この章の内容は次のとおりです。
Coherenceのサンプルは、次のとおりです。
基本機能
Coherenceの基本機能のサンプルには、次のものが含まれています。
表6-1 Coherenceの基本機能のサンプル
| サンプル名 | 説明 |
|---|---|
基本データ・アクセス |
Coherenceデータ・グリッドからデータを「取得」、「挿入」および「削除」します。基本データ・アクセスのサンプルを参照してください。 |
データのロード |
Coherenceデータ・グリッドにサンプル・データをロードします。ローダーのサンプルを参照してください。 |
パラレル問合せ |
Coherenceデータ・グリッドの問合せを行います(索引の使用を含む)。問合せの例を参照してください。 |
Observable |
Coherenceデータ・グリッド内のデータの変化をリスニングします。オブザーバのサンプルを参照してください。 |
処理 |
データ自身がCoherenceデータ・グリッドにある共存データを処理します。プロセッサのサンプルを参照してください。 |
問合せ言語 |
Coherenceの問合せ言語の使用方法です。問合せの例を参照してください。 |
セキュリティ機能
Coherenceのセキュリティのサンプルには、次のものが含まれています。
表6-2 Coherenceのセキュリティのサンプル
| サンプル名 | 説明 |
|---|---|
パスワードのサンプル |
Coherenceへのアクセスにパスワードを要求します。パスワードのサンプルを参照してください。 |
アクセス制御のサンプル |
簡略化されたロール・ベースのアクセス制御です。アクセス制御のサンプルを参照してください。 |
パスワードIDトランスフォーマ |
必要なパスワードを含むカスタム・セキュリティ・トークンを作成し、プリンシパル名のリストを追加します。パスワードIDトランスフォーマを参照してください。 |
パスワード・アイデンティティ・アサータ |
セキュリティ・トークンに必要なパスワードが含まれることをアサートし、プリンシパル名のリストに基づいてサブジェクトを構成します。パスワード・アイデンティティ・アサータを参照してください。 |
資格が付与されるキャッシュ・サービス |
アクセス制御用にキャッシュ・サービスをラップします。資格が付与されるキャッシュ・サービスを参照してください。 |
資格が付与される起動サービス |
アクセス制御用に起動サービスをラップします。資格が付与される起動サービスを参照してください。 |
資格が付与される名前付きキャッシュ |
アクセス制御用に名前付きキャッシュをラップします。資格が付与される名前付きキャッシュを参照してください。 |
ライブ・イベント
Coherenceのライブ・イベントのサンプルは、Javaプラットフォームのみで使用できます。これには次の機能が含まれます。
表6-3 Coherenceのライブ・イベントのサンプル
| サンプル名 | 説明 |
|---|---|
EventsExamples |
イベント・タイプで分割された平均経過時間、イベント後と比較したイベント前の例外スローの異なるセマンティクス、および有効になった際のパーティション移動のロギングなどを提供するライブ・イベントの様々な機能を示しています。EventsExamplesを参照してください。 |
TimedTraceInterceptor |
異なるタイプのイベントに対して、コミット前イベントとコミット後イベントの間のタイミングを提供します。TimedTraceInterceptorを参照してください。 |
CantankerousInterceptor |
挿入されるキーに基づいて、コミット前時間またはコミット後時間のどちらかにランタイム例外で応答します。CantankerousInterceptorを参照してください。 |
RedistributionInterceptor |
有効化された場合にパーティション・イベントをログに記録します。RedistributionInterceptorを参照してください。 |
RedistributionInvocable |
クラスタの様々なメンバーで実行されるアクション可能な3つの状態を定義します。状態とは、RedistributionInterceptorによるロギングの有効化、ロギングの無効化、またはinvocable (RedistributionInvocable)が実行されているJVMの終了です。RedistributionInvocableを参照してください。 |
LazyProcessor |
イベントの処理間の実体のない遅延を作成します。LazyProcessorを参照してください。 |
Java 8機能
Coherence Java 8のサンプルは、Java 8で導入された機能を使用したCoherenceの使用方法を示します。このサンプルは、Javaプラットフォームのみで使用できます。これには次の機能が含まれます。
表6-4 Coherence Java 8のサンプル
| サンプル名 | 説明 |
|---|---|
StreamsExample |
|
LambdaExample |
ラムダ式を使用してキャッシュ操作を実行します。ラムダを参照してください。 |
MapDefaultMethodExample |
|
非同期機能
Coherenceの非同期のサンプルは、AsyncNamedCacheインタフェースを使用した非同期処理の使用方法を示します。このサンプルは、Javaプラットフォームのみで使用できます。これには次の機能が含まれます。
表6-5 Coherenceの非同期のサンプル
| サンプル名 | 説明 |
|---|---|
DataAccessExample |
キャッシュ操作を非同期で実行します。非同期のデータ・アクセスを参照してください。 |
ProcessorExample |
キャッシュ・エントリを非同期で処理します。非同期のエントリ・プロセッサを参照してください。 |
AggregatorExample |
キャッシュ・エントリを非同期で集計します。非同期のアグリゲータを参照してください。 |
フェデレーテッド・キャッシュ
Coherenceのフェデレーテッド・キャッシュのサンプルは、フェデレーテッド・キャッシュの構成方法および使用方法を示します。2つのクラスタが起動し、アクティブ/アクティブ型レプリケーションを使用するように構成されます。これにより、データは一方のクラスタから他方のクラスタにレプリケートできます。クラスタにはGUIが含まれ、クラスタへのデータの挿入またはキャッシュの削除が可能です。フェデレーテッド・キャッシュのサンプルには、クラスタ参加間のSSLを構成する手順も含まれます。このサンプルは、Javaプラットフォームのみで使用できます。
永続性
Coherenceの永続性のサンプルは、キャッシュからディスクへのコンテンツの保存およびリストアの方法を示します。このサンプルは、Javaプラットフォームのみで使用できます。これには次の機能が含まれます。
表6-6 Coherenceの永続性のサンプル
| サンプル名 | 説明 |
|---|---|
基本的なスナップショット操作 |
キャッシュからディスクへのコンタクトを持続します。キャッシュを破壊し、ディスクからキャッシュを再ロードします。基本的なスナップショット操作を参照してください。 |
永続性のある通知 |
永続的な通知をサブスクライブして、永続性操作の期間を決定します。永続性のある通知を参照してください。 |
パラレルの永続性操作 |
複数のサービスにまたがって、永続性操作をパラレルに実行します。パラレルの永続性操作を参照してください。 |
SFTPアーカイバ |
SFTPを使用してスナップショットを格納および取得するカスタムのスナップショット・アーカイバを作成します。カスタム・アーカイバのスナップショットのアーカイブを参照してください。 |
REST
Coherence RESTのサンプルは、アプリケーションとCoherenceのキャッシュとのHTTPプロトコルを介した相互作用を示します。サンプルでは、Coherenceの機能を実行する単一のwebベースのアプリケーションを使用します。サンプルは、Javaプラットフォームで使用可能で、クライアント側のアプリケーションはJavaScriptを使用して書き込まれます。これには次の機能が含まれます。
表6-7 Coherence RESTのサンプル
| サンプル名 | 説明 |
|---|---|
製品のサンプル |
キャッシュからのエントリを挿入、編集および削除し、エントリ・プロセッサを使用してエントリを更新します。「製品」ページを参照してください。 |
部門のサンプル |
キャッシュからのエントリを挿入、編集および削除します。「部門」ページを参照してください。 |
連絡先のサンプル |
キャッシュからのエントリを挿入、編集および削除します。キャッシュ内のエントリの問合せ。「連絡先」ページを参照してください。 |
Server-Sent Events |
製品、部門および連絡先のキャッシュにリスナーを追加し、イベントをモニターします。Server-Sent Eventsを参照してください。 |
coherence_version.jarまたはwls_version.jarインストーラ・ファイルでCoherenceの完全なインストールを実行することによって、サンプルを入手できます。Coherenceのサンプルは、Oracle Universal Installerのインストール・オプションとして表示され、COHERENCE_HOME/examplesにインストールされます。
coherence_quick_version.jarを使用してCoherenceをインストールした場合は、coherence_quick_supp_version.jarサプリメンタル・インストーラ・ファイルを実行することでサンプルを入手できます。サプリメンタル・インストーラには、APIのドキュメントおよびサンプルのみが含まれます。coherence_quick_version.jarクイック・インストーラ・ファイルはサンプルやAPIのドキュメントをインストールしないことに注意してください。
注意:
.NETおよびC++用であっても、Javaのサンプルをビルドおよび実行する必要があります。これは、キャッシュ・サーバーはJavaで実行されているためです。
この項の内容は次のとおりです。
この項の内容は次のとおりです。
サンプルをビルドするには、CoherenceおよびJava Development Kit (JDK) 1.8以上が必要です。次の環境変数が設定されていることを確認します。
| 環境変数 | 説明 |
|---|---|
|
|
|
サンプルをビルドする前に、 |
次で説明するディレクトリ構造は、examplesディレクトリを基準としたものです。
表6-8 Javaでのディレクトリ構造
| ディレクトリ名 | 説明 |
|---|---|
|
サンプルをビルドおよび実行するスクリプトです。2セットのスクリプトがあります。ファイルの拡張子がないスクリプトは、bashスクリプトです。ファイルの拡張子が
|
|
すべてのサンプルのソースです。サンプルは、 |
|
ビルドによって出力されるクラス・ファイルです。このディレクトリは、ビルド・スクリプトを実行するまで存在しません。 |
|
サンプルに必須の共通Coherence構成ファイルです。 |
|
サンプルが共通構成のかわりとなる構成を必要とする場合、それは自身のディレクトリにあります。セキュリティのサンプルは、 |
|
サンプルのコンパイルおよび実行に使用されるCoherenceライブラリです。 |
サンプル・コレクションの名前を使用してビルド・スクリプトを実行します。
bin/build contacts
bin/build security
bin/build events
bin/build java8
bin/build async
bin/build federation
bin/build persistence
スクリプトによってPOFパッケージ・ファイルがビルドされ、次に特定のサンプルのファイルがビルドされます。contactsサンプルは、他のサンプルで必須で、常に最初にビルドする必要があります。
