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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理
12c (12.2.1.2.0)
E82738-01
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34 ポータル、テンプレート、アセットおよび拡張機能のデプロイ

WebCenter Portalには、WebCenter Portalインストールと、ステージング環境または本番環境との間で管理者が情報をデプロイ、バックアップあるいは移動できる一連のユーティリティが用意されています。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章の内容は、システム管理者を対象としています。

ポータル、テンプレート、アセット、接続および拡張機能のデプロイに必要なロールと権限の詳細は、「WebCenter Portalのライフ・サイクル操作の実行に必要な権限」を参照してください。

「管理操作、ロールおよびツールの理解」も参照してください。

34.1 ポータルのデプロイ

この項には次のトピックが含まれます:

34.1.1 ポータルのデプロイメントについて

ポータルを別のポータル・サーバーにデプロイする場合、ターゲット・サーバーにソース・ポータルをコピーして、ソース・ポータルのデータの全部または一部を含めるよう選択できます。

ポータルの初期デプロイメントの後、ポータルを再デプロイすること、またはポータルの変更のみをターゲットに伝播することを選択できます。ポータルを再デプロイする場合、これは単純に削除されて新しいポータルとして再作成されます。ポータル伝播では、ポータルに加えられた増分変更のみがターゲット・サーバーにプッシュされます。

ポータルは、次の方法でデプロイできます。

  • ポータルの直接デプロイメント - ターゲット・サーバーへの直接接続が存在する場合、WebCenter Portal管理を使用してポータルをターゲット・サーバーにデプロイできます。deployWebCenterPortalのWLSTコマンドを使用してポータルをターゲット・サーバーに直接デプロイすることもできます。詳細は、「WebCenter Portalを使用したポータルの直接デプロイ」および「WLSTを使用したポータルの直接デプロイ」を参照してください。

  • ポータル・アーカイブのデプロイメント - WebCenter Portal管理を使用して、ソース・ポータルのアーカイブ(.parファイル)をエクスポートして、アーカイブ・ポータルをターゲット・サーバーにインポートできます。WLSTコマンドを使用して、ポータルをアーカイブにエクスポートして、ポータルをファイルからインポートすることもできます。

    詳細は、「ポータル・アーカイブのインポートとエクスポート」を参照してください。

ポータルとともに常にデプロイされる情報

ポータルがデプロイされるとき、常に、次の詳細が含まれます。
  • ポータル・ページ

  • ポータル・アセット: ページ・テンプレート、リソース・カタログ、スキン、ページ・スタイル、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート、タスク・フロー・スタイル、タスク・フロー、レイアウト、ページレット、データ・コントロール、視覚化テンプレート、データ視覚化(依存ビジネス・オブジェクトとデータ・ソースを含む)、ビジネス・オブジェクト、データ・ソース(その接続を含む)
  • ポータルのアクティビティおよび使用状況データ: アクティビティ・ストリーム、カレンダ・イベント、フィードバック、リスト、リンク、メッセージ・ボード、ピープル・コネクション、プロファイルおよびアンケート

  • ポータルのセキュリティ・データ: ポータル・ロールと権限、およびメンバーの詳細とそのロールの割当て

ポータルとともにオプションでデプロイ可能な情報

ポータルをデプロイするとき、オプションで、ポータルのデプロイメントの一部として次のものを含めることを選択できます。
  • ポータルのコンテンツ: ポータルのドキュメントおよび関連するコンテンツが、Content Serverのポータルのコンテンツ・フォルダに配置されます。ポータルのデプロイメント中にコンテンツ・フォルダを移動しない場合、WebCenter Content Serverの移行ツールを使用してフォルダをターゲットに手動で移動できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの管理』のシステムの移行とアーカイブに関する項を参照してください。

    ポータルのデプロイメントには、ポータル独自のコンテンツ・フォルダの外部に格納されているコンテンツは含められません。ポータルにポータル・アセット、ポータル・ページ、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート、またはポータルのコンテンツ・フォルダの外部のコンテンツを参照する他のコンポーネントが含まれる場合、それらのコンテンツを手動で移動するか、ターゲットがソースと同じコンテンツにアクセスできるようにする必要があります。ポータルを別のターゲットに移動する場合、コンテンツ・プレゼンタのデータ参照は、Content Serverの接続名とルート・フォルダ名がソースとターゲットの両方で同じ場合のみ維持されます。

  • 共有アセット: ポータルのデプロイ中に、ポータルによって使用されるすべての共有アセットをデプロイすることを選択できます。

  • 共有ライブラリ: ポータルのデプロイ中に、ポータルによって使用される共有ライブラリをデプロイすることを選択できます。共有ライブラリをデプロイすることを選択した場合は、デプロイされるメインの共有ライブラリはextend.spaces.webappになり、これを他のライブラリに依存するようにできます。デプロイメントの一部として、メインの共有ライブラリのすべての新しいバージョン(新規作成または更新)の依存ライブラリも含められます。ただし、これは依存ライブラリの最初のレベルのみに実行されます。たとえば、extend.spaces.webappCustomSharedLibrary1に依存し、CustomSharedLibrary1CustomSharedLibrary2に依存するとします。CustomSharedLibrary1CustomSharedLibrary2の両方で更新されたバージョンが利用できる場合は、共有ライブラリのデプロイメントの一部として、CustomSharedLibrary1のみが含められます。 

ポータルのデプロイメントで含められない情報

一部のポータル情報は、外部に格納されているため、ポータルと同時にデプロイできません。たとえば、次のような情報があります。

  • ポータルのコンテンツ・フォルダの外部に格納されたポータル・アセット、コンテンツ・プレゼンタまたはSite Studioで使用されるコンテンツ

  • ポータル・ディスカッション

  • ポータル・メール

  • ポータル分析

  • ページレット・プロデューサのリソース

注意:

接続は、個別にエクスポートおよびインポートされます。詳細は、「接続プロパティ・ファイルの理解」を参照してください。

図34-1に、ポータル(およびその関連データ)を別のサーバーに移動できる様々な方法を示します。

図34-1 ターゲット・サーバーへのポータルのデプロイ

図34-1の説明が続きます
「図34-1 ターゲット・サーバーへのポータルのデプロイ」の説明

ソースWebCenter PortalインストールとターゲットWebCenter Portalインストールが異なる外部サーバーに接続されている状況で、ソース・ポータルに関連付けられた情報がターゲットで必要になる場合、外部ポータル・データを個別に移動する必要があります。

場合によっては、ソースとターゲットの両方で同じ外部サーバーを使用することもあります。たとえば、ポータル・プロデューサ・サーバーまたはOracle Internet Directoryサーバーは、どちらの環境でも共有されます。

注意:

ポータルのエクスポートまたはデプロイ中に、サーバーが停止してクラスタ内の他のサーバーにフェイルオーバーすると、操作が失敗します。ページをリフレッシュして、エクスポートまたはデプロイメント操作を再度実行する必要があります。

50MBを超えるポータルをデプロイする場合は、要件に応じて、ターゲット・サーバー上の最大ファイル・アップロード・サイズを変更してください。詳細は、「コンテンツ・マネージャでのファイル・アップロード・サイズの変更」を参照してください。

ポータルのデプロイメントの問題のトラブルシューティングの詳細は、「Oracle WebCenter Portalのトラブルシューティング」を参照してください。

34.1.2 WebCenter Portalを使用したポータルの直接デプロイ

WebCenter Portal管理を使用して、最初に、ターゲット・サーバーへの接続を作成し、次に、ポータルをターゲット・サーバーに直接デプロイします。ポータルがデプロイされた後、そのデプロイメント・ステータスとデプロイメント履歴を表示できます。

この項には次のトピックが含まれます:

34.1.2.1 ポータル・サーバー接続の作成

ポータルをデプロイする前に、ターゲット・ポータル・サーバーへの接続を設定する必要があります。

ポータル・サーバー接続を作成する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Portalにログオンして、ポータル管理に移動します。

  2. 「ツールとサービス」をクリックします。

  3. ツールとサービスのリストから、「ポータル・サーバー接続」を選択します。

  4. 「作成」をクリックして、ポータル・サーバー接続を作成します。

  5. 「ポータル・サーバー接続の作成」セクションで、次の詳細情報を指定します。

    1. 「名前」ボックスに、接続の名前を指定します。使用できるのは英数字のみであることに注意してください。

    2. 「URL」ボックスに、ターゲット・ポータル・サーバーのURLを次の形式で指定します。

      http://targetserverhost:port

      ここで、targetserverhost:portは、ポータルをデプロイするポータル・サーバーのホスト名およびポート番号です。

    3. 「ユーザー名」ボックスに、ターゲット・サーバーへの接続に使用するユーザー名を入力します。

    4. 「パスワード」ボックスに、指定したユーザー名のパスワードを入力します。

  6. 「テスト」をクリックして、接続が機能することを確認します。

  7. 「作成」をクリックします。

    ポータル・サーバーがオフラインであることが原因で接続テストに失敗した場合は、接続が設定され、サーバーが利用可能になると使用できることに注意してください。

34.1.2.2 WebCenter Portalを使用したポータルのデプロイ

注意:

ポータルのデプロイは主にシステム管理者のタスクですが、Portal Server: Deploy権限を他のカスタム・ロールに割り当てることができます。ポータルをデプロイできるユーザー・ロールを制限するために、カスタム・ロールを作成して、この権限をカスタム・ロールに割り当てることをお薦めします。

ポータルのポータル・マネージャ(または委任マネージャ)のみがポータルをデプロイでき、これに加えて、Portal Server: Deploy権限を持つロールも必要です。カスタム・アプリケーション・ロールの作成とロールへのユーザーの追加の詳細は、「アプリケーション・ロールの定義」および「アプリケーション・ロールへのユーザー(およびグループ)の割当て」を参照してください。

WebCenter Portalを使用してポータルをデプロイする手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Portalで、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル管理へのアクセスに関する項の説明に従って、ポータル管理にアクセスします
  2. 「デプロイ」アイコンをクリックします。
  3. 「ターゲット・ポータル・サーバー」の下の「サーバー名」リストから、ポータルのデプロイに使用するポータル・サーバー接続を選択します。この接続は、「ポータル・サーバー接続の作成」の説明に従って作成したものです。
  4. ポータルのデプロイメントに関するコメントがある場合は、「コメント」ボックスに指定します。
  5. 「オプション」セクションで、デプロイメント・オプションを選択します。
    • ポータル・コンテンツを含める: Content Serverに格納されるポータル・コンテンツが、ターゲット・サーバー上のポータル・デプロイメントに含まれる必要があることを指定する場合に選択します。

    • 共有アセットを含める: ポータルによって使用される共有アセットをデプロイします。共有アセットをデプロイしない場合はチェック・ボックスの選択を解除します。

    • 共有ライブラリを含める: ポータルによって使用される共有ライブラリをデプロイします。共有ライブラリをデプロイしない場合はチェック・ボックスの選択を解除します。共有ライブラリをポータル・デプロイメントに含める場合は、共有ライブラリの変更が取得されるように、ポータルのデプロイ後にターゲット・サーバーを再起動する必要があります。

    ポータルを初めてデプロイする場合、「変更を伝播するかわりに再デプロイ」チェック・ボックスは無効として表示されます。Expanding the 「詳細の変更」セクションを展開すると、ポータルが(初めて)デプロイされるため、すべてのデータがターゲット・サーバーに送信されるというメッセージが表示されます。ポータルを伝播するとき、このセクションに、前回のデプロイメント以降にポータルに対して加えられた変更が表示されます。

    図34-2 ポータルのデプロイ

    図34-2の説明が続きます
    「図34-2 ポータルのデプロイ」の説明
  6. 「デプロイ」をクリックします。

    「ポータルのデプロイ」ダイアログには、ポータルのデプロイメントの進捗およびステータスが表示されます。ポータルがデプロイされている間、必要に応じてダイアログを閉じてポータルでの作業を続行することを選択できます。

    図34-3 ポータルのデプロイメント・ステータス

    図34-3の説明が続きます
    「図34-3 ポータルのデプロイメント・ステータス」の説明
  7. 「閉じる」をクリックします。

    ポータルがデプロイされると、そのデプロイメント履歴とステータスを表示できます。詳細は、「ポータルのデプロイメント履歴の表示」を参照してください。

  8. ポータルのデプロイメントに共有ライブラリを含めた場合は、ポータルがデプロイされたターゲット・サーバーを再起動します。詳細は、「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。

34.1.2.3 ポータルのデプロイメント履歴の表示

WebCenter Portal管理を使用してポータルのデプロイメント履歴を表示する手順は次のとおりです。

  1. ポータル管理ページ(「WebCenter Portal管理のポータル・ページへのアクセス」を参照)で、「ポータルのデプロイメント」をクリックします。

    「最新のデプロイメント」タブには、1日以内にデプロイされたポータルのデプロイメント・ステータスが表示されます。

  2. ポータルの横の「詳細」リンクをクリックして、デプロイメントの詳細を表示します。

    「ポータル・デプロイメント詳細」ダイアログに、ターゲット・サーバーの名前とデプロイメントの日時が表示されます。これには、ポータルのデプロイ中に追加されたコメントも表示されます(ある場合)。

