この章では、WebCenter Portal管理の一般ページ(図39-1)で使用できるタスクについて説明します。システム管理者はデフォルト設定を変更して、組織の要件に合わせることが可能です。
この章の内容は次のとおりです。
権限
この章のタスクを実行するには、WebCenter PortalのAdministrator
ロールまたは次の権限を付与されているカスタム・ロールが必要です。
Portal Server: Manage All
Portal Server: Manage Configuration
初期状態では、Oracleロゴとアプリケーション名のWebCenter Portalが、ホーム・ポータル・ページのバナーに表示されます(図39-2)。ホーム・ポータル・ページのロゴと名前は、両方ともターゲット・ユーザーにより相応しいものに変更できます。たとえば、ここに会社名や会社の部署名を表示できます。
注意:
WebCenter Portal管理の「一般」ページでアプリケーション名とアプリケーション・ロゴに加えた変更は、ホーム・ポータルのページにのみ影響を及ぼします。WebCenter Portalの他の管理ページへの影響はありません。 ポータルの各ページのロゴを変更するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・アイコンの変更に関する項とポータル・ロゴの変更に関する項を参照してください。指定するロゴは、アプリケーションのページ・テンプレートに応じてサイズを変更します。ロゴのサイズを調整するには、ページ・テンプレートを変更します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの編集に関する項を参照してください。
ホーム・ポータルの名前またはロゴを変更する手順は次のとおりです。
WebCenter Portalでは、ページ・テンプレートによって、ユーザーの画面に個々のページとページ・グループを表示する方法を定義します。どのページも、ページ・テンプレート内に表示されます。システム管理者がページを表示するために使用するデフォルト・ページ・テンプレートを定義できる場所は、次のとおりです。
ホーム・ポータル
新規ポータル(ポータルのテンプレートが特定のページ・テンプレートの使用を指定していない場合)
ポータル・マネージャは自分のポータル内でデフォルトの選択をオーバーライドできますが、ユーザーはホーム・ポータルに適用されたページ・テンプレートをオーバーライドできません。
デバイス・グループのデフォルト・ページ・テンプレートは、WebCenter Portal管理の「デバイス設定」からもオーバーライドできるようになりました。「デバイスの編集」の説明に従って、適切なデバイス・グループを編集します。選択したグループのデバイスで使用するデフォルト・ページ・テンプレートは、「アセット」セクションから選択します。
各ページ・テンプレートはスキンと連携して、ポータル内のページ全体のルック・アンド・フィールを決定します。ページ・テンプレートはページ上のコンポーネントの場所と動作を制御し、スキンは、色、フォントなどの様々な側面でコンポーネントの視覚的な外観を制御します。
関連項目:
スキンの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のスキンの使用に関する項を参照してください。
各ページ・テンプレートでは優先スキンを定義して、そのページ・テンプレートに対して最適に連携するスキンを特定できます。そのページ・テンプレートをポータルのデフォルト・ページ・テンプレートとして選択したり、システムのデフォルトとして選択すると、デフォルトのスキンは自動的にそのページ・テンプレートの優先スキンに更新されます。
関連項目:
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの優先スキンの設定に関する項を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のページ・テンプレートの使用に関する項も参照してください。
WebCenter Portalのデフォルト・ページ・テンプレートを選択する手順は次のとおりです。
システム管理者は、デフォルト・スキンを変更して、すべてのユーザーに対するWebCenter Portalのデフォルトの外観をカスタマイズすることもできます。スキンによって、ユーザー・インタフェースの表示が変更されますが、アプリケーションの動作は変更されません。「WebCenter Portalのスキンの適用」を参照してください。
ユーザーは、ユーザー・プリファレンスを使用してデフォルト・スキンの選択をオーバーライドできます。ただし、特定のページ・テンプレートで使用するスキンは、多くの場合、作成されます。そのため、スキンの選択は選択したページ・テンプレートと互換性があることが必要です。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のビューのルック・アンド・フィールの変更に関する項を参照してください。
