例: GLOBAL_CACHE_STORAGE_PATH = "C:\cache" 250 MB;
GLOBAL_CACHE_STORAGE_PATH
によって指定された場所に格納されるキャッシュ・エントリの最大数。
例: MAX_GLOBAL_CACHE_ENTRIES = 1000;
GLOBAL_CACHE_STORAGE_PATH
によって指定された共有場所から各ノードがポーリングする間隔(秒単位)。
例: CACHE_POLL_SECONDS = 300;
Generalセクションには、ローカライズと国際化、一時領域およびメモリー割当て、およびOracle BIサーバーからクライアントにデータが戻される方法を決定するために使用されるその他のデフォルト・パラメータなど、一般的なサーバー・デフォルト・パラメータが含まれています。
注意:
次の各項目で説明するパラメータLOCALE
、SORT_ORDER_LOCALE
、SORT_TYPE
およびCASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
の設定は、互いに関連しています。これらは、Oracle BIサーバーによるデータのソート方法を決定するために役立ちます。
サーバーから戻されるデータのロケールを指定します。このパラメータは、日および月のローカライズされた名前も決定します。
Oracle Business Intelligenceを正常に実行するには、ユーザーがアプリケーションを実行する言語について、オペレーティング・システムのロケールを適切に構成する必要があります場合によっては、ロケールをサポートするために追加のコンテンツをシステムにインストールする場合があります。Oracle BIサーバーは、サーバーの起動中にCランタイム・ロケールを設定します。ロケールおよび言語に関する一部の設定は相互に関連しており、Oracle BIサーバーでのデータのソート方法の決定に役立ちます。次のパラメータの設定が相互に機能することを確認します。
LOCALE
SORT_ORDER_LOCALE
SORT_TYPE
CASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
LOCALE
およびSORT_ORDER_LOCALE
のプラットフォーム非依存の有効値は、次のとおりです。
アラビア語
中国語
中国語(繁体字)
クロアチア語
チェコ語
デンマーク語
オランダ語
英語(米国)
フィンランド語
フランス語
ドイツ語
ギリシャ語
ヘブライ語
ハンガリー語
イタリア語
日本語
韓国語
ノルウェー語
ポーランド語
ポルトガル語
ポルトガル語(ブラジル)
ルーマニア語
ロシア語
スロバキア語
スペイン語
スウェーデン語
タイ語
トルコ語
Oracle BI Catalog Managerと言語拡張の詳細は、「Oracle Business Intelligenceのローカライズ」を参照してください。
Oracle BIサーバーがORDER BY
句をリレーショナル・データベースにファンクションシップ(プッシュ・ダウン)できるかどうかを特定するために役立ちます。
ORDER BY
句は、ソートに使用されます。
Oracle BI管理ツールの物理レイヤーで定義されるすべてのデータベースには、機能表が関連付けられています。特定のタイプのリレーショナル・データベースについて、機能表のデフォルト値を上書きする場合は、物理レイヤーでのその発生すべてに対して上書きする必要があります。
Oracle BI管理ツールの「データベース」ダイアログの「機能」タブにある機能表には、リレーショナル・データベースでサポートされる機能と関数が指定されています。機能表とNQSConfig.INIファイルのSORT_ORDER_LOCALE
の各設定は、データベースとOracle BIサーバーでデータが同じ方法でソートされる場合にのみ一致します。
リレーショナル・データベースとOracle BIサーバーでデータが同じ方法でソートされるには、次の表に示すパラメータの値が一致している必要があります。
機能カテゴリ | 固有パラメータ |
---|---|
基本言語 |
|
基本言語 |
機能表とNQSConfig.INIファイルの両方における Oracle BIサーバーとデータベースが異なる方法でデータをソートする場合は、データベースに対する機能表のエントリ |
大/小文字 |
|
バイナリと言語の比較 |
|
実際のデータソースでのSORT_ORDER_LOCALE
設定がOracle BIリポジトリの「データベース」ダイアログの「機能」タブにおけるSORT_ORDER_LOCALE
設定と一致しない場合、結果セットが不正になる可能性があります。この設定が一致しない場合、複数のデータベースの結合を使用した場合に不正な結果が得られたり、UNION、INTERSECTおよびEXCEPT演算子を使用した場合にエラーが返されたりする可能性があります。これらの演算子はすべて、バックエンドのデータソースとOracle BIサーバー間の一貫性のあるソートに基づいています。
NQSConfig.INIのSORT_ORDER_LOCALE
設定がOracle BIリポジトリの「データベース」ダイアログの「機能」タブにおけるSORT_ORDER_LOCALE
設定と一致しない場合、問合せのパフォーマンスに悪影響が及ぶ可能性があります。ただし、この状況は結果セットの正確さには影響しません。
SORT_ORDER_LOCALE = "english-usa";
Oracle BIサーバーは、サーバーの起動中にCランタイム・ロケールを設定します。
設定の値は、NQSConfig.INIファイルのSORT_ORDER_LOCALE
エントリを使用して指定されます。「Oracle BIサーバーでのロケール・パラメータの設定」を参照してください。
実行するソートのタイプを指定します。
デフォルト値はBINARY
です。バイナリ・ソートは、非バイナリ・ソートよりも高速です。
有効値はBINARY
およびDEFAULT
です。DEFAULT
を指定すると、非バイナリ・ソートが実行されます。これは、アクセント付き文字を含むデータの場合に優れたソート結果を返します。
例: SORT_TYPE = "BINARY";
Oracle BIサーバーが比較演算の実行時に大文字と小文字を区別するかどうかを指定します。
有効値はON
およびOFF
です。OFF
に設定すると、大/小文字の区別は無視されます。ON
に設定すると、大/小文字の区別が比較に考慮されます。デフォルトでは、このパラメータはON
に設定されています。バイナリ・ソートの場合、大/小文字の区別はサーバーとリレーショナル・データベースで同様に設定する必要があります。
このパラメータがOracle BIサーバーでの大/小文字の設定にどのように関連しているかの詳細は、「プレゼンテーション・サービスに対する拡張構成の変更」を参照してください。
この設定は、キャッシングと集計を目的としたOracle BIサーバーの内部比較にのみ適用されます。大/小文字の区別はデータベース操作の機能であり、データベース・レベルで設定されます。CASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
パラメータにより、Oracle BIサーバーはバックエンド・データベースの機能を一致させることができます。影響を受ける演算子は次のとおりです。
Order By
Group By
Distinct
Join
比較(<、>、=、<=、>=、<>)
たとえば、次の3つの用語について考えてみます。
ACME
DELTA
acme
CASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
がON
の場合のORDER BY
では、上の例に示されている順序で行が表示されます。大/小文字を区別しない場合のORDER BYでは、ACMEとacmeがリスト内で隣に表示されます。
用語の大/小文字が区別される場合に重複の削除(DISTINCT
)を実行すると、結果は3行になります。用語の大/小文字が区別されない場合、DISTINCT
の結果は2行になります。
CASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
は、バックエンド・データベースでの大/小文字の処理方法と一致するように設定します。たとえば、バックエンド・データベースで大/小文字が区別されない場合、Oracle BIサーバーを大/小文字を区別しないように構成します。Oracle BIサーバーとバックエンド・データベースで大/小文字の区別が同じでない場合、いくつかの微細な問題が生じる可能性があります。
集計に適用されるCASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
の例では、大/小文字が区別されるデータベースには次のタプル(または行)があります。
Region Units WEST 1 west 1 West 1
CASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
がON
に設定されている場合、データは上の表に示されているものと同じ結果でクライアントに戻されます。
CASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
がOFF
に設定されている場合も、データは上の表に示されているものと同じ結果でクライアントに戻されます。Oracle BIサーバーでは文字比較が行われていないため、変化はありません。
ただし、機能表でSUM_SUPPORTED
がOFF
に設定されている場合、Oracle BIサーバーでは強制的に文字比較が実行されます。この場合、問合せの結果は次のようになります。
Region Units WEST 3
このような結果になる理由は、Oracle BIサーバーでは大/小文字を区別する文字比較がオフになっているため、3つのタプルが同じ値として扱われ、集計されるからです。この場合、WEST = West = westです。ただし、「リージョン」列でフィルタしても、リージョンWEST、Westおよびwestは表示されます。CASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
は、バックエンド・データベースでのフィルタリングには影響を与えません。集計の例で示されているロジックは、キャッシングにも適用されます。
