Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.2) E82763-01 |
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この項では、UNIXでの印刷問題に対してデバッグを行うためにOracle Reportsで使用できる各種環境変数および方法について説明します。
この環境変数が設定されている場合、Oracle Reportsで検索されたファイルとその場所の一覧がファイル検索ルーチンによって出力されます。現行の構成が正しく機能しない場合は、この情報が非常に役立ちます。出力先には、ファイル、stdout
(標準出力)またはstderr
(標準エラーへの出力)を選択できます。出力先として指定したファイルへの書込みができない場合は、かわりにstderr
が使用されます。
処理速度および出力の大きさの理由から、出力先はファイルとすることをお薦めします。DEBUG_SLFIND
の出力の例を次に示します。生成されるデバッグ情報によって、設定に関する様々な問題、たとえば参照されているPPDファイルやAFMファイルの名前とその場所などを特定できます。
この出力には、次の内容がすべて含まれています。
TK_PPD
やTK_AFM
などの各種環境変数とその値
PPDやAFMなどのリソース・ファイルとその場所(これらのファイルが不足しているかどうかの判断に利用できます)
ORACLE_HOME
以下の各種リソース・ファイルのデフォルトの場所
slsfindfile(): checking environment variable TK_PPD(8). slsfindfile(): environment variable not set slsfindfile(): checking environment variable ORACLE_PPD(10). slsfindfile(): environment variable not set slfpath(): looking up path /oraclehome/guicommon/tk/admin/PPD/ slfexist(): testing /oraclehome/guicommon/tk/admin/PPD slfexist(): testing /oraclehome/guicommon/tk/admin/PPD/default.ppd slsfindfile():returned /oraclehome/guicommon/tk/admin/PPD/default.ppd slfindfile(): type = 39 (AFM)slfindfile(): name = Courier-Bold slsfindfile(): checking environment variable TK_AFM(8). slsfindfile(): environment variable not set slsfindfile(): checking environment variable ORACLE_AFM(10). slsfindfile(): checking ORACLE_HOME environment variable. slsfindfile(): environment variable set to /oraclehome (len=18) slfpath(): looking up path/oraclehome/guicommon/tk/admin/AFM/ slfexist(): testing /oraclehome/guicommon/tk/admin/AFM slfexist(): testing /oraclehome/guicommon/tk/admin/AFM/Courier-Bold slsfindfile():returned /oraclehome/guicommon/tk/admin/AFM/Courier-Bold slfindfile(): name = uiprint.txt slsfindfile(): checking ORACLE_HOME environment variable. slfpath(): looking up path/oraclehome/guicommon/tk/admin/ slfexist(): testing /oraclehome/guicommon/tk/admin slfexist(): testing /oraclehome/guicommon/tk/admin/uiprint.txt slsfindfile(): returned /oraclehome/guicommon/tk/admin/uiprint.txt
この環境変数は、Oracle Reportsによって生成されるPostScript出力に影響します。表10-5は、この変数の設定に関する説明が記載されています。
表10-5 TK_DEBUG_POSTSCRIPT
の設定
設定 | 説明 |
---|---|
Functions (Func) |
Functionsを指定すると、コールされる個々のツールキット関数がPostScript出力のコメントとして出力されます。 |
Long (L) |
Longを指定すると、理解しやすいPostScript出力が生成されますが、通常のPostScript生成よりも時間がかかります。 |
Memory (Mem) |
Memoryを指定すると、各ページの下部にメモリー使用率が表示されます。 |
これらのオプションはいずれも、環境変数内で指定するときに1文字に短縮できます。またこれらのオプションは、"/"で区切って自由に組み合せることができます。この環境変数では、大文字と小文字は区別されません。たとえば、すべてのオプションを使用するには、Func/L/Mem
のように指定します。
注意: この環境変数を使用したPostScript出力は、自身でのデバッグを目的としてのみ使用してください。この出力を、調査を目的としてOracleサポートに提出する必要はありません。 |