Windowsでは、ディレクトリを/binディレクトリに変更してからスクリプトを実行します。
この項の内容は次のとおりです。
サンプルをビルドするには、Coherence for .NETおよびVisual Studio 2008以上またはVisual Studio 2008 Express以上が必要です。.NET要件の詳細は、前提条件を参照してください。
サンプルを実行するには、CoherenceのJavaバージョンおよびJava Development Kit (JDK) 1.8以上が必要です。Coherence*Extendプロキシおよびキャッシュ・サーバーにはJavaが必要であるため、Javaバージョンが必要になります。また、サンプルはプロキシおよびキャッシュ・サーバーを実行する前にビルドする必要があるJavaサンプル・クラスに依存しています。ビルドおよび実行方法の手順は、Javaサンプルのreadme.txtファイルを参照してください。
次で説明するディレクトリ構造は、examplesディレクトリを基準としたものです。
表6-9 .NETでのディレクトリ構造
| ディレクトリ名 | 説明 |
|---|---|
dotnet\src |
すべてのサンプルのソースです。サンプルは、 サンプルは、Visual Studio 2008のサンプル・ソリューションの中にあります。 サンプルに必須のCoherence構成ファイルです。 |
|
サンプルに必須の共通Coherence構成ファイルです。 |
|
サンプルが共通構成のかわりとなる構成を必要とする場合、それは自身のディレクトリにあります。セキュリティのサンプルは、 |
Visual Studioでexamples\dotnet\src\contacts.csprojディレクトリからサンプル・プロジェクトを開く
.NET Framework用のCoherence をインストールする際に、インストーラがアセンブリ・レジストリにcoherence.dllライブラリを登録します。含まれているVisual Studioプロジェクトは、デフォルトの場所にあるcoherence.dllを参照しています。別のバージョンのライブラリが必要な場合、またはデフォルトの場所にインストールされていない場合は、参照を構成する際にCoherence参照がオーバーライドされる可能性があります。local copy属性をtrueに設定していることを確認してください。この設定によって、bin\debugディレクトリにある正しいcoherence.dllがコピーされて登録されます。
Coherence for .NETが構成された後、Visual Studioでメニューから「Build」→「Build Solution」を選択するか、「Build Solution」 (F6)などを選択してソリューションをビルドします。
contactsサンプルをビルドすると、resource\contacts.csvがビルド出力ディレクトリ(examples\dotnet\src\bin\Debug)にコピーされます。
この項の内容は次のとおりです。
サンプルを実行するには、CoherenceのJavaバージョンおよびJava Development Kit (JDK) 1.8以上が必要です。Coherence*Extendプロキシおよびキャッシュ・サーバーにはJavaが必要であるため、Javaバージョンが必要になります。また、サンプルはプロキシおよびキャッシュ・サーバーを実行する前にビルドする必要があるJavaサンプル・クラスに依存しています。ビルドおよび実行方法の手順は、Javaサンプルのreadme.txtを参照してください。
次の環境変数が設定されていることを確認します。
| 環境変数 | 説明 |
|---|---|
|
|
|
サンプルをビルドする前に、 |
|
|
次で説明するディレクトリ構造は、examplesディレクトリを基準としたものです。
表6-10 C++でのディレクトリ構造
| ディレクトリ名 | 説明 |
|---|---|
|
サンプルをビルドおよび実行するスクリプトです。ファイルの拡張子がないスクリプトは、bashスクリプトです。ファイルの拡張子が |
|
|
|
|
|
|
|
データ・モデルはこのディレクトリ内に加え、シリアライズされるクラスで表されます。これは、既存のデータ・モデルの使用方法を示し、Coherence内で公開するためです。モデル・クラスにはいかなるCoherence固有のコードも含まれていないことが、この点を立証しています。ただし、各モデル・タイプに関連付けられているシリアライザがあります。たとえば 生成される出力は、動的ライブラリ形式です。 |
|
サンプルに必須の共通Coherence構成ファイルです。 |
|
サンプルが共通構成のかわりとなる構成を必要とする場合、それは自身のディレクトリにあります。セキュリティのサンプルは、 |
|
ビルドによって出力されるオブジェクト・ファイルです。このディレクトリは、ビルド・スクリプトを実行するまで存在しません。 |
|
Coherenceのヘッダー・ファイルが含まれています。 |
|
Coherenceのライブラリが含まれています。 |
この項の内容は次のとおりです。
WindowsでのC++のビルド手順
開発環境のコマンド・プロンプトを開きます。これは、Visual StudioまたはプラットフォームSDKとともにインストールされているはずです。C++ examplesディレクトリに移動し、bin\build.cmd <example name>と入力します。これによって、pof (モデル)およびexample実行可能ファイルの両方がビルドされます。たとえば、bin\build.cmd contactsまたはbin\build.cmd securityと入力します。
モデルは、pof.libおよびpof.dllファイルをcpp\pof\outの下に配置します。これらは、contactsおよびsecurityサンプルのビルドおよび実行に必要です。
実行可能ファイルcontacts.exeは、cpp\contacts\outディレクトリに生成されます。実行可能ファイルsecurity.exeは、cpp\security\outディレクトリに生成されます。
contactsサンプルを実行するには、プロキシ・サーバー、およびキャッシュ・サーバーbin/run-cache-serverを起動してから、bin\run.cmd contactsと入力します。キャッシュ・サーバーは、プロキシ・サービスを実行し、Coherence*Extendクライアントからの接続が可能になります。
また、任意のコマンド・ウィンドウよりcdでC++ binディレクトリに移動し、サンプルをビルドする前にvcvars32.batを実行することもできます。デフォルトのVisual Studioのインストールでは、binディレクトリはC:\Program Files\Mircorsoft Visual Studio 9.0\vc\binです。前の手順に従い、buildスクリプトを実行します。
Linux/MacおよびSolarisでのC++のビルド手順
コマンド・シェルを開きます。C++ examplesディレクトリに移動し、bin/build <example name>と入力します。これによって、pof (モデル)およびcontactsサンプル実行可能ファイルの両方がビルドされます。
モデルの動的ライブラリおよびlibファイルがcpp/pof/outに配置されます。これらは、contactsおよびsecurityサンプルのビルドおよび実行に必要です。
実行可能ファイルであるcontactsが、cpp/contacts/outまたはcpp/security/outに生成されます。
注意:
Coherenceのサンプルはソースとして配布されるため、まずビルドする必要があります。サンプルのビルド方法を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
この項の内容は次のとおりです。
サンプルを実行するには、Coherenceをインストールし、現在サポートされているJDKを使用します。サポートされているJDKの詳細は、システム要件を参照してください。
| 環境変数 | 説明 |
|---|---|
|
|
|
サンプルをビルドする前に、 |
次で説明するディレクトリ構造は、サンプルを解凍したexamplesディレクトリを基準としたものです。
表6-11 Javaでのディレクトリ構造
| ディレクトリ名 | 説明 |
|---|---|
|
サンプルをビルドおよび実行するスクリプトです。2セットのスクリプトがあります。ファイルの拡張子がないスクリプトは、bashスクリプトです。ファイルの拡張子が
|
|
ビルドによって出力されるクラス・ファイルです。このディレクトリは、ビルド・スクリプトを実行するまで存在しません。 |
|
サンプルに必須の共通Coherence構成ファイルです。 |
|
サンプルが共通構成のかわりとなる構成を必要とする場合、それは自身のディレクトリにあります。 |
|
サンプルのコンパイルおよび実行に使用されるCoherenceのライブラリです。 |
|
連絡先サンプルの |
runスクリプトを各サンプルで実行します。
連絡先のサンプル
bin/run-cache-serverで1つ以上のキャッシュ・サーバーを起動します。実行するたびにキャッシュ・サーバー・クラスタ・ノードが起動します。ノードを追加するには、新しいコマンド・シェルでコマンドを実行します。
新しいコマンド・シェルで、サンプルの名前を使用してbin/run contactsを実行します。Driver.mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。
Coherence 12.1.2以上では、新しい問合せ言語機能のサンプルが追加されています。このサンプルは、Coherence InvocationServiceを使用する簡単なヘルパー・クラスFilterFactoryの構成および使用方法を示しています。
セキュリティのサンプル
securityサンプルには、プロキシを使用するCoherence*Extendが必要です。
bin/run-cache-server securityで1つ以上のキャッシュ・サーバーを起動します。キャッシュ・サーバーは、プロキシ・サービスを実行し、Coherence*Extendクライアントからの接続が可能になります。
新しいコマンド・シェルで、サンプルの名前を使用してbin/run securityを実行します。Driver.mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。
ライブ・イベントのサンプル
bin/run-cache-server eventsで少なくとも2つのキャッシュ・サーバーを起動します。実行するたびにキャッシュ・サーバー・クラスタ・ノードが起動します。ノードを追加するには、新しいコマンド・シェルでコマンドを実行します。
新しいコマンド・シェルで、サンプルの名前を使用してbin/run eventsを実行します。Driver.mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。
Java 8機能のサンプル
キャッシュ・サーバー、bin/run-cache-serverを起動します。
新しいコマンド・シェルで、サンプルの名前を使用してbin/run java8を実行します。Driver.mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。出力を検証し、src/com/tangosol/examples/java8のコードを参照します。
非同期機能のサンプル
キャッシュ・サーバー、bin/run-cache-serverを起動します。
新しいコマンド・シェルで、サンプルの名前を使用してbin/run asyncを実行します。Driver.mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。出力を検証し、src/com/tangosol/examples/asyncのコードを参照します。
フェデレーテッド・キャッシュのサンプル