NQSConfig.INIファイルでCASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON
が設定されているため、このパラメータはリポジトリ内のすべてのバックエンド・データベースに適用されます。このため、このパラメータはリポジトリの主要バックエンド・データベースの大/小文字の区別と一致するように設定します。
例: CASE_SENSITIVE_CHARACTER_COMPARISON = ON;
NULL
値を他の値より前にソートするか(ON
)、後にソートするか(OFF
)を指定します。
有効値はON
およびOFF
のみです。NULL_VALUES_SORT_FIRST
の値は、基礎となるデータベースに適合している必要があります。基礎となるデータベースが複数存在し、NULL
値のソート方法が異なる場合、この値は、問合せで最も頻繁に使用されるデータベースに対応するように設定します。
例: NULL_VALUES_SORT_FIRST = OFF;
Oracle BIサーバーに対する日付/タイムスタンプの入力および出力の書式を指定します。デフォルト値はyyyy/mm/dd hh:mi:ssです。
例: DATE_TIME_DISPLAY_FORMAT = "yyyy/mm/dd hh:mi:ss";
DATE_TIME_DISPLAY_FORMAT
、DATE_DISPLAY_FORMAT
およびTIME_DISPLAY_FORMAT
で指定されたプロパティ値はそれぞれ、TIMESTAMP、DATEおよびTIMEの表現からVARCHARやCHARなどの文字データ型へ、またはその逆に変換する際、BIサーバーで使用されるデフォルト書式を決定します。
DATE_TIME_DISPLAY_FORMAT
、DATE_DISPLAY_FORMAT
およびTIME_DISPLAY_FORMAT
は、CAST_SUPPORTED
がデータベースで有効ではない場合に、CAST(<chardata> as TIMESTAMP)、CAST(<chardata> as DATE)、CAST(<datetimeexpr> AS VARCHAR(20))、CAST(<dateexpr> AS CHAR(10))などの日付または時間の変換表現がどのように動作するかを決定します。
CAST_SUPPORTED
機能がデータベースで有効である場合、日時書式はDATE_TIME_DISPLAY_FORMAT
、DATE_DISPLAY_FORMAT
およびTIME_DISPLAY_FORMAT
の各プロパティではなく、データベースによって決定されます。
これらのプロパティは、nqserver.logまたはnqquery.logに書き込まれるタイムスタンプの書式に作用しません。ログ・ファイルに書き込まれるタイムスタンプの書式は、Oracle Fusion Middlewareの基準に応じて決定され、Fusion Middleware Controlなどの多くのツールでログ・ファイルを解析できる必要があるため変更できません。このようなツールは、ログ・ファイルのタイムスタンプは固定書式であるという事実に依拠しています。
詳細は、DATE_DISPLAY_FORMATおよびTIME_DISPLAY_FORMATを参照してください。
Oracle BIサーバーに対する日付の入力および出力の書式を指定します。デフォルト値はyyyy/mm/ddです。
注意:
年を2桁(yy)または4桁(yyyy)で指定します。セパレータには、y、mまたはdを除く任意の文字を使用できます。
例: DATE_DISPLAY_FORMAT = "yyyy/mm/dd";
「日時表示書式の使用方法」を参照してください。
時間を表示および入力する方法を構成できます。
Oracle BIサーバーに対する時間の入力および出力の書式を指定します。デフォルト値はhh:mi:ssです。
例: TIME_DISPLAY_FORMAT = "hh:mi:ss";
「日時表示書式の使用方法」を参照してください。
一時領域用の1つ以上のディレクトリを指定します。
指定する各ディレクトリは、既存の書込み可能なパス名である必要があり、パス名は二重引用符( " )で囲む必要があります。マップされたディレクトリのみを指定します。
完全修飾パスまたは相対パスを指定できます。""/"(UNIX)または"<drive>:"(Windows)で始まらないパスを指定すると、Oracle BIサーバーでは、ローカルの書込み可能ディレクトリに対する相対パスであると見なされます。たとえば、パス"temp"を指定すると、Oracle BIサーバーでは、ランタイムに次のものが使用されます。
BI_DOMAIN/servers/obisn/tmp/obis_temp
複数のディレクトリは、カンマ区切りリストとして指定します。有効値は、相対パス、または既存の書込み可能なディレクトリの完全修飾パスです。UNCパス名およびマップされたネットワーク・ドライブは、サービスが修飾ユーザー・アカウントで実行する場合にのみ許可されます。
最適なパフォーマンスを維持するために、一時ディレクトリは高いパフォーマンスのストレージ・デバイス上に存在する必要があります。複数のディレクトリを指定する場合、それらは異なる物理ドライブ上に存在する必要があります。
構文: WORK_DIRECTORY_PATHS = "
path_1
" [, "
path_2
"{, "
path_n
"}];
例1: WORK_DIRECTORY_PATHS = "temp" ;
例2: WORK_DIRECTORY_PATHS = "D:\temp", "F:\temp";
注意:
各ドライブに複数のディレクトリを指定しても、ファイルI/Oは同じI/Oコントローラを介して行われるため、パフォーマンスは向上しません。一般に、各ディスク・ドライブに対して1つのディレクトリのみを指定します。異なる複数のドライブ上に複数のディレクトリを指定することは、Oracle BIサーバーの全体的なI/Oスループットを改善します。これは、内部的に、処理ファイルは特定のディスク・ドライブ間でI/O負荷を分散するラウンドロビン・アルゴリズムを使用して割り当てられるためです。Oracle BIサーバーの内部一時ファイル・チューニング用にこのパラメータを使用します。
このパラメータは圧縮ライブラリを使用して、一時作業ファイルを圧縮します。
たとえば、WORK_FILE_COMPRESSION_LEVEL = 2;などです
Oracle BIサーバーの内部一時ファイル・チューニング用にこのパラメータを使用します。
このパラメータは、集計演算子用に作成された一時ファイルに適用されます。
たとえば、ENABLE_COLUMNAR_STORAGE_FOR_WORK_FILE = YES;などです
Oracle BIサーバーの内部一時ファイル・チューニング用にこのパラメータを使用します。
このパラメータはディレクトリ・サイズ制限を指定し、MAX_WORK_FILE_SIZE_PERCENTとともに動作し、一時ファイルがグローバル作業ディレクトリ・サイズ制限の指定された割合を超えないようにします。
たとえば、WORK_DIRECTORY_SIZE_GLOBAL_LIMIT = 100 GB;などです
Oracle BIサーバーの内部一時ファイル・チューニング用にこのパラメータを使用します。
このパラメータはWORK_DIRECTORY_SIZE_GLOBAL_LIMITとともに動作し、一時ファイルを拡張できる最大サイズを決定します。
たとえば、MAX_WORK_FILE_SIZE_PERCENT = 5;を設定します
ソート、結合、和結合、データベース・フェッチなどのいくつかの操作は、Oracle BIサーバーに対して使用可能なメモリー・リソースより多くのメモリー・リソースを必要とする場合があります。
この状況を管理するために、サーバーでは、これらの操作の処理にバッファリング・スキームを提供する仮想表管理メカニズムが使用されます。データ量がVIRTUAL_TABLE_PAGE_SIZE
を超えると、残りのデータは一時ファイルにバッファされ、処理の進行に応じて仮想表に入れられます。このメカニズムでは動的メモリー・サイズがサポートされ、問合せの処理時にすべての行を動的に取得できます。
VIRTUAL_TABLE_PAGE_SIZE
は、Oracle BIサーバーの内部処理用のメモリー・ページ・サイズを指定します。値が大きくなるほど、I/Oが減少しますが、特にマルチユーザー環境でメモリー使用量が増加します。
VIRTUAL_TABLE_PAGE_SIZE
が増加すると、I/O処理は減少します。複雑な問合せでは20 - 30の仮想表を使用する可能性がありますが、単純な問合せでは仮想表を必要としない場合さえあります。デフォルト・サイズの128KBは、Windows NTの仮想ページングのサイズが64KBであることを考慮すると妥当なサイズです。このパラメータは、同時ユーザー数と平均的な問合せの複雑さに応じて調整できます。一般に、256KBより大きいサイズに設定しても、スループットは相応には増加しません。これは、Windows NTシステム・バッファのサイズが64KBに制限されており、I/Oはシステム・バッファを使用して行われるためです。128KBはUNIXシステムでも妥当な値です。
例: VIRTUAL_TABLE_PAGE_SIZE = 128 KB;
月名がJANUARY
、FEBRUARY
などの完全名として戻されるか、JAN
、FEB
などの3文字の略語として戻されるかを指定します。
有効値はYES
およびNO
です。月名を完全名として戻すにはYES
を指定し、月名を3文字の略語として戻すにはNO
を指定します。デフォルト値はNO
です。
例: USE_LONG_MONTH_NAMES = NO;
コールからコールの内部メモリー圧縮ルーチンまでの間、Oracle BIサーバーが待機する長さを秒で指定します。
Oracle BIサーバーのメモリー・マネージャは、メモリー圧縮ルーチンがバックグラウンド・スレッドでコールされるまで、空メモリーをシステムに戻しません。このパラメータ値を小さい値に設定すると、Oracle BIサーバーは未使用のメモリーをシステムに戻します。このとき、CPUの追加オーバーヘッドが多少発生します。デフォルトは3600秒です。
例: MEMORY_COMPACT_PERIOD_IN_SECONDS = 3600;
日名が MONDAY
、 TUESDAY
などの完全名として戻されるか、 MON
、 TUE
などの3文字の略語として戻されるかを指定します。
有効値はYES
およびNO
です。日名を完全名として戻すにはYES
