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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Sitesの使用
12c (12.2.1.2.0)
E82733-01
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12 Engageアセットの使用

Oracle WebCenter Sites: Engageアセットを実装することにより、サイトの訪問者により望ましいコンテンツ、製品および販売促進にターゲットを絞ることができます。

Engageアセットの使用の詳細は、次のトピックを参照してください。

12.1 Engageアセットについて

Engageアセットにより、サイトの訪問者や顧客の情報を収集、評価し、さらにその情報を使用して各訪問者に表示される製品の配置やプロモーションの提供をパーソナライズするWebサイトを設計できるようになります。

マーケティング担当者はEngageアセットを使用して、次を行うことができます。

  • 訪問者属性、履歴属性および履歴定義の各アセットを使用して訪問者データを収集する

  • その訪問者データを使用して訪問者セグメントを定義する(セグメント・アセットを使用)

  • 訪問者の属するセグメントに基づいて、訪問者に製品とコンテンツを推奨する(推奨アセットを使用)

  • すべてまたは特定のセグメントに適用されるプロモーションを実行する(プロモーション・アセット)

開発者と管理者は、訪問者データと基礎になるビジネス・ロジックを作成および管理し、マーケティング担当者はセグメント、推奨、およびプロモーションの各アセットを作成、管理します。他のあらゆるWebCenter Sitesアプリケーションと同様に、アセットの作成と操作は管理サイトで行います。その後、アセットが承認されたら、アセットを配信サイトにパブリッシュします。

マーケティング担当者と開発者は、広い範囲で協力して、効果的なマーケティングの取組みを実施することを求められます。

12.1.1 セグメントを使用した訪問者の分類

セグメントは、収集した訪問者データに基づいて訪問者をグループに分類するアセットです。セグメントを作成する際は、フィルタ基準として使用する訪問者データの種類を決定し、訪問者がそのセグメントに適しているかどうかを判断する値を設定します。

ユーザーは、Engageセグメントのフィルタ・フォームを使用し、開発者が作成した訪問者属性、履歴属性および履歴定義に基づいて、訪問者のグループを分類します。

セグメントは、Engageにおけるパーソナライズのキーとなります。訪問者がサイトを参照すると、訪問者の送信情報を使用して、訪問者をセグメントのメンバーに認定します。サイトに推奨やプロモーションを含むページを表示する場合は、Engageによって訪問者が属するセグメントが判断され、そのセグメント向けの推奨製品やプロモーション・メッセージが表示されます。

セグメントの詳細は、「Engageによる訪問者のセグメントへのグループ化」を参照してください。

12.1.2 セグメント分けされた訪問者への推奨の作成

推奨は、サイト・ページで特集または推奨する製品やコンテンツを決定するアセットです。これらのアセットは、訪問者が所属するセグメントに基づいたルールですが、製品アセットやコンテンツ・アセット間の関係に基づく場合もあります。

推奨アセットを作成したら、作成済の各セグメントにとっての重要度に基づいて各アセットを評価し、セグメントに構成します。

推奨にはテンプレートがあります。推奨は、テンプレートがサイト・ページにレンダリングされるときに、そのテンプレートに対するアセットのリストを返します。推奨されるアセットのリストに含まれるアイテムは、現在の訪問者が属するセグメントに基づいて、その訪問者にとっての重要度に従って評価されます。

推奨の詳細は、「Engageによる推奨の作成および構成」を参照してください。

12.1.3 購買パターンに基づくプロモーション

プロモーションは、訪問者が購入しようとしている製品と訪問者が属するセグメントに基づいて価値(割引)の提供を定義するアセットです。

この価値は、次のような方法で提供できます。

  • 1つ以上のプロモーション対象製品の購入価格の割引

  • ショッピング・カート全体の価格の割引

  • 送料の割引

  • 割引の組合せ: 送料の割引と価格またはカート全体の割引

プロモーションでは、推奨と同じテンプレートが使用されます。プロモーションでオーバーライドする推奨をユーザーが決定すると、Engageでは、その推奨のテンプレートを使用してサイト・ページにプロモーションがレンダリングされます。

セグメントの詳細は、「プロモーションの作成」を参照してください。

12.2 Engageによる訪問者のセグメントへのグループ化

セグメントは、収集した訪問者データに基づき、訪問者をグループにカテゴリ分けするアセットです。セグメントを作成する際は、フィルタ基準として使用する訪問者データの種類を決定し、訪問者がそのセグメントに適しているかどうかを判断する値を設定します。

セグメントは、推奨や販売促進を作成するのに使用します。セグメントにより、推奨や販売促進のどのコンテンツが訪問者に適しているかが決定され、そのコンテンツが訪問者に表示されます。

セグメントは、Engageにおけるパーソナライズおよびマーケティングのキーとなります。サイト・ページが依存している訪問者セグメントをマーケティング担当者が作成します。マーケティング担当者は、どのマーケティング・メッセージをどの訪問者セグメントに関連付けるべきかを把握しているからです。

セグメントを作成する際は、そのセグメントのメンバーに含まれるために訪問者が一致する必要があるフィルタ基準を指定します。これは、データベース管理者やサイト管理者がデータベース問合せを作成する際、その問合せ結果に含まれるために、データベース・レコードが満たす必要のあるパラメータを指定する作業と類似しています。

12.2.1 セグメントおよび訪問者データ・アセット

セグメントは、訪問者データ・アセットをフィルタ基準として使用して作成します。訪問者データ・アセットのタイプには、訪問者属性、履歴属性および履歴定義があります。開発者は、マーケティング・チームや設計チームが収集および分析する種類の情報に基づき、訪問者データ・アセットを作成します。その他の販売担当者も、自分達のサイト訪問者を分類するセグメントの作成にこれらのアセットを使用でき、開発者は訪問者情報を収集および格納するためのサイト・ページをプログラムします。

  • 訪問者属性には、1つの特性のみを指定する種類の情報が保持されます。たとえば、経験年数、職務内容または子供の人数などの属性があります。

    訪問者がデータを変更すると、その新しいデータで以前のデータが上書きされます。たとえば、訪問者が、自分の職務内容をアナリストからマーケティング・スペシャリストに変更すると、その訪問者がかつてアナリストであった記録は存在しなくなります。

  • 履歴属性は、個別情報の種類であり、これらをグループ化して1つの種類の履歴レコードを作成します。

  • 履歴定義は履歴レコードです。たとえば、購入という履歴定義は、履歴属性であるSKU #アイテム名数量および価格などで構成することが可能です。

    Engageでは、履歴定義として記録されたデータは1つの情報一式として処理されます。データの各インスタンスはタイムスタンプが割り当てられて格納されます。つまり、履歴定義の数または合計に基づいてセグメントを作成できます。

12.2.2 セグメントを開発するための一般的なワークフロー

セグメントの開発を開始するには、この一般的なワークフローを参照してください。

タスク 説明
計画 開発者やマーケティング担当者から構成されるクロスファンクショナルな設計チームによって、収集するサイト訪問者のデータが決定されます。
訪問者データ・アセットの作成 開発者は、Engage内のフォームを使用して、必要な訪問者属性、履歴属性および履歴定義を作成および定義します。
セグメントの作成 ユーザー(マーケティング担当者)は、Engageセグメント・フィルタ・フォームを使用して、訪問者をその訪問者の属性、履歴属性および履歴定義に基づきカテゴリ分けします。
訪問者データの収集 開発者は、訪問者データの収集および格納に適したサイト・ページをプログラムします。たとえば、訪問者がセグメントに該当するかどうかを判断するための情報を入力するオンライン登録フォームを作成できます。訪問者がサイトが参照すると、訪問者が送信した情報はWebCenter Sitesデータベースに格納されます。
訪問者のセグメント化 訪問者がサイトを参照すると、訪問者が送信した情報を使用して、その訪問者がセグメントのメンバーに該当するかどうかが判断されます。プロモーション・メッセージおよび推奨製品は、訪問者が該当するセグメントに基づいてパーソナライズされます。

12.2.3 セグメント・フォームについて

「新規セグメント」フォームには、セグメントの作成に使用する2つのセクション(「コンテンツ」および「詳細」)セクションがあります。「コンテンツ」セクションには訪問者データ・アセットが表示され、「詳細」セクションには各条件が表示されます。

12.2.4 セグメントの作成

セグメントの作成を開始する前に、多くのタスクを実行する必要があります。まず、訪問者に関するどのようなデータを収集するかを把握する必要があります。マーケティング・チーム、設計チームおよび開発チームがこれについて話し合う必要があります。次に、開発者が必要な訪問者属性と履歴属性、および履歴定義を作成する必要があります。最後に、作成された訪問者アセットについて理解し、それらがどのようにカテゴリ分けされるかを把握する必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

12.2.4.1 セグメントの命名および定義

セグメントは、特定の訪問者カテゴリに対して推奨やプロモーションを作成するために使用します。訪問者データに基づいてセグメントを構築し、フィルタ基準を使用して、訪問者がそのセグメントに適しているかどうかを判断します。セグメントに名前を付ける際には、その名前が一意で、定義する推奨またはプロモーションに固有のものになるようにしてください。

セグメントを命名および定義するには:

  1. Oracle WebCenter Sites: Contributorインタフェースから、作業を行うサイト(この例ではFirstSite II)を選択します。
  2. メニュー・バーで、「コンテンツ」「新規」「新規セグメント」の順に選択します。

    注意:

    「新規」メニューに「新規セグメント」が表示されない場合は、ここで終了してください。セグメントを作成する権限がありません。権限の詳細は、管理者に問い合わせてください。

    管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォーム(図12-1)を表示するタブが開きます。

    図12-1 「割当て先の選択」フォーム

    図12-1の説明が続きます
    「図12-1 「割当て先の選択」フォーム」の説明
  3. 必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。

    これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、「ワークフローへの参加」を参照してください。

  4. ユーザーを割当て先として選択したら、セグメントに関連する一般情報を追加します。

    タブに、セグメント・アセットの「コンテンツ」タブ(図12-2)が表示されます。

    図12-2 新規セグメント・アセットの「コンテンツ」タブ

    図12-2の説明が続きます
    「図12-2 新規セグメント・アセットの「コンテンツ」タブ」の説明
    • 「名前」フィールドに、そのセグメントを説明する一意の名前を入力します。英数字(スペースを含む)を入力できます。最初の文字は英字である必要があります。文字の上限は64バイトです。64バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • 「説明」フィールドに、セグメントの簡単な説明を入力します。英数字を入力できます。文字の上限は128バイトです。128バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • (オプション)セグメント・アセットに、開始日や終了日を割り当てます。開始日と終了日の詳細は、「開始日と終了日について」を参照してください。

  5. 「詳細」セクションをクリックします。

    フィルタ基準フォームが開きます(図12-3を参照)。セグメントの作成に使用できる訪問者属性と履歴定義のカテゴリのリストがドロップダウン・リストに表示され、メガ・メニューにも表示されます。メガ・メニューを開くには、メガ・メニュー・アイコン(図12-4)をクリックします。

    図12-3 フィルタ基準フォーム

    図12-3の説明が続きます
    「図12-3 フィルタ基準フォーム」の説明

    図12-4 メガ・メニュー・アイコン

    属性のメガ・メニューのアイコン。

    特に指定がないかぎり、テキスト文字列のフィルタリングでは大文字と小文字を区別することに注意してください。

    次のいずれかを行います:

12.2.4.2 訪問者属性を使用したセグメントのフィルタ基準の作成

訪問者属性には、訪問者の職務内容、経験年数、子供の人数など、1つの値を指定するタイプの情報が含まれます。セグメントを作成する場合、訪問者属性に基づいてフィルタ基準を作成することもできます。たとえば、特定の年齢グループの訪問者や女性の訪問者を対象にした製品の推奨を作成できます。

訪問者属性を使用してセグメントのフィルタ基準を作成するには:

  1. 「詳細」タブの「フィルタ基準」フォームで、属性のメガ・メニューのアイコン(図12-5)をクリックします。

    図12-5 メガ・メニュー・アイコン

    属性のメガ・メニューのアイコン。

    Engageにより、そのカテゴリに含まれる属性の一覧が表示されます。

  2. セグメントの定義に使用する属性の名称をクリックします。

    その属性で意味のある制約フィールドがフォームで表示されます。

  3. フォームを使用して属性値を設定し、セグメントに訪問者を含めたり、訪問者をそのセグメントから除外します。

    たとえば、属性を年齢にし、20歳から24歳の訪問者をセグメントに含める場合には、図12-6に示すように値を設定します。

    図12-6 フィルタとしての年齢属性と値

    図12-6の説明が続きます
    「図12-6 フィルタとしての年齢属性と値」の説明

    一部の属性には範囲があらかじめ定められていることに注意してください。この例では、選択可能な年齢範囲が設定されています。

    この年齢範囲に含まれる訪問者を除外するには、「除外」チェック・ボックスを選択します。または、図12-7に示すように値を設定することもできます。

    図12-7 フィルタとしての年齢属性と値

    図12-7の説明が続きます
    「図12-7 フィルタとしての年齢属性と値」の説明
  4. 必要に応じて他の基準を追加します。
  5. メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。

