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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busでのサービスの開発
12c (12.2.1.2.0)
E82661-02
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3 JDeveloperでのOracle Service Busのスタート・ガイド

この章では、JDeveloperでService Busを使用して、サービスおよびその他のサービス・バス・リソースを構成する方法についての一般的な情報を提供します。構成は設計時アクティビティであるため、特に明記されていないかぎり、実行中のWebLogic Serverインスタンスは必要ありません。

この章の内容は次のとおりです。

JDeveloperの使用の詳細は、Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発を参照してください。

3.1 Service Busに関するJDeveloperの概念

Service Busでは、JDeveloperのエディタ、ウィザードおよびダイアログを使用して、Service Busアプリケーションを作成および構成します。これらの項目には、Service Busコンポーネントに固有のものと、標準のJDeveloperツールのものがあります。

たとえば、プロキシ・サービス・エディタとビジネス・サービス・エディタはService Busに固有ですが、JDeveloperのXSLTマッパーとXQueryマッパーは、他の製品で共有されます。Service Busは、JDeveloperのSOA Suiteコンポーネントと多くの機能を共有します。

次の図に、JDeveloperのService Busアーティファクトを示します。プロジェクト・ファイルはアプリケーション・ナビゲータ、Service Bus概要エディタは中央、コンポーネントは右側のウィンドウです。Service Bus概要エディタは、サービスやメッセージ・フローを定義する場所です。「コンポーネント」ウィンドウには、概要エディタの設計キャンバスにドラッグできる様々なService BusおよびSOA Suiteコンポーネントがすべて表示されます。

図3-1 JDeveloperでのOracle Service Bus

図3-1の説明が続きます
「図3-1 JDeveloperでのOracle Service Bus」の説明

3.1.1 アプリケーション・ナビゲータ

アプリケーション・ナビゲータには、Service Busプロジェクトに含まれるすべてのリソースおよびサービスの主要なファイルが表示されます。これには次のようなものがあります。

  • Service Busプロジェクトの作成時に自動的に作成されるXMLファイル。このファイルは、サービス、リソース、参照、ワイヤなど、Service Busアプリケーション全体について説明しています。アプリケーション・ナビゲータでは、このファイルの名前はプロジェクトと同じになります。ファイル・システムでは、servicebus.sboverviewという名前になります。

  • プロキシ・サービス・ファイル(service_name.proxy)。

  • ビジネス・サービス・ファイル(service_name.bix)。

  • パイプライン・ファイル(pipeline_name.pipeline)。

  • 分割-結合ファイル(splitjoin_name.flow)。

  • すべてのリソース・ファイル(サービス・アカウント、WSDLファイル、サービス・キー・プロバイダ、アラート宛先など)。

  • クラス・ファイル、XSDファイル(スキーマ)およびXSLファイル(変換)の追加サブフォルダ。

3.1.2 Service Bus概要エディタ

Service Bus概要エディタでは、アプリケーションに含まれるコンポーネントのグラフィカル・ビューで、トップ・ダウン方式によりService Busアプリケーションを設計できます。パイプライン、分割-結合、トランスポート、アダプタおよびバインディングを「コンポーネント」ウィンドウからエディタのデザイナ・ウィンドウにドラッグします。デザイナ・ウィンドウにコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップすると、対応するウィザードが表示され、そのコンポーネントに関連する基本的な構成タスクを実行できます。たとえば、パイプラインをドラッグして、エディタの「パイプライン/分割結合」セクションにドロップすると、「パイプライン・サービスの作成」ウィザードが表示されます。ウィザードを完了すると、エディタにコンポーネントが表示されます。このコンポーネントをダブルクリックしてそのエディタを開くと、さらにその構成を定義できます。次の図に、サービス、パイプラインおよび分割-結合が混在する概要エディタを示します。

