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Oracle® Fusion Middleware SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール
12c (12.2.1.2)
E82819-02
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4 統合WebLogic Serverドメインの構成

Quick Startディストリビューション用の統合WebLogic Serverのデフォルト・ドメインまたはスタンドアロン・ドメインを構成できます。

ここで述べる手順を実行すると、統合WebLogic ServerおよびJava DBを使用してアプリケーションをテストできます。

4.1 概要

Quick Startインストールおよび構成ロードマップは、次のとおりです。

手順 説明

インストールを計画します。

第1章を使用して、目的を満たすディストリビューションおよび構成パスを決定しました。

Quick Startディストリビューションをダウンロードしてインストールします

Oracle SOA SuiteまたはOracle Business Process Management SuiteのQuick Startをダウンロードしてインストールしました。

デフォルトまたはスタンドアロン・ドメインを構成します。

開発したアプリケーションのデフォルト・ドメインまたはスタンドアロン・ドメインを構成します。

アプリケーションを開発またはテストします。

アプリケーションを開発またはテストします。

4.2 Quick Startドメインの理解

Quick Startを使用してドメインを構成する3つのサポートされている方法があります。すべてのドメインは、任意のOracle SOA SuiteコンポーネントのIDEプラグインを使用して事前に構成されます。

次の表を使用して、要件を最も満たすドメインを決定します。

提案されているユースケース 方法 説明

評価

統合WebLogic Serverのデフォルト・ドメインをJDeveloper内に構成します。

JDeveloper内から統合WebLogic Serverを起動するとデフォルト・ドメインが作成されます。

この場合、サーバーは現在のJDeveloperセッションにつながります。JDeveloperを停止すると、統合WebLogic Serverも停止します。新しいJDeveloperセッションを開始するたびに、統合WebLogic Serverを再起動する必要があります。

詳細は、「JDeveloperのデフォルト・ドメインの構成」を参照してください。

Java DBを使用した開発

スタンドアロン・ドメインを構成します。

スタンドアロン・バージョンの統合WebLogic Serverを作成します。サーバーとドメインはJDeveloperに依存せずに実行されます。

これにより、JDeveloperで一連の個別のセッションにわたるアプリケーションの開発を予定している場合や、Oracle Service Busのブラウザベースのコンソールでアプリケーションを開発する予定がある場合、迅速に作業を開始できます。

詳細は、「スタンドアロン・ドメインの構成」を参照してください。

Oracleデータベースを使用した開発

コンパクト・ドメインを構成します。

Oracle Databaseと外部コンパクト・ドメインを使用するようにQuick Startインストールを構成できます。

このオプションは、使用しているドメインとEnterprise Scheduler、Managed File Transfer、B2B、HeathcareまたはBAMコンポーネントとの互換性を保つ必要がある場合にのみ選択してください。

詳細は、「コンパクト・ドメインの構成」を参照してください。

ドメインに対する他の作成方法はお薦めしません。

4.3 統合WebLogic Serverの起動の準備

統合WebLogic Serverを起動する前に環境を準備する手順に従います。

4.3.1 JDEV_USER_DIR環境変数の設定

JDEV_USER_DIR環境変数を設定してユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を指定できます。これは、ディストリビューションに対して一意の場所にする必要があります。ユーザー・ホーム・ディレクトリには、ドメイン・ファイルおよびユーザーが生成したアプリケーション・ファイルのサブディレクトリが格納されます。

注意:

この手順は、同じマシンにJDeveloperの複数のディストリビューションをインストールして実行する予定がある場合に重要です。インストールするディストリビューションごとに一意のユーザー・ホーム・ディレクトリを割り当てます。

次に推奨するディレクトリ構造を示します。ここで、configはユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を示します。

図4-1 Oracle Fusion Middlewareの推奨ディレクトリ構造

図4-1の説明が続きます
「図4-1 Oracle Fusion Middlewareの推奨ディレクトリ構造」の説明

JDEV_USER_DIRを定義しないと、ドメイン・ホームとアプリケーション・ホームが2つの異なる場所に作成されます。

UNIXホストの場合、デフォルトのドメイン・ホームは$HOME/.jdeveloper/system12.2.1.3.0.x.x.xxxx/DefaultDomainに作成されます。デフォルトのアプリケーション・ホームは$HOME/jdeveloper/myworkに作成されます。

