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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成
12c(12.2.1.2)
E82812-01
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5 WebLogic Server MTのWebLogicドメインの作成

この項では、WebLogic Server MTで使用するためのドメインの構成方法について説明します。

この項には次のトピックが含まれます:

5.1 WebLogicドメインの構成

構成ウィザードを使用してWebLogicドメインを作成するには、このトピックの手順を使用します。

ドメインを作成するためのその他の方法については、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のWebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。

この項には次のトピックが含まれます:

5.1.1 構成ウィザードの起動

ドメインの構成を開始するには、ORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに移動して、構成ウィザードを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./config.sh

Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

.\config.cmd

5.1.2 ドメインを構成するための構成ウィザード画面のナビゲート

構成ウィザードを使用してドメインを構成するには、この項の一連のトピックに従います。この手順を使用して、既存のドメインを拡張することもできます。

手順で示された指示と設定が一致しない場合、選択内容を適宜変更するか、サポート・ドキュメントで詳細を参照してください。

単一のドメインで複数の製品を構成する場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の同じドメインでの複数製品のインストールに関する項を参照してください。

5.1.2.1 ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定します。

ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定する手順:

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
  2. 「ドメインの場所」フィールドで、使用するドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解』の「Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとは」にまとめられているディレクトリ構造(Oracleホーム・ディレクトリの外部にドメイン・ホームを置く)に従って、ドメイン・ホームを配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアをアップグレードまたは再インストールする際の問題の回避に役立ちます。

ヒント:

ドメイン・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のドメイン・ホームの選択に関する項を参照してください。

ソフトウェアの再インストールの詳細は、「ソフトウェアの再インストール」を参照してください。

この画面のその他のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成タイプに関する項を参照してください。

5.1.2.2 WebLogic Server MTドメインの構成テンプレートの選択

「テンプレート」画面で、WebLogic Server MTドメインの特定のテンプレートを選択します。

WebLogic Server MTドメインの次のテンプレートを選択します。

  • 基本的なWebLogic Serverドメイン(デフォルトで選択されています)

  • Oracle Enterprise Manager - 制限付きJRF WebLogic Server MTインストールには、Oracle JRFテンプレートではなくこのテンプレートを選択することをお薦めします。このテンプレートを選択すると、Oracle制限付きJRFテンプレートが自動的に選択されます。

  • Oracle制限付きJRF (Oracle Enterprise Manager制限付きJRFテンプレートを選択した場合にデフォルトで選択されます。)

  • WebLogic Coherenceクラスタ拡張

    (デフォルトで選択されています。)このテンプレートにより、クラスタの管理対象サーバーが管理対象Coherenceサーバーになり、クラスタは管理対象Coherenceクラスタになります。これは、Coherence環境を設定するための開始点になります。詳細と次の手順については、「WebLogic Serverドメイン構成後の次の手順」を参照してください。

注意:

このトピックでは、構成ウィザードを使用した、WLS MTのテンプレートの適用方法について説明します。ただし、WLSTを使用して管理対象サーバー(構成済または動的)を作成する場合、JRFテンプレートは自動的に適用されません。Fusion Middleware Consoleを使用してドメインを監視する際、JRFテンプレートがない場合、サーバーに対する監視は機能しません。『Oracle Fusion Middleware WebLogic Server MTの使用』のWebLogic Server MTの構成: 概要に関する項を参照してください。

ヒント:

この画面内のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のテンプレートに関する項を参照してください。

5.1.2.3 管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントにユーザー名とパスワードを指定します。

このアカウントは、ドメインの管理サーバーの起動および接続に使用されます。

ヒント:

ここで入力するように選択したユーザー名とパスワードをメモに記録する必要があります。管理サーバーを起動してアクセスするためにこれが必要になります。

5.1.2.4 ドメイン・モードとJDKの指定

本番モードと開発モードには違いがあります。

「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

  • 「JDK」フィールドで「Oracle Hotspot JDK」を選択します。

「本番モード」を選択して、環境のセキュリティの程度を高めます。アプリケーションをデプロイして管理サーバーを起動するには、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

ヒント:

開発モードと本番モードの違いなど、この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のドメイン・モードとJDKに関する項を参照してください。

5.1.2.5 詳細な構成の選択

トポロジのドメイン構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。

  • 管理サーバー

    管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。

  • ノード・マネージャ

  • 管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence

    管理対象サーバーとクラスタの構成で必要ですが、マシンを構成して管理対象サーバーをマシンにターゲット指定するためにも必要です。

    ヒント:

    動的クラスタを構成するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』の動的クラスタの作成に関する項を参照してください。

5.1.2.6 管理サーバーのリスニング・アドレスの構成

「管理サーバー」画面で、「リスニング・アドレス」の隣にあるドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが存在するホストのIPアドレスを選択します。

「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。

5.1.2.7 ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。

「ノード・マネージャ・タイプ」に「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャ資格証明を指定します。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のノード・マネージャに関する項を参照してください。

