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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenterのアップグレード
12c (12.2.1.2)
E82840-02
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1 Oracle WebCenter 12cのアップグレードの概要

Oracle WebCenterの12c (12.2.1.2)へのアップグレードは、マルチステップ・プロセスです。既存の11gまたは以前の12cデプロイメントをアップグレードおよび再構成するために実行する手順は、ドメインの構成およびアップグレードするコンポーネントによって異なります。このプロセスを完全に理解してからアップグレードを開始することによって、不要な停止時間を短縮できます。

1.1 Oracle WebCenterの12cへのアップグレードの理解

アップグレード前の環境に対するアップグレードの影響を理解することをお薦めします。また、インプレース・アップグレードおよびアウトオブプレース・アップグレードを理解することをお薦めします。

Oracle WebCenter環境を12c (12.2.1.2)にアップグレードする場合、アップグレードがアップグレード前の環境にどのような影響を与えるかを理解する必要があります。たとえば、アップグレード時に既存の11gファイルを更新するスキーマおよびドメイン・ディレクトリのアップグレードは、「インプレース」で実行されます。12c (12.2.1.2)のOracleホーム・バイナリは新しいディレクトリにインストールされるため、「アウトオブプレース」でアップグレードされます。

12c (12.2.1.2)へのアップグレードには、中間層およびスキーマが含まれます。中間層のみ、またスキーマのみのアップグレードはできません。

  • Oracle WebLogic Server、JRFおよびWebCenter Oracleホーム・バイナリ - アウトオブプレース・アップグレード

    Oracle Infrastructure 12c (12.2.1.2) (WebLogic ServerおよびJRFを含みます)およびOracle WebCenterディストリビューション・バイナリを、新しいOracleホームにインストールします。既存のバイナリは上書きされないため、バイナリのアップグレードはアウトオブプレースと考えられます。

  • スキーマ - インプレースでアップグレード

    既存のスキーマは12cインプレースでアップグレードされるため、アップグレード・アシスタントはアップグレード処理時にスキーマを更新および上書きします。この処理の間は、サーバーを停止する必要があります。

    例外: Oracle WebCenter Sitesのスキーマはアウトオブプレースでアップグレードされます。

  • ドメイン・ディレクトリ再構成 - インプレースでアップグレード

    既存のドメインは「インプレース」でアップグレードされます。アップグレードの間、既存の11gまたは12cドメインの場所を指定し、ドメインは新しい12c (12.2.1.2)のホーム・ディレクトリを指すように再構成されます。

  • ドメイン・コンポーネント構成 - インプレースでアップグレード

    既存のドメインを再構成した後、アップグレード・アシスタントを再度使用して、残りのドメイン・コンポーネント構成が新しい12c (12.2.1.2)のホーム・ディレクトリを指すようにアップグレードします。

1.2 Oracle WebCenter 12cのアップグレードの開始ポイントの理解

アップグレードを開始する前に、コンポーネントがこのリリースにアップグレード可能であることを確認します。コンポーネントがサポートされている開始ポイントではない場合、サポートされている開始ポイントまでアップグレードしてから、12c (12.2.1.2)へのアップグレードを開始します。

Oracle WebCenterのサポートされる開始ポイントは、コンポーネントによって異なります。表をレビューして、Oracle WebCenter 12c (12.2.1.2)へのアップグレードがサポートされるバージョンを確認してください。

コンポーネント名 アップグレードがサポートされている開始ポイント

Oracle WebCenter Enterprise Capture脚注1

11.1.1.8

11.1.1.9

12.2.1.0

12.2.1.1

Oracle WebCenter Content

11.1.1.7

11.1.1.8

11.1.1.9

12.2.1.0

12.2.1.1

Oracle WebCenter Portal

11.1.1.7

11.1.1.8

11.1.1.9

12.2.1.0

12.2.1.1

Oracle WebCenter Sites

11.1.1.8

12.2.1.0

12.2.1.1

脚注1

WebCenter Capture 11.1.1.9.0をインストールした場合、11.1.1.9.0でのスキーマ変更はないため、スキーマ・バージョンは11.1.1.8.0のままです。

1.3 相互運用性および互換性の制約の理解

アップグレード・プロセスを開始する前に、既存のドメイン内のすべてのコンポーネントがアップグレードによって受ける影響を理解する必要があります。アップグレード前の環境内のコンポーネントに、アップグレード後の相互運用性または互換性の問題がないことを確認します。

通常、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1.2)ではまだ使用できないか、または非推奨になっているコンポーネントを含むドメインはアップグレードできません。12c (12.2.1.2)にアップグレードできるコンポーネントには、別の制約もあります。これについての情報は、アップグレードを実行する前に慎重に確認する必要があります。

WebCenter Web UI 12cには、WebCenter ContentまたはApplication Development Framework 11gとの互換性がありません。

WebCenter Web UI 12c (12.2.1.2)をWebCenter Content 11gまたはApplication Development Framework 11gとともに使用することはできません。Web UIは12c (12.2.1.2)とのみ使用できます。