すべての組込みスキンが要件に合わない場合や、企業ブランドを反映するルック・アンド・フィールを適用する場合には、独自のADFスキンを作成して適用できます。独自のページ・テンプレートの場合、優先スキンを示すには、カスタム属性であるpreferredSkin
を指定されたページ・テンプレートで優先的に使用されるスキンのスキン・ファミリIDの値に設定します(「共有アセット」を選択して「ページ・テンプレート」をコピーし、「アクション」ドロップダウン・リストから「プロパティの編集」を選択します)。こうすることにより、作成したページ・テンプレートが選択されたときにスキンを優先スキンに切り替えることができます。そのページ・テンプレートが変更された場合、スキンはそのページ・テンプレートに一致するように更新されます(式に設定されていなくても)。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のスキンの作成に関する項を参照してください。
デバイス・グループのデフォルト・スキンは、WebCenter Portal管理の「デバイス設定」からもオーバーライドできるようになりました。適切なデバイス・グループを選択し、「アクション」ドロップダウン・リストから「編集」を選択します。選択したグループのデバイスで使用するには、「アセット」セクションからデフォルト・スキンを選択します。
必要に応じて、EL式のデフォルト・スキンを参照できます。ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。
個々のユーザーがシステム管理者により指定されたデフォルト・スキンを使用しない場合、ユーザーがユーザー・プリファレンスによりスキンを変更してホーム・ポータル・ビューに適用できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのデフォルト・スキンの設定に関する項を参照してください。
WebCenter Portalでは、ページ、ページ・テンプレート、ページ・スタイルまたはタスク・フロー・アセットを編集する際に「コンテンツの追加」をクリックすると、リソース・カタログが表示されます。リソース・カタログには一連のフォルダおよびサブフォルダの使用可能なリソースが示されます。そのコンテンツは、現在使用可能なサービスおよび現在のユーザーの権限に応じて動的に変わります。使用可能なリソースには、タスク・フロー、ポートレット、およびイメージ、テキスト、ハイパーリンクなどのページ・コンポーネントが含まれます。WebCenter Portalでは複数の組込みデフォルト・リソース・カタログが用意されていますが、新規タスク・フローの追加、タスク・フローの削除、フォルダ階層の再編成を実行して、ユーザーにより適するものにしたり、新しいカスタム・リソース・カタログを最初から作成することができます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のリソース・カタログの使用に関する項を参照してください。
システム管理者がページ、ページ・テンプレート、ページ・スタイルおよびタスク・フロー・アセットに使用するデフォルト・リソース・カタログを指定できる場所は、次のとおりです。
新規ポータル
ホーム・ポータル
ビジネス・ロール・ページ
ポータル内のページ・テンプレート
ホーム・ポータルのページ・テンプレート
デフォルト・リソース・カタログを選択する手順は次のとおりです。
システム管理者は、WebCenter Portalのコピーライトとプライバシ宣言文をカスタマイズまたは非表示にすることができます。
コピーライト: アプリケーション全体のコピーライト宣言文を表示します。
プライバシURL: アプリケーション全体のプライバシ・ポリシーが含まれるドキュメントにリンクします。
デフォルト・ページ・テンプレートでは、コピーライトとプライバシURLはWebCenter Portalのページ・フッターに表示されます(図39-7)。
オプションで、コピーライト・メッセージとプライバシ・ドキュメントをEL式で参照できます。ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。
個々のポータルには独自のコピーライトとプライバシ宣言文を記載できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のコピーライト宣言文とプライバシURLのカスタマイズに関する項を参照してください。
コピーライトとプライバシ宣言文をカスタマイズしたり非表示にするには:
WebCenter Portalのオンライン・ヘルプおよびその他の役立つリソースに、「ヘルプ」リンクからアクセスできます(図39-9)。
初期状態では、この「ヘルプ」リンクはOracleの組込みヘルプを開きます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のグローバル・ヘルプに関する項を参照してください。また、特に自分のユーザーを対象にオンライン・ヘルプを記述して、別のヘルプの場所に「ヘルプ」リンクをリダイレクトすることも可能です。
