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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalのインストールと構成
12c (12.2.1.2)
E82809-01
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3 Oracle WebCenter Portalソフトウェアのインストール

この項の手順に従って、Oracle WebCenter Portalソフトウェアをインストールします。

インストールを開始する前に、前提条件が確認済で「Oracle WebCenter Portalのインストールと構成の準備」に記載されている手順をすべて完了していることを確認してください。

3.1 インストール・チェックリストの確認

インストール・プロセスでは、特定の情報が必要になります。

表3-1に、WebCenter Portalをインストールする前に理解し、インストール中に決定する必要のある重要な項目を示します。

表3-1 インストール・チェックリスト

情報 値の例 説明

JAVA_HOME

/home/Oracle/Java/jdk1.8.0_101

Java JDK ホーム・ディレクトリを指す環境変数。

データベース・ホスト

examplehost.exampledomain

データベースを実行しているホストの名前とドメイン。

データベース・ポート

1521

データベースのリスニング・ポートの番号。デフォルトのOracleデータベースのリスニング・ポートは1521です。

データベース・サービス名

orcl

Oracleデータベースには一意のサービス名が必要です。デフォルトのサービス名は、orclです。

DBAユーザー名

SYS

データベース管理権限を持つユーザーの名前。OracleデータベースのデフォルトのDBAユーザーは、SYSです。

DBAパスワード

myDBApw957

データベース管理権限を持つユーザーのパスワード。

ORACLE_HOME

/home/Oracle/product/ORACLE_HOME

ソフトウェアをインストールするディレクトリ。

必要に応じて、このディレクトリには、Oracle Fusion Middleware InfrastructureおよびOracle WebCenter Portalが含まれます。

WebLogic Serverのホスト名

examplehost.exampledomain.com

Oracle WebLogic ServerおよびOracle WebCenter Portalのコンソールのホスト名。

コンソール・ポート

7001

Oracle WebLogic ServerおよびOracle WebCenter Portalのコンソールのポート。

DOMAIN_HOME

/home/Oracle/config/domains/wcp_domain

ドメイン・データの格納場所。

APPLICATION_HOME

/home/Oracle/config/applications/wcp_domain

アプリケーション・データの格納場所。

WebLogicドメインの管理者のユーザー名

weblogic

Oracle WebLogic Serverの管理権限を持つユーザーの名前。デフォルトの管理者ユーザーは、weblogicです。

管理者ユーザーのパスワード

myADMpw902

Oracle WebLogic Serverの管理権限を持つユーザーのパスワード。

RCU

ORACLE_HOME/oracle_common/bin

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)へのパス。

RCUスキーマ接頭辞

wcp

Oracle WebCenter Portalで使用するデータベース・スキーマ名の接頭辞。

RCUスキーマ・パスワード

myRCUpw674

Oracle WebCenter Portalで使用するデータベース・スキーマのパスワード。

構成ユーティリティ

ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

ドメインの作成と構成のための構成ウィザードへのパス。

3.2 インストール・プログラムの起動

インストール・プログラムを実行する前に、JDKおよび前提条件のソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。

インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。

  1. ホスト・システムにログインします。
  2. まだの場合は、コマンド行でjava -versionを入力して、動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認します。12c (12.2.1.2)の場合、動作保証されたJDKは1.8.0_101以降になります。
  3. Oracle Fusion Middleware Infrastructureなどの前提条件になるソフトウェアがすべてインストールされていることを確認してください。
  4. インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに移動します。
  5. JDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行して、インストール・プログラムを起動します。次に例を示します。
    • (UNIX) /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_101/bin/java —jar fmw_12.2.1.2.0_wcportal_generic.jar

    • (Windows) C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_101\bin\java -jar fmw_12.2.1.2.0_wcportal_generic.jar

注意:

インストーラ画面を起動するかわりに、保存されたレスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードでインストーラを起動することもできます。サイレント・インストールまたはコマンド行インストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracle Universal Installerのサイレント・モードでの使用に関する項を参照してください。

インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。

3.3 インストール画面への移動

インストーラにより、情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。

表3-2に、インストーラ画面が表示される順番を示します。インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、インストーラで「ヘルプ」をクリックします。

表3-2 Oracle WebCenter Portalのインストール画面

画面 説明

インストール・インベントリの設定

UNIXオペレーティング・システムで、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が表示されます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。

中央インベントリの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracle中央インベントリの理解に関する項を参照してください。

Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。

ようこそ

製品のインストーラの紹介画面です。

自動更新

この画面で、My Oracle Supportアカウントを使用して、重要なセキュリティ更新を含む最新のソフトウェア更新を検索できます。

インストールの場所

この画面では、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。このOracleホームには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureがすでに含まれている必要があります。

「表示」をクリックして、適切なOracleホームにOracle WebCenter Portalがインストールされるかどうかを確認できます。

Oracle Fusion Middlewareディレクトリ構造の詳細は、「インストールおよび構成のディレクトリの理解」を参照してください。

インストール・タイプ

この画面では、インストール・タイプとインストールする製品または機能セットを選択します。WebCenter製品をインストールするには、「WebCenter Portal」インストール・タイプを選択します。既存のSOA製品ホームにWebCenter Portal SOAコンポジットをインストールするには、「WebCenter Portal SOAコンポジット」インストール・タイプを選択します。このSOA製品ホームを使用するようにWebCenter Portalサーバーを設定することにより、ワークフロー機能を使用できるようになります。

前提条件チェック

この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。

確認されたタスクのリストを表示するには、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示するには、「ログの表示」を選択します。

警告またはエラー・メッセージがある場合は、「システム環境の確認のロードマップ」のいずれかのドキュメントを参照してください。

インストール・サマリー

この画面では、選択したインストール・オプションを確認します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・インストールを実行する場合に使用できます。

インストールの完了後にインストールされるすべての機能セットがここに記載されています。

サイレント・インストールまたはコマンド行インストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracle Universal Installerのサイレント・モードでの使用に関する項を参照してください。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

この画面はインストールの進行状況を示します。

進行状況バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次へ」をクリックしてサマリーを表示します。

インストール完了

サマリー情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

3.4 インストールの確認

インストールの完了後、一連のタスクを実行して、成功したことを確認します。

3.4.1 インストール・ログ・ファイルの確認

インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、インストーラに何も問題が発生しなかったことを確認します。

デフォルトでは、インストーラはログ・ファイルをOracle_Inventory_Location/logs (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logs (Windowsオペレーティング・システムの場合)ディレクトリに書き込みます。

ログ・ファイルとその場所の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のインストール・ログ・ファイルに関する項を参照してください。

3.4.2 ディレクトリ構造のチェック

インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。

インストール後のディレクトリ構造の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項を参照してください。

3.4.3 Oracleホームの内容の表示

viewInventoryスクリプトを使用すると、Oracleホームの内容を表示することができます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。