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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの管理
12c (12.2.1.2.0)
E82736-03
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5 コンテンツ管理サイトのアセンブル

管理者の主要な目標はサイトの操作(サイトの作成、編集および削除)で、サイト・ユーザーの管理(ユーザーの追加、編集および削除)と、サイトのアセット・タイプの管理(アセット・タイプの有効化と除去)が含まれます。コンテンツ管理サイトは、基本的なコンポーネントを作成すれば、アセンブルできます。基本コンポーネントは、ユーザーとデータ・モデルです。

次の各トピックでは、コンテンツ管理サイトのアセンブルについて詳しく説明します。

5.1 サイトの使用

サイトを作成したら、ユーザーおよびアセット・タイプを割り当て、サイト・ナビゲーションを構成し、ワークフロー・プロセス、パブリッシュ宛先などを有効化する必要があります。

次の各トピックでは、サイトの作成、サイトへのユーザーの関連付け、およびそのサイトへのアセット・タイプの割当てについて説明します。

5.1.1 管理者インタフェースからのサイトの作成

サイトを作成するためには、サイト名、説明、およびサイト・コンテンツのプレビュー方法を指定します。次を参照してください。

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「サイト」ノードの順に展開し、「新規追加」をダブルクリックします。

    「新規サイトの追加」フォームが開きます。

  2. 「名前」フィールドに、新規サイトの名前を入力します。サイトに名前を付ける際は、次の規則に注意してください。
    • 1から255文字で指定する必要があります。

    • 次の文字は使用できません。一重引用符(')、二重引用符(")、セミコロン(;)、コロン(:)、疑問符(?)、アンパサンド記号(&)、小なり記号(<)、大なり記号(>)。さらに、名前の末尾にバックスラッシュは使用できません。

    • 名前に空白を含めることはできません。

  3. 「説明」フィールドに、WebCenter Sitesのインタフェースに表示するサイト名を入力します(最大64文字)。このサイト名は、ユーザー・インタフェース全体でサイトのリストに使用されます。
  4. 「プレビュー方法」フィールドでは、サイトのコンテンツをプレビューする方法を選択します。
  5. 「サイトの追加」をクリックします。

    「サイト」フォームが開きます。

    図5-1 「サイト」フォーム

    図5-1の説明が続きます
    「図5-1 「サイト」フォーム」の説明

    このフォームは、いくつかの操作を実行するために使用されます。このフォームでは、サイトの調査、編集または削除、ユーザーの管理、サイトをレプリケートするためのサイト・ランチャの構成など、様々な操作を実行できます。

    「サイト」ノードに新しいサイトを追加すると、WebCenter Sitesにより、サイト名の下に、サイト・コンポーネントを要求する一連のサブ・ノードが作成されます。

    • サイト・ユーザーを管理するには、「このサイトのユーザーの管理」をクリックします。

    • Webサイトのアセット・タイプを選択するには「アセット・タイプの有効化...」をクリックします。アセット・タイプを削除するには、「アセット・タイプの無効化...」をクリックします。アセット・タイプは開発者が作成します。

    • サイトに作成されたスタート・メニュー・アイテムを表示するには、「このサイトのすべてのスタート・メニュー・アイテムのリスト」をクリックします。

    • サイトのワークフローを管理するには、「このサイトのすべてのワークフロー・プロセスのリスト」をクリックします。

    • サイト・ランチャを構成および有効化するには、「このサイトのサイト・ランチャの構成」をクリックします。

    各サブノードにはリンク・メカニズムが備えられており、これによりサブノードおよびサイトを構成プールのデータと関連付けることができます。このリンク・メカニズムにより、サブノードを削除したり、サブノードにカスタム・サブノードを補充することはできません。サブノードを選択すると、次に説明するとおり、構成プールに入れる必要がある、サブノードに必要なすべてのデータを作成できます。

前述の手順は、新規サイトの追加のみです。

  • サイトを使用可能にするには、ユーザーとアセット・タイプ(開発者が作成)をサイトに関連付ける必要があります。ワークフロー・プロセスを使用するように計画している場合は、そのプロセスも作成する必要があります。

  • サイトを他のWebCenter Sitesシステムにコピーまたは移行するには、リアルタイム・パブリッシュの方法を使用します。リアルタイム・パブリッシュに関する章を参照してください。

5.1.2 サイトの構成情報の取得

特定の状況では、サイトが構成された方法を把握する必要があります。たとえば、どのアセット・タイプとワークフロー・プロセスが有効化されているかや、どのようなサイト・ユーザーがいるかなどです。

サイトの構成情報を取得するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「サイト」ノードの順に展開し、構成を表示するサイトをダブルクリックします。