オプションで、「ヘルプ」の場所をEL式で参照できます。ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください。
「ヘルプ」リンクをカスタマイズすると、ヘルプ・ボタン、ヘルプ・アイコンなどによりWebCenter Portalの組込みヘルプが引き続き使用できます。
メイン・ヘルプ・リンクをカスタマイズするには:
カスタム・ヘルプが適切に開いているかどうかを確認するには、WebCenter Portalの「ヘルプ」をクリックします。
初期設定で、WebCenter Portalでは、27の言語と100の異なるロケールがサポートされています。WebCenter Portalのシステム管理者が、デフォルトの表示言語を選択する必要があります。デフォルト言語を選択する際は、アプリケーションを使用する人々の大多数に適した言語は何かを考慮します。デフォルト言語を選択する際は、アプリケーションを使用する人々の大多数に適した言語は何かを考慮します。たとえば、ログインしたユーザーの部署や組織に応じて、デフォルトの表示言語を変更することもできます。ELのサポートが必要な場合は、アプリケーション開発者がEL式を指定できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperによるWebCenter Portalアセットとカスタム・コンポーネントの開発』の式言語式に関する項を参照してください
ユーザーがWebCenter Portalに初めてログインしたときにデフォルト言語が表示されますが、各ユーザーはユーザー・プリファレンスを介して表示言語をパーソナライズできます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルの表示言語の設定に関する項を参照してください。
デフォルト表示言語は、ユーザーがWebCenter Portalにログインする際にのみ適用されます。ようこそページ、ログイン・ページなどのパブリック・ページはブラウザの言語で表示されます。デフォルト言語が指定されていない場合、ブラウザの言語が使用されます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の表示言語の優先順位に関する項も参照してください。
注意:
ポータル・マネージャは、特定のポータルの表示言語を指定できます。定義の際に、このポータル言語はデフォルトの言語および任意の言語のユーザー・プリファレンスの両方をオーバーライドします。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルの表示言語の設定に関する項も参照してください。
WebCenter Portalのデフォルト表示言語を選択する手順は次のとおりです。
ここでの選択に対して使用可能な表示言語は、ユーザー・プリファレンスによりユーザーおよびポータル・マネージャにも提供されます。システム管理者は、ユーザーが使用できる言語の範囲を縮小できます。詳細は、「言語リストのカスタマイズ」を参照してください。
デフォルトでは、ユーザーがログインするとポータル・ブラウザが表示されますが、初期ランディング・ページは、ホーム・ポータル、特定のポータルまたは特定のページに変更できます。特定のグループ、認証されたユーザー、およびパブリック・ユーザーに対する開始ページを指定できます。
システム管理者は、表39-1に示されているように、WebCenter Portalのランディング・ページを構成できます。
表39-1 WebCenter Portalのランディング・ページの動作
ランディング・ページのURL | 認証済ユーザーまたはグループ | パブリック・ユーザー |
---|---|---|
|
構成および認証されたランディング・ページが表示されます |
認証されていないランディング・ページが表示されます |
|
|
リソースがパブリックでないか存在しない場合、ログイン・ページが表示されます |
WebCenter Portalのランディング・ページを選択する手順は次のとおりです。
WebCenter Portalにログインせずにアクセスするすべてのユーザーには、Public-User
ロールが付与されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルのロールと権限の管理に関する項を参照してください。
ポータルを、そのポータルが含まれるWebCenter Portalインスタンスにアクセスする任意のユーザーが使用できるようにできます。WebCenter Portalアカウントへの登録は不要です。提供されるパブリック情報により、ポータルをメンバー以外のユーザーやWebCenter Portalコミュニティ外のユーザーと共有できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルへのパブリック・アクセス権限の付与に関する項を参照してください。
WebCenter Portalセッションで長時間アクティビティがないと、そのセッションはタイムアウトします。初期の設定では、WebCenter Portalのセッション・タイムアウトは20分に設定されています。共有ライブラリをデプロイするとき、/webcenter
