Oracle WebCenter Portalをインストールした後、ドメインを構成でき、それを高可用性用に拡張することもできます。
次の各項を参照してデータベース・スキーマを作成し、WebLogicドメインを構成して、構成を検証します。
Oracle WebCenter Portalドメインを構成する前に、このリリースのOracle Fusion Middlewareで使用する動作保証されたデータベースに必要なスキーマをインストールする必要があります。
データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールして構成し、そのデータベースが稼働していることを確認する必要があります。
詳細は、「Oracle Fusion Middlewareのインストールのためのデータベース要件の理解」を参照してください。
動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認したら、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。
RCUを起動するには、次の手順を実行します。
必要な情報をRCU画面に入力して、データベース・スキーマを作成します。
「リポジトリの作成」画面を使用して、作成方法を選択し、コンポーネント・スキーマをデータベースにロードします。
対象のデータベースに対するDBAアクティビティの実行に必要なパーミッションと権限が付与されている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、SYSDBA権限が付与されていることを前提としています。
データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択します。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、それをデータベース管理者が使用します。『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のシステム・ロードと製品ロードに関する項を参照してください。
DBAがシステム・ロードのSQLスクリプトをすでに実行している場合は、「製品ロードの実行」を選択します。
「データベース接続の詳細」画面に、データベースに接続するためのRCUに関するデータベース接続の詳細が表示されます。
注意:
データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMES
パラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMES
パラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAME
やDB_DOMAIN
パラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。
次に例を示します。
ダイアログ・ウィンドウで「次へ」をクリックして続行し、次に「OK」をクリックして、データベースの接続が成功したことを確認します。
カスタム接頭辞とデータベース・スキーマを指定して、共通インフラストラクチャ・サービスおよび依存スキーマを自動的に選択します。
Oracle WebCenter Portalは、MDS、STB、OPSS、IAU、IAU_APPENDおよびIAU_VIEWERスキーマに依存します。使用するOracle WebCenter Portalコンポーネントに応じて、Oracle WebCenter Portalインストールで、WEBCENTER、DISCUSSIONS、ACTIVITIESおよびPORTLETスキーマが必要になる場合もあります。
MDS: WebCenter Portalは、構成データを格納するためにOracle Metadata Services (MDS)リポジトリを使用し、Oracle WebLogicフレームワーク内のJDBCデータ・ソースとしてMDSリポジトリにアクセスします。
STB: Fusion Middleware製品に共通インフラストラクチャ・サービスを提供します。このスキーマは、ドメインの構成中に「データソース接続デフォルト」画面のために存在する必要があります。
OPSS、IAU、IAU_APPENDおよびIAU_VIEWER: これらのスキーマは、プラットフォーム・セキュリティ・サービスを提供するために使用されます。
WEBCENTER: WebCenter Portal固有のWEBCENTERスキーマが存在する必要があります。
DISCUSSIONS: ディスカッションを使用している2つのWebCenter Portalインスタンスは、単一のディスカッション・サーバーを使用できます。ディスカッション・サーバーは、単一のDISCUSSIONSスキーマに接続されます。ただし、ディスカッション・フォーラム接続を構成するときに、各インスタンスに固有のカテゴリIDを設定する必要があります。カテゴリIDの設定については、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』のWebCenter PortalカスタムWLSTコマンドに関する項で、setDiscussionForumServiceProperty
を使用してapplication.root.category.id
を設定する方法を参照してください。
ACTIVITIES: Analyticsは、ドメイン内の単一のアプリケーションでのみ使用することができ、このスキーマのインスタンスは、任意のドメインに1つのみ存在できます。
PORTLET: 単一のカスタム・サービス・プロデューサ管理対象サーバーに多数のポートレット・プロデューサ・アプリケーションをデプロイできます。ポートレット・プロデューサ・アプリケーションは、単一のPORTLETスキーマを共有できます。
「スキーマ・パスワード」画面で、データベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。
ヒント:
この画面で設定するパスワードは、メモしておく必要があります。このパスワードは、後述するドメイン作成のプロセスで必要になります。
Oracle WebCenter Portalスキーマのカスタム変数を指定します。
Oracle WebCenter Portalには、1つのカスタム変数Analytics
があります。「値」をデフォルトの「N」から「Y」に変更すると、このスキーマのためにOracleデータベース・パーティショニングを使用できます。
注意:
Analyticsデータをパーティション化できるようにするには、データベースのパーティション化が有効である必要があります。エンタープライズ・デプロイメントの場合は、Analyticsデータをパーティション化することをお薦めします。これは、月ごとにAnalyticsデータをパーティション化します。パーティション化された環境でデータをパージするには、単に不要となった月ベースのパーティションを削除することをお薦めします。
関連項目:
『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle WebCenter PortalのAnalyticsデータのパーティション化に関する項
『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム変数に関する項
