この章では、Enterprise Data Quality (EDQ) Siebelコネクタと既存のSiebelサーバーの統合方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
次の手順に従って、コネクタをWindows Siebelサーバーと統合します。EDQインストーラを実行すると、siebelconnector.zip
がEDQ Oracleのホームに自動的にインストールされます。
siebelconnector.zip
をEDQ OracleのホームからSiebelサーバーのインストール・ディレクトリにコピーします。
siebelconnector.zip
ファイルをdnd.parms
ファイルで指定されたインストール・ディレクトリ(デフォルトではSiebel_Server_root\dnd\install
)に抽出します。
これにより、次のファイルがインストールされます。
コネクタのJarファイル
コネクタが必要とするライブラリjarファイル
dnd.dll
ファイルをSiebel_Server_root\bin\
ディレクトリにコピーします。
Siebel_Server_root\SDQConnector\
ディレクトリにdnd.parms
という名前のファイルを作成します。このファイルは、Siebelコネクタが動作するサーバーのインストール・ディレクトリを参照するのに使用されます。このファイルには、次の行が含まれている必要があります。
javalib: [location of the JRE]/bin/client/jvm.dll directory: [the installation directory for the connector]
次にその例を示します。
javalib: C:/Program Files/Java/jre1.7/bin/client/jvm.dll directory: C:/SiebelConnector
注意: Siebelコネクタは言語特定ではないため、特定の言語ディレクトリにはインストールされません。 |
(オプション)コネクタ・リクエストで詳細なトレース情報が必要な場合(一時的なデバッグ目的など)、次の行をdnd.parms
ファイルに追加して、ロギングを有効にします。
logfile: sdq%05d.log jlogfile: jsdq%05d.log
Siebelコネクタのインストール・ディレクトリにあるdnd.properties
ファイルにより、コネクタとEDQの通信方法が構成されます。ほとんどの場合、コネクタがインストールされたEDQ-CDSを使用してEDQサーバーに接続されるように構成されます。このファイルの設定を環境に合わせて編集する必要があります。詳細は、3.1項「EDQ Siebelコネクタの構成」を参照してください。
次の手順に従って、コネクタをAIX、LinuxまたはSolaris Siebelサーバーと統合します。EDQインストーラを実行すると、siebelconnector.zip
がEDQ Oracleのホームに自動的にインストールされます。
siebelconnector.zip
をEDQ OracleのホームからSiebelサーバーのインストール・ディレクトリにコピーします。
siebelconnector.zip
ファイルをdnd.parms
ファイルで指定されたインストール・ディレクトリ(デフォルトでは/opt/siebel/dnd/install
)に抽出します。
これにより、次のファイルがインストールされます。
コネクタのJarファイル
コネクタが必要とするライブラリjarファイル
libdnd.so
ドライバ・ファイルをSiebel_Server_root/lib directory
にコピーします。各OSのドライバ・ファイルは、次のとおり、EDQディストリビューションのsiebelconnector.zip
ファイルのnative
サブディレクトリに格納されています。
使用するSiebelが32ビット版か、64ビット版かによって、/native/aix/ppc/
または/native/ppc64
/native/linux
/native/sparcv9
Siebel_Server_root/SDQConnector
ディレクトリにdnd.parms
という名前のファイルを作成します。このファイルは、EDQ Siebelコネクタが動作するサーバーのインストール・ディレクトリを参照するのに使用されます。このファイルには、次の行が含まれている必要があります。
javalib: [location of the JRE]/lib/i386/client/libjvm.so directory: [the installation directory for the connector]
次にその例を示します。
javalib: /usr/java/jre1.7/lib/i386/client/libjvm.so directory: /opt/siebel/dnd/install
注意: Siebelコネクタでは、Oracle JRE/JDKバージョン1.7以降が必要です。 |
一時的なデバッグ目的など、コネクタ・リクエストで詳細なトレース情報が必要な場合、次の行をdnd.parms
ファイルに追加して、ロギングを有効にします。
logfile: sdq%05d.log jlogfile: jsdq%05d.log
Siebelコネクタのインストール・ディレクトリにあるdnd.properties
ファイルにより、コネクタとEDQの通信方法が構成されます。ほとんどの場合、コネクタがインストールされたEDQ-CDSを使用してEDQサーバーに接続されるように構成されます。このファイルの設定を環境に合わせて編集する必要があります。詳細は、3.1項「EDQ Siebelコネクタの構成」を参照してください。
Siebel Javaビジネス・サービス(Siebel Java Message Serviceなど)がデプロイされているシナリオでは、EDQ SiebelコネクタとSiebel Javaビジネス・サービスが競合し、障害が発生することがあります。
この競合を避けるため、インストール後、次の手順に従って、別個のJavaプロセスに接続するようにコネクタを構成する必要があります。
dnd.parms
ファイルを開き、次の行を追加して、リモート・モードをオンにします。
remote: true
directory
およびjavalib
行をファイルに残すことはできますが、これらの行は使用されません。
Siebelコネクタのインストール・ディレクトリで次のコマンドを実行して、Javaコードをサーバーとして起動します。
java -jar connector.jar [-p
portnum
] [
directory_path
]
説明:
-p
portnum
は、コネクタがデフォルトの8642ポート以外のポートでリスニングする必要がある場合のみ使用します。使用するTCP/IPポート番号を指定します。この式を使用する場合、次のように、同じポート番号をdnd.params
ファイルにも追加します。
port:
portnum
directory_path
は、dnd.properties
ファイルがconnector.jar
ファイルと同じディレクトリ(デフォルト)以外の場所にある場合のみ使用します。dnd.properties
が格納されているディレクトリへのパスを指定します。
注意: JREのバージョンは1.7以降で、32ビット版または64ビット版になります。JREはOracle (Sun) JREまたはIBM JREでなければなりません。 |
Siebelを再起動し、さらにテストを実行します。
install
ディレクトリ(.jar
ファイルdnd.properties
を格納)が、Siebelインスタンスと同じシステム上にない場合があります。この場合、host
行をdnd.parms
に追加して、Siebel Javaコードを実行するホストを指定します(host:
HOSTNAME
など)。