を指定し、日名を3文字の略語として戻すにはNO
を指定します。デフォルト値はNO
です。
例: USE_LONG_DAY_NAMES = NO;
月名を大文字と小文字の混合で返すか、大文字で返すかを指定します。
有効値はYES
およびNO
です。YES
を指定すると月名が大文字で返され、NO
を指定すると月名が大文字と小文字の混合で返されます。デフォルト値はNO
です。
例: USE_UPPERCASE_MONTH_NAMES = NO;
曜日を大文字と小文字の混合で返すか、大文字で返すかを指定します。
有効値はYES
およびNO
です。YES
を指定すると曜日が大文字で返され、NO
を指定すると曜日が大文字と小文字の混合で返されます。デフォルト値はNO
です。
例: USE_UPPERCASE_DAY_NAMES = NO;
セキュリティのパラメータは、Oracle BIサーバーのセキュリティ機能のデフォルト値を指定します。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』を参照してください。
AuthenticatedUserアプリケーション・ロールに付与されるOracle BIリポジトリ・オブジェクトのデフォルトの権限を指定します。これは、任意の新規リポジトリ・オブジェクトに関連付けられるデフォルトのアプリケーション・ロールです。
実際この設定は、他に明示的なセキュリティ設定を持たない新しいオブジェクトに対して、リポジトリのプレゼンテーション・レイヤーでのオブジェクト・セキュリティのデフォルト・レベルを指定します。
AuthenticatedUserアプリケーション・ロールは「任意の認証済ユーザー」を意味します。このロールは、Oracle BIリポジトリ内部のものです。
有効値はNONE
およびREAD
です。デフォルト値はREAD
です。NONE
は、管理ツールの「権限」ダイアログの「アクセス権なし」設定に相当します。
例: DEFAULT_PRIVILEGES = READ;
権限のないユーザーへのセキュリティ・センシティブな列の表示方法を制御します。このパラメータがYES
に設定されている場合、問合せの元の列の式がNULL
式によって置換され、保護されている列は分析時に権限のないユーザーに対して非表示になります。
このパラメータがNO
に設定されている場合、ユーザーが表示権限を持っていない保護された列を含むレポートを実行しようとすると、未解決の列のエラーが発生します。
デフォルト値はYES
です。
例: PROJECT_INACCESSIBLE_COLUMN_AS_NULL = YES;
LDAPサーバーによってパスワードの期限切れ警告が発行された場合でもユーザーがログインできるかどうかを決定します。
有効値はYES
およびNO
です。このパラメータを非コメント化し、LDAPサーバーによってパスワードの期限切れ警告が発行された場合にユーザーがログインできるようにするにはYES
を指定し、警告が発行された場合にユーザーのログインを拒否するにはNO
を指定します。デフォルト値はNO
です。
ユーザーのパスワードがLDAPサーバーで実際に期限切れになった後は、このパラメータの値にかかわらず、ユーザーはログインできません。
例: IGNORE_LDAP_PWD_EXPIRY_WARNING = NO;
ユーザーのログイン試行がタイムアウトするまでに、初期化ブロックを実行するためにOracle BIサーバーに割り当てられる秒数を指定します。タイムアウトが発生すると、Oracle BIサーバーのユーザーは再ログインを要求されます。
この設定は、すべての初期化ブロックに対する累積実行時間に適用されます。この値を10分(600秒)に設定し、Oracle BIサーバーが実行する必要がある初期化ブロックが10個あるとします。5個目の初期化ブロックの実行後に10分のログイン最大値を超えた場合、Oracle BIサーバーは残り5個の初期化ブロックを実行できず、ログイン試行を拒否します。
例: MAX_AUTHENTICATION_TIME = 600;
初期化ブロック実行のしきい値(秒)を指定します。この値を超えると、Oracle BIサーバーは実行時間をログに記録します。これにより、初期化ブロックの設計上の潜在的な問題について警告を出すことができます。
例: INIT_BLOCK_LOG_TIME_THRESHOLD = 60;
Oracle BIサーバーが各ユーザーに割り当てる初期化ブロック・スレッドの数を指定します。
デフォルトは1スレッドです。
例: NUM_INIT_BLOCK_THREADS_PER_USER = 1;
このパラメータ、およびこの項で説明するその他のパラメータは、Oracle Business Intelligenceコンポーネント間のSecure Sockets Layer(SSL)通信に関連しています。
SSL
のデフォルト設定はNO
です。
Oracle Business Intelligenceコンポーネント間のSSLの構成の詳細は、『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のOracle Business Intelligenceコンポーネント間のSSLの構成方法に関する項を参照してください。
証明書ファイルのパスを指定します。
Oracle BIサーバーやOracle BIスケジューラなど、SSLサーバーとして機能するコンポーネントの場合、これはサーバー証明書ファイル名です。Oracle Business Intelligence ODBCクライアント・データソースなどのクライアント・コンポーネントの場合、これはクライアント証明書ファイル名です。
例(サーバー): SSL_CERTIFICATE_FILE = "servercert.pem";
例(クライアント): SSL_CERTIFICATE_FILE = "client-cert.pem";
秘密鍵ファイルを指定します。
サーバー・コンポーネントの場合、これはサーバー秘密鍵ファイル名です。クライアント・コンポーネントの場合、これはクライアント秘密鍵ファイル名です。
例(サーバー): SSL_PRIVATE_KEY_FILE = "serverkey.pem";
例(クライアント): SSL_PRIVATE_KEY_FILE = "client-key.pem";
秘密鍵パス・フレーズ・プログラム実行可能ファイル名を指定します。
例: SSL_PK_PASSPHRASE_PROGRAM = sitepwd.exe;
このパラメータは現在非推奨になっています。
SSL_VERIFY_CLIENTSパラメータおよびSSL_VERIFY_SERVERSパラメータは、SSL_VERIFY_PEERパラメータによって以前制御されていた同等の機能の置換えです。『Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』を参照してください。
クライアントとして動作するとき(つまり、Oracle BIサーバーがBIセキュリティ・サービスをコールしているとき)にサーバー証明書を確認するかどうかを指定します。
デフォルト値はYESです。
例: SSL_VERIFY_SERVERS = YES;
サーバーとして動作するとき(つまり、Oracle BIサーバーがプレゼンテーション・サービスなどのクライアントからのコールを受信したとき)にクライアント証明書を確認するかどうかを指定します。
デフォルト値は、NOです。
例: SSL_VERIFY_CLIENTS = NO;
ピアの検証がYES
に設定されている場合にサーバーまたはクライアント証明書の検証に使用される、信頼性のあるCA証明書のパスを指定します。
クライアント認証が必要な場合にのみ有効になります。
例: SSL_CA_CERTIFICATE_DIR = "CACertDir";
ピアの検証がYES
に設定されている場合にサーバーまたはクライアント証明書の検証に使用される、信頼性のあるCA証明書の名前を指定します。
クライアント認証が必要な場合にのみ有効になります。
例: SSL_CA_CERTIFICATE_FILE = "CACertFile";
識別名(DN)による接続が許可されている個々の名前付きクライアントを指定します。
DNは、証明書の公開鍵に一致する秘密鍵を持っているエンティティを識別します。
例: SSL_TRUSTED_PEER_DNS = "";
内部のCA証明書ファイル名を指定します。
例: SSL_INTERNAL_CA_CERTIFICATE_FILE = "InternalCACertFile";
WebサーバーのCA証明書ファイル名を指定します。
例: SSL_WEBSERVER_CA_CERTIFICATE_FILE = "WebServerCACertFile";
証明連鎖の深さです。深さ1は、証明書が信頼性できるCAによって署名される必要があることを意味します。
深さ2は、証明書があるCAによって検証された別のCAによって署名されたことを意味します。デフォルト値は9
です。
例: SSL_CERT_VERIFICATION_DEPTH = 9;
Serverセクションのパラメータは、Oracle BIサーバーのデフォルトと制限を定義します。
管理ツールがオンラインまたはオフライン・モードの場合に、Oracle BIリポジトリ・ファイルの変更を許可または禁止します。
注意:
READ_ONLY_MODE
パラメータは、Fusion Middleware ControlまたはNQSConfig.INIを編集して設定できます。Fusion Middleware Controlの「構成」ページの「パフォーマンス」タブにある「RPD更新を許可しない」オプションがREAD_ONLY_MODE
パラメータに対応します。RPD更新を禁止するためのFusion Middleware Controlの使用を参照してください。
デフォルトはNO
で、リポジトリの編集が可能です。
このパラメータがYES
に設定されている場合、管理ツールを使用してリポジトリファイルを変更できなくなります。管理ツールでリポジトリを開くと、リポジトリが読取り専用であるというメッセージがユーザーに通知されます。このパラメータがNO
に設定されている場合は、管理ツールを使用してリポジトリに変更を加えることができます。
READ_ONLY_MODE
がNO
