次の管理ツールがOracle HTTP Server用に提供されています。
Oracle HTTP Serverインスタンスを作成および削除できる構成ウィザード。詳細は、『Oracle HTTP Serverのインストールと構成』を参照してください。
Fusion Middleware Control(ブラウザベースの管理ツール)。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』を参照してください。
コマンドドリブンのスクリプト・ツールであるWebLogic Scripting Tool。詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』を参照してください。
注意:
Oracle HTTP Server実装で使用可能な管理ツールは、それをWebLogic Serverドメイン(FMWインフラストラクチャを使用)またはスタンドアロン・ドメイン内で構成したかどうかに依存します。詳細は、ドメイン・タイプを参照してください。
Fusion Middleware ControlまたはWebLogic Scripting Tool (WLST)内にあるOracle HTTP Server MBeansは、Oracleの管理ツールを使用するために提供されています。このインタフェースは、予告なしに変更される場合があり、他の使用目的ではサポートされていません。
この章の内容は、次のとおりです。
Oracle HTTP Serverを管理するための主要ツールは、Fusion Middleware Controlです。Fusion Middleware Controlは、Oracle Fusion Middleware環境を管理およびモニタリングするためのブラウザベースのツールです。この項では、Oracle Fusion Middleware Controlで実行できる基本的なOracle HTTP Serverの管理タスクを説明します。
関連項目:
Oracle Fusion Middlewareの管理
Fusion Middleware Controlを表示するには、Fusion Middleware ControlのURLを入力します。これには、WebLogic管理サーバー・ホストの名前と、インストール時にFusion Middleware Controlに割り当てたポート番号が含まれます。URLの形式は次のとおりです。
http://hostname.domain:port
/em
最後のインストール画面で「保存」をクリックしてインストール情報を保存した場合、Fusion Middleware ControlのURLは、ディスクに書き込まれたファイルに含まれています。
ターゲット(WebLogic管理対象サーバーなど)やコンポーネント(Oracle HTTP Serverなど)を選択すると、コンテンツ・ペインにターゲットのホーム・ページが表示され、ページの一番上のコンテキスト・ペインにそのターゲットのメニューが表示されます。
Oracle HTTP Serverのホーム・ページおよびサーバー・メニューを表示するには、HTTP ServerフォルダからOracle HTTP Serverコンポーネントを選択します。ナビゲーション・ペインでOracle HTTP Serverのターゲットを右クリックすることで、「Oracle HTTP Server」メニューを表示することもできます。
Oracle HTTP Serverのホーム・ページの理解では、ターゲットのナビゲーション・ペインとOracle HTTP Serverのホームページについて説明します。
Fusion Middleware ControlのOracle HTTP Serverのホームページには、サーバーの管理に使用できるメニューとリージョンが含まれます。各メニューを使用して、モニタリング、管理、ルーティングおよび一般情報の表示を行うことができます。
Oracle HTTP Serverのホームページには、次のリージョンが含まれます。
「一般」リージョン: コンポーネントの名前、その状態、ホスト、ポート、マシン名、およびOracleホームの場所が表示されます。
「主要統計」リージョン: プロセスおよびリクエストの統計が表示されます。
「レスポンスと負荷」リージョン: アクティブ・リクエストの数、発行済のリクエストの数、Oracle HTTP Serverがリクエストに応答するのに要した時間などの情報が表示されます。また、リクエストで処理されたバイト数に関する情報も表示されます。
「CPU使用率およびメモリー使用量」リージョン: Oracle HTTP Serverインスタンスで使用されているCPU(%)およびメモリー(MB)が表示されます。
「リソース・センター」リージョン: Oracle HTTP Serverに関連するドキュメントおよびトピックへのリンクが表示されます。
図3-1に、ターゲットのナビゲーション・ペインとOracle HTTP Serverのホームページを示します。
図3-1 Fusion MIddleware ControlでのOracle HTTP Serverのホームページ
注意:
『Oracle Fusion Middlewareの管理』に、ターゲット・ナビゲーション・ペインおよびホーム・ページ上のすべてのアイテムが詳しく説明されています。
Fusion Middleware Controlの「サーバーの詳細構成」ページでは、構成(.conf)ファイルを直接編集せずにOracle HTTP Server構成を編集できます(詳細は、Oracle HTTP Server構成ファイルの変更を参照)。Oracle HTTP Server構成を管理するFusion Middleware Controlおよびその他のOracleソフトウェアでは、これらのファイルが、同等ですが異なる形式で保存される場合がある点に注意してください。ソフトウェアを使用して構成を変更した後に、複数の構成ファイルがリライトされる可能性があります。Fusion Middleware Controlからの構成ファイルの編集手順は、WebLogic Serverドメインの構成ファイルの編集を参照してください。
WebLogic Scripting Tool (WLST)はコマンドドリブンのスクリプト・ツールです。WLSTの詳細は、『WebLogic Scripting Toolの理解』を参照してください。
Oracle HTTP Serverで使用できるカスタムWLSTコマンドの詳細は、Oracle HTTP ServerのカスタムWLSTコマンドを参照してください。
この項には次の情報が含まれます:
WLSTではWebLogic Serverドメインでのサーバー管理のためにOracle HTTP Server固有のコマンドが提供されます。コマンドの詳細は、Oracle HTTP ServerのカスタムWLSTコマンドを参照してください。
次に示すものはオンライン・コマンドで、WLSTとドメイン用の管理サーバーが接続されている必要があります。
ohs_createInstance
ohs_deleteInstance
ohs_addAdminProperties
ohs_addNMProperties
ohs_exportKeyStore
ohs_postUpgrade
ohs_updateInstances
構成ウィザードではなく、ohs_createInstance
およびohs_deleteInstance
コマンドを使用して、Oracle HTTP Serverインスタンスを作成および削除することをお薦めします。これらのコマンドは追加のエラー・チェックを実行し、インスタンスの作成の場合は、自動ポート割当ても行います。
Oracle HTTP Serverインスタンスがスタンドアロン環境で実行されている場合、WLSTを使用することはできますが、タスクをルーティングするオフライン(またはエージェント)コマンドを使用する必要があります。Oracle HTTP Serverの実行には、実行するタスクとの関連で具体的なWLSTコマンドが記載されていますが(たとえば、WLSTを使用したOracle HTTP Serverインスタンスの開始には、スタンドアロンOracle HTTP Serverインスタンスを開始するWLSTコマンドが記載)、nmConnect()
コマンドを使用してオフラインのWLSTに実際に接続する必要があります。LinuxおよびWindowsのどちらでも、コマンドの形式は同じです。
nmConnect('login','password','hostname','port','<domainName>')
例:
nmConnect('weblogic','welcome1','localhost','5556','myDomain')
リモートのOracle HTTP Serverの1台が管理モードにあり、別の1台がリモート管理モードを有効化したスタンドアロンの場合、WLSTを使用してSSL構成などの管理タスクを実行できます。スタンドアロン・ドメインにおける通常のOracle HTTP Serverは、WebLogic Serverとしてのみ、そしてOracle HTTP Serverの起動/停止目的でのみ使用できます。これは、コマンド行スクリプトでも実行できます。