bin/run-cache-server federation ClusterAを使用して、ClusterAを起動します。
新しいコマンド・シェルで、bin/run-cache-server federation ClusterBを使用してClusterBを起動します。
bin/run federation ClusterAを実行して、GUIを起動し、ClusterAに接続します。cohqlまたはconsole引数を使用して、CohQLまたはGUIのかわりにコンソールを使用します。
bin/run federation ClusterBを実行して、GUIを起動し、ClusterBに接続します。cohqlまたはconsole引数を使用して、CohQLまたはGUIのかわりにコンソールを使用します。
クラスタにオブジェクトを追加し、オブジェクトが別のクラスタにレプリケートされていることを確認します。
クラスタからオブジェクトを削除し、オブジェクトが別のクラスタから削除されていることを確認します。
前述のサンプルでは、クラスタ間で標準TCP接続を使用します。サンプルを構成してSSLを使用することもできます。SSLにより、クラスタ間の接続が暗号化され、認証されたクラスタのみが双方向認証を使用して情報を交換できるようになります。
注意:
SSL構成は、自己署名証明書およびわかりやすいパスワードを使用します。セキュリティのベスト・プラクティスに従って、Coherenceセキュリティ・ドキュメントを参照して本番環境のために構成する必要があります。
SSL構成の要件:
各クラスタのキーストアの生成
各クラスタのSSL証明書の作成
認証されたメンバーのみの接続を許可するトラストストアへの証明書のインポート。
注意:
Windows環境では、%JAVA_HOME%\bin\keytoolを使用します。
次のようにして、SSLをフェデレーションのサンプルに構成します。
ClusterAおよびClusterBのキーストアを生成します
cd $COHERENCE_HOME/examples/java/classes $JAVA_HOME/bin/keytool -genkeypair -dname "cn=ClusterA, ou=Coherence, o=Oracle, c=US" -alias ClusterA -keypass password -keystore ClusterA-keystore.jks -storepass password $JAVA_HOME/bin/keytool -genkeypair -dname "cn=ClusterB, ou=Coherence, o=Oracle, c=US" -alias ClusterB -keypass password -keystore ClusterB-keystore.jks -storepass password
次のようにして、各ストアから証明書をエクスポートします。
$JAVA_HOME/bin/keytool -export -alias ClusterA -storepass password -file ClusterA.cer -keystore ClusterA-keystore.jks $JAVA_HOME/bin/keytool -export -alias ClusterB -storepass password -file ClusterB.cer -keystore ClusterB-keystore.jks
両方の証明書を、どのクラスタを接続するかを定義するトラストストアにインポートします。
$JAVA_HOME/bin/keytool -import -v -trustcacerts -alias ClusterA -file ClusterA.cer -keystore trust.jks -storepass password $JAVA_HOME/bin/keytool -import -v -trustcacerts -alias ClusterB -file ClusterB.cer -keystore trust.jks -storepass password
前述の2つに「yes」を入力し、証明書をインポートします。
次を使用して、トラストストア内のエントリを検証します。
$JAVA_HOME/bin/keytool -list -keystore trust.jks -storepass password
前述の手順が完了すると、次がclassesディレクトリに含まれます。
trust.jks – ClusterAおよびClusterB証明書を含むキーストア
ClusterA.jks – ClusterAのプライベート・キーを含キーストア
ClusterB.jks – ClusterBのプライベート・キーを含キーストア
サンプルを再実行し、SSL環境変数をコマンド・プロンプト・ウィンドウで設定します。
SET SSL=true (Windows)
export SSL=true (Unix)
キャッシュ・サーバー・ログ・ファイルで、接続がtmbs (TCP Message Bus over SSL)であることを確認します。
Connecting to service FederatedPartitionedPofCache at participant ClusterB with address tmbs://127.0.0.1:56217.39550
注意:
トラスト・ストアから証明書を削除すると、そのメンバーへの通信が無効化され、無許可の通信がシミュレートされます。
別のサンプルを実行する場合、SSLでのフェデレーションのサンプルの実行が完了したら、SSL環境変数の設定を解除します。
永続性のサンプル
bin/run-cache-server persistenceで1つ以上のキャッシュ・サーバーを起動します
新しいコマンド・シェルで、bin/run persistenceを使用して、永続性のサンプルを実行します。Driver.mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。
bin/run persistence notificationsを使用して、通知リスナーを起動します。
bin/run persistenceを使用して、永続性のサンプルを実行します。出力に、永続性操作が完了したことが示されます
CTRL+Cを使用して、通知リスナーを中断します。
bin/run persistence parallelを使用して、永続性パラレルのサンプルを実行します。Driver.mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。
JSchライブラリ、jsch-0.1.51.jar以上をダウンロードし、コンテンツをクラス・ディレクトリに抽出します。
bin/build archiverを使用して、アーカイバのサンプルをビルドします。
resource/archiver/tangosol-coherence-override.xmlファイルを更新し、3番目のパラメータをカスタム・アーカイバに変更して、username、passwordおよびpathをSSHを実行しているマシンの場所に置き換えます。マシンに対してssh等価設定がある場合、パスワードを省略できます。システム・プロパティを使用して、必要に応じ、パスワードを非表示にすることもできます。
bin/run archiverを使用して、アーカイブのサンプルを実行します。
リモートのSFTPマシンを検証し、アーカイブ・ディレクトリを確認します。
この項の内容は次のとおりです。
サンプルを実行するには、Coherence for .NETおよびVisual Studio 2008以上が必要です。サンプルを実行するには、Javaサンプルをビルドする必要もあります。Coherence*Extendプロキシおよびキャッシュ・サーバーにはJavaが必要であるため、Javaバージョンが必要になります。
また、サンプルはプロキシおよびキャッシュ・サーバーを実行する前にビルドする必要があるJavaサンプル・クラスに依存しています。
次で説明するディレクトリ構造は、「examples」ディレクトリを基準としたものです。
表6-12 .NETでのディレクトリ構造
| ディレクトリ名 | 説明 |
|---|---|
|
連絡先サンプルの |
次の項には、contactsおよびsecurityサンプルの実行手順が含まれています。
contacts
bin/run-cache-serverで1つ以上のキャッシュ・サーバーを起動します。キャッシュ・サーバーは、プロキシ・サービスを実行し、Coherence*Extendクライアントからの接続が可能になります。
Visual Studioからcontactsプロジェクトをデバッグなしで起動するか、コマンド・シェルのビルドで生成されたcontacts.exeを実行します。Driver.Mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。
Coherence 12.1.2以上では、新しい問合せ言語機能の新しいサンプルが統合されました。このサンプルは、Coherence InvocationServiceを使用する簡単なヘルパー・クラス「FilterFactory」の構成および使用方法を示しています。
security
java readme.txtの手順に従って、bin/run-cache-server securityで1つ以上のキャッシュ・サーバーを起動します。キャッシュ・サーバーは、プロキシ・サービスを実行し、Coherence*Extendクライアントからの接続が可能になります。
Visual Studioからsecurityプロジェクトをデバッグなしで起動するか、コマンド・シェルのビルドで生成されたcontacts.exeを実行します。Driver.Mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。
この項の内容は次のとおりです。
サンプルをビルドするには、Coherenceの適切なC++ライブラリが必要です。また、C++開発環境も必要です。サンプルを実行するには、Javaサンプルをビルドする必要もあります。Coherence*Extendプロキシおよびキャッシュ・サーバーにはJavaが必要であるため、Javaバージョンが必要になります。また、サンプルはプロキシおよびキャッシュ・サーバーを実行する前にビルドする必要があるJavaサンプル・クラスに依存しています。
| 環境変数 | 説明 |
|---|---|
|
|
サポートされているC++コンパイラ:
Windows—Microsoft Visual C++ Express/Studio 2008以上または同等のプラットフォームSDK
Linux—g++ 4.0
Mac—g++ 4.0
次で説明するディレクトリ構造は、examplesディレクトリを基準としたものです。
表6-13 C++でのディレクトリ構造
| ディレクトリ名 | 説明 |
|---|---|
|
サンプルをビルドおよび実行するスクリプトです。ファイルの拡張子がないスクリプトは、bashスクリプトです。ファイルの拡張子が
|
|
|
|
ビルドによって出力されるオブジェクト・ファイルです。このディレクトリは、ビルド・スクリプトを実行するまで存在しません。 |
|
contactsのLoaderExampleに使用するデータ・ファイルcontacts.csvです。 |
|
|
|
|
|
|
|
Coherenceのヘッダー・ファイルが含まれています。 |
|
Coherenceのライブラリが含まれています。 |
runスクリプトを実行します。サンプルの実行は、2つの部分から構成されています。新しいコマンド・シェルから次を実行します。
連絡先のサンプル
bin/run-cache-serverで1つ以上のキャッシュ・サーバーを起動します。キャッシュ・サーバーは、プロキシ・サービスを実行し、Coherence*Extendクライアントからの接続が可能になります。
新しいコマンド・シェルで、runにサンプルの名前を付けて実行します。
連絡先サンプルをWindowsで実行する場合:
bin\run.cmd contactsと入力
連絡先サンプルをLinux/MacおよびSolarisで実行する場合:
bin/run contactsと入力
Driver.mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。
Coherence 12.1.2以上では、新しい問合せ言語機能のサンプルが追加されています。このサンプルは、Coherence InvocationServiceを使用する簡単なヘルパー・クラスFilterFactoryの構成および使用方法を示しています。
セキュリティのサンプル
bin/run-cache-server securityで1つ以上のキャッシュ・サーバーを起動します。キャッシュ・サーバーは、プロキシ・サービスを実行し、Coherence*Extendクライアントからの接続が可能になります。
新しいコマンド・シェルで、runにサンプルの名前を付けて実行します。
セキュリティ・サンプルをWindowsで実行する場合:
bin\run.cmd securityと入力
セキュリティ・サンプルをLinux/MacおよびSolarisで実行する場合:
bin/run securityと入力
Driver.mainメソッドがサンプルの機能を実行し、出力はコマンド・ウィンドウ(stdout)に送られます。
Coherenceの基本機能のサンプルは、単純化された連絡先情報をトラッキングすることによってCoherenceの基本機能の使用方法を説明するサンプルのコレクションで、次のものが含まれています。
基本データ・アクセス—Coherenceデータ・グリッドからデータを「取得」、「挿入」および「削除」します。基本データ・アクセスのサンプルを参照してください。
データのロード—Coherenceデータ・グリッドにサンプル・データをロードします。ローダーのサンプルを参照してください。
パラレル問合せ—Coherenceデータ・グリッドの問合せを行います(索引の使用を含む)。問合せの例を参照してください。
Observable—Coherenceデータ・グリッド内のデータの変化をリスニングします。オブザーバのサンプルを参照してください。
処理—データ自身がCoherenceデータ・グリッドにある共存データを処理します。プロセッサのサンプルを参照してください。
問合せ言語—新しい3.6 Coherenceの問合せ言語の使用方法です。問合せ言語を参照してください。
このサンプル・セットは、これらのデータ・モデル・クラスで表されるサンプル・データを使用します。
表6-14 機能サンプル用のデータ・モデル・クラス
| 名前 | 説明 |
|---|---|
|
アドレス情報 |
|
連絡先情報(住所および電話番号を含む) |
|
連絡先情報へのキー(連絡先名) |
|
電話番号 |
このサンプル・セットには、サンプルのContacts情報を含むカンマ区切り値のファイルであるcontacts.csvファイルも付属しています。
ドライバ・ファイルには、すべての連絡先サンプルを次の順番で実行するstaticメソッドmainがあります。
LoaderExample
QueryExample
QueryLanguageExample
ObserverExample
BasicExample
ProcessorExample
ドライバ・ファイルは、Coherenceをサポートしている3つのプログラミング言語のそれぞれで実装されています。
| 言語 | 実装クラス |
|---|---|
Java |
|
.NET |
|
C++ |
|
このサンプルは、データの取得、挿入および削除を含むCoherenceの最も基本的なデータ・アクセス機能を示しています。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.contacts.BasicExample
キャッシュでのContactIdのContactとの関連付け:
cache.put(contactId, contact);
ContactIdと関連付けられたContactをキャッシュから取得:
contact = (Contact) cache.get(contactId);
ContactIdからContactへのマッピングをキャッシュから削除:
cache.remove(contactId);
.NET
実装クラス: dotnet/src/contactsのTangosol.Examples.Contactsネームスペース内にあるBasicExample
キャッシュでのContactIdのContactとの関連付け:
cache.Add(contactId, contact);
ContactIdと関連付けられたContactをキャッシュから取得:
contact = (Contact)cache[contactId];
ContactIdからContactへのマッピングをキャッシュから削除:
cache.Remove(contactId);
C++
実装クラス: cpp/contactsのcoherence::examplesネームスペース内にあるBasicExample
キャッシュでのContactIdのContactとの関連付け:
hCache->put(vContactId, vContact);
ContactIdと関連付けられたContactをキャッシュから取得:
vContact = cast<Managed<Contact>::View>(hCache->get(vContactId));
ContactIdからContactへのマッピングをキャッシュから削除:
hCache->remove(vContactId);
出力例(オブザーバのサンプルによる):
例6-1 基本データ・アクセスのサンプルの出力例
entry inserted: John Nocyefqgqo Addresses Home: 1500 Boylston St. null Obopnof, NM 88824 US Work: 8 Yawkey Way null Ssedhvmdeq, OR 84217 US Phone Numbers work: +11 0 707 3776578 Birth Date: 1971-12-31 entry deleted: John Nocyefqgqo Addresses Home: 1500 Boylston St. null Obopnof, NM 88824 US Work: 8 Yawkey Way null Ssedhvmdeq, OR 84217 US Phone Numbers work: +11 0 707 3776578 Birth Date: 1971-12-31
このサンプルは、ファイルまたはストリームからキャッシュに連絡先をロードします。
ここでは、バルク挿入を使用する最も効率的なキャッシュへのデータの挿入方法を示します。これによって、アプリケーションとキャッシュの間のネットワーク・ラウンドトリップの数が最小化されます。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.contacts.LoaderExample
cache.putAll(mapBatch);
.NET
実装クラス: dotnet/src/contactsのTangosol.Examples.Contactsネームスペース内にあるLoaderExample
cache.InsertAll(dictBatch);
C++
実装クラス: cpp/contactsのcoherence::examplesネームスペース内にあるLoaderExample
hCache->putAll(hMapBatch);
QueryExampleは連絡先を問い合せるサンプルを実行します。
このサンプルの目的は、キャッシュ・データ上にExtractorsを作成する方法およびキャッシュ・キー用のKeyExtractorを作成する方法を説明することです。また、索引を使用してデータセットをフィルタし、効率的に一致セットを作成する方法も示します。最後に、いくつかの内蔵キャッシュ・アグリゲータを使用してキャッシュ・データに対して簡単な計算タスクを行う方法についても示します。コードのサブセットを次に示します。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.contacts.QueryExample
問合せをさらに効率化する索引を追加
cache.addIndex(new ChainedExtractor("getHomeAddress.getState"), /*fOrdered*/ false, /*comparator*/ null);
すべてのMassachusettsに住む人の連絡先を検索
Set setResults = cache.entrySet(new EqualsFilter("getHomeAddress.getState", "MA"));
キャッシュ・データセット全体でnAgeよりも年齢が高い人の連絡先をカウント
System.out.println("count > " + nAge + ": " + cache.aggregate(new GreaterFilter("getAge", nAge), new Count()));
.NET
実装クラス: dotnet/src/contactsのTangosol.Examples.Contactsネームスペース内にあるQueryExample
問合せをさらに効率化する索引を追加
cache.AddIndex(new ChainedExtractor("getHomeAddress.getState"),/*fOrdered*/ false, /*comparator*/ null);
すべてのMassachusettsに住む人の連絡先を検索
ICacheEntry[] aCacheEntry = cache.GetEntries(new EqualsFilter("getHomeAddress.getState", "MA"));
キャッシュ・データセット全体でnAgeよりも年齢が高い人の連絡先をカウント
Console.WriteLine("count > " + nAge + ": "+ cache.Aggregate(new GreaterFilter("getAge", nAge), new
Count()));
C++
実装クラス: cpp/contactsのcoherence::examplesネームスペース内にあるQueryExample
問合せをさらに効率化する索引を追加
ValueExtractor::View vHomeStateExtractor = ChainedExtractor::create(
ChainedExtractor::createExtractors("getHomeAddress.getState"));
すべてのMassachusettsに住む人の連絡先を検索
Object::View voStateName = String::create("MA");
Set::View setResults = hCache->entrySet(
EqualsFilter::create(vHomeStateExtractor, voStateName));
キャッシュ・データセット全体でnAgeよりも年齢が高い人の連絡先をカウント
Integer32::View nAge = Integer32::valueOf(58); Object::View vResult = hCache->aggregate( (Filter::View) GreaterFilter::create(vAgeExtractor, nAge), Count::create()); std::cout << "count > " << nAge->getValue() << ": " << vResult << std::endl;
10,000件の連絡先および複数の問合せがあるため、出力例は大きくなります。次は、Massachusetts居住者の問合せのサンプルです。
例6-3 問合せのサンプルの出力例
MA Residents
ConverterEntry{Key="John Scqngqda", Value="John Scqngqda
Addresses
Home: 265 Beacon St.
