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Oracle® Fusion Fusion Middleware Webサービスの管理

E82678-01
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5.2 Webサービスのテスト・クライアントの使用

Webサービスのテスト・クライアントを使用すると、次のことが可能です。

  • 基本的な機能性のテストにより、Webサービスがデプロイされ、期待どおりに作動していることを確認。

  • 基本的な認証のセキュリティのテスト。

  • Webサービス・アドレス、原子性トランザクション、SOAPメッセージ転送最適化メカニズム(MTOM)、Fast Infoset、Oracle Web Service Manager (OWSM)のセキュリティ・ポリシーなどの拡張機能のテスト。

    注意:

    接続プロトコルとしてSOAP over Java Messaging Service (JMS)トランスポートを使用するWebサービスでは、基本機能のみをテストできます。

  • 適用可能な場合、WebサービスのWSDLおよびインポートされたスキーマの表示。

  • テスト・ケースのエクスポートおよびインポート。

  • セキュリティ・テストに使用するためのJava keystores (JKS)の構成。

  • 環境に要求されるHTTPプロキシ設定の構成および使用。

次の項では、Webサービスのテスト・クライアントを使用する方法について説明します。

5.2.1 Webサービスのテスト・クライアントの起動

次の項で説明されているように、Webサービス・エンドポイントまたは管理コンソールを使用して、ブラウザからWebサービスのテスト・クライアントを起動します。

注意:

初めてWebサービスのテスト・クライアントを起動する場合、アプリケーションのデプロイの間にわずかなディレイが生じます。

接続プロトコルとしてSOAP over JMSトランスポートを使用するWebサービスをテストする場合は、Webサービスがデプロイされているサーバーからテスト・ページを起動する必要があります。

5.2.1.1 ブラウザからのWebサービスのテスト・クライアントの起動

次のURLを入力すると、ブラウザからWebサービスのテスト・クライアントが起動します。

http://host:port/ws_utc

説明:

  • host - WebLogic Serverが動作しているコンピュータの名前。

  • port - WebLogic Serverがリスニングしているポート番号(デフォルト値は7001です)。

プロンプトが表示されたら、Webサービスのテスト・クライアントのログイン資格証明を入力します。

Webサービスのテスト・クライアントのホーム・ページが起動します。WebサービスのWSDLを選択するには、5-3ページの「テストするWebサービスの選択」を参照してください。

5.2.1.2 Webサービス・エンドポイントを使用したWebサービスのテスト・クライアントの起動

Webサービス・エンドポイントへ移動して、Webサービスのテスト・クライアントを起動します。

  • Oracle Infrastructure Webサービスの場合、Webサービス・エンドポイントへ移動すると、Webサービスのテスト・クライアントが選択したWebサービスのWSDLとともに起動します。

  • JAX-WSおよびJAX-RPCのWebサービスの場合、中間ページが起動します。「テスト」をクリックすると、選択したWebサービスのWSDLとともにWebサービスのテスト・クライアントが起動します。

プロンプトが表示されたら、Webサービスのテスト・クライアントのログイン資格証明を入力します。

Webサービス操作をテストするには、5-4ページの「Webサービス操作のテスト」を参照してください。

5.2.1.3 管理コンソールを使用したWebサービスのテスト・クライアントの起動

管理コンソールを使用してデプロイされたWebサービスをテストするには、次の手順を実行します。

  1. 次のURLを使用して、ブラウザで管理コンソールを呼び出します。
    http://[host]:[port]/console
    

    説明:

    • host - WebLogic Serverが動作しているコンピュータの名前。

    • port - WebLogic Serverがリスニングしているポート番号(デフォルト値は7001です)。

  2. 「デプロイメント」表でテストするWebサービスを選択します。詳細は、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービスの理解』の「Webサービスが管理コンソール上でどのように表示されるか」を参照してください。
  3. 「テスト」タブを選択し、テストするWebサービス・エンドポイントの隣の「テスト・ポイント」リンクをクリックします。
  4. プロンプトが表示されたら、Webサービスのテスト・クライアントのログイン資格証明を入力します。
  5. Oracle WebLogic管理コンソール・オンライン・ヘルプのWebサービスのテストに関する項に示される手順に従います。

