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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busの管理
12c (12.2.1.2)
E82642-02
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7 ログ・ファイルの構成とモニター

この章では、診断ログ・ファイルを使用した、Oracle Service Busサービスのモニター方法について説明します。Service Busのロギングは、Oracle Diagnostic Logging (ODL)に基づいています。

この章の内容は次のとおりです。

ODLおよび診断ログ・ファイルについては、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のログ・ファイルと診断データの管理に関する項を参照してください。

7.1 Oracle Service Busのロギングについて

Service Busコンポーネントは、すべてのタイプのイベントを記録するメッセージを含むログ・ファイルを生成します。これには、起動およびシャットダウン情報、エラー、警告メッセージ、HTTPリクエストに関するアクセス情報などの詳細情報が含まれます。

Service Busは、Oracle Diagnostic Logging (ODL)を使用して、診断ログ・ファイルの標準フォーマット、コンテンツおよびファイル処理を定義します。ロギングの標準アクションに加えて、Service Busは、ログ・アクションがあり、かつロギングが有効である任意のパイプラインおよび分割-結合に対して、診断ログ・ファイルにエントリを追加します。

ODLでは、最大ログ・ファイル・サイズなど、保存される診断情報の量を制限することができます。個別の製品コンポーネントのログ・メッセージを管理するためのいくつかのログ・ハンドラが用意されており、標準ログ・メッセージ書式も提供されます。

7.1.1 ODLログ・ファイル

ODLフレームワークは、domain_name/servers/server_name/logs/server_name-diagnostic.logに診断ログ・メッセージを書き込みます。このファイルは、すべてのODLログ出力のデフォルトのログ・ファイルです。新しいログ・ファイルを作成したり、ログ・ファイルの場所を変更したりすることができます。ログ・ファイルが指定したサイズになると、名前が変更され、新しいログ・ファイルが作成されます。ログ・ファイル・ストレージの合計が指定したサイズになると、最も古いログ・ファイルが削除されます。

7.1.2 ODLロギング・レベル

ログ・ハンドラに指定されているODLロギング・レベルによって、ログ・ファイルに書き込まれる情報の量が決まります。ログ・レベルには、メッセージ・タイプやメッセージ・レベルが含まれます。特定のレベルのロギングを有効にすると、それ以上のレベルのすべてのロギングも有効になります。

ODLで定義されるメッセージ・タイプは次のとおりです。

  • INCIDENT_ERROR

  • ERROR

  • WARNING

  • NOTIFICATION

  • TRACE

メッセージ・レベルによって、メッセージ・タイプがさらに制限され、メッセージの重大度が示されます。値は、1(最も重大度が高いことを示します)から32(最も重大度が低いことを示します)までの整数です。メッセージ・タイプおよびレベルはともに、java.util.logging.Levelで定義されているレベルにマップされます。たとえば、TRACE:32FINESTにマップされ、NOTIFICATION:1INFOにマップされます。Fusion Middleware Controlでは、「ログ構成」ページにマッピングが表示されます。

ロギング・レベルの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のログ・ファイルに書き込まれる情報レベルの設定に関する項を参照してください。

7.1.3 ODLメッセージ書式

すべての製品は、可読性を向上させるため、標準の書式でODLログ・メッセージを書き込みます。書式は次のとおりです。

[timestamp] [component id] [messagetype:level] [message-id] [module id] ([field-name: field-value])* message-text [supplemental-detail]

すべてのメッセージ・コンポーネントの説明など、ログ・エントリの書式の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のODLメッセージおよびODLログ・ファイルの理解に関する項を参照してください。

7.1.4 ODLログ構成

ODLログ・ファイルおよびログ・レベルは、Fusion Middleware ControlやWLSTコマンドを使用して、またはlogging.xmlを直接変更して構成できます(後者の方法はお薦めしません)。ログ構成を更新すると、変更はただちに有効になり、サーバーの再起動は必要ありません。Fusion Middleware ControlまたはWSLTコマンドを使用して、ログ・ファイルの表示と検索、新しいログ・ファイルの作成、ログ・ファイルの場所の変更、各ログ出力の重大度の変更などを行うことができます。

logging.xmlファイルは、domain_name/config/fmwconfig/servers/server_nameにあります。デフォルトでは、Service Bus固有のこのファイルにはログ出力エントリがないため、この方法を使用してロギングを変更する場合は、Service Busのログ出力に手動で追加する必要があります。ログ出力のリストは、「Oracle Service Busのログ出力」を参照してください。