Oaskxm, MA 88259
US
Work: Yoyodyne Propulsion Systems
330 Lectroid Rd.
Grover's Mill, OK 95744
US
Phone Numbers
work: +11 88 903 8991283
home: +11 98 553 5878221
Birth Date: 1960-01-03"}
ObserverExampleは、MapListenerを使用してキャッシュ・データの挿入、更新および削除などのキャッシュ・イベントをモニターする方法を示します。コードのサブセットを次に示します。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.contacts.ObserverExample
ContactChangeListenerはMapListenerインタフェースを実装するクラス
cache.addMapListener(new ContactChangeListener());
.NET
実装クラス: dotnet/src/contactsのTangosol.Examples.Contactsネームスペース内にあるObserverExample
ContactChangeListenerはICacheListenerインタフェースを実装するクラス
cache.AddCacheListener(new ContactChangeListener());
C++
実装クラス: cpp/contactsのcoherence::examplesネームスペース内にあるObserverExample
ContactChangeListenerはMapListenerインタフェースを実装するクラスで、Coherence implementsを使用します。
ContactChangeListener::Handle hListener = ContactChangeListener::create(); hCache->addFilterListener(hListener);
ContactChangeListenerの定義:
class ContactChangeListener
: public class_spec<ContactChangeListener,
extends<Object>, implements <MapListener> >
このサンプルを実行しても、即座に出力はされません。エントリが挿入、更新および削除されると、登録されたリスナーによってそれが出力されます。更新の場合、古い値および新しい値の両方が出力されます。基本データ・アクセスのサンプルおよびプロセッサのサンプルを実行すると、エントリが変更されて出力が発生します。
ProcessorExampleは、プロセッサを使用してキャッシュ内のデータ・セットを変更する方法を示します。次のコード・サンプルでは、MAに住むすべての人の連絡先の勤務先アドレスが更新されます。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.contacts.ProcessorExample
ヘルパー・クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.contacts.OfficeUpdater
MAに住むすべての人の連絡先にOfficeUpdaterを適用。OfficeUpdaterは、AbstractProcessorを拡張することによってInvocableMap.EntryProcessorインタフェースを実装しているクラス
cache.invokeAll(new EqualsFilter("getHomeAddress.getState", "MA"), new OfficeUpdater(addrWork));
.NET
実装クラス: dotnet/src/contactsのTangosol.Examples.Contactsネームスペース内にあるProcessorExample
ヘルパー・クラス: dotnet/src/contactsのTangosol.Examples.Contactsネームスペース内にあるOfficeUpdater
MAに住むすべての人の連絡先にOfficeUpdaterを適用。OfficeUpdaterは、AbstractProcessorを拡張することによってIEntryProcessorインタフェースを実装しているクラス
cache.InvokeAll(new EqualsFilter("getHomeAddress.getState", "MA"), new OfficeUpdater(addrWork));
C++
実装クラス: cpp/contactsのcoherence::examplesネームスペース内にあるProcessorExample
ヘルパー・クラス: cpp/contactsのcoherence::examplesネームスペース内にあるOfficeUpdater
OfficeUpdaterはUpdaterProcessor型を拡張したクラス
class OfficeUpdater : public class_spec<OfficeUpdater, extends<UpdaterProcessor>, implements<PortableObject> >
MAに住むすべての人の連絡先にOfficeUpdaterを適用。
Filter::View vEqualsFilter = EqualsFilter::create(
ChainedExtractor::create(ChainedExtractor::createExtractors(
"getHomeAddress.getState")),
String::create("MA"));
InvocableMap::EntryProcessor::Handle hOffice = OfficeUpdater::create(addrWork);
Map::View vMap = hCache->invokeAll(vEqualsFilter, hOffice);
出力例(オブザーバのサンプルによる)は、連絡先の件数が多いため大きくなります。次のように出力されます。
例6-4 プロセッサのサンプルの出力例
entry updated old value: John Keau Addresses Home: 443 Beacon St. Ophvowvw, MA 06539 US Work: Yoyodyne Propulsion Systems 330 Lectroid Rd. Grover's Mill, FL 86812 US Phone Numbers work: +11 8 919 9456102 home: +11 25 759 588823 Birth Date: 1968-12-31 new value: John Keau Addresses Home: 443 Beacon St. Ophvowvw, MA 06539 US Work: 200 Newbury St. Yoyodyne, Ltd. Boston, MA 02116 US Phone Numbers work: +11 8 919 9456102 home: +11 25 759 588823 entry updated old value: John Lbggblkd Addresses Home: 929 Beacon St. Trwylbmf, MA 50358 US Work: Yoyodyne Propulsion Systems 330 Lectroid Rd. Grover's Mill, AZ 19164 US Phone Numbers work: +11 60 699 203810 home: +11 34 149 5018157 Birth Date: 1964-01-02 new value: John Lbggblkd Addresses Home: 929 Beacon St. Trwylbmf, MA 50358 US Work: 200 Newbury St. Yoyodyne, Ltd. Boston, MA 02116 US Phone Numbers work: +11 60 699 203810 home: +11 34 149 5018157 Birth Date: 1964-01-02 Birth Date: 1968-12-31
このサンプルは、連絡先を問い合せるサンプルの実行方法を示しています。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.query.QueryExample
問合せをさらに効率化する索引を追加
cache.addIndex(ff.createExtractor("age"), /*fOrdered*/ true, /*comparator*/ null);
cache.addIndex(ff.createExtractor("homeAddress.state"), /*fOrdered*/ false, /*comparator*/ null);
すべてのMassachusettsに住む人の連絡先を検索
Set setResults = cache.entrySet(ff.createFilter("homeAddress.state = 'MA'"));
キャッシュ・データセット全体でnAgeよりも年齢が高い人の連絡先をカウント
final int nAge = 58;
Object[] aEnv = new Object[] {new Integer(nAge)};
System.out.println("count > " + nAge + ": " + cache.aggregate(ff.createFilter("age > ?1", aEnv), new
Count()));
.NET
実装クラス: dotnet/src/queryのTangosol.Examples.Queryネームスペース内にあるSimpleQueryExample
問合せをさらに効率化する索引を追加
cache.AddIndex(ff.CreateExtractor("age"), /*fOrdered*/ true, /*comparator*/ null);
cache.AddIndex(ff.CreateExtractor("homeAddress.state"), /*fOrdered*/ false, /*comparator*/ null);
すべてのMassachusettsに住む人の連絡先を検索
ICollection results = cache.GetEntries(ff.CreateFilter("homeAddress.state = 'MA'"));
キャッシュ・データセット全体でageよりも年齢が高い人の連絡先をカウント
const int age = 58;
object[] env = new object[] { age };
results = cache.GetEntries(ff.CreateFilter("age > ?1", env));
C++
実装クラス: cpp/queryのcoherence::examplesネームスペース内にあるSimpleQueryExample
問合せをさらに効率化する索引を追加
hCache->addIndex(hff->createExtractor("age"), /*fOrdered*/ true, /*vComparator*/ NULL);
hCache->addIndex(hff->createExtractor("homeAddress.state"), /*fOrdered*/ false, /*vComparator*/ NULL);
すべてのMassachusettsに住む人の連絡先を検索
Set::View setResults = hCache->entrySet(hff->createFilter("homeAddress.state is 'MA'"));
s
キャッシュ・データセット全体でnAgeよりも年齢が高い人の連絡先をカウント
Integer32::View nAge = Integer32::valueOf(58);
ObjectArray::Handle haEnv = ObjectArray::create(1);
haEnv[0] = nAge;
HashMap::Handle hbinds = HashMap::create();
hbinds->put(String::create("nAge"), nAge);
setResults = hCache->entrySet(hff->createFilter("age > ?1", haEnv));
出力例(問合せのサンプルによる):
例6-5 問合せ言語のサンプルの出力例
MA Residents
ConverterCacheEntry{Key="John Wmbltik", Value="John Wmbltik
Addresses
Home: 785 Beacon St.
Vpmji, MA 34400
US
Work: 200 Newbury St.
Yoyodyne, Ltd.
Boston, MA 02116
US
Phone Numbers
work: +11 62 133 6144503
home: +11 17 238 6189757
Birth Date: 1/1/1968 12:00:00 AM"}
ConverterCacheEntry{Key="John Dtpx", Value="John Dtpx
Addresses
Home: 673 Beacon St.
Mvblms, MA 25889
US
Work: 200 Newbury St.
Yoyodyne, Ltd.
Boston, MA 02116
US
Phone Numbers
work: +11 89 900 8436918
home: +11 32 686 9582798
Birth Date: 1/3/1960 12:00:00 AM"}
.
.
.
count > 58 : 496
Coherenceのセキュリティのサンプルは、Coherenceのセキュリティ機能を使用してアクセス制御を提供する方法を説明するサンプルのコレクションです。
これらのサンプルは、Coherenceのセキュリティ機能のみを説明するように簡略化されています。セキュリティのベスト・プラクティスのサンプルではありません。
パスワードのサンプル—Coherenceプロキシがキャッシュにアクセスするためにパスワードを要求する方法を説明します。
アクセス制御のサンプル—簡略化されたロール・ベースのアクセス制御を説明します。
パスワードIDトランスフォーマ—必要なパスワードを含むカスタム・セキュリティ・トークンを作成し、プリンシパル名のリストに追加します。
パスワード・アイデンティティ・アサータ—セキュリティ・トークンに必要なパスワードが含まれることをアサートし、プリンシパル名のリストに基づいてサブジェクトを構成します。
資格が付与されるキャッシュ・サービス—アクセス制御用にキャッシュ・サービスをラップします。
