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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalのインストールと構成
12c (12.2.1.2)
E82809-01
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8 WebCenter Portalのツールおよびサービス用のバックエンド・コンポーネントの準備

ポータル開発者は、Oracle WebCenter Portalのツールおよびサービスをポータルに統合できます。メール・ツールがMicrosoft Exchange Serverなどのメール・サーバーに依存するように、一部のツールおよびサービスはバックエンド・コンポーネントに依存します。

8.1 ツールおよびサービスの概要

Oracle WebCenter Portalには、ソーシャル・ネットワーキング機能と個人の生産性機能を公開するツールとサービスのセットが用意されています。ツールおよびサービスをポータルに統合できるようにするには、必要なバックエンド・コンポーネントをインストールおよび構成する必要があります。

すべてのツールおよびサービスの機能はデータベースに依存しています。WebCenter Portalで構築されたポータルにツールやサービスを統合するには、MDSスキーマを持つサポートされたデータベースが使用可能であることを確認する必要があります。

次を参照してください。

データベースに加えて、一部のツールおよびサービスはバックエンド・コンポーネントに依存しています。ポータルの開発者またはユーザーは、このようなツールやサービスをポータルに統合できるようにするために、次のタスクを実行する必要があります。

  • バックエンド・コンポーネントのインストール

  • バックエンド・コンポーネントの構成(必要に応じて)

  • バックエンド・コンポーネントへの接続の設定

次の表は、Oracle WebCenter Portalのツールとサービスについて説明し、必要なバックエンド・コンポーネントを示しています(必要な場合)。

表8-1 ツールおよびサービスのバックエンド要件

ツール/サービス 説明 MDSスキーマでサポートされるデータベースの他に必要なバックエンド・コンポーネント 接続構成

アクティビティ・ストリーム

ユーザーの接続アクティビティ、ポータル内で実行したアクションおよびビジネス・アクティビティのストリーミング表示を提供します。

なし。

別の接続は、必要ありません。

アナリティクス

使用状況とパフォーマンス・メトリックを表示します。

Oracle WebCenter PortalのAnalyticsコレクタと、Activitiesスキーマを含むサポート対象データベース

接続が必要です。「Oracle WebCenter Portal Analyticsコレクタの使用」を参照してください。

お知らせ

ユーザーがお知らせを投稿、パーソナライズおよび管理できるようになります。

Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーおよびDiscussionsスキーマを含むサポートされるデータベース

接続が必要です。

条件を満たす場合に、WebCenter Portalに対して接続が自動的に構成されます。詳細は、「Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーの使用」を参照してください。

ディスカッション

スレッド化されたディスカッションを作成し、そのディスカッションに参加するための機能を提供します。

Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーおよびDiscussionsスキーマを含むサポートされるデータベース

接続が必要です。

条件を満たす場合に、WebCenter Portalに対して接続が自動的に構成されます。詳細は、「Oracle WebCenter Portalのディスカッション・サーバーの使用」を参照してください

ドキュメント

コンテンツのアップロード、ファイル、フォルダ、wikiおよびブログの作成と管理、ファイルのチェックアウト、ファイルのバージョニングなどの、コンテンツ管理機能やストレージ機能を提供します。

コンテンツ・サーバーのコンテンツ・リポジトリ

接続が必要です。

条件を満たす場合に、WebCenter Portalに対して接続が自動的に構成されます。

「ドキュメントのバックエンド要件」を参照。

イベント

ユーザーが会議、予定などのチームの集まりのスケジューリングに使用できる、個人用およびポータル固有のカレンダを提供します。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

個人用イベントの場合はMicrosoft Exchange Server 2003またはMicrosoft Exchange Server 2007

接続は、個人用カレンダには必要で、ポータル・カレンダには不要です。「カレンダ・イベントのバックエンド要件」を参照。

インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)

他の認証済ユーザーのオンライン・プレゼンス・ステータス(オンライン、オフライン、ビジーまたはアイドル)を確認し、ただちにこれらのユーザーに連絡するための機能を提供します。

Microsoft Live Communication Server 2005などのサポート対象の通信サーバー

接続は、手動で作成する必要があります。「インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)のバックエンド要件」を参照。

