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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
12c (12.2.1.2.0)
E82737-01
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39 Documents Cloud Serviceとの統合

この章では、Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローを使用してWebCenter PortalをOracle Document Cloud Serviceと統合する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、ポータル・マネージャであるか、ポータル・レベルのBasic Services: Edit Page Access, Structure, and Content (標準権限)またはPages: Edit Pages (アドバンスト権限)のいずれかの権限を持つポータル・メンバーである必要があります。

権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

39.1 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローについて

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローにより、Oracle Document Cloud ServiceとWebCenter Portalを統合できるので、エンド・ユーザーはOracle Document Cloud Serviceのドキュメントに迅速にアクセスできます。WebCenter Portal内の堅牢なセキュリティを使用して、ユーザーはドキュメントを追加、表示、管理、共有でき、Oracle Document Cloud Serviceと共同作業できます。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー

  • WebCenter Portal内でOracle Document Cloud Serviceへの便利で安全なアクセスを提供します。

  • 外部の非WebCenter Portalユーザーとの共同作業を可能にします。

    外部の非WebCenter PortalユーザーがWebCenter Portalユーザーとドキュメントを共有したい場合、Oracle Document Cloud Serviceを使用してドキュメントを共有でき、そのドキュメントはWebCenter Portal内からアクセスできます。

    たとえば、設計エージェンシにより作成されたマーケティング・アセットおよびパートナ情報をWebCenter Portalユーザーと共有する必要があるとします。しかし、マーケティング・エージェンシおよびパートナにはOracle Document Cloud ServiceアカウントはありますがWebCenter Portalアカウントはありません。マーケティング・アセットおよびパートナ・ドキュメントがOracle Document Cloud Serviceで共有されている場合、WebCenter PortalユーザーはOracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローを使用してWebCenter Portal内からドキュメントにアクセスすることができます。

WebCenter Portal内でのOracle Documents Cloud Serviceの使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のOracle Documents Cloud Serviceの使用に関する項を参照してください。

WebCenter PortalとOracle Document Cloud Serviceとの統合

  1. WebCenter Portal内のOracle Documentsから埋込みコンテンツの表示を可能にするために、システム管理者が使用しているWebCenterポータルをOracle Document Cloud Serviceに追加したことを確認します。

    注意:

    管理者としてOracle Document Cloud Servicにログインします。ユーザー・メニューから、「管理」を選択し、「管理」メニューから、「ドキュメント」を選択します。ドキュメント・ページで、「埋込みコンテンツ」オプションを有効にします。「許可されるドメイン」フィールドに、ポータルのホスト名およびポート番号を指定します。

    たとえば、hostname:portです。

    詳細は、『Oracle Documents Cloud Serviceの管理』の他のドメインへのコンテンツの埋込みに関する項を参照してください。

  2. システム管理者がOracle Document Cloud ServiceをOracle WebCenter Portalに登録したことを確認します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のOracle Document Cloud Serviceとの統合に関する項を参照してください。

  3. Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローをポータル・ページへ追加します。詳細は、「Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのページへの追加」を参照してください。

  4. (オプション) Oracle Document Cloud Service接続をカスタマイズします。詳細は、「Document Cloud ServiceのURL接続のカスタマイズ」を参照してください。

39.2 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのページへの追加

エンド・ユーザーがOracle Document Cloud Serviceでドキュメントを操作できるように、アプリケーション・スペシャリストまたはポータル・マネージャとして、Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローをページに追加できます。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローをページに追加するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタで、タスク・フローを追加するページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. 「コンテンツの追加」をクリックして、リソース・カタログを開きます。
  3. 「コンテンツ管理」「Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ」の順にクリックして、タスク・フローを追加します(図39-1参照)。

    図39-1 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー

    この画像は、コンテンツ管理リソース・カタログのOracle DOCSコンテンツ・マネージャを示します。
  4. ページを保存します。

    注意:

    システム管理者がデフォルトのDOCS URL接続を構成していなかった場合、エラー・メッセージが報告されます。

    To access Oracle Documents Cloud Service, you must specify a valid DOCS URL in taskflow parameters.