構成ウィザードを使用して、ドメインを作成および構成します。
ドメイン作成に使用するその他の方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。
構成ウィザード画面に必要な情報を入力して、トポロジ用のドメインを作成および構成します。
注意:
この手順を使用して既存のドメインを拡張できます。この手順の説明では要件が満たされない場合は、その要件に応じた選択を行うか、サポート・ドキュメントで追加の詳細を参照してください。
「構成タイプ」画面を使用して、ドメイン・ホーム・ディレクトリの場所を選択します(Oracleホーム・ディレクトリの外部が最適)。
ドメイン・タイプおよびドメイン・ホーム・ディレクトリを指定する手順:
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。
「テンプレート」画面で、必要なテンプレートを選択します。
「テンプレート」画面で、「製品テンプレートを使用してドメインを作成」が選択されていることを確認し、次のテンプレートを選択します。
Oracle WebCenter Portal - 12.2.1.2.0 [wcportal]
このテンプレートを選択すると、次の項目が依存関係として自動的に選択されます。
Oracle Enterprise Manager
Oracle WSM Policy Manager
Oracle JRF
WebLogic Coherenceクラスタ拡張
また、次の表に示された任意のOracle WebCenter Portal製品を選択できます。これらのすべてのテンプレートを選択する必要はなく、後でドメインに製品を追加するために、いつでも構成ウィザードを再び実行できます。
表4-1 構成できるOracle WebCenter Portal製品
製品 | 依存関係 |
---|---|
Oracle WebCenterページレット・プロデューサ |
Oracle WSM Policy Manager Oracle JRF WebLogic Coherenceクラスタ拡張 |
Oracle WebCenterポートレット・プロデューサ |
Oracle WSM Policy Manager Oracle JRF WebLogic Coherenceクラスタ拡張 |
Oracle WebCenter Discussionサーバー |
Oracle WSM Policy Manager Oracle JRF WebLogic Coherenceクラスタ拡張 |
Oracle WebCenter Analyticsコレクタ |
Oracle JRF WebLogic Coherenceクラスタ拡張 |
注意:
WebCenter Portalと一緒にWebCenter Contentをインストールする場合は、WebCenter Contentをインストールするために選択する必要のあるドメイン拡張テンプレートについて、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』のOracle WebCenter Contentの構成テンプレートの選択に関する項を参照してください。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。
「アプリケーションの場所」画面を使用して、ドメインに関連付けられたアプリケーションの格納場所(アプリケーション・ホーム・ディレクトリとも呼ばれる)を選択します。
アプリケーション・ホームの場所は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項のディレクトリ構造(Oracleホーム・ディレクトリの外部にアプリケーション・ホームを配置)に従って、Oracleホーム・ディレクトリの外に配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアのアップグレードや再インストールが必要になった場合に問題が発生しないようにするのに役立ちます。
ヒント:
アプリケーション・ホーム・ディレクトリの詳細は、「アプリケーション・ホーム・ディレクトリについて」を参照してください。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のアプリケーションの場所に関する項を参照してください。
「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。
この画面に入力するユーザー名とパスワードは、メモしておいてください。これらの資格証明は、このドメインの管理サーバーの起動とそのサーバーへの接続で、後で必要になります。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面を使用して、ドメイン・モードおよびJava Development Kit (JDK)を指定します。
「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。
「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。
「JDK」フィールドで、Oracle HotSpot JDKを選択します。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のドメイン・モードとJDKに関する項を参照してください。
「データベース構成タイプ」画面を使用して、データベースとデータベース・スキーマの詳細を指定します。
「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」を選択します。このオプションでは、構成ウィザードに対して、データベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。
注意:
この画面で「手動構成」を選択する場合は、次の画面でスキーマのパラメータを手動で入力する必要があります。
「RCUデータ」を選択してから、次の各フィールドに入力します。
フィールド | 説明 |
---|---|
DBMS/サービス |
データベースのDBMS名(サービス・タイプ・ドライバを選択している場合はサービス名)を入力します。 例: |
ホスト名 |
データベースをホストするサーバーの名前を入力します。 例: |
ポート |
データベースがリスニングするポート番号を入力します。 例: |
スキーマ所有者 スキーマ・パスワード |
データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これは、RCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力されたスキーマのユーザー名とパスワードです(「スキーマ・パスワードの指定」を参照)。 デフォルトのユーザー名は |
データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。
Connecting to the database server...OK Retrieving schema data from database server...OK Binding local schema components with retrieved data...OK Successfully Done.