リンク

関連情報の表示、アクセスおよび関連付けを実行するための機能を提供します。たとえば、ディスカッション・スレッドからソリューション・ドキュメントにリンクできます。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

リスト

ユーザーはリストを作成、公開および管理できます。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

メール

IMAPやSMTPメール・サーバーと簡単に統合でき、単純なメール機能(メッセージの表示、開封、作成および削除、添付ファイル付きメッセージの作成、既存メッセージへの返信や転送など)をユーザーが実行できるようになります。

Microsoft Exchange Server 2003など、IMAP4やSMTPに基づいたメール・サーバー

接続は、手動で作成する必要があります。「メールのバックエンド要件」を参照。

ノート

個人的に関連情報を書き留めて、保持する機能を提供します。

注意: この機能は、WebCenter Portalでのみ使用できます。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

ピープル・コネクション

企業のコネクションの作成、そのコネクションでのやり取り、アクティビティの追跡を行うためのオンライン・ソーシャル・ネットワーキング・ツールを提供します。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

RSS

他のWebCenter Portalのツールとサービスおよび外部ソースのコンテンツを、RSS 2.0およびAtom 1.0形式でニュース・フィードとして公開する機能を提供します。

なし

別の接続は、必要ありません。

検索

Oracle Secure Enterprise Search (SES)アダプタを使用してドキュメントやページを検索できます。

Oracle WebCenter Portalオブジェクトの検索に別のバックエンド・コンポーネントは必要ありません。

Oracle WebCenter Portalの他に外部リポジトリを検索するには、最新のパッチが適用され更新されたOracle SES 11.2.2.2が必要です。

Oracle SES用の接続が必要です。「検索のバックエンド要件」を参照。

タグ

特定のページやドキュメントに個人的に関係のあるキーワードを1つ以上割り当てて、それらのアイテムを検索結果で発見しやすくする機能を提供します。

WEBCENTERスキーマを含むサポートされるデータベース

別の接続は、必要ありません。

ワークフロー

注意を払う必要のあるビジネス・プロセスを即座に確認できる個人ビューを提供します。これには、ドキュメントの確認リクエストなど、エンタープライズ・アプリケーションから直接送信されるビジネス・プロセスが含まれます。

Business Process Execution Language (BPEL)サーバー

SOA接続が必要です。「WebCenter Portalワークフローのバックエンド要件」を参照。

8.2 カレンダ・イベントのバックエンド要件

イベント・ツールは、会議、予定、およびその他の種類のチーム、プロジェクトまたはグループの行事をスケジュールするためのポータル・カレンダを提供します。また、イベントを通じて、個人のMicrosoft Exchangeカレンダにアクセスし、特定のポータルに関連のないイベントをスケジュールすることもできます。

個人の予定表はMicrosoft Exchange Serverから提供されるため、このサーバーへの接続が必要です。Fusion Middleware ControlコンソールまたはWLSTを使用して、Microsoft Exchange Server接続を登録できます。ユーザーがWebCenter Portalで個人イベントを表示するには、Microsoft Exchange Server上にアカウントを保有している必要があります。Microsoft Exchange Serverのインストールの詳細は、その製品ドキュメントを参照してください。

Microsoft Exchange Serverを構成して、メール・サーバーへの接続を作成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のカレンダ・イベントの管理に関する項を参照してください。

8.3 ドキュメントのバックエンド要件

Oracle WebCenter Portalは、ファイルのアップロード、ファイルとフォルダの作成と管理、ファイルのチェックアウト、バージョン管理を含む、コンテンツ管理とストレージ機能をサポートします。

WebCenter Portalでコンテンツ統合を提供するには、WebCenter Content Serverの接続を1つ以上構成し、それをデフォルト接続(アクティブまたはプライマリ接続と呼ばれることもあります)としてマークする必要があります。

8.3.1 Oracle WebCenter Content Serverの要件

この項では、Oracle WebCenter Content Serverのインストール、構成および統合について説明します。

コンテンツ・サーバー - インストール

Oracle WebCenter Portalは、外部コンテンツ・リポジトリとしてOracle WebCenter Content Server 12.2.1以降をサポートしています。