    基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

12.2.4.3 履歴定義を使用したセグメントのフィルタ基準の作成

履歴属性(SKU#、アイテム名、数量、価格など)をまとめて、履歴レコードや購買という履歴定義を作成できます。これにより、購買に基づくセグメント・フィルタ基準を作成できます。たとえば、購入したアイテムの数、合計購入費用、または購入した特定のアイテムなどです。

履歴定義を使用してセグメントのフィルタ基準を作成するには:

  1. 「フィルタ基準」フォームで、メガ・メニューを開いて購入者履歴セクションから購入サマリーを選択します。

    購入のフィルタ基準フォームが開きます。これには、図12-8に示すように、カテゴリ内の最初の履歴定義が表示されます。

    図12-8 購入サマリーのフィルタ・フィールド

    図12-8の説明が続きます
    「図12-8 購入サマリーのフィルタ・フィールド」の説明

    アイテムを制限またはフィルタするための、次の3つの領域が含まれます。

    • 1行目では、購入したアイテムの数、または購入したアイテムの合計価格によるフィルタを適用できます。

    • 2行目では、購入全体、最近の購入、または特定の期間内の購入を選択できます。

    • チェック・ボックスを使用して、特定のアイテム、特定のストアID、特定の数量、または特定の販売額に基づいてフィルタを適用できます。

  2. 次のオプションを1つ以上使用し、「フィルタ基準」フォーム内にある3つの領域すべてを利用して簡単な基準または複雑な基準を作成し、1つのアイテムを制限またはフィルタ処理します。
12.2.4.3.1 合計に基づくフィルタ処理

セグメントは、支払い合計額、合計価格またはアイテムの合計数などの合計に基づき定義できます。たとえば、購入履歴という履歴定義は、サイト訪問者の購入履歴レコードです。この定義内の履歴属性の1つがアイテム数です。この履歴定義を使用して、サイト訪問者が購入したアイテムの合計数に基づいてセグメントを作成できます。

合計に基づきセグメントを定義するには、次の手順を完了させます。

  1. フォームの上部で「合計」オプションを選択し、値を設定してセグメントに訪問者を含めたり、セグメントから訪問者を除外します。

    たとえば、図12-9に示すように、この履歴定義例では、10アイテム以上を購入した訪問者を含めるよう設定できます。

    図12-9 購入サマリーの1行目

    図12-9の説明が続きます
    「図12-9 購入サマリーの1行目」の説明
  2. 次の行では、特定期間を選択し、日付フィールドの合計に使用する期間を指定します。

    たとえば、当該年の前半6か月の間に特定数のアイテムを購入した訪問者を含めるには、図12-10に示すように、購入履歴の履歴定義の期間オプション値を次のように設定できます。

    図12-10 購入サマリーの特定期間のエントリ

    図12-10の説明が続きます
    「図12-10 購入サマリーの特定期間のエントリ」の説明
  3. (オプション)履歴属性を追加して、この基準をさらに制限する場合は、「セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加」に進んでください。
  4. 必要に応じて他の基準を追加します。
  5. メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。

    基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

12.2.4.3.2 数に基づくフィルタ処理

訪問者に対して特定の履歴定義が記録された合計回数に基づいて、セグメントを定義できます。たとえば、購入履歴という履歴定義を使用して、訪問者に対してこの履歴定義が記録された回数に基づいてセグメントを定義できます。Engageでは、このフィルタ・タイプを使用して、訪問者の購入内容や支払い金額ではなく購入回数を考慮します。

数に基づくセグメントを設定するには、次の手順を完了させます。

  1. フォームの上部で「数」オプションを選択し、値を設定してセグメントに訪問者を含めたり、セグメントから訪問者を除外します。

    たとえば、図12-11に示すように、購入履歴の履歴定義で、少なくとも5回、商品(商品内容は問わず)を購入した訪問者を含めるように設定できます。

  2. 次の行では、特定期間を選択し、2つの日付フィールドの合計に使用する期間を指定します。

    たとえば、当該年の前半6か月の間に特定数のアイテムを購入した訪問者を含めるには、購入履歴の履歴定義の期間オプション値を図12-12に示すように設定できます。

    図12-12 購入サマリーの特定期間のエントリ

    図12-12の説明が続きます
    「図12-12 購入サマリーの特定期間のエントリ」の説明
  3. (オプション)履歴属性を追加して、この基準をさらに制限する場合は、「セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加」に進んでください。
  4. 必要に応じて他の基準を追加します。
  5. メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。

    基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  6. 次のいずれかを行います。
12.2.4.3.3 履歴定義の初回記録時に基づくフィルタ処理

訪問者に対する履歴定義の初回記録時に基づき、セグメントを定義できます。たとえば、購入履歴という履歴定義を使用して、訪問者の初回の購入、つまり、その訪問者に対する初回の購入履歴レコードの記録に基づいてセグメントを定義できます。

定義の初回記録時に基づきセグメントを定義するには、次の手順を完了させます。

  1. フォームの上部で「最も早い記録日」オプションを選択し、値を設定してセグメントに訪問者を含めたり、セグメントから訪問者を除外します。

    たとえば、購入履歴の履歴定義を設定し、図12-13に示すように、2012年1月1日以前に商品を購入した訪問者を含めることができます。

    図12-13 最も早い記録日

    図12-13の説明が続きます
    「図12-13 最も早い記録日」の説明
  2. 「カレンダ」アイコンを使用して日付を選択します。

    デフォルトで追加される時刻は01:00です。この値は、フィールドに入力することによって変更できます。

  3. (オプション)履歴属性を追加して、この基準をさらに制限する場合は、「セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加」に進んでください。
  4. 必要に応じて他の基準を追加します。
  5. メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。

    基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  6. 次のいずれかを行います。
12.2.4.3.4 履歴定義の最新記録時に基づくフィルタ処理

訪問者の履歴定義の前回記録時(最新の記録時)に基づきセグメントを定義できます。たとえば、購入履歴という履歴定義を使用して、訪問者の前回の購入、つまり、その訪問者に対する前回の購入履歴レコードの記録に基づいてセグメントを定義できます。

履歴定義の前回記録時に基づきセグメントを定義するには、次の手順を完了させます。

  1. フォームの上部で「最終記録日」オプションを選択し、値を設定してセグメントに訪問者を含めたり、セグメントから訪問者を除外します。

    たとえば、2012年1月1日以降に購入した訪問者を含めるには、図12-14に示すように、購入履歴の値を設定できます。

  2. 「カレンダ」アイコンを使用して日付を選択します。

    デフォルトで追加される時刻は01:00です。この値は、フィールドに入力することによって変更できます。

  3. (オプション)履歴属性を追加して、この基準をさらに制限する場合は、「セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加」に進んでください。
  4. 必要に応じて他の基準を追加します。
  5. メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。

    基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  6. 次のいずれかを行います。
12.2.4.3.5 セグメントをさらに定義するための履歴属性の追加

特定の履歴属性を追加することによって、数、合計、最初のレコードまたは最後のレコードをさらに制限する、より複雑なセグメントを作成できます。

履歴属性を追加してセグメントをさらに定義するには:

  1. フォームの先頭行にある4つのオプション(「合計」「数」「最も早い記録日」または「最終記録日」)のいずれかを選択し、構成します。
  2. この基準の属性リスト(「製品リスト」ストアID「アイテム数」および販売金額)の下で、フィルタとして使用する履歴属性のチェック・ボックスを選択します。

    通常、このリストには、製品リスト、ストアID、アイテム数および販売金額などのアイテムが含まれます。チェック・ボックスを選択すると、その属性に関係がある制約フィールドが表示されます。複数の属性をクリックするか同じ属性を複数回クリックすると、属性をクリックするごとに制約フィールドが表示されます。

  3. 制約フィールドを使用して、基準をさらに制約する属性値を設定します。

    図12-15に例を示します。

    図12-15 ストアIDの制約フィールド

    図12-15の説明が続きます
    「図12-15 ストアIDの制約フィールド」の説明
  4. 必要に応じて他の基準を追加します。
  5. メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。

    基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  6. 次のいずれかを行います。
12.2.4.3.6 セグメントをさらに定義するための製品の追加

製品を追加して、特定の製品を考慮に入れることにより、数、合計、最初のレコードまたは最後のレコードをさらに制限する、より複雑なセグメントを作成できます。つまり、このセグメントの定義に使用する履歴定義には製品リスト履歴属性があります。

セグメント定義に製品を追加するには、次の手順を完了させます。

  1. フォーム上部にある4つのオプション(「数」「合計」「最早」または「最新」)のいずれかを選択し、構成します。
  2. 属性リストで、「製品リスト」を選択します。

    フォームにドロップ・ゾーンが開きます(図12-16)。

    図12-16 ドロップ・ゾーンを表示する製品リスト

    図12-16の説明が続きます
    「図12-16 ドロップ・ゾーンを表示する製品リスト」の説明
  3. コンテンツ・ツリーを使用して製品を選択し、ドロップ・ゾーンにドラッグします(図12-17)。

    図12-17 製品を含む製品リスト

    図12-17の説明が続きます
    「図12-17 製品を含む製品リスト」の説明

    製品リストに製品を追加した後、選択した製品を含む購入のみが選択されます。

  4. メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。

    基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  5. 次のいずれかを行います。

12.2.4.4 ショッピング・カートの基準によるセグメントの定義

ショッピング・カートは属性のカテゴリではなく特殊なデフォルト機能であり、セグメントの定義に常に使用できます。ショッピング・カートを使用して、ショッピング・カートの中のすべての製品の合計額、特定の製品数がショッピング・カート内にあるかなどの条件に基づいてセグメントを作成できます。

ショッピング・カートの基準でセグメントを定義するには:

  1. 「フィルタ基準」フォームで、「ショッピング・カート」カテゴリを選択します。

    Engageでは、ショッピング・カート基準(図12-18)が表示されます。

    図12-18 購入サマリーの特定期間のエントリ

    図12-18の説明が続きます
    「図12-18 購入サマリーの特定期間のエントリ」の説明
  2. このセグメントを、訪問者のショッピング・カートに入っているアイテムの合計額に基づき定義するには、最初のオプションを選択してから値を設定します。

    たとえば、ショッピング・カート内に少なくとも50ドルの商品がある訪問者を含めるには、図12-19に示すように値を設定します。

    図12-19 ショッピング・カート内のアイテムの合計額

    図12-19の説明が続きます
    「図12-19 ショッピング・カート内のアイテムの合計額」の説明

    このセグメントを訪問者のショッピング・カート内のアイテムの合計数に基づき定義するには、2番目のオプションを選択し値を設定します。たとえば、カート内にアイテムが少なくとも3つ以上のある訪問者を含めるには、図12-20に示すように値を設定します。

    図12-20 ショッピング・カート内のアイテムの合計数

    図12-20の説明が続きます
    「図12-20 ショッピング・カート内のアイテムの合計数」の説明
  3. アイテム数やカートの金額をカタログ内の特定の製品に制限するには、次の行にあるプルダウン・メニューで「特定の製品に制限」を選択します。

    ドロップ・ゾーンが開きます。

  4. コンテンツ・ツリーから、目的の製品をドロップ・ゾーンにドラッグ・アンド・ドロップします。
  5. 必要に応じて他の基準を追加します。
  6. メニュー・バーから、「コンテンツ」「保存」を選択します。

    基準がセグメントに追加され、セグメントが保存されます。

  7. 次のいずれかを行います。

12.2.5 サンプル・セグメント・アセット

サイトのセグメント・アセットの作成を開始する前に、提供されたサンプル・サイトをインストールすることをお薦めします。FirstSite IIサンプル・サイトには、AffluentYoungSinglesという1つのサンプル・セグメント・アセットが付属しており、サンプルの推奨アセットとプロモーション・アセットを使用して作業できるよう設計されています。これらのサンプル・セグメントを、セグメント・アセットを作成する際のテンプレートとして使用できます。

12.2.6 セグメントのプレビュー

セグメントを作成してWebサイトに導入したら、このプレビューが役に立ちます。セグメントのプレビューは特に、セグメントの機能を使用して訪問者に応じて様々なアセットを表示するときに役に立ちます。これは、「セグメントを使用したプレビュー」ボタンを使用して行います。セグメントのプレビューの手順は、「アセットのプレビュー方法」を参照してください。

12.2.7 セグメントのプレビューとパブリッシュ

特に、セグメントが訪問者によって異なるアセットを表示するよう設計されている場合、セグメントを作成してWebサイトに組み込んだ後、「プレビュー」機能を使用して、そのセグメントが予期したとおりに機能することを確認できます。問題がなければ、セグメントを承認して配信システムにパブリッシュする必要があります。その後、Engageにおいて、それらのセグメントを使用して訪問者を評価したり、訪問者に適切なアイテムをお薦めできます。

セグメントのプレビューの手順は「アセットのプレビュー方法」を参照し、アセットの承認とパブリッシュの詳細は「承認タスクの実行」を参照してください。

セグメントをパブリッシュした後、メンバーに重要な製品およびコンテンツに評価を割り当てる必要があります。「Engageによる推奨の作成および構成」を参照してください。

注意:

セグメントの作成後、プロモーションを作成することもできます。「プロモーションの作成」を参照してください。

12.2.8 パブリッシュ後

セグメントの作成、確認そしてパブリッシュ後には、それぞれのセグメントのメンバーに重要な製品およびコンテンツについて、評価を行う必要があります。詳細は、「Engageによる推奨の作成および構成」を参照してください。

セグメントの作成後は、販売促進も作成できます。詳細は、「プロモーションの作成」を参照してください。

12.3 Engageによる推奨の作成および構成

推奨は、サイト・ページで注目または推奨される他のアセットを決定するアセットです。どのアセットを推奨するかは、訪問者が所属するセグメントと、場合によってはアセット間のコンテキストベースの関係(たとえば、映画がジャンルによって相互に関連付けられている場合など)に基づいて計算されます。

推奨アセットを作成したら、訪問者が所属するセグメントに対する重要度に基づいて子アセットを評価することによって、アセットを構成します。アセットは、この評価に基づいて、推奨するか、推奨しないかが決定されます。また、関連アイテム推奨では、アイテムの相互の関連付けに従ってクロスセルやアップセルを可能にするアセット間の関係を定義します。どのアセットにこのような関係があるかは、ご自身で判断してください。

12.3.1 推奨アセット

推奨アセットは、アセットを収集、評価、ソートし、これらのアセットのうち現在の訪問者に最適なものを推奨します。このとき、訪問者が所属するセグメントのリストと、各アセットの推奨で設定されている確信度を参照して、どのアセットが最適かが判断されます。

確信度の詳細は、「確信度」を参照してください。

セグメントを作成したら、各セグメントに対するフレックス・アセットの重要度を評価します。Webページから推奨アセットが呼び出されると、Engageでは、現在の訪問者がどのセグメントに所属しているかを特定し、それらのセグメントに対する評価が最も高いことが推奨によって判断されたアセットを選択します。これらが、訪問者に対して推奨されるアセットです。

Engageでは、次のタイプの推奨が提供されます。

  • 静的リスト: リスト・モードと推奨モードの2つのモードで動作します。

    • リスト・モードでは、推奨リスト推奨により、セグメント(またはセグメントが適用されるかどうか)とは関係なく、事前に選択されたアセットの単一の静的リストが保持されて返されます。確信度の値は、リスト内の位置に基づいてリスト上のアセットに自動的に割り当てられます。この場合、最初のアセットの値が100%、2つ目が99%、以下降順となります。

    • 推奨モードでは、推奨で定義されているセグメントに訪問者が該当する場合、および該当するセグメントがない場合に、静的リスト推奨は、静的な事前に選択済の推奨アセットのリスト(複数)を保持して返します。

      テンプレートから推奨が呼び出されると、推奨からは、静的リスト上のアセットが返されます。セグメントの静的リストに追加するアセットごとに、「セグメント内」および「セグメント外」の評価の確信度の値を割り当てることができます。(このタイプの推奨のバリアントは、以前は「手動」と呼ばれていました。)

    静的リスト推奨は、ブックマークからアセットを選択し、各セグメントのリスト(推奨モード)または共通リスト(リスト・モード)に追加することによって作成します。これは静的リスト推奨であるため、リスト内のアセットは、変更しないかぎり(またはデータベースから削除しないかぎり)同じままです。

  • 動的リスト: エレメントと呼ばれるプログラムのタイプとして開発者によってコーディングされた、CSElementと呼ばれる特別なアセットを参照します。テンプレートが動的リスト推奨を呼び出すと、エレメントが実行され、エレメントに定義されている条件に基づいてリストが返されます。たとえば、過去5日間以内にデータベースに追加された製品アセットのみを参照元エレメントが選択する、新製品と呼ばれる推奨を作成できます。

    動的リスト推奨は、ツリーでCSElementアセット(リスト生成のロジックが含まれる)を選択することによって作成します。その後、現在のリスト結果を表示することによって、選択したエレメントをテストできます。

    名前からわかるとおり、このタイプの推奨は動的です。テンプレートによって呼び出されるたびに、推奨はエレメントを実行し、データベースの現在の状態に基づいてリストが再生成されます。

  • 関連アイテム: コンテキストに基づいて相互に関連付けられているフレックス・アセット(類似したテーマの映画など)間の関係の名前を保持します。テンプレートから関連アイテム推奨が呼び出されたときに、アセットのみが返される(推奨される)のは、ページに現在表示されているアセットとの間に推奨によって指定された関係を持つように手動で構成されている場合のみです。

    アセット間の典型的な関係は、クロスセルおよびアップセルの関係です。たとえば、クロスセルという名前の関連アイテム推奨では、サスペンス映画を表示するレンダリングされたページに、SF映画のリストが表示されます。これは、SF映画の購入者はサスペンス映画も購入すると、マーケティング担当者が判断したためです。

    関連アイテム推奨を作成するには、名前を付けて、関連アイテム推奨であることを指定します。その後、この推奨によって示される関係を他のフレックス・アセットとの間に持つフレックス・アセットを決定します。これらの関係を親アセットの「新規」フォームまたは「編集」フォームで割り当て、各セグメントのリストで各アセットに確信度の値を割り当てます。

    推奨がテンプレートによってレンダリングされるとき、Engageでは2つの処理が行われます。まず、Engageは現在表示されているアセットとの間に推奨で指定されている関係を持つアセットを特定します。さらに、Engageはこれらのアセットの評価を調べて、現在の訪問者に関連するかどうかを判断します。

パラメータ 静的リスト(リスト・モード) 静的リスト(推奨モード) 動的リスト 関連アイテム

評価(セグメントごと)

はい

はい

はい

はい

確信度(セグメントごと)

リスト内のアセットの位置によって決定。セグメントによる区別なし。

はい

はい

はい

選択基準

「最高」のみ

「最高」、「ランダム」

「最高」、「ランダム」

「最高」、「ランダム」

ソート順序

確信度のみで降順

はい

はい

はい

オプション

  • 推奨されるアセットの子を返すことが可能

  • プロモーションによってオーバーライド可能

  • すべてまたは選択したアセット・タイプに適用可能

  • 推奨されるアセットの子を返すことが可能

  • プロモーションによってオーバーライド可能

  • すべてまたは選択したアセット・タイプに適用可能

  • 推奨されるアセットの子を返すことが可能

  • プロモーションによってオーバーライド可能

  • すべてまたは選択したアセット・タイプに適用可能

  • 推奨されるアセットの子を返すことが可能

  • プロモーションによってオーバーライド可能

  • すべてまたは選択したアセット・タイプに適用可能

作成

アセットをリストに手動で追加し、リスト内での順序を設定することによって作成。

各セグメントのリストに関して、アセットを手動で割り当て、確信度の値を設定することによって作成。

割り当てられているCSElementアセットで、コードによってリアルタイムで作成。

親アセットの「新規」フォームおよび「編集」フォームで、各セグメントのリストにアセットを追加することによって作成。

12.3.2 アセットの選択要因

Engageでは、与えられた推奨を使用して現在の訪問者に推奨するのに最も適したアセットを判断するときに、各アセットのセグメント内での個別評価に、アセットに割り当てられている確信度の値を掛けて、アセットの重み付けされた評価を求めます。

次の項で、これらの概念の詳細を説明します。

12.3.2.1 評価

評価は手動でフレックス・アセットに割り当てます。これにより、特定のセグメントに所属する訪問者に対する個々のアセットの重要度が決定されます。ベーシック・アセットでは評価がサポートされていないため、推奨に配置しても無視されます。

次の3種類の評価をアセットに割り当てることができます。

評価 説明

セグメント内

現在の訪問者が特定のセグメントのメンバーである場合に使用します。

セグメント外

現在の訪問者が特定のセグメントのメンバーでない場合に使用します。

セグメント評価が適用されない場合

現在のサイトにセグメントが定義されていない場合、またはセグメントを認識しない推奨(リスト・モードの静的リスト推奨)にアセットが配置されている場合に使用します。

これらの特定の評価を割り当てられていないフレックス・アセットおよびフレックス親には、システム・デフォルトの評価があります。システム・デフォルトは、ユーザーおよび開発者チームが(サイト・ページ上のXMLまたはJSPオブジェクト・メソッドを介して)変更することを決定していない限り、50に設定されています。システム・デフォルトは、サイトの評価スケール内の平均または中間点を表します。これが、システム・デフォルトの評価を50に設定したままにする必要がある理由です。

評価の範囲

個別評価の有効な範囲は0から100です。個々の値が0や100になるのは特殊な場合で、アセットの評価に次のように影響します。

  • セグメントのアセットの評価が0の場合、Engageでは、該当するアセットをそのセグメントのメンバーに推奨することはありません。たとえば、MacintoshユーザーというセグメントのメンバーにはPCやPCソフトウェアを推奨した方がよい場合があります。

  • セグメントのアセットの評価が100の場合、Engageでは、該当するアセットをそのセグメントのメンバーに常に推奨します。

評価の継承

フレックス・アセットおよびフレックス親は、「セグメント内」、「セグメント外」、「セグメント評価が適用されない場合」(フォールバック)の評価を親から継承します。アセットまたは親の最終評価は、個別評価(個別評価がない場合はシステム・デフォルトの評価)と継承した評価の平均です。次の計算式で示すように、アセットの継承された評価は、その親の最終評価です。

Final rating= individual rating+inherited rating/2

各要素の説明は次のとおりです。

individual rating = カスタム評価が指定されていない場合はシステム・デフォルト

inherited rating = 親の最終評価

次に例を示します。

アセットまたは親 個別評価 継承された評価 最終評価

アセット親A

(トップレベル・グループ)

70

評価の継承なし

70

アセット親B

(アセット親Aの子)

60

70

(60 + 70) / 2 = 65

アセット1

(アセット親Bの子)

95

65

(95 + 65) / 2 = 80

フレックス・アセットが、自身は個別評価を持たないセグメントの評価を継承した場合、Engageでは、継承された評価とシステム・デフォルトの評価(通常は50)を平均して、最終評価を特定します。次に例を示します。

アセットまたは親 個別評価 継承された評価 最終評価

アセット親A

(トップレベル・グループ)

80

継承なし

80

アセット親B

(アセット親Aの子)

なし、システム・デフォルトの50を使用

80

(50 + 80) / 2 = 65

アセット1

(アセット親Bの子)

70

65

(70 + 65) / 2 = 67.5

0および100の値には特殊な機能があるため、継承を考慮する場合は、次のルールが適用されます。

  • 個別評価か継承された評価のいずれかが0の場合、最終評価は0になります。

  • 個別評価か継承された評価のいずれかが100の場合、もう一方の値が0でないかぎりは、最終評価は100になります。

現在の訪問者が複数のセグメントに所属していて、それらのセグメントに対する評価がアセットにある場合は、次のルールが適用されます。

  • 評価のうち最上位のものが最終評価となります。

  • いずれかの評価が0の場合は、最終評価は0となります。

12.3.2.2 確信度

確信度は、訪問者が特定のコンテンツを表示することを希望する可能性を示します。そのため、Engageでは、推奨で各アセットに割り当てられている確信度の値を使用して、コンテンツの一部を訪問者に推奨する頻度を決定します。推奨によって特定のセグメントに対してアセットが評価されると、アセットの評価(シナリオに応じて個別または最終)に推奨内のそのセグメントの確信度の値を掛けることにより、アセットの重み付け評価が生成されます。この後、推奨によってこの重み付けが使用され、アセットが現在の訪問者に関連する度合いが決定されます。つまり、確信度はアセットの評価のスケール変更係数です。アセットの個別評価または確信度の値のみを使用してアセットを訪問者に推奨することはできないことに注意してください。重み付けプロセスは、特定の推奨に割り当てられたすべてのアセットに適用されます。

1つのアセットが複数の推奨によって評価される場合、各重み付け評価は相互に独立して計算されます。つまり、1つの推奨内のアセットに割り当てられた確信度の値が、他の推奨から見えるアセットの評価に影響することはありません。たとえば、アセットの個別評価が80であるときに、推奨1のセグメントAの確信度が60%、推奨2のセグメントAの確信度が90%である場合、これら両方の推奨では、各重み付け評価の計算時にアセットの個別評価の80が使用されます。

確信度の割当て方法は、推奨のタイプによって、次のように異なります。

  • リスト・モードの静的リスト推奨の場合は、リスト内の位置に基づいて、各アセットに確信度の値がEngageによって自動的に割り当てられます。リストの最初のアセットの値が100%、2つ目が99%、3つ目が98%で、以下降順となります。

  • 推奨モードの静的リスト推奨の場合は、推奨の「新規」フォームまたは「編集」フォームを使用して、推奨の各セグメントに関して確信度の値をアセットに手動で割り当てます。

  • 関連アイテム推奨の場合は、親アセットの「新規」フォームまたは「編集」フォームを使用して、推奨の各セグメントに関して確信度の値をアセットに手動で割り当てます。

  • 動的リスト推奨の場合は、選択したCSElementアセットからEngageへ確信度の値が返され、それぞれのアセットに自動的に割り当てられます。

確信度の値の範囲

確信度はスケール変更係数であり、パーセンテージで示されます。パーセンテージの値の有効な範囲は0から100です。0%および100%の値は、アセットの評価に次のように影響します。