    図34-4 ポータル・デプロイメント詳細

    図34-4の説明が続きます
    「図34-4 ポータル・デプロイメント詳細」の説明
  3. 「閉じる」をクリックします。
  4. 「デプロイメント履歴」タブをクリックします。

    タブには、各ポータルのデプロイメント・ステータスが表示されます。

    図34-5 デプロイメント履歴

    図34-5の説明が続きます
    「図34-5 デプロイメント履歴」の説明
  5. ポータルのデプロイメント・ステータスのリンクをクリックします。

    これにより、選択したポータルのすべてのデプロイメント操作が表示されます。図34-6は、MyPortalというポータルの2つのレコードを示し、その1つは初期デプロイメント、もう一方は伝播のものです。

    図34-6 デプロイメント操作

    図34-6の説明が続きます
    「図34-6 デプロイメント操作」の説明
  6. デプロイメント操作の横の「詳細」をクリックします。

    これにより、デプロイメント操作に関連するすべての詳細が表示されます。

34.1.3 WLSTを使用したポータルの直接デプロイ

WLSTコマンドdeployWebCenterPortalを使用して、単一のオンライン・ポータルを別のターゲット・サーバーに直接デプロイできます。WLSTを使用してソースのポータルの変更をターゲットに伝播する場合は、deployWebCenterPortalを使用してポータルをデプロイする必要があります

ポータルをデプロイする前に、いくつかの前提条件タスクを完了する必要があります。全体のプロセスは次のようになります。

34.1.3.1 手順1: ポータルの直接デプロイメントの前提条件の完了

WLSTコマンドdeployWebCenterPortalを実行する前に、次の操作を行います。

  1. WebCenter Portalがデプロイされている管理対象サーバーの名前がソース環境とターゲット環境で同じであることを検証します。たとえば、WC_Portalなどになります。

    管理対象サーバーの名前が一致する場合にのみ、deployWebCenterPortalを実行できます。管理対象サーバー名が異なる場合は、「アーカイブへのポータルのエクスポート」の説明に従い、ポータル・アーカイブのデプロイメントをかわりに使用します。

  2. WebLogic ServerのMonitor以上のロールと、WebCenter Portal権限Portals: Manage Security and Configurationを持っていることを確認します。
  3. ソースとターゲットのWebCenter Portalの間に接続が存在することを確認します。WebCenter Portal管理を使用して作成された接続がすでに存在している場合は、それを使用してポータルをデプロイすることも、UIを使用して新しいものを作成することもできます。

    ソース環境からターゲットへの接続が存在せず、WLSTを使用してそれを作成する場合は、WLSTコマンドadf_createHttpURLConnectionを使用します。

    たとえば、ソース環境で次のように実行します。

    adf_createHttpURLConnection(appName='webcenter',name='MyWebCenterPortalTarget', 
     url='http://example.com:7777', user='myuser', password='mypassword',
     realm='ProductionRealm')
    

    「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」も参照してください。

34.1.3.2 手順2: ソース環境でのdeployWebCenterPortalの実行

ソースWebCenter Portalで、次の操作を行います。

  1. ソースWebCenter PortalのOracleホーム・ディレクトリからWLSTツールを起動し、WebCenter Portalの管理サーバーに接続します。

    詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

  2. WLSTコマンドdeployWebCenterPortalを実行して、ポータルをターゲット・サーバーにデプロイします。
    deployWebCenterPortal(appName, portalName, targetConnectionName
     [deployCustomizations, deployPortalContent, deploySecurity, deployData,
     deployActivities, deploySharedAssets, deployConnections, overwrite, savePortal, deployLog, server,
     applicationVersion])
    

    コマンドの構文と説明の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』のdeployWebCenterPortalに関する項を参照してください。設定するオプションは、特定のデプロイメント要件によって異なります。

    次の例では、ターゲット・サーバーに初めてmyPortalという新しいポータルをデプロイします。また、ここでそのすべての関連コンテンツをデプロイし、デプロイ・ログ・ファイルの名前および場所を指定します。

    deployWebCenterPortal(appName='webcenter',portalName='myPortal',
    targetConnectionName='MyWebCenterPortalTarget', deployPortalContent=1,deployActivities=1,
    deployLog='/mydeploylogs/myPortal_deploy.log')

    注意:

    新しいポータルはセキュリティ・ポリシーがないとインポートできないため、新しいポータルをインポートする場合は必ずdeploySecurity=1を設定してください。

    ターゲットに存在するポータルを再デプロイする場合

    ターゲット・サーバーにすでに存在するポータルを再デプロイする場合は、deployWebCenterPortalコマンドをoverwrite=1を指定して使用します。次の例では、ターゲットでmyExistingPortalというポータルをバックアップした後、ターゲット・ポータル(overwrite=1)をソース・ポータルで上書きします。ターゲット・ポータルに関連付けられたコンテンツは保持されます。

    deployWebCenterPortal(appName='webcenter',portalName='myExistingPortal',
    targetConnectionName='MyWebCenterPortalTarget', deployPortalContent=0,overwrite=1,savePortal=1)
    
  3. デプロイメント・ログ・ファイルを調べます。

    このファイルは、指定した場所(deployLog)、または一時ディレクトリのPortalDeploy_<timestamp>.logというファイルで入手できます。

34.1.3.3 手順3: 新たにデプロイしたポータルのターゲット環境での検証

ターゲットWebCenter Portalで、次の操作を行います。

  1. ターゲットWebCenter Portalにログインします。
  2. 新しいポータル・デプロイメントに移動します。
  3. ポータルが予想どおりに機能することを検証します。

34.1.4 ポータル・アーカイブのデプロイ

管理者は、WebCenter PortalまたはWLSTコマンドを使用して、ポータル・アーカイブ(.parファイル)を任意のWebCenter Portalインストールにデプロイできます。ターゲット・ポータル・サーバーは、1つ以上のポータルをファイルからデプロイ(またはインポート)するときに稼働している必要があります。

図34-7 ポータル・アーカイブのデプロイ

図34-7の説明が続きます
「図34-7 ポータル・アーカイブのデプロイ」の説明

この項には次のトピックが含まれます:

注意:

ポータルをアーカイブから別のサーバーにデプロイする場合、ポータル伝播を使用して後からポータルに増分更新を行うことはできません。ポータル伝播機能は、ポータルの直接デプロイメントで使用する場合のみ可能です。「本番でのポータルの伝播および再デプロイ」を参照してください。

34.1.4.1 ポータル・アーカイブの理解

単一ポータルのポータル・アーカイブ(.parファイル)を作成することも、同じ.parファイルに複数のポータルをアーカイブすることもできます。

ポータル・アーカイブには、次の内容を含めることができます。

  • 1つ以上のポータル・データ・アーカイブ(.pdr)ファイル: ポータル・アーカイブには、アーカイブに追加した各ポータルのPDRが含まれます。PDRには、ポータルのセキュリティ・ポリシーと、ポータルのメタデータ、データおよびコンテンツを取得するメタデータ・アーカイブが含まれます。

  • エクスポート・ログ・ファイル(.log): エクスポート・ログ・ファイルには、すべてのポータル、MDSメタデータ・ファイル、およびアーカイブに含まれるデータ(ポータル・データを含むデータベース表の名前)がリスト表示されます。

  • connections.xmlファイル: 詳細は、「接続プロパティ・ファイルの理解」を参照してください。

  • WebCenter Portalの接続プロパティ・ファイル(connection.properties)

注意:

ポータル・アーカイブ(.parファイル)は、WLSTコマンドlistWebCenterPortalArchiveを使用して抽出できます。

図34-8 ポータル・アーカイブのデプロイメント

図34-8の説明が続きます
「図34-8 ポータル・アーカイブのデプロイメント」の説明
34.1.4.1.1 接続プロパティ・ファイルの理解

接続の全部または一部が存在しないWebCenter Portalターゲットでポータルのインポート、デプロイ、伝播またはリストアを行う予定の場合、WLSTコマンドexportWebCenterPortalConnectionsを使用して、ソース環境からconnection.propertiesファイルを生成し、WLSTコマンドimportWebCenterPortalConnectionsを使用して、そのファイルで構成済の存在しない接続をターゲット環境にインポートすることをお薦めします。詳しい手順は、「ファイルからの新しいWebCenter Portal接続のインポート」を参照してください。

注意:

  • connection.propertiesファイルは、WLSTコマンドexportWebCenterPortalConnectionsを実行するときにも生成されます。詳細は、「ファイルへのWebCenter Portal接続の詳細のエクスポート」を参照してください。

  • ソースWebCenter Portal環境で構成されるすべての接続は、connection.propertiesにエクスポートされます。このファイルの接続情報は、アーカイブのポータルに固有ではありません。

  • ターゲットには、新しい接続のみがインポートされます。ターゲット上に存在する接続は無視されます。

接続の詳細の変更

サーバー名やポートなどの一部の接続情報がソース環境とターゲット環境で異なる場合、ポータルのインポート、デプロイ、伝播またはリストアを行う前に、ファイルの接続の詳細を分けて変更することができます。

表34-1に、ソースとターゲットで同じホストを使用しないために別のURLパラメータがターゲットで必要な場合の例を示します。


表34-1 例: ソース環境とターゲット環境で接続URLが異なる場合

接続タイプ ソース接続: URLパラメータ ターゲット接続: URLパラメータ

WSRPポートレット・プロデューサ

http://mysource.com:8899/MyWSRPPortletProducer/portlets/wsrp2?WSDL

http://mytarget.com:8899/MyWSRPPortletProducer/portlets/wsrp2?WSDL

PDK-Javaプロデューサ

http://source.host.com:7778/myJPDKPortletProducer/providers

http://target.host.com:7778/myJPDKPortletProducer/providers

Webサービス

http://source.example.com/getEmployee?empId=20+deptId=10

http://target.example.com/getEmployee?empId=20+deptId=10


図34-9に、新しい接続がターゲットに作成される前にソース・パラメータとターゲット・パラメータが変わる場合、接続の詳細をconnection.propertiesで編集する方法を示します。

図34-9 ターゲットでのconnection.propertiesを使用した接続の作成

図34-9の説明が続きます
「図34-9 ターゲットでのconnection.propertiesを使用した接続の作成」の説明

接続タイプと接続プロパティ

表34-2に、connection.propertiesファイルで取得されるすべての接続と、各種接続タイプでエクスポートされるプロパティを示します。この表には、デプロイメント前に編集できるプロパティと、ターゲットで設定する必要があるプロパティも示されています。

注意:

  • 特定の接続タイプに対する必須のプロパティまたはオプションのプロパティなど、個々の接続プロパティの詳細は、該当の接続タイプの章を参照してください。章のリストは、「ツールとサービスの管理」を参照してください。

  • 表34-2デプロイメント時に編集しますか。はいとなっているプロパティのみをconnection.propertiesで編集することを強くお薦めします。なんらかの理由でデプロイメント時に編集しますか?いいえのプロパティを編集する必要がある場合は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用してターゲットに接続を移行した後に編集できます。


表34-2 connection.propertiesにエクスポートされる接続プロパティ

接続タイプ エクスポートされるプロパティ デプロイメント時に編集しますか。 注意およびデプロイメント後の構成要件

WSRPポートレット・プロデューサ

url

proxyHost

proxyPort

timeout

externalApp

tokenType

defaultUser

issuerName

recipientAlias

はい

はい

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

デプロイメント後のセキュリティ構成:

registrationProperties

keyStorePath

keyStorePswd

sigKeyAlias

sigKeyPswd

encKeyAlias

encKeyPswd

enforcePolicyURI

脚注1

PDK-Javaプロデューサ

url

proxyHost

proxyPort

subscriberId

serviceId

sharedKey

timeout

establishSession

externalApp

はい

はい

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

デプロイメント後のセキュリティ構成:

mapUser

useProxy

Webサービス接続

url

proxyHost

proxyPort

mtom

addressing

wsrm

security

はい

はい

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

Webサービス接続は、データ・コントロールで使用されます。

脚注

URL接続:

HTTP URL

url

authenticationType

connectionClassName

realm

はい

いいえ

いいえ

いいえ

デプロイメント後のセキュリティ構成:

password

user

attributes

URL接続:

ファイルURL

url

はい

ページレット・プロデューサ

url

はい

分析コレクタ

collectorPort

host

isEnabled

timeout

isUnicast

defaultConnection

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

host: isUnicastが0に設定される場合はclusterNameisUnicastが1に設定される場合はcollectorHostを表します

BPELサーバー

url

policy

recipientKeyAlias

linkURL

はい

いいえ

いいえ

いいえ

ディスカッション・サーバー

url

adminUser

application.root.category.id

recipientKeyAlias

policyURIForAuthAccess

policyURIForPublicAccess

timeout

defaultConnection

はい

はい

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

外部アプリケーション

url

authMethod

userFieldName

pwdFieldName

displayName

publicCredentialEnabled

sharedCredentialEnabled

AdditionalFields

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

パブリック資格証明または共有資格証明をソースで構成する場合、その資格証明はセキュリティ上の理由でエクスポートされません。これらの資格証明は、必要に応じてデプロイメント後にターゲットで構成する必要があります。