に設定されている場合でも、管理ツールでリポジトリが読取り専用モードで開く場合があります。たとえば、オフライン・モードでリポジトリを開くときに、Oracle BIサーバーまたは別の管理ツール・クライアントがそのリポジトリに対してロックを保持している場合、リポジトリは読取り専用モードで開きます。オンライン・モードでは、Oracle BIサーバーの起動時にオフラインのOracle BIサーバーがリポジトリに対してロックを保持していた場合、リポジトリが読取り専用モードで開く可能性があります。
さらに、Oracle Business Intelligenceがクラスタ化されており、管理ツールがオンライン・モードでスレーブ・ノードに接続している場合も、管理ツールは読取り専用モードで開きます。これは、マスター・ノードがリポジトリに対するロックを保持しているために発生します。クラスタ化された環境での実行時にこの状況を回避するには、管理ツールによって使用されるOracle BIサーバーODBC DSNが、特定のOracle BIサーバーではなくクラスタ・コントローラをポイントするように構成されていることを確認します。
サーバーによって許可される同時接続の最大数を指定します。
この数を超えると、サーバーは接続リクエストを拒否します。
制限は、65,535接続です。
例: MAX_SESSION_LIMIT = 2000;
接続プールのサイズにより、使用可能なOracle BIサーバー接続の数と、物理問合せの処理に使用可能なスレッドの数が決定されます。1つの論理問合せから複数の物理問合せが生成される可能性があり、それぞれの物理問合せが異なる接続に割り当てられる可能性があります。
Oracle BIサーバーでは、パラメータSERVER_THREAD_RANGE
を使用して指定された最大数までサーバー・スレッドが作成されます。必要に応じて、1つ以上のセッションからの問合せを処理するために、常に使用可能なすべてのスレッドが使用されます。
通常、MAX_SESSION_LIMIT
によって指定されるセッション数は、SERVER_THREAD_RANGE
によって指定される使用可能なスレッド数よりも大きくなります。
まとめると、次のようになります。
MAX_SESSION_LIMIT
は、無効な場合でもOracle BIサーバーに接続できるセッションの数を指定します。セッションおよび対応する問合せは、使用可能になったときに処理されるようにスレッドのキューに入れられます。
接続プールのサイズは、物理問合せを処理するスレッド数と接続数を指定します。
SERVER_THREAD_RANGE
は、論理問合せを処理するスレッドの数、つまり、Oracle BIサーバーでいつでも有効にできる問合せの数を指定します。
1セッション当たりの論理リクエストの最大数を指定します。これは、1セッション当たりの同時に存在する、開いているリクエストの数です。
制限は、1セッション当たり65,535論理リクエストです。
注意:
通常、個々のユーザーには、各セッションに対して同時に開いているリクエストは1つのみ存在します。しかし、アプリケーション・プログラムとOracle BIプレゼンテーション・サービスには、通常、同時に開いているリクエストが複数存在します。一般に、デフォルト値500はほとんどの環境において十分な値ですが、このパラメータは、アプリケーション環境や使用しているクライアント・ツールに基づいて調整してください。
例: MAX_REQUEST_PER_SESSION_LIMIT = 500;
スレッドの割当て構成情報は、各サーバー・リクエストについて記録されます。
各Oracle BIサーバー・リクエストについて、SERVER_THREAD_RANGE
はスレッド割当ての構成情報を指定します。範囲の下限値は、初期に割り当てられるスレッドの数を指定し、範囲の上限値は、割り当てられるスレッドの最大数を指定します。スレッド・プールは、上限または下限に達するまで、5スレッドの増分で拡大または縮小します。スレッド数がセッション数よりも少ない場合、セッションは先着順に使用可能なスレッド数を共有します。
両方の値を同じ数に設定すると、スレッド・プーリングの利点を最大限にすることができますが、それに伴うコストが生じます。下限と上限を同じ数値に設定すると、その数のスレッドが常に割り当てられ、それによってスタック領域が消費されます。
例: SERVER_THREAD_RANGE = 10-200;
詳細は、「MAX_SESSION_LIMITおよびSERVER_THREAD_RANGEパラメータについて」を参照してください。
各サーバー・スレッドに割り当てられるメモリー・スタック・サイズを指定します。
値を0にすると、サーバー・スレッドごとに1MBのスタック・サイズが設定されます(64ビット・システム)。
デフォルト値は0です。この値を変更する場合は、指定する値がシステムで使用可能なメモリー・リソースに適していることを確認してください。
例: SERVER_THREAD_STACK_SIZE = 0;
SERVER_THREAD_RANGE
に従って、Oracle Business Intelligence Database Gatewayスレッド・プールのスレッドの最小数および最大数を指定します。
デフォルト値は40-200です。
例: DB_GATEWAY_THREAD_RANGE = 40-200
;
各Oracle Business Intelligence Database Gatewayスレッドに割り当てられるメモリー・スタック・サイズを指定します。値を0にすると、サーバー・スレッドごとに1MBのスタック・サイズが設定されます(64ビット・システム)。
デフォルト値は0です。この値を変更する場合は、指定する値がシステムで使用可能なメモリー・リソースに適していることを確認してください。
例: DB_GATEWAY_THREAD_STACK_SIZE = 0;
HTTPクライアント・ラッパーを使用してデータの読取りおよび書込みを行う際にOracle BIサーバーが使用する、スレッド・プールの最小スレッド数および最大スレッド数を指定します。
デフォルト値は0-100です。
例: HTTP_CLIENT_THREAD_RANGE = 0-100;
HTTP_CLIENT_THREAD_RANGEで指定された各スレッドに割り当てられるメモリー・スタック・サイズを指定します。値を0にすると、スレッドごとに1MBのスタック・サイズが設定されます(64ビット・システム)。
デフォルト値は0です。この値を変更する場合は、指定する値がシステムで使用可能なメモリー・リソースに適していることを確認してください。
例: HTTP_CLIENT_THREAD_STACK_SIZE = 0;
副問合せの拡張時、副問合せによって移入できる値の最大数を制御します。デフォルトは8,192値です。この制限を超えると、Oracle BIサーバーでエラーが生成されます。
Oracle BIサーバー構文は、INおよびCOMPARISONなどの各種副問合せをサポートします。場合によっては、Oracle BIサーバーで副問合せを実行し、それを値に変換する必要があります(たとえば、データベース機能表でデータベース機能IN_SUPPORTED/IN_SUBQUERY_SUPPORTEDおよびCOMPARISON_SUBQUERYがオフになっている場合など)。Oracle BIサーバーで副問合せを値リストに変換する場合は、副問合せの結果セットから生じる値の最大数の監視にMAX_EXPANDED_SUBQUERY_PREDICATES
が使用されます。
MAX_ENTRIES_PER_IN_LIST
と呼ばれるデータベース機能設定もあります。この値は、特定のデータソースによってサポートされるリテラル数に応じて設定されます。この制限を超えると、Oracle BIサーバーによってIN
リストがより小さいリストに分割され、ORで結合されます。ただし、元のIN
リストが長すぎる場合、そのデータソースに対するSQL文の長さ制限を超える可能性があり、データベース・エラーまたは障害が発生することがあります。MAX_EXPANDED_SUBQUERY_PREDICATES
パラメータは、この状況を回避するための2つ目の制限を提供します。
例: MAX_EXPANDED_SUBQUERY_PREDICATES = 8192;
注意:
エラー[nQSError: 42029] Subquery contains too many values for the IN predicate
が表示される場合、MAX_EXPANDED_SUBQUERY_PREDICATES
の値を増やしてください(デフォルト値は8192です)。問合せを再試行してください。キャッシュされた論理問合せ計画の数を制御します。問合せ計画キャッシュとは、最近使用された問合せの計画をキャッシュすることによって、問合せコンパイル・プロセスの速度を向上させる内部パフォーマンス機能です。
このパラメータのデフォルト値は1024です。Oracleサポート・サービスに連絡せずに、この値を大きくしないでください。
例: MAX_QUERY_PLAN_CACHE_ENTRIES = 1024;
単一の論理計画キャッシュ・エントリに割り当てられるヒープ・メモリーの使用量の制限を指定します。Oracle BIサーバーごとの計画キャッシュ・メモリーの総使用量は、MAX_QUERY_PLAN_CACHE_ENTRY_SIZEを二乗することで算出できます。
デフォルト値0は、1MBのデフォルト制限を示します(64ビット・プラットフォーム)。この値を変更する場合は、指定する値がシステムで使用可能なメモリー・リソースに適していることを確認してください。
例: MAX_QUERY_PLAN_CACHE_ENTRY_SIZE = 0;
リポジトリ当たりのキャッシュされたアクション・リンク・ドリルダウン情報エントリの数を制御します。これは、最近使用された問合せのアクション・リンク情報をキャッシュすることにより、アクション・リンク情報の計算速度を向上させます。
このパラメータのデフォルト値は1024です。Oracleサポート・サービスに連絡せずに、この値を大きくしないでください。
例: MAX_DRILLDOWN_INFO_CACHE_ENTRIES = 1024;
リポジトリ当たりのキャッシュされたアクション・リンク問合せエントリの数を制御します。これは、最近使用された問合せのアクション・リンク・ドリルダウン結果をキャッシュすることにより、ドリルダウンの速度を向上させます。
このパラメータのデフォルト値は1024です。Oracleサポート・サービスに連絡せずに、この値を大きくしないでください。
例: MAX_DRILLDOWN_QUERY_CACHE_ENTRIES = 1024;
行単位の初期化でキャッシュされる初期化ブロック結果セットの数を制御します。