選択したWebサービスのWSDLとともにWebサービスのテスト・クライアントが起動します。Webサービス操作をテストするには、5-4ページの「Webサービス操作のテスト」を参照してください。

5.2.2 テストするWebサービスの選択

Webサービスのテスト・クライアントのホーム・ページから、テストするWebサービスに対応したWSDLを入力します。「別のWSDLを選択」を選択すると、いつでもこのページに戻ります。

テストするWebサービスを選択する手順は次のとおりです。

  1. 「WSDL URLの入力」フィールドで、WSDLを入力します。
  2. 構成されたHTTPプロキシを使用するには、「HTTPプロキシ」チェック・ボックスをクリックします。

    プロキシの構成の詳細は、5-11ページの「HTTPプロキシの構成」を参照してください。

  3. 「テスト」をクリックします。

または、WSDLリストからロード済のWSDLを選択できます。「WSDLリストの表示」または「WSDLリストの非表示」をクリックして、リストを切り替えます。

テスト可能なWebサービス操作が表示されます。詳細は、5-4ページの「Webサービスの操作のテスト」を参照してください。

5.2.3 Webサービス・オペレーションのテスト

Webサービス操作をテストする手順は次のとおりです。

  1. 次のいずれかの方法で、テストするWebサービス操作を選択します。
    • 操作ペインで、操作を選択します。

    • 「操作」ペインでWebサービス・ポート・フォルダを選択し、テストするWebサービス操作に関連する「テスト」をクリックします。

  2. 「パラメータ」セクションに各パラメータの値を入力します。

    必要なパラメータは、必要な操作のアイコン。を使用して特定されます。

    XMLソースの編集に関する詳細は、5-12ページの「入力引数のXMLソースとしての編集」を参照してください。

  3. エンドポイントURL、基本認証設定、エンコーディングとバインディング・タイプ、および使用する場合は構成したHTTPプロキシなどのテスト・クライアントの基本設定を構成します。詳細は、5-4ページの「基本的なテスト設定の構成」を参照してください。
  4. 5-5ページのWebサービスの高度な機能およびセキュリティのテストで説明するとおり、設定(使用可能な場合)を構成して、Webサービスの高度な機能をテストします。

    拡張機能の設定が、テストするWebサービス・エンドポイントと互換性を持つことを確認します。互換性がない場合、テストは失敗し、「テスト結果」セクションにスタック・エラーが表示されます。

    注意:

    接続プロトコルとしてSOAP over JMSトランスポートを使用するWebサービスでは、基本機能のみをテストできます。

  5. 「起動」をクリックします

テスト結果セクションがコンテント・エリアの下部に表示され、SOAPリクエストおよびレスポンス・メッセージが表示されます。テストが失敗すると、「テスト結果」セクションにスタック・エラーが表示されます。

5.2.4 基本的なテスト設定の構成

基本認証のユーザー名とパスワードを含むWebサービスのテスト・クライアントの基本設定を構成するには、「設定」セクションの基本設定タブをクリックして、表5-1で定義された値を設定し、「起動」をクリックしてWebサービスを起動します。


表5-1 基本的なテスト・クライアント設定

設定 説明

エンドポイントURL

Webサービス・エンドポイント・アドレスをオーバーライドします。

ユーザー名

基本認証のテストに使用するユーザー名です。

注意: 5-11ページの「JKSキーストアの構成」の説明に従って、JKSキーストアを構成します。

パスワード

基本認証のテストに使用するパスワードです。

注意: 5-11ページの「JKSキーストアの構成」の説明に従って、JKSキーストアを構成します。

エンコーディング

エンコーディング規格です。有効な値にはUTF-8UTF-16が含まれます。

BindingType

バインディング・タイプです。有効な値は次のとおりです。

  • SOAPバインディング—標準SOAP Webサービス

  • REST/HTTPバインディングjavax.xml.ws.Provider<T>インタフェースのinvoke()メソッドを使用したSOAP over HTTP