ヒント:
RCUが実行されているときにインストールされたスキーマの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマに関する項を参照してください。
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のデータベース構成タイプに関する項を参照してください。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用して、データベース・スキーマの詳細を確認または指定します。
「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に移入されている値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。前の画面で「RCUデータ」を選択した場合、スキーマ表はすでに適切に移入されている必要があります。
ヒント:
可用性の高い環境におけるOracle RACデータベースに適したデータ・ソースの構成に関する追加情報は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』の関連する項を参照してください。
Oracle RACでのアクティブなGridLinkデータ・ソースの構成
マルチ・データ・ソースの構成
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のJDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。
「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用してデータ・ソース接続をテストします。
「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。
デフォルトでは、スキーマの作成時に指定したパスワードが、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードです。スキーマ・コンポーネントに応じて異なるパスワードを使用する場合は、各行の「スキーマ・パスワード」列に使用するパスワードを入力して、前述の画面(「JDBCコンポーネント・スキーマ」)でそれらを手動で編集します。パスワードを指定した後、パスワードを変更したスキーマに対応するチェック・ボックスを選択し、再度接続をテストします。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のJDBCコンポーネント・スキーマ・テストに関する項を参照してください。
「拡張構成」画面を使用して、ドメイン構成を完了します。
「拡張構成」画面で、次を選択します。
管理サーバー
管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。
ノード・マネージャ
ノード・マネージャを構成するために必要です。
トポロジ
Oracle WebCenter Portal管理対象サーバーを構成するために必要です。
使用するインストール環境での必要に応じて、その他の使用可能なオプションも選択できます。このガイドの手順では、標準のインストール・トポロジについて説明していますが、別の方法を選択して実行することもできます。インストール要件がこのガイドの範囲を超えて追加のオプションに及ぶ場合は、それらのオプションを構成するための追加画面が表示される可能性があります。すべての構成ウィザード画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成ウィザード画面に関する項を参照してください。
「管理サーバー」画面を使用して、ホストのIPアドレスを選択します。
「リスニング・アドレス」の横にあるドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」
を使用しないでください。
管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。
「ノード・マネージャ」画面では、構成するノード・マネージャのタイプと、そのノード・マネージャの資格証明を選択します。
ノード・マネージャのタイプには「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャの資格証明を指定します。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のノード・マネージャに関する項を参照してください。
ノード・マネージャ・タイプの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。
「管理対象サーバー」画面を使用して、管理対象サーバーを構成します。
「管理対象サーバー」画面では、デフォルトでWC_Collaboration
、WC_Portlet
およびWC_Portal
という新しい管理対象サーバーが自動的に作成されます。
これらの管理対象サーバー名は、このドキュメント全体で引用されるため、別の名前を選択したときには、それらの名前を必要に応じて置換してください。
Oracle WebCenter Portalの管理対象サーバーを構成するには、次の手順を実行します。
複数の管理対象サーバーの構成は、高可用性向けに標準トポロジを構成するために必要な手順の1つです。高可用性の標準トポロジの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のFusion Middlewareの標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。
ドメインを構成した後、高可用性の準備のための次のステップの詳細は、「高可用性のための環境の準備」を参照してください。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の管理対象サーバーに関する項を参照してください。
「クラスタ」画面を使用して、新規クラスタを作成します。
「クラスタ」画面で、次のように操作します。
デフォルトでは、クラスタ内のサーバー・インスタンスは、ユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。
Fusion Middleware Controlでクラスタを作成することもできます。このケースでは、新しいクラスタを作成するときに、クラスタの通信(ユニキャストまたはマルチキャスト)を設定できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのクラスタの作成と構成に関する項を参照してください。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のクラスタに関する項を参照してください。
