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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorのインストールと構成
12c (12.2.1.2)
E82816-02
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10 Oracle Data Integratorのアンインストールまたは再インストール

この項の手順に従って、Oracle Data Integratorをアンインストールまたは再インストールします。

ソフトウェアを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従うことをお薦めします。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールするときに問題が発生する場合があります。この項の手順を実行すると、ソフトウェアを正しく削除できます。

10.1 Oracle Data Integratorエージェントの停止

アンインストーラを実行する前に、実行中のすべてのエージェントを停止します。

エージェントを停止する手順は次のとおりです。

  1. DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドを入力します。

    • (UNIX) ./stopComponent.sh OracleDIAgent1

    • (Windows) stopComponent.cmd OracleDIAgent1

10.2 Oracle Fusion Middlewareの停止

アンインストーラを実行する前に、削除するOracleホームに関連付けられたすべてのサーバーおよびプロセスを停止することをお薦めします。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理のOracle Fusion Middleware環境の停止を参照してください。

10.3 データベース・スキーマの削除

Oracleホームを削除する前に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除することをお薦めします。

各ドメインには、カスタム接頭辞によって一意に識別される独自のスキーマ・セットがあります。カスタム接頭辞の詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のカスタム接頭辞に関する項を参照してください。このスキーマ・セットを他のドメインと共有することはできません。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマ作成の計画に関する項を参照してください。

データベースに複数のスキーマのセットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマの接頭辞を特定してください。

スキーマを削除する手順については、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のスキーマの削除を参照してください。

10.4 ソフトウェアのアンインストール

この項の手順に従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。

サイレント(コマンドライン)のアンインストールを実行するには、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールのサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行を参照してください。

10.4.1 アンインストール・プログラムの起動

アンインストーラを起動する手順は次のとおりです。

  • UNIXの場合

    コマンドラインで、次のコマンドを入力します。

    cd ORACLE_HOME/oui/bin
    ./deinstall.sh
    
  • Windowsの場合

    次のいずれかの操作を行います。

    • ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、ORACLE_HOME\oui\binディレクトリに移動し、deinstall.cmdをダブルクリックします。

    • コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。

      cd %ORACLE_HOME%\oui\bin
      deinstall.cmd
      
    • 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」「Oracle」「OracleHome」「Oracle Softwareのアンインストール」の順に選択します。

10.4.2 アンインストールする製品の選択

Oracleホームには複数の製品が存在するため、正しい製品をアンインストールしていることを確認します。

アンインストーラを実行した後、「アンインストールする配布」画面が表示されます。ドロップダウン・リストで「ODI 12.2.1.2.0」を選択し、「アンインストール」をクリックします。「アンインストール画面のナビゲート」に記載されている画面が表示されます。

注意:

アンインストール・ウィザードを再度実行することにより、Oracle Data Integratorソフトウェアをアンインストールした後にOracle Fusion Middleware Infrastructureをアンインストールできます。Infrastructureが削除されると、Infrastructureを使用する他の製品が機能しなくなるため、削除する前に、それらの製品がないことを確認します。Oracle Fusion Middleware Infrastructureに依存するソフトウェアが他にない場合は、「アンインストールする配布」画面は表示されません。アンインストール手順の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成のOracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストールを参照してください。

10.4.3 アンインストール画面のナビゲート

アンインストーラにより、ソフトウェアの削除を確認する一連の画面が表示されます。

表10-1に示した画面のヘルプを見るには、画面上で「ヘルプ」をクリックします。

表10-1 アンインストール画面と説明

画面 説明

ようこそ

製品アンインストーラが開始します。

アンインストール・サマリー

アンインストールされるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示します。このディレクトリが正しいことを確認します。

これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・アンインストールを実行するときに使用できます。サイレント・アンインストールまたはコマンドラインでのアンインストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールでのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。

「アンインストール」, をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。

アンインストールの進行状況

インストールの進捗状況を示します。

アンインストール完了

アンインストールが完了すると表示されます。この画面の情報を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを閉じます。

