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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalでのポータルの構築
12c (12.2.1.2.0)
E82737-01
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55 ポータルへのRSSフィードの追加

この章では、ポータルでのRSS (Really Simple Syndication)フィードの使用方法について説明します。RSSは、RSS 2.0およびAtom 1.0の形式のニュース・フィードとしてWebCenter Portalからコンテンツを公開する機能を提供します。ニュース・フィードは、コンテンツの更新情報をユーザーのお気に入りのRSSまたはAtomリーダーに配信します。また、RSSを使用して、ポータル・ページのRSSビューアで外部ソースのニュース・フィードを表示できます。

この章の内容は次のとおりです。

権限

この章のタスクを実行するには、ポータル・マネージャであるか、ポータルManage Security and ConfigurationまたはManage Configurationのいずれかの権限を持つメンバーである必要があります。

RSSタスク・フローを追加および使用するには、少なくともEdit Pages権限(ページへのRSSタスク・フローの追加)およびEdit Task Flows権限(フィード・ロケーションの編集)が必要です。

ポータル・レベルの権限の詳細は、「ポータルのロールと権限について」を参照してください。

55.1 RSSニュース・フィードの前提条件

RSSが機能するには、システム管理者はWebCenter Portalで次のタスクを実行する必要があります。

  • 外部RSSフィードには、プロキシ・サーバーを設定します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のRSSの管理に関する項を参照してください。

ポータルでRSSを使用できるようにするには、ポータル・マネージャか、Manage Security and ConfigurationまたはManage Configuration権限を持つ任意のユーザーが、ポータル・レベルで次のタスクを実行する必要があります。

注意:

RSS機能と、RSSニュース・フィードを表示および取得する方法の詳細は、「RSSタスク・フローの使用」を参照してください。

55.2 RSSニュース・フィードについて

RSSの機能は、次の方法で公開されます。

  • タスク・フローの「RSS」アイコン: ニュース・フィードとしてWebCenter Portalツールからコンテンツを公開できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のRSSの概要に関する項と、ツール・ニュース・フィードの入手に関する項を参照してください。

  • 専用のRSSマネージャ・ページ(WebCenter Portalのみ): RSS 2.0ニュース・リーダーまたはAtom 1.0ニュース・リーダーのいずれかで表示する、アクセス可能なすべてのポータルから公開されたフィードのリストを表示します。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のRSSの管理に関する項を参照してください。

  • RSSタスク・フロー: 外部ソースおよびWebCenter Portalツールからのフィードを表示するためのページにRSSビューアを追加します。「RSSタスク・フロー」および『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のツール・ニュース・フィードの入手に関する項を参照してください。

注意:

ブラウザベースのBasic認証のキャラクタ・エンコーディングがWebCenter Portalが展開されるシステムのキャラクタ・エンコーディングと異なる場合、RSSは、ASCII以外のユーザー名およびパスワードをサポートしません。Linuxシステムでは、キャラクタ・エンコーディングは一般的に異なるため、RSSはASCII以外の資格証明をサポートしません。

キャラクタ・エンコーディングが同じ場合、ユーザーは対応するASCII以外の資格証明を使用できます。たとえば、WebCenter Portalインスタンスがフランス語版のWindows Server 2003にインストールされる場合、Internet Explorerを使用してBasic認証をパスするには、フランス語版のWindowsでフランス語のユーザー名を使用できます。

55.2.1 RSSタスク・フロー

RSSタスク・フローを使用して、外部サイトからポータルにニュース・フィードを追加できます(図55-1)。

図55-1 Oracleプレス・リリース・フィードのRSSタスク・フロー

図55-1の説明が続きます
「図55-1 Oracleプレス・リリース・フィードのRSSタスク・フロー」の説明

RSSタスク・フローをページに追加して(「ページへのRSSタスク・フローの追加」を参照)、任意の外部RSSフィードからのコンテンツを表示するよう構成できます。また、RSSタスク・フローは、外部アプリケーションを使用することにより、ログイン資格証明のパスをサポートします。

関連項目:

RSSタスク・フローのフィードの指定の詳細は、「RSSタスク・フローのフィード・ロケーションの編集」を参照してください。

RSSタスク・フローは企業ファイアウォールの外側のニュース・フィードを表示できます。ただし、ファイアウォールの外側の外部ニュース・フィードを使用するには、システム管理者はRSSのプロキシを構成している必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの管理』のRSSの管理に関する項を参照してください。外部フィードを使用できないが、使用したい場合は、システム管理者に連絡してください。管理者に連絡するには、WebCenter Portalの下部にある「管理者」リンクをクリックします。