7.1.5 Oracle Service Busのログ出力

Service Busには、様々なモジュールのメッセージを処理するための様々なログ出力があります。これらのログ出力はすべて、親ログ出力であるoracle.osbにあります。oracle.osbログ出力を構成することはできません。これは、親ログ出力oracleから構成を継承します。Fusion Middleware Controlで、またはWLSTコマンドを使用して、これらのログ出力を表示および構成できます。

Service Busのログ出力の詳細リストは、「Oracle Service Busのログ出力」を参照してください。

注意:

Service Busでは、後方互換性のためにのみ、親ログ出力oracle.osbにデバッグ・ログ出力が提供されています。

7.2 Oracle Service Bus用のDiagnostic Loggingの構成

Service Busのログ出力を構成するための最も簡単な方法は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用することです。

7.2.1 Fusion Middleware ControlでのService Busのロギングについて

Fusion Middleware Controlの「ログ構成」ページの「ログ・レベル」タブには次の情報が表示されます。

  • 情報を表示するログ出力のタイプを選択するための「表示」リスト。実行時または永続状態のログ出力から選択します。

  • ログ出力名、ログ・ファイルに書き込む情報の量とタイプを設定するOracle Diagnostic Logging (ODL)レベル、ログ・ファイルおよびログ・レベルの状態が表示される表。

「ログ・ファイル」タブには、ログ・ハンドラ、ログ・ファイルのパスおよび名前、ログ・メッセージの書式、使用するローテーション・ポリシー、およびログ・ファイル構成クラスに基づくその他のパラメータが表示されます。

7.2.2 Service Busのログ・レベルとログ・ファイルの構成

Fusion Middleware Controlを使用して、Service Busのログ・レベルとログ・ファイルを構成します。

ログ・レベルとログ・ファイルを構成するには:

  1. 次のいずれかを行います。
    • Service Busメニューから、「ログ」「ログ構成」を選択します。

    • ターゲットのナビゲータのSOAフォルダで、「service-bus」を右クリックし、「ログ」をポイントして、「ログ構成」を選択します。

    「ログ構成」ページが表示されます。

  2. 「ログ・レベル」タブをクリックします。
  3. 「ログ出力名」列で、「ルート・ログ出力」「oracle」「oracle.osb」を開きます。
  4. 編集するService Busログ出力の「Oracle Diagnostic Loggingレベル(Javaレベル)」列で、ログ・ファイルに書き込む情報のレベルを選択します。

    ODLログ・レベルの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のログ・ファイルに書き込まれる情報レベルの設定に関する項を参照してください。

  5. Service Busの再起動後も変更が保持されるように、更新したログ・レベルを維持するには、「コンポーネントの再起動後もログ・レベル状態を維持」を選択します。
  6. ログ・レベルの変更が終了したら、「適用」をクリックします。
  7. ログ・ファイル構成を作成および編集するには、「ログ・ファイル」列でログ・ファイルの名前をクリックするか、「ログ・ファイル」タブをクリックします。

    「ログ・ファイル」ページが表示されます。ここで行う変更は、Service Bus固有のものではありません。ログ・ファイル構成の編集の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のログ・ファイルの設定の構成に関する項を参照してください。

7.2.3 WLSTコマンドを使用したOracle Service Busのロギングの構成

WLSTには、単一のサーバーのロギング構成を更新するためのコマンドがあります。これらのコマンドとその使用方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のログ・ファイルの設定の構成に関する項を参照してください。WLSTロギング・コマンドのリファレンスは、『インフラストラクチャ・コンポーネントのためのWLSTコマンド・リファレンス』のカスタムWLSTコマンドのロギングに関する項に記載されています。

7.2.4 Fusion Middleware Controlでのデバッグのためのロギング・レベルの設定

デバッグは、通常のService Busの操作では無効にしておく必要がありますが、ソリューションの開発および検証時に特定のモジュールのデバッグ・ロギングを指定すると役に立つ場合があります。たとえば、アラートの開発中にアラート・エンジンの動作を確認する場合、アラートのデバッグ・フラグを有効にすることが考えられます。

Service Busサービスのデバッグの詳細は、『Oracle Service Busでのサービスの開発』のOracle Service Busデバッガの使用に関する項を参照してください。

デバッグのロギング・レベルを設定するには:

  1. ターゲット・ナビゲータで、「SOA」を開き、「service-bus」を右クリックして、「ログ」をポイントし、「ログ構成」を選択します。
  2. 「ログ構成」ページで、「ログ・レベル」タブを選択します(このタブが表示されていない場合)。
  3. すべてのService Busモジュールをデバッグするには、「ルート・ログ出力」→「oracle」を開き、「Oracle Diagnostic Loggingレベル(Javaレベル)」列でoracle.osbログ出力をTRACE:32 FINESTに設定します。
  4. 特定のService Busモジュールのみをデバッグするには、「oracle.osb」を開き、Service Busのログ出力を次のレベルのいずれかに設定します。
    • TRACE:1 (詳細)

    • TRACE:16 (より詳細)

    • TRACE:32 (最も詳細) - 最も詳細なレベル(トラブルシューティングでのみ使用することをお薦めします)

  5. 「適用」をクリックし、確認ダイアログで「閉じる」をクリックします。

    変更はただちに有効になり、サーバーの再起動は必要ありません。使用可能なログ出力の詳細は、「ログ出力」を参照してください。

  6. トラブルシューティングを行うときは、ログ・レベルを元の値に戻します。

7.2.5 Oracle Service Busのエラー・メッセージ接頭辞の設定

Service Busは、"OSB"という接頭辞の後にダッシュと6桁の数字が付いたメッセージID (例: OSB-381202)を生成します。Service Busの以前のバージョンでは、ログ・メッセージの接頭辞は"BEA"でした。ログ・メッセージおよびSOAPフォルトでBEAという文字列を検出することを想定しているサードパーティのツールを使用してログ・ファイルまたはサービスをモニターする場合、それらのツールが予想どおりに作動しないことがあります。

Service Busメッセージで引き続き"BEA"という接頭辞を使用するには、実行時に次のシステム・プロパティを設定します。

-Dcom.oracle.sb.MsgIdPrefixCompatibilityModeEnabled=true

WebLogic Server管理コンソールの、Service Busサーバーの「構成」→「サーバーの起動」ページで、このプロパティを設定できます。

7.2.6 オフライン・ロギングのためのOracle Service Busの構成

アプリケーション・サーバーで実行するのではなく、Service Busをオフラインで処理している場合、ロギング環境は自動的には構成されません。オフラインのロギングを構成するには、logging.xmlファイルを手動で構成し、次の2つのシステム・プロパティを設定する必要があります。

-Djava.util.logging.config.class=oracle.core.ojdl.logging.LoggingConfiguration
-Doracle.core.ojdl.logging.config.file=logging.xml

ここで、logging.xmlは、オフラインのロギング用に構成したlogging.xmlファイルのパスと名前です。

7.3 Oracle Service Busの診断ログ・ファイルの表示

Fusion Middleware ControlまたはWLSTのdisplayLogsコマンドを使用して、ログ・ファイルを表示できます。

ログ・ファイルをローカル・クライアントにダウンロードし、テキスト・エディタやファイル表示ユーティリティなどの別のツールを使用してそれらを表示できます。

7.3.1 Fusion Middleware ControlでのOracle Service Busのログ・ファイルの表示

Fusion Middleware Controlでのサーバーおよびドメインのログ・ファイルの表示の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のログ・ファイルの表示と検索に関する項を参照してください。

Service Busのログ・メッセージを表示するには:

  1. 次のいずれかを行います。
    • Service Busメニューから、「ログ」「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    • ターゲットのナビゲータのSOAフォルダで、「service-bus」を右クリックし、「ログ」をポイントして、「ログ・メッセージの表示」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  2. 「検索」セクションで、表示するログ・メッセージを日付、メッセージ・タイプまたはメッセージ・コンテンツでフィルタし、「検索」をクリックします。

    基準に一致するログ・メッセージのリストが表に表示されます。

    このページの検索基準の詳細は、このページに関するオンライン・ヘルプおよびOracle Fusion Middlewareの管理のログ・ファイルの検索に関する項を参照してください。

  3. 表内のメッセージを選択すると、ページの下部のパネルに詳細が表示されます。
  4. 次のいずれかの操作を実行します。
    • ECID、メッセージ・タイプ、ターゲットなどのメッセージ属性別にメッセージをグループ化するには、「表示」フィールドで属性の組合せを選択します。

    • 処理された時間別にメッセージをグループ化するには、「関連メッセージの表示」をクリックし、「時間別」を選択します。

    • ECID別にメッセージをグループ化するには、「関連メッセージの表示」をクリックし、「ECIDごと」を選択します。

    • メッセージをファイルにエクスポートするには、「メッセージをファイルにエクスポート」をクリックし、ファイルのタイプ(テキスト、XMLまたはカンマ区切り)を選択します。