資格が付与される起動サービス—アクセス制御用に起動サービスをラップします。
資格が付与される名前付きキャッシュ—アクセス制御用に名前付きキャッシュをラップします。
パスワードを要求するキャッシュ参照を取得します。
異なるロールを必要とするキャッシュおよび起動サービス操作を試行します。
すべてのセキュリティ・サンプルを次の順番で実行するstaticメソッドmainがあります。
PasswordExample
AccessControlExample.accessCache()
AccessControlExample.accessInvocationService()
Coherenceをサポートしている3つのプログラミング言語のそれぞれで実装されています。
| 言語 | 実装クラス |
|---|---|
Java |
|
.NET |
|
C++ |
|
次の概要が示されている各サンプルの詳細は、サンプル・セットのexample.zipファイルを参照してください。
このサンプルは、Coherenceプロキシがキャッシュへの参照を取得するためにパスワードを要求する方法を示しています。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.security.PasswordExample
コードは、Subjectを取得するためにログインし、そのサブジェクトのコンテキストで実行中のキャッシュ参照を取得しようとします。
「パスワードIDトランスフォーマ」は、パスワードを含むセキュリティ・トークンを生成します。「パスワード・アイデンティティ・アサータ」(プロキシ内で実行)は、パスワードを強制するためにセキュリティ・トークンを検証します。トークンは、プロキシへの接続時に自動的に生成および検証されます。
.NET
実装クラス: dotnet/src/securityのTangosol.Example.Securityネームスペース内にあるPasswordExample
コードは、Principalを取得するためにログインし、Principalをスレッドの現在のプリンシパルにすることによってそのPrincipalのコンテキストで実行中のキャッシュ参照を取得しようとします。
「パスワードIDトランスフォーマ」は、パスワードを含むセキュリティ・トークンを生成します。「パスワード・アイデンティティ・アサータ」(プロキシ内で実行)は、パスワードを強制するためにセキュリティ・トークンを検証します。トークンは、プロキシへの接続時に自動的に生成および検証されます。
C++
実装クラス: cpp/securityのcoherence::examplesネームスペース内にあるAccessExample
コードは、Subjectを取得するためにログインし、そのSubjectのコンテキストで実行中のキャッシュ参照を取得しようとします。
「パスワードIDトランスフォーマ」は、パスワードを含むセキュリティ・トークンを生成します。「パスワード・アイデンティティ・アサータ」(プロキシ内で実行)は、パスワードを強制するためにセキュリティ・トークンを検証します。トークンは、プロキシへの接続時に自動的に生成および検証されます。
出力例:
例6-6 パスワードのサンプルの出力例
------password example begins------ ------password example succeeded------ ------password example completed------
このサンプルは、簡略化されたロール・ベースのアクセス制御について示しています。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.security.AccessControlExample
コードは、Subjectを取得するために特定のロールを持つユーザーIDでログインし、そのSubjectのコンテキストで実行中のキャッシュ参照を取得し、キャッシュの操作を試行します。ユーザーに付与されたロールに応じて、キャッシュ操作が許可または拒否されます。
writerロールを持つユーザーは、挿入および取得が許可されています。readerロールを持つユーザーは、取得はできますが、挿入はできません。writerロールを持つユーザーは、キャッシュの破棄はできません。adminロールを持つユーザーは、キャッシュを破棄できます。
その後、特定のロールを持つユーザーは起動サービスの使用を試行します。readerによる起動は許可されていませんが、writerでは許可されています。
一度あるSubjectのコンテキストでキャッシュまたは起動サービス参照が作成されると、そのIDは永続的にその参照と関連付けられることに注意してください。キャッシュまたはサービス参照の使用すべてがそのIDの代理として行われます。
「パスワードIDトランスフォーマ」は、パスワード、ユーザーIDおよびロールを含むセキュリティ・トークンを生成します。「パスワード・アイデンティティ・アサータ」(プロキシ内で実行)は、パスワードを強制するためにセキュリティ・トークンを検証し、適切なユーザーIDおよびロールを持つSubjectを構築します。
セキュリティ・トークンの生成とアサーションは自動的に実行されます。
アクセス制御の実装については、「資格が付与されるキャッシュ・サービス」, 「資格が付与される起動サービス」および「資格が付与される名前付きキャッシュ」のコードを参照してください。
.NET
実装クラス: dotnet/src/securityのTangosol.Example.Securityネームスペース内にあるAccessControlExample
コードは、Principalを取得するために特定のロールを持つユーザーIDでログインし、そのPrincipalのコンテキストで実行中のキャッシュ参照を取得し、キャッシュの操作を試行します。ユーザーに付与されたロールに応じて、キャッシュ操作が許可または拒否されます。
writerロールを持つユーザーは、挿入および取得が許可されています。readerロールを持つユーザーは、取得はできますが、挿入はできません。writerロールを持つユーザーは、キャッシュの破棄はできません。adminロールを持つユーザーは、キャッシュを破棄できます。
その後、特定のロールを持つユーザーは起動サービスの使用を試行します。readerによる起動は許可されていませんが、writerでは許可されています。
一度あるPrincipalのコンテキストでキャッシュまたは起動サービス参照が作成されると、そのIDは永続的にその参照と関連付けられることに注意してください。キャッシュまたはサービス参照の使用すべてがそのIDの代理として行われます。
「パスワードIDトランスフォーマ」は、パスワード、ユーザーIDおよびロールを含むセキュリティ・トークンを生成します。「パスワード・アイデンティティ・アサータ」(プロキシ内で実行)は、パスワードを強制するためにセキュリティ・トークンを検証し、適切なユーザーIDおよびロールを持つSubjectを構築します。
セキュリティ・トークンの生成とアサーションは自動的に実行されます。
アクセス制御の実装については、「資格が付与されるキャッシュ・サービス」, 「資格が付与される起動サービス」および「資格が付与される名前付きキャッシュ」のコードを参照してください。
C++
実装クラス: cpp/securityのcoherence::examplesネームスペース内にあるAccessControlExample
コードは、Subjectを取得するために特定のロールを持つユーザーIDでログインし、そのSubjectのコンテキストで実行中のキャッシュ参照を取得し、キャッシュの操作を試行します。ユーザーに付与されたロールに応じて、キャッシュ操作が許可または拒否されます。
writerロールを持つユーザーは、挿入および取得が許可されています。readerロールを持つユーザーは、取得はできますが、挿入はできません。writerロールを持つユーザーは、キャッシュの破棄はできません。adminロールを持つユーザーは、キャッシュを破棄できます。
その後、特定のロールを持つユーザーは起動サービスの使用を試行します。readerによる起動は許可されていませんが、writerでは許可されています。
一度あるサブジェクトのコンテキストでキャッシュまたは起動サービス参照が作成されると、そのIDは永続的にその参照と関連付けられることに注意してください。キャッシュまたはサービス参照の使用すべてがそのIDの代理として行われます。
「パスワードIDトランスフォーマ」は、パスワード、ユーザーIDおよびロールを含むセキュリティ・トークンを生成します。「パスワード・アイデンティティ・アサータ」(プロキシ内で実行)は、パスワードを強制するためにセキュリティ・トークンを検証し、適切なユーザーIDおよびロールを持つSubjectを構築します。
セキュリティ・トークンの生成とアサーションは自動的に実行されます。
アクセス制御の実装については、「資格が付与されるキャッシュ・サービス」, 「資格が付与される起動サービス」および「資格が付与される名前付きキャッシュ」のコードを参照してください。
出力例:
例6-7 アクセス制御のサンプルの出力例
------cache access control example begins------ Success: read and write allowed Success: read allowed Success: Correctly cannot write Success: Correctly cannot destroy the cache Success: Correctly allowed to destroy the cache ------cache access control example completed------ ------InvocationService access control example begins------ Success: Correctly allowed to use the invocation service Success: Correctly unable to use the invocation service ------InvocationService access control example completed------
このサンプルは、IdentityTransformerがIDからセキュリティ・トークンを生成する方法を示しています。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.security.PasswordIdentityTransformer
コードは、文字列の配列であるセキュリティ・トークンを生成します。最初の文字列はパスワードです。2番目の文字列はユーザーIDで、後続の文字列はユーザーのロールです。文字列の配列は、Coherence*Extendによってカスタム・シリアライザを使用せずにシリアライズされます。
このクラスは、Extendクライアントがプロキシに接続する際、または既存の接続でチャンネルが開かれる際に自動的に起動されます。
.NET
実装クラス: dotnet/src/securityのTangosol.Example.Securityネームスペース内にあるPasswordIdentityTransformer
コードは、文字列の配列であるセキュリティ・トークンを生成します。最初の文字列はパスワードです。2番目の文字列はユーザーIDで、後続の文字列はユーザーのロールです。文字列の配列は、Coherence*Extendによってカスタム・シリアライザを使用せずにシリアライズされます。
このクラスは、Extendクライアントがプロキシに接続する際、または既存の接続でチャンネルが開かれる際に自動的に起動されます。
C++
実装クラス: cpp/securityのcoherence::examplesネームスペース内にあるPasswordIdentityTranfromer
コードは、文字列の配列であるセキュリティ・トークンを生成します。最初の文字列はパスワードです。2番目の文字列はユーザーIDで、後続の文字列はユーザーのロールです。文字列の配列は、Coherence*Extendによってカスタム・シリアライザを使用せずにシリアライズされます。
このクラスは、Extendクライアントがプロキシに接続する際、または既存の接続でチャンネルが開かれる際に自動的に起動されます。
このサンプルは、IdentityAsserterがセキュリティ・トークンを検証し、プリンシパル名のリストからSubjectを生成する方法を示しています。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.security.PasswordIdentityAsserter
コードは、文字列の配列であるセキュリティ・トークンを処理します。最初の文字列はパスワードである必要があります。後続の文字列はプリンシパルです。トークンの処理に失敗すると、プロキシへのアクセスを拒否するSecurityExceptionが発生します。
.NET
実装クラス: なし
IdentityAsserterはプロキシ上でのみ(Javaで)実行されるため、.NETクライアントでは実行できません。そのため、.NET向けのPasswordIdentityAsserterはありません。
C++
実装クラス: なし
PasswordIdentityAsserterはプロキシ上でのみ(Javaで)実行されるため、C++クライアントでは実行できません。そのため、C++向けのPasswordIdentityAsserterはありません。
この例は、リモート・キャッシュ・サービスをラップしてアクセス制御を提供する方法を示しています。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.security.EntitledCachService
コードは、キャッシュ操作用のアクセス制御を提供する「資格が付与される名前付きキャッシュ」をインスタンス化します。コードは、キャッシュ・サービス・メソッドreleaseおよびdestroy用のアクセス制御も提供しています。アクセス制御チェックは、「セキュリティ・サンプル・ヘルパー」に委任されます。
このクラスは、キャッシュ・サービスがプロキシで起動した際に、自動的にインスタンス化されます。
.NET
.NETの実装はありません。クラスはプロキシ上でのみJavaで実行されます。
C++
C++の実装はありません。クラスはプロキシ上でのみJavaで実行されます。
このサンプルは、リモート起動サービスをラップしてアクセス制御を提供する方法を示しています。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.security.EntitledInvocationService
コードは、起動サービス・メソッド用のアクセス制御を提供します。アクセス制御チェックは、「セキュリティ・サンプル・ヘルパー」に委任されます。