Windowsホストの場合、デフォルトのドメイン・ホームは%USERPROFILE%\AppData\Roaming\JDeveloper\system12.2.1.3.0.x.x.xxxx\DefaultDomainに作成されます。デフォルトのアプリケーション・ホームはC:\JDeveloper\myworkに作成されます。

JDEV_USER_DIRを設定すると、設定したディレクトリのサブディレクトリとして、ドメイン・ホームとアプリケーション・ホームが並列に配置されます。たとえば、UNIXシステムの場合、ドメイン・ホームはJDEV_USER_DIR\system12.2.1.3.0.x.x.xxxに配置されます。アプリケーション・ホームはJDEV_USER_DIR\myworkに配置されます。

4.3.2 ORACLE_HOME環境変数の設定

ORACLE_HOME環境変数を設定することで、インストール・コマンドや構成コマンドを実行する際の各ディレクトリへの移動が簡単にできます。

パス定義は次のようになります。

環境 実行コマンド

UNIX

setenv ORACLE_HOME $HOME/Oracle/Middleware/Oracle_Home
export ORACLE_HOME

Windows

SET ORACLE_HOME=C:\Oracle\Middleware\Oracle_Home

4.3.3 Oracle Linuxのエントロピのチェック

Oracle Linux (正式にはOracle Enterprise Linux)マシンでインストールを行う場合、十分なエントロピがあることを確認する必要があります。統合WebLogic Serverを迅速に起動するには、少なくとも500必要です。

エントロピを確認するには、次のコマンドを実行します。

cat /proc/sys/kernel/random/entropy_avail

500未満の場合、次のコマンドを使用して/dev/randomにバイトを補充します。ソースとして/dev/urandomを使用します。

rngd -r /dev/urandom -o /dev/random -b 

/etc/sysconfig/rngdを編集してこのコマンドを構成し、次の行を追加できます。

EXTRAOPTIONS="-i -r /dev/urandom -o /dev/random -b -t 60 -W 2048"

4.4 JDeveloperのデフォルト・ドメインの構成

統合WebLogic Serverを起動することによってJDeveloperのデフォルト・ドメインを構成できます。

4.4.1 統合WebLogic Serverの起動

統合WebLogic Serverを起動するには、次の手順を実行します。
  1. JDeveloperを起動します。

    ORACLE_HOME環境変数に対してOracleホームをすでに割り当ててある場合、次に示す例と同様のコマンドを入力できます。

    環境 実行コマンド

    UNIX

    cd $ORACLE_HOME/jdeveloper/jdev/bin
    ./jdev

    Windows

    CD %ORACLE_HOME%\jdeveloper
    jdev.exe

    Oracle JDeveloperを起動すると、3つのプロンプトが表示されます。

    プロンプトが表示されたら、「Studio開発者(すべての機能)」をロールとして選択し、「OK」をクリックします。

    プロンプトが表示されたら、「いいえ」をクリックして以前のJDeveloperインストールからプリファレンスをインポートします。

    「Oracle使用状況トラッキング」に関するプロンプトが表示されたら、Oracle JDeveloperからOracleに自動使用状況レポートを送信するかどうかを選択し、「OK」をクリックします。

    この時点でJDeveloperが完全に起動します。

  2. 上部のメニュー・バーから「実行」「サーバー・インスタンスの起動」の順に選択することで、統合WebLogic Serverを起動します。

    図4-2 統合WebLogic Serverの起動

    図4-2の説明が続きます
    「図4-2 統合WebLogic Serverの起動」の説明
  3. サーバー・インスタンスを初めて起動する場合は、デフォルト・ドメインのパスワードを入力するよう求められます。

    図4-3 デフォルト・ドメインのパスワードの指定

    図4-3の説明が続きます
    「図4-3 デフォルト・ドメインのパスワードの指定」の説明

    「管理者ID」「リスニング・アドレス」「リスニング・ポート」および「SSLリスニング・ポート」にはあらかじめ値が入力されています。それらを確認し、適宜変更します。

  4. 統合サーバーの起動には数分かかります。

    「メッセージ」ウィンドウ・ペインでサーバーの起動を確認できます。このウィンドウは、JDeveloper画面の下部に自動的に開きます。表示されない場合は、上部のメニュー・バーから「ウィンドウ」を選択し、ドロップダウン・メニューから「ログ」を選択して開きます。キーボード・ショートカットの[Ctrl]+[Shift]+[L]を使用してアクティブにすることもできます。

