この章の内容は次のとおりです。
権限
この章のタスクを実行するには、Oracle WebLogic Server管理コンソールでWebLogic ServerのAdmin
ロール、デプロイされたアプリケーションでAdministrator
ロールが付与されている必要があります。
WebCenter Portal: WebCenter Portal管理を使用してAdministrator
ロールが付与されます。
ロールと権限の詳細は、「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。
説明するタスクは、システム管理者がアプリケーションレベルで実行します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータル・ツールおよびサービスの概要に関する項で説明されているように、ポータル・レベルでツールとサービスを使用することは、アプリケーション・スペシャリストまたはポータル・マネージャのタスクです。
WebCenter Portalは、ツールとサービス使用して、コラボレーション、ソーシャル・ネットワーキングおよび個人生産性の機能を公開し、またツールとサービスはタスク・フローを使用して、それらの機能のサブセットを公開します。タスク・フローには、特定のツールまたはサービスから利用できるすべての機能または一部の機能を公開できる、再利用可能な機能が用意されています。
一部のツール(タグなど)は初期状態で使用しても正しく動作しますが、その他のツールは追加の構成(外部バックエンド・サーバーへの接続など)が必要になります。次のツールとサービスでは、関連情報が格納されている外部データ・リポジトリやサーバー(コンテンツ・サーバー、プレゼンス・サーバー、ディスカッション・サーバー、メール・サーバーなど)との接続が必要です。
分析
お知らせ
ディスカッション
ドキュメント(Wikiおよびブログを含む)
イベント
インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)
メール
RSS
検索(Oracle SESアダプタ用)
また、次のツールとサービスでは、関連情報(リレーションシップ・マッピングなど)が格納されているデータベース・スキーマとの接続が必要です。
分析
ドキュメント(コメントおよびアクティビティ・ストリームを含めるWikiおよびブログ)
リンク
リスト
ピープル・コネクション
タグ
表5-1に、各種のツールとサービスに関連するデータが格納される場所(MDS、データベース、または外部のリポジトリやサーバー)を示します。これらのリポジトリのいずれか1つが使用できないときに影響を受けるツールやサービスを知っておくと便利です。
MDS: ツールやサービスによっては、接続メタデータをメタデータ・サービス・リポジトリ(MDS)に格納します。デプロイした後にアプリケーションに加えた変更は、MDSにカスタマイズとして格納されます。詳細は、「Oracle WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。
WebCenter Portalでは、MDSはデフォルトでインストールおよび構成されます(「MDSリポジトリの設定」を参照)。
データベース: ツールやサービスによっては、関連情報(リレーションシップ・マッピングなど)が格納されているデータベース・スキーマとの接続が必要です。
詳細は、「データベース接続の設定」を参照してください。
外部リポジトリまたはサーバー: ツールやサービスによっては、関連情報が格納されている外部データ・リポジトリ(コンテンツ・サーバー、プレゼンス・サーバーまたはメール・サーバーなど)との接続が必要です。
これらの接続の設定の詳細は、このガイドの関連する章を参照してください(表5-1を参照)。たとえば、外部ディスカッション・サーバーへの接続の設定方法の詳細は、「お知らせおよびディスカッションの管理」を参照してください(表5-1の関連情報の列を参照)。
表5-1に、WebCenter Portalで提供されているツールおよびサービスの一覧と、各接続の設定の関連情報を示します。
表5-1 ツールとサービスのデータ・リポジトリ
ツールとサービス | 説明 | MDS | データベース・スキーマ | 外部リポジトリ | 関連情報 |
---|---|---|---|---|---|
アクティビティ・ストリーム |
コネクションのアクティビティ、ポータル内で実行したアクション、およびビジネス・アクティビティについてのストリーミング表示を提供します |
ACTIVITIESスキーマ |
|||
分析 |
ポータル・アプリケーションの使用状況とパフォーマンスのメトリックを表示できます |
ACTIVITIESスキーマ |
X |
||
お知らせ |
重要なアクティビティおよびイベントに関するお知らせを投稿できる機能を、認証されたすべてのユーザーに提供します。 |
