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Oracle® Fusion Middleware Oracle Stream Analyticsビジュアライザの使用
12c リリース(12.2.1.2.0)
E82780-01
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8 サーバーおよびドメインのタスク

この章では、Oracle Stream Analytics Visualizerで実行できるサーバー管理およびドメイン管理の一般的なタスクを紹介し、これには、デプロイメント、マルチサーバー・ドメイン、ログ、キャッシュ、イベント・タイプ・リポジトリなどの管理があります。

この章の内容は次のとおりです。

8.1 デプロイメント管理

Oracle Stream Analytics Visualizerを使用すると、選択したOracle Stream Analyticsサーバーにデプロイされたアプリケーションおよびアプリケーション・ライブラリを表示できます。

詳細は、次を参照してください。

8.2 Jettyの管理

Oracle Stream Analyticsでは、HTTPサーブレットおよび静的リソースをデプロイするJava WebサーバーとしてJettyがサポートされています。

Oracle Stream AnalyticsにおけるJettyのサポートは、バージョン1.2のOSGi HTTPサービスに基づいています。このAPIは、javax.servlet.Servletオブジェクトに実行時リソースと静的リソースを動的に登録したり登録解除したりする機能を提供します。

Oracle Stream Analyticsでは、アプリケーションがどのような優先順位で作業を実行するかを構成できます。ユーザーが定義したルールと実際の実行時パフォーマンスのモニター結果に基づいて、アプリケーションのパフォーマンスが最適化され、サービス・レベル・アグリーメントが維持されます。ワーク・マネージャを定義して、アプリケーションに対してルールや制約を定義します。

詳細は、次を参照してください。

8.3 JMXの管理

Oracle Stream Analyticsでは、Java Management Extensions (JMX)仕様に完全に準拠した標準ベースのインタフェースが提供されます。ソフトウェア・ベンダーはこれらのインタフェースを使用して、Oracle Stream Analytics MBeanを監視し、Oracle Stream Analyticsドメインの構成を変更し、ドメイン内のすべてのサーバー・インスタンスへのこれらの変更の配布(アクティブ化)を監視できます。

Oracle Stream Analytics Visualizerとwlevs.Adminコマンドライン・ツールの両方は、JMXを使用してサーバーに接続します。ただし、これらのツールや一般的なJMXインタフェースを使用するには、config.xmlファイル内にJMXの構成情報を指定してOracle Stream Analyticsを構成する必要があります。

詳細は、次を参照してください。

8.4 データ・ソースの管理

Oracle Stream Analyticsではリレーショナル・データベースへのアクセスのためJava Database Connectivity (JDBC) 3.0がサポートされています。

JDBC APIは、このAPIをサポートするデータベース・サーバーや他の種類の表形式リソースに接続したりそれらと通信したりするための、ベンダー中立な標準メカニズムを提供します。JDBCのjavax.sql.DataSourceインタフェースは、ドライバによって実装されるデータベース接続ファクトリを指定します。DataSourceオブジェクトのインスタンスは、アプリケーションがデータベース接続(java.sql.Connectionのインスタンス)を取得する際に使用されます。アプリケーションは接続を取得した後、SQLコマンドを送信したり結果を受信したりしてリソースとの通信を行います。

詳細は、次を参照してください。

8.5 HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーの管理

Oracle Stream AnalyticsにはアプリケーションがメッセージをパブリッシュすることのできるHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーが含まれています。アプリケーションにより特定のチャネルにメッセージがパブリッシュされ、他のアプリケーションはこのチャネルをサブスクライブして、パブリッシュされたそれらのメッセージを受信できます。

Oracle Stream Analytics HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーのチャネルは、次のいずれかになります。

  • 静的: Oracle Stream Analyticsサーバーのconfig.xmlで構成され、Oracle Stream Analytics Visualizer自体で使用されるチャネル。