プレゼンス・サーバー: Microsoft Lync 2010

url

poolName

userDomain

adapter

timeout

appId

AdditionalProperty

defaultConnection

はい

はい

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

メール・サーバー

imapHost

smtpHost

imapPort

smtpPort

smtpSecured

imapSecured

appId

timeOut

AdditionalProperties

defaultConnection

はい

はい

はい

はい

はい

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

デプロイメント後のLDAP構成:

LdapDomain

LdapDefaultUser

LdapHost

LdapBaseDn

LdapAdminUsername

LdapPort

LdapSecured

個人イベント・サーバー

webServiceUrl

adapterName

appId

defaultConnection

はい

いいえ

いいえ

いいえ

Oracle SES

url

appUser

defaultConnection

はい

いいえ

いいえ

promptForPasswordが1に設定される場合、ユーザーにはappPasswordのプロンプトが表示されます。

WebCenter Content Server (ソケット)

serverHost

serverPort

extAppId

timeout

socketType

webContextRoot

cacheInvalidationInterval

binaryCacheMaxEntrySize

defaultConnection

はい

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

デプロイメント後のセキュリティ構成:

adminUsername

adminPassword

keystorePassword

privateKeyPassword

WebCenter Content Server (socketssl)

serverHost

serverPort

extAppId

timeout

socketType

webContextRoot

cacheInvalidationInterval

binaryCacheMaxEntrySize

defaultConnection

keystoreLocation

privateKeyAlias

はい

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

デプロイメント後のセキュリティ構成:

adminUsername

adminPassword

keystorePassword

privateKeyPassword

WebCenter Content Server (jaxws)

url

extAppId

timeout

socketType

webContextRoot

cacheInvalidationInterval

binaryCacheMaxEntrySize

defaultConnection

clientSecurityPolicy

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

デプロイメント後のセキュリティ構成:

adminUsername

adminPassword

keystorePassword

privateKeyPassword

WebCenter Content Server (Web)

url

extAppId

timeout

socketType

webContextRoot

cacheInvalidationInterval

binaryCacheMaxEntrySize

defaultConnection

はい

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

デプロイメント後のセキュリティ構成:

adminUsername

adminPassword

keystorePassword

privateKeyPassword

ファイル・システム

path

はい

ワークリスト接続

BPELConnection

いいえ

REST接続

url

はい

 

脚注1

セキュリティ関連の構成: 接続にはポリシー情報のみが含まれます。セキュリティ・ポリシーに設定されたオーバーライドは含まれないため、デプロイメント後にこれらのパラメータを構成する必要があります。

接続情報を別のサーバーにデプロイする方法を確認するには、「ステージングから本番への接続の詳細の移動」を参照してください。

34.1.4.2 アーカイブの保護

34.1.4.2.1 アーカイブ・ファイルの保護について

WebCenter Portalは、ポータル・アーカイブをエクスポートまたはインポートするときに実行される検証チェックをサポートします。これにより、破損したファイルや任意のファイルがポータル・サーバーに含まれることが防止され、ポータル・アーカイブが保護されます。

ライフ・サイクル操作に対して、次のいずれかのセキュリティ・レベルを設定することを選択できます。

  • 高セキュリティ・モード: 資格証明を格納する外部アプリケーションに対してマップされたExternallySecureLifecycleOperationsカスタム属性を設定し、チェックサム値を格納するファイルを暗号化または復号化します。

  • 中程度のセキュリティ・モード: 値enableに対してマップされたSecureLifecycleOperationsカスタム属性を設定します。値をenableに設定するか、空白のままにすると、ライフ・サイクル操作はデフォルトの非セキュア・モードで実行されます。値をenableに設定すると、ライフ・サイクル操作が保護され、チェックサムが暗号化または復号化プロセスに対する資格証明として機能します。

  • 非セキュア・モード: デフォルトでは、アーカイブに対するセキュリティ制限なしでライフ・サイクル操作が実行されます。

エクスポート操作中に、チェックサムが計算されて、すべてのライフ・サイクル・アーカイブ(ポータル・アーカイブ、アプリケーション・アーカイブおよびアセット・アーカイブ)に追加されます。チェックサムは、.parまたは.aarファイル内のlifecycle.chkというファイルに格納され、ファイルが暗号化されます。アーカイブのインポート中に、ファイルが復号化されてチェックサム値がフェッチされます。中程度のセキュリティ・モードでは、(内部で計算された)チェックサムが、ファイルを暗号化または復号化するためのパスワードとして機能します。高セキュリティ・モードでは、共有資格証明を持つ外部アプリケーションがパスワードとして使用され、パスワードをフェッチするためにExternallySecureLifecycleOperationsカスタム属性が使用されます。

ライフ・サイクル操作のセキュア・モードを構成するときは、次のことを考慮してください。

  • 保護されたソース環境でアーカイブがエクスポートされて、ターゲット環境が保護されていない場合は、アーカイブでセキュリティ検証が実行されません。

  • ライフ・サイクル操作が保護されており、アーカイブのインポート中にアーカイブにlifecycle.chkファイルがない場合、セキュリティ違反となり、インポート操作が許可されません。

  • ライフ・サイクル操作を保護する必要がある場合は、ターゲットとソースのインスタンスで同じセキュリティ・レベルを設定する必要があります。異なるレベルのセキュリティ・モードはサポートされません。

  • 高セキュリティ・モードが設定されている場合、暗号化と復号化が機能するには、ソースとターゲットの両方のインスタンスで同じパスワードを使用する必要があります。

34.1.4.2.2 アーカイブ・ファイルの保護
アプリケーション、ポータルおよびアセットのアーカイブを保護するために、ライフ・サイクル操作に高セキュリティ・モードまたは中程度のセキュリティ・モードのいずれかを設定することを選択できます。
アプリケーション、ポータルおよびアセットのアーカイブを保護する手順は次のとおりです。
  1. WebCenter Portalにログオンします。
  2. アーカイブを保護するための目的のセキュリティ・モードを構成します。
    オプション 手順
    高セキュリティ・モードを有効化する
    1. ExternallySecureLifecycleOperationsというカスタム・グローバル属性を作成します。

    2. カスタム属性の値をenableに設定します。カスタム・グローバル属性の作成の詳細は、「グローバル属性の追加」を参照してください。

    中程度のセキュリティ・モードを有効化する

    1. 外部アプリケーションを登録して、共有資格証明を指定します。詳細は、「外部アプリケーションの登録」を参照してください。

    2. SecureLifecycleOperationsというカスタム・グローバル属性を作成します。外部アプリケーションの名前を値として指定します。カスタム属性の作成の詳細は、「グローバル属性の追加」を参照してください。

34.1.4.3 ポータル・アーカイブのエクスポートおよびインポート

ターゲット・サーバーへの直接接続が存在しない場合、最初にポータルをアーカイブ(.parファイル)にエクスポートしてから、アーカイブをターゲット・サーバーにインポートして、ポータルをデプロイできます。また、ポータルのバックアップを作成して、後で同じインスタンスにリストアする場合にも、ポータル・アーカイブを作成できます。

注意:

ポータルをアーカイブから別のサーバーにデプロイする場合、ポータル伝播を使用して後からポータルに増分更新を行うことはできません。ポータル伝播機能は、ポータルの直接デプロイメントで使用する場合のみ可能です。「本番でのポータルの伝播および再デプロイ」を参照してください。

ポータル・アーカイブをエクスポートしてからインポートするには:

  1. 「ポータルのエクスポートの前提条件」で説明するポータル・アーカイブの前提条件をすべて満たします。
  2. ソース・ポータルを次のようにエクスポートします。
  3. (オプション)外部に格納されているデータとコンテンツをターゲットに移行します。
  4. ターゲットにポータルを次のようにインポートします。

34.1.4.4 アーカイブへのポータルのエクスポート

WebCenter Portalで実行するポータルのアーカイブ(.parファイル)を生成できます。ポータル・アーカイブは、WebCenter PortalexportWebCenterPortalsのWLSTコマンドまたはREST APIを使用して作成できます。

ポータル・アーカイブの作成方法を確認するには、次の項を参照してください。

34.1.4.4.1 ポータルのエクスポートの前提条件

ポータルをアーカイブ(.parファイル)にエクスポートする前に、次の事項を確認します。

  • Content Serverに格納されるポータル・コンテンツ: Content Serverに格納されるポータル・コンテンツをポータル・アーカイブに含める場合、Content Serverが稼働していることを確認します。

  • Webサービス・データ・コントロール: エクスポートするポータルにWebサービス・データ・コントロールが含まれる場合、エクスポートが正常に行われるには、関連するすべてのWebサービスが稼働中でアクセス可能である必要があります。

  • ポートレット・プロデューサ: エクスポートするポータルにポートレットが含まれる場合、すべてのポートレット・メタデータがアーカイブに含まれるようにするには、関連するすべてのポートレット・プロデューサが稼働中でアクセス可能である必要があります。

  • ポータル・フォルダ外部のコンテンツ: ポータル・アセット、ポータル・ページ、コンテンツ・プレゼンタおよびSite Studioで使用される、ポータル・フォルダの外部に格納されているコンテンツ(ファイル、イメージおよびアイコンなど)は、アーカイブに自動的に含まれません。すべての依存ファイルを、ターゲット・コンテンツ・サーバーの適切な場所にコピーする必要があります。

    注意:

    MDSにアーティファクトを格納するレガジー・ポータル(アセットを含む)を管理する場合、MDSのすべての依存アーティファクトをコンテンツ・サーバーに再配置することをお薦めします。MDSに格納されているアーティファクトを移動しない場合、MDSのWLSTコマンドexportMetadata/importMetadataを使用して、MDSのコンテンツを別のターゲットに移動できます。例:

    exportMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal',
     toLocation='/tmp/content',
     docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')
    
    importMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal',
     fromLocation='/tmp/content',
     docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')
34.1.4.4.2 WebCenter Portal管理を使用したオンライン・ポータルのアーカイブへのエクスポート

Portal Server-Manage Configuration権限により、WebCenter Portal管理を使用してポータルをアーカイブにエクスポートして、ローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー・ファイル・システムにポータル・アーカイブを保存できます。

注意:

ポータル・テンプレートもエクスポートできますが、別のプロセスになります。ポータルとポータル・テンプレートを1つのアーカイブ内にエクスポートすることはできません。詳細は、「WebCenter Portalを使用したポータル・テンプレートのアーカイブへのエクスポート」を参照してください。

WebCenter Portal管理を使用して1つ以上のポータルをエクスポートする手順は次のとおりです。

  1. ポータル管理ページ(「WebCenter Portal管理のポータル・ページへのアクセス」を参照)で、表内の行を強調表示してエクスポートするポータルを選択します。

    複数の行を選択するには、[Ctrl]を押しながらクリックします。

    注意:

    エクスポート・プロセスでのデータの競合を防ぐには、選択したすべてのポータルが、一時的であっても、エクスポート・プロセス中はオフラインになっていることをお薦めします。詳細は、「任意のポータルのオフライン化」を参照してください。

    Portals: Manage Security and Configuration権限を持つメンバーは、ポータルがオフラインであってもアクセスできるので、エクスポートの完了中にそのメンバーによって変更が行われないようにします。

  2. ツールバーで「エクスポート」をクリックします。

    「ポータルのエクスポート」ペインが開きます(図34-10)。選択したすべてのポータルがリスト表示されます。

    ポータルを除外する場合は、ポータルの名前の横の「削除」アイコンをクリックします(図34-10の青い十字型のアイコン)。

    図34-10 ポータルのエクスポート

    図34-10の説明が続きます
    「図34-10 ポータルのエクスポート」の説明
  3. 「ポータル・アーカイブ」に、ファイル拡張子.parを付けて名前を入力するか、デフォルト名を受け入れます。

    ポータル・アーカイブのデフォルトのファイル名では、一意性を保証するため、webcenter_random_number.parのように乱数を使用します。

  4. 各ポータルのコンテンツ・フォルダをエクスポートするには、「ポータル・コンテンツを含める」を選択します。

    ドキュメント・サービスを使用してポータル・ドキュメント(ファイル、フォルダ、Wiki、ブログ)を作成、管理および格納するポータルの場合、フォルダはWebCenter Portalのコンテンツ・リポジトリに自動的に作成されます。このフォルダに格納されるコンテンツのみをポータルとともにエクスポートできます。たとえば、コンテンツ・プレゼンタで表示されるWebコンテンツやページはポータルのコンテンツ・フォルダに格納されないためエクスポートに含まれません。