X |
DISCUSSIONSスキーマ |
X |
|
ディスカッション |
スレッドで構成されるディスカッションの作成、質問の投稿と返信、および回答の検索が可能な機能を提供します。 |
X |
DISCUSSIONSスキーマ |
X |
|
ドキュメント |
ファイルのアップロード、ファイルやフォルダの作成と管理、ファイルのチェックアウト、バージョニングなどを含む、コンテンツの管理およびストレージの機能を提供します。ドキュメント・ツールは、Wikiとブログの機能もサポートします。 |
X |
X |
||
イベント |
認証されたユーザーの広範囲なグループに関連するイベントのスケジュールの作成およびメンテナンスの機能を提供します。また、Exchangeサーバーが構成されている場合は、Outlookカレンダーから個人用イベントへのアクセスも提供します。 |
X |
WEBCENTERスキーマ(Portalイベント) |
X (個人イベント) |
|
インスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP) |
認証された他のユーザーのステータス(オンライン、オフライン、ビジーまたは退席中)を確認したり、ユーザーに即時に連絡できる機能を提供します。 |
X |
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のインスタント・メッセージおよびプレゼンス・ビューアの使用に関する項 |
||
リンク |
関連情報の表示、アクセスおよび関連付けの機能を提供します。たとえば、ディスカッションからドキュメントにリンクできます。 |
WEBCENTERスキーマ |
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のWebCenter Portalでの情報のリンクに関する項 |
||
リスト |
リストを作成、公開および管理できる機能を提供します。 |
X |
WEBCENTERスキーマ |
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルへの情報のリストの追加に関する項 |
|
メール |
IMAPおよびSMTPのメール・サーバーとの容易な統合を提供します。これにより、メッセージの表示、添付ファイルを含むメールの作成、メッセージの返信と転送、およびメッセージの削除などのメール機能を実行できます。 |
X |
X |
||
メッセージおよびフィードバック |
コネクションおよびアクティビティ・ストリームに向けてメッセージ、添付ファイル、フィードバックを投稿する機能を提供します。 |
X |
ACTIVITIESスキーマ |
X |
|
ノート |
素早く書き留める機能、および様々な個人関連情報を保持する機能を提供します。 |
X |
|||
通知 |
サービスおよびアプリケーション・オブジェクトをサブスクライブして、それらのオブジェクトが変更されると1つ以上のメッセージング・チャネルから通知を受信するための手段を提供します。 |
||||
ピープル・コネクション |
個人プロファイルの作成、現在のステータスの表示、および他のユーザーのアクティビティの表示などのソーシャル・ネットワーキング機能を提供します |
WEBCENTERスキーマ |
X |
||
プロファイル |
ユーザーの連絡先情報(電子メール・アドレス、勤務先住所、電話番号など)、部門、上司、写真、ポータルのアクティビティ、パブリック・ドキュメント、およびコネクションについてのビューを提供します |
||||
RSS |
単一の場所(ニュース・リーダー)から多数の異なるWebサイトのコンテンツにアクセスできる機能を提供します。 |
X |
|||
検索 |
サービス、アプリケーションまたはサイト全体を検索できる機能を提供します。 (これにはOracle Secure Enterprise Searchの統合が含まれます。) |
X |
X |
||
タグ |
1つ以上の個人関連キーワードを特定のページに割り当てる機能を提供します |
X |
WEBCENTERスキーマ |
WebCenter Portalで特定のツールとサービスを動作させるには、各種のバックエンド・データ・リポジトリを構成する必要があります。
この節の内容は以下のとおりです。
ツールやサービスによっては、メタデータ・サービス・リポジトリ(MDS)に情報を格納します。
WebCenter Portalでは、MDSはデフォルトでインストールおよび構成されます。
関連項目:
『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のメタデータ・リポジトリの管理に関する項。
多くのツールやサービスは、WebCenter Portalリポジトリに情報を格納します。このリポジトリは、WebCenter Portalスキーマ(WEBCENTER
