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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1の開発
12c (12.2.1.1.0)
E82895-01
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1 概要とロードマップ

この章では、このガイドの内容および構成について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

ドキュメントのスコープと対象読者

このドキュメントは、WebLogic Server Enterprise JavaBeans (EJB)バージョン2.1を利用したアプリケーションを開発するソフトウェア開発者を対象としています。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストや特定の用途にWebLogic Server EJBの使用を考えているシステム設計者にとって便利な情報も掲載されています。

このマニュアルのトピックでは、ソフトウェア・プロジェクトの設計および開発段階に関連する情報を提供します。また、プロジェクトのテストおよびプロダクション前の段階で見つかるアプリケーションの問題を解決するうえで便利なトピックもあります。

このドキュメントでは、プロダクション段階における管理、モニター、またはパフォーマンス・チューニングについては取扱いません。これらのトピックに関するWebLogic Serverのドキュメントとリソースへのリンクについては、「関連ドキュメント」を参照してください。

このドキュメントは、Java EEおよびEJB 2.1の概念に精通している読者を対象としています。このドキュメントでは、WebLogic Server EJBが提供する付加価値機能と、EJBアプリケーションを実行するWebLogic Server機能の使い方に関する主要な情報が重点的に扱われています。

EJB 3.1のプログラミングとパッケージ化の詳細は、『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansの開発』を参照してください。

このドキュメントの手引き

関連ドキュメント

このドキュメントには、EJB固有の設計および開発上の情報が含まれています。

WebLogic Serverアプリケーションを開発、デプロイ、およびモニターするための包括的なガイドラインについては、以下のドキュメントを参照してください。

  • 『Oracle WebLogic ServerメッセージドリブンBeanの開発』は、メッセージドリブンBean (MDB)を使用するアプリケーションを開発するためのリソースです。

  • 『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』は、WebLogic Serverアプリケーションの開発ガイドです。

  • 『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、開発および本番環境でのWebLogic Serverアプリケーションのデプロイメントについての主要な情報源です。

  • 『Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング』は、WebLogic Serverでのパフォーマンスの監視方法やコンポーネントのチューニング方法に関する情報を提供します。

EJB開発者向けのサンプルとチュートリアル

このドキュメントの他にも、さまざまなサンプル・コードやチュートリアルがEJB開発者向けに用意されています。それらのサンプルとチュートリアルはWebLogic Server EJBの動作を例示し、主要なEJB開発タスクを実行する実際的な手順を示します。

独自のEJBを開発する前に、まずEJBサンプルの一部またはすべてを実行することをお薦めします。

Avitek Medical Recordsアプリケーション(MedRec)とチュートリアル

MedRecはWebLogic Serverに付属したエンド・ツー・エンドのサンプルJava EEアプリケーションであり、一元的で独立した医療記録管理システムをシミュレートします。MedRecアプリケーションには、患者、医師、および管理者に対して、さまざまなクライアントを使用して患者のデータを管理するフレームワークが用意されています。

MedRecはWebLogic ServerとJava EEの機能を例示し、Oracle推奨のベスト・プラクティスを重要点として示します。MedRecは、WebLogic Serverのインストール後、必要に応じてデフォルトでORACLE_HOME\user_projects\domains\medrecディレクトリ(ORACLE_HOMEはOracle WebLogic Serverのインストール時にOracleホームとして指定したディレクトリ)に構成されます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。

MedRecには、Webアプリケーション、Webサービス、ワークフロー・アプリケーション、および将来のクライアント・アプリケーションからの要求を共同で処理する複数のEJBで主に構成されるサービス層があります。このアプリケーションには、メッセージドリブンEJB、ステートレス・セッションEJB、ステートフル・セッションEJB、およびエンティティEJBが含まれます。

MedRecアプリケーションの手引きとして、主要な開発タスク(EJB固有のタスクを含む)の手順をステップ・バイ・ステップで説明する以下のようなチュートリアルが用意されています。

  • EJBGenを使用したEJBデプロイメント記述子の生成

  • Webサービスとしてのステートレス・セッションEJBのエクスポーズ

  • WebLogic Server管理コンソールを使用したEJBリソースの保護

WebLogic Server配布キットのEJBサンプル

WebLogic Serverでは、必要に応じてAPIサンプル・コードをORACLE_HOME\wlserver\samples\server\examples\src\examples\ejbディレクトリにインストールできます。ORACLE_HOMEはWebLogic Serverをインストールしたディレクトリです。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションおよびサンプル・コードに関する項を参照してください。

このリリースでの新機能と変更された機能

WebLogic Serverのこのリリースに追加された新機能の一覧については、Oracle WebLogic Serverの新機能 12.2.1.2.0のWebLogic Serverの新機能を参照してください