    • メッセージのリフレッシュ間隔を変更するには、リフレッシュ・フィールドでクリックし、30秒のリフレッシュ間隔、1分のリフレッシュ間隔または手動リフレッシュを選択します。

7.3.2 ログ・メッセージ・ビューのカスタマイズ

ログ・ファイル・エントリの上の「表示」メニューでは、どの列をどの順番で表示するかを選択できます。表示されるメッセージのソート方法を定義することもできます。

ログ・メッセージの表示をカスタマイズするには:

  1. 各メッセージで表示するその他の列を選択するには、次の手順を実行します。

    1. 「表示」メニューをクリックし、「列」をポイントして、表示する列の名前を選択します。

    2. 表示する各列について、この手順を繰り返します。

  2. 表から列を削除するには、次の手順を実行します。

    1. 「表示」メニューをクリックし、「列」をポイントして、削除する列の名前を選択解除します。

    2. 削除する各列について、この手順を繰り返します。

  3. リスト内でメッセージをどのようにソートするかを定義するには、次の手順を実行します。

    1. 「表示」メニューをクリックし、「ソート」をポイントして、「詳細」を選択します。

      「拡張ソート」ダイアログが表示され、最大3つの列でソートすることができます。

    2. ソートする最初の列、および昇順でソートするか降順でソートするかを選択します。

    3. ソートするその他の列についてこの手順を繰り返し、「OK」をクリックします。

  4. 別の順序で列を表示するには、次の手順を実行します。

    1. 「表示」メニューをクリックし、「並替え」を選択します。

      「列の並替え」ダイアログが表示されます。

    2. 並べ替える列を選択し、右の矢印ボタンを使用してリスト内で上または下に移動します。

    3. 移動するその他の列についてこの手順を繰り返し、「OK」をクリックします。

7.3.3 WLSTコマンドを使用したOracle Service Busのログ・ファイルの表示

WLSTには、ログ・メッセージを検索および表示するためのコマンドがあります。これらのコマンドおよび、コマンドを使用してログ・ファイルを表示する方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のWLSTを使用したログ・ファイルおよびそのメッセージの表示に関する項を参照してください。WLSTロギング・コマンドのリファレンスについては、『インフラストラクチャ・コンポーネントのためのWLSTコマンド・リファレンス』のカスタムWLSTコマンドのロギングに関する項を参照してください。