キャッシュ・キーは、完全にインスタンス化された初期化ブロックSQLです。
デフォルト値は20
です。このパラメータはOracle Business Intelligenceのローカライズされたバージョンの内部操作に影響を与えるため、指示がないかぎり、この値は変更しないことをお薦めします。
例: INIT_BLOCK_CACHE_ENTRIES = 20;
Oracle BIサーバーのクライアント/サーバー通信を管理するために割り当てられる、管理スレッドの数を指定します。各クライアント・プロセスが1つの管理スレッドを消費します。
Oracle BIサーバーのクライアント/サーバー通信方式はTCP/IPです。
通常、デフォルト値5
はクライアントとサーバーの通信には十分であるため、このパラメータの値は変更しないでください。
例: CLIENT_MGMT_THREADS_MAX = 5;
キュー内のスレッド当たりのジョブ数を指定します。
デフォルトは100ジョブです。0に設定すると、キュー内のスレッド当たりのジョブの数は無制限です。
例: DEFAULT_JOBQUEUE_SIZE_PER_THREAD = 100;
プレゼンテーション・サービスによって生成されるすべての小計式を含め、SELECT
文の最大列数を指定します。この制限は、導出されたselectブロックまたはリーフselectブロックを含め、すべてのSELECT
文に適用されます。
この値を0
に設定しても、無制限を表しません。このパラメータで設定した制限は、管理者を含むすべてのユーザーと、すべてのサブジェクト領域に適用されます。
例: MAX_COLUMNS_IN_SELECT = 50;
単一のプレゼンテーション列は、対応する論理列が複数の論理表から導出されている場合、複数の論理表を参照できます。
また、複数のプレゼンテーション表は、同じ論理表を参照できます。たとえば、1つの問合せでEmployeeCity、EmployeeRegion、EmployeeCountryなどの複数の論理表をリクエストするとします。この例では、すべての表が同じディメンションを参照するとしても、表数は3です。
非表示ディメンションの属性は、論理ディメンション表の合計数に含まれます。
この値を0
に設定しても、無制限を表しません。このパラメータで設定した制限は、管理者を含むすべてのユーザーと、すべてのサブジェクト領域に適用されます。
例: MAX_LOGICAL_DIMENSION_TABLES = 30;
単一のリーフ論理リクエストに表示する論理ファクト表の最大数を指定します。
また、このパラメータはOracle BIサーバーによって追加される暗黙ファクト・メジャーに適用されます。このパラメータを0
に設定し、問合せで暗黙ファクト・メジャーを起動するディメンションを2つリクエストするとします。論理ファクト表の制限を超えているため、この問合せは失敗します。
非表示ファクトの属性は、論理ファクト表の合計数に含まれます。
この値を0
に設定しても、無制限を表しません。このパラメータで設定した制限は、管理者を含むすべてのユーザーと、すべてのサブジェクト領域に適用されます。
例: MAX_LOGICAL_FACT_TABLES = 5;
一意の論理メジャー列(単一の論理リクエストの論理レイヤーに定義されている一意のディメンション集計)の最大数を指定します。
メジャーには、単一の問合せで複数回参照されるものがありますが、数えられるのは1回です。同じ物理属性と集計ルールに基づいているメジャーで、レベルベースの設定が異なるメジャーは、別個のメジャーとして数えられます。たとえば、EmployeeCountry.Revenueは、レベルをProduct-RegionディメンションのCOUNTRYに設定してSales.Revenueから導出されますが、Sales.Revenueとは別のメジャーとして数えられます。
非表示ファクトの属性は、論理メジャーの合計数に含まれます。
この値を0
に設定しても、無制限を表しません。このパラメータで設定した制限は、管理者を含むすべてのユーザーと、すべてのサブジェクト領域に適用されます。
例: MAX_LOGICAL_MEASURES = 15;
受信SQL問合せに表示する論理和、論理積または論理差のブロックの最大数を指定します。set演算子がある問合せには、少なくとも2つの問合せブロックが含まれます。
各問合せには、少なくとも1つの問合せブロックが必要です。このパラメータに0
と指定すると、Oracle BIサーバーは問合せを実行しません。このパラメータに1
と指定すると、set演算子を使用しないために問合せブロックが1つしか含まれない問合せのみがその問合せに組み込まれます。
このパラメータで設定した制限は、管理者を含むすべてのユーザーと、すべてのサブジェクト領域に適用されます。
例: MAX_SET_OPERATION_BLOCKS = 15;
論理問合せ制限を超えた場合に、エラー・メッセージを表示するかどうかを決定します。
このパラメータをOFF
に設定し、論理問合せ制限を超えた場合、Oracle Business Intelligenceではエラー・メッセージが表示され、問合せの残りの部分は終了します。このパラメータをON
に設定し、論理問合せ制限を超えた場合、問合せは完了しエラー・メッセージは表示されませんが、しきい値を超えたことを示す警告メッセージがnqserver.logファイルに記録されます。
例: QUERY LIMIT_WARNING_INSTEAD_OF_ERROR = OFF;
Oracle BIサーバーがリスニングするIPアドレスとポート番号を指定します。
注意:
RPC_SERVICE_OR_PORT
パラメータは、NQSConfig.INIを編集して設定できます。ポート範囲を設定すると、RPC_SERVICE_OR_PORT
パラメータがオーバーライドされます。
ip_address:portの書式でIPアドレスとポート番号を指定するか、ポート番号のみを指定できます。
IPアドレスとポート番号を指定すると、Oracle BIサーバーは指定されたIPアドレスにバインドします。
ポート番号のみを指定する場合、IPアドレスはデフォルトで0.0.0.0に設定され、Oracle BIサーバーはそのコンピュータ上のすべてのIPアドレスでリスニングします。
IPアドレスのみを指定する場合は、ポート値はデフォルトで9703
になります。
Oracle Business IntelligenceのODBCウィザードを使用してOracle BIサーバー用のODBCデータソースを構成する場合、ログオン情報の入力画面の「ポート」フィールドに指定されているポート番号と、ここで指定するポート番号を必ず一致させてください。構成ファイルでポート番号を変更する場合、新しいポート番号を使用するように、影響を受けるすべてのODBCデータソースを再構成する必要があります。
例1: RPC_SERVICE_OR_PORT = 9703;
例2: RPC_SERVICE_OR_PORT = 127.0.0.1:9703;
SQL文とともにOracle Databaseに渡されるオプションのヒントを有効にします。データベースのヒントについては、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイドで説明されています。
デフォルト値はYES
です。
例: ENABLE_DB_HINTS = YES;
ゼロによる除算が発生した場合の動作を制御します。
YES
に設定すると、NULL
値が戻されます。NO
に設定すると、問合せが終了し、適切なエラーがユーザーに戻されます。
例: PREVENT_DIVIDE_BY_ZERO = YES;
この構成ファイルを使用しているOracle BIサーバーがOracle BIサーバー・クラスタのメンバーであるかどうかを指定します。
注意:
CLUSTER_PARTICIPANT
パラメータは、NQSConfig.INIを編集して設定できます。
すべてのOracle Business Intelligenceデプロイメントは、それが単一ノード・デプロイメントである場合でも、クラスタ・コントローラを実行するように設計されています。この設計のため、常にCLUSTER_PARTICIPANT
をYES
に設定してください。
有効値はYES
およびNO
です。デフォルト値はYES
です。
クラスタ化された環境では、通常、リポジトリ公開ディレクトリを指定して、オンライン・モードでリポジトリに対して加えられた変更を伝播させます。リポジトリ公開ディレクトリの詳細は、REPOSITORY_PUBLISHING_DIRECTORYおよびREQUIRE_PUBLISHING_DIRECTORYを参照してください。
CLUSTER_PARTICIPANT
がYES
に設定されている場合、このサーバーには、次の場所に有効な構成済のClusterConfig.xmlファイルがある必要があります。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/core
詳細は、「高可用を実現するOracle Business Intelligenceのデプロイ」のClusterConfig.xmlファイルに関する説明を参照してください。
例: CLUSTER_PARTICIPANT = YES;
クラスタ内のすべてのOracle BIサーバーが使用するリポジトリ公開ディレクトリを指定できます。
注意:
「RPD公開ディレクトリ」オプションを設定しないかぎり、このパラメータはNQSConfig.INIに表示されません。
パラメータCLUSTER_PARTICIPANT
がYES
に設定されている場合、REPOSITORY_PUBLISHING_DIRECTORY
は、クラスタに参加しているすべてのOracle BIサーバーによって共有されるリポジトリ公開ディレクトリの場所を指定します。このパラメータには、デフォルト値はありません。
リポジトリがオンライン・モードで更新されると、この場所に公開されます。すべてのクラスタ化されたサーバーは、リポジトリが変更されているかどうかを起動時にこの場所で調べます。これは、オンライン・モードでリポジトリが更新されないと予測する場合でも、クラスタ内のすべてのサーバーがアクセスできる有効な場所である必要があります。
