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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
12c (12.2.1.2)
E82763-01
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10.6 グローバリゼーション・サポート

この項では、Oracle Reportsにおけるマルチバイト文字セットの印刷のサポートについて説明します。Oracle Applicationsとともにインストールして使用する場合にのみOracle ReportsでサポートされるIXユーティリティとPASTAユーティリティについても説明します。

10.6.1 マルチバイト・キャラクタ・セットの印刷

Oracle Reportsでは現時点で、PostScript出力においてUnicode文字セットをサポートしていません。そのかわりに、Oracle Reportsのマルチバイト文字セットをサポートするPDF出力(desformat=pdf)を使用すると印刷ができます。

Oracle Reportsでは、マルチバイト文字セットのAFMファイルに対応する一連のコード体系をサポートしています。


関連項目:

フォント関連の詳細は、第9章「Oracle Reportsでのフォントの管理」および第11章「Oracle ReportsでのPDFの使用」を参照してください。

PostScriptレポート出力を印刷するプリンタに、フォントをインストールしておく必要があります。

中国語の文字セットが含まれるPostScript出力を生成するレポートを作成しているとします。まず、マルチバイト文字セットのコード体系に準拠したAFMファイルとPPDファイルを用意します。出力先のプリンタにも中国語フォントがインストールされている必要があります。これは、UNIX上でOracle Reportsによって生成されるPostScriptファイルにはフォントが埋め込まれないためです。PostScriptファイルには、フォント名と、AFMファイルから取得したフォント・メトリックのみ含まれています。レポートの送信先であるプリンタに中国語フォントがインストールされていない場合、中国語の文字は正しく印刷されません。

10.6.2 IXおよびPASTAの概要

Oracle Applicationsとともにインストールして使用する場合、PostScript出力にフォントを埋め込むためのユーティリティがOracle Reportsで用意されています。

キャラクタ・モードのレポートでは、PASTAというユーティリティを使用します。ビットマップ・レポートの場合は、ユーティリティIXを利用すると、PostScript出力にフォントを埋め込むことにより、そのフォントがプリンタにインストールされていなくても印刷できるようになります。PASTAとIXはいずれも、Oracle ReportsをOracle Applicationsとともに使用する場合にのみサポートされます。

キャラクタ・モード・レポートに対してPASTAを使用する場合は、タグ付きキャラクタ・モード出力(適切なprtファイルを介して生成)をPostScript形式に変換したものが生成されます。IXにより、すべての文字セット(UTF8など)のPostScriptビットマップ・レポートをOracle ReportsでPostScriptプリンタに印刷できます。この機能によって、Unicodeだけでなく、UNIXでサポートされているすべての言語でのPostScriptによる印刷が可能になります。IXライブラリは、デフォルトではOracle Reportsパッチによってオフに設定されています。

Oracle ReportsでIXやPASTAを使用するときの設定方法と使用方法の詳細は、Oracle Applicationsシステム管理者ガイドを参照してください。この情報は、My Oracle Support(http://support.oracle.com)からも入手できます(パッチID 189708.1およびパッチID 159225)。

PASTAに関する問題がある場合は、次の方法で問題を特定してください。

  1. PASTA環境変数の設定を解除します。

  2. 問題を引き起こした手順を再度実行してみます。

  3. 環境変数が設定されていない状態で問題が再現する場合、Oracle Reportsにおける通常印刷の問題として、このドキュメントで説明している診断手順に従ってください。

    PASTA環境変数が設定されている場合にのみ問題が再現する場合、Oracle Applicationsのドキュメントに記載されている診断手順に従ってください。