Content Serverは、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントの1つであるOracle WebCenter Contentの一部としてインストールされます。

Content Serverのインストール時に、Oracle WebCenter Content: Inbound Refineryもインストールすることをお薦めします。Inbound Refineryは、ファイル変換を管理する変換サーバーです。また、ドキュメントと画像のサムネイル機能、およびビデオのストーリボードも提供します。Inbound Refineryを使用して、コンテンツ・サーバーに格納されているコンテンツ・アイテムを変換できます。Inbound Refineryがインストールされていない場合、ポータルおよびアプリケーションにサムネイルまたはレンディションは表示されません。

Content ServerおよびInbound Refineryをインストールする方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』を参照してください。

(オプション) 別のセクション見出しが必要な場合は、セクションを使用して関連コンテンツを追加、整理します。

注意:

Content ServerとInbound Refineryは、同じドメインにインストールする必要があります。Content ServerとInbound Refineryは、Oracle WebCenter Portalと同じドメインにインストールすることをお薦めします。これらを同じドメインにインストールすると、外部LDAP認証プロバイダを使用するための追加構成は必要なくなります。

コンテンツ・サーバー - 構成

Content Serverを外部コンテンツ・リポジトリとして使用するには、Oracle WebCenter Portalで動作するように構成する必要があります。コンテンツ・サーバーの構成に関連する必須およびオプションのタスクの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のOracle WebCenter Content Serverの接続の管理に関する項を参照してください。コンテンツ・サーバーがWebCenter Portalで機能するために必要なタスクの概要は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のOracle WebCenter Content Serverの構成のロードマップに関する項を参照してください。

FrameworkFoldersのサポート

Oracle WebCenter Contentでは、Folders_gおよびFrameworkFoldersという2つのフォルダ・ソリューションが提供されます。Oracle WebCenter Portalの新規インストールの場合、Content ServerでFrameworkFoldersコンポーネントを有効にすることをお薦めします。Folders_gコンポーネントを使用する以前のリリースからパッチを適用されたOracle WebCenter Portalインスタンスの場合は、引き続きFolders_gを使用するか、FrameworkFolderインタフェースに移行できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』の必須コンポーネントの有効化に関する項を参照してください。

注意:

デフォルトでは、Oracle WebCenter Contentは、Oracle WebLogic Serverの組込みのLightweight Directory Application Protocol (LDAP)サーバーを使用します。本番システムでは、Oracle WebCenter Contentアプリケーションは、デフォルトの組込みLDAPサーバーではなく、外部LDAP認証プロバイダを使用する必要があります。したがって、Content Serverのアイデンティティ・ストアを、外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを再び関連付ける必要があります。

Oracle WebCenter PortalおよびContent Serverを同じドメインにインストールする場合、外部LDAP認証プロバイダを使用するための追加の構成は必要ありません。認証プロバイダの構成は、ドメイン全体に適用できます。

Oracle WebCenter PortalおよびContent Serverを別々のドメインにインストールする場合、同じ外部LDAP認証プロバイダを使用するように構成する必要があります。したがって、Oracle WebCenter Portalと同じアイデンティティ・ストアLDAPサーバーにContent Serverを再度関連付けるようにします。

コンテンツ・サーバー - 統合

コンテンツ・リポジトリとしてContent Serverを使用するには、リポジトリ接続を作成する必要があります。WebCenter Portalについては、リポジトリ接続が自動的に構成され、デフォルトの接続として設定されます(リポジトリ接続がまだ存在しない場合)。「WebCenter Portalの使用」に示された一般条件が満たされている場合、アプリケーションの起動時に接続が構成されます。ただし、管理者ロールが付与されたユーザーやサーバーのソケット・ポートが見つからない場合、接続は構成されません。

コンテンツ・リポジトリを登録し、リポジトリの接続を管理する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のデフォルトのOracle WebCenter Content Serverリポジトリの登録に関する項を参照してください。

8.4 インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)のバックエンド要件

インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)は、バックエンド通信サーバーに依存します。

IMPの通信サーバーとしてMicrosoft Lync 2010を構成できます。

  • 通信サーバー - インストール

    Microsoft Lync 2010のインストールの詳細は、関連Microsoftドキュメントを参照してください。

  • 通信サーバー - 構成と統合

    Microsoft Lyncの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のMicrosoft Lyncの構成に関する項を参照してください。