図3-2 Service Bus概要エディタ

図3-2の説明が続きます
「図3-2 Service Bus概要エディタ」の説明

3.1.3 リソース・エディタ

各種Service Busリソースは、そのリソースに固有のエディタで構成できます。ほとんどのエディタには複数のビューが用意されており、エディタの左下隅でこれらを選択できます。「構成」ビューはほとんどのリソースで利用可能で、ここでほとんどのリソース構成を実行できます。「設計」ビューは、Service Bus概要エディタ、パイプラインおよび分割-結合で利用可能で、メッセージの処理方法をグラフィカルに表します。設計モードでは、「コンポーネント」ウィンドウから直接分割-結合またはパイプラインに、アクティビティをドラッグ・アンド・ドロップできます。一部のリソースでは、「ソース」ビューを使用してソース・コードを表示できます。いくつかのエディタには、「履歴」ビューも含まれています。ここでは、表示されたリソースに対する変更の履歴を確認できます。次の図に、プロキシ・サービス定義エディタの「一般」構成ページを示します。

図3-3 JDeveloperのプロキシ・サービス定義エディタ

図3-3の説明が続きます
「図3-3 JDeveloperのプロキシ・サービス定義エディタ」の説明

3.1.4 「コンポーネント」ウィンドウ

「コンポーネント」ウィンドウは、Service Bus概要エディタ、パイプライン・エディタまたは分割-結合エディタが開かれているときに表示されます。「コンポーネント」ウィンドウには、表示されるエディタにより、Service Busアプリケーション、パイプラインまたは分割-結合で使用できる様々なコンポーネントがリストされます。概要エディタの場合、「コンポーネント」ウィンドウには、リソース、アダプタ、トランスポートなど、アプリケーションに追加できるコンポーネントが表示されます。パイプラインおよび分割-結合の場合、「コンポーネント」ウィンドウには、サービス間のデータのフローの定義に使用できる、ルーティング、変換およびエラー処理のアクションが表示されています。

「コンポーネント」ウィンドウにリストされている要素は、「コンポーネント」ウィンドウから、表示されているエディタにドラッグ・アンド・ドロップできます。「コンポーネント」ウィンドウが表示されていない場合は、「ウィンドウ」メイン・メニューから「コンポーネント」を選択します。次の図に、Service Bus概要エディタの「コンポーネント」ウィンドウを示します。

図3-4 Service Busの「コンポーネント」ウィンドウ

図3-4の説明が続きます
「図3-4 Service Busの「コンポーネント」ウィンドウ」の説明

3.1.5 「リソース」ウィンドウ

「リソース」ウィンドウで項目を選択すると、ダイアログが表示され、ここでローカル・リソースとリモート・リソースの両方を参照できます。たとえば、次のリソースにアクセスできます。

  • 共有ローカル・アプリケーション・メタデータ(スキーマ、WSDLファイル、イベント定義、ビジネス・ルールなど)。

  • HTTP接続、ファイルURLまたはアプリケーション・サーバー接続を介してアクセスできるリモート・リソースを使用するWSILブラウザ機能。

  • Universal Description, Discover, and Integration (UDDI)レジストリに登録されるリモート・リソース。

「リソース」ウィンドウが表示されていない場合は、「ウィンドウ」メイン・メニューから「リソース」を選択します。

3.1.6 「プロパティ」ウィンドウ

「プロパティ」ウィンドウには、選択したService Busリソースまたはコンポーネントのプロパティが表示され、ここではパイプライン・アクションおよび分割-結合操作のプロパティを変更できます。構成できるプロパティについては、Service Busのオンライン・ヘルプおよびこのガイドの次の章を参照してください。

「プロパティ・インスペクタ」が表示されていない場合は、「ウィンドウ」メイン・メニューから「プロパティ・インスペクタ」を選択します。

3.1.7 「構造」ビュー

「構造」ウィンドウには、エディタ内に現在表示されているコンポーネントの構造ビューが用意されています。現在開かれているドキュメントにより、「構造」ウィンドウでは、下部付近のタブに示されている2つのモードでデータを表示できます。