  • 確信度の値が0%のアセットは、その推奨によって返されることはありません。このアセットの評価に0% (0)を掛けるため、評価が0となるからです。

  • 確信度の値が100%の場合、アセットの評価に100% (1)が掛けられるため、アセットの評価には、確信度によるスケール変更や影響はまったくありません。

確信度の値の継承

通常は、フレックス・アセット間の関係を指定して、その関係に対して親レベルで確信度の値を割り当てます。アセットは、推奨によって親に割り当てられた確信度の値を継承するからです。

同じ推奨に関して、1つのアセットに複数の確信度の値がある場合、Engageでは最大の値を使用します(値の1つが0の場合も同様)。平均値は使用しません。

12.3.2.3 選択基準

「選択基準」は、要求元のテンプレートに返されるアセットを推奨アセットが選択する方法を指定できる構成オプションです。

注意:

リスト・モードの静的リスト推奨では、「ランダム」選択基準はサポートされていません。

「選択基準」として選択したメソッドによって、Engageがデータベースからアセットを選択する方法が決まります。「選択基準」には、次の2つのメソッドがあります。

  • 最高: Engageでは、現在のセグメント(つまり、現在の訪問者が所属するセグメント)の重み付け評価が最高であるアセットを選択します。

  • ランダム: Engageでは、重み付けされたランダム・アルゴリズム(アセットの重み付け評価に基づいて動作)を使用して、リストからアセットを選択します。メッセージを回転させ、訪問者がサイト・ページに戻るたびに最新または別々の推奨されるアセットを表示する推奨を設計するには、この選択基準を使用します。ただし、これは重み付けされたランダム・アルゴリズムであるため、この場合も、アセットの重み付け評価に基づいて選択が行われます。現在のセグメントに関するアセットの評価が高いほど、選択される可能性が高くなります。

    たとえば、あるアセットに関してランダムの選択基準メソッドを使用する推奨をコールするようにコーディングされているテンプレートについて考えます。候補には、次の3つの製品が含まれます。

    アセット 重み付け評価

    Movie 123

    95

    Movie ABC

    87

    Movie RedYellowBlue

    65

    製品が選択される確率は、製品の評価をすべての評価の合計(247)で割って計算します。したがって、Movie 123が選択される確率は38%、Movie ABCは35%、Movie RedYellowBlueは26%となります。

12.3.2.4 ソート基準

「ソート基準」は、推奨によって返されるアセットをテンプレートがレンダリングする順序を指定できる構成オプションです。「ソート基準」は、「選択基準」メソッドでリストに含めるアセットを特定した後に、返されるアセットのリストに適用されます。

注意:

リスト・モードの静的リスト推奨では、「ランダム」選択基準はサポートされていません。

デフォルトでは、選択されたアセットのリストは、次の属性を基準としてソートできます。

  • _ASSETTYPE_: リスト内のアセットを、アセット・タイプ別にアルファベット順にソートします。たとえば、Articleアセットが最初で、次にImageアセット、Productアセットの順になります。(デフォルトでは、アセットは昇順でソートされます。「降順」のソート方向を選択すると、ソート順を逆にできます。)

  • _CONFIDENCE_: 返されたアセットを、確信度の値を基準としてソートします。

  • _RATING_: 返されたアセットを、評価(個別または最終)を基準としてソートします。

属性ごとに、昇順または降順のソート順序を指定できます。

サイト上で使用できるアセット・タイプに固有のソート・オプションは、管理者によって設定されます。たとえば、次の属性タイプおよび対応する属性を含むサイトを設定できます。

  • 製品属性: 価格、SKU、色などの製品属性(システムでどの製品属性が使用されているかによって異なる)を基準としてソートします。

  • コンテンツ属性: ヘッドライン、ファイル名、作成者などのコンテンツ属性(システムでどのコンテンツ属性が使用されているかによって異なる)を基準としてソートします。コンテンツ属性は、ベーシック・アセットではなく、フレックス・アセットを定義するために使用する属性のみを意味します。

推奨に追加できるソート・オプションの数に制限はありません。Engageでは、これらのオプションが、推奨フォームに表示される順序で使用されます。

12.3.3 アセット推奨のプロセス

次の項では、Engageでテンプレートに渡すアセットを決定する方法を、推奨のタイプ別に説明します。

この項の内容は次のとおりです。

12.3.3.1 リスト・モードの静的リスト

リスト・モードを使用すると、特定の値に固定されているマーケティング・オプション(選択やソート基準など)を使用して、簡単な静的リストを作成できます(詳細は、「推奨アセット」の表を参照)。リスト・モードの静的リスト推奨がテンプレートによって呼び出されると、リスト内のすべてのアセットが、常に推奨アセット内で指定する順序で表示されます。

  • あるテンプレートで、リスト・モードの静的リスト推奨が呼び出されたものの、アセットの具体的な数は要求されない場合、推奨では、推奨内のアセットの評価を調べて、評価が0のアセットを除外します。その後、訪問者が所属するセグメントにかかわらず、リスト上にある、評価が0以外のアセットがすべて返されます。

  • テンプレートからリスト・モードの静的リスト推奨が呼び出され、なおかつ、推奨のリスト上より少ない数のアセットが要求された場合、Engageでは、重み付け評価が最も高いアセットが推奨されます(ランダムの重み付けアルゴリズムは、リスト・モードではサポートされていません)。

推奨では、リスト上のアセットの重み付け評価を、次のように計算します。

  • 推奨のリスト上にある各アセットを調べて、そのアセットに「セグメント評価未適用」評価があるかどうかを確認します。

  • このような評価が指定されているアセットごとに、Engageで、評価にアセットの確信度(リスト内のアセットの位置によって特定)が掛けられます。この値はアセットの重み付け評価です。たとえば、評価が90で確信度が75%の場合、重み付け評価は67.5 (90 x 0.75)と計算されます。

  • Engageでは、返すアセットを決定する際に、最高選択基準を使用しているアセットが推奨されています(ランダム選択基準は、リスト・モードではサポートされていません)。選択基準の詳細は、「選択基準」を参照してください。

12.3.3.2 推奨モードの静的リスト

リスト・モードとは対照的に、推奨モードの静的リスト推奨がテンプレートによって呼び出された場合、表示されるアセットの順序は、リストの順序ではなく、セグメントと評価によって決まります。さらに、セグメントと評価を適用すると、リスト内の一部のアセットが全体的にフィルタで除外される場合があります。

  • あるテンプレートで、推奨モードの静的リスト推奨が呼び出されたものの、アセットの具体的な数は要求されない場合、推奨では、推奨内のアセットの評価を調べて、評価が0のアセットを除外します。その後、リスト上にある、現在の訪問者に関する評価が0以外のアセットがすべて返されます。

  • テンプレートから推奨モードの静的リスト推奨が呼び出され、なおかつ、推奨のリスト上より少ない数のアセットが要求された場合、Engageでは、推奨で指定されている「選択基準」メソッドを使用して、返すアセットが決定されます。

推奨では、リスト上のアセットの重み付け評価を、次のように計算します。

  • 現在の訪問者が所属するセグメントを特定します。

  • 推奨のリスト上にある各アセットを調べて、現在の訪問者に該当するセグメントの評価がそのアセットに指定されているかどうかを確認します。

  • 現在の訪問者が所属するセグメントの評価が指定されているアセットごとに、Engageで、そのアセットに関して推奨で割り当てられている確信度の値が評価に掛けられます。この値はアセットの重み付け評価です。たとえば、評価が90で確信度が75%の場合、重み付け評価は67.5 (90 x 0.75)と計算されます。

  • 「選択基準」のメソッドが「最高」の場合、Engageでは、重み付け評価が最も高いアセットが推奨されます。「選択基準」のメソッドが「ランダム」の場合、Engageでは、重み付けされたランダム・アルゴリズムを使用して、推奨されるアセットが(重み付け評価に基づいて)選択され、返されます。選択基準の詳細は、「選択基準」を参照してください。

12.3.3.3 動的リスト

動的リスト推奨がテンプレートによって呼び出されたとき、表示されるアセットの順序は、セグメントおよび評価によって決まります。さらに、セグメントと評価を適用すると、リスト内の一部のアセットが全体的にフィルタで除外される場合があります。

  • あるテンプレートで、動的リスト推奨が呼び出されたものの、アセットの具体的な数は要求されない場合、推奨では、生成されたリストから取得するすべてのアセットが返されます。この場合、Engageでは、重み付け評価は計算されません。

  • テンプレートから動的リスト推奨が呼び出され、なおかつ、推奨のリスト上より少ない数のアセットが要求された場合、Engageでは、推奨で指定されている「選択基準」メソッドを使用して、返すアセットが決定されます。

Engageでのアセット評価の計算方法は次のとおりです。

  • 現在の訪問者が所属するセグメントを特定します。

  • エレメントによって返された各アセットを調べて、現在の訪問者に該当するセグメントの評価がそのアセットに指定されているかどうかを確認します。

  • 適切な評価が指定されているアセットごとに、エレメントによって返されたアセットの確信度の値が評価に掛けられます。この値は、アセットの最終評価です。たとえば、評価が90で確信度が0.75の場合、最終評価は67.5 (90 x 0.75)と計算されます。確信度の値がエレメントによって返されない場合、Engageでは、確信度の値として、1がリスト内の各アセットに割り当てられます。

  • 「選択基準」のメソッドが「最高」の場合、Engageでは、最終評価が最も高いアセットが推奨されます。「選択基準」のメソッドが「ランダム」の場合、Engageでは、重み付けされたランダム選択を使用して、推奨されるアセットが返されます。

12.3.3.4 関連アイテム

この例では、Movie 123というムービー・アセットの製品説明を表示するテンプレートで、クロスセルという名前の関連アイテム推奨を呼び出します。クロスセルのテンプレートでは、Movie 123とクロスセル関係を持つ5つのアセットが要求されます。

Engageで実行される処理は次のとおりです。

  • 現在の訪問者が所属するセグメントを特定します。

  • Movie 123のアセット・フォームの関連アイテム・セクションを調べて、クロスセル推奨用としてリストされているアセットを確認します。また、Movie 123のすべての親の関連アセットも調べます。

  • Movie 123とクロスセル関係を持つすべてのムービーアセットおよび製品アセットの準備リストを作成します。(このリストには、この関係を親から継承したすべての製品アセットが含まれます。)また、このリストにより、各アセットの確信度値も決まります。

  • 準備リストで、すべてのムービー・アセットおよび製品アセットのアセット・フォーム上の「評価」セクションを調べます。

  • 現在の訪問者が所属するセグメントに該当する評価を持つムービー・アセットおよび製品アセットのみを含むように、準備リストを制約します。

  • 制約されたリスト上にある各アセットの確信度を評価に掛けます。

  • 「選択基準」のメソッドが「最高」の場合、Engageでは、最終評価が最も高い5つのアセットが推奨されます。「選択基準」のメソッドが「ランダム」の場合、Engageでは、重み付けされたランダム・アルゴリズム(アセットの重み付け評価に基づいて動作)を使用して、5つの推奨アセットを返します。

12.3.4 推奨アセットの作成

通常は、マーケティング担当者が推奨アセットを作成し、静的リスト推奨や関連アイテム推奨によって参照されるアセットの確信度の値を設定します。(動的リスト推奨の確信度は、推奨されているアセットをレンダリングするテンプレートにコーディングされます。)

ビジネス・ユーザーは、マーケティングが作成した推奨によって参照されるアセットに個別評価を割り当てます。

この項の内容は次のとおりです。

12.3.4.1 推奨開発の概要

推奨の基本的な設定手順は次のとおりです。

  1. デザイナと開発者がマーケティング・チームとミーティングして、サイトに表示するすべてのマーケティング・メッセージを定義し、推奨アセットおよびプロモーション・アセットを使用してこれらのメッセージを表現する方法を計画します。

  2. デザイナと開発者が、推奨のテンプレートを設計およびコーディングします。動的リスト推奨を使用する場合は、動的リストを生成するように設計されたCSElementアセットも作成します。

  3. 次に、マーケティングが、Engageの推奨フォームを使用して、推奨アセットを作成(推奨に名前を付けて構成)します。

  4. Engageのフレックス・アセット・フォームを使用して、各セグメントに対する、つまり各セグメントのメンバーになる個々の訪問者に対するアセットの重要度を評価します。(通常は、個々のフレックス・アセットではなくフレックス親に対して評価を割り当てます。)

    関連アイテム推奨ごとに、フレックス・アセットに対して、その推奨で定義されている関係を持つアセットを割り当てます。(通常は、個々のフレックス・アセットではなくフレックス親の関係を指定します。)

この項では、推奨アセットの作成および構成方法について説明します。「推奨されるアセットの構成」では、評価をアセットに割り当てる方法と、関連アイテム推奨で定義されている関係によってフレックス・アセットをフレックス親アセットに割り当てる方法について説明します。