通信サーバーをインストールして構成した後、IMPをWebCenter Portalに統合できるようにするには、通信サーバーの接続を設定する必要があります。IMP接続の設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーの登録に関する項を参照してください。

Oracle WebCenter Portalと通信サーバーが同じ外部のLDAPベース・アイデンティティ・ストアを使用するように構成されていることを確認します。そうでない場合、Oracle WebCenter Portalと通信サーバー環境の間でユーザー・エントリを手動で同期化する必要があります。

8.5 メールのバックエンド要件

Oracle WebCenter Portal内でユーザーがメールにアクセスできるようにするには、IMAP4とSMTPプロトコルをサポートするMicrosoft Exchange Server 2007、2010または2013などのメール・サーバーをインストールする必要があります。

メール・サーバーをインストールするには、使用するメール・サーバーのドキュメントを参照してください。メール・サーバー上に作成されたユーザーは、Oracle WebCenter Portalで使用されるアイデンティティ・ストアに作成されたユーザーに対応している必要があります。

メールをWebCenter Portalに統合するには、メール・サーバーへの接続を構成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のメールの管理に関する項を参照してください。

8.6 検索のバックエンド要件

Oracle WebCenter Portalでは、ポータルを検索するためのOracle Secure Enterprise Search (SES)アダプタを提供しています。

Oracle SESはクローラベースのサービスを提供して、構造化されているかいないかに関係なく、様々なファイル形式で数多くのソースにおいて、索引付き検索やリアルタイム検索ができます。この項では、ユーザーが検索を使用できるようになる前に満たす必要のある要件について説明します。

8.6.1 Oracle SES 11.2.2.2のインストール

12cでは、サポートされるOracle Secure Enterprise Search (SES)は11.2.2.2のみです。

Oracle SES 11.2.2.2をインストールおよび構成する前に、次の前提条件を完了します。

Oracle SESリリース11.2.2.2のインストール後は、次の手順を実行して、Oracle SESがOracle WebCenter Portalで動作するように準備します。

  1. Oracle WebCenter Portalのドキュメント・サービス・マネージャの新規バージョンをOracle SESに次のようにインストールします。
    1. Oracle WebCenter Portalインスタンス上のWCP_ORACLE_HOME/sesディレクトリからwebcenter_doc_pipeline_plugin.zipを取得します(ここで、WCP_ORACLE_HOMEは、Oracle WebCenter Portalのホーム・ディレクトリ)。ファイルをOracle SESインスタンスのOracle SESホーム・ディレクトリにコピーします。
    2. Oracle SESホーム・ディレクトリに移動します。
    3. ./search/lib/plugins/webcenter/search-crawl-ucm.jar.ファイルを削除します。
    4. webcenter_doc_pipeline_plugin.zipファイルを解凍します。
      これによって、Oracle SESインストールに、Oracle WebCenter Portal JARファイル(SES_ORACLE_HOME/search/lib/plugins/doc/search-crawl-ucm.jar)が追加されます
    5. Oracle SESサーバーを再起動します。詳細は、OTNのSecure Enterprise Searchオンライン・ドキュメント・ライブラリ11gリリース2 (11.2.2.2)の『Oracle Secure Enterprise Search管理者ガイド』Oracle SESインスタンスの起動と停止に関する項を参照してください。
  2. Oracle SESファセットおよびOracle WebCenter Portalのソート属性を次のように構成します。
    1. Oracle WebCenter PortalインスタンスのWCP_ORACLE_HOME/sesディレクトリからwebcenter_portal_ses_admin.zipを取得し、Oracle SESホーム・ディレクトリにコピーします。
    2. Oracle SESホーム・ディレクトリに移動します。
    3. webcenter_portal_ses_admin.zipファイルを解凍し、readme.txtファイルの手順に従います。

8.6.2 Oracle SES 11.2.2.2の構成

Oracle WebCenter Portal用のOracle SESの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter PortalでのOracle Secure Enterprise Searchの管理に関する項を参照してください。