    注意:

    統合WebLogic Serverドメインの作成が失敗して、次のエラーが表示された場合:

    Failed to query contents of table SERVICETABLE. - Schema 'DEMODB' does not exist

    必ず実行中のすべてのサーバーをシャットダウンし(Java DBを使用していない場合でも)、ドメインの作成を再実行してください。

    注意:

    マシンがVPN経由で接続されている場合、CoherenceでローカルとVPNのIPアドレスが混同される可能性があります。Coherenceクラスタをマルチキャストに変更してください。

  5. ログに次のメッセージが表示されれば、統合WebLogic Serverは正常に起動しています。
    [SOA Platform is running and accepting requests
    [IntegratedWebLogicServer started.]

4.4.2 ドメインの確認

デフォルト・ドメインは、Oracle SOA SuiteおよびOracle Service Busのランタイム・コンポーネントであらかじめ構成されています。ドメイン・インストールを検証する手順は、次のとおりです。

  1. 次の形式のURLにあるEnterprise Manager Fusion Middleware Controlにアクセスします。
    http://hostname.domain:7101/em

    注意:

    統合WebLogic Serverのデフォルト・ポートは、構成時に変更していないかぎり必ず7101にしてください。

    統合Weblogic Serverを起動したときに指定したユーザー名とパスワードを使用してログインします。

    Fusion Middleware Controlの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』の「Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの使用のスタート・ガイド」を参照してください。

  2. または、Oracle Service Busコンソールを使用してプロジェクトを開発する場合は、Oracle Service Busが実行されているかどうかを確認できます。

    Oracle Service Busコンソールには、次の形式のURLでアクセスできます。

    http://hostname.domain:7101/servicebus
    

    スタンドアロン・ドメインを作成したときに指定したユーザー名とパスワードを使用してログインします。

    Oracle Service Busコンソールの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Busでのサービスの開発』の「Oracle Service Busコンソールのスタート・ガイド」を参照してください。

4.4.3 Secure Sockets Layer (SSL)の無効化

このタスクはオプションです。SSLはデフォルトでは統合WebLogic Serverで有効化されています。設計時の要件が厳格でない場合は、次のようにSSLを無効にできます。

  1. http://localhost:7101/consoleにある管理コンソールに移動します。
  2. 資格証明を使用してログインします。
  3. 「環境」「サーバー」「管理サーバー」の順に選択します。
  4. 「SSLリスニング・ポート有効」の選択を解除します。
  5. 統合WebLogic Serverを再起動します。

4.5 スタンドアロン・ドメインの構成

スタンドアロン・バージョンの統合WebLogic Serverおよびドメインを起動できます。

4.5.1 構成ウィザードの起動

構成ウィザードを起動する前に、システムで実行しているサーバーがないことを確認してください。

構成ウィザードを起動して、スタンドアロン・ドメインを作成するには、次の手順を実行します。

  1. binディレクトリに移動します。
  2. 環境変数QS_TEMPLATESをSOAドメイン・テンプレート、またはSOAドメイン・テンプレートとOSBドメイン・テンプレートの両方に設定します。
  3. スタンドアロン・ドメイン構成ウィザードを起動します。

ORACLE_HOME環境変数に対してOracleホームをすでに割り当ててある場合、次に示す例と同様のコマンドを入力できます。

環境 実行コマンド

UNIX

cd $ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin
setenv QS_TEMPLATES "$ORACLE_HOME/soa/common/templates/wls/oracle.soa_template.jar, $ORACLE_HOME/osb/common/templates/wls/oracle.osb_template.jar"
export QS_TEMPLATES
./qs_config.sh

Windows

cd %ORACLE_HOME%\oracle_common\common\bin
set QS_TEMPLATES=%ORACLE_HOME%\soa\common\templates\wls\oracle.soa_template.jar, %ORACLE_HOME%\osb\common\templates\wls\oracle.osb_template.jar
qs_config.cmd

4.5.2 構成ウィザード画面のナビゲート

構成ウィザードでは次の画面をナビゲートします。

表4-1 Quick StartのWebLogic Server構成ウィザードの画面

画面 説明

構成

デフォルト・ドメインのパスワードを指定します。

「ドメインの場所」を編集します。デフォルトでは、ドメインはORACLE_HOME/user_projects/domains/base_domainに作成されます。今後の混乱を避けるために、「ドメインの場所」のパスのbase_domainstandalone_domainに置き換えます。