HTTPプロキシ

HTTPプロキシが有効かどうかを指定するフラグ。5-11ページの「HTTPプロキシの構成」の説明に従って、グローバルHTTPプロキシ設定を構成します。

注意: この設定は、開発モードでのみ使用できます。


5.2.5 Webサービスの高度な機能およびセキュリティのテスト

Webサービスの拡張機能をテストするには、次の各項を参照してください。

注意:

接続プロトコルとしてSOAP over JMSトランスポートを使用するWebサービスでは、基本機能のみをテストできます。

5.2.5.1 アドレスのテスト

WS-Addressingは、Webサービスおよびそれに関連するメッセージをアドレッシングするための、トランスポートに依存しないメカニズムを提供します。WS-Addressingを使用すると、エンドポイントはSOAPヘッダー内で一意かつ明確に定義されます。詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Webサービスのアドレシングの使用」を参照してください。

Webサービスで使用できる場合、WSアドレシングをテストするには、「設定」セクションの「アドレッシング」タブをクリックして、表5-2で定義された値を設定し、「起動」をクリックしてWebサービスを起動します。


表5-2 WSアドレシングのテスト設定

設定 説明

有効

WSアドレシングが、Webサービスのテスト・クライアントに対して有効かどうかを指定するフラグです。

バージョン

WSアドレシングのバージョンです。有効な値は次のとおりです。

ReplyTo

ReplyToヘッダーのタイプです。有効な値にはanonymousnon-anonymous、およびAddressing None.が含まれます。

FaultTo

FaultToヘッダーのタイプです。有効な値にはanonymousnon-anonymous、およびAddressing None.が含まれます。


5.2.5.2 原子性トランザクションのテスト

Webサービスは、次の仕様のサポートを通じて、Websphere、Microsoft .NETなどの他の外部トランザクション処理システムとの相互運用を可能にします。

Webサービスの原子性トランザクションの詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のWebサービスの原子性トランザクションの使用に関する項を参照してください。

Webサービスで使用できる場合、原子性トランザクションをテストするには、「設定」セクションの「アトミック・トランザクション」タブをクリックして、表5-4で定義された値を設定し、「呼出し」をクリックしてWebサービスを起動します。


表5-3 原子性トランザクションのテスト設定

設定 説明

有効

原子性トランザクションが、Webサービスのテスト・クライアントに対して有効かどうかを指定するフラグです。

バージョン

Webサービスのテスト・クライアントで使用されるWebサービス原子性トランザクションのコーディネーション・コンテキストのバージョンです。有効な値は、defaultwsatwsat11、およびwsat12です。Webサービス・クライアントのdefault値は、wsat(WS-AT 1.0と同等)です。

トランザクション・フロー・タイプ

Webサービス原子性トランザクションのコーディネーション・コンテキストがトランザクション・フローとともに渡されるかどうかを指定するフラグです。この値の設定に関する詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』のWebサービスにおけるWebサービス原子性トランザクションの有効化を参照してください。

起動後のアクション

起動後に必要なアクションです。有効な値にはトランザクションのcommitまたはrollback.が含まれます。


5.2.5.3 MTOMのテスト

SOAP MTOM/XOP (Message Transmission Optimization Mechanism/XML-binary Optimized Packaging)では、SOAPメッセージ内のxs:base64Binary型またはxs:hexBinary型のXMLデータの転送を最適化する方法が定義されています。トランスポート・プロトコルがHTTPの場合、Multipurpose Internet Mail Extension (MIME)添付ファイルを使用して、送信側と受信側の両方に対して同時にSOAPメッセージ内のXMLデータへの直接アクセスを許可する間にデータを伝達します。このとき、base64BinaryまたはhexBinaryデータのマーシャリングにMIMEアーティファクトが使用されていたことを意識する必要はありません。

MTOMの詳細は、次を参照してください。

  • JAX-WS: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「MTOM/XOPを使用したバイナリ・データ転送の最適化」を参照してください

  • Oracle Infrastructure Webサービス: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のMTOMエンコード化メッセージ添付の使用に関する項。

Webサービスで使用できる場合、MTOMをテストするには、「設定」セクションの「MTOM」タブをクリックして、表5-5で定義された値を設定し、「呼出し」をクリックしてWebサービスを起動します。