このクラスは、起動サービスがプロキシで起動した際に、自動的にインスタンス化されます。
.NET
.NETの実装はありません。クラスはプロキシ上でのみJavaで実行されます。
C++
C++の実装はありません。クラスはプロキシ上でのみJavaで実行されます。
このサンプルは、リモート名前付きキャッシュをラップしてアクセス制御を提供する方法を示しています。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.security.EntitledNamedCache
コードは、NamedCacheメソッド用のアクセス制御を提供します。アクセス制御チェックは、「セキュリティ・サンプル・ヘルパー」に委任されます。
このクラスは、キャッシュ・サービスがプロキシで起動した際に、自動的にインスタンス化されます。
.NET
.NETの実装はありません。クラスはプロキシ上でのみJavaで実行されます。
C++
C++の実装はありません。クラスはプロキシ上でのみJavaで実行されます。
このサンプルは、認証およびアクセス制御用のヘルパー・クラスです。
Java
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.security.SecurityExampleHelper
コードは認証をシミュレートします。簡略化のため、これはSubjectを作成します。実際の実装では、プラットフォームおよび企業に固有な認証を行います。ログインでも、単純にユーザー名をロールにマッピングしています。
checkAccessメソッドは、ユーザーのロールによって操作が許可されているかを確認します。
.NET
実装クラス: dotnet/src/securityのTangosol.Example.Securityネームスペース内にあるSecurityExampleHelper
コードは認証をシミュレートします。簡略化のため、これはPrincipalを作成します。実際の実装では、プラットフォームおよび企業に固有な認証を行います。ログインでも、単純にユーザー名をロールにマッピングしています。
C++
実装クラス: cpp/securityのcoherence::examplesネームスペース内にあるSecurityExampleHelper
コードは認証をシミュレートします。簡略化のため、これはSubjectを作成します。実際の実装では、プラットフォームおよび企業に固有な認証を行います。ログインでも、単純にユーザー名をロールにマッピングしています。
これらのサンプルは、EntryEvents、EntryProcessorEventsおよびTransferEventsを含むCoherenceライブ・イベントの様々なイベント・タイプおよびそれらがどのように処理されるかを示しています。
ライブ・イベントのサンプルはパーティション・サービスの記憶域が有効なメンバーで実行されるため、Javaプログラミング言語でのみ使用可能です。
EventsExamples—ライブ・イベントの様々な機能を示しています。
TimedTraceInterceptor—異なるタイプのイベントに対して、コミット前イベントとコミット後イベントの間のタイミングを提供します。
CantankerousInterceptor—挿入されるキーのタイプに基づいて、コミット前時間またはコミット後時間のどちらかにランタイム例外で応答します。
RedistributionInterceptor—有効化された場合にパーティション・イベントをログに記録します。
RedistributionInvocable—クラスタの様々なメンバーで実行されるアクション可能な3つの状態を定義します。状態とは、RedistributionInterceptorによって実行されるロギングの有効化、ロギングの無効化、またはinvocable (RedistributionInvocable)が実行されているJVMの終了です。
LazyProcessor—イベントの処理間の実体のない遅延を作成します。
結果のキャッシュに挿入されるイベント前とイベント後の間の経過時間を計測する方法を示しています。
コミット前イベントおよびコミット後イベントにおける例外スローのセマンティクスを示しています。
パーティション再配布イベントの記録方法を示しています。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.events.EventsExamples
EventsExamplesクラスは、ライブ・イベントの様々な機能を示しています。これには、次のものが含まれます。
イベント・タイプで分割された平均経過時間の提供
イベント後と比較したイベント前の例外スローの異なるセマンティクスの説明
有効な場合のパーティション移動のロギングの説明
EventsExamplesクラスでは、次の内部クラスが定義されています。
EventsTimingExample内部クラスは、TimedTraceInterceptorによって実行されるアクションのきっかけとなります。これは、結果のキャッシュに挿入されるイベント前とイベント後の間の経過時間を計測する方法を示しています。結果キャッシュに挿入されたエントリは、このクラスを実行するプロセスのstdoutを使用して表示されます。
出力例:
例6-8 EventsTimingExampleの出力例
Received stats [memberId=2, eventType=INSERTED, sample=1] = EventStats[name = INSERTED, sampleMean = 0.294040ms, mean = 0.294040ms] Received stats [memberId=3, eventType=INSERTED, sample=1] = EventStats[name = INSERTED, sampleMean = 0.397855ms, mean = 0.397855ms] Received stats [memberId=1, eventType=INSERTED, sample=1] = EventStats[name = INSERTED, sampleMean = 0.373270ms, mean = 0.373270ms] Received stats [memberId=3, eventType=UPDATED, sample=1] = EventStats[name = UPDATED, sampleMean = 0.187132ms, mean = 0.187132ms] Received stats [memberId=2, eventType=UPDATED, sample=1] = EventStats[name = UPDATED, sampleMean = 0.234314ms, mean = 0.234314ms] Received stats [memberId=1, eventType=UPDATED, sample=1] = EventStats[name = UPDATED, sampleMean = 0.237622ms, mean = 0.237622ms]
VetodEventsExample内部クラスは、CantankerousInterceptorによって実行されるアクションのきっかけとなります。これは、イベント前およびイベント後における例外スローのセマンティクスを示しています。記録する必要がある例外のみが結果キャッシュに挿入されます。結果キャッシュに挿入されたエントリは、このクラスを実行するプロセスのstdoutを使用して表示されます。
出力例:
例6-9 VetodEventsExampleの出力例
Received event [memberId=3, eventType=NON_VETO, count=1] = Objection falls on deaf ears! value = value: 11 Received event [memberId=3, eventType=NON_VETO, count=2] = Objection falls on deaf ears! value = value: 22 Received event [memberId=3, eventType=NON_VETO, count=3] = Objection falls on deaf ears! value = value: 33 Received event [memberId=3, eventType=NON_VETO, count=4] = Objection falls on deaf ears! value = value: 44
RedistributionEventsExample内部クラスは、RedistributionInterceptorクラスによって実行されるアクションのきっかけとなります。これは、RedistributionInterceptorでのロギングの有効化およびメンバーの強制終了からパーティション再配布を誘発することによって、パーティション再配布イベントがどのように記録されるかを示しています。
出力例:
例6-10 RedistributionEventsExampleの出力例
Choosing to kill member Member(Id=3, Timestamp=2014-01-02 16:38:17.942, Address=10.159.154.103:8092, MachineId=47251, Location=site:,machine:TPFAEFFL-LAP,process:8168, Role=CoherenceServer)
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.events.TimedTraceInterceptor
TimedTraceInterceptorクラスは、イベントの各タイプ(挿入、更新、削除およびエントリ・プロセッサの実行)に対するコミット前イベントとコミット後イベントの間のタイミングを提供します。これらのタイミングは、cSampleパラメータで定義されるサンプル率で収集および平均の計算が行われます。さらに、同時にログにも出力されます。この実装は各バイナリ・キーへの強い参照を維持しますが、同じキーに対するコミット後イベントの受信の際に削除されます。
インターセプタは、EventInterceptorインタフェースを実装します。@Interceptor注釈は、identifier属性でインターセプタの一意名を示し、order属性で実行順序(Order.HIGH)を示します。
インターセプタには、保護されたEventTimer内部クラスも含まれています。このクラスでは、通知対象の各イベントの経過時間が測定されます。インターセプタは、各エントリに対するコミット前イベントとコミット後イベントの間の時間、およびそれぞれのイベント・タイプ(INSERT、UPDATE、REMOVE)を追跡します。タイミングは、サンプル統計と累積統計を表示するCoherenceログにまとめて送信されます。
汎用引数がcom.tangosol.net.events.partition.cache.Eventであるため、ユーザーは、フィルタリングを指定しなくても、そのイベントのコンシューマであるイベント(EntryEventおよびEntryProcessorEvent)のみを取得します。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.events.CantankerousInterceptor
CantankerousInterceptorクラスは、あるキーの挿入イベントはコミット前またはコミット後のフェーズで実行時例外になるという議論を呼ぶ性質を持ったEventInterceptorの実装です。
例外がコミット前にスローされた場合は、ロールバックが発生し、例外がクライアントに伝播されます。例外がコミット後に発生した場合は、ログ・イベントが記録されます。例外に使用されるキーは、VETOおよびNON-VETOです。INSERTINGおよびUPDATINGは拒否できるイベントであるのに対して、INSERTEDおよびUPDATEDイベントは拒否できません。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.events.RedistributionInterceptor
RedistributionInterceptorクラスは、有効化された際にパーティション・アクティビティを記録するEventInterceptorです。ロギングは、RedistributionInvocable.ENABLED定数の設定を使用して有効化できます。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.pof.RedistributionInvocable
RedistributionInvocableクラスは、クラスタの様々なメンバーで実行されるアクション可能な3つの状態を定義します。この例では、状態を次のように定義します。
DISABLE: RedistributionInterceptorイベント・インターセプタによって実行されるロギングを無効にします。
ENABLE: RedistributionInterceptorイベント・インターセプタによって実行されるロギングを有効にします。
KILL: この起動可能(RedistributionInvocable)が実行されるJVMを終了します。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.pof.LazyProcessor
LazyProcessorクラスは、イベントの処理間の実体のない遅延を作成します。クラスでは、このプロセッサがイベントの処理間でスリープする必要があるミリ秒数を指定します。このクラスは、EventsExamplesクラスのEventsTimingExampleサブクラスで使用されます。
これらのサンプルは、Java 8で使用可能な機能を使用したCoherenceの使用方法を示します。サンプルは、Mapインタフェースで導入されたストリーム、ラムダおよびデフォルト・メソッドの使用方法を示します。機能は3つの個別のサンプルにまとめられます。ただし、これらの機能は互いの上にビルドされるため、一緒に使用することはできません。
キャッシュ・エントリの問合せおよび処理をする時の、Javaストリームの使用方法を示します。
Coherenceの共通タスクを単純化する時の、ラムダ機能の使用方法を示します。
CoherenceのInvocableMapインタフェース内でオーバーライドされたMapインタフェースの新しいデフォルト・メソッドを使用して、キャッシュ・エントリを問い合せ、処理する方法を示します。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.java8.StreamsExample。