共有ファイル・システムにディレクトリを格納します。ディレクトリは有効な完全修飾ディレクトリ・パス名である必要があり、パス名は二重引用符( " )で囲まれている必要があります。UNCパス名およびマップされたネットワーク・ドライブは、サービスが修飾ユーザー・アカウントで実行する場合にのみ許可されます。リポジトリ公開ディレクトリの場所として、相対パス名、または(Oracle Business Intelligenceソフトウェアのインストール・ディレクトリにある)リポジトリのサブディレクトリを指定しないでください。
オンライン・リポジトリ変更のマスター・サーバーとして指定されているOracle BIサーバー(ClusterConfig.xmlファイルでMasterServerパラメータがtrueに設定されているサーバー)は、このディレクトリに対して読取り/書込みアクセス権を持っている必要があります。クラスタのOracle BIサーバー(ClusterConfig.xmlファイルで定義されているその他のサーバー)も、このディレクトリに対して読取り/書込みアクセス権を持っている必要があります。ドライブ・マッピングにおける相違に適応するために異なる名前が指定されている場合でも、すべてのエントリが実際に同じディレクトリを参照する必要があります。
例:
REPOSITORY_PUBLISHING_DIRECTORY = "z:\OracleBI\Publish";
REPOSITORY_PUBLISHING_DIRECTORY = "\\ClusterSrv\Publish";
Oracle BIサーバーのリポジトリ公開ディレクトリを指定できます。
パラメータCLUSTER_PARTICIPANT
がYES
に設定されている場合、REQUIRE_PUBLISHING_DIRECTORY
は、このOracle BIサーバーが起動してクラスタを結合するために、(パラメータREPOSITORY_PUBLISHING_DIRECTORY
で指定された)リポジトリ公開ディレクトリが使用可能である必要があることを指定します。
このパラメータは、デフォルトでコメント・アウトされています。
YES
に設定すると、起動時に公開ディレクトリが使用可能でない場合、またはサーバーによるディレクトリ内のファイルの読取り中にエラーが発生した場合、nqserver.logファイルにエラー・メッセージが記録され、サーバーが停止します。
公開ディレクトリが使用可能でない場合でもOracle BIサーバーが起動してクラスタを結合できるようにするには、この値をNO
に設定します。NO
に設定すると、サーバーがクラスタを結合し、nqserver.logファイルに警告メッセージが記録されます。オンラインでのリポジトリ更新は、(Oracle Business Intelligenceソフトウェアのインストール・ディレクトリにある)サーバーのRepositoryディレクトリには反映されません。このため、リクエストの失敗、間違った回答、およびその他の問題が生じる可能性があります。ただし、これは、オンラインでのリポジトリ編集が頻繁に行われず、いくつかのサーバーに古いリポジトリがある場合でもクラスタを機能させることが目的である場合には有用です。
例: REQUIRE_PUBLISHING_DIRECTORY = YES;
障害後にOracle BIサーバーを自動的に再起動するかどうかを指定します。
自動再起動は、Oracle BIサーバー・プラットフォームにのみ適用され、クラスタ化されたOracle BIサーバー環境には適用されません。デフォルト値はYES
です。
例: AUTOMATIC_RESTART = YES;
変数を特定の長さに切り捨てることができます。
クライアント・ツールでNQSGetSessionValues()関数をコールしたときに返されるセッション変数値の最大長を指定します。
例: VARIABLE_VALUE LIMIT= 10;
たとえば、VARIABLE_VALUE_LIMITが10に設定されており、NQSGetSessionValues()関数が値「1234567890ABCDE」の変数についてコールされたとします。この場合、値は「1234567890」に切り捨てられます。
データベース関数EVALUATE
、EVALUATE_ANALYTIC
、EVALUATE_AGGR
およびEVALUATE_PREDICATE
をユーザーが発行できるかどうかを指定します。
EVALUATE*
関数の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイドのデータベース関数に関する項を参照してください。
デフォルトでは、このパラメータは0に設定されます。つまり、EVALUATE
関数ファミリに対するすべてのサポートは無効になります。oracle.bi.server.manageRepositories権限を持つユーザーがEVALUATE
関数を発行できるようにするには、このパラメータを1に設定します。すべてのユーザーがEVALUATE
関数を発行できるようにするには、このパラメータを2に設定します。
次の点に注意してください。
EVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータにより、分析内でのデータベース関数のEVALUATEファミリの使用を制御します。分析内でこれらの関数を使用しないように、EVALUATE_SUPPORT_LEVELはデフォルト値の0の設定のままにしておくことをお薦めします。EVALUATE_SUPPORT_LEVELの値を1または2に設定すると、ユーザーは分析エディタを使用して任意のSQL式を分析に挿入できるようになります。そうすることで、データ・アクセスのセキュリティが危険にさらされることがあります。
EVALUATE_SUPPORT_LEVELパラメータでは、メタデータ・リポジトリ内のデータベース関数のEVALUATEファミリの使用を制御しません。
例: EVALUATE_SUPPORT_LEVEL = 1;
Oracle BIサーバーがOracle Fusion Middlewareセキュリティ・サービスを特定できるように、Oracle WebLogic Serverが実行している場所を指定します。
例: FMW_SECURITY_SERVICE_URL = "http://localhost:9704";
多すぎる接続によってOracle WebLogic Serverが過負荷にならないように、Oracle BIサーバーからOracle Fusion Middlewareセキュリティ・サービスへの接続の数を制限します。変更しないでください。
例: FMW_SECURITY_SERVICE_MAX_NUMBER_OF_CONNECTIONS = 2000;
Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・サービスへの接続の最大試行回数を指定します。
例: FMW_SECURITY_SERVICE_MAX_NUMBER_OF_RETRIES = 0;
Oracle DatabaseおよびTimesTenから、DOUBLE (デフォルト)またはNUMERIC(こちらのほうが高精度になります)として、10進/数値データをインポートするかどうかを指定します。
このパラメータをYES
に設定すると、Oracle DatabaseおよびTimesTenデータソースに対する数値サポートが有効になります。Oracle DatabaseおよびTimesTenからOracle BIリポジトリにインポートされたデータは、10進/数値データがNUMERICに設定され、ユーザーが入力した10進/数値SQLコードはNUMERICとして処理されます。この設定を変更する前にインポートされた物理列のデータ型はそのまま維持されます。
Oracle BIサーバーにより実行される問合せでこの構成を利用するには、物理レイヤー・データベース・オブジェクトでNUMERIC_SUPPORTEDデータベース機能を有効にします。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のデータ・ソースでサポートされるSQL機能の指定に関する項を参照してください。
他のデータベース・タイプからの10進/数値データは、このパラメータがYES
に設定されていても、依然としてDOUBLEとしてマップされることに注意してください。また、NUMBERではなくDOUBLEとして宣言されているOracle DatabaseまたはTimesTen内の列は、このパラメータの設定に関係なく、DOUBLEとしてOracle Business Intelligenceにインポートされます。
次の点に注意してください。
数値データ型は、他の数字データ型との間で互いにキャストすることができます。
数値データ型のサポートは、Oracle BIサーバーのJDBCドライバを通した場合は使用できません。
数値データ型を有効にするとパフォーマンスのオーバーヘッドが生じることがありますが、これは数値データのほうがビット数が多いためです。
例: ENABLE_NUMERIC_DATA_TYPE = NO;
このセクションには、ダイナミック・リンク・ライブラリ(DLL)ごとに1つのエントリ、またはWindowsシステムとUNIXシステムの両方でOracle BIサーバーへの接続に使用される共有オブジェクトのセットが含まれています。
構文: logical_name
= dynamic_library
;
この構文では:
logical_name
: ダイナミック・リンク・ライブラリの論理名。これらの論理名は、「接続プール」ダイアログにも表示されます。
dynamic_library
: 関連付けられている動的ライブラリの名前。これらのライブラリは、次の場所にあります。
ORACLE_HOME/bi/bifoundation/server/bin
注意:
このセクションは、Oracleサポート・サービスから指示がないかぎり、変更しないでください。
このリリースに用意されているダイナミック・リンク・ライブラリは、次のとおりです。
ODBC200 = nqsdbgatewayodbc;
ODBC350 = nqsdbgatewayodbc35;
OCI8 = nqsdbgatewayoci8;
OCI8i = nqsdbgatewayoci8i;
OCI10g = nqsdbgatewayoci10g;
DB2CLI = nqsdbgatewaydb2cli;
DB2CLI35 = nqsdbgatewaydb2cli35;
NQSXML = nqsdbgatewayxml;
XMLA = nqsdbgatewayxmla;
BAPI = nqsdbgatewaysapbapi;
ESSBASE = nqsdbgatewayessbasecapi;
