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Oracle® Fusion Middleware Siebel環境とEnterprise Data Qualityの統合と構成
12c (12.2.1.2.0)
E88279-01
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2 Enterprise Data Quality Siebelコネクタの統合

この章では、Enterprise Data Quality (EDQ) Siebelコネクタと既存のSiebelサーバーの統合方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 EDQ SiebelコネクタとWindows Siebelサーバーの統合

次の手順に従って、コネクタをWindows Siebelサーバーと統合します。EDQインストーラを実行すると、siebelconnector.zipがEDQ Oracleのホームに自動的にインストールされます。

  1. siebelconnector.zipをEDQ OracleのホームからSiebelサーバーのインストール・ディレクトリにコピーします。

  2. siebelconnector.zipファイルをdnd.parmsファイルで指定されたインストール・ディレクトリ(デフォルトではSiebel_Server_root\dnd\install)に抽出します。

    これにより、次のファイルがインストールされます。

    • コネクタのJarファイル

    • コネクタが必要とするライブラリjarファイル

  3. dnd.dllファイルをSiebel_Server_root\bin\ディレクトリにコピーします。

  4. Siebel_Server_root\SDQConnector\ディレクトリにdnd.parmsという名前のファイルを作成します。このファイルは、Siebelコネクタが動作するサーバーのインストール・ディレクトリを参照するのに使用されます。このファイルには、次の行が含まれている必要があります。

    javalib: [location of the JRE]/bin/client/jvm.dll
    directory: [the installation directory for the connector]
    

    次にその例を示します。

    javalib: C:/Program Files/Java/jre1.7/bin/client/jvm.dll        
    directory: C:/SiebelConnector   
    

    注意:

    Siebelコネクタは言語特定ではないため、特定の言語ディレクトリにはインストールされません。

  5. (オプション)コネクタ・リクエストで詳細なトレース情報が必要な場合(一時的なデバッグ目的など)、次の行をdnd.parmsファイルに追加して、ロギングを有効にします。

    logfile: sdq%05d.log     
    jlogfile: jsdq%05d.log   
    
  6. Siebelコネクタのインストール・ディレクトリにあるdnd.propertiesファイルにより、コネクタとEDQの通信方法が構成されます。ほとんどの場合、コネクタがインストールされたEDQ-CDSを使用してEDQサーバーに接続されるように構成されます。このファイルの設定を環境に合わせて編集する必要があります。詳細は、3.1項「EDQ Siebelコネクタの構成」を参照してください。

2.2 コネクタとAIX、LinuxおよびSolaris Siebelサーバーの統合

次の手順に従って、コネクタをAIX、LinuxまたはSolaris Siebelサーバーと統合します。EDQインストーラを実行すると、siebelconnector.zipがEDQ Oracleのホームに自動的にインストールされます。

  1. siebelconnector.zipをEDQ OracleのホームからSiebelサーバーのインストール・ディレクトリにコピーします。

  2. siebelconnector.zipファイルをdnd.parmsファイルで指定されたインストール・ディレクトリ(デフォルトでは/opt/siebel/dnd/install)に抽出します。

    これにより、次のファイルがインストールされます。

    • コネクタのJarファイル

    • コネクタが必要とするライブラリjarファイル

  3. libdnd.soドライバ・ファイルをSiebel_Server_root/lib directoryにコピーします。各OSのドライバ・ファイルは、次のとおり、EDQディストリビューションのsiebelconnector.zipファイルのnativeサブディレクトリに格納されています。

    AIX:

    使用するSiebelが32ビット版か、64ビット版かによって、/native/aix/ppc/または/native/ppc64

    Linux:

    /native/linux

    Solaris:

    /native/sparcv9

  4. Siebel_Server_root/SDQConnectorディレクトリにdnd.parmsという名前のファイルを作成します。このファイルは、EDQ Siebelコネクタが動作するサーバーのインストール・ディレクトリを参照するのに使用されます。このファイルには、次の行が含まれている必要があります。

    javalib: [location of the JRE]/lib/i386/client/libjvm.so  
    directory: [the installation directory for the connector] 
    

    次にその例を示します。

    javalib: /usr/java/jre1.7/lib/i386/client/libjvm.so     
    directory: /opt/siebel/dnd/install      
    

    注意:

    Siebelコネクタでは、Oracle JRE/JDKバージョン1.7以降が必要です。

  5. 一時的なデバッグ目的など、コネクタ・リクエストで詳細なトレース情報が必要な場合、次の行をdnd.parmsファイルに追加して、ロギングを有効にします。

    logfile: sdq%05d.log     
    jlogfile: jsdq%05d.log   
    
  6. Siebelコネクタのインストール・ディレクトリにあるdnd.propertiesファイルにより、コネクタとEDQの通信方法が構成されます。ほとんどの場合、コネクタがインストールされたEDQ-CDSを使用してEDQサーバーに接続されるように構成されます。このファイルの設定を環境に合わせて編集する必要があります。詳細は、3.1項「EDQ Siebelコネクタの構成」を参照してください。

2.3 Siebel Javaビジネス・サービスとEDQ Siebelコネクタの競合の解決

Siebel Javaビジネス・サービス(Siebel Java Message Serviceなど)がデプロイされているシナリオでは、EDQ SiebelコネクタとSiebel Javaビジネス・サービスが競合し、障害が発生することがあります。

この競合を避けるため、インストール後、次の手順に従って、別個のJavaプロセスに接続するようにコネクタを構成する必要があります。

  1. dnd.parmsファイルを開き、次の行を追加して、リモート・モードをオンにします。

    remote: true

    directoryおよびjavalib行をファイルに残すことはできますが、これらの行は使用されません。

  2. Siebelコネクタのインストール・ディレクトリで次のコマンドを実行して、Javaコードをサーバーとして起動します。

    java -jar connector.jar [-p portnum] [directory_path]

    説明:

    • -p portnumは、コネクタがデフォルトの8642ポート以外のポートでリスニングする必要がある場合のみ使用します。使用するTCP/IPポート番号を指定します。この式を使用する場合、次のように、同じポート番号をdnd.paramsファイルにも追加します。

      port: portnum

    • directory_pathは、dnd.propertiesファイルがconnector.jarファイルと同じディレクトリ(デフォルト)以外の場所にある場合のみ使用します。dnd.propertiesが格納されているディレクトリへのパスを指定します。


    注意:

    JREのバージョンは1.7以降で、32ビット版または64ビット版になります。JREはOracle (Sun) JREまたはIBM JREでなければなりません。

  3. Siebelを再起動し、さらにテストを実行します。

installディレクトリ(.jarファイルdnd.propertiesを格納)が、Siebelインスタンスと同じシステム上にない場合があります。この場合、host行をdnd.parmsに追加して、Siebel Javaコードを実行するホストを指定します(host: HOSTNAMEなど)。