12.3.4.2 リスト・モードの静的リスト推奨の作成

リスト・モードを使用すると、特定の値に固定されているマーケティング・オプション(選択やソート基準など)を使用して、簡単な静的リストを作成できます(詳細は、「推奨アセット」の表を参照)。リスト・モードの静的リスト推奨がテンプレートによって呼び出されると、リスト内のすべてのアセットが、常に推奨アセット内で指定する順序で表示されます。

リスト・モードの静的リスト推奨を作成するには:

アセットを推奨に割り当てる前に、推奨の作成中に簡単に取得できるように、ソース・アセットをブックマークに追加する必要があります。

注意:

この手順で、「推奨」フォームの各セクションを進みながら「保存」をクリックすると、そのセクションまでに行った変更を保存できます。

  1. Contributorインタフェースから、リスト・モードの静的リスト推奨を作成するサイトを選択します。

  2. 推奨に含めるアセットを見つけてブックマークを付けます(「ワーク」ツリーの「ブックマーク」ノードにアセットが追加されます)。手順については、「アセットへのブックマーク付け」を参照してください。

  3. メニュー・バーで、「コンテンツ」「新規」「新規推奨」の順に選択します。

    管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォームを表示するタブが開きます。

    • 必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。

      これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、「ワークフローへの参加」を参照してください。

    • 推奨アセットがWebビューで開いている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・ビューに切り替えます。

    「推奨」フォームがタブに表示されます。上部にあるフォームのセクション名に注目してください。新規の推奨アセットを作成するときは、フォームの「コンテンツ」セクションが最初に開きます。

    注意:

    推奨アセットを作成または編集するときは、切替え先のセクションの名前をクリックすると、フォームのセクション間を切り替えることができます。

    • 管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォームを表示するタブが開きます。

      必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、「ワークフローへの参加」を参照してください。

    • 推奨アセットがWebビューで開いている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・ビューに切り替えます。

  4. 「コンテンツ」セクションで、次のフィールドに入力します。

    • 「名前」フィールドに、リストを説明する一意な名前を入力します。

      英数字(スペースを含む)を入力できます。最初の文字は英字である必要があります。

      文字の上限は64バイトです。64バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • 「説明」フィールドに、リストの簡単な説明を入力します。

      英数字を入力できます。文字の上限は128バイトです。128バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • 「サブタイプ」ドロップダウン・リストで、推奨のサブタイプを選択します。

      サブタイプは、リストをカテゴリ分けする方法です。設計チームがこのタイプの推奨のサブタイプを定義していない場合は、このドロップダウン・リストの唯一のオプションは「(サブタイプなし)」です。選択可能なサブタイプ(存在する場合)の詳細は、開発者に問い合せてください。

    • 「テンプレート」ドロップダウン・リストで、推奨のテンプレートを選択します。

      注意:

      「テンプレート」フィールドにドロップダウン・リストが含まれていない場合は、現在のサイトの推奨用にテンプレートが作成されていません。推奨テンプレートの詳細は、開発者に問い合せてください。

    • 「モード」フィールドで、ドロップダウン・メニューの「リスト」を選択します。

    • 「開始日」フィールドと「終了日」フィールドで、アセットをWebサイトで表示する日付の範囲を選択します。

      開始日と終了日の詳細は、「開始日と終了日について」を参照してください。

    • 「ロケール」フィールドで、アセットのターゲット言語を選択します。ロケールの詳細は、「多言語アセットでの作業」を参照してください。

  5. フォームの「オプション」セクションを選択します(図12-21を参照)。

    リストの目的に合わせてオプションを設定します。

    図12-21 推奨リストのオプション

    図12-21の説明が続きます
    「図12-21 推奨リストのオプション」の説明

    「この推奨はすべてのアセット・タイプに適用されます。」チェック・ボックスが選択されていない場合、推奨が適用されるアセット・タイプを選択できるメニューが開きます。

    「選択基準」フィールド(図12-21)で、推奨の選択基準を選択します。詳細は、「選択基準」を参照してください。

    「ソート基準」フィールド(図12-21)で、次を実行します。

    1. 「属性タイプ」ドロップダウン・リストで、アセット・リストのソートの基準とする属性のタイプを選択します。

      デフォルトでは、「特別」属性タイプのみが選択可能で、アセット・タイプ、確信度および評価を基準としてソートできます。サイト上のアセットの性質に固有の属性タイプは、管理者および開発者が設定します。詳細は、「ソート基準」を参照してください。

    2. 「属性」ドロップダウン・メニューで、アセット・リストのソートの基準とする属性を選択します。

      リストの内容は、「属性タイプ」フィールドで選択したオプションによって異なります。たとえば、手順aで「特別」属性タイプを選択した場合、「属性」フィールドには、_ASSETTYPE__CONFIDENCE_および_RATING_の各オプションが含まれます。

      サイト上のアセットの性質に固有の属性を使用できるようにするには、管理者および開発者が設定する必要があります。

    3. 「方向」フィールドで、ソート方向を昇順にするか降順にするかを選択します。

    4. 「ソート基準の追加」をクリックします。

      フォームの下部に基準が表示されます。

    5. (オプション)ソート基準をさらに追加するには、手順5.aから5.dを繰り返します。

      新しいソート基準は、必ずEngageでリスト内のアセットをソートする順序で追加してください。たとえば、まずアセット・タイプを基準とし、次に評価を基準としてアセットをソートします。

  6. 「詳細」セクションを選択して、リストに関連する情報を追加します。

    フォームの「コンテンツ」セクションで「モード」フィールドを「リスト」に設定すると、「詳細」セクションにドロップ・ゾーンが表示されます(図12-22)。

    図12-22 推奨の「詳細」タブのドロップ・ゾーン

    図12-22の説明が続きます
    「図12-22 推奨の「詳細」タブのドロップ・ゾーン」の説明
  7. ドロップ・ゾーンで、このセグメントのリストに含めるアセットを追加します。

    次を実行します。

    1. 「ワーク」ツリーで、「ブックマーク」ノードを開きます。

      「ワーク」ツリーが閉じている場合、ナビゲーション・ペインで「ワーク」バーをクリックして開きます。

    2. ブックマーク付きのアセットのリスト(「ブックマーク」ノードの下に表示)で、アセットの名前をクリックし、ドラッグしてフィールド内にドロップします。

  8. (オプション)リスト内のアセットの順序を変更する場合は、リストでアセットを選択し、リスト内でドラッグして上下に移動します。

  9. 「保存」アイコンをクリックするか、メニュー・バーから「コンテンツ」「保存」をクリックし、アセットを保存します。

12.3.4.3 推奨モードの静的リスト推奨の作成

リスト・モードとは対照的に、推奨モードの静的リスト推奨がテンプレートによって呼び出された場合、表示されるアセットの順序は、リストの順序ではなく、セグメントと評価によって決まります。さらに、セグメントと評価を適用すると、リスト内の一部のアセットが全体的にフィルタで除外される場合があります。

次のことに注意してください。

  • セグメントを使用する場合は、どのアセットがどのセグメントに所属するかを把握しておいてください。

  • セグメントが存在しない場合は、作成できます(適切な権限がある場合)。セグメントの作成と構成の詳細は、「Engageによる訪問者のセグメントへのグループ化」を参照してください。

  • リストに追加するアセットに割り当てる確信度の値(セグメント内、セグメント外、セグメントが適用されない場合)を事前に知っておく必要があります。

アセットを推奨に割り当てる前に、推奨の作成中に簡単に取得できるように、ソース・アセットをブックマークに追加する必要があります。

推奨モードの静的リスト推奨を作成するには:

注意:

この手順で「推奨」フォームの各セクションを進みながら「保存」アイコン(アセットのツールバー内)をクリックすると、そのセクションまでに行った変更を保存できます。

  1. Contributorインタフェースから、推奨モードの静的リスト推奨を作成するサイトを選択します(この例の場合はFirstSite II)。

  2. 推奨に含めるアセットを見つけてブックマークを付けます(「ワーク」ツリーの「ブックマーク」ノードにアセットが追加されます)。手順については、「アセットへのブックマーク付け」を参照してください。

  3. メニュー・バーで、「コンテンツ」「新規」「新規推奨」の順に選択します。

    管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォームを表示するタブが開きます。

    1. 必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。

      これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、「ワークフローへの参加」を参照してください。

    2. 推奨アセットがWebビューで開いている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・ビューに切り替えます。

    「推奨」フォームがタブに開きます。上部にあるフォームのセクション名に注目してください。新規の推奨アセットを作成するときは、フォームの「名前」セクションが最初に開きます。

    注意:

    推奨アセットを作成または編集するときは、切替え先のセクションの名前をクリックすると、フォームのセクション間を切り替えることができます。

    • 管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォームを表示するタブが開きます。

      必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、「ワークフローへの参加」を参照してください。

    • 推奨アセットがWebビューで開いている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・ビューに切り替えます。

  4. 「コンテンツ」セクションで、次のフィールドに入力します。

    • 「名前」フィールドに、推奨を説明する一意な名前を入力します。

      英数字(スペースを含む)を入力できます。最初の文字は英字である必要があります。

      文字の上限は64バイトです。64バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • 「説明」フィールドに、リストの簡単な説明を入力します。

      英数字を入力できます。文字の上限は128バイトです。128バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • 「サブタイプ」ドロップダウン・リストで、推奨のサブタイプを選択します。

      サブタイプは、リストをカテゴリ分けする方法です。設計チームがこのタイプの推奨のサブタイプを定義していない場合は、このドロップダウン・リストは空です。選択可能なサブタイプ(存在する場合)の詳細は、開発者に問い合せてください。

    • 「テンプレート」ドロップダウン・リストで、推奨のテンプレートを選択します。

      注意:

      「テンプレート」フィールドにドロップダウン・リストが含まれていない場合は、推奨用にテンプレートが作成されていません。推奨用テンプレート作成の詳細は、開発者に問い合せてください。

    • 「モード」フィールドで、ドロップダウン・メニューの「推奨」を選択します。

    • 「開始日」フィールドと「終了日」フィールドで、アセットをWebサイトで表示する日付の範囲を選択します。

      開始日と終了日の詳細は、「開始日と終了日について」を参照してください。

    • 「ロケール」フィールドで、アセットのターゲット言語を選択します。ロケールの詳細は、「多言語アセットでの作業」を参照してください。

  5. フォームの「オプション」セクションを選択します(図12-23を参照)。

    リストの目的に合わせてオプションを設定します。

    図12-23 推奨の「オプション」タブ

    図12-23の説明が続きます
    「図12-23 推奨の「オプション」タブ」の説明

    「選択基準」フィールドで、推奨の選択基準を選択します。詳細は、「選択基準」を参照してください。

    「ソート基準」フィールドで、次を実行します。

    1. 「属性タイプ」ドロップダウン・リストで、アセット・リストのソートの基準とする属性のタイプを選択します。

      デフォルトでは、「特別」属性タイプのみが選択可能で、アセット・タイプ、確信度および評価を基準としてソートできます。サイト上のアセットの性質に固有の属性タイプは、管理者および開発者が設定します。詳細は、「ソート基準」を参照してください。

    2. 「属性」ドロップダウン・メニューで、アセット・リストのソートの基準とする属性を選択します。

      リストの内容は、「属性タイプ」フィールドで選択したオプションによって異なります。たとえば、手順aで「特別」属性タイプを選択した場合、「属性」フィールドには、_ASSETTYPE__CONFIDENCE_および_RATING_の各オプションが含まれます。

      サイト上のアセットの性質に固有の属性を使用できるようにするには、管理者および開発者が設定する必要があります。

    3. 「方向」フィールドで、ソート方向を昇順にするか降順にするかを選択します。

    4. 「ソート基準の追加」をクリックします。

      フォームの下部に基準が表示されます。

    5. (オプション)ソート基準をさらに追加するには、手順aからdを繰り返します。

      新しいソート基準は、必ずEngageでリスト内のアセットをソートする順序で追加してください。たとえば、まずアセット・タイプを基準とし、次に評価を基準としてアセットをソートします。

  6. 「詳細」セクションで、次の手順を実行します。

    フォームの「コンテンツ」セクションで「モード」フィールドを「推奨」に設定すると、「詳細」セクションに静的リストのドロップ・ゾーンが2つ表示されます(図12-24)。

    図12-24 静的リストとスマート・リストのセグメントおよびアセットのドロップ・ゾーン

    図12-24の説明が続きます
    「図12-24 静的リストとスマート・リストのセグメントおよびアセットのドロップ・ゾーン」の説明
  7. セグメント・ドロップ・ゾーンで、このセグメントのリストに含めるアセットを追加します。

    次の操作を実行します。

    1. 「ワーク」ツリーで、「ブックマーク」ノードを開きます。

      「ワーク」ツリーが閉じている場合、ナビゲーション・ペインで「ワーク」バーをクリックして開きます。

    2. ブックマーク付きのアセットのリスト(「ブックマーク」ノードの下に表示)で、アセットの名前をクリックし、ドラッグしてフィールド内にドロップします。

  8. 各アセットの確信度の値を割り当てます(「セグメント内」「セグメント外」の両方)。

    確信度は、推奨の重み付け係数であり、現在の訪問者がセグメントのメンバーである場合とセグメントのメンバーでない場合に、その訪問者用に返すアセットを決定する際に使用します。