高可用性の設定用に動的クラスタを作成する場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して、ドメイン用に1つ以上のサーバー・テンプレートを定義します。
高可用性の設定用に動的クラスタを作成する手順は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』の動的クラスタの使用に関する項を参照してください。
高可用性の設定用に動的クラスタを作成する場合は、「動的サーバー」画面を使用して、動的サーバーを構成します。
動的クラスタを構成しない場合は、「次へ」をクリックしてドメインの構成を続行します。
注意:
動的クラスタを作成する場合は、Machine Name Match Expressionを割り当てた後に、動的クラスタ用のマシンを作成する必要はありません。高可用性の設定用に動的クラスタを作成する手順は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』の動的クラスタの使用に関する項を参照してください。
「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用して、新しいクラスタに管理対象サーバーを割り当てます。
「サーバーのクラスタへの割当」画面で、次の操作を実行します。
ヒント:
この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のサーバーのクラスタへの割当てに関する項を参照してください。
「Coherenceクラスタ」画面を使用してCoherenceクラスタを構成します。
Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号のをそのまま使用します。構成後、Coherenceクラスタがドメインに自動的に追加されます。
注意:
ユニキャスト・リスニング・ポートを0
に設定すると、管理対象サーバー・ポート番号のオフセットが作成されます。オフセットは5000
で、管理対象サーバーのポート番号として割当て可能な最大許容値は65535
ではなく、60535
です。
Coherence構成の詳細と次の手順については、表9-2を参照してください。
注意:
Coherenceライセンス情報については、ライセンス情報のOracle Coherence製品に関する項を参照してください。
「マシン」画面を使用して、ドメイン内に新規マシンを作成します。ノード・マネージャがサーバーを起動および停止するには、マシンが必要です。
ヒント:
高可用性環境を作成する際に目的のトポロジで必要になるマシンのリストがわかっているときには、この項の手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のオプションのスケール・アウト手順に関する項を参照してください。
注意:
既存のドメインを拡張している場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることもできます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のマシンに関する項を参照してください。
「サーバーのマシンへの割当」画面を使用して、作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てます。
「サーバーのマシンへの割当」画面で次の操作を実行します。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のサーバーのマシンへの割当てに関する項を参照してください。
WebLogic Server Multitenant (MT)環境がある場合は、「仮想ターゲット」画面を使用して、仮想ターゲットを追加または削除します。このインストールの場合(WebLogic Server MT環境ではない)、値を入力する必要はなく、「次へ」を選択するだけです。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の仮想ターゲットに関する項を参照してください。「パーティション」画面は、WebLogic Server Multitenant (MT)環境で仮想ターゲットのパーティションを構成する場合に使用されます。オプションを選択せずに、「次へ」を選択します。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のパーティションに関する項を参照してください。「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインに関する詳細な構成情報が表示されます。
画面上の各項目を検討し、情報が正しいことを確認します。変更するには、「戻る」ボタンをクリックするか、ナビゲーション・ペインの画面を選択していずれかの画面に戻ります。ドメインの作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。
ヒント:
この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成サマリーに関する項を参照してください。
構成が完了したら、ノード・マネージャを起動し、次にWebLogic管理サーバーと管理対象サーバーを起動します。
注意:
ドメインの管理に使用できるその他のツールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middleware管理ツールの概要に関する項を参照してください。
DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
(UNIX) nohup
とnm.out
をサンプル出力ファイルとして使用します。
nohup ./startNodeManager.sh > LOG_DIR
/nm.out&
ここで、LOG_DIR
は、ログ・ファイルを格納するディレクトリの場所になります。
(Windows) startNodeManager.cmd
注意:
Windowsオペレーティング・システムでは、ノード・マネージャをスタートアップ・サービスとして、ノード・マネージャを構成することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』の起動サービスとしてのノード・マネージャの実行に関する項を参照してください。
DOMAIN_HOME
/bin
ディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力します。
(UNIX)
./startWebLogic.sh
(Windows)
startWebLogic.cmd
「ドメイン・モードおよびJDK」画面で「本番モード」を選択した場合、「管理者アカウント」画面に表示されたように、管理者ユーザーのログイン資格証明のプロンプトが表示されます。
ヒント:
管理サーバーの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』の管理サーバーの起動と停止に関する項を参照してください。
本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時に必要なユーザー名とパスワードの指定を省略できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の管理サーバー用の起動アイデンティティ・ファイルの作成に関する項を参照してください。
管理サーバー・コンソールにアクセスすることで、管理サーバーが稼働中であることを確認できます。URLは「構成の終了」画面に指定されます(http://administration_server_host:administration_server_port/console
)。デフォルトの管理サーバーのポート番号は7001
です。
注意:
製品スキーマをホストしているデータベースが稼働中であり、管理サーバーからアクセスできることを確認してください。
管理コンソールの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle WebLogic Server管理コンソールの使用のスタート・ガイドに関する項を参照してください。
すべての構成手順が完了したら、追加の手順を実行して、ドメインが適切に構成されていることを検証できます。
ドメインが適切に構成されていることを確認するには、「追加ドメイン構成タスクの実行」を参照してください。
Oracle WebCenter Content ServerおよびOracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーは、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアに依存します。したがって、ドキュメント、ディスカッションまたはお知らせをポータルに含む必要がある場合は、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアをインストールおよび構成する必要があります。
外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを構成する場合、WebCenter Portalや、Oracle WebCenter Portalの任意のツールおよびサービスに対して構成されるすべてのバックエンド・コンポーネントで、同じ外部のLDAPベース・アイデンティティ・ストアを使用する必要があります。表4-2で、共有の外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアが使用される場合に、バックエンド・コンポーネントで追加の構成が必要かどうかを説明します。
Oracle WebCenter Portalのツールおよびサービスのバックエンド・コンポーネントのインストールおよび構成の詳細は、「WebCenter Portalのツールおよびサービス用のバックエンド・コンポーネントの準備」を参照してください。
表4-2 共有される外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアのバックエンド・コンポーネントの構成
バックエンド・コンポーネント | 組込みサポート | 追加の構成要件 |
---|---|---|
Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバー |
組込みLDAPストア |
Oracle WebCenter Portalディスカッション・サーバーでは、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するために他の構成を行う必要はありません。 |
コンテンツ・サーバー |
データベース |
Oracle WebCenter Portalと同じ外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するように、Content Serverを構成します。 詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』の外部LDAPサーバーとアイデンティティ・ストアの再関連付けに関する項を参照してください。 |
Oracle SES |
なし |
Oracle WebCenter Portalと同じ外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用するように、Oracle SESを構成します。 Oracle SESにおけるLDAPの構成の詳細は、Oracle SESのバージョンに応じて次の項を参照してください。
Oracle SES 11.2.2.2をインストールしている場合は、次のOTNのSecure Enterprise Searchオンライン・ドキュメント・ライブラリ11gリリース2 (11.2.2.2)にある『Oracle Secure Enterprise Search管理者ガイド』のOracle Secure Enterprise Searchのセキュリティに関する項を参照してください。 http://www.oracle.com/technetwork/search/oses/documentation/index.html |
Oracle SOA Suite (BPELサーバー) |
組込みLDAPストア |
Oracle WebCenter Portalと同じ外部のLDAPベース・アイデンティティ・ストアを使用するようにOracle SOA Suiteを構成します。次を参照してください。
|
Oracle WebCenter Portalでは、ポータルで複数のアイデンティティ・ストアを使用できるようにするためにlibOVD
を使用できます。複数のアイデンティティ・ストアを使用するサイトでは、libOVD
を使用することによりユーザー・プロファイル情報を集約できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のlibOVDを使用した複数のアイデンティティ・ストアLDAPサーバーの集約に関する項を参照してください。