OracleADF = nqsdbgatewayoracleadf;
OracleADF_HTTP = nqsdbgatewayoracleadf;
OracleCEP_HTTP = nqsdbgatewayoraclecep;
HyperionADM = nqsdbgatewayadm;
OracleWS = nqsdbgatewayoraclews;
hadoop = nqsdbgatewayhadoop;
timesten = nqsdbgatewaytimesten;
timesten35 = nqsdbgatewaytimesten35;
JAVADS = nqsdbgatewayjava
CSV = nqsdbgatewaycsv
使用状況トラッキングのパラメータは、Oracle BIサーバーに送信される各論理問合せの使用状況トラッキング統計の収集に対するデフォルト値を定義します。
次の表に、使用状況トラッキング表およびスタンドアロンの使用状況トラッキング・リポジトリに追加される列の名前と説明を示します。
名前 | データ型 | 説明 | 注意 |
---|---|---|---|
SAW_DASHBOARD_PG |
Varchar(150) |
Oracle BIプレゼンテーション・サービス・ダッシュボード内のページ |
ダッシュボード・リクエストでない場合はNullです。 |
PRESENTATION_NAME |
Varchar(128) |
Oracle BIプレゼンテーション・サービスのプレゼンテーション・カタログの名前 |
なし |
ERROR_TEXT |
Varchar(250) |
バックエンド・データベースからの、キャッシュ・エントリを生成しない問合せに対するエラー・フラグと理由テキスト |
|
RUNAS_USER_NAME |
Varchar(128) |
偽装ユーザー(問合せを実行したプロキシ・ユーザー) |
リクエストが偽装ユーザーとして実行されていない場合はNullです。 |
使用状況トラッキングの詳細は、「使用状況トラッキングの管理」を参照してください。
使用状況トラッキング統計の収集を有効または無効にします。
注意:
新しい(アップグレードしたものではない)インストールの場合、[USAGE_TRACKING]セクションのENABLE
パラメータをNQSConfig.INIを手動で編集して変更できます
「使用状況トラッキングの管理」を参照してください。
有効値はYES
およびNO
です。デフォルト値はNO
です。NO
に設定すると、統計は累積されません。YES
に設定すると、統計は各論理問合せに対して累積されます。
例: ENABLE = NO ;
統計がデータベース表に直接挿入されるか、ローカル・ファイルに書き込まれるかを指定します。
注意:
新しい(アップグレードしたものではない)インストールの場合、DIRECT_INSERT
パラメータをNQSConfig.INIを編集して変更できます。
「使用状況トラッキングの管理」を参照してください。
DIRECT_INSERT
をNO
に設定すると、データはフラット・ファイルに書き込まれます。
DIRECT_INSERT
をYES
に設定すると、データは表に挿入されます。
注意:
このパラメータは、使用状況トラッキング・パラメータENABLE
がYES
に設定されている場合にのみ機能します。
データベース表への直接挿入が推奨されるため、デフォルト値はYES
です。
DIRECT_INSERT
がYES
またはNO
のいずれに設定されているかに応じて、いくつかの他のパラメータが有効になります。これらのパラメータについては、次の表に概要を示し、次の各項で説明します。
DIRECT_INSERT設定 | 使用されるパラメータ | パラメータ設定 |
---|---|---|
NO |
STORAGE_DIRECTORY |
" |
NO |
CHECKPOINT_INTERVAL_MINUTES |
5 |
NO |
FILE_ROLLOVER_INTERVAL_MINUTES |
30 |
NO |
CODE_PAGE |
"ANSI" |
YES |
PHYSICAL_TABLE_NAME |
" |
YES |
CONNECTION_POOL |
" |
YES |
BUFFER_SIZE |
10 MB |
YES |
BUFFER_TIME_LIMIT_SECONDS |
5 |
YES |
NUM_INSERT_THREADS |
5 |
YES |
MAX_INSERTS_PER_TRANSACTION |
1 |
YES |
JOBQUEUE_SIZE_PER_INSERT_THREADPOOL_THREAD |
100 |
YES |
THROW_INSERT_WHEN_JOBQUEUE_FULL |
NO |
使用状況トラッキング・ログ・ファイルを格納するために使用されるディレクトリのフルパスを指定します。
指定するディレクトリは、有効で書込み可能な完全修飾ディレクトリ・パス名である必要があり、パス名は二重引用符( " )で囲む必要があります。マップされたディレクトリのみを指定します。
有効値は、既存の書込み可能なディレクトリへの任意の完全修飾パス名です。
パラメータSTORAGE_DIRECTORY
は、パラメータDIRECT_INSERT
がNO
に設定されている場合にのみ有効です。
例: STORAGE_DIRECTORY = "C:\Temp\UsageTracking";
使用状況トラッキング・データがディスクにフラッシュされる頻度を指定します。
この間隔を大きい値に設定すると、サーバーが異常停止した場合に失われる可能性のあるデータの量が増加します。この間隔を小さい値に設定すると、追加のオーバーヘッドが生じます。
デフォルトは5
分です。
注意:
間隔を0
に設定すると、Oracle BIサーバーは、ディスクへの使用状況トラッキング・データの書込みを最小の試行間隔で試行します。これはサーバーのパフォーマンスに悪影響を及ぼすため、強くお薦めしません。
例: CHECKPOINT_INTERVAL_MINUTES = 5;
現在の使用状況トラッキング・ログ・ファイルが閉じられ、新規ファイルが作成されるまでの時間を分単位で指定します。たとえば、このエントリを60分に設定すると、1日に24の使用状況トラッキング・ログ・ファイルが作成されます。
デフォルトは30分です。
チェックポイント間隔がロールオーバー間隔に等しい、またはそれより大きい場合、ロールオーバーのみが明示的に発生します。チェックポイントは、古い使用状況トラッキング・ログ・ファイルが閉じられるときにのみ、暗黙的に発生します。
注意:
チェックポイント間隔が0
に設定されている場合、Oracle BIプレゼンテーション・サービスは最小の試行間隔で、現在の使用状況トラッキング・ログ・ファイルを閉じて新規ログ・ファイルを開こうとします。これはサーバーのパフォーマンスに悪影響を及ぼし、記憶域ディレクトリに多数の使用状況トラッキング・ログ・ファイルが作成されることになります。この間隔を0
に設定することは、強くお薦めしません。
例: FILE_ROLLOVER_INTERVAL_MINUTES = 240;
多言語リポジトリの場合、これは、ディスクへの統計の書込み時に使用される出力コード・ページのタイプを指定します。
有効値には、任意の有効なコード・ページ番号(1252など)、およびその他のグローバルに認識されている出力コード・ページ・タイプが含まれます。
デフォルト値はANSI
です。このタイプは、使用されているデータベース・ローダーによって決まります。たとえば、Oracle DatabaseおよびDB2によって使用されるデータベース・ローダーに対して多言語リポジトリをサポートするには、UTF8
を指定します。値は二重引用符で囲みます。USC-2は、現時点ではサポートされていません。
例: CODE_PAGE = "ANSI";
問合せ統計に対応するレコードを挿入する表を指定します。表名は、管理ツールの物理レイヤーに表示されるものと同じ完全修飾名です。
注意:
新しい(アップグレードしたものではない)インストールの場合、PHYSICAL_TABLE_NAME
パラメータをNQSConfig.INIを編集して更新できます。
「使用状況トラッキングの管理」を参照してください。
このパラメータの一般構造は、使用されているデータベースのタイプによって決まります。
SQL Serverの場合は、次の一般構造を使用します。
PHYSICAL_TABLE_NAME = "
Database
"."
Catalog
"."
Schema
"."
Table
";
例:
PHYSICAL_TABLE_NAME = "OracleBI Usage"."Catalog"."dbo"."S_NQ_ACCT";
上の例の構造は、次のようになります。
"Oracle BI Usage"はデータベース・コンポーネントを表します。
"Catalog"はカタログ・コンポーネントを表します。
"dbo"はスキーマ・コンポーネントを表します。
"S_NQ_ACCT"は表名を表します。
Oracle Databaseの場合は、次の一般構造を使用します。
PHYSICAL_TABLE_NAME = "
Database
"."
Schema
"."
Table
";
例:
PHYSICAL_TABLE_NAME = "OracleBI Usage"."DEV_BIPLATFORM"."S_NQ_ACCT";
上の例の構造は、次のようになります。
"Oracle BI Usage"はデータベース・コンポーネントを表します。
"DEV_BIPLATFORM"はスキーマ・コンポーネントを表します。
"S_NQ_ACCT"は表名を表します。
使用状況トラッキング表にレコードを挿入するために使用される接続プールを指定します。
これは、管理ツールの物理レイヤーに表示されるものと同じ完全修飾名です。
例: CONNECTION_POOL = "OracleBI Usage"."Connection Pool";
注意:
新しい(アップグレードしたものではない)インストールの場合、CONNECTION_POOL
パラメータをNQSConfig.INIを編集して変更できます。
「使用状況トラッキングの管理」を参照してください。
初期化ブロック統計に対応するレコードを挿入する表を指定します。
表名は、管理ツールの物理レイヤーに表示されるものと同じ完全修飾名です。デフォルト表、S_NQ_INITBLOCKがRCUスキーマに定義されます。
例: INIT_BLOCK_TABLE_NAME =
Database
"."