    アセットがセグメントに追加されていない場合、「確信度」のフィールドは1つだけ開きます。

    詳細は、「確信度」を参照してください。

  9. ドロップ・ゾーンに各セグメントをドラッグする際には、次のようにします。

    • 組み込むセグメントを必要な数のみ追加します。

    • (オプション)「セグメントが適用されない場合」カテゴリにアセットを追加し、確信度の値を適宜割り当てます。

    指定を完了したフォームは、図12-25に示すようなフォームになります。

    図12-25 推奨のセグメント

    図12-25の説明が続きます
    「図12-25 推奨のセグメント」の説明
  10. 「保存」アイコンをクリックするか、メニュー・バーから「コンテンツ」「保存」をクリックし、アセットを保存します。

12.3.4.4 動的リスト推奨の作成

注意:

この手順を開始する前に、開発者に問い合せて、作成する動的リスト推奨でどのCSElementアセットを使用するかを確認してください。

動的リスト推奨を作成するには:

  1. Contributorインタフェースから、動的リスト推奨を作成するサイトを選択します(この例の場合はFirstSite II)。

  2. メニュー・バーで、「コンテンツ」「新規」「新規推奨」の順に選択します。

    管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォームを表示するタブが開きます。

    1. 必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。

      これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、「ワークフローへの参加」を参照してください。

    2. 推奨アセットがWebビューで開いている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・ビューに切り替えます。

    「推奨」フォームがタブに開きます。上部にあるフォームのセクション名に注目してください。新規の推奨アセットを作成するときは、フォームの「コンテンツ」セクションが最初に開きます。

    注意:

    推奨アセットを作成または編集するときは、切替え先のセクションの名前をクリックすると、フォームのセクション間を切り替えることができます。

    • 管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォームを表示するタブが開きます。

      必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、「ワークフローへの参加」を参照してください。

    • 推奨アセットがWebビューで開いている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・ビューに切り替えます。

  3. フォームの「コンテンツ」セクションで、次の手順を実行します。

    • 「名前」フィールドに、推奨を説明する一意な名前を入力します。

      英数字(スペースを含む)を入力できます。最初の文字は英字である必要があります。

      文字の上限は64バイトです。64バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • 「説明」フィールドに、リストの簡単な説明を入力します。

      英数字を入力できます。文字の上限は128バイトです。128バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • 「サブタイプ」ドロップダウン・リストで、推奨のサブタイプを選択します。

      サブタイプは、リストをカテゴリ分けする方法です。設計チームがこのタイプの推奨のサブタイプを定義していない場合は、このドロップダウン・リストは空です。選択可能なサブタイプ(存在する場合)の詳細は、開発者に問い合せてください。

    • 「テンプレート」ドロップダウン・リストで、推奨のテンプレートを選択します。

      注意:

      「テンプレート」フィールドにドロップダウン・リストが含まれていない場合は、推奨用にテンプレートが作成されていません。推奨用テンプレート作成の詳細は、開発者に問い合せてください。

    • 「モード」フィールドで、ドロップダウン・メニューの「推奨」を選択します。

    • 「開始日」フィールドと「終了日」フィールドで、アセットをWebサイトで表示する日付の範囲を選択します。

      開始日と終了日の詳細は、「開始日と終了日について」を参照してください。

    • 「ロケール」フィールドで、アセットのターゲット言語を選択します。ロケールの詳細は、「多言語アセットでの作業」を参照してください。

  4. フォームの「オプション」セクションを選択します(図12-26を参照)。

    リストの目的に合わせてオプションを設定します。

    図12-26 推奨の「オプション」タブ

    図12-26の説明が続きます
    「図12-26 推奨の「オプション」タブ」の説明

    「選択基準」フィールドで、推奨の選択基準を選択します。詳細は、「選択基準」を参照してください。

    「ソート基準」フィールドで、次を実行します。

    1. 「属性タイプ」ドロップダウン・リストで、アセット・リストのソートの基準とする属性のタイプを選択します。

      デフォルトでは、「特別」属性タイプのみが選択可能で、アセット・タイプ、確信度および評価を基準としてソートできます。サイト上のアセットの性質に固有の属性タイプは、管理者および開発者が設定します。詳細は、「ソート基準」を参照してください。

    2. 「属性」ドロップダウン・メニューで、アセット・リストのソートの基準とする属性を選択します。

      リストの内容は、「属性タイプ」フィールドで選択したオプションによって異なります。たとえば、手順aで「特別」属性タイプを選択した場合、「属性」フィールドには、_ASSETTYPE__CONFIDENCE_および_RATING_の各オプションが含まれます。

      サイト上のアセットの性質に固有の属性を使用できるようにするには、管理者および開発者が設定する必要があります。

    3. 「方向」フィールドで、ソート方向を昇順にするか降順にするかを選択します。

    4. 「ソート基準の追加」をクリックします。

      フォームの下部に基準が表示されます。

    5. (オプション)ソート基準をさらに追加するには、上記の手順を繰り返します。

      新しいソート基準は、必ずEngageでリスト内のアセットをソートする順序で追加してください。たとえば、まずアセット・タイプを基準とし、次に評価を基準としてアセットをソートします。

  5. フォームの「詳細」セクションを選択します。

  6. 「タイプ」フィールドで、「動的リスト(エレメントによって生成)」または「動的リスト(必要に応じてセグメント別)」を選択します。

  7. 次のいずれかを行います:

    • エレメントによって生成される動的リストを作成する場合は、次のステップにスキップします。

    • 必要に応じてセグメント別に動的リストを作成する場合は、「セグメント・ドロップ・ゾーン」にセグメントをドラッグします。

    各セグメントを追加すると、セグメントに個別の「アセット・ドロップ・ゾーン」が表示されます。

  8. セグメントに追加する各アセットをアセット・ドロップ・ゾーンにドラッグします。

    • タイプが、「動的リスト(エレメントによって生成)」の場合、ドロップ・ゾーンにドロップできるアセット・タイプはCSElementのみです。

    • タイプが、「動的リスト(必要に応じてセグメント別)」の場合は、CSElementアセットまたはコンテンツ問合せアセットのどちらかのみをドロップできます。

      .

    完成したフォームは、図12-28に示すようなフォームになります。

    図12-28 指定を完了した推奨フォームのドロップ・ゾーン

    図12-28の説明が続きます
    「図12-28 指定を完了した推奨フォームのドロップ・ゾーン」の説明

    図12-28で、セグメント・ドロップ・ゾーンにはAffluentYoungSinglesセグメントが含まれ、アセット・ドロップ・ゾーンでその下にCSElementが配置されています。「セグメントが適用されない場合」セクションには、コンテンツ問合せアセットが含まれます。

  9. 「保存」アイコンをクリックするか、メニュー・バーから「コンテンツ」「保存」をクリックし、アセットを保存します。

12.3.4.5 関連アイテム推奨の作成

関連アイテム推奨を作成するには:

  1. Contributorインタフェースから、関連アイテム推奨を作成するサイトを選択します。

  2. メニュー・バーで、「コンテンツ」「新規」「推奨」の順に選択します。

    1. 管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォームを表示するタブが開きます。必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。

    2. 推奨アセットがWebビューで開いている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・ビューに切り替えます。

    「推奨」フォームがタブに開きます。上部にあるフォームのセクション名に注目してください。新規の推奨アセットを作成するときは、フォームの「コンテンツ」セクションが最初に開きます。

  3. フォームの「コンテンツ」セクションで、次の手順を実行します。

    • 「名前」フィールドに、推奨を説明する一意な名前を入力します。

      英数字(スペースを含む)を入力できます。最初の文字は英字である必要があります。

      文字の上限は64バイトです。64バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • 「説明」フィールドに、リストの簡単な説明を入力します。

      英数字を入力できます。文字の上限は128バイトです。128バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    • 「サブタイプ」ドロップダウン・リストで、推奨のサブタイプを選択します。

      サブタイプは、リストをカテゴリ分けする方法です。設計チームがこのタイプの推奨のサブタイプを定義していない場合は、このドロップダウン・リストは空です。選択可能なサブタイプ(存在する場合)の詳細は、開発者に問い合せてください。

    • 「テンプレート」ドロップダウン・リストで、推奨のテンプレートを選択します。

      注意:

      「テンプレート」フィールドにドロップダウン・リストが含まれていない場合は、推奨用にテンプレートが作成されていません。推奨用テンプレート作成の詳細は、開発者に問い合せてください。

    • 「モード」フィールドで、ドロップダウン・メニューの「推奨」を選択します。

    • 「開始日」フィールドと「終了日」フィールドで、アセットをWebサイトで表示する日付の範囲を選択します。

      開始日と終了日の詳細は、「開始日と終了日について」を参照してください。

    • 「ロケール」フィールドで、アセットのターゲット言語を選択します。ロケールの詳細は、「多言語アセットでの作業」を参照してください。

  4. 「オプション」セクションを選択します(図12-29を参照)。

    リストの目的に合わせてオプションを設定します。

    図12-29 推奨の「オプション」タブ

    図12-29の説明が続きます
    「図12-29 推奨の「オプション」タブ」の説明

    「選択基準」フィールドで、推奨の選択基準を選択します。詳細は、「選択基準」を参照してください。

    「ソート基準」フィールドで、次を実行します。

    1. 「属性タイプ」ドロップダウン・リストで、アセット・リストのソートの基準とする属性のタイプを選択します。

      デフォルトでは、「特別」属性タイプのみが選択可能で、アセット・タイプ、確信度および評価を基準としてソートできます。サイト上のアセットの性質に固有の属性タイプは、管理者および開発者が設定します。詳細は、「ソート基準」を参照してください。

    2. 「属性」ドロップダウン・メニューで、アセット・リストのソートの基準とする属性を選択します。

      リストの内容は、「属性タイプ」フィールドで選択したオプションによって異なります。たとえば、手順aで「特別」属性タイプを選択した場合、「属性」フィールドには、_ASSETTYPE__CONFIDENCE_および_RATING_の各オプションが含まれます。

      サイト上のアセットの性質に固有の属性を使用できるようにするには、管理者および開発者が設定する必要があります。

    3. 「方向」フィールドで、ソート方向を昇順にするか降順にするかを選択します。

    4. 「ソート基準の追加」をクリックします。

      フォームの下部に基準が表示されます。

    5. (オプション)ソート基準をさらに追加するには、上記の手順を繰り返します。

      新しいソート基準は、必ずEngageでリスト内のアセットをソートする順序で追加してください。たとえば、まずアセット・タイプを基準とし、次に評価を基準としてアセットをソートします。

  5. 「詳細」セクションで、「タイプ」メニューから関連アイテム(アセット・フォームで定義済)を選択します。

    この推奨は、アセット・フォーム上のアセットを作成および編集するときに使用されます。

  6. アセット・フォームを編集します。

  7. 「保存」アイコンをクリックするか、メニュー・バーから「コンテンツ」「保存」をクリックし、アセットを保存します。

    この推奨が、フレックス・アセットおよびフレックス親アセットの作成ビューおよび編集ビューの「関連アイテム」フィールド(「メタデータ」セクション内)に表示されます。これで、フレックス・アセットの関係を構成できます。

    詳細は、「関連アイテム推奨を使用したアセット関係の構成」を参照してください。

12.3.5 推奨アセットの編集

推奨アセットを編集するには:

  1. Contributorインタフェースから、編集する推奨アセットが含まれるサイトを選択します(この例の場合はFirstSite II)。

  2. 編集する推奨アセットを探して開きます。

    1. 「検索」フィールドで、検索条件(存在する場合)を入力します。

    2. 検索を特定のアセット・タイプに絞り込む場合は、「検索」フィールドで下矢印をクリックして「検索タイプ」ドロップダウン・ボックスをレンダリングし、検索の制限結果となるアセット・タイプを選択します。

    3. 虫めがねボタンをクリックします。

    4. 検索結果のリストで、アセットを右クリックして、コンテキスト・メニューから「編集」を選択します。

      注意:

      また、表示するアセットを開いてメニュー・バーから「編集」を選択することも、表示中に「編集」アイコンをクリックすることもできます。検索の詳細は、「アセットの検索と編成」を参照してください。

    アセットが編集ビューで開きます。

  3. 推奨アセットに変更を行います。

    すべてのタブにあるすべてのフィールドが変更可能です。

  4. 「保存」アイコンをクリックするか、メニュー・バーから「コンテンツ」「保存」をクリックし、アセットを保存します。

12.3.6 推奨されるアセットの構成

次の手順では、推奨を使用してプロモーションするアセットに関して、セグメントの評価とアセットの関係を構成します。具体的には、Contributorインタフェースでフレックス・アセットおよびフレックス親アセットのフォームを使用して、次の手順を実行する必要があります。

12.3.6.1 アセットへの評価の割当て

評価は、個々のフレックス・アセットまたはフレックス親に対して割り当てることができます。ただし、次の理由により、親を使用して評価を割り当てる必要があります。

  • 複数のアセットの評価を簡単に管理するには、これらのアセットがグループ分けされている必要があります。実際に、子アセットに評価を割り当てるだけの目的でフレックス親を作成する必要があります。評価の条件が同じであるすべてのアセットを、同じ親の子に指定できます。そうすれば、1回の変更で、すべての子アセットの評価を変更できます。