    注意:

    • コンテンツ・フォルダを含めると、ポータル・アーカイブのサイズが大きくなります。大量のポータルや大量のコンテンツ・フォルダをエクスポートする場合、アーカイブがファイルの最大アップロード・サイズ(デフォルトで2GB)を超えないように注意してください。必要な場合は、「最大ファイル・アップロード・サイズの変更」の説明に従い、この設定を大きくすることができます。

    • MDSにアーティファクトを格納するレガジー・ポータル(アセットを含む)を管理する場合、MDSのすべての依存アーティファクトをコンテンツ・サーバーに再配置することをお薦めします。MDSに格納されているアーティファクトを移動せず、アセット・アーカイブ内にMDSコンテンツを含めない場合、MDSのWLSTコマンドexportMetadata/importMetadataを使用して、MDSコンテンツを別の機会に移動することができます。例:

      exportMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal',
       toLocation='/tmp/content',
       docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')
      
      importMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal',
       fromLocation='/tmp/content',
       docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')
  5. 「共有アセットを含める」を選択して、ポータルで使用される共有アセットをエクスポートします。
  6. 「エクスポート」をクリックします。
  7. エクスポート・プロセス中に進捗情報が表示されます(図34-11)。

    エクスポート・プロセスが完了したら、エクスポート・アーカイブ(.parファイル)の場所を指定します。

    図34-11 ポータルのエクスポートが処理中の場合

    図34-11の説明が続きます
    「図34-11 ポータルのエクスポートが処理中の場合」の説明

    次のいずれかを選択します。

    • ダウンロード: エクスポートの.parファイルはローカル・ファイル・システムに保存されます。

      ブラウザでダウンロードされ、アーカイブはローカルに保存されます。実際のダウンロード場所は、ブラウザの設定ごとに異なります。

      一部のブラウザには、ダウンロードのサイズを制限する設定があります。エクスポート・アーカイブのサイズが大きくダウンロードされない場合、ブラウザ設定を確認します。

    • サーバーに保存: エクスポートの.parファイルはサーバー位置に保存されます。.parファイルはデフォルトのパスDOMAIN_HOME/WC_Archivesに保存され、ここでDOMAIN_HOMEはWebCenter Portalがインストールされたドメインの場所を示しています。

      ファイルが保存されたら、「OK」をクリックして、「情報」ダイアログを閉じます。

  8. 「閉じる」をクリックして「ポータルのエクスポート」ダイアログを閉じます。
34.1.4.4.3 WLSTを使用したオンライン・ポータルのアーカイブへのエクスポート

WLSTコマンドexportWebCenterPortalsを使用して、1つ以上のポータルをポータル・アーカイブ(.parファイル)にエクスポートします。WLSTを使用してポータル・アーカイブを作成する場合、ポータルのコンテンツ・フォルダと接続情報をアーカイブに含めるかどうかを選択できます。

exportWebCenterPortals(appName, fileName, [names, offlineDuringExport,
 exportPortalContent, exportConnections, exportSharedAssets, server, applicationVersion])

設定するオプションは、特定のアーカイブ要件によって異なります。コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』exportWebCenterPortalsに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

次に例を示します。

例1: 2つのポータルのエクスポート

この例では、SalesおよびFinanceという2つのポータルと、すべてのコンテンツ、データ、セキュリティ、カスタマイズおよび接続情報をエクスポートします。

exportWebCenterPortals(appName='webcenter', fileName='MyPortalExport.par',
 names='Sales,Finance', exportPortalContent=1, exportConnections=1)

例2: コンテンツ・フォルダまたは接続の詳細を含めない単一オフライン・ポータルのエクスポート

この例では、MySalesをオフラインにして、ポータルをMyPortalExport.parにエクスポートします。

exportWebCenterPortals(appName='webcenter', fileName='MyPortalExport.par',
 names='Sales', offlineDuringExport=1)
34.1.4.4.4 REST APIを使用したポータルのエクスポート

REST APIサポートを使用して、ポータルのポータル・アーカイブ(.parファイル)を生成できます。

REST APIを使用してポータルをエクスポートするには、次の形式のURLを使用します。

http://host:port/rest/api/v1/portal/portals/portal_shortId/archive?utoken=utoken_value

ここで、host: portはポータルが実行されているサーバーのホスト名とポート番号で、portal_shortIdはエクスポートされるポータルのショートIDです。

ポータル・コンテンツもエクスポートする場合は、次のようにincludePortalContentValueパラメータをURLに含めます。

http://host:port/rest/api/v1/portal/portals/portal_shortId/archive?includePortalContent=includePortalContentValue&utoken=utoken_value

includePortalContentのデフォルト値は0です。0より大きい値はtrueとして処理され、ポータル・コンテンツがポータル・アーカイブに含められます。

ポータルをエクスポートするには、wpfas/modules/rest-service/servlet/src/java/oracle/webcenter/jaxrs/services/portal/controller/PortalsResource.javaで、次の形式のGET操作を追加します。

  @GET
  @Path("{portalId}/archive")
  public Response exportPortal(@PathParam("portalId") String portalId,
                  @DefaultValue(START_INDEX_DEFAULT)
                                                  @QueryParam("includePortalContent") int includePortalContent);

GET操作により、ポータルのエクスポートを実行するAPIがコールされます。その後、PARファイルをローカル・クライアントにダウンロードできます。レスポンス・コード200は、ポータルのエクスポートが成功したことを表します。

34.1.4.5 アーカイブからのポータルのインポート

管理者は、アーカイブ・ポータル(.parファイル)を任意のWebCenter Portal Serverにデプロイできます。WLSTコマンドimportWebCenterPortalsを使用してポータル・アーカイブをインポートするか、WebCenter Portal管理を使用できます。

インポートの際、アーカイブに含まれるすべてのポータルは、ターゲット・サーバーで作成または再作成されます。既存のポータルは、削除されてから置き換えられ、新しいポータルが作成されます。ターゲット・サーバーで使用可能なポータルと同じ名前のポータルをインポートする場合、オンラインのポータルは上書きできないため、それらのポータルがターゲット・アプリケーションでオフラインになっていることを確認します。詳細は、「任意のポータルのオフライン化」を参照してください。

注意:

WLSTを使用してポータルをインポートする場合、オプションforceOffline=1を設定して、オンライン・ポータルが自動的にオフラインになるようにすることができます。この方法でオフライン化されたポータルは、インポート・プロセス終了時はオフラインのままです。

ポータルは、同じポータルの同時インポートまたはエクスポートを回避するために、インポート操作中にロックされます。他のユーザーが特定のポータルをインポートする場合、同じポータルをインポート(またはエクスポート)しようとするすべての後続の試みはブロックされます。

1つ以上のポータルをインポートした後で、Oracle Secure Enterprise Searchクロールを開始して、新たにインポートされたデータを索引付けすることを検討してください。

ポータル・アーカイブ・コンテンツ(インポート時のオプション)

ポータル・アーカイブにポータルのコンテンツ・フォルダが含まれる場合があります。含まれる場合、この情報をインポートするかどうかも選択できます。インポート時に、アーカイブのコンテンツ・フォルダによってターゲットのフォルダ(ある場合)が上書きされます。

注意:

コンテンツ・プレゼンタで表示されるWebコンテンツやページはポータルのコンテンツ・フォルダに格納されないため、ポータル・アーカイブには含まれません。

外部ポータル・データ(個別インポート)

ディスカッションなど、外部に格納されるデータはポータルごとに移行できますが、これは個別プロセスになります。「ポータルのディスカッションとページレット・プロデューサのリソースの移行」を参照してください。

ポータル・アーカイブのインポート方法を確認するには、次の項を参照してください。

34.1.4.5.1 ポータルのインポートの前提条件

ポータル・アーカイブ(.parファイル)をインポートする前に、次の事項を確認します。

  • 共有アイデンティティ・ストア: ソース環境とターゲット環境のユーザーが同じであることを確認します。共有アイデンティティ・ストアを使用しない場合、システム管理者は、ユーザーをターゲットに移行する必要があります。「WebCenter Portalスキーマ・データのバックアップ(エクスポート)」および「WebCenter Portalデータのリストア(インポート)」を参照してください。

  • ターゲットに存在するポータル: アーカイブのポータルがターゲットにすでに存在するかどうかを確認します。必要な場合、「任意のポータルのオフライン化」の説明に従って、インポート・プロセスで既存のポータルをオフライン化します。

  • Webサービス・データ・コントロール: インポートするポータルにWebサービス・データ・コントロールが含まれる場合、インポートが正常に行われるには、関連するすべてのWebサービスが稼働中でアクセス可能である必要があります。

  • ポートレット・プロデューサ: ポータルで使用されるポートレット・プロデューサが、ポータルのインポート時に稼働している必要があります。

  • 外部サーバー、アプリケーション、Webサービスおよびポートレット・プロデューサへの接続: 特定の外部接続の構成に依存するポータルは、同様の接続がターゲットに存在しない場合は機能しません。ポータルをインポートする前に、必要なすべての接続がターゲットに存在することを確認します。ターゲットで接続を作成または再構成する場合、ターゲットの管理対象サーバーの再起動が必要になる場合があります。詳細は、「ステージングから本番への接続の詳細の移動」を参照してください。

  • アーカイブ・バージョン: WebCenter Portal 11gリリースからポータル・アーカイブをインポートする場合、まず最新リリースのWebCenter Portal 12cにアップグレードし、ポータル・エクスポート・アーカイブ(.parファイル)を再作成してから、それをインポートします。

    アップグレードについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのアップグレード』のOracle WebCenterのアップグレード手順のフローに関する項を参照してください。

34.1.4.5.2 WebCenter Portal管理を使用したポータルのアーカイブからのインポート

WebCenter Portal管理者は、ポータル・ビルダー管理を使用して1つ以上のポータルおよびポータル階層をポータル・アーカイブからインポートできます。

1つ以上のポータルを.parファイルからインポートするには:

  1. 「ポータルのインポートの前提条件」に示されたポータルのインポートの前提条件を満たしていることを確認します。
  2. ポータル管理ページ(「WebCenter Portal管理のポータル・ページへのアクセス」を参照)で、ツールバーの「インポート」をクリックします。

    「ポータルのインポート」ダイアログが開きます(図34-12)。

    図34-12 ポータルのインポート

    図34-12の説明が続きます
    「図34-12 ポータルのインポート」の説明
  3. ポータル・アーカイブ(.parファイル)の場所を指定します。次のいずれかを選択します。
    • 自分のコンピュータで表示: 場所をテキスト・ボックスに入力します。あるいは、「参照」をクリックして、.parファイルが格納されているディレクトリをローカル・ファイル・システム上で見つけます。

    • WebCenter Portalサーバーで表示: WebCenter Portalをデプロイするサーバーのパス(アーカイブ・ファイル名を含む)をテキスト・ボックスに入力します。たとえば、/tmp/MyPortalExport.parのようになります。WebCenter Portalからアクセス可能な共有の場所を指定できます。

  4. 「アーカイブの参照」をクリックして、インポートが可能なコンテンツを確認します(図34-13)。

    図34-13 ポータルのインポート

    図34-13の説明が続きます
    「図34-13 ポータルのインポート」の説明

    指定したアーカイブのすべてのポータルの名前が表に表示されます。「タイプ」列は、アーカイブのポータルとターゲットに存在するポータルとの間に差異があることを示します。

    • 新規: この名前のポータルはターゲットに存在しません。インポートの際に新しいポータルが作成されます。

    • 置換: この名前のポータルでGUIDが同じポータルがターゲットに存在します。既存のポータルはインポート時に削除され、ポータル・アーカイブのバージョンに置き換えられます。

    • 競合: この名前のポータルがターゲットに存在しますが、ターゲットのポータルと、インポートしようとしているポータルのGUIDが異なります。あるいは、このポータルのGUIDと、ターゲットのいずれかのポータルのGUIDが同じですが、ポータル名が一致しません。

      インポート・プロセスで、インポートしようとしているポータルとターゲットに存在するポータルとの間に競合が検出された場合、問題を解決する必要があります。たとえば、名前は一致してもGUIDが異なるために競合が発生している場合は、ソース・ポータルの名前を変更して新しいエクスポート・アーカイブを作成するか、ターゲット・アプリケーションの競合ポータルの名前を変更して同じアーカイブをインポートします。

  5. 必要に応じて、インポートのオプションを設定します。詳細は、表34-3を参照してください。

    表34-3 ポータルのインポートのオプション

    フィールド 説明

    ポータル・コンテンツを含める

    (指定したアーカイブに1つ以上のポータルのコンテンツ・フォルダが含まれる場合のみ表示されます。)

    これを選択すると、アーカイブに含まれるすべてのコンテンツ・フォルダがインポートされます。ターゲットに存在するフォルダはインポート時に上書きされます。

    このオプションの選択を解除すると、ポータルのコンテンツ・フォルダ(ある場合)は除外されます。このオプションは、ステージ環境と本番環境の間を移行する場合や、テスト・コンテンツが不要になった場合に便利です。