「アプリケーションの場所」のパスのbase_domainstandalone_domainに置き換えます。

ポート番号を確認します。

「作成」をクリックします。

構成の進行状況

この画面では、構成の進行状況を参照できます。

構成の終了

インストールが完了すると、この画面が表示されます。この画面の情報を書き留めておいてください。

この画面にリストされたドメインの場所から新しいドメインを手動で起動する場合は、その起動オプションの選択は解除しておきます。

「終了」をクリックして、ウィザードを終了します。

4.5.3 管理サーバーの起動

作成後に自動的にドメインを起動しないように選択した場合、スタンドアロンを手動で起動できます。

DOMAIN_HOME環境変数をドメイン・ホーム・ロケーションに設定してある場合は、次のコマンドを入力してドメインの管理サーバーを起動できます。

オペレーティング・システム コマンド

UNIX

cd $DOMAIN_HOME/bin
./startWebLogic.sh

Windows

cd %DOMAIN_HOME%\bin
startWebLogic.cmd

ドメインの構成には数分かかることがあります。ターミナルに次のメッセージが表示されれば、WebLogic Serverが起動し、スタンドアロン・ドメインは正常に作成されています。

SOA Platform is running and accepting requests

スタンドアロン・ドメインは、Oracle SOA Suiteのランタイム・コンポーネントであらかじめ構成されています。

4.5.4 アプリケーション・サーバー接続ウィザードの起動

Oracle JDeveloperを適切なコマンドで起動します。

ORACLE_HOME環境変数に対してOracleホームを割り当ててある場合、次のコマンドを入力できます。

環境 実行コマンド

UNIX

cd $ORACLE_HOME/jdeveloper/jdev/bin
./jdev

Windows

cd %ORACLE_HOME%\jdeveloper
jdeveloper.exe

上部のメニューから「ウィンドウ」を選択し、ドロップダウン・メニューから「アプリケーション・サーバー」を選択します。または、キーボード・ショートカットの[Ctrl]+[Shift]+[G]を使用する方法もあります。これにより、左側のペインに「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」が開きます。

「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」で「アプリケーション・サーバー」を右クリックします。ドロップダウン・メニューから「新規アプリケーション・サーバー」を選択して「アプリケーション・サーバー接続の作成」ウィザードを起動します。

4.5.5 アプリケーション・サーバー接続作成ウィザード画面のナビゲート

「アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザード」には次の画面があります。

表4-2 アプリケーション・サーバー接続作成の画面

画面 説明

使用方法

「スタンドアロン・サーバー」を選択します。

「次へ」をクリックします。

名前とタイプ

サーバーの直感的な「接続名」を指定します。

「接続タイプ」「WebLogic 12.x」は選択したままにします。

「次へ」をクリックします。

認証

ドメインの構成時に作成した「ユーザー名」「パスワード」を入力します。

「次へ」をクリックします。

接続

スタンドアロン・ドメインの名前を入力します。画面の他の内容は変更せずに「次へ」をクリックします。

テスト

上部にある「接続のテスト」ボタンをクリックします。テストが失敗した場合は、「戻る」をクリックして「接続」画面または「認証」画面に戻り、入力した内容がすべて正しいことを確認してください。

すべて問題がなければ「次へ」をクリックします。

終了

「終了」画面には、新しい接続の起動方法が表示されます。これについては次のタスクで説明します。「終了」をクリックします。

4.5.6 接続の確認

「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」で「アプリケーション・サーバー」の横の接続ノードを展開します。「名前とタイプ」画面で指定した「接続名」でスタンドアロン・ドメインがリストされるはずです。

スタンドアロン・ドメインの名前を右クリックして、「管理コンソールの起動」を選択します。

管理コンソールにログインします。ログインできたら、アプリケーションの作成を開始します。

4.6 JDeveloperの基本機能の理解

JDeveloperを効果的に管理するには、基本的なOracle JDeveloperの機能を理解している必要があります。

Oracle JDeveloperの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』の「Oracle JDeveloperの使用方法」を参照してください。

4.6.1 統合WebLogic Serverの停止

Oracle JDeveloperから統合WebLogic Serverを起動した場合は、Oracle JDeveloperを終了するだけで実行中のサーバーを停止できます。