  • あるアセット・グループの評価を別のグループの評価と比較するほうが、個々のアセットの評価を比較するより簡単です。

  • 個別の評価を持つアセットが少ないため、評価をより短時間で計算できます。これにより、システムのパフォーマンスが向上します。

特定の状況で、評価を使用して特定のフレックス・アセットをプロモーションすることは避けてください。かわりに、静的リスト推奨またはプロモーションを使用して特定のアセットを推奨することによって目的を達成してください。

開始する前に、次のタスクを完了してください。

  • セグメントを調べてどのように定義されているかを理解し、どのフレックス親がどのセグメントに対して重要かを判断します。

  • 未評価のアセットに使用するシステム・デフォルトの評価を変更したかどうかを、サイト開発者に確認します。システム・デフォルトの評価をオーバーライドしていない場合は、デフォルトの評価は50です。この評価は、評価スケールの平均または中間点を表します。この値をメモしておいて、アセットを評価する際に考慮に入れてください。たとえば、あるアセットがシステム・デフォルトの評価より低く評価された場合、サイト訪問者に対して推奨される可能性はほぼなくなります。

アセットに評価を割り当てるには:

  1. Contributorインタフェースから、評価を割り当てるアセットが含まれるサイトを選択します(この例の場合はFirstSite II)。

  2. 評価を割り当てるフレックス・アセットまたはフレックス親を見つけて、その「編集」ビューを開きます。

    1. 「検索」フィールドで、検索条件(存在する場合)を入力します。

    2. 検索を特定のアセット・タイプに絞り込む場合は、「検索」フィールドで下矢印をクリックして「検索タイプ」ドロップダウン・ボックスをレンダリングし、検索の制限結果となるアセット・タイプを選択します。

    3. 虫めがねボタンをクリックします。

    4. 検索結果のリストで、アセットを右クリックして、「編集」を選択します。

      検索の詳細は、「アセットの検索と編成」を参照してください。

  3. アセットの編集ビューで、「マーケティング」セクションを選択して、「評価」セクションに移動します。

    このフィールドには、このサイトに対して作成されているすべてのセグメントがリストされます(図12-30を参照)。

    図12-30 アセットのセグメント評価

    図12-30の説明が続きます
    「図12-30 アセットのセグメント評価」の説明
  4. 0から100の範囲(100が最大値)を使用して、リスト内のセグメントに対してこのアセットを評価します。

    • 任意のセグメントの「セグメント内」列に、このセグメントのメンバーに対するアセットの評価の値を入力します。

    • 任意のセグメントの「セグメント外」列に、このセグメントのメンバーではない訪問者に対するアセットの評価の値を入力します。

    • 「セグメント評価未適用」フィールドに、固有の評価をアセットに割り当てる値を入力します。この評価は、セグメントが定義されていない場合や、セグメントを認識しない推奨(リスト・モードの静的リスト推奨)にアセットが配置されている場合に使用します。

    評価の詳細は、「評価」を参照してください。

  5. 「保存」アイコンをクリックするか、メニュー・バーから「コンテンツ」「保存」をクリックし、アセットを保存します。

12.3.6.2 関連アイテム推奨を使用したアセット関係の構成

開始する前に、次のタスクを完了してください。

  • それぞれの関連アイテム推奨について説明するよう開発者に依頼し、関連アイテム推奨で示される関係を十分に理解します。

  • 製品アセットやコンテンツ・アセットなど、フレックス・アセットを組み合せて表示するように推奨がプログラムされているかどうかを確認し、関係を正しく構成できるようにします。

アセット間の関係を構成するには:

  1. Contributorインタフェースから、関係を構成するアセットが含まれるサイトを選択します。

  2. 構成する関連アイテム関係を持つフレックス親アセットを処理する前に、これらの関係に含めるアセットを探してブックマークを付ける必要があります。

    ブックマークを付けたアセットは、「ワーク」ツリーの「ブックマーク」ノードに表示されます。

    1. 「検索」フィールドで、検索条件(存在する場合)を入力します。

    2. 検索を特定のアセット・タイプに絞り込む場合は、「検索」フィールドで下矢印をクリックして「検索タイプ」ドロップダウン・ボックスをレンダリングし、検索の制限結果となるアセット・タイプを選択します。

    3. 虫めがねボタンをクリックします。

    4. 検索結果リストで、ブックマークを付ける複数のアセットを選択([Ctrl]キーを押しながらクリック)し、「検索」タブのツールバーで、「ブックマーク」アイコンをクリックします。

  3. 構成する関連アイテム関係を持つフレックス親を見つけて、その「編集」フォームを開きます。

    1. 「検索」フィールドで、検索条件(存在する場合)を入力します。

    2. 検索を特定のアセット・タイプに絞り込む場合は、「検索」フィールドで下矢印をクリックして「検索タイプ」ドロップダウン・ボックスをレンダリングし、検索の制限結果となるアセット・タイプを選択します。

    3. 虫めがねボタンをクリックします。

    4. 検索結果のリストで、アセットを右クリックして、コンテキスト・メニューから「編集」を選択します。

      検索の詳細は、「アセットの検索と編成」を参照してください。

  4. 親アセットの「編集」フォームで、「関連アイテム」セクションまでスクロールします。

    注意:

    「関連アイテム」セクションは、追加するアセットのアセット・タイプを指定する関連アイテム・タイプの推奨を作成済の場合にのみ使用できます。詳細は、「関連アイテム推奨の作成」を参照してください。

  5. ツリー内で、ワーク・ツリー上の「ブックマーク」ノードを開き、フレックス・アセットまたはフレックス親を適切な推奨のドロップ・ゾーンにドラッグ・アンド・ドロップします。

    Engageでは、図12-31に示すように、推奨の下にアセットがリストされます。

    図12-31 関連アイテムとして表示されるアセットのリスト

    図12-31の説明が続きます
    「図12-31 関連アイテムとして表示されるアセットのリスト」の説明
  6. アセットまたは親アセットの横の「信頼度」列で、この関係の重み付けを表す信頼度値を入力します。

    信頼度は、0から100までの範囲の割合として表されます。0を入力するか、フィールドを空白のままにすると、アセットはこの推奨から除外されます。

    確信度の詳細は、「確信度」を参照してください。

  7. 「保存」アイコンをクリックするか、メニュー・バーから「コンテンツ」「保存」をクリックし、アセットを保存します。

12.3.7 推奨アセットの検証

推奨アセットを正しく構成したことを検証するには、次のタスクを全体の演習として行ってください。

  1. テスト・セグメントをいくつか作成します(セグメントの作成については、「Engageによる訪問者のセグメントへのグループ化」を参照)。
  2. フレックス・アセットおよびフレックス親アセットのフォーム(製品アセットや製品親アセットなど)で、セグメントの評価を割り当てます。
  3. 訪問者としてサイトを表示して、テスト・セグメントに所属するように自身を登録します。
  4. 推奨アセットで返されるアイテムを調べます。
  5. 問題が見つかった場合は、問題を切り分けるテスト・ページを作成するよう、開発者に依頼します。

12.3.8 評価されたフレックス・アセットのパブリッシュ

アセットの評価および関係はパブリッシュ後に有効になるため、評価と関係を構成したアセットを承認して、配信システムにパブリッシュできるようにする必要があります。

アセットの承認およびパブリッシュの詳細は、「承認タスクの実行」を参照してください。

12.4 プロモーションの作成

この章では、プロモーションの動作およびその作成方法について説明します。プロモーションは、サイト訪問者が購入しようとしている製品と訪問者が所属するセグメントに基づいて、ある種の価値または割引を訪問者に提供するアセットです。

この項には次のトピックが含まれます:

12.4.1 プロモーションについて

プロモーションでは、サイト訪問者が所属するセグメントおよび購入または表示する製品に基づいて、ある種の価値を訪問者およびカスタマに提供します。この価値は、次のような方法で提供できます。

  • 1つ以上のプロモーション対象製品の購入価格の割引

  • ショッピング・カート全体の価格の割引。

  • 送料の割引。

  • 割引の組合せ: 送料の割引と価格またはカート全体の割引。

マーケティング担当者は、次の条件を使用して、プロモーションを定義します。

  • プロモーションに該当するセグメント・メンバー。プロモーションを全員に提供するか、選ばれたセグメントの訪問者に提供するかを指定できます。

  • プロモーションの対象となる製品。

  • プロモーション対象製品を購入した場合にカスタマが受け取る価値。

  • プロモーションの期間。

  • レンダリングされたサイト・ページに表示される、プロモーションについて訪問者に通知するテキストまたはグラフィック(あるいはその両方)。

  • 通知の場所。プロモーションは、ライブ(パブリック)・サイト・ページに、通常表示される推奨にかわって表示されます。

12.4.1.1 プロモーションと推奨について

推奨アセットは、すべてのプロモーション・コンテンツの配信メカニズムです。プロモーション・アセットを作成するときは、任意の推奨アセットを選択することにより、プロモーションの表示場所を決定します。プロモーションは、推奨を置換またはオーバーライドし、その推奨に割り当てられているテンプレートを使用して、通常表示される推奨のかわりにプロモーションをレンダリングします。

その結果、Engageでは、テンプレートで要求されている推奨を計算するときに、推奨をオーバーライドするプロモーションがあるかどうかが自動的にチェックされます。ある場合は、プロモーションが推奨のテンプレートに渡され、テンプレートにはプロモーションがかわりに表示されます。

12.4.1.2 プロモーションが重複する場合

複数のプロモーションが同じ推奨を使用できます。この場合、訪問者が複数のプロモーションに該当し、これらのプロモーションで同じ推奨が使用されている場合はどのような結果になるでしょうか。次の例を見てみましょう。

例: 重複しているプロモーション

2つの両プロモーションにより、表12-1表12-2に示すように、同じ推奨がオーバーライドされます。


表12-1 End Of Summer Saleプロモーション

名前 割引 適用されるセグメント

End-of-Summer-Sale

訪問者のショッピング・カートの内容全体を10%割引

すべてのセグメント



表12-2 Printer Saleプロモーション

名前 割引 適用されるセグメント

Printer Sale

すべてのプリンタを30%割引

  • Home Office Workers

  • Back to School


注意:

プロモーションにはセグメント評価はありません。プロモーションは、セグメントに適用されるか、されないかのいずれかです。

質問: 訪問者がHome Office WorkerセグメントかBack to Schoolセグメントのいずれかに該当する場合、Engageでは、どちらのプロモーションを表示するかをどのように決定しますか。また、どちらの割引が適用されますか。

回答: Engageでは、どちらのプロモーションを表示するかはランダムに選択されます(半々の確率)が、両方の割引が適用されます。ただし、両方の割引が適用されるということは、プリンタが二重に割引されるという意味ではありません。

このショッピング・カートの内容を見てみましょう。

  • 箱入りの用紙

  • プリンタ

  • トナー・カートリッジ

Engageでは、割引を適用する前に、カート内のすべてのアイテムのプロモーションをリストして比較します(表12-3)。


表12-3 プロモーションに適用される割引

カート内のアイテム Summer Sale Printer Sale

箱入りの用紙

10%

プリンタ

10%

30%

トナー・カートリッジ

10%


Engageでは、次に、最大の割引を各アイテムに適用します。したがって、最終的な明細書では、箱入りの用紙とトナー・カートリッジが10%の割引となり、プリンタは40%ではなく30%の割引となります。

質問: 一方のプロモーションのみが表示されました。購入者は、請求書の合計をどのように理解するのでしょうか。

回答: マーケティング担当者がプロモーションを正確に作成していれば、Engageの割引フォームに割引のわかりやすい説明が入力されています。この説明が、請求書の割引されたアイテムの横に表示されます。

12.4.2 プロモーションの作成

プロモーションを作成する前に、次のタスクを完了していることを確認してください。

  • サイト開発者に対して、使用しているシステムでのすべての推奨のリストを依頼し、それぞれどこに表示するようプログラミングされているか説明を求めます。

  • 特定のセグメントに適用されるプロモーションを作成する場合は、他のマーケティング担当者と協力してセグメントを作成する必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

12.4.2.1 プロモーションの命名と定義

注意:

この手順で「販促」フォームの各セクションを進みながら「保存」をクリックすると、そのセクションまでに行った変更を保存できます。

プロモーションを命名および定義するには:

  1. Contributorインタフェースから、プロモーションを作成するサイトを選択します(この例の場合はFirstSite II)。

  2. メニュー・バーで、「コンテンツ」「新規」「新規プロモーション」の順に選択します。

    注意:

    「新規プロモーション」がリストにない場合は、ここで終了してください。プロモーションを作成する権限がありません。権限について不明な点がある場合は、管理者に問い合せてください。

    管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」フォームを表示するタブが開きます。

  3. 必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。

    これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、「ワークフローへの参加」を参照してください。

    タブが開き、プロモーション・アセットの「作成」ビューが表示されます。上部にあるフォームのセクション名に注目してください。フォームの「名前」セクションを図12-32に示します。