Catalog
"."
Schema
"."
Table
";
初期化ブロックの使用状況トラッキング表にレコードを挿入するために使用される接続プールを指定します。
接続プール名は、管理ツールの物理レイヤーに表示されるものと同じ完全修飾名です。
例: INIT_BLOCK_CONNECTION_POOL =
Database
"."
Connection_Pool
";
INSERT文を一時的に格納するために使用されるメモリーの量を指定します。
バッファを使用すると、挿入される統計を生成した問合せとは関係なく、INSERT文を使用状況トラッキング表に発行できます。バッファが満杯になると、挿入スレッドによってバッファ・エントリが処理されるまで後続の問合せの統計は破棄されます。
KBまたはMB単位のサイズを指定するか、接尾辞なしの数値を入力してバイトを指定できます。
例: BUFFER_SIZE = 10 MB;
INSERT文が使用状況トラッキング表に発行される前にバッファに残されている最大時間を指定します。この時間制限により、Oracle BIプレゼンテーション・サービスは、長期にわたる静止中であっても迅速にINSERT文を発行できます。
例: BUFFER_TIME_LIMIT_SECONDS = 5;
INSERT文をバッファから削除して使用状況トラッキング表に発行するスレッドの数を指定します。このスレッド数は、接続プールに割り当てられているスレッドの合計数を超えない必要があります。
例: NUM_INSERT_THREADS = 5;
使用状況トラッキング表に挿入されるときに単一トランザクションとしてグループ化されるレコードの数を指定します。ここでサポートされている、データベースの一括挿入APIを使用します。
この数を増やすと、パフォーマンスが多少改善されますが、データベースでのデッドロックによって挿入が拒否される可能性も高くなります。
例: MAX_INSERTS_PER_TRANSACTION = 1;
スレッドのジョブ・キューに置かれる挿入ジョブの最大数を指定します。
例: JOBQUEUE_SIZE_PER_INSERT_THREADPOOL_THREAD = 100;
ジョブを完了または実行するためにスレッド・ジョブ・キューに空きができるまで待機するようにシステムを構成できます。
ジョブを実行しているスレッドが停止してスレッド・ジョブ・キューが空になるまで待機する(NOに設定された場合)、または新しい挿入ジョブを拒絶する(YESに設定された場合)のどちらかを指定します。
例: THROW_INSERT_WHEN_JOBQUEUE_FULL = NO;
ロギング統計を有効または無効にできます。
注意:
新しい(アップグレードしたものではない)インストールの場合、SUMMARY_STATISTICS_LOGGING
パラメータをNQSConfig.INIを編集して変更できます。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のSummary Advisorのロギングの有効化に関する項を参照してください。
Oracle BI Summary Advisorのロギング統計の収集を有効または無効にするには、次のようにしてください。
Summary Advisorのロギングを有効にするには、このパラメータをYES
に設定します。
外部結合を含む論理問合せに対してのみSummary Advisorのロギングを有効にするには、このパラメータをLOG_OUTER_JOINT_QUERIES_ONLY
に設定します。完全なSummary Advisorのロギングを有効にすることによる小さいパフォーマンスへの影響が問題となる場合は、このオプションを使用することを検討してください。
Summary Advisorのロギングを無効にするには、このパラメータをNO
(デフォルト)に設定します。
Oracle BI Summary Advisorの機能は、Oracle Business IntelligenceをOracle Exalytics Machineで実行している場合にのみ使用できます。
Summary Advisor機能の詳細は、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイドのOracle BI Summary Advisorを使用した集計の問合せ候補の識別に関する項を参照してください。
例: SUMMARY_STATISTICS_LOGGING = YES;
ロギング統計のレコードが格納される表を指定できます。
注意:
新しい(アップグレードしたものではない)インストールの場合、SUMMARY_ADVISOR_TABLE_NAME
パラメータをNQSConfig.INIを手動で編集して変更できます。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のSummary Advisorのロギングの有効化に関する項を参照してください。
Oracle BI Summary Advisorのロギング統計に対応するレコードを挿入する表を指定します。表名は、管理ツールの物理レイヤーに表示されるものと同じ完全修飾名です。
例: SUMMARY_ADVISOR_TABLE_NAME =
"Orcl"."DEV_BIPLATFORM".
"S_NQ_SUMMARY_ADVISOR"
Query Optimization Flagsセクションには、1つのパラメータがあります。
それは、特定の状況においてOracle BIサーバーの動作を上書きする特殊なパラメータです。
このパラメータを使用して、問合せに含まれている一部の日付/時間データ型の非互換性が拒否されないように、厳密なデータ型チェックを緩めます。
たとえば、"date/time op string-literal"という書式の問合せには、技術的に日付/時間データ型の非互換性が含まれており、通常はOracle BIサーバーによって拒否されます。
有効値はON
およびOFF
です。デフォルト値はON
で、この場合、厳密なデータ型チェックが有効になり、日付/時間データ型の非互換性を含む問合せが拒否されます。これが推奨設定です。
厳密なデータ型チェックを緩めるには、この値をNO
に設定します。この場合でも、無効な問合せまたは重大な日付/時間の非互換性を含む問合せは拒否されます。また、リレーショナル・データベースに類似した厳密なデータ型チェックが実装されている場合などには、問合せが失敗する可能性があります。
例: STRONG_DATETIME_TYPE_CHECKING = ON;
このセクションのパラメータは、一意の名前とリポジトリ内のすべてのSAP/BWキューブのメンバーのキャプション間をマップする、キャッシュ・サブシステムに関するものです。
キャッシュが存続する場所のパス。これは、単一の場所にのみ適用されます。
エントリの最後にある数は、記憶域の容量を示しています。機能が有効な場合、文字列<full directory path>
は有効なパスで置換される必要があります。
例: DATA_STORAGE_PATH = "C:\OracleBI\server\Data\Temp\Cache" 500 MB;
Oracle Business Intelligenceでは、集計表とこれに対応するOracle Business Intelligenceメタデータ・マッピングの作成とロードを自動化する、集計の永続性機能が提供されます。
このセクションのパラメータは、集計の永続性機能の構成および使用に関連します。
集計の永続性のドメイン・サーバー名を指定します。
接頭辞は1 - 8文字の長さで、特殊文字が含まれていない必要があります('_'は使用可能です)。
例: AGGREGATE_PREFIX = "SA_";
集計の永続性のために起動されるスレッドの数を指定します。
各フェーズ内で、ロードのパフォーマンスを改善するためにリレーショナル・ロードが個別のスレッドで実行されます。デフォルト値は5です。
例: AGGREGATE_THREAD_POOL_SIZE = 5;
ターゲットOracle Databaseで作成されるアナリティック・ワークスペース・オブジェクトの名前を指定します。
このコンテナで、集計AWキューブとディメンションが作成されます。
例: AGGREGATE_AW_NAME = "OBI_AW";
集計の永続性のためにシステムによって生成されたAWキューブを完全に解決するかどうかを指定します。
デフォルト値はYES
です。YES
に設定すると、記憶域の領域使用量が大幅に増加します。
例: PREAGGREGATE_AW_CUBE = YES;
このセクションのパラメータは、JavaHostプロセスが実行されているコンピュータに関する情報を提供します。
このパラメータは、JavaHostの接続性に関する情報を提供します。デフォルト・ポート値は9810
です。
注意:
JAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESS
パラメータは、NQSConfig.INIを編集して更新できます。
構文: JAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESS = "
host_name1
:
port1
",
host_name2
:
port2
;
例: JAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESS = "MYHOST:9810";
Oracle Business IntelligenceがWindows以外のプラットフォームにインストールされている場合に、Hyperion Financial Managementのデータソースに接続するためにJavaHostホスト名またはIPアドレスをオーバーライドするかどうかを指定します。
Hyperion Financial Managementには、Windowsプラットフォームに対してのみクライアント・ドライバが用意されています。Oracle Business Intelligenceのメイン・インスタンスがWindows以外のプラットフォームで稼働している場合でも、Hyperion Financial Managementにアクセスするには、Windowsコンピュータ上で稼働しているOracle Business IntelligenceのJavaHostプロセスが必要です。この場合、Hyperion Financial ManagementクライアントがインストールされているWindowsコンピュータ上で稼働しているJavaHostインスタンスを示すように、JAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESSES_OVERRIDEパラメータを構成する必要があります。
構文: JAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESS_OVERRIDE = "
host_name1
:
port1
",
host_name2
:
port2
;
例: JAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESS_OVERRIDE = "MYHOST:9810";