ルート・コンテキストに追加のパスが追加される場合(/webcenter/images/
など)があります。/webcenter
ルート・コンテキストに基づいたURLがWebCenter Portalによって処理されない場合、HTTPセッション・タイムアウトは24時間に設定されています。
セッションがタイムアウトとなるまでのデフォルトの経過時間(分)を変更して、セッションがタイムアウトとなる際にポップアップまたはウィンドウを表示するかどうかを選択できます。
注意:
セッション・タイムアウトの値は、「属性」ページに属性名wcSessionTimeoutPeriod
で表示することも可能です。
WebCenter Portalのセッション・タイムアウトの設定を変更する手順:
システム管理者は、WebCenter Portalの自己登録を有効にすることができます。自己登録により、ユーザーは独自のログインとパスワードを作成できます。自己登録したユーザーはただちに自動的にWebCenter Portalへのアクセス権が付与され、新規ユーザー・アカウントがアイデンティティ・ストアで作成されます。
この項の内容は次のとおりです。
自己登録により、ユーザー独自のWebCenter Portalログインとパスワードの作成が可能になります。自己登録したユーザーはただちに自動的にWebCenter Portalへのアクセス権が付与され、新規ユーザー・アカウントがWebCenter Portalのアイデンティティ・ストアに作成されます。
パブリック・ユーザーの自己登録が許可されている場合、WebCenter Portalのサインイン・ページに「アカウントに登録」リンクが表示されます。この機能を有効化するには、「すべてのユーザーの自己登録の有効化」を参照してください。
招待による自己登録も使用可能です。ポータル・マネージャは、この機能により、現在WebCenter Portalに登録されていないが、ポータルに関心を持つ可能性のあるユーザーにメンバーシップ招待状を送信できます。ポータルにアクセスする前に、招待されたユーザーはWebCenter Portalにアカウントを作成する必要があり、そのアカウントの詳細がWebCenter Portalのアイデンティティ・ストアに追加されます。承認が必要な場合は、ポータルへのアクセス権を取得する前に、ポータル・マネージャがサブスクリプション・リクエストを承認する必要があります。ポータルがパブリックであるか、さらなる承認が必要でない場合、新規ユーザーはポータルにすぐにアクセスできます。「招待者限定の自己登録の有効化」を参照してください。
注意:
自己登録がWebCenter Portalのために有効化されていない場合、アイデンティティ・ストア管理はWLS管理コンソールを介して実行(またはLDAPコマンドを使用して、組込みLDAPアイデンティティ・ストアに直接実行)され、システム管理者がこれを担当します。「組込みLDAPアイデンティティ・ストアへのユーザーの追加」も参照してください。
自己登録ページは、WebCenter Portalで提供されています。Administrator
ロールを持つユーザーは、ページに新規コンポーネントを追加し、必要に応じてページ・レイアウトを変更できます。「システム・ページのカスタマイズ」を参照してください。
注意:
プリティURLを使用して自己登録ページにアクセスできますが、この方法でアクセスした場合、ページ上のフィールドはアクティブではありません。登録されていないユーザーがWebCenter Portalサインイン・ページの「登録」リンクをクリックしてページにアクセスした場合にのみ、フィールドがアクティブになります。
WebCenter Portalで提供されている自己登録ページは、すでに使用されている電子メール・アドレスで登録しようとしているユーザーに、ユーザー名リマインダ・メール・メッセージの送信を提案します(図39-24)。
この機能は、WebCenter Portalのメール・サービスの認証を提供している外部アプリケーションのためのパブリック資格証明が定義されている場合にのみ動作します。この機能で問題が発生する場合には、メール・サーバーの接続とそれに関連付けられた外部アプリケーションの接続が適切に構成されており、パブリック資格証明が定義されていることを確認します。「メール・サーバーの登録」も参照してください。
Enterprise Managerを使用したパブリック資格証明の設定の詳細は、「外部アプリケーションの管理」の表20-6を参照してください。
WLSTを使用したパブリック資格証明の設定の詳細は、『Oracle WebLogic Scripting Tool』のaddExtAppCredential
を参照してください。
パブリック・ユーザーの自己登録が許可されている場合、WebCenter Portalのサインイン・ページに「アカウントに登録」リンクが表示されます (図39-25)。
新規ユーザーは、Oracle WebCenter Portalへのアクセス権を取得する前にアカウントを作成する必要があります。
自己登録するユーザーはWebCenter Portalのアイデンティティ・ストアに直接追加され、Authenticated-User
