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Oracle® Fusion Fusion Middleware Webサービスの管理

E82678-01
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8.1 Webサービス・アプリケーション移行の概要

この項には次のトピックが含まれます:

8.1.1 Webサービス・アプリケーション移行の概要

Webサービス・アプリケーションを、環境間で(たとえばテスト環境から本番環境など)またはスケーリングされたクラスタ環境に個別に移行するには、アプリケーションをデプロイできるようにポリシーとデプロイ構成情報を新しい環境にエクスポートする必要があります。構成によっては、ポリシー構成アーティファクトやポリシー・アサーション・テンプレートの移行も必要になります。

デプロイメント・ディスクリプタは、アプリケーションの基本的なデプロイ構成が格納されたXMLファイルです。WebLogic ServerおよびJava EE Webサービスのアプリケーションの場合は、アプリケーションを新しい環境にデプロイするために必要なデプロイメント・ディスクリプタを含めたデプロイ・プランを作成します。

ただし、ADFビジネス・コンポーネントおよびWebCenterサービスの場合は、ランタイム・ポリシーの変更は、独自のデプロイメント・ディスクリプタ(PDD)ファイルであるoracle-webservices.xmlおよびoracle-webservices-client.xmlに保持されます。これらのファイルはWebLogicデプロイ・プランに含まれず、他のデプロイメント・ディスクリプタと一緒にエクスポートされないため、これらのPDDファイルを単独でエクスポートしてインポートする必要があります。また、アプリケーションをクラスタ環境にスケーリングする場合も、これらのPDDファイルを単独でエクスポートしてインポートする必要があります。

次のOracle Infrastructure Webサービス・コンポーネントでは、使用される構成管理メカニズムが異なることに注意してください。

  • SOAコンポジットでは、WebサービスおよびOWSMの構成がcomposite.xmlファイルに保持されます。このファイルはデプロイ構成に使用される構成プランに含まれます。SOAフレームワークでは、コンポジット・サービスおよび構成のライフサイクルと同期化に独自のメカニズムが使用されます。

  • ADF Webサービスのデータ管理構成では、WebCenterサービスの接続詳細はconnections.xmlファイルに格納され、デプロイ後の変更はすべてカスタマイズとしてMetadata Services(MDS)リポジトリに格納されます。

8.1.2 開発またはテスト環境から本番環境へのWebサービス・アプリケーションの移行

Webサービス・アプリケーションを開発またはテスト環境から本番環境へ移行する一般的な手順は、次のとおりです。

  1. 本番環境を、必要なコンポーネントとともにインストールし、構成します。

  2. ユーザーとグループ、アイデンティティとポリシー・ストア、資格証明などのセキュリティ情報を移行します。詳細は、ポリシー構成の移行の概要を参照してください。

  3. 必要に応じて、ポリシーとデプロイ構成を移行します。詳細は、ポリシーの移行を参照してください。新しい環境に固有の情報(ホスト名、ポートなど)を変更します。

  4. アプリケーションを新しい環境にデプロイします。

環境の間のFusion Middlewareアプリケーションの移動に関する情報は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』の「高度な管理: 環境の拡張」を参照してください。