10.5 Oracleホーム・ディレクトリの手動削除

ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリとすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。

たとえば、UNIXオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/product/ORACLE_HOMEの場合は、次のコマンドを入力します。

 cd /home/Oracle/product
 rm -rf ORACLE_HOME

Windowsオペレーティング・システムでは、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\ORACLE_HOMEの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Productディレクトリに移動します。ORACLE_HOMEフォルダで右クリックし、「削除」を選択します。

10.6 Windowsオペレーティング・システム上のプログラム・ショートカットの削除

Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。

Windowsのプログラム・ショートカットを削除する手順は次のとおりです。

  1. C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\ORACLE_HOME\Productディレクトリに移動します。

  2. Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、ORACLE_HOMEディレクトリを削除します。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、ORACLE_HOMEを削除する前に、すべての製品を削除します。

10.7 ドメインおよびアプリケーション・データの削除

ソフトウェアをアンインストールした後で、ドメインとアプリケーション・データを削除する必要があります。

ドメインとアプリケーション・データを削除する手順は次のとおりです。
  1. ドメイン・ホーム・ディレクトリを手動で削除します。次に例を示します。

    UNIXオペレーティング・システムでドメイン・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/domains/odi_domainの場合は、次のコマンドを入力します。

    cd /home/Oracle/config/domains

    rm -rf odi_domain

    Windowsオペレーティング・システムでは、ドメイン・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\domains\odi_domainの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\domainsディレクトリに移動します。odi_domainフォルダで右クリックし、「削除」を選択します。

  2. アプリケーション・ホーム・ディレクトリを手動で削除します。次に例を示します。

    UNIXオペレーティング・システムでアプリケーション・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/applications/odi_domainの場合は、次のコマンドを入力します。

    cd /home/Oracle/config/applications

    rm -rf odi_domain

    Windowsオペレーティング・システムでは、アプリケーション・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\applications\odi_domainの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\applicationsディレクトリに移動します。odi_domainフォルダで右クリックし、「削除」を選択します。

  3. Oracleホームにdomain_registry.xmlファイルをバックアップしてから、ファイルを編集し、削除しようとするドメインに関連する行を削除します。たとえば、odi_domainを削除するには、次の行を探して削除します。
    <domain location="/home/Oracle/config/domains/odi_domain"/>
    

    完了したらファイルを保存して終了します。

10.8 Oracle Data Integratorウォレット情報の削除

ODIウォレットには、手動での削除が必要な暗号化されたデータの資格証明が保持されています。

アンインストーラではODIウォレットは削除されないため、手動で削除する必要があります。ウォレット情報は、次のようにユーザーのホーム・ディレクトリ内に格納されます:

  • (UNIX) /home/exampleuser/.odi

  • (Windows) C:\Users\exampleuser\AppData\Roaming\odi

10.9 ソフトウェアの再インストール

手動でOracleホーム・ディレクトリを削除することを含め、この項の指示に従ってソフトウェアが削除されている場合のみ、同じOracleホームに前のインストールとしてソフトウェアを再インストールできます。

再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。

Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。

  • 同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。

    インストール時に指定したOracleホームに、インストールしようとしている同じソフトウェアがすでに含まれていると警告されます。

    オプションは次のとおりです。

    • 別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリに存在しない機能セットのみをインストールできます。

    • 別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。

  • 空ではない既存のOracleホームへのインストール。

    たとえば、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームを既存のOracleホーム内部に作成することを選択したと仮定します。このデータはアンインストール中に削除されません。そのため、同じOracleホームに再インストールしようとしても、インストーラではできません。オプションは次のとおりです。

    1. (この項で説明しているように)Oracleホームからソフトウェアをアンインストールした後でOracleホーム・ディレクトリを削除します。ソフトウェアをアンインストールしてOracleホーム・ディレクトリを削除したら、再インストールに同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームに存在していたドメイン・データまたはアプリケーション・データは、再作成する必要があります。

    2. 別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。