    注意: 大きいコンテンツ・フォルダを含むポータル・アーカイブは、ファイルの最大アップロード・サイズを超える場合があります(デフォルトでは2GB)。importWebCenterPortals WLSTコマンドを使用して、現在のアップロード・サイズを超えるポータル・アーカイブをインポートすることをお薦めします。「WLSTを使用したポータルのアーカイブからのインポート」を参照してください。必要な場合は、「最大ファイル・アップロード・サイズの変更」の説明に従い、アップロード設定を大きくすることができます。

    共有アセットを含める

    ポータルで使用される、スキンまたはページ・テンプレートなどの共有アセットをインポートする場合に選択します。


  6. 「インポート」をクリックします。
    • ターゲットのWebCenter Portalアプリケーションに存在するポータルをインポートしようとすると、「ポータル置換の確認」ダイアログが表示されます。既存のポータルを上書きするかどうかを確認する必要があります。

      既存のポータルを削除してインポート・バージョンで置き換えるには、「はい」をクリックします。インポート・プロセスを取り消すには、「いいえ」をクリックします。

    • インポート・プロセスで、インポートしようとしているポータルとターゲットに存在するポータルとの間に競合が検出された場合、問題の解決に役立つメッセージが表示されます。たとえば、ターゲット・アプリケーションのポータルとインポートしようとしているポータルの名前が同じでGUIDが異なる場合、競合メッセージが表示されます。この場合は、ソース・ポータルの名前を変更して新しいエクスポート・アーカイブを作成するか、ターゲット・アプリケーションの競合ポータルの名前を変更して同じアーカイブをインポートできます。

    • ポータル・アーカイブがファイルの最大アップロード・サイズ(デフォルトで2GB)を超える場合、ポータルはインポートできません。importWebCenterPortals WLSTコマンドを使用して、現在のアップロード・サイズを超えるポータル・アーカイブをインポートすることをお薦めします。詳細は、「WLSTを使用したポータルのアーカイブからのインポート」を参照してください。必要に応じて、アップロード設定を増やすことができます。詳細は、「最大ファイル・アップロード・サイズの変更」を参照してください。

    注意:

    • MDSにアーティファクトを格納するレガジー・ポータル(アセットを含む)を使用する場合、MDSのすべての依存アーティファクトをコンテンツ・サーバーに再配置することをお薦めします。MDSに格納されているアーティファクトを移動せず、アセット・アーカイブ内にMDSコンテンツを含めない場合、MDSのWLSTコマンドexportMetadata/importMetadataを使用して、MDSコンテンツを別の機会に移動することができます。例:

      exportMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal',
       toLocation='/tmp/content',
       docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')
      
      importMetadata(application='webcenter', server='WC_Portal',
       fromLocation='/tmp/content',
       docs='/oracle/webcenter/siteresources/scopedMD/shared/**')

    情報メッセージが表示されます。

  7. 「はい」をクリックしてポータルのインポートを確定します。

    すべてのポータルが正常にインポートされると、情報メッセージが表示されます(図34-14)。

    図34-14 ポータルが正常にインポートされた場合

    図34-14の説明が続きます
    「図34-14 ポータルが正常にインポートされた場合」の説明
  8. 「閉じる」をクリックして「ポータルのインポート」ウィンドウを閉じます。

通常、新しいポータルを使用できるようにするには、ある程度の追加作業が必要です。そのため、新しくインポートされたすべてのポータルは、最初はオフラインになっています。たとえば、次のような操作を一時的に行う場合があります。

ポータルのコンテンツとメンバーシップの詳細をファイナライズすると、ポータルを再度オンラインにすることができます。「任意のポータルの再オンライン化」を参照してください。

34.1.4.5.3 WLSTを使用したポータルのアーカイブからのインポート

WLSTコマンドimportWebCenterPortalsを使用して、1つ以上のアーカイブ・ポータルをWebCenter Portalにインポートします。

importWebCenterPortals(appName, fileName, [names, parentPortal,
 importCustomizations, importPortalContent, importSecurity, importData,
 importActivities, overwrite, savePortals, forceOffline, importLog, importConnections, connPropertiesFile, importSharedAssets, server, applicationVersion])

WLSTを使用してポータルをインポートする場合、アーカイブ内のすべての内容をインポートする必要はありません。アーカイブに複数のポータルが含まれる場合、インポートするポータルのみを指定できます。ポータルとともにどの程度の情報をインポートするかも指定できます。たとえば、ポータルのコンテンツ・フォルダまたは共有アセットをインポートするかどうかを選択できます。これらのオプションは、テスト環境から、テスト関連のデータやコンテンツが必ずしも必要ではないステージング環境または本番環境にポータルを移動する場合などに役立ちます。

設定するオプションは、特定の要件によって異なります。コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』importWebCenterPortalsに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

次に例を示します。

例1: ターゲットに2つのポータルを初めてインポートする場合

この例では、SalesおよびFinanceという2つのポータルと、すべてのコンテンツおよびセキュリティをインポートして、インポート・ログ・ファイルの名前と場所も指定します。

importWebCenterPortals(appName='webcenter', fileName='MyPortalExport.par',
 names='Sales,Finance', importLog='/myimportlogs/myPortal_import.log')

例2: ターゲットに存在するポータルをインポートする場合

この例では、ターゲットでmyExistingPortalというポータルをバックアップして、ターゲット・ポータルをアーカイブ・バージョン(可能性のあるすべてのデータを除外)で上書きします。

importWebCenterPortals(appName='webcenter', fileName='MyPortalExport.par',
 names='myExistingPortal', importPortalContent=0, importActivities=0, overwrite=1, savePortals=1)
34.1.4.5.4 REST APIを使用したポータルのインポート

REST APIを使用して、ポータルをWebCenter Portalにインポートできます。

REST APIを使用してポータルをインポートするには、次の形式のURLを使用します。

http://host:port/rest/api/v1/portal/portals?utoken=<utoken_value>

ここで、host:portはポータルをインポートするサーバーのホスト名およびポート番号です。

ポータルをインポートするには、wpfas/modules/rest-service/servlet/src/java/oracle/webcenter/jaxrs/services/portal/controller/PortalsResource.javaで、次の形式のPOST操作を追加します。

@POST
  @Consumes({MediaType.MULTIPART_FORM_DATA, MediaType.APPLICATION_OCTET_STREAM})
  @ResourceType("urn:oracle:webcenter:portal:portals")
	
  public Response importPortal(MultiPart multiPartData, 
          @DefaultValue(START_INDEX_DEFAULT)
                                                  @QueryParam("includePortalContent") int includePortalContent);

POST操作を使用してポータルのインポートを実行するには、コンテンツ・タイプがmultipart/form-dataとして指定されている必要があります。マルチパート形式では、各パートはオブジェクトのデータの連続する部分です。各オブジェクトのパートは、個別に任意の順序でアップロードできます。いずれかのパートの送信が失敗した場合は、他のパートに影響を与えることなくそのパートを再送信できます。また、POST操作では、fileNameキーにマップされるポータル・アーカイブのファイル名も必要です。

34.1.4.6 ポータル・アーカイブの表示および抽出

WLSTコマンドlistWebCenterPortalArchiveを使用して、ポータル・アーカイブ(.parファイル)のコンテンツを表示します。必要に応じて、ポータル・アーカイブのコンテンツを、選択した場所に抽出することもできます。コマンドの構文の詳細は、『WebLogic Server WLSTコマンド・リファレンス』listWebCenterPortalArchiveに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

34.2 ポータル・テンプレートのデプロイ

管理者は、ポータル・テンプレートをWebCenter Portalからエクスポートして、そのテンプレートを別のポータル・サーバーにデプロイできます。デフォルトのテンプレートはエクスポートできません。

エクスポートおよびインポート・ユーティリティは、WebCenter Portalインスタンス間での情報の移動に主に使用されますが、ポータル・テンプレートのエクスポート機能は、バックアップ・サービスとしても役立ち、他のユーザーとのテンプレートの共有と交換にも便利です。

ポータル・テンプレートには、ページ、ドキュメント、ポータル・アセットおよびセキュリティ情報(カスタム・ロールやメンバーの詳細など)を含めることができます。すべてのテンプレート・データがポータル・テンプレート・アーカイブに含まれる場合、ポータル・テンプレートを別のWebCenter Portal Serverにデプロイする際にテンプレート・データをターゲットに手動で移行する必要はありません。

ドキュメント・サービス(ファイル、フォルダ、Wiki、ブログ)を使用するポータル・テンプレートは、WebCenter Portalのバックエンド・コンテンツ・リポジトリにコンテンツ・フォルダを自動的に持ちます。WebCenter Portal管理を使用してポータル・テンプレートをエクスポートする場合、このフォルダに格納されるコンテンツは、自動的にポータル・テンプレート・アーカイブに含まれるため、別のターゲット・サーバーへのデプロイメントが容易になります。

WLSTコマンドexportWebCenterPortalTemplatesを使用してポータル・テンプレートをエクスポートする場合、コンテンツ・フォルダはオプションになります。

注意:

ポータル・テンプレート・アーカイブには、ポータル・テンプレートで参照されるWebコンテンツやページ(他の場所に格納される)は含まれません。たとえば、コンテンツ・プレゼンタで表示される情報(ポータル・テンプレートのコンテンツ・フォルダに格納されない)などがあります。WebCenter Portalのバックエンド・コンテンツ・リポジトリでポータル・テンプレートに割り当てられたフォルダのみが、ポータル・テンプレート・アーカイブに含まれます。

この項には次のトピックが含まれます:

34.2.1 ポータル・テンプレートのエクスポート

管理者は、WLSTコマンドexportWebCenterPortalTemplatesを使用して、1つ以上のポータル・テンプレートをアーカイブにエクスポートできます。あるいは、管理者とアプリケーション・スペシャリストは、WebCenter Portal管理を使用して、ポータル・テンプレートをアーカイブにエクスポートできます。

この項には次のトピックが含まれます:

34.2.1.1 WebCenter Portalを使用したポータル・テンプレートのアーカイブへのエクスポート

アプリケーション・スペシャリスト(およびPortal Templates: Manage All権限を持つその他のユーザー)は、WebCenter Portalからポータル・テンプレートをエクスポートできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・テンプレートのエクスポートに関する項を参照してください。

注意:

ポータルとポータル・テンプレートを1つのアーカイブ内にエクスポートすることはできません。ポータルのエクスポートは個別のプロセスになります。詳細は、「WebCenter Portal管理を使用したオンライン・ポータルのアーカイブへのエクスポート」を参照してください。

34.2.1.2 WLSTを使用したポータル・テンプレートのアーカイブへのエクスポート

WLSTコマンドexportWebCenterPortalTemplatesを使用して、1つ以上のポータル・テンプレートをアーカイブ(.parファイル)にエクスポートします。WLSTを使用してポータル・テンプレート・アーカイブを作成する場合、ポータルのコンテンツ・フォルダをアーカイブに含めるかどうかを選択できます。

exportWebCenterPortalTemplates(appName, fileName, [names,
 exportPortalTemplateContent, exportConnections, server, applicationVersion])

設定するオプションは、特定のアーカイブ要件によって異なります。コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』exportWebCenterPortalTemplatesに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

次に例を示します。

例1: 2つのポータル・テンプレートのエクスポート

この例では、SalesTargetTemplateおよびNewProjectTemplateという2つのテンプレートと、その関連コンテンツ・フォルダをエクスポートします。

exportWebCenterPortalTemplates(appName='webcenter',
 fileName='MyTemplateExport.par', names='SalesTargetTemplate,NewProjectTemplate',
 exportPortalTemplateContent=1)

例2: コンテンツ・フォルダを含まない単一ポータル・テンプレートのエクスポート

この例では、New Hireテンプレートをエクスポートします。ドキュメントはこのテンプレートで有効ではないため、テンプレートにコンテンツ・フォルダはありません。

exportWebCenterPortals(appName='webcenter', fileName='MyTemplateExport.par',
 names='NewHire')

34.2.2 ポータル・テンプレートのインポート

管理者は、WLSTコマンドimportWebCenterPortalsを使用して、1つ以上のポータル・テンプレートをWebCenter Portal Serverにデプロイできます。あるいは、管理者とアプリケーション・スペシャリストは、WebCenter Portal管理を使用して、ポータル・テンプレートをアーカイブからインポートできます。

インポート時に、アーカイブに含まれるすべてのポータル・テンプレートがターゲット・アプリケーションで再作成されます。ターゲットにポータル・テンプレートが存在する場合は、削除されて置き換えられます。ポータル・テンプレートが存在しない場合は作成されます。

新たにインポートされたポータル・テンプレートは、すぐには使用できません。すべてのユーザーが使用できるようにするには、新たにインポートされたテンプレートを公開する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・テンプレートの公開と非表示に関する項を参照してください。

この項には次のトピックが含まれます:

34.2.2.1 WebCenter Portalを使用したポータル・テンプレートのアーカイブからのインポート

アプリケーション・スペシャリスト(およびPortal Templates: Manage All権限を持つその他のユーザー)は、WebCenter Portalにポータル・テンプレートをインポートできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・テンプレートのインポートに関する項を参照してください。

34.2.2.2 WLSTを使用したポータル・テンプレートのアーカイブからのインポート

WLSTコマンドimportWebCenterPortalsを使用して、1つ以上のポータル・テンプレートをアーカイブ(.parファイル)からインポートします。WLSTを使用してポータル・テンプレート・アーカイブをインポートする場合、テンプレートのコンテンツ・フォルダをインポートするかどうかを選択できます。

importWebCenterPortals(appName, fileName, [names], [parentPortal], [importCustomizations], [importPortalContent], [importSecurity], [importData], [importActivities], [overwrite], [savePortals], [forceOffline], [importLog], ]importConnections], [connPropertiesFile], [importSharedAssets], [server], [applicationVersion])

設定するオプションは、特定のアーカイブ要件によって異なります。コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』のimportWebCenterPortalsに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

次に例を示します。

例1: コンテンツを含まない新しいポータル・テンプレートのインポート

次の例では、myPortalTemplateExport.parにアーカイブされているポータル・テンプレートNew Hireをインポートして、インポート・ログ・ファイルの名前と場所を指定します。ドキュメントはこのテンプレートで有効ではないため、テンプレートにコンテンツ・フォルダはありません。

importWebCenterPortals(appName='webcenter', fileName='myPortalTemplateExport.par',
 names='NewHire', importLog='newHireTemplate_import.log')

例2: コンテンツを含む2つの既存のポータル・テンプレートのインポート

この例では、SalesTargetTemplateおよびNewProjectTemplateというポータル・テンプレートをターゲットでバックアップして、既存のテンプレートとそのコンテンツ・フォルダを、myPortalTemplateExport.parの情報で上書きします。

importWebCenterPortals(appName='webcenter', fileName='myPortalTemplateExport.par',
 names='SalesTargetTemplate,NewProjectTemplate', importPortalContent=1,
 overwrite=1, savePortals=1, importLog='myPortalTemplate_import.log')

34.3 アセット、デバイスおよびデバイス・グループのデプロイ

認可されたユーザーは、WebCenter Portalの実行時に、スキンおよびページ・テンプレートなどのアセットをダウンロードし、Oracle JDeveloperなどのツールでそれらのアセットを編集および拡張してから、WebCenter Portalにデプロイしなおすことができます。アセットを他のWebCenter Portalインスタンスと共有するユーザーやWebCenter Portalインスタンスに移行するユーザーも、ダウンロード機能とアップロード機能を使用できます。

WebCenter Portalユーザーは、WebCenter Portalを使用して次のアセットをダウンロードおよびアップロードでき、管理者は、WLSTコマンドを使用して同じタスクを実行できます。

  • ページ・テンプレート

  • リソース・カタログ

  • スキン

  • ページ・スタイル

  • コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート

  • 可視化

  • ページレット

  • ビジネス・オブジェクト

  • タスク・フロー・スタイル

  • タスク・フロー

  • レイアウト

  • データ・コントロール

  • データ・ソース

注意:

個々のページレットのアップロードまたはダウンロードはできませんが、個々のポータルやWebCenter Portalインスタンス全体を移行するときにすべてのアセット(ページレットを含む)が含まれます。

WebCenter Portalのアセットをダウンロード(またはエクスポート)する場合、アセットの詳細はエクスポート・アーカイブ(.aarファイル)に保存されます。希望のファイル名を使用して、エクスポート・アーカイブをローカル・ファイル・システムまたはリモート・サーバー・ファイル・システムに保存することができます。アセットによって使用または参照されるアイコンやイメージなどのアーティファクトは、それらがContent Serverのポータルのコンテンツ・フォルダに格納されてコンテンツ・フォルダがソース・サーバーとターゲット・サーバーで同期している場合を除いて、エクスポート・アーカイブまたはインポート・アーカイブに含まれません。

デバイスおよびデバイス・グループ

管理者は、デバイス・グループおよびデバイスをファイル(.aarファイル)にエクスポートし、これらを別のWebCenter Portalインスタンスにインポート(デプロイ)できます。たとえば、ステージングで開発されたデバイスまたはデバイス・グループを本番サーバーに移動する場合や、デバイスおよびデバイス・グループを別のWebCenter Portalインストールと共有する場合などがあります。

注意:

デフォルトのデバイス・グループやデバイスをエクスポートまたはインポートすることはできません。自分や他の管理者が作成またはコピーしたデバイス・グループやデバイスのみをエクスポートおよびインポートできます。

この項には次のトピックが含まれます:

34.3.1 アーカイブへのアセット、デバイスおよびデバイス・グループのエクスポート

この項では、アセット、デバイスおよびデバイス・グループのアーカイブを作成する様々な方法について説明します。次のトピックが含まれています:

「アセットのインポート(またはエクスポート)に必要な権限について」も参照してください。

34.3.1.1 WebCenter Portalからアーカイブへのアセットのエクスポート

管理者、アプリケーション・スペシャリストおよびポータル・マネージャは、WebCenter Portalからアセットをエクスポートできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のアセットのダウンロードに関する項を参照してください。

34.3.1.2 アーカイブへのデバイスおよびデバイス・グループのエクスポート

この項には次のトピックが含まれます:

34.3.1.2.1 WebCenter Portalを使用したデバイスおよびデバイス・グループのエクスポート

管理者は、WebCenter Portal管理から1つ以上のデバイスおよびデバイス・グループをファイル(.parファイル)にエクスポートできます。詳細は、「デバイスおよびデバイス・グループのライフ・サイクルの管理」を参照してください。

34.3.1.2.2 WLSTを使用したデバイスおよびデバイス・グループのエクスポート

管理者は、WLSTコマンドexportWebCenterResourceを使用して、WebCenter Portalの単一のデバイスまたはデバイス・グループをエクスポート・アーカイブ(.aarファイル)にエクスポートできます。

exportWebCenterResource(appName, fileName, resourceType, [resourceGUID, resourceName, spaceName, exportContentDirectory, server,
 applicationVersion])

コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』のexportWebCenterResourceに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

次に例を示します。

例1: デバイス・グループのエクスポート

次の例では、WebCenter Portalの「MyMobileDeviceGroup」というデバイス・グループをエクスポートします。

exportWebCenterResource(appName='webcenter', fileName='myDeviceGroupExport.aar',
 resourceType='deviceGroup', resourceName='MyMobileDeviceGroup)

例2: デバイスのエクスポート

次の例では、WebCenter Portalの「MyMobileDevice」というデバイスをエクスポートします。

exportWebCenterResource(appName='webcenter', fileName='myDeviceExport.aar',
 resourceType='device', resourceName='MyMobileDevice)

34.3.1.3 WLSTを使用したアーカイブへのアセット、デバイスまたはデバイス・グループのエクスポート

管理者は、WLSTコマンドexportWebCenterResourceを使用して、単一アセット、デバイスまたはデバイス・グループをWebCenter Portalからエクスポートできます。

exportWebCenterResource(appName, fileName, resourceType, [resourceGUID,
 resourceName, spaceName, exportContentDirectory, server, applicationVersion])

設定するオプションは、エクスポートするアセット、デバイスまたはデバイス・グループによって異なります。コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』のexportWebCenterResourceに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

次に例を示します。

例1: 「Sales」ポータルに属するページ・テンプレートのエクスポート

次の例では、Salesポータルのページ・テンプレートをmySalesPageTemplateExport.aarというファイルにエクスポートします。

exportWebCenterResource(appName='webcenter',
 fileName='mySalesPageTemplateExport.aar', resourceType='pageTemplate',
 resourceGUID='gsr47d9a5ac_7398_439a_97d2_8b54ce905f7e, spaceName='SalesPortal')

例2: GUIDで識別する共有ポータル・スキンのエクスポート

次の例では、共有ポータル・スキンをmySharedSkinExport.aarというファイルにエクスポートします。

exportWebCenterResource(appName='webcenter', fileName='mySharedSkinExport.aar',
 resourceType='skin', resourceGUID='gsr5a8c2fcc_bc7f_4cba_9254_36df58d66e60)

例3: 名前で識別する共有ポータル・スキンのエクスポート

次の例では、同じ共有ポータル・スキンをエクスポートしますが、GUIDではなくスキンの表示名を指定します。

exportWebCenterResource(appName='webcenter', fileName='mySharedSkinExport.aar',
 resourceType='skin', resourceName='MyCompanySkin)

例4: デバイス・グループのエクスポート

次の例では、WebCenter Portalの「MyMobileDeviceGroup」というデバイス・グループをエクスポートします。

exportWebCenterResource(appName='webcenter', fileName='myDeviceGroupExport.aar',
 resourceType='deviceGroup', resourceName='MyMobileDeviceGroup)

例5: デバイスのエクスポート

次の例では、WebCenter Portalの「MyMobileDevice」というデバイスをエクスポートします。

exportWebCenterResource(appName='webcenter', fileName='myDeviceExport.aar',
 resourceType='device', resourceName='MyMobileDevice)

34.3.1.4 REST APIを使用したアセットのエクスポート

Oracle WebCenter Portalには、特定のアセットをポータルまたは共有アセット領域からアーカイブ(.aar)にダウンロードするためのREST APIが用意されています。

REST APIを使用してアセットをエクスポートするには、次の形式のURLを使用します。

http://host:port/rest/api/v1/portal/typeOfAsset/assetId/archive?utoken=utokenvalue

ここで、typeOfAssetはページ・テンプレート、スキン、視覚化テンプレート、リソース・カタログなどのエクスポートするアセットを示します。

アセットをエクスポートするには、wpfas/modules/rest-service/servlet/src/java/oracle/webcenter/jaxrs/services/portal/controller/AssetTypeResource.javaで、次の形式のGET操作を追加します

@GET
  @Path("{id}/archive")
  public Response exportPortal(@PathParam("id") String id);

ここで、PathParamのidはエクスポートされるアセットのショートIDです。

34.3.2 アーカイブからのアセットのインポート

WebCenter Portalのアセット・エクスポート・アーカイブ(.aarファイル)に以前に保存されたアセットのみをインポートできます。詳細は、「アーカイブへのアセット、デバイスおよびデバイス・グループのエクスポート」を参照してください。

インポート時:

  • 既存のアセット、つまり、同じ内部IDを持つアセットが上書きされます。

  • ポータル・アセットは、常に同じポータルにインポートされます。リソースを別のポータルにインポートできません。

この項では、アセットをアーカイブからWebCenter Portalにインポートする様々な方法について説明します。次のトピックが含まれています:

34.3.2.1 アセットのインポート(またはエクスポート)に必要な権限について

表34-4に、WebCenter Portal管理を使用したアセットのインポート(またはエクスポート)に必要なロールと権限を示します。

注意:

WLSTを使用してアセットをインポート(またはエクスポート)するには、WebLogic ServerのMonitorロール(またはそれ以上のロール)も必要です。

表34-4 WebCenter Portalを使用したアセットのインポート(またはエクスポート)に必要な権限

アセット WebCenter Portalの必要なロールまたは権限 説明

共有アセット

  • Administrator

または

共有アセット

  • Create, Edit, Delete <リソース・タイプ>

  • この権限を使用すると、WebCenter Portalの共有アセットを作成および管理できます。

  • Manage Configuration

  • このアプリケーションレベルの権限(Manage Configuration)により、WebCenter Portalの管理ページにアクセスできます。

ポータル・アセット

  • Portal Manager

または

ポータル・アセット

  • Create, Edit, Delete Resources (標準)

    または

    Create, Edit, Delete <resourcetype> (拡張)

  • これらの権限を使用すると、特定のポータルのアセットを作成および管理できます。ポータルに応じて、標準またはアドバンスト権限のいずれかが適用されます。

  • Manage Configuration

  • このポータルレベルの権限(Manage Configuration)により、特定のポータルのアセット管理ページにアクセスできます。

34.3.2.2 WebCenter Portalを使用したアセットのアーカイブからのインポート

管理者、アプリケーション・スペシャリストおよびポータル・マネージャは、WebCenter Portalからアセットをインポートできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のアセットのアップロードに関する項を参照してください。

34.3.2.3 WebCenter Portalを使用したデバイスおよびデバイス・グループのインポート

管理者は、WebCenter Portal管理を使用して1つ以上のデバイスおよびデバイス・グループをファイル(.parファイル)からインポートできます。詳細は、「デバイスおよびデバイス・グループのライフ・サイクルの管理」を参照してください。

34.3.2.4 WLSTを使用したアセットのアーカイブからのインポート

管理者は、WLSTコマンドimportWebCenterResourceを使用して、単一アセット、デバイスまたはデバイス・グループをWebCenter Portalにデプロイできます。

importWebCenterResource(appName, fileName, [resourceType, spaceName,
 overwriteContentDirectory, server, applicationVersion])