ロールが割り当てられます。Authenticated-User
ロールを持つユーザーは、デフォルトでホーム・ポータル、自分で作成したページおよびパブリック・ページにアクセスできます。また、パブリック・ポータルの表示、自己サブスクリプションが許可されている任意のポータルへの参加、独自のポータルの作成も許可されます。自己登録を有効にする場合、要件に完全に適合するようAuthenticated-User
権限を変更することを検討してください。アプリケーション・ロール権限の変更を参照してください。
WebCenter Portalで任意のユーザーに自己登録を許可する手順は次のとおりです。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のWebCenter Portalへの自己登録に関する項に記載されたとおり、現在はインターネットにアクセスできるすべてのユーザーがWebCenter Portalアプリケーションのユーザーとして自分を登録できます。WebCenter Portalに登録しようとしたときに、ユーザーに応答が返されない場合、ユーザーはブラウザを更新して再試行する必要があります。
デフォルトでは、WebCenter Portalに登録されたユーザーのみがポータル・メンバーシップの候補になります。これが大半のWebCenter Portalユーザーの要件に適合する場合でも、一部のポータルではWebCenter Portalコミュニティ外のメンバーを採用する必要が生じます。
システム管理者は、招待者限定の自己登録を許可することにより、WebCenter Portal外のユーザーにポータル・メンバーシップを供与できます。このオプションが有効な場合、ポータル・マネージャは、カスタマイズされた招待状を電子メールで送信することにより、ポータルに参加するようにすべてのユーザーを招待できます。この招待状には、招待された参加者がポータル・メンバーシップを受け入れる際にクリックするセキュアな自己登録URLが含まれます。
この方法で募集された新メンバーは、ポータルにアクセスする前に、WebCenter Portalにアカウントを作成する必要があります。招待により自己登録するユーザーは、アイデンティティ・ストアおよびポータルのメンバー・リストに追加されます。
注意:
また、招待により自己登録するユーザーには、デフォルトのアプリケーション・ロール(Authenticated-User
)も割り当てられます。Authenticated-User
ロールを持つユーザーは、デフォルトでホーム・ポータル、自分で作成したページおよびパブリック・ページにアクセスできます。また、パブリック・ポータルの表示、自己サブスクリプションが許可されている任意のポータルへの参加、独自のポータルの作成も許可されます。自己登録を有効にする場合、要件に完全に適合するようにAuthenticated-User
権限を変更することを検討してください。「アプリケーション・ロールの権限の変更」も参照してください。
招待を介してWebCenter Portalで任意のユーザーに自己登録を許可する手順は次のとおりです。
このオプションを有効化すると、ポータル・マネージャは任意のユーザーを招待して自分のポータルのメンバーにすることができます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』の非登録ユーザーの招待に関する項を参照してください。
管理者は、初めてのユーザーに対するページ作成を簡素化したり、ユーザーを特定のページ・スキームおよびスタイルに誘導するために、システム、ビジネス・ロールおよび個人用ページに対して、デフォルトのルック・アンド・フィールを設定できます。
関連情報:
ユーザーごとに、ホーム・ポータル・ビューでデフォルト設定をパーソナライズできます。詳細は、「個人用ページのためのアプリケーションレベルのページ作成のデフォルトの設定」を参照してください。
ホーム・ポータルへのアクセスはオプションであり、ユーザーが個人コンテンツを格納して個人タスクを実行するためのプライベートな作業領域を提供することは必須ではありません。ユーザーは、ホーム・ポータルにアクセスしなくても、共同プロジェクトに全面的に参加できます。
ホーム・ポータルへのアクセス権限がないユーザーは、個人の生産性向上ツールの使用(お気に入りなど)、個人用ページの作成、他のユーザーが共有する個人用ページの表示の操作を行うことができません。
Portal Server: View
権限により、ユーザーがホーム・ポータルにアクセスできるかどうかを制御します。管理者は、WebCenter Portalを使用して、すべてのユーザーのアクセスまたは特定のユーザーのアクセスのみを無効化できます。異なるロールに対して必要な権限設定を決定するには、表39-2を使用します。
ホーム・ポータルへのアクセスを有効化または無効化する手順は次のとおりです。
システム管理者は、WebCenter Portalのツールとサービスのオプションを設定することもできます。詳細は、「ツールおよびサービスの管理」を参照してください。