    システム管理者に連絡して、デフォルトのOracle Document Cloud Service接続を追加するか、または「パラメータ」ダイアログで「パラメータ」を設定します。詳細は、「Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー・パラメータの設定」を参照してください。

  5. 変更を確認するには、「ポータル・ページの公開」の説明に従ってページの下書きを公開します。

Oracle Document Cloud ServiceはWebCenter Portalと統合されています(図39-2参照)。

図39-2 Oracle Document Cloud ServiceのWebCenter Portalとの統合

WebCenter Portalと統合されたOracle Document Cloud Service

39.3 Document Cloud ServiceのURL接続のカスタマイズ

システム管理者は、デフォルトのURL接続を定義します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のWSLTを使用したデフォルトのDocument Cloud Service接続の作成に関する項を参照してください。Document Cloud ServiceのURL接続がデフォルト接続として構成されている場合、WebCenter PortalはOracle Document Cloud Serviceホーム・ディレクトリへの直接アクセスを提供します。

別のURLに接続する、またはお気に入りフォルダにアクセスする、あるいはWebCenter Portalからファイルを直接プレビューする場合は、URL接続をカスタマイズできます。

Document Cloud ServiceのURL接続をカスタマイズするには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタで、タスク・フローを追加するページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. 「コンテンツの追加」をクリックして、リソース・カタログを開きます。
  3. 「コンテンツ管理」「Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ」の順にクリックして、タスク・フローを追加します。
  4. Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローで、「アクション・メニューの表示」をクリックして「パラメータ」を選択し、「パラメータ」ダイアログを開きます(図39-3参照)。

    図39-3 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの「アクション・メニューの表示」

    図39-3の説明が続きます
    「図39-3 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの「アクション・メニューの表示」」の説明
  5. 「パラメータ」ダイアログにパラメータを設定します(図39-4参照)。

    図39-4 DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー: パラメータ

    図39-4の説明が続きます
    「図39-4 DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー: パラメータ」の説明

    各パラメータの説明は、「Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのパラメータ」を参照してください。

  6. 「保存」をクリックして、ページを保存します。
  7. 変更を確認するには、「ポータル・ページの公開」の説明に従ってページの下書きを公開します。

39.4 DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのプロパティの使用

DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローには関連するプロパティがあり、これらのプロパティには、十分な権限を持つユーザーが、タスク・フローの「アクション・メニューの表示」(図39-5)からアクセスできます。

図39-5 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの「アクション・メニューの表示」

図39-5の説明が続きます
「図39-5 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの「アクション・メニューの表示」」の説明

次の各項では、DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのプロパティおよびパラメータについて説明します。

39.4.1 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのプロパティの設定

ページ・エディタのOracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのツールバーにある「アクション・メニューの表示」(図39-5)から、「パラメータ」、「アクセス」、「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」の各プロパティ・ダイアログにアクセスできます。

Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フロー・コンポーネントのプロパティを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタで、Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローを含むページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. コンポーネント・ツールバーで、「アクション・メニューの表示」をクリックし、設定するプロパティを選択します。

    「アクション・メニューの表示」「カタログに追加」アクションではリソース・カタログにタスク・フローを追加し、「Oracle DOCSコンテンツ・マネージャの削除」アクションではページからタスク・フローを削除します。

  3. 変更を保存します。

39.4.2 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのパラメータ

表39-1に、Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローに固有のパラメータを示します。

表39-1 Oracle DOCSコンテンツ・マネージャ・タスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

DOCS Display Theme

Oracle Document Cloud Serviceの背景テーマを指定します。

選択可能な値は次のとおりです。

  • light

  • dark

  • transparent light

  • transparent dark

DOCS Folder Path

ドキュメント・フォルダの相対または絶対パスを指定します。

DOCS URL接続をカスタマイズするには、接続に選択したフォルダ・パスを指定します。

  • http://で始まるフォルダの絶対パスを指定することができます。

    このURLの/documentsの後ろには、Oracle Document Cloud Serviceのホーム・ディレクトリにナビゲートするための/embed/folder/homeを追加してください。

    次に例を示します。

    • ホーム・ディレクトリのURL: http://<host>:<port>/documents/embed/folder/home

    • フォルダのURL: http://<host>:<port>/documents/embed/folder/<folder_id>

    • ドキュメントのURL: http://<host>:<port>/documents/embed/fileview/<file_id>

    <host>:<port>は、Oracle Document Cloud Serviceのホストとポートです。

    注意: フォルダの絶対パスを指定すると、指定されたパスがDOCS接続に使用され、システム管理者によって指定されたデフォルトの接続は検索されません。

  • DOCS Folder Path内のファイルの相対パスを指定できます。

    次に例を示します。

    • フォルダのURL: /folder/<folder_id>/<_Foldername>/nameasc

    • ファイルのURL: /fileview/<file_id>/<_filename.ext>

    注意: 相対パスを指定すると、指定されたパスは、システム管理者によって指定されたデフォルトのDOCS接続への相対パスです。

  • DOCS Folder Pathを指定せず、空白のままにした場合、システム管理者によって指定されたデフォルトの接続がDOCS接続に使用されます。