7.4 Oracle Service Busのログ出力

ここでは、Service Busで提供されている標準のログ出力と、デバッグ・ログ出力およびそれに対応する前のバージョンのデバッグ・ログ出力のリストを示します。

この項の内容は次のとおりです。

7.4.1 Service Busの標準のログ出力

Service Busで提供されている標準のログ出力を次に示します。

  • oracle.osb.configfwk

  • oracle.osb.mgmt.view.resequencer.ServiceNamesLovModel

  • oracle.osb.fmwemplugin.core

  • oracle.osb.mgmt.view.resource.ResourceMetricsDetailsViewHandler

  • oracle.osb.mgmt.base.OSBContext

  • oracle.osb.mgmt.view.util.AdfUtil

  • oracle.osb.mgmt.model.OSBModel

  • oracle.osb.owsm.resource.owsm

  • oracle.osb.mgmt.model.monitor.alerts.AlertsHistoryModel

  • oracle.osb.resources.core.resourcemanagement

  • oracle.osb.mgmt.model.monitor.metrics.ServiceMetricsHelper

  • oracle.osb.security.api.security

  • oracle.osb.mgmt.model.monitor.metrics.ServiceMetricsModel

  • oracle.osb.services.core.initialization

  • oracle.osb.mgmt.model.operations.global.GlobalOperationalSettingsModel

  • oracle.osb.statistics.alsbstatistics

  • oracle.osb.mgmt.model.resequencer.ResequencerModel

  • oracle.osb.transports.dsp.dsptransportmessages

  • oracle.osb.mgmt.model.resource.ResourceMetricsDetailsModel

  • oracle.osb.transports.jca

  • oracle.osb.mgmt.model.resource.ResourceOperationalSettingsModel

  • oracle.osb.transports.mq.mqtransport

  • oracle.osb.mgmt.model.resource.Service

  • oracle.osb.uddi.services.uddiconfiguration

  • oracle.osb.mgmt.model.resource.businessService.BusinessService

  • oracle.soa.resequencer.OSB

  • oracle.osb.mgmt.model.resource.pipeline.Pipeline

  • oracle.soa.resequencer.OSB.container

  • oracle.osb.mgmt.model.resource.proxyService.ProxyService

  • oracle.soa.resequencer.OSB.dao.toplink.service

  • oracle.osb.mgmt.model.resource.splitJoin.SplitJoin

  • oracle.soa.resequencer.OSB.dao.toplink.sessi

  • oracle.osb.mgmt.model.util.DateUtil

  • oracle.soa.resequencer.OSB.infra.deployment

  • oracle.osb.mgmt.model.util.JMXUtil

  • oracle.soa.resequencer.OSB.management

  • oracle.osb.mgmt.view.common.query.SavedSearchDefinition

  • oracle.soa.resequencer.OSB.service

  • oracle.osb.mgmt.view.monitor.alerts.AlertsHistoryViewHandler

  • oracle.soa.resequencer.OSB.service.event

  • oracle.osb.mgmt.view.monitor.metrics.ServiceMetricsViewHandler

  • oracle.soa.resequencer.OSB.threadpool

  • oracle.osb.mgmt.view.operations.global.GlobalOperationalSettingsViewHandler

  • oracle.soa.resequencer.OSB.utils

  • oracle.osb.mgmt.view.resequencer.ResequencerViewHandler

7.4.2 11gおよび12cのService Busのデバッグ・ログ出力

次の表は、以前にalsbdebug.xmlおよびconfigfwkdebug.xmlで構成されたデバッグ・ログ出力と、新しいODLデバッグ・ログ出力名とのマッピングを示しています。

注意:

次の表にリストされているデバッグ・ログ出力は、後方互換性のためにのみ含まれているもので、以降のリリースでは非推奨になる予定です。

表7-1 11gおよび12cのService Busのデバッグ・ログ出力

12cのログ・ハンドラ 11gのログ・ハンドラ 説明

oracle.osb.debug.alert-manager

alsb-alert-manager-debug

アラートの評価を出力します。

oracle.osb.debug.bpel

alsb-bpel-debug

oracle.osb.debug.codec

alsb-codec-debug

oracle.osb.debug.configfwk.component

config-fwk-component-debug

作成、更新、削除およびインポート操作に関する低レベルのデバッグ情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.configfwk.core

config-fwk-debug

Service Busの構成に関する一般的な情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.configfwk.deployment

config-fwk-deployment-debug

セッションの作成、アクティブ化およびクラスタ内の構成の配布に関するデバッグ情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.configfwk.persistence

config-fwk-persistence-debug

oracle.osb.debug.configfwk.security

config-fwk-security-debug

インポートおよびエクスポート時の暗号化と復号化に関するデバッグ情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.configfwk.transaction

config-fwk-transaction-debug

メモリー内のデータ構造とファイルの変更に関する低レベルのデバッグ情報をログに記録します。このデバッグ・フラグにより、サーバーの起動時の回復ログも生成されます。

oracle.osb.debug.configfwk.validation

config-fwk-validation-debug

oracle.osb.debug.console

alsb-console-debug

oracle.osb.debug.custom-resource

alsb-custom-resource-debug

カスタム・リソースに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.debugger

alsb-debugger-debug

oracle.osb.debug.flow-deployment

alsb-flow-deployment-debug

oracle.osb.debug.flow-resource

alsb-flow-resource-debug

分割-結合内で生成されるエラーに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.flow-transports

alsb-flow-transport-debug

oracle.osb.debug.jca-framework-adapter

alsb-jca-framework-adapter-debug

oracle.osb.debug.jms-reporting-provider

alsb-jms-reporting-provider-debug

即時利用可能なJMSベースのレポート・プロバイダに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.management

alsb-management-debug

コンソールでのユーザーとグループの管理に関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.management-dashboard

alsb-management-dashboard-debug

oracle.osb.debug.message-tracing

alsb-message-tracing-debug

Logs message tracing information.

(12cにはありません)

alsb-monitoring-aggregator-debug

使用されなくなりました。

oracle.osb.debug.monitoring

alsb-monitoring-debug

統計システムに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.mqconnection

alsb-mqconnection-debug

MQ接続リソースに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.pipeline

alsb-pipeline-debug

パイプライン内で生成されるエラーに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.proxy-server-manager

alsb-proxy-server-manager-debug

プロキシ・サーバーに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.resequencer

メッセージのリシーケンスに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.result-caching

alsb-result-caching-debug

ビジネス・サービスの結果キャッシュに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.security-module