    Oracle Stream Analytics Visualizerには次の静的チャネル(config.xmlで事前構成済)が含まれており、Oracle Stream Analytics Visualizer自体で使用されますが、これらは削除または変更できません。

    • /evsmonitor

    • /evsalert

    • /evsdomainchange

  • 動的: Oracle Stream Analyticsサーバーのconfig.xmlでは構成されず、Oracle Stream Analyticsサーバーの実行時に動的に作成されるチャネル。動的チャネルでは、このチャネルに送信されたメッセージ数やサブスクライバ数など、統計情報を表示できます。動的チャネルの構成は読取り専用です。

    Oracle Stream Analytics Visualizerでサポートされるのは、イベント・インスペクタ・サービスの動的チャネルのみです。

  • ユーザー定義: ユーザーのOracle Stream Analyticsアプリケーションによって作成される静的チャネル。

注意:

あるアプリケーション(application-1)が通知するチャネルを別のアプリケーション(application-2)がサブスクライブして外部ステージとして使用する場合、その通知されるチャネルの詳細をapplication-2から表示できません。このチャネルの詳細を表示するには、application-1からそれを行う必要があります。

Oracle Stream Analytics Visualizerを使用して、既存のチャネルを変更できる他、新しいチャネルを作成したり既存のチャネルを削除したりすることもできます。Oracle Stream Analytics Visualizerで構成されたチャネルは永続的であり、サーバーを再起動しても情報が保持されます。カスタムHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・アダプタからAPIを使用して構成されたチャネルは動的であり、サーバーを再起動すると情報が消去されます。

詳細は、次を参照してください。

8.6 イベント・タイプ・リポジトリの管理

イベント・タイプは、Oracle Stream Analyticsアプリケーションで処理されるイベントのプロパティを定義します。イベント・タイプ・リポジトリは、サーバーのアプリケーションで使用されるすべてのイベント・タイプで構成されます。

詳細は、次を参照してください。

8.7 永続イベント・ストアの管理

Oracle Stream Analyticsイベント・リポジトリ機能を使用すると、イベント処理ネットワーク(EPN)コンポーネントを離れたイベントをデータベース表などのストアに永続化し、後からそれらを再生したり、イベントBeanなどのコンポーネントからイベントに対する問合せを明示的に実行したりできます。Oracle Stream Analyticsでは、記録されたイベントがデフォルトでデータベースに格納されるため、独自のアプリケーションで記録および再生機能を使用する前に、データベース・サーバーの場所と、記録されたイベントが含まれるデータベース・サーバーの名前を指定する必要があります。

詳細は、「永続イベント・ストア」を参照してください。

8.8 マルチサーバー・ドメインの管理

Oracle Stream Analyticsマルチサーバー・ドメイン(またはクラスタ)は2つ以上のサーバーのセットであり、管理目的で論理的に接続されている他、共有ユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)マルチキャスト・アドレス/ポートを使用して物理的に接続されています。Oracle Stream Analyticsマルチサーバー・ドメインのすべてのサーバーは、ドメイン内のその他すべてのサーバーを認識し、また、ドメイン内のデプロイメントに変更を加えるためのアクセス・ポイントとして、いずれか1つのサーバーを使用できます。

Oracle Stream Analyticsでは、次のクラスタリング・システムをサポートします。

  • evs4j: Oracle Stream Analyticsのネイティブ・クラスタリング実装。

  • Oracle Coherence: クラスタ化アプリケーションおよびアプリケーション・サーバー向けの、JCacheに準拠したメモリー内分散データ・グリッド・ソリューション。これは、クラスタ全体の同時実行性制御を使用してデータへの更新を連携動作させ、使用可能な最高性能のクラスタ化プロトコルを使用してデータ変更をクラスタ全体にレプリケートする他、データ変更通知をそれをリクエストするすべてのサーバーに配信します。ユーザーは、標準JavaコレクションAPIを使用してデータへのアクセスや変更を行うことでOracle Coherenceの機能を活用する他、JavaBeanの標準イベント・モデルを使用してデータ変更通知を受け取ります。

