この章では、Oracle Business Intelligence 12c Configuration Assistantを使用するOracle BI標準トポロジを構成するプロセスの手順について説明します。
bi/bin
ディレクトリから構成実行ファイルを起動して、Configuration Assistantを起動します。このトピックのプロシージャに従って、構成手順を実行します。 Oracle Business Intelligence 12c Configuration Assistantは、データベース・スキーマの作成、ポート範囲の指定、システム・コンポーネントの作成に加えて、アプリケーション・サーバーの起動やBI標準トポロジの構成をサポートするマルチ機能ユーティリティです。BIドメインを構成するにはConfiguration Assistantを使用することをお薦めします。
Configuration Assistantを使用してエラーのない円滑なドメイン構成を行うには、このトピックにリストされている基準が満たされていることを確認することが重要です。
必要な条件が満たされているかどうかを検証するには、以下を確認します。
注意:
また、DBA資格証明があれば、BI Configuration Assistantの実行中にスキーマ接頭辞(STB)を生成し、BIPLATFORM、IAU、OPSS、MDS、STBおよびWLSスキーマを作成できます。注意:
内部ハウスキーピング情報を保持するには、データベース・スキーマが必要です。これらのスキーマは、Oracle BIを使用して分析しようとしているデータソースとは異なります。Oracle Business Intelligenceドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。
データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールして構成し、そのデータベースが稼働していることを確認する必要があります。
詳細は、Oracle Fusion Middlewareのインストールのためのデータベース要件についてを参照してください。
動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認したら、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。
RCUを起動する手順は次のとおりです。
RCU画面に必要な情報を入力して、データベース・スキーマを作成します。
コンポーネント・スキーマをデータベースに作成およびロードする方法を選択するには、「リポジトリの作成」画面を使用します。
対象のデータベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションと権限が付与されている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、SYSDBA権限が付与されていることを前提としています。
データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択します。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、それをデータベース管理者が使用します。Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のシステム・ロードと製品ロードに関する項を参照してください。
DBAがシステム・ロードに対してすでにSQLスクリプトを実行している場合、「製品ロードの実行」を選択します。
「データベース接続の詳細」画面に、RCUがデータベースに接続するためのデータベース接続の詳細を指定します。
注意:
データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMES
パラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMES
パラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAME
やDB_DOMAIN
パラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。
次に例を示します。
「次へ」をクリックして続行し、データベース接続の成功を確認するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。
「スキーマ・パスワード」画面で、データベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。
ヒント:
この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
Oracle BI 12c Configuration Assistantは、.sh (Unix)ファイルまたは.cmd (Windows)ファイルです。Oracleホームにあるbi/bin
ディレクトリから構成実行ファイルを起動して、Configuration Assistantを起動します。このトピックのプロシージャに従って、構成手順を実行します。
注意:
Oracle BI 12cのConfiguration Assistantを使用して12cシステムを構成することをお薦めします。重要
Configuration Assistantを使用してOracle Business IntelligenceのWebLogicドメインを拡張する場合、そのドメインの管理サーバーには"AdminServer"という名前を付ける必要があります。他の名前の管理サーバーはサポートされていません。注意:
Configuration Assistantをナビゲートしていくと、各画面で状況依存ヘルプが使用可能です。その画面の要素に関する詳細を得るには、「ヘルプ」をクリックします。