    図12-32 プロモーション・アセットの作成

    図12-32の説明が続きます
    「図12-32 プロモーション・アセットの作成」の説明

    注意:

    プロモーション・アセットを作成または編集するときは、切替え先のセクションの名前をクリックすると、フォームのセクション間を切り替えることができます。

  4. 「名前」セクションで、次の手順を実行します。

    1. 「名前」フィールド内をクリックして、推奨を説明する一意な名前を入力します。

      英数字(スペースを含む)を入力できます。最初の文字は英字である必要があります。

      文字の上限は64バイトです。64バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    2. 「説明」フィールド内をクリックして、プロモーションの簡単な説明を入力します。

      英数字を入力できます。文字の上限は128バイトです。128バイトを超える文字は切り捨てられ、このことを示すメッセージが表示されます。

    3. 「開始日」フィールドと「終了日」フィールドで、アセットをサイト・プレビューに表示する日付の範囲を選択します。

      開始日と終了日の詳細は、「開始日と終了日について」を参照してください。

    4. 「続行」をクリックします。

      「プロモーションの目標の定義」に示すように、「販促」フォームの「目標」セクションがタブに開きます。

      注意:

      「販促」フォームのどのセクションにでもスキップできますが、最初のプロモーションは、「続行」ボタンを使用して順番に作成してください。フォームに入力した情報は、保存を行うまでデータベースに保存されないことに注意してください。

12.4.2.2 プロモーションの目標の定義

図12-33に、「販促」フォームの「目標」セクションを示します。

図12-33 プロモーションの目標

図12-33の説明が続きます
「図12-33 プロモーションの目標」の説明

目標を示しておくと、作業内容を他人が確認する場合に便利です。また、プロモーション完成後に、そのプロモーションを特定の方法で設計した理由を文書化しておくことをお薦めします。

「販促」フォームの「目標」セクションで、次の手順を実行します。

  1. 「目標」の最初のフィールド内をクリックして、目標を入力します。
  2. 必要に応じて、「目標」の2つ目と3つ目のフィールドに目標を入力します。
  3. 続行」をクリックします。

    「プロモーションの対象となる訪問者の定義」に示すように、「販促」フォームの「セグメント」セクションがタブに開きます。

12.4.2.3 プロモーションの対象となる訪問者の定義

「販促」フォームの「セグメント」セクション(図12-34)を使用して、プロモーションの対象となる訪問者を選択します。このフォームで選択を行わない場合は、サイトのすべての訪問者がプロモーションの対象となります。

図12-34 プロモーション・セグメント

図12-34の説明が続きます
「図12-34 プロモーション・セグメント」の説明
  1. 次のいずれかを行います:

    • サイトのすべての訪問者にプロモーションを提供するには、「すべての訪問者に適用」を選択します。

    • プロモーションの対象を特定のセグメントに属する訪問者のみに制限するには、「選択されたセグメントに適用」を選択して、プロモーションの対象とするセグメントを選択します。

  2. (オプション)このプロモーション用に新しいセグメントを作成するには、次の手順を実行します。

    1. 新しいセグメントを作成します。

      この手順のヘルプは、「セグメントの作成」を参照してください。

    2. 作成中のプロモーションを表示しているタブで、「リフレッシュ」アイコンをクリックします。

    3. 最初の手順を繰り返して、このセグメントをプロモーションに含めます。

  3. 「続行」をクリックします。

    「割引の定義」に示すように、「販促」フォームの「割引」セクションがタブに開きます。

12.4.2.4 割引の定義

図12-35に、「販促」フォームの「割引」セクションを示します。

図12-35 プロモーション割引の定義

図12-35の説明が続きます
「図12-35 プロモーション割引の定義」の説明

注意:

訪問者のショッピング・カートの現在の状態に基づくように割引を構成するには、ショッピング・カートに基づいてセグメントを作成します。次に、そのセグメントをプロモーション用に選択します。ショッピング・カートに基づいたセグメントの作成については、「ショッピング・カートの基準によるセグメントの定義」を参照してください。

割引を定義するには、次の項を参照してください。

最初の2つのうちいずれかと3つ目のオプションを組み合せることはできますが、最初の2つのオプションを組み合せることはできません。

12.4.2.4.1 ショッピング・カート全体の割引

「販促」フォームの「割引」セクションで、次の手順を実行します。

  1. 「購入」の2つ目のオプションを選択して、割引を定義する値を設定します。

    たとえば、5.00ドルの割引を提供するには、図12-36に示すように値を設定します。

    図12-36 固定価格としての購入割引

    図12-36の説明が続きます
    「図12-36 固定価格としての購入割引」の説明

    たとえば、10%の割引を提供するには、図12-37に示すように値を設定します。

    図12-37 パーセンテージとしての購入割引

    図12-37の説明が続きます
    「図12-37 パーセンテージとしての購入割引」の説明
  2. 「カタログ内のすべての製品」を選択します。
  3. 「割引の説明」テキスト・ボックス内をクリックして、割引の説明を入力します。

    このフィールドに入力するテキストは、請求書または領収書の該当するアイテムの横に表示されます。これを使用して、明細書の計算方法を訪問者に説明します。

  4. 「続行」をクリックするか、「送料の割引」に進みます。
12.4.2.4.2 特定の製品の割引

「販促」フォームの「割引」セクションで、次の手順を実行します。

  1. 「購入」の2つ目のオプションを選択して、割引を定義する値を設定します。

    たとえば、5.00ドルの割引を提供するには、図12-38に示すように値を設定します。

    図12-38 固定価格としての購入割引

    図12-38の説明が続きます
    「図12-38 固定価格としての購入割引」の説明

    アイテムに対して固定価格として購入割引を追加する場合、アイテムの数とは関係なく割引は1回のみ適用されることに注意してください。この例では、製品に対して5.00ドルの割引が設定されていますが、顧客が3つのアイテムを購入した場合、割引は15ドルではなく5ドルになります。チェックアウト時に設定されている数量が割引に掛けられることはありません。

    たとえば、10%の割引を提供するには、図12-39に示すように値を設定します。

    図12-39 パーセンテージとしての購入割引

    図12-39の説明が続きます
    「図12-39 パーセンテージとしての購入割引」の説明
  2. 割引を適用する製品を選択します。

    1. 「ツリーまたはドッキングされた検索の特定アイテム。(ツリーまたはドッキングされた検索からドロップ・ゾーンにアイテムをドラッグします。)」を選択します。

    2. 「コンテンツ・ツリー」「ワーク」ツリーまたはドッキングされた検索結果リストから製品または製品カテゴリを選択して、選択したアイテムを「製品のドラッグ」ドロップ・ゾーンにドラッグ・アンド・ドロップします。

  3. テキスト・ボックス内をクリックして、割引の説明を入力します。

    このフィールドに入力するテキストは、請求書または領収書の該当するアイテムの横に表示されます。これを使用して、明細書の計算方法を訪問者に説明します。

  4. 「続行」をクリックするか、「送料の割引」で説明されている手順に進みます。

12.4.2.4.3 送料の割引

購入品の割引に加えて、またはそのかわりに、送料を割引できます。「販促」フォームの「割引」セクションで、次の手順を実行します。

  1. 「送料」で、割引を定義する値を設定します。

    たとえば、送料の15%の割引を提供するには、図12-40に示すように値を設定します。

    図12-40 プロモーション送料

    図12-40の説明が続きます
    「図12-40 プロモーション送料」の説明
  2. 「請求書または領収書に表示される送料割引の説明」テキスト・ボックス内をクリックして、割引の説明を入力します。

    このフィールドに入力するテキストは、請求書または領収書の該当するアイテムの横に表示されます。これを使用して、明細書の計算方法を訪問者に説明します。たとえば、図12-41のようにします。

    図12-41 プロモーション送料の説明

    図12-41の説明が続きます
    「図12-41 プロモーション送料の説明」の説明
  3. 「続行」をクリックするか、「送料の割引」で説明されている手順に進みます。
12.4.2.4.4 店舗の指定

店舗が複数ある場合は、特定の店舗に適用するように割引を指定できます。「ストアIDが」セクションで、店舗を選択します。

  1. 「ストアIDが」フィールド(図12-42)で、ストア割引を定義する値を設定します。

    図12-42 プロモーション・ストアID

    図12-42の説明が続きます
    「図12-42 プロモーション・ストアID」の説明
  2. 続行」をクリックします。

    「プロモーションの期間の定義」に示すように、「販促」フォームの「期間」セクションがタブに開きます。

12.4.2.5 プロモーションの期間の定義

図12-43に、「販促」フォームの「期間」セクションを示します。

図12-43 プロモーション期間

図12-43の説明が続きます
「図12-43 プロモーション期間」の説明

注意:

プロモーションの実施期間を指定しない場合、削除するまでプロモーションは実施されます。

「販促」フォームの「期間」セクションで、次の手順を実行します。

  1. 「期間」で、開始日と開始時間を設定します。
  2. プロモーションの時期を指定します。

    次のいずれかを行います:

    • 削除するか、期間を変更するまでプロモーションを実施する場合は、「削除されるまで適用」を選択します。

      無期限の継続的なプロモーションを設計する場合は、このオプションを使用します。取り消す場合は、削除するか、編集して期間の終了日を適用します。

    • 以前指定した開始時間から一定の期間にわたってプロモーションを実施する場合は、「適用期間」をクリックします。

      分数や小数ではなく、整数をテキスト・ボックスに入力し、「時間」、「日間」、「週間」、「か月」または「年」をドロップダウン・フィールドから選択します。

    • 指定した日付までプロモーションを実施する場合は、「次の期限まで適用」を選択して、終了する日付と時間を入力します。

      デフォルトでは現在の日付と時間が表示されます。

  3. 続行」をクリックします。

    「サイトでのプロモーションの通知」に示すように、「販促」フォームの「表示」セクションが開きます。

12.4.2.6 サイトでのプロモーションの通知

図12-44に、「販促」フォームの「表示」セクションを示します。

図12-44 「販促」フォームの「表示」セクション

図12-44の説明が続きます
「図12-44 「販促」フォームの「表示」セクション」の説明

「販促」フォームの「表示」セクションで、次の手順を実行します。

  1. 推奨に含めるアセットを見つけて、オプションでブックマークを付けます(「ワーク」ツリーの「ブックマーク」ノードにアセットが追加されます)。

    1. 「検索」フィールドで、検索条件(存在する場合)を入力して、虫眼鏡ボタンをクリックします。

    2. (オプション)検索を特定のアセット・タイプに絞り込む場合は、「検索」フィールドで下矢印をクリックして「検索タイプ」ドロップダウン・ボックスをレンダリングし、検索の制限結果となるアセット・タイプを選択します。

    3. 検索結果リストで、結果をドロップ・ゾーンにドラッグ・アンド・ドロップするか、ブックマークを付けるアセットを選択([Ctrl]キーを押しながらクリック)します。

    アセットの検索とブックマークの詳細は、「アセットの検索と編成」を参照してください。

  2. 検索結果からのアセットにブックマークを付ける場合は、「ブックマーク」ノードからドロップ・ゾーンに、このプロモーションの通知に使用するアセットをドラッグ・アンド・ドロップします。

    通常、プロモーションのバナーは記事またはイメージとして格納されます。

    検索結果からドラッグした場合は、アイテムは配置されています。

    注意:

    複数のアセットを選択すると、プロモーションをWebページに表示したときに、Engageでは、訪問者が所属しているセグメントで最上位として評価されているコンテンツが表示されます。つまり、複数のセグメントを対象としてこのプロモーションを使用している場合は、セグメントに固有の広告バナーを使用できるということです。

    ドロップ・ゾーンに配置したアイテムは、図12-45に示すように、フォーム内のリストに表示され、それぞれの名前の横には推奨のドロップダウン・リスト・ボックスが表示されます。

    図12-45 プロモーションの推奨

    図12-45の説明が続きます
    「図12-45 プロモーションの推奨」の説明
  3. 1つ目のアイテムの横にある「--推奨を選択してください--」フィールドで、このアイテムに置き換える、またはこのアイテムでオーバーライドする推奨の名前を選択します。

    (この推奨の場所に、以前選択したテキストが表示されます)

  4. 手順2で選択したアイテムごとに、手順3を繰り返します。

  5. 次のいずれかを実行してアセットを保存します。

    • アセットのツールバーで、「保存」アイコンをクリックします。

    • メニュー・バーで、「コンテンツ」「保存」を選択します。

12.4.3 サンプル・プロモーション・アセット

FirstSite IIサンプル・サイトで作業をすると、サンプル・プロモーション・アセットSummerSaleが得られます。このプロモーションは、サンプルのセグメント・アセットおよび推奨アセット(同じくFirstSite IIサンプル・サイトから使用可能)と連動するように設計されています。サンプル・プロモーションをテンプレートとして使用して、実際のサイトのプロモーション・アセットを作成してください。

12.4.4 プロモーションのパブリッシュ

作成したプロモーションは、承認を受けてから、配信システムにパブリッシュする必要があります。プロモーションは、パブリッシュされて初めて有効になります。プロモーションは、調査して、正しく構成されていることを確認してから、パブリッシュのための承認を行う必要があります。

アセットの承認の詳細は、「承認タスクの実行」を参照してください。