  • 「ソース」モードでは、エディタで現在開かれているファイルのコード構造が表示されます。これは、XMLなどのコード編集が可能なテクノロジに適用できます。たとえば、編集用にパイプラインが開かれている場合、このタブは利用できません。

  • 「設計」モードでは、エディタで現在開かれているファイルのツリー構造が表示され、コンポーネントの様々なノードを移動できます。

「構造」ウィンドウは動的で、アクティブな現在の選択を常に追跡します。

3.1.8 「ログ」ウィンドウ

「ログ」ウィンドウには、アプリケーションのコンパイル、検証およびデプロイメントに関するメッセージが表示されます。

3.2 JDeveloperでのService Busコンポーネントの管理

JDeveloperでは、Service BusコンポーネントがService Busプロジェクト内に含まれます。Service BusプロジェクトはService Busアプリケーションに収集されます。リソースはファイル・システム内でファイルとして格納されます。サービス、WSDLファイル、XQuery変換などすべてのリソースは、1つの重複しないプロジェクトに存在します。

リソースは、プロジェクトの下に直接作成することも、プロジェクト内のフォルダに作成してさらにこれらを編成することもできます。各フォルダには、リソースのセットが含まれ、ファイル・システムのディレクトリのように、さらにフォルダを含めることもできます。プロジェクト内のリソースから、別のプロジェクトで定義されたリソースを参照および使用できます。プロジェクトまたはフォルダ間でリソースを移動したり、リソースの名前変更やリソースの削除を行うことができます。Service Busでは、リソースの名前変更または移動が行われても依存性は保持され、名前変更または移動されたリソースへの参照も調整されます。

3.3 JDeveloperでのService Busアプリケーションおよびプロジェクトの作成

JDeveloperで、Service Busリソースはプロジェクトに編成され、プロジェクトはさらにフォルダに分割できます。Service BusプロジェクトはService Busアプリケーションにグループ化されます。

注意:

JDeveloperでService Busアプリケーションとプロジェクトを作成およびデプロイするには、Service Bus拡張機能をインストールする必要があります。この拡張機能をJDeveloperにインストールする手順は、Oracle JDeveloperのインストールのOracle JDeveloper拡張機能の有効化に関する項を参照してください。

3.3.1 アプリケーションおよびプロジェクトの作成ガイドライン

JDeveloperでService Busアプリケーションおよびプロジェクトを作成する際には、次のガイドラインに従ってください。

  • アプリケーションおよびプロジェクトを作成する際は、関連付けられているファイルが格納されるディレクトリを指定できます。Service Busプロジェクトは、それらを含むアプリケーションと同じフォルダに作成する必要があります。

  • アプリケーションまたはプロジェクトの名前には、空白を使用しないでください。

  • 空白があるディレクトリ・パスにアプリケーションおよびプロジェクトを作成することはできません(例: c:\Program Files)。

  • アプリケーションとコンポーネントの名前の組合せが500文字を超えることはできません。

  • 同じインフラストラクチャにデプロイされるプロジェクトには、すべてのService Busアプリケーションで一意な名前を付ける必要があります。たとえば、表3-1に示すアクションは実行しないでください。デプロイメントでは、2番目にデプロイされるプロジェクトが最初にデプロイされるプロジェクトを上書きします。

    表3-1 Service Busプロジェクトのネーミングの制約

    作成するアプリケーションの名前 プロジェクトの名前

    Application1

    Project1

    Application2

    Project1

警告:

Service BusアプリケーションでSOA Tierコンポーネントを作成したり、SOA SuiteアプリケーションでService Bus Tierコンポーネントを作成したりしないでください。アプリケーション内でテクノロジが混在すると、エラーが生じます。

3.3.2 Service Busアプリケーションおよびプロジェクトの作成方法

新しいアプリケーションの構築での最初の手順は、そのアプリケーションへの名前の割当てとソース・ファイルを保存するディレクトリの指定です。JDeveloperにより提供されるアプリケーション・テンプレートを使用してアプリケーションを作成することにより、自動的に、プロジェクトにワークスペースが編成され、プロジェクト概要ファイルが生成されます。