なんらかの理由でJDeveloperを終了したくない場合は、リボン・メニューで赤い停止ボタンをクリックする方法もあります。

DOMAIN_HOME環境変数をOracleホームに設定してある場合は、次のコマンドを入力して個々のWebLogic Serverを停止できます。

環境 実行コマンド

UNIX

cd $DOMAIN_HOME/bin
./stopWebLogic.sh

Windows

cd %DOMAIN_HOME%\bin
stopWebLogic.cmd

4.6.2 JDeveloperの再起動

Oracle JDeveloperを閉じて再度開く必要がある場合は、次のコマンドを使用できます。

環境 実行コマンド

UNIX

cd $ORACLE_HOME/jdeveloper/jdev/bin
./jdev

Windows

cd %ORACLE_HOME%\jdeveloper
jdev.exe

4.7 同じマシン上の複数のインストールの管理

同じマシン上に複数のQuick Startディストリビューションをインストールすると、ディストリビューションそれぞれに、独自の一意のJava DBインスタンスを実行する独自のJDeveloperが作成されます。同じマシン上のすべてのJava DBインスタンスは、同じポートで初期化されます。これらの理由のために、次の操作を実行できません。

  • 異なるディストリビューションから2つの統合WebLogic Serverを同時に起動することはできません。

  • Oracle Business Process Management Suite Quick Start OracleホームからWebLogic Serverを起動することにより、Oracle SOA Suiteランタイム環境にアクセスすることはできません。

  • Oracle SOA Suite Quick Start OracleホームからWebLogic Serverを起動することにより、Oracle Business Process Management Suiteランタイム環境にアクセスすることはできません。

4.8 Quick Startディストリビューション間の切替え

同じマシン上でJava DBを使用して異なる複数のサーバーを切り替える場合、目的の開発環境を確実に起動するために、次の手順を実行する必要があります。

  1. まだ実行していない場合は、JDeveloperディストリビューションのそれぞれに対して個別のユーザー・ディレクトリ・ホームの場所を決めます。ユーザー・ホーム・ディレクトリには、ドメイン・ファイルおよびユーザーが生成したアプリケーション・ファイルのサブディレクトリが格納されます。

    たとえば、同じマシン上にOracle Business Process Management Suite JDeveloperとOracle SOA Suite JDeveloperの両方をインストールして使用するとします。この場合、Oracle SOA Suite JDeveloperのユーザー・ホーム・ディレクトリの場所をC:/jdev12cworkarea/soaに指定し、Oracle Business Process Management Suiteユーザー・ホーム・ディレクトリの場所をC:/jdev12cworkarea/bpmにすることができます。

  2. 環境変数JDEV_USER_DIRを、使用するJDeveloperディストリビューションのユーザー・ディレクトリ・ホームの場所に設定します。

    前の手順で示した例では、Oracle SOA Suite環境を使用する場合、JDEV_USER_DIR=C:/jdev12cworkarea/soaを設定します。

    注意:

    JDEV_USER_DIRを再定義すると、アプリケーション・プロジェクトのデフォルトの保存場所も変更されます。JDEV_USER_DIRを定義せずにJDeveloperをすでに起動して使用している場合、デフォルト・アプリケーション・ホームにアプリケーションが保存されている可能性があります。デフォルト・アプリケーション・ホームはJDeveloper/myworkの下のユーザーのルート・ディレクトリに配置されます。

  3. 使用するディストリビューションのJDeveloperホームに移動します。

    たとえば、Oracle SOA Suite環境を使用する場合、Oracle SOA Suite Oracleホームに移動し、/jdeveloper/jdev/binに移動します。

  4. そこからJDeveloperの実行可能ファイルを起動します。

Java DBを使用してディストリビューションを切り替えるたびに、JDEV_USER_DIR変数を再設定する必要があります。

4.9 次の手順

インストールの確認が終了したら、次のいずれかのタスクを実行できます。

アクション リソース

外部Oracle Databaseとスタンドアロン・コンパクト・ドメインを使用するようにQuick Startインストールを構成します。

コンパクト・ドメインの構成を参照してください。

サンプル・アプリケーションをデプロイします。

「サンプル・アプリケーションの実行」を参照してください。

独自のアプリケーションを作成またはテストします。

Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発のJDeveloperの使用を参照してください。

インストールを削除します。

インストールのテストが完了している場合、「Oracle Quick Startの削除」を参照してください。