8.7 WebCenter Portalワークフローのバックエンド要件

WebCenter Portalには、ポータル・メンバーシップ通知、ポータル・サブスクリプション・リクエストなど、事前作成されたワークフローがいくつか用意されています。WebCenter Portalワークフローは、BPELサーバー(Oracle SOA Suiteのコンポーネント)に依存します。

表8-2は、WebCenter PortalでWebCenter Portalワークフロー機能を有効にするために実行が必要なタスクについて説明しています。

表8-2 WebCenter Portalワークフローを有効にするタスク

タスク 必須/オプション ドキュメント

1. Oracle SOA Suiteをインストールする

必須

「Oracle SOA Suite - インストール」を参照。

2. WebCenter Portal SOAコンポジットをインストールする

必須

「Oracle WebCenter Portal SOAコンポジット - インストール」を参照。

3. SOAサーバー・ドメインを拡張する

必須

「Oracle SOAサーバー - ドメインの拡張」を参照。

3. WS-Securityを構成して、Oracle SOA SuiteおよびWebCenter Portal間のWebサービスのコールを保護する

必須

「Oracle SOAとWebCenter Portal - WS-Securityの構成」を参照。

4. BPELサーバーとの接続を登録する

自動的に構成されない場合は、必須

「Oracle WebCenter Portal - BPELサーバー接続の構成」を参照。

注意:

WebCenter PortalユーザーがBPELサーバーからタスクを格納および取得できるようにするには、そのユーザー名がWebCenter PortalおよびOracle SOA Suiteで使用されるアイデンティティ・ストアに存在することが必須です。これは、両方のアイデンティティ・ストアで同一のユーザー名を作成するか、またはシングル・サインオン(SSO)認証に共有のLDAPベースのアイデンティティ・ストアを使用することで実現できます。外部の共有LDAPベースのサーバーの設定については、「外部のLDAPベースのアイデンティティ・ストアの設定」を参照してください。

8.7.1 Oracle SOA Suite - インストール

ワークフローをサポートする場合、WebCenter PortalはBPELサーバー(Oracle SOA Suiteに付属)を必要とします。

Oracle SOA Suiteのインストールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成のOracle SOA SuiteとOracle Business Process Managementのインストールに関する説明を参照してください。

8.7.2 Oracle WebCenter Portal SOAコンポジット - インストール

WebCenter Portalでワークフローを使用するには、WebCenter Portal SOAコンポジットをSOA Oracleホームにインストールする必要があります。

WebCenter Portal SOAコンポジットのインストール手順:
  1. WebCenter Portalをインストールするとき(「インストール・プログラムの起動」を参照)、「インストール・タイプ」「WebCenter Portal SOAコンポジット」を選択します。
  2. SOA Oracleホームにwcportalフォルダが作成されたことを確認します。

8.7.3 Oracle SOAサーバー - ドメインの拡張

WebCenter Portalワークフローは、Oracle SOAサーバーにデプロイされます。

ワークフロー用にSOAサーバーを準備するには、oracle.wc_composite_template.jarテンプレートを使用してOracle SOAがインストールされているドメインを拡張する必要があります。

前提条件: 「WebCenter Portal SOAコンポジット」インストール・タイプでWebCenter PortalがSOA Oracleホームにインストールされている必要があります。

SOAサーバー・ドメインを拡張する手順:

  1. ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin/config.shを実行します。

  2. 「既存ドメインの更新」を選択し、SOAドメイン選択します。

  3. 「テンプレート」画面で、次のいずれかの方法でテンプレートを選択します。
    • 「製品テンプレートを使用してドメインを更新」を選択し、Oracle Webcenter Portal Composites - 12.2.1.2.0 [wcportal]を選択します。

    • または、「カスタム・テンプレートを使用してドメインを更新」を選択し、「テンプレートの場所」フィールドに、次のパスを指定します: ORACLE_HOME/wcportal/common/templates/wls/oracle.wc_composite_template.jar

    oracle.wc_composite_template.jarテンプレートにより、次のものが自動的にデプロイされます。
    • 招待やメッセージを表示するADFアプリケーション、WebCenterWorklistDetailApp.ear