55.2.1.1 外部アプリケーションへのアクセス

セキュアなニュース・フィードアイテムにアクセスするたびに、コンテンツを表示するためにそのセキュアなアプリケーションにログオンする必要があります。アプリケーションにアクセスするたびにログイン資格情報を入力するか、または外部アプリケーションにログイン資格情報を保存して管理させることができます。特定のアプリケーションの資格証明を保存した後で、WebCenter Portalにログオンすると、自動的にそのアプリケーションにログインできます。よく使用するすべての外部アプリケーションに対してこの機能を提供できます。

アクセスするセキュア・アプリケーションが外部アプリケーションとして登録されていない場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』の外部アプリケーションのログイン情報の指定に関する項を参照してください。

55.3 ページへのRSSタスク・フローの追加

RSSタスク・フローを使用することによって、外部ソースからアプリケーション・ページにニュース・フィードを取り込むことができます。RSSタスク・フローはページ・エディタ内のリソース・カタログから追加できます。RSSタスク・フローにはRSSビューアが含まれ、これを使用して、ポータル・ページ内で外部ニュース・フィードからのコンテンツを表示できます。

RSSビューアのインスタンスごとに1ソースのニュース・フィードが表示されます。複数の外部ニュース・フィードを特定の1ページに表示するには、そのページに複数のRSSタスク・フローを配置できます。

外部RSSフィードからコンテンツを表示するには、アプリケーションでプロキシを構成する必要があります。タスク・フローで外部RSSフィードにアクセスする際に問題が発生した場合は、システム管理者に連絡してください。

WebCenter Portalでは、外部アプリケーションを使用してログイン資格証明を保存および管理する機能が提供されます。特定のアプリケーションの資格証明を保存した後で、アプリケーションにログオンすると、自動的にそのアプリケーションにログインできます。そのため、外部RSSニュース・フィードまたはWebCenter Portalツール・フィードがログイン資格証明を必要とする場合、フィードURLの指定を伴う手順に進むと、セキュアRSSフィードを読み取るためにログイン資格証明を保存するように構成された、外部アプリケーションの名前を指定することも必要になることがあります。

ページにRSSタスク・フローを追加する手順は、「ページへのコンポーネントの追加」を参照してください。

ヒント:

リソース・カタログでのRSSタスク・フローの有無や場所は、リソース・カタログの構成方法によって異なります。たとえば、デフォルトのリソース・カタログでは、RSSタスク・フローは「アラートと更新」フォルダに含まれます。

RSSタスク・フローを追加した後で、RSSフィードの場所を指定するためにタスク・フローを編集する必要があります。詳細は、「RSSタスク・フローのフィード・ロケーションの編集」を参照してください。

55.4 RSSタスク・フローのプロパティの使用

RSSタスク・フローには関連するプロパティがあり、これらのプロパティには、十分な権限を持つユーザーが、タスク・フローの「アクション・メニューの表示」からアクセスできます。たとえば、「パラメータ」を選択して、「パラメータ」ダイアログを表示します(図55-2)。

図55-2 RSSタスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」

図55-2の説明が続きます
「図55-2 RSSタスク・フローの「コンポーネント・プロパティ」」の説明

次の各項では、RSSタスク・フローのプロパティと、このタスク・フローのパラメータについて説明します。

55.4.1 RSSタスク・フローのプロパティの設定

ページ・エディタでコンポーネントを選択すると、「アクション・メニューの表示」が開き(図55-3)、ここから、コンポーネントのプロパティ(「パラメータ」、「アクセス」、「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」)にアクセスできます。

図55-3 RSSタスク・フローの「アクション・メニューの表示」

図55-3の説明が続きます
「図55-3 RSSタスク・フローの「アクション・メニューの表示」」の説明

RSSタスク・フローのプロパティを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ページ・エディタで、このタスク・フローを含むページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  2. タスク・フローを選択して「アクション・メニューの表示」をクリックし、設定するプロパティを選択します。
    • パラメータによって、デフォルトのタスク・フロー・コンテンツが制御されます。各パラメータの説明は、「RSSタスク・フローのパラメータ」を参照してください。パラメータをイベントに結び付けたり、パラメータを使用してタスク・フローとページ・パラメータおよびページ定義変数を簡単に結び付けることができます。詳細は、「ページとコンポーネントの結付け」を参照してください。