表5-4 MTOMのテスト設定

設定 説明

有効

MTOMがWebサービスのテスト・クライアントで有効かどうかを指定するフラグ。

しきい値

xs:binary64データが、インラインで送信されるか、添付として送信されるかを指定する添付のしきい値(バイト)。この値のデフォルトは、0です(すべてのデータが添付として送信されます)。


5.2.5.4 Fast Infosetのテスト

Fast Infosetは、テキストベースのXML形式よりも効率的にシリアライズできる、圧縮バイナリ・エンコーディング形式です。Fast Infosetの詳細は、次を参照してください。

  • JAX-WS: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「Fast Infosetを使用したXMLの最適化」を参照してください。

  • Oracle Infrastructure Webサービス: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のFast Infosetを使用したXML転送の最適化に関する項。

Webサービスで使用できる場合、Fast Infosetをテストするには、「設定」セクションの「Fast Infoset」タブをクリックして、表5-6で定義された値を設定し、「起動」をクリックしてWebサービスを起動します。


表5-5 Fast Infosetのテスト設定

設定 説明

有効

原子性トランザクションが、Webサービスのテスト・クライアントに対して有効かどうかを指定するフラグです。

ネゴシエーション・タイプ

ネゴシエーション戦略です。有効な値は次のとおりです。

  • none—ネゴシエーション戦略なし。

  • optimistic—クライアントはFast Infosetが有効であると仮定します。

  • pessimistic—最初のクライアント・リクエストであり、Fast Infosetは有効ではありません。サービスにおいて可能であれば、続くリクエストはFast Infosetを使用します。

コンテンツのネゴシエーション戦略の詳細は、次を参照してください。

  • JAX-WS: 『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の「コンテンツのネゴシエーション戦略の構成」を参照してください。

  • Oracle Infrastructure Web Services: 『Oracle Infrastructure Webサービスの開発』のコンテンツ・ネゴシエーション戦略の構成に関する項。


5.2.5.5 OWSMセキュリティ・ポリシーのテスト

OWSMセキュリティ・ポリシーをテストするには、「設定」セクションの「OWSM」タブをクリックして、表5-8で定義された値を設定し、「起動」をクリックしてWebサービスを起動します。

注意:

Java EE Webサービスの場合、このタブはOWSMがインストールされている場合のみ使用できます。

使用できるのはOWSM事前定義済ポリシーの一部のみであり、これらのポリシー用に表示される属性のみが構成可能です。他のポリシー属性には、すべてポリシーのデフォルト値のみが使用されます。

したがって、事前定義済ポリシーから作成したコピーは使用できません。安全な会話の有効化やメッセージ・セキュリティ・アルゴリズム・スイートの変更などもできません。


表5-6 OWSMのテスト設定

設定 説明

有効

OWSMポリシーが、Webサービスのテスト・クライアントに対して有効かどうかを指定するフラグです。

ポリシー

関連するチェック・ボックス列を選択して、クライアントにおいてテストするポリシーを選択します。セキュリティ・ポリシーのサブセットのみテストできます。

注意: 選択したポリシーに対して、次の必要なプロパティを構成する必要があります。それ以外の場合は、例外がスローされます。

ユーザー名

基本認証に使用するユーザー名です。

パスワード

基本認証に使用するパスワードです。

キーストアの場所

キーストア・ファイルの場所。「ファイルの選択」をクリックして、ローカル・ディレクトリ内のファイルに移動します。ローカル・ディレクトリは通常、DOMAIN_HOME\domain_name\config\fmwconfigにあります。