    • WebCenter Portalのメンバーシップ・メカニズムを管理するBPELコンポジット、sca_CommunityWorkflows.jar。 

  4. Oracle SOAサーバーを再起動します。

  5. WebCenterWorklistDetailApp.earsca_CommunityWorkflows.jarが正しくデプロイされていることを確認します。いずれか1つまたは両方がデプロイされなかった場合は、Enterprise Managerを使用して手動でデプロイできます。

    • 「WebCenter Portal SOAコンポジット」のインストール・タイプでSOA OracleホームにWebCenter Portalがインストールされている場合、ORACLE_HOME/wcportal/webcenter/applicationsWebCenterWorklistDetailApp.earが配置されています。

    • sca_CommunityWorkflows.jarは、ORACLE_HOME/wcportal/common/soa-composite/wcp/sca_CommunityWorkflows.jarに配置されています。

関連項目:

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter Portalワークフローの構成のロードマップに関する項

  • 『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの拡張に関する項

8.7.4 Oracle SOAとWebCenter Portal - WS-Securityの構成

Oracle WebCenter PortalにデプロイされるWebCenter Portal Webサービスにより、WebCenter PortalとSOAサーバー間の通信が容易になります。

これらのWebサービスのコールを保護するには、SOAサーバーおよびWebCenter PortalでWS-Securityを設定します。

Oracle SOAサーバーとWebCenter Portal間のセキュアなWebサービス接続を確保するには:

  1. Oracle SOAサーバーのキーストア・ファイル内の別名をチェックします。

    たとえば、次のコマンドを使用して、Oracle SOAサーバーのキーストア・ファイルの内容をリストします。

    keytool -list -v -keystore bpel.jks -storepass password

    次の内容のエントリがあるはずです。

    Alias name: webcenter_spaces_ws

  2. WebCenter PortalとOracle SOAサーバーの資格証明ストアが、両方とも正しく構成されていることを確認します。
    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』の資格証明ストアの更新に関する項を参照してください。
  3. 接続の両端に、次のようなキーストアが存在することを確認します。

    - webcenter.jks (WebCenter Portalサーバー側にコピーされる)

    - bpel.jks (Oracle SOAサーバー側にコピーされる)

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のSOAドメイン・キーストアの作成に関する項を参照してください。

  4. Oracle SOAサーバーでBPMWorkflowAdminアプリケーション・ロールのロール・メンバーを構成します(soa-infra)。
    weblogicユーザーを含まないアイデンティティ・ストアにドメインを関連付ける場合は、それ以外の有効なユーザーをアプリケーション・ロールBPMWorkflowAdminに割り当てる必要があります。SOA OracleホームからWLSTコマンドを使用してこれを実行します。たとえば、LDAPに存在するmontyというユーザーを割り当てるには、次のようにします。
    cd $SOA_ORACLE_HOME/common/bin/
    wlst.sh
     
    connect('<admin username>','<admin password>', 'mysoahost.xmlns.oracle.com:7001')
    revokeAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="oracle.security.jps.service.policystore.ApplicationRole", principalName="SOAAdmin")
    grantAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName="monty")
    詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンスの診断コマンドに関する項を参照してください。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のWebサービスのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

8.7.5 Oracle WebCenter Portal - BPELサーバー接続の構成

BPEL接続WebCenterPortal-Worklistは、ワークリストとWebCenter Portalワークフローにより共有されるように構成されます。これによって、ユーザーは割り当てられたメンバーシップに関連するワークフロー・アイテムと通知サブスクリプションを自分のワークリスト・コンポーネントで参照可能になります。

WebCenter Portalを起動すると、WebCenterPortal-Worklistという名前のBPELサーバー接続が自動的に構成されます(この接続がまだ存在しない場合)。ただし、自動構成が行われるのは、「WebCenter Portalの使用」に示されている条件が満たされている場合のみです。

BPEL接続が自動的に構成されない場合は、手動で作成する必要があります。ベスト・プラクティスとしては、WebCenter Portalワークフローにおいて、ワークリストのアクティブな接続として設定されているものと同じBPEL接続を使用する必要があります。

WebCenter PortalワークフローのBPELサーバー接続を構成するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のWebCenter Portalワークフローの構成のロードマップに関する項を参照してください。