Service BusアプリケーションをService Busプロジェクトとともに作成することも、アプリケーションのみを作成し、プロジェクトは別に作成することも可能です。次の図に、アプリケーションおよびプロジェクトを一緒に作成する際の作成ウィザードを示します。

図3-5 「Service BusプロジェクトによるService Busアプリケーションの作成」ウィザード

図3-5の説明が続きます
「図3-5 「Service BusプロジェクトによるService Busアプリケーションの作成」ウィザード」の説明

3.3.2.1 プロジェクトのないService Busアプリケーションの作成

始める前に:

エラーを回避するため、アプリケーションまたはプロジェクトを作成する前に、「アプリケーションおよびプロジェクトの作成ガイドライン」の情報を理解しておいてください。

プロジェクトのないService Busアプリケーションを作成するには:

  1. Oracle JDeveloper Studio Editionを起動します。
  2. 次のいずれかを実行して、新しいService Busアプリケーションを作成します。
    • アプリケーションが開いていない場合は、アプリケーション・ナビゲータで「新規アプリケーション」をクリックします。

    • JDeveloperツールバーで、「ファイル」をクリックして、「新規」を指し示し、「アプリケーション」を選択します。

    • JDeveloperツールバーで、「アプリケーション」をクリックして、「新規」を選択します。

    別のアプリケーション・コンポジットの作成を選択できる「新規ギャラリ」が開きます。

  3. 「カテゴリ」ツリーで、「全般」「アプリケーション」を選択します。
  4. 「アイテム」ペインで、「Service Busアプリケーション」を選択し、「OK」をクリックします。

    Service Busアプリケーションの作成ウィザードが表示されます。

  5. 「アプリケーションの名前付け」ページで、アプリケーションの名前とディレクトリの場所を任意に変更します。
  6. 「終了」をクリックします。
  7. 「ファイル」メイン・メニューから「すべて保存」を選択します。
  8. アプリケーションにプロジェクトを追加するには、"「Service BusプロジェクトをService Busアプリケーションに追加するには:」を参照してください。

3.3.2.2 Service Busアプリケーションおよびプロジェクトの作成

始める前に:

エラーを回避するため、アプリケーションまたはプロジェクトを作成する前に、「アプリケーションおよびプロジェクトの作成ガイドライン」の情報を理解しておいてください。

Service Busアプリケーションおよびプロジェクトを作成するには:

  1. Oracle JDeveloper Studio Editionを起動します。
  2. 次のいずれかを実行して、新しいService Busアプリケーションを作成します。
    • アプリケーションが開いていない場合は、アプリケーション・ナビゲータで「新規アプリケーション」をクリックします。

    • JDeveloperツールバーで、「ファイル」をクリックして、「新規」を指し示し、「アプリケーション」を選択します。

    • JDeveloperツールバーで、「アプリケーション」をクリックして、「新規」を選択します。

    別のアプリケーション・コンポジットの作成を選択できる「新規ギャラリ」が開きます。

  3. 「カテゴリ」ツリーで、「全般」「アプリケーション」を選択します。
  4. 「項目」ペインで、「Service BusアプリケーションとService Busプロジェクト」を選択して「OK」をクリックします。

    Service Busアプリケーションの作成ウィザードが表示されます。

  5. 「アプリケーションの名前付け」ページで、必要に応じてアプリケーションの名前および場所を変更します。
  6. 「プロジェクトの名前付け」ページで、必要に応じてService Busプロジェクトの名前を変更します。プロジェクト・ディレクトリがアプリケーション・ディレクトリ(これがデフォルトです)内にあることを確認します。
  7. 「終了」をクリックします。

    JDeveloperにより、Service Busプロジェクト・テクノロジ、Service Busアプリケーションについて説明するプロジェクトのXMLファイル、および必要なライブラリがプロジェクトに追加されます。

  8. 「ファイル」メイン・メニューから「すべて保存」を選択します。

3.3.2.3 Service BusプロジェクトへのService Busアプリケーションの追加

始める前に:

エラーを回避するため、アプリケーションまたはプロジェクトを作成する前に、「アプリケーションおよびプロジェクトの作成ガイドライン」の情報を理解しておいてください。

Service BusプロジェクトをService Busアプリケーションに追加するには:

注意:

次の手順は、初めてService Busプロジェクトを作成する場合の手順です。その後のプロジェクトに対してこれらの手順を引き続き実行できますが、アプリケーション・ナビゲータを右クリックして「新規」を選択してもプロジェクト・オプションが表示されます。

  1. Oracle JDeveloper Studio Editionを起動します。
  2. 「アプリケーション」メニューを使用して、Service Busアプリケーションを開きます。
  3. 「ファイル」をクリックし、「新規」をポイントしてから「プロジェクト」を選択します。

    「新規ギャラリ」ダイアログが表示されます。

  4. 「カテゴリ」パネルで、「Service Bus層」までスクロールし、これを選択します。
  5. 「アイテム」パネルで「Service Busプロジェクト」を選択し、「OK」をクリックします。

    Service Busプロジェクトの作成ウィザードが表示されます。

  6. 「プロジェクトの名前付け」ページで、必要に応じてService Busプロジェクトの名前を変更できます。ディレクトリをデフォルト値のままにします。これはこのプロジェクトを含むアプリケーションのフォルダ内になります。
  7. 「終了」をクリックします。

    JDeveloperにより、Service Busプロジェクト・テクノロジ、Service Busアプリケーションについて説明するプロジェクトのXMLファイル、および必要なライブラリがプロジェクトに追加されます。

  8. 「ファイル」メイン・メニューから「すべて保存」を選択します。

3.4 Service Busプロジェクト、フォルダおよびリソースのリファクタ

リファクタ機能を使用して、JDeveloperでService Busリソースの名前変更、移動および削除が可能です。フォルダの名前変更および移動も可能です。リソースまたはフォルダを削除する場合を除き、リファクタでは変更するリソース間の参照を維持します。リファクタではまた、リソース・ファイルの移動、名前変更または削除を行い、Service Bus概要エディタで情報を更新します。JDeveloperのリファクタ機能に加え、Service Busでは、プロジェクトまたはフォルダのクローンを別の場所に作成できます。

リソースの名前変更および削除は、アプリケーション・ナビゲータまたはService Bus概要エディタから行うことができます。この項では、アプリケーション・ナビゲータの手順を説明します。概要エディタでのリファクタについては、「Service Bus概要エディタでのコンポーネントの名前変更方法」および「Service Bus概要エディタでのコンポーネントの削除方法」を参照してください。

3.4.1 JDeveloperでのService Busフォルダまたはリソースの名前変更方法

Service Busコンポーネントの名前を変更すると、すべての参照が自動的に更新されます。

注意:

UDDIレジストリからインポートされたビジネス・サービスの名前を変更すると、そのサービスはレジストリからデタッチされます。

フォルダまたはリソースの名前を変更するには:

  1. アプリケーション・ナビゲータで、名前を変更するフォルダまたはリソースを右クリックします。

  2. 「リファクタ」をポイントし、「名前変更」をクリックします。

  3. リソースの場合、次を実行します。

    1. 「名前変更」ダイアログの「変更後の名前」フィールドに、リソースの新しい名前を入力します。ファイル拡張子は変更しないでください。

    2. リソースが別のリソースにより参照されている場合は、「使用方法の表示」をクリックしてこれらの参照を確認します。

    3. 「OK」をクリックして新しい名前を確定します。

  4. フォルダの場合、次を実行します。

    1. 「ディレクトリ名の変更」ダイアログの「名前」フィールドに、フォルダのフルパスと新しい名前を入力します。

    2. 変更を確定する前にファイルのリストを確認するには、「プレビュー」を選択します。

    3. 「OK」をクリックします。

    4. 「プレビュー」を選択したら、「ディレクトリ名の変更」ログでファイルのリストを確認します。「リファクタ」をクリックして、変更を完了します。

  5. JDeveloperツールバーで「すべて保存」をクリックします。

3.4.2 JDeveloperでのService Busフォルダまたはリソースの移動方法

リソースを別の場所に移動する場合、Service Busでは、そのリソースに対するすべての依存性を保持します。プロジェクトを別のプロジェクトに移動する場合、Service Busでは、これを後者のプロジェクト内のフォルダに変換します。