リモート・キーストアの場所

リモート・キーストアの場所です。指定がない場合、サーバーに対してローカルなキーストアを使用します。

キーストア・パスワード

キーストア・アクセスに使用するパスワードです。

暗号化キーの別名

サービスからのレスポンスの復号化に使用されるキーストア内のキーの別名。このプロパティはWSS11ポリシーでは使用されません。

暗号化キーのパスワード

復号化に使用されるキーストア内のキーのパスワード。このプロパティはWSS11ポリシーでは使用されません。

署名鍵の別名

デジタル署名に使用されるキーストア内のキーの別名。WSS11ポリシーの場合、このプロパティは相互認証にのみ使用されます。

署名鍵のパスワード

デジタル署名に使用されるキーストア内のキーの別名のパスワード。

受信者キーの別名

アウトバウンド・メッセージ・タイプの暗号化に使用される受信者の公開鍵の別名です。

SAMLオーディエンスのURI

カンマ区切りのURIで表されたリライイング・パーティ。このプロパティではワイルドカードを使用できます。

SAML発行者名

SAMLメカニズムを使用して保護されているサービスにアクセスしようとする場合に使用するSAML発行者名。

ユーザー・ロールの組込み

SAMLアサーションのユーザー・ロール。

マッピング属性のアテスト

アテスト・エンティティの表現で使用されるマッピング属性。現在サポートされているのはDNのみです。この属性は、送信者保証メッセージ保護ユースケースにのみ適用されます。SAML over SSLポリシーには適用されません。


5.2.6 WSDLおよびインポートされたスキーマの表示

現在のWebサービスのWSDLを表示するには、「WSDL」をクリックします。

インポートされたWSDLおよびスキーマを表示するために、インポートされたWSDLおよびスキーマをクリックします。ダイアログ・ボックスで、表示するインポートされたファイルをクリックします。右上隅のxをクリックして、ダイアログ・ボックスを閉じます。

5.2.7 Webサービスのテスト・クライアントの構成

注意:

構成設定は、開発モードでのみ使用できます。

次の項で説明されているように、HTTPプロキシの定義、デフォルトの作業ディレクトリの設定、またはJavaキーストア(JKS)の定義によって、Webサービスのテスト・クライアントを構成します。

5.2.7.1 HTTPプロキシの構成

Webサービスのテスト・クライアントのHTTPプロキシを、一般設定ページで構成します。

HTTPプロキシの構成方法:

  1. Webサービスのテスト・クライアントの右上隅の設定アイコンをクリックします。
  2. ナビゲーション・ペインで、一般をクリックします。
  3. Httpプロキシ・ホストにプロキシ・ホストを入力します。
  4. Httpプロキシ・ポートにプロキシ・ポートを入力します。
  5. 「送信」をクリックします

5.2.7.2 JKSキーストアの構成

Webサービスのテスト・クライアント・セキュリティ・ページでテストするOWSMセキュリティ・ポリシーに関連するJKSキーストアを構成します。

WebLogicサーバーにおけるJKSキーストアの定義の詳細は、『Oracle Web Services ManagerによるWebサービスの保護とポリシーの管理』の「WebLogicサーバーにおけるJKSキーストアの構成方法」を参照してください。

Javaキーストア(JKS)の構成方法:

  1. Webサービスのテスト・クライアントの右上隅の設定アイコンをクリックします。

  2. ナビゲーション・ペインで、セキュリティをクリックします。

  3. 新規JKSキーストアの追加方法:

    1. 「追加」をクリックします。

    2. 設定名フィールドに、JKSキーストアの名前を入力します。

    3. キーストア・パスワード・フィールドに、JKSキーストアのパスワードを入力します。

      注意:

      製品環境が推奨されていないJKSキーストアのパスワードを定義します。

    4. キーストア・ファイルフィールドにファイルへのパスを入力するか、ファイルの選択をクリックして、ローカル・ディレクトリにファイルを移動します。

    5. 「発行」をクリックします。

  4. 既存のJKSキーストアの編集または削除方法:

    1. 「編集」をクリックします。

    2. 削除アイコンをクリックして、JKSキーストアを削除します。

    3. 編集アイコンをクリックし、フィールドを編集し、編集の発行をクリックして、JKSキーストアを編集します。

    4. 編集の取消をクリックして、編集モードを終了します。

5.2.7.3 デフォルトの作業ディレクトリの構成

Webサービスのテスト・クライアントのデフォルトの作業ディレクトリを構成できます。デフォルトでは、作業ディレクトリは、ドメイン・ディレクトリのサブディレクトリに従って設定されます。

<domain-directory>/tmp/WSTestPageWorkDir

デフォルトの作業ディレクトリの構成方法:

  1. Webサービスのテスト・クライアントの右上隅の設定アイコンをクリックします。
  2. ナビゲーション・ペインで、一般をクリックします。
  3. 現在の作業ホームフィールドを編集して、望ましい作業ホーム・ディレクトリを示します。
  4. 「送信」をクリックします