設定するオプションは、デプロイするアセット、デバイスまたはデバイス・グループによって異なります。コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』のimportWebCenterResourceに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

次に例を示します。

例1: 「Sales」ポータルへのページ・テンプレートのデプロイ

次の例では、mySalesPageTemplateExport.aarにアーカイブされているページ・テンプレートをSalesポータルにインポートします。

importWebCenterResource(appName='webcenter',
 fileName='mySalesPageTemplateExport.aar', resourceType='pageTemplate',
 spaceName='SalesPortal')

例2: 共有ポータル・スキンのデプロイ

次の例では、mySharedSkinExport.aarにアーカイブされている共有ポータル・スキンをインポートします。

importWebCenterResource(appName='webcenter', fileName='mySharedSkinExport.aar',
 resourceType='skin')

例3: デバイス・グループのデプロイ

次の例では、myDeviceGroupExport.aarにエクスポートされたデバイス・グループをインポートします。

importWebCenterResource(appName='webcenter', fileName='myDeviceGroupExport.aar',
 resourceType='deviceGroup')

例4: デバイスのデプロイ

次の例では、myDeviceExport.aarにアーカイブされているデバイスをインポートします。

importWebCenterResource(appName='webcenter', fileName='myDeviceExport.aar',
 resourceType='device')

34.3.2.5 REST APIを使用したアセットのインポート

Oracle WebCenter Portalには、特定のアセットをポータルまたは共有アセット領域からアーカイブ(.aarファイル)にダウンロードするためのREST APIが用意されています。

REST APIを使用してアセットをエクスポートするには、次の形式のURLを使用します。

http://host:port/rest/api/v1/portal/portals/portalShortId/typeOfAsset?utoken=utokenvalue 

ここで、typeOfAssetはページ・テンプレート、スキン、視覚化テンプレート、リソース・カタログなどのエクスポートするアセットで、portalShortIdはアセットがインポートされるポータルのショートIDを示します。

ポータルまたは共有アセット領域にアセットをインポートするには、wpfas/modules/rest-service/servlet/src/java/oracle/webcenter/jaxrs/services/portal/controller/PortalsReosurce.javaで、次の形式のPOST操作を追加します。

@POST
  @Consumes({MediaType.MULTIPART_FORM_DATA, MediaType.APPLICATION_OCTET_STREAM})
  @Path("{portalId}/<typeOfAsset>")
  @ResourceType("urn:oracle:webcenter:portal:<assetType>")
  public Response importPortal(@PathParam("portalId") String portalId, 
                   MultiPart multiPartData);

ここで、PathParamのportalIdはアセットがインポートされるポータルのショートIDで、multipartDataはアップロードに使用されるファイルを含むマルチパート・データです。

POST操作を使用してアセットをインポートするには、コンテンツ・タイプがmultipart/form-dataとして指定されている必要があります。マルチパート形式では、各パートはオブジェクトのデータの連続する部分です。各オブジェクトのパートは、個別に任意の順序でアップロードできます。いずれかのパートの送信が失敗した場合は、他のパートに影響を与えることなくそのパートを再送信できます。また、POST操作でfileNameキーにマップされるアセット・アーカイブのファイル名が必要です。

共有アセットをインポートする場合、次の形式のURLも使用できます。

http://host:port/rest/api/v1/portal/typeOfAsset?utoken=utokenvalue

共有アセットをインポートするには、wpfas/modules/rest-service/servlet/src/java/oracle/webcenter/jaxrs/services/portal/controller/AssetTypeResource.javaで、次の形式のPOST操作を追加します。

POST
  @Consumes({MediaType.MULTIPART_FORM_DATA, MediaType.APPLICATION_OCTET_STREAM})
  @ResourceType("urn:oracle:webcenter:portal:<assetType>")
  public Response importPortal(MultiPart multiPartData)

34.4 カスタム共有ライブラリの拡張機能のデプロイ

開発者は、JDeveloperを使用して、ポータルのカスタムADFライブラリ・コンポーネント(管理対象Bean、タスク・フローおよびデータ・コントロールなど)を構築したり、これらのコンポーネントを共有ライブラリの拡張機能としてポータル・サーバーにデプロイしたりすることができます。

『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の共有ライブラリの開発に関する項も参照してください。

共有ライブラリがポータルによって使用される場合、ポータルのデプロイまたは伝播中にそれらを他のインスタンスにプッシュするよう選択できます。

34.5 ステージングから本番への接続の詳細の移動

管理者は、WLSTコマンドexportWebCenterPortalConnectionsおよびimportWebCenterPortalConnectionsを使用して、あるWebCenter Portalインストールの接続の詳細を別のWebCenter Portalインストールに移行できます。これらのコマンドは、ポータルをインポートまたはリストアする際に、ソース・サーバーで使用される接続(ポートレット・プロデューサ接続やWebサービス接続など)がターゲット・サーバーに存在しない場合に役立ちます。

移行できる接続タイプの詳細は、「接続プロパティ・ファイルの理解」を参照してください。

この項には次のトピックが含まれます:

34.5.1 ファイルへのWebCenter Portal接続の詳細のエクスポート

WebLogic ServerのOperatorロール(あるいはそれ以上のロール)を持っている場合、WLSTコマンドexportWebCenterPortalConnectionsを使用して、特定のWebCenter Portalインストールに現在構成されている接続情報をファイルにエクスポートできます。

exportWebCenterPortalConnections(appName, fileName, [connectionType,
 connectionName, logFile, server, applicationVersion])

注意:

特定のポータルの接続はエクスポートできません。接続は、すべてのポータル間で共有されます。

設定するオプションは、エクスポートする接続情報によって異なります。コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』exportWebCenterPortalConnectionsに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

次に例を示します。

例1: WSRPプロデューサおよび外部アプリケーションのすべての接続をファイルにデプロイする場合

次の例では、WSRPプロデューサと外部アプリケーションの接続のみを、myconnection.propertiesというファイルにエクスポートします。

exportWebCenterPortalConnections(appName='webcenter',
 fileName='/myConnections/myconnection.properties',
 connectionType='wsrpProducerConnection,externalAppConnection')

例2: 特定のWSRPプロデューサ接続をファイルにデプロイする場合

次の例では、MyWSRP1およびMyWRSP2という2つのWSRPプロデューサ接続の接続構成情報をエクスポートします。

exportWebCenterPortalConnections(appName='webcenter',
 fileName='/myConnections/connection.properties',
 connectionType='wsrpProducerConnection', connectionName='MyWSRP1,MyWSRP2')

34.5.2 ファイルからの新しいWebCenter Portal接続のインポート

WebLogic ServerのOperatorロール(あるいはそれ以上のロール)を持っている場合、WLSTコマンドimportWebCenterPortalConnectionsを使用して、あるWebCenter Portalインストールからエクスポートされた接続情報を別のWebCenter Portalインストールにデプロイできます。

importWebCenterPortalConnections(appName, fileName, [promptForPassword, logFile,
 server, applicationVersion])

ターゲットには、新しい接続のみがインポートされます。ターゲットにすでに存在する接続は無視されます。ソース接続情報は、WLSTコマンドexportWebCenterPortalConnectionsを使用してエクスポートする必要があります。この方法を確認するには、「ファイルへのWebCenter Portal接続の詳細のエクスポート」を参照してください。

必要な場合、ターゲットに接続情報をデプロイする前に、接続情報を含むファイルを編集できます。「接続プロパティ・ファイルの理解」も参照してください。

例1: ファイルからの接続のインポート

次の例では、/myConnectionsにあるmyconnection.propertiesというファイルで定義される接続をインポートします。接続のインポート操作に関する詳細情報のログは、importConnection.logにも記録されます。

importWebCenterPortalConnections(appName='webcenter',
 fileName='/myConnections/myconnection.properties',logFile='importConnection.log')

例2: 資格証明が必要な接続のインポート

次の例では、/myConnectionsにあるmyconnection.propertiesというファイルで定義される接続をインポートし、必要な場合は資格証明のプロンプトを表示します。

importWebCenterPortalConnections(appName='webcenter',
 fileName='/myConnections/myconnection.properties', promptForPassword=1)

コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』importWebCenterPortalConnectionsに関する項を参照してください。

WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

34.6 ポータルのディスカッションとページレット・プロデューサのリソースの移行

1つ以上のポータルを別のサーバーに移動または移行した、各種バックエンド・コンポーネントで格納されているポータル・データを(オプションで)移行できます。ディスカッションとページレット・プロデューサのリソースがポータルで使用される場合、これにこれらの移行が含まれます。

ディスカッション:

ページレット:

1つ以上のポータルをインポートした後で、Oracle Secure Enterprise Searchクロールを開始して、新たにインポートされたデータを索引付けすることを検討してください。

34.6.1 アーカイブへのポータル・ディスカッションのエクスポート

ディスカッション・サーバーの管理コンソールを使用して、特定のポータルに関連付けられているディスカッションをエクスポートします。

ポータル・ディスカッションが.xmlファイルにエクスポートされ、DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<target_server_name>/owc_discussions/data/ディレクトリの.zipファイルに保存されます。

DOMAIN_HOMEは、Oracle WebLogic Serverドメインのパスです。例: MW_HOME/user_projects/domains/my_domain/config/fmwconfig/servers/WC_Collaboration/owc_discussions/data/

ポータルのディスカッションをエクスポートするには:

  1. ディスカッション・サーバーの管理コンソールにログインします。

    コンソールのURLがわかっている場合は、直接ログインできます。例: http://example.com:8890/owc_discussions/admin

    または、次のようにWebCenter Portalからログインします。

    1. WebCenter Portal管理を開きます。

      詳細は、「WebCenter Portal管理の設定ページの理解」を参照してください。

    2. 「ポータル」をクリックします。

    3. ディスカッションをエクスポートするポータルを選択して、「管理」を選択します。

    4. 「ツールとサービス」「ディスカッション」の順にクリックします。

    5. このポータルに関連付けられている「フォーラム名」/「フォーラムID」または「カテゴリ名」/「カテゴリID」を書き留めます。

      WebCenter Portalのディスカッション・サーバーは、ディスカッション・カテゴリおよびフォーラムIDを順番に生成します。ターゲット・システムにこのIDが存在する場合、インポートされたフォーラム(またはカテゴリ)には新しい一意のIDが割り当てられるため、インポートされたポータルが新しいIDをポイントするように再構成する必要があります。詳細は、後述の手順11を参照してください。

    6. 「フォーラムの管理」をクリックして、ディスカッション・サーバーの管理コンソールにログインします。

  2. 管理コンソールで、「システム」メニューを選択し、サイドバーで、「XMLインポートおよびエクスポート」を選択します。

  3. 「データのエクスポート」を選択します。

  4. 次のオプションを設定します(図34-15)。

    1. エクスポート・オプション: 「カスタム・オプション」を選択し、すべてのチェック・ボックスを選択します。

    2. コンテンツのエクスポート: 「特定のコンテンツのエクスポート」を選択して、必要なフォーラムまたはカテゴリの名前を選択します。

      注意: 複数のフォーラムをサポートするポータルは、カテゴリを使用してディスカッションを格納します。他のポータルは単一フォーラムを使用します。

    3. エクスポート場所、エクスポート・ファイル名、エクスポート・ファイルのエンコーディング: デフォルト値を保持します。

    図34-15 個々のポータルのディスカッションのエクスポート

    図34-15の説明が続きます
    「図34-15 個々のポータルのディスカッションのエクスポート」の説明
  5. 「エクスポートの開始」をクリックします。

  6. 完了したら、MW_HOME/user_projects/domains/my_domain/config/fmwconfig/servers/<server_name>/owc_discussions/dataディレクトリからターゲット・ディスカッション・サーバーの同じ場所に.zipファイル(エクスポート.xmlファイルを含む)をコピーします。

    例: MW_HOME/user_projects/domains/my_domain/config/fmwconfig/servers/WC_Collaboration/owc_discussions/data

ターゲット・システムにディスカッションをインポートする前に、移行するポータルがターゲット上に存在している必要があります。「WebCenter Portal管理を使用したポータルのアーカイブからのインポート」を参照してください。

34.6.2 アーカイブからのポータル・ディスカッションのインポート

ディスカッション・サーバーの管理コンソールを使用して、別のWebCenter Portal環境からエクスポートされたディスカッションをインポートします。

ディスカッション・データをインポートする前に、関連するポータルがターゲット上に存在することを確認します。「ポータル・アーカイブのインポートとエクスポート」または「WLSTを使用したポータルの直接デプロイ」を参照してください。

注意:

WebCenter Portalのディスカッション・サーバーは、ディスカッション・カテゴリおよびフォーラムIDを順番に生成します。このため、2つのターゲット間(または、ソースとターゲット間)でディスカッション・データをインポートする場合、両方のシステムに同じIDが存在する可能性があります。IDのクラッシュが発生した場合、インポートされたフォーラム(またはカテゴリ)には新しい一意のIDが割り当てられるため、ポータルが新しいIDをポイントするように再構成する必要があります。詳細は、後述の手順11を参照してください。