フォルダまたはリソースを移動するには:

  1. アプリケーション・ナビゲータで、移動するプロジェクト、フォルダまたはリソースを右クリックします。
  2. 「リファクタ」をポイントし、「移動」をクリックします。
  3. リソースの場合、次を実行します。
    • リソースが別のリソースにより参照されている場合は、「使用方法の表示」をクリックしてこれらの参照を確認します。

    • 「移動」ダイアログの「移動先」フィールドに、リソースの新しいディレクトリ・パスを入力し、「参照」をクリックして新しいディレクトリに移動し、これを選択します。

    • 「OK」をクリックします。

  4. フォルダの場合、次を実行します。
    • 「ディレクトリの移動」ダイアログで、新しいフォルダの場所に移動し、これを選択します。

    • 「選択」をクリックします。

  5. JDeveloperツールバーで「すべて保存」をクリックします。

3.4.3 プロジェクトまたはリソースの削除方法

プロジェクトを削除すると、そのプロジェクトの下にあるリソースがすべて削除されます。このフォルダの下にあるリソースが別のプロジェクトまたはフォルダの下にあるリソースから参照されている場合、リソースを削除することはできますが、削除されたリソースへの未解決の参照により、競合が発生する場合があります。

警告:

パイプライン・テンプレート・リソースを含むプロジェクトまたはフォルダを削除する場合、そのテンプレートから派生したすべての具象パイプラインはリンク解除されます。

3.4.3.1 リソースの削除

リソースを削除するには:

  1. アプリケーション・ナビゲータで、削除するプロジェクト、フォルダまたはリソースを右クリックします。
  2. 「リファクタ」をポイントし、「削除」をクリックします。
  3. リソースが別のリソースにより参照されている場合は、「使用方法の表示」をクリックしてこれらの参照を確認します。
  4. 「はい」をクリックすると、リソースを削除できます。

3.4.3.2 プロジェクトの削除

プロジェクトを削除するには:

  1. アプリケーション・ナビゲータで、削除するプロジェクトを右クリックします。
  2. 「削除」をクリックします。
  3. アプリケーションからプロジェクトのみを削除するのか、ファイル・システムからそのファイルおよびディレクトリもすべて削除するのかを選択します。
  4. 「はい」をクリックします。
  5. 「確認」ダイアログで、「はい」をクリックします。

3.4.4 プロジェクトまたはフォルダのクローン作成方法

プロジェクトまたはフォルダのクローンを作成すると、プロジェクトまたはフォルダのすべてのリソースが別の場所にコピーされます。Service Busでは、オブジェクトのクローン作成時の依存関係が保持され、すべての参照も調整されます。クローン作成プロセスについては、「プロジェクトのクローン作成時の動作」および「フォルダのクローン作成時の動作」を参照してください。

プロジェクトまたはフォルダのクローンを作成するには:

  1. アプリケーション・ナビゲータで、クローンを作成するプロジェクト、フォルダまたはリソースを右クリックします。
  2. 「Service Bus」をポイントし、「クローン」をクリックします。
  3. 「クローン・ターゲットの選択」ダイアログで、クローン・コンポーネントの名前を入力します。
  4. 次のいずれかを行います。
    • このプロジェクトまたはフォルダのクローンをプロジェクトとして作成するには、「プロジェクトとして」を選択します。

    • プロジェクトまたはフォルダのクローンをフォルダとして作成するには、「場所内のフォルダとして」を選択し、クローン・プロジェクトを配置するプロジェクトまたはフォルダを選択します。

  5. 「OK」をクリックします。