StreamsExampleクラスは、StreamAPIを使用してコンタクト・キャッシュの複数の問合せを実行します。また、ラムダ式が使用できます。問合せの結果はコンソールに出力されます。このクラスは、CoherenceのRemoteCollectorインタフェースを使用して標準Java Collectorインタフェースを拡張し、シリアライズをサポートして配布されるストリーム要素を順番に処理します。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.java8.LambdaExample。
LambdaExampleクラスは、ラムダ式を使用してコンタクト・キャッシュにリスナーを追加し、エントリ・プロセッサを使用して連絡先を更新します。最後に、ラムダ式は、CoherenceのFilters APIを使用したコンタクト・キャッシュの問合せに使用されます。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.java8.MapDefaultMethdodExample。
MapDefaultMethodExampleクラスは、コンタクト・キャッシュの複数の問合せを実行し、Mapインタフェースに追加されたデフォルト・メソッドを使用していくつかのキャッシュ・エントリを更新します。CoherenceはInvocableMapインタフェース内のデフォルト・メソッドをオーバーライドすることに注意してください。また、キャッシュを問い合せる際に、サンプルはラムダ式を使用することも注意してください。
これらのサンプルは、AsyncNamedCache APIを使用して非同期データ・グリッドを実行する方法を示します。サンプルは、java.util.concurrent.CompletableFuture APIも使用し、操作が完了したかどうかチェックし、完了するまで待機し、操作結果を取得します。
キャッシュ内のデータの取得および保存を非同期で実行する方法を示します。
キャッシュ・エントリを非同期で処理する方法を示します。
キャッシュ・エントリを非同期で集計する方法を示します。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.async.DataAccessExample。
DataAccessExampleクラスは、AsyncNamedCache APIを使用して、コンタクト・キャッシュのインスタンスを取得します。クラスは新しい連絡先を作成し、AsyncNamedCacheインスタンスを使用して連絡先をキャッシュに保存し、キャッシュから連絡先を取得します。連絡先は変更されて、キャッシュに戻されます。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.async.ProcessorExample。
ProcessorExampleクラスは、AsyncNamedCache APIを使用して、コンタクト・キャッシュのインスタンスを取得します。AsyncNamedCacheインスタンスを使用して、キャッシュを問合せ、連絡先の名前のセットを大文字に変更するエントリ・プロセッサを実行します。次に、エントリ・プロセッサを使用して名前を小文字に戻します。
フェデレーテッド・キャッシュのサンプルは、2つのクラスタ、ClusterAおよびClusterBを起動します。クラスタは、フェデレーション・トポロジに構成され、キャッシュされたデータは2つのクラスタ間でアクティブに同期されます。
フェデレーション・クラスタの参加者構成を示します
アクティブ/アクティブ型レプリケーションのトポロジ構成を示します
フェデレーテッド・キャッシュのサービス構成を示します
クラスタ参加者間の通信をセキュアにするSSL構成を示します
永続性のサンプルは、キャッシュ・データからディスクへの保存およびリカバリの方法を示します。サンプルは、多数の異なる永続性操作をプログラムによって実行します。永続性操作は、PersistenceCoordinatorMBean MBeanおよびCohQLコマンドを使用して実行することもできます。
キャッシュ・スナップショットを保存およびリカバリする方法を示します
永続性のある通知を登録する方法を示します
永続性操作をパラレルで実行する方法を示します
カスタム・アーカイバの作成方法および使用方法を示します
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.persistence.BasicSnapshotOperations
BasicSnapshotOperationsクラスは、キャッシュのコンテンツを保存およびリカバリする永続性のスナップショットの使用方法を示します。次のようにして、連絡先のサンプルを使用し、キャッシュの移入およびプログラムによる永続性操作を実行します。
連絡先キャッシュのスナップショットが作成されます。永続性ファイルは、java/persistence-dataにあります。
使用可能なスナップショットのリストが検索されます。
連絡先キャッシュがすべてのデータで削除されます。
キャッシュ・コンテンツがスナップショットからリカバリされます。
キャッシュのサイズがレポートされます。
連絡先キャッシュのスナップショットが削除されます。
使用可能なスナップショットのリストを検証し、スナップショットが削除されたことを確認します
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.persistence.NotificationWatcher
NotificationWatcherクラスは、永続性操作からの通知をモニターする方法を示します。基本的なスナップショット操作のサンプルが、モニターされている操作で実行されます。クラスは、永続性のある通知リスナーを連絡先キャッシュ・サービス上に作成して登録します。次に、通知を使用して、永続性操作の実行にかかる時間をモニターします。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.persistence.ParallelSnapshotOperations
ParallelSnapshotOperationsクラスは、複数のパーティション化されたキャッシュ・サービスに対するパラレルのスナップショット操作をコールする方法を示します。基本的なスナップショット操作のサンプルが実行され、連絡先キャッシュ・サービスの2つのインスタンスが作成されます。次に、各キャッシュ・サービスに対して永続性操作が実行されます。
実装クラス: java/src内のcom.tangosol.examples.archiver.SFTPSnapshotArchiver
SFTPSnapshotArchiverクラスは、スナップショット・アーカイバのカスタム実装で、JCraft (http://www.jcraft.com/jsch/)のJSchライブラリを使用します。セキュアなFTPを使用してリモート・サーバーにスナップショットをアーカイブするアーカイバを作成します。SFTPSnapshotArchiverクラスは、AbstractSnapshotArchiverクラスを拡張します。このサンプルを実行するには、JSchライブラリをダウンロードし、リモート・サーバーがSSHをサポートしている必要があります。
サンプル・ファイル、Driverは、標準的スナップショット操作のサンプルと同様に実行されますが、アーカイブ操作が含まれます。次のようにして、永続性操作が実行されます。
連絡先キャッシュのスナップショットが作成されます。永続性ファイルは、java/persistence-dataにあります。
使用可能なスナップショットのリストが検索されます。
連絡先キャッシュのスナップショットがSFTPを使用してアーカイブされます。
連絡先キャッシュのスナップショットが削除されます。
連絡先キャッシュがすべてのデータで削除されます。
キャッシュのサイズがレポートされます。
アーカイブされたスナップショットがSFTPを使用して取得されます。
使用可能なスナップショットのリストが検索されます。
キャッシュ・コンテンツがスナップショットからリカバリされます。
キャッシュのサイズがレポートされます。
スナップショットおよびアーカイブされたスナップショットは、どちらも削除されます。
Coherence RESTサンプルは、Coherence REST APIを使用する基本的な単一のWebベースのアプリケーションの作成方法を示します。サンプルは、Grizzly HTTPサーバーを使用して、クライアントHTTPリクエストを受信します。サンプルのクライアントは、いくつかのJavaScriptライブラリおよびAngular JSフレームワークを使用してビルドされます。
他のCoherenceのサンプルとは異なり、Coherence RESTサンプルはApache Mavenを使用してサンプルをビルドおよび実行します。Mavenは、Coherence RESTの使用に適しており、すべてのライブラリ依存性の管理を容易にします。RESTのサンプルは、COHERENCE_HOME/examples/rest/ディレクトリ内のMavenの標準ディレクトリ構造にまとめられています。
/src/main/java – Javaソース・ファイルのディレクトリ
/src/main/resources – Coherenceの構成ファイルのディレクトリ。
/src/main/resources/web – staticのHTMLページとJavaScriptファイルのディレクトリ。
Coherence RESTに関するドキュメントは、『Oracle Coherenceリモート・クライアントの開発』を参照してください。
Coherence RESTをGrizzly HTTPサーバーを使用し、構成およびデプロイする方法を示します。
Coherence REST APIを使用する基本的なJavaScriptクライアントをビルドする方法を示します。
CoherenceでRESTのAPIを使用してキャッシュ・エントリを問合せ、作成、更新および削除する方法を示します。
カスタム・エントリ・プロセッサの使用方法を示します
コンポジット・キーの使用方法、およびKeyConverterクラスの使用方法を示します。
Server-Sent Eventsを使用してキャッシュ・イベントを通知する方法を示します。
ネイティブJSONオブジェクトおよび静的バイナリ・オブジェクトでのパススルーの使用方法を示します。
サンプルは、Maven 3.2.5以降を使用してビルドおよび実行され、AngularJS 1.4.1以上をサポートするブラウザが必要です。Javaでの前提条件も参照してください。
サンプルをビルドして実行する手順は、次のとおりです。
coherence.jarおよびcoherence-rest.jarライブラリを、ローカルのMavenリポジトリ内に含めます。
mvn install:install-file -Dfile=COHERENCE_HOME/lib/coherence.jar -DpomFile=COHERENCE_HOME/plugins/maven/com/oracle/coherence/coherence /12.2.1/coherence.12.2.1.pom mvn install:install-file -Dfile=COHERENCE_HOME/lib/coherence-rest.jar -DpomFile=COHERENCE_HOME/plugins/maven/com/oracle/coherence/coherence-rest /12.2.1/coherence-rest.12.2.1.pom
注意:
必要な依存性をダウンロードするには、settings.xmlファイルへのパスを指定する必要があります。次に例を示します。
mvn -s /path/to/settings.xml ...
設定ファイルが存在せず、インターネットへのアクセスでプロキシ・サーバーを使用している場合、ベース・ディレクトリで提供されるサンプルのsettings.xmlを使用できます。ファイルを変更して、プロキシ・サーバー設定に追加できます。
次を発行して、RESTのサンプルをビルドします。
mvn clean compile
キャッシュ・サーバーおよびHTTPプロキシを起動します。
mvn exec:exec -DhttpProxy
アプリケーションが起動し、ホーム・ページが自動的にデフォルトのブラウザにロードされます。ホーム・ページが自動的にデフォルトのブラウザにロードされない場合、次のURLに移動します。
http://127.0.0.1:8080/application/index.html
注意:
HTTPサーバーはすべてのIPアドレスをリスニングしますが、次をmvn exec:execコマンドに渡すことで、アプリケーションが実行されるアドレスおよびポートを変更できます。
mvn exec:exec -DhttpProxy -Dhttp.address=x.x.x.x -Dhttp.port=7777
オプションで、追加のキャッシュ・サーバーを(HTTPサーバーなしで)起動します。
mvn exec:exec -DcacheServer
実装: COHERENCE_HOME\examples\rest\src\main\resources\web\js\products.js
「製品」ページは、CoherenceでRESTのAPIを使用して、デフォルトの製品を問合せ、作成、更新、削除および移入する方法を示します。ページでは、カスタム・エントリ・プロセッサを使用して、製品価格を増加およびアイテムの追加の量を受信できます。
実装: COHERENCE_HOME\examples\rest\src\main\resources\web\js\departments.js
「部門」ページは、CoherenceでRESTのAPIを使用して、デフォルトの部門を問合せ、作成、更新、削除および移入する方法を示します。
実装: COHERENCE_HOME\examples\rest\src\main\resources\web\js\contacts.js
「連絡先」ページは、CoherenceでRESTのAPIを使用して、デフォルトの連絡先を問合せ、作成、更新、削除および移入する方法を示します。サンプルにはコンポジット・キーがあり、KeyConverterクラスをこれらのキーで実行する使用方法を示します。最後に、サンプルは、RESTのコールで返される問合せをソートする方法を示します。
実装: COHERENCE_HOME\examples\rest\src\main\resources\web\js\sse.js
Server-Sent Eventsページは、Coherence RESTのAPIのイベントをリスニングします。リスニングの開始をクリックして、対応するキャッシュのリスナーを登録します。アプリケーションの新しいインスタンスを起動し、対応するキャッシュを変更します。アプリケーションの元のインスタンスに切り替え、更新された統計を表示します。
注意:
Internet Explorerでは、Server-Sent Eventsはサポートされていません。