ノード・マネージャのタイプの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理のノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。

5.1.2.8 管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面で、2つの管理対象サーバーを作成します。

  1. 「追加」ボタンをクリックして、1台の管理対象サーバーを新規作成します。
  2. wls_server_1を「サーバー名」列で指定します。
  3. 「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーを配置するホストのIPアドレスを選択します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。
  4. このプロセスを繰り返して、wls_server_2の名前で2台目の管理対象サーバーを作成します。

    2番目の管理対象サーバーの構成は、高可用性の標準トポロジを構成するために必要な手順の1つです。高可用性環境を作成しない場合、この手順は省略可能です。

    高可用性の標準トポロジの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のFusion Middleware標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。

    ドメイン構成後に高可用性の準備をするための次の手順の詳細は、高可用性のための環境の準備に関する項を参照してください。

このドキュメントの残りの箇所では、サーバー名wls_server_1およびwls_server_2が使用されます。別の名前を選択する場合は、必ずwls_server_1wls_server_2を、使用するサーバー名で置き換えてください。

ヒント:

この画面内のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の管理対象サーバーに関する項を参照してください。

5.1.2.9 クラスタの構成

管理対象サーバーをグループ化するためのクラスタを構成します。

新しいクラスタを作成する手順:

  1. 追加」ボタンをクリックします。
  2. wls_cluster_1を「クラスタ名」フィールドに入力します。
  3. 「クラスタ・アドレス」フィールドは、空白のままにしておきます。

デフォルトでは、クラスタのサーバー・インスタンスはユニキャストを使用して相互に通信します。マルチキャストを使用するようにクラスタの通信を変更する場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』のユニキャストまたはマルチキャストを選択する際の考慮事項に関する項を参照してください。

ヒント:

この画面内のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のクラスタに関する項を参照してください。

5.1.2.10 サーバー・テンプレートの定義

高可用性設定のために動的クラスタを作成している場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して、ドメインに対して1つ以上のサーバー・テンプレートを定義します。

ドメインの構成を続行するには、「次へ」をクリックします。

高可用性設定のために動的クラスタを作成する手順については、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドの動的クラスタを使用したスケール・アウトを参照してください。

5.1.2.11 動的サーバーの構成

高可用性設定のために動的クラスタを作成している場合は、「動的サーバー」画面を使用して動的サーバーを構成します。

ドメインの構成を続行するには、「次へ」をクリックします。

高可用性設定のために動的クラスタを作成する手順については、Oracle Fusion Middleware高可用性ガイドの動的クラスタを使用したスケール・アウトを参照してください。

5.1.2.12 クラスタへの管理対象サーバーの関連付け

wls_server_1wls_server_2を新規クラスタwls_cluster_1に割り当てるには、「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用します。

  1. 「クラスタ」ペインで、サーバーを割り当てるクラスタを選択します。この場合、wls_cluster_1になります。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかの手順を実行して、wls_server_1wls_cluster_1に割り当てます。
    • 「wls_server_1」を1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペインで選択クラスタ(wls_cluster_1)の下に移動します。

    • 「wls_server_1」をダブルクリックして、クラスタ・ペインで選択クラスタ(wls_cluster_1)の下に移動します。

  3. wls_server_2wls_cluster_1に割り当てるように繰り返します。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のクラスタへのサーバーの割当てに関する項を参照してください。

5.1.2.13 Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号の0をそのまま使用します。

注意:

ユニキャストのリスニング・ポートを0に設定すると、管理対象サーバーの各ポート番号にオフセットが作成されます。このオフセットは5000です。つまり、管理対象サーバーのポート番号として割当て可能な最大許容値は、65535ではなく60535になります。

Coherence構成の詳細と次の手順については、その他の構成作業の実行に関する項を参照してください。Coherenceライセンス情報については、『Oracle Fusion Middlewareライセンス情報』のOracle Coherenceに関する項を参照してください。

5.1.2.14 新しいマシンの作成

ドメインに新しいマシンを作成するには、「マシン」画面を使用します。ノード・マネージャの場合、マシンでサーバーの起動と停止ができるようにする必要があります。

ヒント:

高可用性環境を作成する予定があり、ターゲット・トポロジで必要なマシンのリストを把握している場合、このトピックの手順を実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のオプションのスケール・アウト手順に関する項を参照してください。

ドメインに新しいマシンを作成する手順:

  1. 「追加」ボタンをクリックして新しいマシンを作成します。
  2. wls_machine_1を「名前」フィールドで指定します。
  3. 「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、管理対象サーバーを構成するマシンのIPアドレスを選択します。

    localhostではなく、特定のインタフェースを選択する必要があります。これにより、Coherenceクラスタのアドレスが動的に計算されます。

  4. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。

    ドキュメントの他の例では、ポート番号5556を参照する場合があります。このポート番号は、必要に応じて各自のポート番号に置換してください。

    注意:

    既存のドメインを拡張する場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることができます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。

    ヒント:

    この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のマシンに関する項を参照してください。

    高可用性環境を作成する予定があり、ターゲット・トポロジで必要なマシンのリストを把握している場合、すべてのマシンをこの時点で作成できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のオプションのスケール・アウト手順に関する項を参照してください。

5.1.2.15 サーバーのマシンへの割当て

両方の管理対象サーバーをマシンに割り当てます。

作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てる手順:

  1. 「マシン」ペインで、サーバーを割り当てるマシンを選択します。この場合、wls_machine_1になります。

  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、AdminServerwls_machine_1に割り当てます。

    • 「AdminServer」を1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「マシン」ペインで選択マシン(wls_machine_1)の下に移動します。

    • 「AdminServer」をダブルクリックして、「マシン」ペインで選択マシン(wls_machine_1)の下に移動します。

  3. wls_server_1wls_server_2の両方をwls_machine_1に割り当てるように繰り返します。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のマシンへのサーバーの割当てに関する項を参照してください。

5.1.2.16 仮想ターゲット

WebLogic Server Multitenant (MT)環境がある場合は、「仮想ターゲット」画面を使用して仮想ターゲットを追加または削除します。

仮想ターゲットの詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のパーティションへの仮想ターゲットの割当てに関する項を参照してください。

5.1.2.17 パーティション

「パーティション」画面を使用して、WebLogic Server Multitenant (MT)環境内の仮想ターゲットのパーティションを構成します。オプションの構成が終了したら、「次へ」を選択します。

「パーティション」画面の詳細は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成のパーティションに関する項を参照してください。

5.1.2.18 構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインの構成情報の詳細が含まれています。この画面を確認して、情報が正しいかどうかを検証します。

変更を行うには、戻るボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することによって前の画面に戻ります。

ドメイン作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』の構成のサマリーに関する項を参照してください。

5.1.2.19 ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成に成功しました」画面には、構成したドメインに関する2つの重要な項目が表示されます。

「構成に成功しました」画面には、次の項目が表示されます。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

両方の項目をメモに記録する必要があります。サーバーを起動して管理サーバーにアクセスするために必要になります。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

5.2 サーバーの起動

構成の完了後、次の手順を実行して、ドメインの管理に使用するツールにアクセスすることをお薦めします。

5.2.1 ノード・マネージャの起動

ドメインごとのノード・マネージャを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

UNIXオペレーティング・システムでは、次に示すようにnohupnm.outをサンプル出力ファイルとして使用して、ノード・マネージャを起動します。

nohup ./startNodeManager.sh > nm.out&

Windowsオペレーティング・システムの場合は、次のコマンドを実行します。

startNodeManager.cmd

注意:

Windowsを使用している場合は、ノード・マネージャをインストールして起動サービスとして実行することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。(サーバーの起動には、ノード・マネージャは必要ありませんが、他の方法よりもノード・マネージャを使用することをお薦めします。)

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』の起動サービスとしてのノード・マネージャの実行に関する項を参照してください。

5.2.2 管理サーバーの起動

管理サーバーを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のコマンドを実行します。

./startWebLogic.sh

Windowsオペレーティング・システムの場合は、次のコマンドを実行します。

startWebLogic.cmd

「ドメイン・モードおよびJDKの指定」「本番モード」を「ドメイン・モードおよびJDK」画面で選択した場合、「管理アカウントの構成」の「管理者アカウント」画面に表示される、管理者のログイン資格証明の入力が求められます。

ヒント:

管理サーバーの起動の詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動および停止に関する項を参照してください。

本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時にユーザー名とパスワードを指定する必要がなくなります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の管理サーバー用の起動アイデンティティ・ファイルの作成に関する項を参照してください。

5.2.3 管理対象サーバーの起動

管理対象サーバーを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動してコマンドを実行します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_server_url

Windowsオペレーティング・システムの場合:

startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_server_url

managed_server_nameを、起動する管理対象サーバーの名前で置き換えます。このトポロジの場合、管理対象サーバーの名前は、(「管理対象サーバーの構成」の「管理対象サーバー」画面で定義された)wls_server_1wls_server_2です。このコマンドを2回(管理対象サーバーごとに1回)実行する必要があります。

「構成仕様の確認およびドメインの構成」の「構成に成功しました」画面に示すように、admin_server_urlを管理サーバーの完全URLで置き換えます。

次の例は、UNIXオペレーティング・システムでwls_server_1wls_server_2を起動するためのコマンドを示しています。

./startManagedWebLogic.sh wls_server_1 t3:\\examplehost.exampledomain.com:7001 &
./startManagedWebLogic.sh wls_server_2 t3:\\examplehost.exampledomain.com:7001 &

ヒント:

管理対象サーバーの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動および停止に関する項を参照してください。

5.3 構成の確認

ドメインが適切に構成されたことを確認します。

構成を確認するには、「基本的な管理タスクの実行」を参照してください。ドメインが適切に構成されていることを確認するために、この項に記載されているタスクについて理解し、それらを実行することをお薦めします。