    「サイト」フォームが開きます。

  2. 「サイト」フォームで、確認する情報を提供するオプションを選択します。次に例を示します。
    • 「ワークフロー・プロセス」フィールドで、「このサイトのすべてのワークフロー・プロセスのリスト」をクリックすると、このサイトに関連付けられているワークフロー・プロセスが表示されます。

      「ワークフロー・プロセス」リストで「新規ワークフロー・プロセスの追加」をクリックして、サイトの追加のワークフロー・プロセスを構成します。

    • 「サイト・ナビゲーション」フィールドで、次のオプションの1つをクリックします。

      • 「サイト・ナビゲーションの管理」をクリックすると、サイトに関連付けられたサイト・ナビゲーションが表示されます。「サイト・ナビゲーションの追加」をクリックすると、サイトに対して新しいサイト・ナビゲーションが作成されます。

      • ContributorインタフェースのSite Treeに表示されるサイト・ナビゲーションの順序を並べ替えるには、「サイト・ナビゲーションの順序」をクリックします。

    • 「パブリッシュの宛先」フィールドで、「配信用のミラー・サイト構成」をクリックすると、コンテンツ管理サイトが配信システムにパブリッシュされます。

    • 「サイト・ランチャ」フィールドで、「このサイトのサイト・ランチャの構成」をクリックすると、すべてのサイト・コンポーネントが新しいサイトと共有されます。

5.1.3 Adminインタフェースでのサイトの編集

サイトの編集は、サイトの説明やプレビュー方法を変更することを意味します。サイトの名前を変更する必要がある場合、サイトを削除して、正しい名前でサイトを作成する必要があります。

サイトの説明を編集するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「サイト」ノードの順に展開し、変更するサイトをダブルクリックします。

    「サイト」フォームが開きます。

  2. 「サイト」フォームで、「編集」をクリックします。

    「編集」フォームが開きます。

  3. 「編集」フォームで、次の手順を実行します。

    1. 「説明」フィールドに、適当な変更を加えます。

    2. 「プレビュー方法」フィールドで、必要に応じて、別のプレビュー方法を選択します。

  4. 「保存」をクリックします。

5.1.4 Adminインタフェースでのサイトの削除

サイトを削除すると、そのサイトのすべての構成情報が削除されるか、共有が解除(サイトがデータを他のサイトと共有していた場合)されます。次の構成情報は、サイトの削除の影響を受けます。

  • サイトに対して有効にされていたスタート・メニュー・アイテムは削除されるか共有が解除されます。

  • SmartListsは削除されるか共有が解除されます。

  • パブリッシュの宛先は共有が解除されます。

  • ユーザーはサイトから削除されます。

  • 共有されていたワークフローは、共有が解除されるか削除されます。

  • 共有されていたテンプレート・アセットでは、SiteEntryが削除されます。

  • サイトとツリー・タブに対して有効化されていたアセット・サブタイプは、削除されるか共有が解除されます。

このため、サイトを削除する前に、維持する必要があるアセットが共有されていることを確認してください。

サイトを削除するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを展開し、「サイト」をダブルクリックします。
  2. サイトのリストで、削除するサイトに移動し、その「削除」アイコンをクリックします。

    サイト・コンポーネントが削除されることを通知する警告が表示されます。警告では、該当するコンポーネントが示され、そのサイトを削除する意思があるか確認を求められます。

  3. 「サイトの削除」をクリックします。

5.2 サイト・ユーザーの割当てと管理

サイトへのアクセス、現在のサイト・ユーザーの表示、サイトのユーザーのロール割当ての変更、サイトからのユーザーの削除をユーザーに許可できます。

次の各項では、このようなタスクの実行方法について説明します。

5.2.1 ユーザーへのサイトのアクセス権限の付与(ユーザーへのロールの割当て)

ユーザーがサイトへのアクセス権限を取得するには、そのサイトでユーザーにロールが少なくとも1つ割り当てられている必要があります。割り当てられたロールによって、ユーザーがサイトに関連付けられ、そのユーザーはサイトへログインが可能になります。ユーザーに割り当てられたロールの1つが、サイトのインタフェース機能にも指定されている場合は、ユーザーにインタフェース機能へのアクセス権限が付与されます。

注意:

1人以上のユーザーと1つのロールおよび1つのサイトが作成済であると仮定します。いずれかの作成が必要な場合は、Adminインタフェースでのユーザーの作成Adminインタフェースからのロールの作成およびAdminインタフェースからのサイトの作成の手順に従います。

サイトへのアクセス権限をユーザーに付与するには:

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを開き、「サイト」ノードを開き、次にサイトを開きます。
  2. 「ユーザー」をダブルクリックします。

    「ユーザー・ロールの管理」フォームが表示されます。

  3. ユーザー名を入力して、「選択」をクリックします。

    「ユーザー・ロールの管理」フォームにユーザー名が表示されます。ユーザー名の下にロールは表示されません。

    注意:

    システム全体のユーザーのリストが必要な場合は、次の方法でリストを開きます。

    「ユーザー・アクセス管理」を開き、「ユーザー」をダブルクリックします。「ユーザー名の入力」フィールドを空白のままにして、「ユーザーの修正」を選択し、「OK」をクリックします。

  4. ユーザー名の横の「編集」アイコンをクリックします。

    「ロールの編集」フォームが開きます。

    図5-2 「ロールの編集」フォーム

    図5-2の説明が続きます
    「図5-2 「ロールの編集」フォーム」の説明
  5. リストから1つ以上のロールを選択します。複数のロールを選択するには、各ロールを[Ctrl]キーを押しながらクリックします。特定の範囲のロールを選択するには、その範囲の最初と最後のロールを[Shift]キーを押しながらクリックします。

    注意:

    ユーザーのタイプを考慮してください。一般管理者、サイト管理者および通常のユーザーには、異なるシステム定義ロールが必要です。たとえば、通常のユーザーには、Oracle WebCenter Sites: Contributorインタフェースへのアクセス権が必要です。この場合は、SitesUserロールを選択します。システム定義ロールの選択方法の詳細は、システム・ロールを参照してください。

    ロール(1つまたは複数)を選択すると、ユーザーは、手順1で使用するよう選択したサイトのメンバーになります。必ずしもユーザーがサイトのコンテンツを管理できるようになるわけではありません。コンテンツを管理するために、ユーザーはサイト上のインタフェース機能(たとえば検索)にアクセスする必要があります。

    ユーザーのサイトで、どのロールがどのインタフェース機能を起動可能であるかがわかっている場合は、この手順で該当するロールを選択します。不明な場合は、ここで選択したロールを、ユーザーが必要とするインタフェース機能にも(以降の章で)指定します。この機能には、スタート・メニュー・アイテム、ツリー・タブ、ワークフロー・プロセス、アセットの承認とパブリッシュ機能などがあります。

    ユーザー・ロールの割当ての詳細は、ロールの使用を参照してください。

  6. 「保存」をクリックします。
  7. 「管理者インタフェースでのアクセス権限の設定」の手順に従って、サイト・コンポーネントへのユーザー・アクセスを指定します。

注意:

ユーザーのロールで使用可能な機能があっても、ユーザーにデータベース表を操作する適切なACL権限がなければ、その機能を操作できません。(ロールがインタフェース機能へのアクセスを可能にする一方で、ACLがデータベース表へのアクセスを許可することでその機能が有効になります。)ロールとそれらのACLとの関係の詳細は、ユーザーとロールを参照してください。

5.2.2 サイト・ユーザーの表示とロールの再割当て

特定のサイトのユーザーとそれらのロールのリストを表示し、ロールを再割当てするには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを開き、「サイト」ノードを開き、次にサイトを開きます。

  2. サイトで「ユーザー」をダブルクリックします。

    「ユーザー・ロールの管理」フォームが表示されます。

  3. 「ユーザー・ロールの管理」フォームで、ユーザー名のフィールドを空白のままにし、「選択」をクリックします。

    「ユーザー・ロールの管理」フォームに、選択したサイトで現在ロールを割り当てられているすべてのユーザーのリストが表示されます。

    図5-3 「ユーザー・ロールの管理」フォーム

    図5-3の説明が続きます
    「図5-3 「ユーザー・ロールの管理」フォーム」の説明
  4. (オプション)ユーザーのロールを再割当てする場合には:

    1. ユーザー名に移動し、その「編集」アイコンをクリックします。

      「ロールの編集」フォームが開きます。

    2. 「ロールの編集」フォームで、リストから1つ以上のロールの選択(または選択解除、あるいはそれら両方)を行って、「保存」をクリックします。

    3. 必要に応じて、各ユーザーについてaとbを繰り返します。

5.2.3 サイトからのユーザーの削除

ユーザーは、システムから削除することなく、サイトから削除できます。

ユーザーをサイトから削除するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノードを開き、「サイト」ノードを開き、次に削除するユーザーが関連付けられたサイトを開きます。
  2. サイトで「ユーザー」をダブルクリックします。

    「ユーザー・ロールの管理」フォームが表示されます。

  3. 「ユーザー・ロールの管理」フォームで、目的のユーザー名を入力し、「選択」をクリックします。
  4. 開いたフォームで、ユーザーの横の「削除」アイコンをクリックします。