)がインストールされているデータベースです。これらのツールとサービスの完全なリストは、表5-1を参照してください。たとえば、リンク・サービスでは、どのオブジェクトがどのオブジェクトにリンクされているかといった、関連マッピング情報をこのデータベースに格納します。その他のツール(分析など)の一部では、ACTIVITIESスキーマが必要になります。
WebCenter Portalには、WEBCENTER
およびACTIVITIES
スキーマがデフォルトで構成されるため、さらに構成を行う必要がありません。
アプリケーションで使用される接続タイプに応じて、次のいずれかを実行します。
間接パスワードを使用するアプリケーションレベルのデータ・ソースがアプリケーションに含まれていない場合、グローバル・データ・ソースを作成します。グローバル・データ・ソースの作成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のJDBCデータ・ソースの作成と管理に関する項を参照してください。
間接パスワードを使用するアプリケーションレベルのデータ・ソースをアプリケーションが使用している場合、接続資格証明をマップします。パスワードの設定は、Oracle WebLogic管理コンソールを使用して、「セキュリティ」の「資格証明マッピング」タブで行います。「構成」の「接続プール」タブで間接データ・ソースのパスワードを変更しても、影響はありません。資格証明マッピングの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のJDBCデータ・ソースの作成に関する項で、JDBCデータ・ソースのセキュリティの資格証明マッピングに関する記載を参照してください。
アプリケーションがJDBC URL接続を使用する場合、グローバル・アプリケーション・ストアの情報とアプリケーション資格証明ストアに格納されている情報をマージします。資格証明の移行動作の詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』の資格証明ストアの構成に関する項を参照してください。
典型的なビジネスのシナリオでは、アプリケーションは別々の管理対象サーバーにデプロイされて、それらのアプリケーションのために複数のデータベースがリポジトリとして使用されます。
リポジトリ接続を再構成すると、WARファイルのWEB-INF
ディレクトリにあるローカルのdatasource
ファイルおよび*-jdbc.xml
ファイルは、新しい接続詳細で更新されます。ただし、JNDI Name
およびdata source
名は変更されません。なんらかの理由でJNDI Name
を変更したら、adf-config.xml
ファイルも更新する必要があります。JNDI名は、jdbc/
connection-name
DS
の形式で指定する必要があります。たとえば、connection1
という接続名がアプリケーションで使用されている場合、JNDI名はjdbc/connection1DS
となります。
ツールやサービスによっては、関連情報が格納されている外部データ・リポジトリ(コンテンツ・サーバー、プレゼンス・サーバーまたはメール・サーバーなど)との接続が必要です。これらのツールとサービスの完全なリスト、およびこのガイド内の関連する章へのリンクは、表5-1を参照してください。リンク先には、接続構成についての説明があります。
管理者は、常にFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンド行ツールを使用して、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされるバックエンド・サーバーの接続を確認および構成する必要があります。
注意:
Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用してサービス構成に対して加えた変更のほとんどは、動的ではありません。変更を有効にするには、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WebCenter Portalのアクティビティ・ストリームのタスク・フローで外部RSSニュース・フィードおよび外部リンクを有効化するには、プロキシ・サーバーが必要になります。RSSサービスおよびアクティビティ・ストリーム・サービスは、同じプロキシ・サーバー設定を共有します。
プロキシ・サーバーは、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して設定できます。
この項では、次の内容について説明します。
WLSTコマンドsetWebCenterProxyConfig
を使用して、RSSニュース・フィードおよびアクティビティ・ストリーム・タスク・フローによって使用される、プロキシ・ホストおよびポート番号を指定します。例:
setWebCenterProxyConfig(appName='webcenter', proxyHost='www-proxy.example.com', proxyPort='80')
コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』のsetWebCenterProxyConfig
に関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意:
新しいプロキシ詳細を使用して起動するには、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のWLSTを使用した管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。
getWebCenterProxyConfig
コマンドを使用して、RSSおよびアクティビティ・ストリーム・タスク・フローによって使用されている現在のプロキシ・ホストおよびポートを検出します。例:
getWebCenterProxyConfig(appName='webcenter')
プロキシ・ホストおよびポートの現在の設定を削除する場合、unsetWebCenterProxyConfig
コマンドを使用します。例:
unsetWebCenterProxyConfig(appName='webcenter')
詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebCenter WLSTコマンド・リファレンス』のプロキシ・サーバーに関する項を参照してください。
自身の認証を行うアプリケーションと、ツールまたはサービスが対話する場合、資格証明プロビジョニングをできるように、そのアプリケーションと外部アプリケーション定義を関連付けることができます。外部アプリケーションの使用の詳細は、「外部アプリケーションの管理」を参照してください。
ヒント:
これらのツールとサービスのいくつか(たとえば、IMP、イベント、メール)に同一のLDAPサーバーと資格証明を使用する予定がある場合は、それらのために単一の接続を作成して、共有される接続全体で使用するプロパティを指定することを検討してください。
頻繁なパスワード変更が必要になる追加の制約が要求されるアイデンティティ・ストアでは、単一の共有接続を作成すると特に便利です。外部アプリケーション接続を1つのみ作成することで、パスワード変更後の無効なログインの試行が最小限に抑えられるようになり、パスワード・ロックアウトの発生を回避できます。
次のツールとサービスでは、接続や認証の定義に外部アプリケーションを使用できます。
ドキュメント
イベント
インスタント・メッセージおよびプレゼンス
メール
RSSビューア(保護されているRSSフィード使用時)
システム管理者は、外部サーバーへの接続の管理を担当します。また、データベース・スキーマと、WebCenter Portalに固有のアプリケーション・データを格納するMetadata Service (MDS)リポジトリのメンテナンスも担当します。詳細は、「WebCenter Portalの管理のスタート・ガイド」を参照してください。
バックエンド・サーバーが意図的またはその他の理由で構成されていない場合、WebCenter Portalは、そのツールに関連する機能を提供できなくなります。
関連するタスク・フローは、リソース・カタログで利用できなくなります。
既存のタスク・フローは、ツールまたはサービスが利用できないことを示すメッセージを表示します。
ツールまたはサービスは、ポータルの管理設定からポータル・マネージャが利用できるものとしてリストされなくなります。
有効な接続が存在する場合は、関連するツールまたはサービスがWebCenter Portalで利用できます。詳細は、「WebCenter Portalでのツールおよびサービスの有効化と無効化」を参照してください。
WebCenter Portalの「管理」の「ツールとサービス」ページでは、いくつかのオプション構成を必要に応じて実行できます。詳細は、「WebCenter Portalのツールおよびサービスの構成」を参照してください。
ツールおよびサービスの一時的な問題のレポート
ツールまたはサービスが一時的に利用できない場合、システム管理者は、Fusion Middleware Controlを使用してサービスに関連する問題を調査、診断および解決できます。「WebCenter Portalのホームページへの移動」も参照してください。
ツールおよびサービスが利用できないときのタスク・フローの非表示
ほとんどのツールとサービスはオプションです。特定のツールやサービスを一時的または永続的にアプリケーションで提供しないことにする場合は、デフォルトの初期設定で表示される、関連するタスク・フローの削除を検討してください。
特定のポータルに対するツールおよびサービスの有効化と無効化