5.2.8 入力引数のXMLソースとしての編集

入力引数は、ユーザーにわかりやすい形式で表示できます。また、XMLソース・コードを直接編集できます。XMLソースを直接編集する場合は、有効なXMLを入力する必要があります。入力引数をXMLソースとして表示するために、未処理メッセージをクリックします。ユーザー・フレンドリなフォームに切り替えるために、フォーム入力をクリックします。

5.2.9 履歴の表示

注意:

イノベーション履歴ペインは、最初のテスト操作の起動後にのみ表示され、開発モードでのみ利用可能です。

イノベーション履歴ペインの操作のクリックによって、現在のセッションに、以前に実行したテストの結果を表示できます。テストの失敗例は、イノベーション履歴ペインに赤で表示されます。

5.2.10 テスト・ケースのエクスポートおよびインポート

注意:

この機能は開発モードでのみ使用できます。

次の各項の説明に従って、個別のテストケースをWebサービスのテスト・クライアントからエクスポートして、その後、他のテスト環境にインポートできます。

5.2.10.1 テスト・ケースのエクスポート

Webサービスのテスト・クライアントの右上隅のテスト・ケースのエクスポートをクリックして、テスト・ケースをエクスポートします。テスト・ケースは、ws-testcase.xmlのファイル名で、XMLファイルとして保存されます。複数のテスト・ケースを保存する場合、ws-testcase(n).xmlのようにファイル名に拡張子が追加されます(nは、新しいテスト・ケースが保存されるたびに増えます)。

5.2.10.2 テスト・ケースのインポート

テスト・ケースのインポート方法:

  1. Webサービスのテスト・クライアントの右上隅のテスト・ケースのインポートをクリックします。
  2. 「ファイルの選択」をクリックします
  3. テスト・ケース・ファイルに移動して、開くをクリックします。

    「インポート」をクリックします。

5.2.11 Webサービスのテスト・クライアントの有効化および無効化

開発環境では、デフォルトで、Webサービスのテスト・クライアントは有効です。本番環境では、デフォルトで、Webサービスのテスト・クライアントは無効(かつアンデプロイ済)です。

Webサービスのテスト・クライアント・ポリシーを有効または無効にするには、次の手順のうちの1つを実行します。

  • 次で説明されているように、管理コンソールを使用します。

  • 4-25ページの「WLSTを使用したWebサービスのテスト・クライアントの有効化または無効化」で説明されているように、Fusion Middleware ControlをドメインまたはWebサービス・エンドポイント・レベルで使用します。

  • 4-58ページの「WLSTを使用したWebサービスのテスト・クライアントの有効化または無効化」で説明されているように、WLSTを使用します。

Webサービスのテスト・クライアントを無効にすると、Webサービスを公開するアプリケーションについて外部から参照できる詳細が少なくなり、セキュリティが向上します。

注意:

本番モードではWebサービスのテスト・クライアントを有効にしないことをお薦めします。本番モードの詳細は、in 『Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』の「ドメイン・モード」を参照してください。

管理コンソールを使用したドメイン・レベルのWebサービスのテスト・クライアントの有効化または無効化方法:

  1. 2-2ページの「Oracle WebLogic管理コンソールへのアクセス」の説明に従って、管理コンソールを起動します。
  2. コンソール・ホーム・ページの「ドメイン構成」セクションの「ドメイン」をクリックします。
  3. 「構成」→「全般」を選択して、ドメインの一般的な構成オプションを表示します。
  4. 「詳細」をクリックし、構成の詳細設定を表示します。
  5. Webサービスのテスト・ページの有効化構成フラグを切り替えると、Webサービスのテスト・クライアントを有効化または無効化できます。
  6. 「保存」をクリックします。
  7. サーバーを再起動して、構成設定を有効にします。

    本番環境でWebサーバーのテスト・クライアントが有効になると、サーバーの再起動時にクライアントがデプロイされます。

5.2.12 Webサービスのテスト・クライアントのログアウト

Webサービスのテスト・クライアントの右上隅の「ログアウト」ボタン。をクリックすると、いつでもWebサービスのテスト・クライアントをログアウトできます。