    注意:

    Oracle Stream AnalyticsをOracle Coherenceと組み合せて使用するには、Coherence Enterprise Edition、Coherence Grid Edition、Oracle WebLogic Application Gridのライセンスなどの有効なOracle Coherenceライセンスを取得する必要があります。Oracle Coherenceの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/coherence/overview/index.htmlを参照してください。

注意:

ルールおよびOracle高可用性アダプタへの変更は、同一グループ内の他のサーバーへ伝播されます。つまり、すべてのルールおよびOracle高可用性アダプタの構成は、自動的に同期されることになります。他の構成の変更は同期されません。たとえば、マルチサーバー・ドメイン内の1つのサーバーで記録/再生またはJMSアダプタの構成を変更する場合、これらの変更は同一グループ内の他のサーバーには同期されません。詳細は、次を参照してください。

詳細は、次を参照してください。

8.9 イベント・インスペクタ・サービスの管理

イベント・インスペクタのサービスを使用して次のことを実行できます:

  • EPNのいずれかのステージからのイベントの表示

  • EPNのいずれかのステージへのイベントのインジェクト

開発中にOracle CQL問合せのテストやデバッグを行うためにイベント・インスペクタのサービスを使用できます。

詳細は、次を参照してください。

8.10 キャッシュの管理

キャッシュとはイベントの一時保存領域で、Oracle Stream Analyticsアプリケーションの全体のパフォーマンスを向上するために排他的に作成され、アプリケーションが正常に機能するためには必要ありません。Oracle Stream Analyticsアプリケーションはオプションでイベントをキャッシュにパブリッシュしたりキャッシュから消費したりして、イベントの可用性およびアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。

キャッシング・システムは、キャッシング実装の構成済インスタンスを示します。キャッシング・システムは、構成済キャッシュの名前付きセットを定義する他、それらの任意のキャッシュが複数のマシン上に分散配置されている場合には、リモート通信の構成も定義します。

Oracle Stream Analyticsは、次のキャッシュ・システムをサポートします。

  • Oracle Stream Analyticsローカル・キャッシュ: メモリー内のローカル・シングルJVMキャッシュ。

  • Oracle Coherence: クラスタ化アプリケーションおよびアプリケーション・サーバー向けの、JCacheに準拠したメモリー内分散データ・グリッド・ソリューション。これは、クラスタ全体の同時実行性制御を使用してデータへの更新を連携動作させ、使用可能な最高性能のクラスタ化プロトコルを使用してデータ変更をクラスタ全体にレプリケートする他、データ変更通知をそれをリクエストするすべてのサーバーに配信します。ユーザーは、標準JavaコレクションAPIを使用してデータへのアクセスや変更を行うことでOracle Coherenceの機能を活用する他、JavaBeanの標準イベント・モデルを使用してデータ変更通知を受け取ります。

    注意:

    Oracle Stream AnalyticsをOracle Coherenceと組み合せて使用するには、Coherence Enterprise Edition、Coherence Grid Edition、Oracle WebLogic Application Gridのライセンスなどの有効なOracle Coherenceライセンスを取得する必要があります。Oracle Coherenceの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/coherence/overview/index.htmlを参照してください。

  • サードパーティのキャッシュ: Oracle Stream Analyticsをサードパーティの他のキャッシュ実装で機能することを可能にするプラグインを作成できます。

詳細は、「マルチサーバー・ドメイン」を参照してください。

8.11 ログの管理

Oracle Event Processing Visualizerにより、サーバーに出力されるログ・メッセージの重大度やログ・ファイルの名前など、サーバー全体のロギング構成を変更できます。

また、個々のコンポーネントのロギング・レベルを表示および変更したり、新しいコンポーネントのロギングを構成することもできます。

詳細は、次を参照してください。