    • アクセス設定で、特定のロール、ユーザーまたはグループに対してコンポーネントを表示または非表示にします。詳細は、「コンポーネント・アクセスの設定」を参照してください。

    • 「表示オプション」、「スタイル」および「コンテンツ・スタイル」のプロパティは、すべてのユーザーのタスク・フローの外観および動作に影響を及ぼします。これらのプロパティは、すべてのタスク・フローに共通しています。詳細は、「コンポーネント・プロパティの変更」を参照してください。

  3. 変更を保存します。

55.4.2 RSSタスク・フローのパラメータ

表55-1では、RSSタスク・フローに固有のパラメータを説明しています。

表55-1 RSSタスク・フローのパラメータ

パラメータ 説明

External Application ID

セキュアRSSフィードを読み取るためにユーザーのログイン資格証明を保存するように構成される外部アプリケーションの名前。

資格証明を保存するように外部アプリケーションを構成しているかどうかわからない場合は、システム管理者に連絡してください。管理者に連絡するには、WebCenter Portalの下部にある「管理者」リンクをクリックします。

RSS Feed URL

RSSにアクセスするためのURL。たとえば、Oracle Press Release RSSフィードを使用するには、次のように入力します。

https://www.oracle.com/corporate/press/rss/rss-pr.xml

55.5 RSSタスク・フローの使用

ポータル・マネージャは、RSSタスク・フローのフィード・ロケーションを追加または編集することも、ユーザーにページからタスク・フローを削除するオプションを付与することもできます。

この項には次のトピックが含まれます:

注意:

RSS機能と、RSSニュース・フィードを表示および取得する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用』のRSSフィードの監視に関する項を参照してください。

55.5.1 RSSタスク・フローのフィード・ロケーションの編集

RSSタスク・フローに指定されたフィードURLまたは外部アプリケーションIDはいつでも変更できます。

RSSタスク・フローのフィード・ロケーションを変更するには、次のようにします。

  1. RSSビューアから表示するRSSフィードを提供しているWebサイトに移動し、そのRSSのURLをコピーします。
  2. ページ・エディタで、RSSタスク・フローが含まれるページを開きます(「ページ・エディタでのページのオープン」を参照)。
  3. RSSタスク・フローのツールバーで、「アクション・メニューの表示」をクリックして「パラメータ」を選択します(図55-3)。
  4. 「パラメータ」ダイアログで、手順1でコピーしたURLを「RSSフィードURL」フィールドに貼り付けます(図55-4)。

    図55-4 RSSタスク・フローのフィード・ロケーションの指定

    図55-4の説明が続きます
    「図55-4 RSSタスク・フローのフィード・ロケーションの指定」の説明

    RSSタスク・フロー・パラメータの詳細は、「RSSタスク・フローのプロパティの使用」を参照してください。

  5. 「外部アプリケーションID」フィールドで、そのフィードにアクセスするためにログイン資格証明を格納するように構成される外部アプリケーションの名前を指定します。

    外部アプリケーションの詳細は、「外部アプリケーションへのアクセス」を参照してください。

  6. 変更を保存して編集を続けるには、「適用」をクリックし、変更を保存してダイアログを終了するには、「OK」をクリックします。

    指定された外部フィードからのコンテンツがRSSタスク・フロー内に表示されます。

  7. ページ・エディタの右上で「保存」をクリックして変更内容を保存して、ページ・エディタにとどまります。
  8. オプションで、ポータルの表示」をクリックしてページ・エディタを終了します。

55.5.2 RSSタスク・フローの削除

ページの編集モードから、「削除」アイコンを使用して、ページからRSSコンポーネントを削除できます(図55-5)。

図55-5 RSSタスク・フローの「削除」アイコン

図55-5の説明が続きます
「図55-5 RSSタスク・フローの「削除」アイコン」の説明

また、「表示オプション」ダイアログで「削除の許可」オプションを選択することにより、ユーザーにページからRSSコンポーネントを削除することを許可できます(図55-6)。

図55-6 RSSビューの削除オプションの表示

図55-6の説明が続きます
「図55-6 RSSビューの削除オプションの表示」の説明