ポータル・マネージャは、ポータル内で使用可能なツールを有効化または無効化できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルで使用可能なツールとサービスの有効化および無効化に関する項を参照してください。
WebCenter Portalでのツールおよびサービスの有効化と無効化、および構成の詳細は、「WebCenter Portalでのツールおよびサービスの有効化と無効化」および「WebCenter Portalのツールおよびサービスの構成」を参照してください。
WebCenter Portalが提供するツールとサービスにより、ポータルのメンバーは、これらのツールとサービスに関連付けられた各種のタスク・フローを使用してコラボレーションとコミュニケーションが可能になります。個人用ノートなど、一部のツールはデフォルトで使用できるため、さらに構成を行う必要はありません。その他のツール(ディスカッションなど)や、その他のサービス(メールなど)では、バックエンド・サーバーへの接続と追加の構成が必要です。「ツールおよびサービスの管理の概要」を参照してください。
有効な接続が存在する場合は、関連するツールまたはサービスがWebCenter Portalで利用できます。メール・サービスを除き、ツールまたはサービスがテンプレートに組み込まれていない場合は、ポータル・マネージャまたはアプリケーション・スペシャリストがポータル内でツールまたはサービスを有効にする必要があります。メール・サービスは、ポータルの作成時に有効化されます。また、メール・サービスがシステム管理者によって構成されている場合は、個別のポータルでは無効化できなくなります。ポータル・テンプレートにツールが組み込まれていると、そのツールは初回使用時に有効になります。ポータル・マネージャは、ポータル内のツールを手動で無効にできます。ただし、メール・サービスは除きます。
ポータル・マネージャがポータルでツールを手動で有効にした場合は、WebCenter Portalがバックエンド・サーバーで必要な構成を処理します。たとえば、ポータル・マネージャがポータルでディスカッションを有効にした場合、WebCenter Portalはディスカッション・サーバー上でそのポータル用にディスカッション記憶域を構成し、ロールマッピング・ベースの認可を実行しますが、これはつまり、ポータル内でユーザーがディスカッションと連携できるWebCenter Portalのロールを、ディスカッション・サーバー上の対応するロールにマップするということです。「ディスカッション・サーバーのロール・マッピングの理解」も参照してください。ロールマッピングが失敗した場合は、ポータル・マネージャにメールで通知されますが、ユーザーはディスカッションにはアクセスできません。
新しいポータルの作成に使用したテンプレートでツールが有効化されている場合は、そのツールに初めてユーザーがアクセスしたときに、WebCenter Portalにより、バックエンド・サーバーの構成が処理されます。たとえば、/webcenter/portal/PortalName/Discussions
にあるポータルの「ディスカッション」ページにユーザーが初めて移動すると、WebCenter Portalは、ディスカッション・サーバーにそのポータル用のディスカッション記憶域を構成し、ロールマッピング・ベースの認可を実行して、ディスカッション・ページを表示します。
次のツールとサービスは、ポータル・テンプレートに組み込まれていると、初回使用時に自動的に有効化できます。
お知らせ
ディスカッション
イベント
リスト
ドキュメント
注意:
以前のリリースでは、これらのツールとサービスは、初回使用時ではなく、ポータルの作成時に有効化されていました。ほとんどの場合、ポータル・マネージャは独自のポータルのツールとサービスを管理しますが、WebCenter Portalのシステム管理者は、この作業を必要に応じて実行することもできます。ポータルでのツールおよびサービスの有効化と無効化の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築』のポータルで利用可能なツールおよびサービスの有効化と無効化に関する項を参照してください。
ツールとサービスは、この章で前述したように、システム管理者が該当するバックエンド・アプリケーションに対する設定と接続を行うことで構成されます。
この接続が存在していると、ポータルでツールやサービスが利用できます。ポータル・マネージャは、各自のポータルでツールとサービスの管理を担当します。ただし、システム管理者の場合は、WebCenter Portalの「管理」の「ツールとサービス」ページを使用して、WebCenter Portalの追加構成の一部を設定できます。
WebCenter Portalの「管理」の「ツールとサービス」ページにあるオプションを構成する手順は次のとおりです。