    警告メッセージが表示されます。

  5. 「サイトからのユーザーの削除」をクリックします。

5.3 アセット・タイプの有効化と管理

WebCenter Sitesのすべてのコンポーネントがアセットです。サイトのアセットの追加や削除、および有効化や無効化を実行できます。そのようなタスクを実行することで、サイトに対するアセットの使用状況およびアクセスを制御できます。

次の各トピックでは、サイトにアセット・タイプを追加(アセット・タイプを有効化)する方法と、サイトからこれらを削除する方法を示します。

5.3.1 サイトに対するアセット・タイプの有効化

アセット・タイプの有効化は、アセット・タイプを選択された1つ以上のサイトに関連付けることを意味します。この割当てを一度行えば、コンテンツ管理サイト・コンポーネントへのアクセスの管理に示すように、スタート・メニュー・アイテムやツリー・ノードなどのインタフェース機能によってアセット・タイプ自体をユーザーが使用できます。

サイトに対してアセット・タイプを有効化するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「サイト」ノードの順に展開し、アセット・タイプを有効化するサイトを展開します。

    注意:

    SiteAdminロールはあるが、GeneralAdminロールはない場合、「サイト」ツリーを選択し、「サイト管理者」ノードを展開します。

  2. サイトで、「アセット・タイプ」ノードを開いて、「有効化」をダブルクリックします。

    「アセット・タイプの有効化」フォームが表示されます。

    図5-4 「アセット・タイプの有効化」フォーム

    図5-4の説明が続きます
    「図5-4 「アセット・タイプの有効化」フォーム」の説明

    リストされたアセット・タイプは、選択したサイトではまだ有効化されていません。

  3. このサイトに対して有効化するアセット・タイプを選択します。

    注意:

    コンテンツ問合せアセットは、管理インタフェース内ではサポートされていません。

  4. 「アセット・タイプの有効化」をクリックします。

    「アセット・タイプの有効化 - スタート・メニューの選択」フォームが表示されます。

  5. (オプション)「アセット・タイプの有効化 - スタート・メニューの選択」フォームで、WebCenter Sitesで作成する各スタート・メニュー・アイテムの横にあるボックスを選択します。「スタート・メニューを使用したアセット・タイプへのアクセスの管理」を参照してください。

    図5-5 「タイプ・アセットの有効化」フォーム - 「スタート・メニューの選択」

    図5-5の説明が続きます
    「図5-5 「タイプ・アセットの有効化」フォーム - 「スタート・メニューの選択」」の説明

    この時点で、スタート・メニュー・アイテムを生成しないように選択した場合は、後から、手動で作成する必要があります。有効化したばかりのアセット・タイプのアセットは、対応するスタート・メニュー・アイテムが作成されるまで作成できません。

  6. 「アセット・タイプの有効化」をクリックします。
  7. アセット・タイプが、サイトに対して有効になります。それらのスタート・メニュー・アイテムを作成する必要がある場合は、「スタート・メニューを使用したアセット・タイプへのアクセスの管理」を参照してください。

    注意:

    Contributorインタフェースのツリー(「サイト・ツリー」「コンテンツ・ツリー」および「ワーク」ツリー)でアセットを表示するには、アセットのツリー・タブも手動で作成する必要があります。

5.3.2 サイトからのアセット・タイプの削除

Adminインタフェースを介して、サイトからアセット・タイプを削除できます。

サイトからアセット・タイプを削除するには::

  1. 「一般的な管理」ツリーで、「管理」ノード、「サイト」ノードの順に展開し、アセット・タイプを削除するサイトを展開します。

    注意:

    SiteAdminロールはあるが、GeneralAdminロールはない場合、「サイト」ツリーを選択し、「サイト管理者」ノードを展開します。

  2. サイトで、「アセット・タイプ」ノードを開いて、「無効化」をダブルクリックします。

    「アセット・タイプの無効化」フォームが表示されます。

    図5-6 「アセット・タイプの無効化」フォーム

    図5-6の説明が続きます
    「図5-6 「アセット・タイプの無効化」フォーム」の説明

    選択したサイトで有効化されているアセット・タイプがフォームに表示されます。

  3. サイトから削除するアセット・タイプを選択します。
  4. 「アセット・タイプの無効化」をクリックします。

    注意:

    サイトで無効にしたアセット・タイプのスタート・メニュー・アイテムまたはワークフロー・プロセスが存在する場合は、それらに変更が反映されるようにスタート・メニュー・アイテムまたはワークフロー・プロセスを編集します。