alsb-security-module-debug

oracle.osb.debug.security-wss

alsb-security-wss-debug

oracle.osb.debug.security-wss-owsm-debug

alsb-security-wss-owsm-agent-debug

oracle.osb.debug,security-wss-owsm

alsb-security-wss-owsm-debug

(12cにはありません)

alsb-security-wss-owsm-pm-debug

使用されなくなりました。

oracle.osb.debug.service-account-manager

alsb-service-account-manager-debug

サービス・アカウントに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.service-binding-layer

alsb-service-binding-layer-debug

oracle.osb.debug.service-provider-manager

alsb-service-provider-manager-debug

サービス・プロバイダに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.service-repository

alsb-service-repository-debug

サービス関連の様々な構成操作に関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.service-security-manager

alsb-service-security-manager-debug

アクセス制御に関する情報をログに記録します。

(12cにはありません)

alsb-service-validation-debug

使用されなくなりました。

oracle.osb.debug.sources

alsb-sources-debug

oracle.osb.debug.stages-transform-runtime

alsb-stages-transform-runtime-debug

トランザクション関連のアクションに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.test-console

alsb-test-console-debug

テスト・コンソール・アクティビティに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.throttling

alsb-throttling-debug

スロットル機能に関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.transports

alsb-transports-debug

トランスポート・ヘッダーなど、トランスポート関連のデバッグ情報をログに記録します。これは、メッセージ単位で出力されます。

oracle.osb.debug.uddi

alsb-uddi-debug

UDDIレジストリに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.wadl-repository

なし

WADL関連の構成操作に関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.ws-policy

alsb-wspolicy-repository-debug

WSポリシーに関する情報をログに記録します。

oracle.osb.debug.wsdl-repository

alsb-wsdl-repository-debug

WSDL関連の構成操作に関する情報をログに記録します。

7.5 11gからアップグレードした後のログ構成

Oracle Service Bus 11gからアップグレードすると、アップグレード・プロセスによってalsbdebug.xmlファイルが削除されます。alsbdebug.xmlを使用して、デバッグ・ロギングを有効にするようにサーバーが構成されていた場合、デバッグ・ロギングを再度有効にするように再構成する必要があります。

表7-1に、使用する新しいログ出力が示されています。

さらに、Service Busでは、ログ・エントリをサーバー・ログ・ファイルではなく診断ログ・ファイルに書き込むようになったため、バージョン11gでログ・ファイルの検査に使用していたカスタム・ツールがある場合はそのツールを更新する必要があります。古いファイル名はserver_name.log、新しいファイル名はserver_name-diagnostic.logです。

7.5.1 ロギング・レベル

Service Busを11gからアップグレードすると、既存のService Busログ・メッセージのロギング・レベルが自動的に更新されます。次の表で、以前のログ・レベルが新しいログ・レベルにどのようにマップされるかについて説明します。

表7-2 11gログ・レベルの12cへのマッピング

WLSの重大度 ODLメッセージ・タイプ: メッセージ・レベル 整数値

trace

TRACE:32

295

debug

TRACE:1

500 (Level.FINE)

info

NOTIFICATION:1

800 (Level.INFO)

notice

WARNING:7

880

warning

WARNING:1

900 (Level.WARNING)

error

ERROR:1

1000 (Level.SEVERE)

critical

INCIDENT_ERROR:24

1030

alert

INCIDENT_ERROR:14

1060

emergency

INCIDENT_ERROR:4

1100

7.5.2 ログ・メッセージの書式

ODLでのロギングは、ログ・メッセージが前のバージョンとは異なる方法で書式設定されることを意味します。新しい書式は次のとおりです。

[timestamp] [component id] [messagetype:level] [message-id] [module id] 
([field-name: field-value])* message-text [supplemental-detail

表7-3に、前のバージョンのService Busログ・メッセージが新しいODL書式にどのようにマップされるかを示します。ログ・メッセージの書式の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理のODLメッセージおよびODLログ・ファイルの理解に関する項を参照してください。

表7-3 ODLへのメッセージ書式のマッピング

WebLogic Serverの書式 ODLの書式

タイムスタンプ

タイムスタンプ

重大度

メッセージ・タイプ:レベル

サブシステム

なし

ホスト名

Field-name:field-value (ホストID)

サーバー名

コンポーネントID

スレッド

Field-name:field-value (スレッドID)

ユーザーID

Field-name:field-value (ユーザーID)

トランザクションID

なし

診断コンテキストID

Field-name:field-value (実行コンテキストID)

生の時間値

なし

メッセージID

メッセージID

メッセージ・テキスト

メッセージ・テキスト