Articlesサンプル・アプリケーションは、記事アセットを管理するための単純なコンテンツ管理アプリケーションです。アプリケーションの詳細に文書化されたソース・コードおよび自己インストール・プロセスを操作するとき、これは、アプリケーションの開発に有用な知識を得る役に立ちます。
トピック:
Articlesホーム・ページには、カスタム・インタフェースからWEMで直接編集可能な2つの記事が表示されます。このアプリケーションでは、WebCenter Sites REST APIを使用して、Javaコードから検索問合せを実行し、JavaScriptコードから変更アセット問合せを実行できます。ArticlesアプリケーションとRESTサービスを、別々のアプリケーション・サーバーで実行できるようになります。
JavaScriptのクロスドメイン制限により、ArticlesアプリケーションからRESTサービスに対してAJAXを直接コールできません。したがって、JavaScriptからのコールをWEM REST Webサービスにリダイレクトするために単純なProxyController
が導入されています。このコントローラ実装はカスタム実装で再利用できます。
アプリケーションのホーム・ページは次の図のようになります。
Articlesアプリケーションは、Spring MVCフレームワークに基づいています。Articlesには、fwadmin
という名前でxceladmin
というパスワードを持つ事前定義済管理ユーザーが含まれます。このユーザーはRestAdmin
というRESTグループに割り当てられています。 アプリケーションの自己インストーラには、Articlesアプリケーションを登録し、そのアセット・モデルとサンプル記事をインストールするための仕様が含まれます。このアプリケーションには、内部的に構成されたサイトやロールで保護された機能は存在せず、単一のiframeビューがあります。その他の仕様については、「Articlesサンプル・アプリケーションでの作業」を参照してください。
Articlesサンプル・アプリケーションを起動するには、サンプル・アプリケーションをビルドおよびデプロイしてから、インストーラを実行します。
トピック:
Articlesアプリケーションには自己インストーラが用意されており、install.app
ページにログインすると実行されます。インストーラによってサンプル・アプリケーション(ビューを含む)が登録され、そのデータ・モデルとアセットがWebCenter Sitesデータベースに作成されます。
注意:
登録アセット・タイプFW_View
およびFW_Application
の仕様は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Sites Java APIリファレンス』および「WEMフレームワークでのアプリケーションの手動登録」を参照してください。
Articlesインストーラを実行するには::
次のようにinstall.app
ページに移動します。
http://<hostname>:<portnumber>/<context_path>/install.app
次に例を示します。
http://localhost:9080/articles-1.0/install.app
任意の資格証明を使用してログインします。
csUserName
およびcsPassword
で指定した(「Articlesアプリケーションのビルドおよびデプロイ」を参照)、アプリケーションの事前定義済ユーザーにはアプリケーションに対する権限が付与されています。サンプル・アプリケーションではロールを使用しないため、認可チェックは実行されません。
自己インストール・プロセスによってInstallController.java
が起動されます。まずアプリケーション(アプリケーションBeanのビューを含む)が登録され、続いてサンプルのアセット・タイプとアセットがデータベースに書き込まれます。
InstallController.java
は、次のようにArticlesアプリケーションをWEMフレームワークに登録します。
InstallController.java
は、Articles
というアプリケーション・アセット(アセット・タイプFW_Application
)をWebCenter Sitesデータベースに作成します。
iconurl
属性は、アプリケーションを表すアイコンが配置されるURLを示します。
layouturl
属性は、layout.app
ページ(LayoutController.java
で実装される)のURLを指定します。layout.app
ページにはアプリケーションのレイアウトを定義します。
layouttype
属性は、デフォルト値layoutrenderer
のみをとります。layoutrenderer
値を使用すると、アプリケーションに関連するビューがUIコンテナでレンダリングされる際に、layouturl
で指定されているlayout.app
ページが使用されます。
InstallController.java
は、ArticlesView
というビュー・アセット(アセット・タイプはFW_View
)をWebCenter Sitesデータベースに作成します。ビュー・アセットとアプリケーション・アセットとの関連付けは、FW_Application
アセット・タイプのviews
属性によって行われます。
InstallController.java
は、次のようにアプリケーションのアセット・モデルとサンプル・アセットをインストールします。
アプリケーションのFW_Article
アセット・タイプをWebCenter Sitesデータベースに作成します。(FW_Article
は、InstallController.java
で定義されているベーシック・アセット・タイプです。)
applicationContext.xml
のcsSiteName
パラメータ(「Articlesアプリケーションのビルドおよびデプロイ」の手順5)で指定されているサイトでFW_Article
アセット・タイプを有効にします。
記事アセットの2つのサンプルをFW_Article
アセット・タイプ表に書き込みます。(記事のテキストとイメージは、/sample app/articles/src/main/resources/install
に格納されます)
InstallController.java
は、アセット・タイプFW_Article
の検索をサポートするアセット・タイプに基づいた索引を作成します。(コントローラは、索引構成データを指定します。)
インストール・プロセスが正常に完了すると、InstallController.java
により、サンプル・データが正常にインポートされたこと、およびホーム・ページ(home.app
)にリダイレクトされることの確認が(http://<server>:<port>/articles/install.app
)に)表示されます。