特定のポータルのディスカッションをインポートするには:

  1. ターゲットのディスカッション・サーバーの管理コンソールにログインします。

    コンソールのURLがわかっている場合は、直接ログインできます。例: http://example.com:8890/owc_discussions/admin

    または、次のようにWebCenter Portalからログインします。

    1. WebCenter Portal管理を開きます。

      詳細は、「WebCenter Portal管理の設定ページの理解」を参照してください。

    2. 「ポータル」をクリックします。

    3. データをインポートするポータルを選択して、「管理」を選択します。

    4. 「ツールとサービス」「ディスカッション」の順にクリックします。

    5. 「フォーラムの管理」(右端)をクリックし、管理コンソールにログインします。

  2. 管理コンソールで、「システム」メニューを選択し、サイドバーで、「XMLインポートおよびエクスポート」を選択します。

  3. 「データのインポート」を選択します。

  4. 利用可能なリストから適切なインポート・ファイルを選択します(図34-16)。

    必要なファイルがリスト表示されていない場合は、ソース・ディレクトリDOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/<target_server_name>/owc_discussions/data/からこのターゲット上の同じ場所にエクスポート.zipファイルをコピーします。「アーカイブへのポータル・ディスカッションのエクスポート」も参照してください。

    DOMAIN_HOMEは、Oracle WebLogic Serverドメインのパスです。例: MW_HOME/user_projects/domains/my_domain/config/fmwconfig/servers/WC_Collaboration/owc_discussions/data/

    図34-16 ポータルのディスカッションのインポート

    図34-16の説明が続きます
    「図34-16 ポータルのディスカッションのインポート」の説明
  5. 「インポートの開始」をクリックします。

    インポート時に、ディスカッション・データはディスカッション・サーバーにコピーされます。次の手順で、以前に移行したポータルを、この新たにインポートされたデータと再度関連付けます。

  6. 「コンテンツ」メニューを選択し、サイドバーで「コンテンツ・サマリー」を選択します。

    システムのすべてのカテゴリおよびフォーラムがここにリスト表示されます。

  7. 「WebCenter」を選択し、新たにインポートされたフォーラムまたはカテゴリの「移動」ボタンをクリックします。

  8. ターゲットWebCenter Portalのルート・カテゴリを選択し、カテゴリの移動をクリックします。

    「カテゴリのサマリー」ページに新しい場所が表示されます。

  9. サイドバーの「権限」をクリックします。

  10. ユーザー・タイプ: 「すべてのユーザー」および「登録済のユーザー」のすべての権限を解除し、「変更の保存」をクリックします(図34-17)。

    図34-17 フォーラム権限の編集

    図34-17の説明が続きます
    「図34-17 フォーラム権限の編集」の説明
  11. WebCenter Portalで、ポータルのディスカッション・フォーラム設定に移動して、ポータルと、インポートしたばかりのディスカッション・データを再度関連付けます。

    1. WebCenter Portal管理を開きます。

      詳細は、「WebCenter Portal管理の設定ページの理解」を参照してください。

    2. 「ポータル」をクリックします。

    3. データをインポートするポータルを選択して、「管理」を選択します。

    4. 「ツールとサービス」「ディスカッション」の順にクリックします。

    5. 「カテゴリID」または「フォーラムID」の横の「検索」アイコンをクリックし、リストからインポート済カテゴリ(またはフォーラム)を選択して、「選択」をクリックします。

    6. 「保存」をクリックします。

34.7 本番でのポータルの伝播および再デプロイ

この項には次のトピックが含まれます:

34.7.1 ポータル伝播の理解

管理者は、ステージング環境と本番環境が接続されて「同期」状態の場合、ステージングのポータルの変更を本番に伝播できます。たとえば、新しいページや追加または変更されたアセットなどのポータルの変更を伝播できます。常に最初にステージングの変更を行い、その後デプロイメントまたは伝播を使用してポータルの変更を本番にプッシュすることを強くお薦めします。伝播によって、本番サーバーの再起動が必要になることも、停止時間が発生することもありません。

ステージングから本番に伝播される変更のリストは、表34-5を参照してください

表34-5 本番に伝播されるポータルの変更

伝播されるポータルの変更 はい/いいえ

ポータル・ページ

はい

アセット

はい

ポートレット

はい

ポータル・フォルダ・コンテンツの変更

はい

ポータルのアクティビティおよび使用状況データ

(アクティビティ・ストリーム、カレンダ・イベント、フィードバック、リスト、リンク、メッセージ・ボード、ピープル・コネクション、プロファイル、アンケート)

いいえ

カスタム・ページ・セキュリティを除くポータル・セキュリティ・データ

(ポータル・ロールおよび権限、メンバーの詳細とそのロールの割当て)

いいえ

ポータルで参照される外部コンテンツ

(ポータル・ページ、ポータル・アセット、コンテンツ・プレゼンタ表示テンプレート、Site Studioなどで参照)

いいえ

外部サーバーに格納されるデータ

(ディスカッション、メール、お知らせ、分析、カスタム・タスク・フローおよび共有ライブラリ)

いいえ

ポータルの構造上の変更の場合は再デプロイメントが必要です。

  • ポータル・ページに対して、カスタム・セキュリティを設定できます。ポータルの伝播中に、カスタム・ページ・セキュリティの変更が伝播されます。ただし、既存のロール(ソース・サーバーとターゲット・サーバーの両方に存在するロール)に対するポータルレベルのセキュリティの変更のみが伝播されます。新しいロールを作成し、新しいページ権限を追加するか、メンバーを追加または削除した場合は、新しいロールがターゲット・サーバーに存在しないと、変更が伝播されません。そのような変更を移行するには、ポータルを再デプロイする必要があります。

  • ポータルをデプロイした後に、ドキュメントなどの新しいツールを有効化したり、ソース・サーバーでそれを無効化した後でポータルの変更を伝播した場合は、ツール関連の変更がターゲット・サーバーに反映されません。変更を有効にするには、ポータルを再デプロイする必要があります。

34.7.2 WebCenter Portalを使用したポータル変更の伝播

ポータルに加えた変更をターゲット・サーバーに伝播する手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Portalで、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル管理へのアクセスに関する項の説明に従って、ポータル管理にアクセスします。
  2. 「デプロイ」アイコンをクリックします。

    注意:

    「デプロイ」アイコンは、アプリケーション・レベルの権限Portal Server: Deployを付与されている場合にのみ表示されます。
  3. 「ターゲット・ポータル・サーバー」の下の「サーバー名」リストから、ポータルの変更の伝播に使用される接続を選択します。これは、ポータルのデプロイに使用された接続と同じものである必要があります。
  4. 「コメント」ボックスに、ポータルの伝播に関連するコメントを指定します。
  5. 「オプション」セクションで、伝播オプションを選択します。
    • ポータル・コンテンツを含める: Content Serverに格納されるポータル・コンテンツがターゲット・サーバーに伝播される必要があることを指定する場合に選択します。

    • 共有アセットを含める: ポータルによって使用される共有アセットを伝播します。共有アセットを伝播しない場合はチェック・ボックスの選択を解除します。

    • 共有ライブラリを含める: ポータルによって使用される共有ライブラリを伝播します。共有ライブラリを伝播しない場合はチェック・ボックスの選択を解除します。共有ライブラリを伝播するよう選択する場合、共有ライブラリの変更が取得されるように、ポータルの変更を伝播した後でターゲット・サーバーを再起動する必要があります。

  6. 「詳細の変更」セクションを展開して、伝播されるアーティファクトまたは設定を表示します。
    • ポータル・アセット: 前回の伝播の後に追加または更新されたポータル・アセットをリストします。たとえば、図34-18の「ページ」のカテゴリには、前回の伝播の後に追加された3つのページが示されます。

    • 共有アセット: 前回の伝播の後に追加または更新されたポータルによって使用される共有アセットをリストします。

    • 共有ライブラリ: 前回の伝播の後に追加または更新されたポータルによって使用される共有ライブラリをリストします。

    図34-18 ポータル変更の伝播

    図34-18の説明が続きます
    「図34-18 ポータル変更の伝播」の説明
  7. 「伝播」をクリックします。

    「ポータルのデプロイ」ダイアログには、ポータルの伝播の進捗およびステータスが表示されます。ポータルが伝播されている間、必要に応じてポータルで作業することを選択できます。

  8. 「閉じる」をクリックします。
  9. 共有ライブラリを伝播した場合、共有ライブラリの変更を有効にするために、ターゲット・サーバーを再起動します。詳細は、「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。

34.7.3 WLSTを使用したポータル変更の伝播

ポータルの直接伝播は、ソース環境とターゲット環境との間に接続が存在し、ポータルが以前にWLSTコマンドdeployWebCenterPortalsを使用してターゲットに直接デプロイされた場合のみ可能です。「WLSTを使用したポータルの直接デプロイ」を参照してください。

ステージングから本番にメタデータ変更を伝播するには:

  1. WLSTコマンドpropagateWebCenterPortalを実行して、ポータルのメタデータを伝播します。
    propagateWebCenterPortal(appName, portalName, targetConnectionName,
     [savePortal, propagateLog, propagateSharedAssets, propagatePortalContent, server, applicationVersion])
    

    設定するオプションは、特定の要件によって異なります。コマンドの構文は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』のpropagateWebCenterPortalに関する項を参照してください。

    WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。

いくつか例を挙げます。

例1: ポータルのメタデータ変更の伝播

次のコマンドでは、本番サーバーへの接続(MyProductionConnection)を作成し、myPortalというポータルの変更をターゲット・サーバーに伝播します。

adf_createHttpURLConnection(appName='webcenter', name='MyProductionConnection',
 url='http://example.com:7777', user='myuser',  password='mypassword',
 realm='ProductionRealm')

propagateWebCenterPortal(appName='webcenter', portalName='myPortal',
 targetConnectionName='MyProductionConnection')

例2: ポータルのメタデータ変更を伝播する前にターゲット・ポータルをバックアップする場合

次の例では、ターゲットでmyPortalをバックアップして、ポータル・コンテンツおよびポータルで使用される共有アセットに対するすべての変更を含む、ポータルの変更を伝播し、さらに伝播ログ・ファイルの名前と場所を指定します。

propagateWebCenterPortal(appName='webcenter', portalName='myPortal',
 targetConnectionName='MyProductionConnection', savePortal=1
 propagateLog='/mypropagationlogs/myPortal_propagation.log', propagateSharedAssets=1, propagatePortalContent=1,)

34.7.4 WebCenter Portalを使用したポータルの再デプロイ

WebCenter Portalでポータルを再デプロイする場合、既存のポータルに関するすべての情報がターゲット・サーバーから削除され、新しいポータルが作成されます。

WebCenter Portalを使用してポータルを再デプロイする手順は次のとおりです。

  1. WebCenter Portalで、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル管理へのアクセスに関する項の説明に従って、ポータル管理にアクセスします。
  2. 「デプロイ」アイコンをクリックします。

    注意:

    「デプロイ」アイコンは、アプリケーション・レベルの権限Portal Server: Deployを付与されている場合にのみ表示されます。
  3. 「コメント」ボックスに、ポータルの再デプロイメントに関連するコメントを指定します。
  4. 「ターゲット・ポータル・サーバー」「サーバー名」リストから、ポータルのデプロイに使用された接続を選択します。
  5. 「オプション」セクションで、オプションを選択します。
    • 変更を伝播するかわりに再デプロイ: ポータルを再デプロイする必要があることを指定する場合に選択します。

    • ポータル・コンテンツを含める: Content Serverに格納されるポータル・コンテンツが、ポータルの再デプロイメントに含まれる必要があることを指定する場合に選択します。

    • 共有アセットを含める: ポータルによって使用される共有アセットをデプロイします。共有アセットをデプロイしない場合はチェック・ボックスの選択を解除します。

    • 共有ライブラリを含める: ポータルによって使用される共有ライブラリをデプロイします。共有ライブラリをデプロイしない場合はチェック・ボックスの選択を解除します。共有ライブラリをポータル・デプロイメントに含める場合は、共有ライブラリの変更が取得されるように、ポータルの再デプロイ後にターゲット・サーバーを再起動する必要があります。

    図34-19 ポータルの再デプロイ

    図34-19の説明が続きます
    「図34-19 ポータルの再デプロイ」の説明
  6. 「デプロイ」をクリックします。

    「ポータルのデプロイ」ダイアログには、ポータルのデプロイメントの進捗およびステータスが表示されます。ポータルが再デプロイされている間、必要に応じてポータルで作業することを選択できます。

  7. 「閉じる」をクリックします。
  8. 共有ライブラリを再デプロイすることを選択した場合、共有ライブラリの変更を有効にするために、ターゲット・サーバーを再起動します。詳細は、「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。